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お金モデルを作っています。


まぁブログにも書いたんですが、「これをブースで売っても大丈夫なのかどうか」はかなり悩んでいます。

本当謎。


どっちにせよ、少なくとも完成はさせて、自分用には使います。



んでここにはメイキングを書いていきます。 まぁ今月最初あたりから、裏でちびちび作ってたんだけど。



裏で、画像だけ貯まる一方だったので、そういうのをまとめて貼りまくる感じのメイキングになります。


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まず最初にやったのはお金の撮影でした。

ipadでやってます。



・・・


他にも山程撮影したり資料あつめたりしまくってます。



でも結局、一番いいのは自分で撮影するよりもこのサイトの奴だったような気がします。

ここの資料が一番解像度的によかったです。


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で、あとはやることは、ひたすら正面からトレーストレースです。



これは本当「トレースしまくるだけの作業」なので、

一見、凄いスピードで凄い緻密に作ってるように見えるかもしれませんが

案外、単純ですぐに終わる作業だったりします。


とにかく、トレースできる資料がちゃんとあるってだけで、全然効率というのは違ってきます。


この平等院鳳凰堂も、一日で作れたりしますからね。ベースまでなら。



で、時系列あんま関係なしに、まずはそれぞれの6種類の硬貨ごとに、

順番に 途中経過の画像を貼り付けていこうと思います。


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◆一円玉のベースづくり




笹づくり。




大体できました。


これが、メタセコ上だけで作ったベースです。

本当わりとこれすぐ作れます。


・あとはこれを結合して、

・スカルプトして、(こまかいリアルな それっぽい傷をつけていく)

・ベイクして、

・サブスタで質感つけてー

で、完成するということです。





で、これは一旦、テスト段階でやってみた奴です。 本当にちゃんと作業進めていけるのか確認。

行けそう感ありますね。


実際は、この令和元年の文字とかも回転させないといけません。



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◆五円玉のベースづくり


五円玉で厄介なのは稲穂くらいですかね。



裏面はほんとすぐに出来ました。



穴の空いた硬貨独特の微妙な「ヨレ」も表現しておきます。



稲穂も作って、大体完成。



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◆10円玉のベースづくり



10円玉は多分難易度マックスです。



裏面。

一見大変そうに見えますが、

よく見てみると、同じパターンの回転や反転で構成されていることが見えてきます。

だから案外これも楽なのですね。



葉っぱをつくりました。

これもトレスするだけ。


で、それを美味いこと二段階押出して、ちょっと調整するだけで、この状態になったりします。


本当、この二段階押出のコツの問題だったりします。

凄そうに見えても割とすぐ終わります。




ラスボスの平等院鳳凰堂を作ります。

ガーっとトレスして、あとで高さとかを揃えてキレイにしていきます。


下地となる黒い部分と、その上の層、二層の構造でやっておきます。

それぞれ押し出し方を変える感じ。

でこんな感じ。




うおおーー




で、押し出して、ウェイトつけて (実はこれが凄い大変)

調整しまくって、 こうなります。


これは流石に大変。



エッジを立たせた部分を表示すると、こうなります。



まぁこれでラスボスであろう10円玉のベースは、もう完成しているのです。


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◆50円玉のベースづくり


50円玉からは、この辺の葉っぱが大変だったりはします。



これは、こういうのをガーッと多角形面でまずトレスしてしまいます。


これを気分で4角系とかにしていきます。

まぁやらなくてもいいのかもしれないけど。


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◆100円玉のベースづくり




まぁ

これも同様。

でもメイキングの順番と実際作った順番は違うかもしれません。

多分100円から先に作った気がする。



んでこれも押出して、調整するとこんな感じになります。


調整して、葉の重なり合わせをちゃんと直さないといけません。




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◆500円玉のベースづくり



500円玉の溝を考えます。



斜めから見るとなんか浮かび上がってくる仕組みの再現は、まぁ流石に無理じゃなかろうか。

(最終的に、ノーマルマップの部分に後で描き込んだら無理やりいけそうな気もするけど)


ちなみにこの500円玉の周りに配置されている玉、数えたらちょうど100個ありました。





500円玉も、10円玉の次の難易度かと思います。


それは裏のこの植物のせいですね。


普通に押し出すとこんな感じ。



ちなみにこの「日本国」の文字が置いてある扇状の奴の溝の数は、

上が70本で下が62本でした。


一本あたりの角度は1.5度です。 360度で240本ある計算ですね。



これにウェイトをつけたりして調整していきます。



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・・・

という感じ。 今の所、ベースまで大体できてるのは

1,5,10,500ですかね。


50円と100円が作り中です。



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ベース作りで困ったのは、

実は溝の数だったりします。



10円玉のギザギザの数は132

50円玉は120

10円玉は103(素数)

500円玉は181 (素数)


となっています。


ところがメタセコイアの角度つけて複製する機能は、一回につき100個までが限界なのです。

素数じゃなけりゃ、工夫すればいいだけです(60×2とか)


どうやって、素数個の複製をしたらいいのでしょうか???




これ実は解決しなかった問題なので、自分の500円玉の溝は180個で妥協しています。

100円玉も100です。


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ベースが終わったら、スカルプトはまぁこんな感じでやってきます。




まぁこの辺一番いろいろやったのが、せいぜいこの500円くらいです。



他の100円とか↓このくらいですからね。



つまりスカルプトといっても、今回はこれくらいです。


ベースをめっちゃ頑張ったから、そんなにやる必要ない、みたいな感じ。


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ベイクをしていくわけですが、ここですっごい変なバグというか、不具合が出て困りました。


500円玉の細かい溝の部分がどうしても綺麗にベイクされないのです。


なんじゃこりゃ?? 意味がわかりません。 すっごい困りました。


最終的にベイク対象のZ方向を無理やり弄って直したような。



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ベイクして、まずはこんな感じ。


24角形にベイクするというのはこういうことです。 輪郭に注目すると、なんかカクカクしていますね。


まぁゲーム中ならここまでアップにして見ることは無いだろうし別にいいだろうということです。

(自分は48角形バージョンも作ろうと思っていますが)


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これに、サブスタ以前の段階でも、汚しや傷をつけていこうと思ったりします。



↑こういう素材を作っておきます。


これは、なんらかのテクスチャ素材を、例のノーマルマップのサイトで変換しておいたものです。

(GIMPでもいいけど)


(これは、「繊維入り紙」って奴です)




で、ベイクしたノーマルマップを見ながら、


「こういうところはぶつかって欠けそう 傷が付きそう」みたいな場所を、

エアブラシの消しゴムで削っていきます。



そうやって被せて、下側から引っかき傷っぽいのを出していくのです。




するとこうなる


こうなる。



サブスタ以前の段階で、もうちょっとよくなる、という感じですね。



そういうのも「サブスタでやれよ!」ってことではあると思います。

でもなんかやっちゃいました。 割と癖になってるんです。手動で傷つけるの。



自分はサブスタ手に入れる前から、こういう小手先テクニックを思いついて、

ほとんどサブスタ的なことを自力でやっていたのですね。




まぁとにかく、サブスタ持ってない人にも役立つテクニックを言えたのではないかと思います。



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ベイク後のメタセコでの確認がこんな感じ

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んで、こっからサブスタの領域です。

ここから化けます。 化けるはず。



珍しく、「メタリック」とか「ラフネス」とか使ってみようと思います。

といってUnityとかで使えんのか?とか謎ですが。


少なくとも、メタリックとかラフネスマップとかあってもメタセコイアでは役に立ちません。



いやどうかな。 10円はあんまり。



いや、やっぱすごいわ。 うへー。

5円玉じゃん。



ぶっちゃけ、5円玉が一番汚いよね。

















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Comments

Anonymous

通常ならばテクスチャ処理でも十分なのにポリゴン表現で硬貨を作るのは面白そうですね。 まあ確かに仰られてる通り、ブースで販売するまでの需要があるかは分かりませんけど(^^;

byneet

最終的にベイクするのですが、やっぱノーマルマップのためには最初から作るのが一番ですね。 あと、出来たらこれのベイク前のデータも、ちょっと限定で配ってみようかと思います。 3Dプリントで大きく出力したらジョークグッズになるのではないかとか思います。 需要も、実は結構あるんじゃないかと思ってますよ。