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前回(https://nanamomo.fanbox.cc/posts/3268175)の続きになります!

前回では灰の双子の前身となる、英雄学校のプロットを公開しました。

なんやかんやあってこちらがボツになったので、方向転換することにしました。

いろんな能力を出したい、という要素を引き継ぎ新しく生まれたのが、


『どちらかが勇者/魔王』


というプロットでした!灰の双子に近づいてきましたね!

というかキャラはもう完全に灰の双子です。

第1話を意識した構成のプロットは見つかったので、どどっと公開です!



◯全体プロット

 アバン 最後の戦い 相打ちとなる勇者と魔王

 巨大な魂は流星となって地平線の向こうへと消える

 それを追う賢者…


 時は流れ、14年後

辺境の田舎町に向かう行商人がモンスターに襲われる

「お姉ちゃんにまかせなさい!」

 中学生くらいの少女が駆けつけ、モンスターをフルボッコ

「お、お姉ちゃん…?」

 どう見ても全然お姉ちゃんじゃない

「お姉ちゃんがんばれ~~」応援する爺婆村人たち「狂人だらけの村…!!」突っ込む行商人

 モンスターを倒した姉、立ち去る

 その強さに興味がわき追いかける行商人

 曲がった角でローブを羽織った姉を発見

 足を滑らせ押し倒してしまう

 その拍子に胸を触ってしまうが、薄い胸板があるのみ

「年下のお姉ちゃんは…男!?」

 理解が追いつかない

 キレる少年

「おや?」

 現れるお姉ちゃん

「いったい何がどういう――」

 並び立つお姉ちゃんと少年

 2人は瓜二つの顔をした――

「お姉ちゃんだよっ」

「俺は弟だ…」

 双子だった


 双子はあまりにも強かった

 理不尽なほどの実力を振るう2人に、旅の行商人はある提案をする

「王都で勇者にならないか?」

 魔王不在で混迷を続ける魔王軍を討ち滅ぼすため、王は新たな勇者を決めるというのだ

 王都で最強を決めるトーナメントが行われる

 こんなに強いなら――それに出てみないか?と

 (誘ったり理由は行商人にスポンサーとしてお金が入る仕組み とかなんか)


 双子は首を立てには振らなかった

 双子は村のはずれに住んでいて、そこには育ての親が待っている

 育ての親とは約束があり、2人は喧嘩をしないこと――そしてこの村を出ないこと

 そう決められていた


 外の世界…そして勇者への憧れを見せる姉

 現実的な弟はこのまま家族でまったり暮らそうと提案

 しかし、と姉 自分たちはトーナメントに参加”しなければならない”のでは、と

 そう

 双子の内どちらかが、勇者の生まれ変わりなのだ――

 勇者を決めるトーナメントならばやはり参加しなければ、と

 それに優勝の副賞(おまけ)である勇者の剣は勇者にしか扱えない

 長年喧嘩の種になっていたどちらかが勇者かがわかるのだ!と

 (姉は自分が勇者派 弟も姉が勇者派だが、姉は弟が自分を卑下することを許さない)

 しかしどちらかが勇者であると決まるということは、もう一方はそうではないと決まるということ

 同じ場所に並び立つ存在でいたい弟は反対する

 2人は平行線のまま


 姉は独りでの旅立ちを決意する

 弟は止めるが、誓いにより喧嘩はできない

 そこで、姉を止めるのは親代わりの賢者だった

 術式で封鎖された限定空間の中、トンデモバトルが展開する

 賢者は無数の魔法で姉を翻弄

 戦いの中、姉は宣言する

 強い人に会いたい 戦ってみたい

 そして――自分の前世かもしれない、勇者のことを知りたい!

 そのために旅に出たい、と

 弟は考える

 勇者のことなんて興味ない どうせ勇者は姉さんの方だ

 俺が気になるのは魔王

 勇者と対を成す魔王は、姉さんの脅威になる

 (この辺の理由付けはめちゃめちゃ暫定です)

 先代の勇者のようにはさせない だから村に閉じこもっていたけれど……

「姉さん、ゴリ押しだけじゃだめだって」

 魔法で賢者の障壁を打ち破り、姉の進む道を作る弟

「姉さん強いけどちょっとポンコツだから

俺がちゃんと支えるよ

だからきっと大丈夫」

 双子は協力し、攻撃をかいくぐり――賢者を両断する


 その様子を見ていた行商人 育ての親を殺した――と勘違い

「ありがとう母さん ――もう眠っていいんだよ」

「これは私たちが大人になる…その第一歩

いってきます」

 賢者に別れを告げる双子

 実は賢者は大戦の傷で双子が幼い頃には亡くなっていて、残された魔力で形成した姿だけの存在だった

 (3人のはずなのに「村のはずれで2人で暮らしてる」など伏線をはっておく)

 旅立ちの決意 そして賢者を自分たちから解放するために倒した双子

 2人は育った家に別れを告げ、旅立つことを決意する


 場面転換後、復活してる賢者

 まだ色々心配事があってこの世に留まってる

 あれこれ世話を焼いて送り出す

 勇者じゃないってわかったらすぐ帰ってくると冗談めかす弟

 旅立つ

 残された賢者、消え去りながら回想する

 僅かな記憶

 勇者の魂を追ってこの地にたどり着いたあの日

 見つけたのは2人の赤子だった

 実はあの時、転生したのは勇者だけではなかった

 相打ちになった魔王もまた、同時に転生していたのだ

 どちらかが勇者で、どちらかが魔王

 いずれ相反する道を歩む2つの存在

 けれど2人が約束を違えない限り――きっと大丈夫

 かつての仲間たちに思いを託し、消えていく賢者


 旅立つ双子



以上です!

ほぼほぼ灰の双子というか、本編の第0話にあたるようなストーリーですね!

ほとんど同じようなストーリーが、二人の旅立ちの時にはあったのではないでしょうか。


唯一違う点があるとすれば、どちらかが魔王で、どちらかが勇者という設定ですね。

こちらは双子の二面性として表現できると面白いかな、と思った設定なのですが、ストーリーの大謎としては弱く、またわかりにくいために統合されることとなりました。

結果、勇者であり魔王でもある、灰の双子が誕生することになったのです。


「双子は争ってはいけない」という約束事は本編では消滅していますが、この「勇者と魔王が出会うと大変なことになる(でも出会ってるじゃん!)」という状況は引き継がれていますね。

1話のラストで意味ありげに登場するマリアルルーーまだキャラデザがふんわりしている頃の――が同じようなフレーズを言っているのは、ここからの引用です。

まああのセリフ自体ミスリードで、本当は学園島における姉とスペルビア&イーラ一味に対するセリフだったわけですが(実はそういう意味だったのです)(覚えてた人いる!?)


そして作中に出てたトーナメントは2~3巻あたりの大目的として設置したイベント。

ここで多数の能力者が登場し、戦い合う展開を予定していました。

また前の勇者の一行、賢者の仲間であるーー戦士・バルトロの登場も考えていました。魔術師・シモンとはまた異なる勇者の一行ですね。

双子は彼に弟子入りしたり、トーナメントの行われる王都のメイド喫茶でアルバイトをして日銭を稼いだり、というイベントも考えていました。


ただし勇者と魔王の役割を合一化し、再構成するにあたってトーナメントは消滅、代わりに前ボツプロットから復活した英雄学園の要素をブチ込むこととなりました。

個人的にこのボツとなった第0話も気に入っているので、これを上手く描けて1話にしても良かったかな~~~と今では思っていますw



そんな経緯で、物語は灰の双子へと繋がるのでした!本編のボツネタもいくつかあるのですが、そちらを多く語るのは無粋だろう…ということで、ボツネタ企画はこの辺で〆たいと思います。

あくまでボツネタの数々なので、これらには特に意味はないのですが、楽しんでもらえたなら嬉しいです!



そしていよいよ、次の七桃の新連載も始まりますよー!

こちら、1話用のカラーイラストが完成しました!

キービジュアルに、本編で重症なキャラとなるけもみみ少女・アリスを追加しました。

原作となるノベルは本日発売!


コミカライズの第1話は31日公開予定ですので、ぜひ読んでいただけたら嬉しいです。


また作業の進捗など公開できるものがあるので、今月は更新予定です!

それでは!

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Comments

くまん

更新お疲れ様です〜。 わぁ〜い待望の裏話の続きだ〜('ω'*) 今回も貴重な第0話にあたる話が見れてとても良かったです>< 第0話は勿論のこと、特にメイド喫茶でアルバイトするイベントは是非作中で見てみたかったです(=ω= けもみみ少女のアリスちゃん! 容姿がめちゃくちゃ自分好みです!('ω'*) 物語にどんな感じで関わってくるのかとても楽しみにしています(。•ω•。)

クロト

更新お疲れ様です。 第0話にあたるプロット面白かったです!ここから灰の双子が出来上がって言ったんですね。メイド喫茶でアルバイト気になりますね。 アリスちゃんとっても可愛いです! お身体に気をつけてお仕事頑張ってください!次回の更新も楽しみにしてます!