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※お世話になっております、屋根が高いです。

 これまでは五時に更新を行ってきましたが、もうしばらく不定期な時間の更新が続くかと思われます。

 なんとか更新自体は続けていくつもりなので、どうぞ完全に通常体制に移行するのは、もうしばしお待ちくださいm(__)m。





 ──女性同士の愛撫自体、比良坂夜露にとっては初めての経験であり、ものすごく柔らかくていい匂いのする体に包まれながら、ぴりぴりと痺れるように甘い快感が広がるのは刺激的だった。


「んちゅっ……れるっ……♥ なによ、まだ始まったばかりなのに、蕩けたみたいな顔してるんじゃないわよ♥」

「はむっ……れる、れぇ……まだまだこれからだよお……♥ いつも綾香ちゃんにしてあげること、全部するからねぇ……♥」

「う、あぁっ♥ 二人、とも……激しっ……んっ、んんっ……♥」


 ただでさえ初めての快感、それが実に二人から与えられている……身をよじらせて、左右の乳首を愛でられる夜露の姿に、普段のつんけんした態度からは考えられないほど妖艶な一条綾香が秘所を指で掻き混ぜ、いつもの数倍は笑みを深くした相河愛花が軽く乳首を噛みながら太腿をさわさわと撫で回す。

 新人アクトレスである夜露にとって、綾香と愛花は「経験が自分よりも長い後輩」という形になる。

 かつては先輩風を吹かそうとして失敗し、空回りを繰り返した夜露だが、仕事を通して信頼を重ねたこともあり、今は友達くらいの関係にはなれたと思っていた。

 ……しかし、本来は男女の別なく人の心を捉えるタイプの性質である夜露だ、実は能動的に行ったものを除いて、コミュニケーションは常にクリティカルヒットを繰り返しており、じわじわと好感度を稼いでいた。

 そんなある日、夜露は愛花が綾香を壁に立たせ、その股間に顔を埋めて舌を動かしている場面を目撃してしまった。


「あわわ……ごめん、二人とも!?」

「んっ……ふぅ……♥ なによ、そんなに慌てて……夜露になら、別に見られてもいいわよ……♥」

「え?」

「良ければ、混ざる……? 他の人だったら、絶対に嫌だけど……♥」


 夜露ならOK。

 それくらいに気付けば好感度を稼いでいたのである。

 夜露としては完全にノンケであり、何なら自分と同時期にやって来た成子坂製作所の隊長を慕っている。

 しかし、綾香が普段はまず見せないような、涎さえ垂らしながらの「お゛ぉ~っ♥」と喘ぐ姿は目に焼き付いており、その時に愛花が浮かべていた親愛があるからこそのサディスティックな表情も、夜露の心を掴んでいた。

 結果として夜露は……興味に引きずられる形で、二人の間に挟まれることになったのだが、これが想像よりも遥かに気持ちいい。


「(こ、こんなに女の子の体って柔らかいのぉ……♥ さ、左右から甘い声で囁きかけられて、と、溶ける……♥ お、女の子同士って、こんなにいいなんてぇ……♥)」

「はむっ……くちっ、くちっ……♥ このくらい、私と愛花が毎日シてることの中では前戯くらいのものなんだから♥ もっともっと、すごいこと教えてあげるわ……♥」


 耳に舌をじゅずずっ……と挿入し、れるれると舐めまわしていた綾香の声が、濡れた耳朶を打つ。

 そうして綾香は夜露の腕を取ると……自分の股間に導き、挟みこんでゆっくりと前後させ始めた。


「ふわぁぁぁっ……♥ にゃ、にゃにこれぇぇっ……♥ う、腕が……ぬるぬるして、なんだか……こ、こんなところ何も感じないはずなのに、気持ちよくってぇぇ……♥」

「男の人にだけ、素股って出来るわけじゃないのよ……♥ このまま腕も性感帯にしてあげる♥ そうしたら、手マンの時とか胸に触れる時とか、攻める側でも絶頂できるようになるの……♥」


 綾香のこんな表情は見たことが無い……しかし同時に、間違いなく夜露への好意に満ちた表情がそこにはあった。

 好かれていることへの感激も手伝って、頭の後ろがパチパチとはじけるような感覚がある。

 しかし、それだけで刺激は終わらない。夜露の背中に己の胸を押し付けて、その反動で少しだけ体反ってしまうのを利用して、ぐりぐりと愛花が子宮を刺激してくる。


「お゛っ♥ お゛ひっ♥ お゛ぉぉぉっ……♥」

「これ、綾香ちゃんも大好きなのぉ……♥ 自分が“女の子”だって意識しちゃって、恥ずかしさと甘ったるさが混ざってきちゃうんだよね……♥ 男の人じゃなくても、赤ちゃんの部屋はいじめられるんだよぉ……♥」


 二人から与えられる、性質の異なる刺激、快楽……しかし、ここで愛し合っている二人に混ざり込んでいるという事実を思い出し、変なところで真面目な夜露はストップをかける。


「ちょ、ちょっと待って欲しいっす! や、やっぱり、恋人同士の間に挟まるのはなんか悪いっていうか……そもそも、二人とも互いのことが好きなのに、無理して私を巻き込むのは申し訳ないというか……!」


 必死に主張する夜露に対して、綾香と愛花は顔を向け合って、なんとも困ったような笑みを浮かべる。

 そもそも、彼女たちは本当に「いい」相手としか体なんて重ねたくない……それは夜露も分かっているはずなのだが、最初のコミュニケーションでやらかしたのもあって、遠慮が止まらないらしい。

 それに夜露はノンケなので、ほんのわずかな時間の百合挟プレイでもかなり“揺らいで”しまったのが怖いのだろう……そう悟ったカップルは、方向性を少し変えることにする。


「あんたって、そういうところは妙に気にするわよね……まあ、生来からの気遣い癖なんでしょうけど」

「だったら……こうしよっか♥ 私たちが、お人形さんで遊んでるっていう設定……♥」

「は……? お、お人形?」


 その手の性的な知識が薄い夜露だが、そこに加えて今から二人が実行しようとしている行為は、なかなかにフェティッシュな色合いが濃い。

 二人は改めて裸体を夜露に擦り付け、すっかり良い匂いと柔らかな感触を覚えさせられてしまった夜露は、身構えているように見えて実際には期待で胸をときめかせている。


「そうよ……あんたは、私たちのラブドールになるの♥」

「ら、ラブドール!?」

「ダッチワイフっていう言い方は、元の国が無くなった今となっては古い言い方よね……あんたは私たちの人形なの♥ だから……どれだけ快楽に溺れても、私たちの邪魔はしてないってわけ♥」

「えへへ、それじゃあさっそく使わせてもらうねぇ♥」

「あ……ちょっと、まっ……んはぁぁぁぁっ♥」


 まさかのラブドール宣言を行うと、愛花は夜露の股間に自分のものを擦り付け、足を抱えて激しく腰を動かし始める。

 挿入するものはないが、より密着度は高く、激しい摩擦が快楽を生み出す。

 女性同士でこんなことを、恥ずかしいことを……性交を行っているのだという、その自覚が増す。体が揺さぶられる度に、そこまで発育していない胸や尻が揺れて、羞恥心をかき乱す。


「(あっ、あっ、あぁぁっ……♥ ほ、本当に、人形みたいに……んんっ♥ 使われてる♥ 私の体、使われちゃってるぅぅっ♥ き、気持ちよくなるための、玩具にされてぇ……♥)」

「なにを蕩けた顔してるのよ、あんたは二人分の人形なんだから、これだけで済むわけ無いじゃない♥」

「んむぅぅぅっ♥」


 のしりと綾香の秘所が夜露の顔に押し付けられ、とろとろと溢れ出す蜜が口内に流れ込んでいく。

 酸っぱいような、甘いようなそれをごくごくと飲み干し、まるで急かされているように舌を伸ばして、綾香の膣を割り咲いていく。

 れちゅ、れるっ……♥ 先に自分が受けた愛撫をそのまま返すように、懸命に舌を動かしている間も、貝合わせは止まらない。

 奉仕されることと、奉仕すること……それを同時にこなし、感じ取りながら、感覚が鋭くなっていくような、けれど逆に鈍麻していくような……奇妙な感覚の中で、夜露の官能は高められていく。


「(こ、これ、すごい……も、戻れなく、なりそっ……あっ、イクっ……♥)」


 膣の中に注ぎ込まれる温かな潮。

 口内に流れ込む、愛液の味。

 それらを二人の思うがままに、注ぎ込まれたらもう、戻れない……。


「あへぇぇぇ……♥」


 ぷしゃっ♥ ぷしゃぁぁぁっ♥ と潮吹きする姿に、二人はくすくすと笑い声を上げる。

 ラブドールとなってしまった夜露が、自分から女性同士の快楽を求めるレズビアンに堕ちるのは、そう遠くないことのようだ……。

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