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映画「JOKER」見た後に書きなぐった奴。

でもブログに置くかどうか謎になってきたので、とりあえずはここに置いておきます。


あとジョーカーとは関係ない話の方が多いです。

最終的にタクシードライバーと山岸凉子の話ばっかりしてます。


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ジョーカーとタクシードライバーで箇条書きマジック



なんか評判を聞く限り、見ないといけない気がしたので見てきました。

でもどっちかというと、「タクシードライバー」の話をしたい気がする。

すごいタクシードライバーっぽいと思ってしまった。



まずは箇条書きマジック。



まぁ、意図的にオマージュしてるんだろうけど、凄い気になったので。





ジョーカーとタクシードライバーの共通点。





・孤独な男が主役


・社会に馴染めない孤独な男が暴走したり成功したりする話




・映画のキモは、 

 孤独な男が 不幸になったり、ちょっと幸せを掴めそうになったり、結局掴めなかったり、失敗したり・・・

 そういうのがジェットコースターのように続くこと。 それがキモなのだと思う。




・主人公には持病がある



・仕事もしっくりいかない

・仕事の同僚との関係も、なんだかしっくりいかない



・女にもモテない、かと思いきやこれは結構うまくいきそうになったりする? が、やっぱり・・・という展開



・自分自身に向かってリハーサルのように問いかけるシーンがある




・銃を手に入れることで妙に自信がついたり、変わるキッカケに

・銃を弄るシーン




・主人公は街の政治や住民の腐敗に憤っている


・特に市長を憎んでいる




・市長が撃ち殺されたり撃ち殺されそうになる



・「3人の男を撃ち殺したこと」がキッカケになって、何故か逆にてんてこ舞いで世に認められたりしだす



・指で作った銃をこめかみにつけて自殺するジェスチャーが象徴的に出てくる



・ロバート・デ・ニーロが出てくる



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とまぁ、今ぱっと思いつくくらいでも、これくらいはある。


もっと両方見返したり、演出面とかでも考えると、まだまだ出てくる筈。





まぁやっぱり箇条書きマジックは凄いので、映画の柱の部分が完全に同じやんけ という気分にすらなってくるが、

マジックはマジックです。 違うっちゃ違う。



映画は面白かったです。



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この映画を見ようと思ったキッカケは、 やはり聞こえてきたあるワードが基本。


「無敵の人がどうのこうの」 



やはりこれを聞くと自分は動いてしまう。 気になるから。



自分自身、いつ自分が「無敵の人」になってもおかしくないと思いながら、ずっと生きている。基本


(この感覚はなんだろうか? 「メメント・モリ」の、「無敵の人版」だと思っている。)

(自分がいつか死ぬときのことを常に思うのと同様に、 いつか自分が無敵の人になっているときのことをずっと意識しているのだ)





でまぁ、実際見てみたら、 そんなには 無敵の人がどうこう、ということではなかった気がする。

といってもやっぱり無敵の人と無関係の映画でもない。当然。



「何も失うもののない、孤独な男を欺くとどうなるか教えてやろうか!」 みたいなセリフも実際あったと思う。

まぁそういうことだろう。





まぁどうでもいいことなんだけどね、


「映画ジョーカーのレビューで、 「無敵の人」なんてバズワードを使ってるやつは駄目だ!! 」

「そんな意見は駆逐しなければ!」 

みたいなことを言ってる人もいて、逆にそっちが気になったんだよ。



自分的には、そういう決めつけ発言のほうが駄目な意見だと思った。

そんな、根拠と説得力のないところから言葉狩りしてて、なんになるんだよと。



(こういうことも最近思うんだよね。 「自分の中で勝手に固まってしまってるだけの謎ルールを、やたらと振り回す人」が多い )

(もちろん、自分も他人から見ればそういう見えるところあるかも知れんが 自覚出来るかどうかだから)



てか多分、その発言の本音って、ひろゆきが嫌いなだけでしょ?


ひろゆきが作ったワードが流行ってるのが、癪に障るだけでしょ?



でもその「本音」は直接言えないから 「無敵の人なんてバズワードをこの映画のレビューに使ってるやつは駄目だ!分かってない!」みたいな、なんかズレたルールを振り回すことになっちゃうんだよ。


なんか、ある種「こういうことになっちゃってる人」って結構いるんだよなぁ~~~。 


理由も提示できないようなルールを振り回す人。



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まぁいいや。



で、とにかく映画は良かったです。




でも意外とそんなに語ることがない。

別に語ってもいいけど。




これ本当にジョーカになるの?とか。



これ、映画単品で完全にバットマン知識皆無でみたなら、逆に 「ゴッサムシティの民度」ってのはファンタジーすぎない?

どんな住民だよ。



あとは、この映画は暗に「父性」の必要性を言ってないか?とか。



まぁそれくらい。




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どっちかというと、 自分はこれがキッカケになって、 「タクシードライバー」の話がしたくなってしまった。

あっちのほうが、 「無敵の人」像にはより近いかと思うし。





ていうか自分は自分で、 「タクシードライバーがどういう映画なのか」が実はよく分かってなかったりする。



(ジョーカーは完全に分かった気になってる)

(ああ、こういう映画なのね)

(まぁ多分こういう風に受け止めたらいいのね、と)



つまりタクシードライバーの終わり方が何がいいたいのかよく分かってない。



あの映画は、 最後の最後の方で急に 「ええ? そっち方向に一気に行くの?」ってな結末になっちゃうのだ。





もうネタバレ答えを言っちゃうと、 主人公がロリ売春のところに銃もって殴り込みして、3人射殺して 警察に捕まる。



そんで、「あーこれで暴走主人公もとうとう終わりか」 などと思ってたら、 

なんか知らんけど新聞での報道のされかたが妙に好意的。 というかもはや英雄扱い。 



そんで主人公はギャングとはいえ3人殺したのに何故か無罪放免?で社会に戻ってて、 そしたらフラれたっぽい女も戻って来やがった! みたいな終わり方するのだ。


 (ジョーカーは、これが映画の中盤で起きるようなもん)





これは、どう解釈したらいいわけ?



自分は見た時すっごい戸惑ったよ。



これは、そのまま受け取っていいわけ?



自分の映画へののめり込み方トーンとしては、 


社会に馴染めない孤独な人間が 何もかも上手くいかなくって、どんどん頭おかしくなってって、


市長を撃ち殺そうとデカイことしようとするが 結局それも上手くいかず、 もっとしょぼ目な? ロリ売春屋にカチコミかけるということで警察に捕まって人生オシマイ みたいな、


そういうテイストの終わり方するのだろう・・・というテンションで見ていたのに、



なんか知らんけど最後の殺人の解釈で びっくりするくらい社会から好意的に受け止められていて、 それで主人公が妙に認められて終わっちゃうのです。




え、どういうことこれ?と。

この全体で起こったこと、本当にポジティブに捉えてていいの?と。




別にこちらはバッドエンドを受け止める覚悟で見てたんだが?

これはどういうこと???



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つまりこれは、

「英雄」も「テロリスト」も、紙一重。 ということが言いたいワケ? と思ってしまった。



(これで合っているのなら、 自分が今書いているこの文章は 昔の映画に今更~な解釈をやりなおしてるだけなので、どうでもいいんだが)




市長を暗殺するような武器マニアも、


ロリ売春やってるギャングにカチコミして一躍街のヒーローみたいになったヤツも、


実はおんなじだぞと。




その差を決めたのは、完全に「運」だぞと。




SPが目を光らせてなかったら、主人公は市長候補を撃ち殺してたぞ、そんで終わりだぞ、と。

でもたまたまそうならなかっただけで、その振り下ろす拳が、これも偶然目についたロリ娼婦を救おう!ということになっただけだぞ、と。



主人公のやってること、完全にいきあたりばったりだぞ、と。




英雄とテロリストは紙一重。



社会側の解釈次第。


善と悪なんて解釈次第だぞ。



結果次第だぞ。

運次第ってことだぞ、と。




・・・

この映画は、そういうことが訴えたいんだろうか?



そんならそれでいいんだけど。


そういうことなら、自分はタクシードライバーって映画を一応 受け止められた気になるんだけど。



(映画の解説とか一切見ずに言ってるからね)

(そんなん攻略本読みながらゲームやるようなもんだろうと)




(ジョーカーはこの辺ハッキリしてたと思う 起きることが中盤だし てか最後主人公がTVで演説するし)


(タクシードライバーは、「いくらなんでもこれで主人公無罪はないだろう」ってとこから英雄扱いだから、急にあら?って思っちゃったのだと思う)



(まぁ、当時のニューヨークの治安の悪さとか背景知識いるんだろうなと)


(つまりそこで売春組織にカチコミをかけるってのが普通に英雄的行為に解釈されるくらい、治安が悪い)

(ゴッサムシティってそんななわけか)




でまぁ何の話がしたいんだろうか。

延々とどうでもいい話がしたいんだけど。



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でまぁとにかく、 「ジョーカー」は 「現代アメリカ版・タクシードライバー」って言うことが出来るだろう。 多分。



まぁ似てる。





無敵の人がどうこうというよりは、こう、


人間がひたすら あとちょっとのところで幸せを掴めそうで掴めなかったり、

今度こそ上手くいくかも?、あっやっぱり駄目だったわ、と

どんどん不幸になっていったり、


そういうのがハラハラして面白い ってことなんだろうかと思った。




現代版、タクシードライバー。

そういう映画で、こんなに評価されておる。




で、結構考えてしまうのが、

じゃあ 「日本版 タクシードライバー」をやるなら、 どういう話になるのだろうか? って奴だ。




どういう主人公像になるのだろうか?




これが結構難しいよなと。



孤独なオタクが暴走して、それこそ無敵の人みたいになって暴れる そういうのでやったとしても、

どう考えても「タクシードライバー」や「ジョーカー」みたいに成功する映画にはならないよなぁ。



それはなんでかっていうと、結局、主人公像にカリスマ性や 「同情の余地」や シンパシー、 そういうのが全然ないからだ。


ひたすら不快な、陰鬱 駄目主人公像の作品ってな感じだろう。




だから難しい。





いつか、今年の「京アニ放火事件」とかも、 映画化とかされたりするのだろうか? ドキュメンタリータッチで。

でもそんなん絶対、作品として微妙なことになるだろうと思ってしまうのは、こういうことからだったりする。


だって、主人公に感情移入しずらいし。



ひたすら 理解できない 凶悪犯罪の、単なるドキュメンタリーを見てるだけのような感じになってしまうだろう。

「あれはドキュメンタリー止まりの事件だろうな」って思うのはそういうことだ。

のめりこめない。





でも、一個だけ思いつくのがあるのだ。


「日本版タクシードライバー」として、 下手すりゃ 「タクシードライバーよりもタクシードライバーしてる映画」になりそうな題材が一個ある。




それがまさに、「津山30人殺し」の「睦雄」だったりするのです。


(だから、前に京アニのとき、この話をいつかしたいとか言ってたのだ)



あの主人公像はかなりいいもんだぞ と自分は前から思っているのです。



まぁドキュメンタリーによっては、 「睦雄とか普通に同情の余地ないクズ男じゃん」、みたいにしか見えなかったりするのだけど、

これはモノや視点による。



自分が考えてるのは、 山岸凉子が描いた都井睦雄像が、なんか凄い好きなのです。



山岸凉子 「負の暗示」



あれはいいもんですよ。

自分的に、ホント、すっごいいい。



あれの都井睦雄は、なんか物凄いシンパシー感じてしまうから。


同情というか、「分かる」って感じ。



ジョーカーみて、なんとなく「分かる」でしょ。

トラヴィスもまぁ、「分かる」。


(でも冷静に考えるとどっかまだ足りない)


ジョーカーもどっかで、そりゃやりすぎだろ!って行為をやっている。

トラヴィスも、どう考えてもそんなんフラれて当然だろ!って行為をやっている。

どっかで、自業自得なところがかなり見えたりもする。

だんだんと主人公の暴走についていけないように思うところもある。




でもそこんところで

「負の暗示」の都井睦雄像は、なんか、だんだん追い詰められて村八分になって暴走していく感じが

すっごいスッとくる。 超納得できる。



というかその「流れ」がとても「日本人的」でいいと思う。



もともと「出来る子」だったのに、どんどんとドロップアウトしていって、

コミュニティーの中で落語者になっていく。


裕福だと思ってたのにいつの間にか貧乏。

自分はモテると思ってたのにいつのまにか村八分。


その理想と現実のギャップに我慢出来ない感じ。



これがむちゃくちゃいい。



この辺が、「タクシードライバー日本版」として凄いふさわしいと思ってしまう。

そんで最終的に、

タクシードライバーの、「ちゃんとしたバッドエンド版」のような行為に、いきついてしまうわけだ。

最後は日本史上に残るアレですよ。




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「こういう視点」からの犯人像って「凄い良い」と思ってしまうのだよなぁ。



「殺人鬼に感情移入出来るような仕組みの作品を作るな」

「あんな殺人鬼を同情的に描くな」 って怒られるかもしれんけど、やっぱり自分は「こういう見方」の方が好きなのだなぁ。



みんな、タクシードライバー高く評価したり、ジョーカーで喜んだりしているのなら、

「そういうの日本にもありましたよ」って感じなのだ。




そして自分に言わせれば、やっぱりまだ「津山30人殺し」は正しく映像化されていないと思う。

「八つ墓村」とかは、あれは全然違うでしょ?




「負の暗示」

これを映像化すれば、日本産のタクシードライバー級、ジョーカー級の映画になりますよ、と自分は思っているのです。




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