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一般的なじじまごより深い関係になっている爺ちゃんとモモ、二人がそういう関係になったきっかけのお話です。

義理だけど仲良く二人暮らしの爺ちゃんとモモ。

お休みの日に一緒に買い物に出た時のこと。


「今日はモモは友達と遊びにいったりしなくてよかったのかの?」

「うん、学校でも会うし、メールしたりするからねー」

「ほー、わしがモモ位のころは休みの日には夕方まで外で遊んでいたもんじゃが…」

「今はあんまりそういう遊び方しないかもね。一緒に会うときも家の中でゲームとかかなあ」

「ふむ、時代の変化かのー、それでモモも若いのに運動不足でお肉がついちゃってムチムチしちゃっとるのかの~」

「お肉ついてるのは爺ちゃんの方が多いでしょ!」

「わしのはこう見えても筋肉なのじゃよ?」

「え~っ、なにそれ~」


道すがらモモが見知った顔を見つける。

モモの学校の先生だった。

「あっ、先生こんにちわー」

「やあ、今日はお爺ちゃんとお出かけかな」

「おお、モモの先生か…これはいつもモモがお世話になって…ご迷惑をかけておらんといいのですが…」

「いえいえ、モモ君は勉強も友たちとのことも熱心に取り組んでくれて、みんなもモモ君がいて学校が楽しいと思いますよ」

「ほ~それはそれは…モモは優等生なんじゃな~、家では甘えん坊なのにびっくりじゃの~」

「ちょっと爺ちゃん変なこと言わないでよ~!先生、爺ちゃんの言ってるの嘘だからね

「ははは」

「もー爺ちゃん、ああいうの恥ずかしいよー」

先生と別れた後、モモは文句を言うものの機嫌は悪くなさそうだった。

「すまんすまん、じゃが優しそうな先生だったの、ああいう先生がいてくれて良かったの」

「うん、学校でもみんなに人気があってね、休み時間も話に行ってたり…」

「はあ~語るのお…モモもあの人気の先生に夢中になっとるのじゃなぁ」

「えっ…何言ってるの…優しい先生だけどそんな」

「ほっほっほ」

(ほほ~、これはこれは、子供だと思っていたモモも、もうお年頃じゃったか…)


それから数日たったまたある日のこと、一人出かけていた爺ちゃんは予定より早く家に帰ることになった。

「帰ったぞー、ちょっと予定が変わっての…ん?」

「えっ、爺ちゃん!?」

居間の襖を開けるとモモが留守番していたが、思いがけず早く帰ってきた爺ちゃんを見て驚いている。

「あっ」

何をそんなに驚いているのかと不思議に思っていたら、モモの手に見覚えのある本があるのに気付いた。

「それは…わしが押し入れに隠しておいた…」

「えーっと…」

「ごめんなさい…」

「いやいや、爺ちゃんもちゃんと隠しておかんかったのは悪かったし…モモももう子供じゃないから色々なことに興味を持つのは自然なことじゃよ…」

「爺ちゃん…」

「じゃ…じゃが…これはちょっと熟練者向きというか…初心者のモモにはまだ早いというか…モモがもうそんなマニアックな領域まで進んでいるとなると…爺ちゃんちょっとショックかも…」

「そ…そんなに危ないものだったの?僕…どういうのかまだ良く分かんなくて…」

「そ…そうか…初めてでわからなくてたまたま…なら…ひとまず安心かの…これはちょっとのお…いやいや、爺ちゃんもこの本は知り合いから預かってくれと言われただけで、爺ちゃんの本ではないし、ここまでのレベルではないのじゃよ?ほんとじゃよ?」

「…爺ちゃん…」


「しかしまあ、モモが本をよく読む勉強家さんとは知っておったが、急にこんな本まで読むようになるとは…もしかして誰か好きな人でもできたのかのう?」

「すっ…好きな人…?何言ってるの?…ちょっと…?」

「ふーむ、例えばこの間会った先生とかかの?先生と話してるときのモモはウットリしてスキスキって顔をしておったのぉ…?」

「えっ?何それ?そんな顔してた?してないよね?」

「はっはっはっ…モモはわかりやすいの~、スキスキって顔は嘘じゃが…図星みたいじゃの?」

「あっ…うう…」

「爺ちゃんにはぜーんぶお見通しじゃもんね」

「もう…爺ちゃん…からかわないでよ」

「すまんすまん、モモが可愛いんでついつい…じゃが確かにモモももう大人じゃしな…なんせこんな本を読んで大人のエッチなことを勉強しようとするくらい…」

「…爺ちゃんの意地悪…」

「じゃが好きな人といつか…と考えておるのなら、いきなりこんな本で覚えるのは良くないかもしれんの」

「そうなんだ…」

「うむ…こういう本は大げさな表現も入っとるし…実際に気をつけんといかん事がかかれてないこともある…」

「大げさな表現?」

「そうじゃの…『二人同時にイクっ!』とか…いやいや…まあ…実際はまた違うということじゃよ…学校ではそういう勉強はやっとらんのか?」

「ん…学校でもあったけど…なんか大雑把というか…身体の仕組みとかの話はあったんだけど…実際二人でどうするのとかそういうのは…」

「ふむ…実践か……そうじゃ!じゃあここは爺ちゃんが一肌脱いで、モモにレクチャーしてやろうかの」

「じ、爺ちゃんがレクチャー…実践…?」

「そう、二人でそういうことをするとき、どこをどうする…とかどんな順番で何をする…とか、簡単にの」


「な…なんだか実践って…」

「でもここでしっかり覚えておけば、いつかモモの好きな先生とチャンスが来た時にも失敗せんとできると思うぞお?」

「でもなんか爺ちゃんから教えてもらうの、恥ずかしいよ…」

「はっはっはっ、ちっちゃい子が大人のまねしてままごとするじゃろ?あれと同じ…ちょっとした大人のおままごと、じゃよ」

「……うーん」

「先生と上手くいきたいんじゃろ?」

「うん…」

「おー、モモは素直でええ子じゃのお、じゃあほれ…さっそくレクチャーといくかの…」

「うっ…うん…」

「ではでは…軽いスキンシップからじゃ」




「わっ!爺ちゃん!どこ触って…?」

「うむ、このくらい密着しとるとこう…自然に膝とか触れ合うじゃろ?…でそこから相手が嫌そうじゃなかったら…こう尻をな…」

「い…いきなりお尻撫でられてるんだけど…」

「まあ…そこらへんは爺ちゃんとモモの仲じゃから、ショートカットいうことでな…ほー、モモの尻は良いなで心地じゃのー」

「えええ…」


ノリノリで大人のスキンシップについてレクチャーを始めた爺ちゃんを見て、早まったかも…とモモは少し後悔をしそうになったのでした。


前篇 おしまい

後篇に続きます↓

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