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 ──その女は今日も、天使真央の前に自分の掌を突き出してくる。


「ほーら、真央ちゃん♥ 今日もがじがじしてみてぇ♥ もしも、お姉さんをやっつけられたら、ここから出ていってもいいんだよ♥」

「ば、馬鹿にしてぇっ!」


 真央はいつも、気に入らないことがあれば思わず飛び出す噛み付きを、意図的に女の掌へ放つ。

 がじっ……と、一見すれば白魚のように細くて白い指が、歯の間に噛み潰されて歪曲する。


「んぐっ……ぐっ……うぅぅっ……!」

「ほらほら、頑張って♥ あれー、力を抜いてるのかなぁ? もしかして、真央ちゃんはこういうことを本当はされたくて……お姉さんに甘えちゃってるのかなぁ♥」

「あうぅぅっ♥」


 女の手が真央のスカートの中へと伸ばされて、ぐぢゅんっ……♥ とみだらな水音をさせる。

 それはまるで、餌の時間を決められて涎を垂らす犬のように。この女の肌から感じる、ほんのりと甘い味が愛撫無しでも真央の体を感じさせ、子供のように無毛の秘所をぐっしょりと濡らすに至っていた。


「あははっ……お口が開いちゃったね♥ 今日も負けちゃった♥ 負けまちた♥ 負けまちた♥ 真央ちゃんはお姉さんに負けまちた♥ それじゃあ……今日も遠慮なく、グッチョグチョのドロッドロになるまでレイプしてあげるからね♥」


 女の指には、歯形すらも付いていない。

 秘所を掻き回されるたびに、間抜けな喘ぎ声を上げる口へと、どろぉっ……と口にためていたらしい白く泡立った涎が注ぎ込まれて、真央は涙で目を潤わせながら、ごくっごくっと乳飲み子のように喉を鳴らして、それを飲み干した。



 ──真央が悪辣かつ淫猥な女……赤牟市立水科外国大学に通う千相姿黒姫と出会ったのは、所属するGJ部の活動を終えて帰る途上のことだった。

 妹である恵の少し後ろを歩いていたら、あまりにも自然な動きで“ひょいっ”と抱え上げられて、そのまま小脇に抱えられて逆方向に走り出し、正気に還った時には随分と距離が離れて、必死に追いかける恵の姿は小さな点になっていた。

 長身で、真黒な髪と真っ白な肌をした女だった。へらへらと笑っているのだが、人が笑顔を浮かべている時に自然と湧き上がるような、温かな空気がまるでない。そういう仮面だと言われれば信じてしまいそうで、万力めいた拘束力も手伝って、真央は運ばれている間、ほとんど現実感が無かった。

 声を上げることができたのは、女が自分のものと思わしい車のドアを開いた時だ。


「い、いきなりなにするんだよっ! は、離せぇっ!」

「ああ、ごめんねぇ。お姉さん、こんな素敵な女の子に出会えて、テンションがぶっ飛んじゃったみたい」


 真央はじたばたと暴れるが、そのまま車の後部座席に放り込まれて、外からロックをかけられてしまう。

 運転席に飛び込んできた女へと襲い掛かれば、まだ逆転の目はあったかも知れないが、窓が開かないか悪戦苦闘している間に、車は走り出してしまった。

 流石に運転している相手に攻撃したらどうなるか、真央にも分かるために後部座席できゃんきゃんと吠えることしかできなくなった真央に、女はすらすらと答を返していく。


「お前、誰だ!?」

「私は千相姿黒姫、水科外国大学の二回生。黒姫お姉さんって呼んで? お姉様でもOKよ♥」

「なんで、わたしをこんな目に合わせるんだよっ!?」

「あはは、ごめんなさいねえ、急なことで。だって、あまりにも真央ちゃんの姿が鮮烈でかわいらしかったんだもの……JKなのに、こんなに小さくて天使みたいに可愛くて♥ これからは、お姉さんがいっぱい可愛がってあげるわ♥」


 怒涛の勢いでラブコールを送られて、同時に名前も身元も平気で明かす様子からは「真央を無事に返す気が無い」という確固たる意思が感じ取れて、真央は車が停止して自分の側のドアを開かれた瞬間、思いっきり黒姫の腕に噛み付いて脱出を試みた。


「がぶぅっ! ……んぐっ!? んきゅっ……!」

「きゃはははっ♥ ほら、がんばれ、がんばれ♥ もっと力を入れないと、お姉さんの肌は貫けないわよ♥ くすくす……これじゃあ逃げる気が無くて、ペットが甘噛みしてるみたい♥ 照れちゃってるだけなのね、真央ちゃん♥ 大丈夫、すぐに気持ちよくしてあげる……♥」

「ぷはっ……んむぅぅぅぅっ♥」


 息が続かなくなって口を離した瞬間、その豊満で包み込むような胸の中に顔を突っ込まれ、むわぁぁっ……♥ と蒸れたような甘い匂いが襲い掛かってきた。

 包まれている肌が、一瞬でしっとりと湿ってしまいそうなほど、胸の谷間には湿度が溜まっていて、元より黒姫の体温は高いのだが、低温のサウナを思わせるほどの熱が襲ってくる。

 頭を直接あたためられながら、肌を噛んだ時はほのかに感じるだけだった、噎せるほど甘い匂いと味が口内から入り込んでくる。

 まるで真央が自分から、黒姫のおっぱいに飛び込んでかぶりついたような……真央は同性愛者ではないので、ふざけてだってそんなことはしないはずなのに、そう勘違いしてしまうほどに苦しくて濃密で甘くて、そして強制的に安らがされるほど心地よかった。

 胸の谷間に挟まれたまま、ぶらんぶらんと足を揺らして持ち運ばれて。マンションの廊下を通って部屋の中に連れ込まれて。

 そのまま柔らかくて蠱惑的な匂いがする胸で押しつぶすかのように、寝台の上に押し倒されて。

 その日のうちに、性感帯と言えそうなすべての個所を開発された。


「あっ、あっ、あぁぁぁっ♥ やめっ、やめろぉぉぉっ♥ 変なところ、舐めるなぁぁっ♥ あひっ、んはぁぁぁぁっ♥」

「ぴちゃっ……ぴちゅっ……じゅるるるっ……♥ 真央ちゃんの腋、とってもおいしいわ♥ すんすん……♥ 毛なんて一本も生えてないツルツルの子供みたいな体♥ 発酵寸前のバターミルクみたいな甘い匂いしかしない♥ 本当に天使なんじゃないの、真央ちゃんと来たら♥ こんな可愛らしい匂いさせて日常生活は無理でし♥ 真央ちゃんの周りの女の子はみんな、真央ちゃんをレズレしたくてたまらなかったはずよ♥」

「しょっ、しょんなこと、なひぃぃぃっ♥ あっ、あぁぁぁっ♥ やめっ……本当に、やめてぇぇぇ……♥ そ、そんなところで……気持ちよく、なりたくないぃぃっ……♥」

「腋ま〇こでイッちゃうの、嫌なんだぁ♥ こんなに敏感でいい匂いのする腋ま〇こ♥ 滅多にないからいやいやしたらもったいないよ♥ それじゃあ、ここでイッた方がいいかなぁ♥ こうやって、お腹を優しく両手ぎゅー……こんな子供みたいな体なのに、赤ちゃん部屋が気持ちよくなって、あっという間にお股ぴゅっぴゅっしちゃうね♥」

「はひゅぅぅぅぅぅぅぅっ♥ ひ、はぁぁぁぁ~っ……♥」


 腋を舐められながらお腹を押さえられ、こりゅっ……こちゅっ……と子宮を腹の上から刺激されて、失禁しながら達してしまう真央。

 腋やポルチオだけではない、お尻を指でずこずこされても腸液垂らしながらイッてしまうし、首筋を強めに噛まれてもピーンと足を延ばして仰け反り絶頂を迎えてしまうし、足の指を丁寧にしゃぶられるだけでもイッてしまったことがある。

 はぁー……はぁー……と荒い息を吐きながら身を震わせていたら、ぐったりした体を引っ繰り返されて、その豊満な胸で再び顔を覆われる。

 それだけでも何度もびくびくと絶頂してしまい、この胸の匂いを嗅いだら“へこ♥ へこ♥”と腰が打ちあがってしまうようにされた上で、今度は真央の小さな胸をぺろぺろと舐めまわされる。

 貧乳は感度が良いと言われているが、黒姫はひどい女の癖して愛撫はすごく優しく献身的なところがあり、丁寧に丁寧に……傷なんて絶対につかないように、その全身を甘くほぐされてきたせいで、胸を舐められる度にぴゅっぴゅっとエッチな汁を噴いてしまう。

 この部屋に連れ込まれてから、アニメのコスプレなんかをさせられることはあるが、基本的には裸でいるのもあって、もう制服なんてきたら胸が擦れてイキっぱなしになってしまうかも知れなかった。

 ぷっくら膨れた胸をひくひくと痙攣させて、ぐったりとベッドの上で横たわる真央。

 好意を抱いていた少年をはじめ、GJ部の面々の顔が薄れていく。それが怖くて、必死に思い出にすがろうとした瞬間、黒姫の目がひと時だけ、黒目しかなくなったように見えた。


「ふぅん……ここまで気持ちよくしてあげても、私以外のこと考えるんだ♥ お姉さんは悲しいです♥」

「あ、やっ……ダメ……やめてぇ……お、おしおき、ダメぇぇ……♥」

「ダメって言いながら、腰を動かしちゃってるのは何なのかなぁ♥ そのうち気持ちよくなって、いやとかダメとかそんな言葉いえなくなるってわかってるもんね♥ ほら、キスしましょう……好きよ、真央ちゃん♥」

「あっ……あっ……あむぅぅっ……♥」


 監禁して犯している癖に、蕩かす様な甘くて優しいキス。

 頭を抱えて、小さな胸に黒姫の巨乳を擦り付けるようにして。何度もイカされて、頭がボーッとして、一切の抵抗が出来なくなって。

 その小さな足を開かれて、抱えられて“くちゅっ……♥”と下の口同士が触れ合う。

 黒姫が腰を打ちこむと、真央は「あふぅぅぅぅっ♥」と喘ぎ、嬌声をひりだしながら何度も何度も絶頂する。


「あっ、あっ、あぁぁぁぁーっ♥」

「レズセ以外、なんにも考えられない♥ そんなおバカな女の子になろうね♥ 大丈夫、真央ちゃんはどれだけお馬鹿でも、ううん、低能なおバカな方が可愛いよ♥ 高校も、大学もいかなくていいの♥ 就職だってしなくていい♥ 車の免許なんて取らなくていいし、これからのGJ部のことなんて気にする必要もないの……お姉さんとずっと、気持ちよく暮らそうね♥」

「あっ、あはぁぁぁっ♥ これ、好きぃぃぃっ……♥ やっ、やぁぁぁぁっ♥ こんなこと、言いたくっ♥ ないのにぃぃっ♥」

「ちゃんと言って♥ 口に出して言ってよぉ♥ 真央ちゃんっ♥」

「あひぃぃぃぃ~っ♥ せ、セックス気持ちいいっ♥ 貝合わせ、好きぃぃぃぃ~っ♥ もっと、もっと激しくしてぇぇぇぇっ♥ あぁぁぁぁっ♥ 出てるぅぅぅぅっ♥」


 自分の膣の中に、熱いものが注がれていく。

 黒姫の愛液だとわかっても、もう真央の体はそれを拒絶できない。

 ぱふっ……と黒姫の腋が顔に押し付けられて、胸とはまた性質の異なる甘い匂いが頭の中に注ぎ込まれる。

 イキっぱなしになる真央の頭を撫でながら、黒姫は「あきゃっ……♥」と高音の笑いを浮かべるのだった。


 ──その後、天使真央の姿を見た人間は、誰もいない。




今回の攻め役

※千相姿黒姫(せんそうじ くろひめ)

・大学生。赤牟市立水科外国(みずかとつくに)大学の二回生で、神智学を専攻している。真っ黒な髪と真っ白な肌、人当たりが良さそうだが、その実まるでぬくもりを感じない笑顔を常にヘラヘラと浮かべている。成績は優秀だが講義を受けている姿を見た者はほとんど居ないのに、皆勤賞かつ成績優秀者という扱いらしい。

・正体は生粋のロリコンであり、しかも「子供は行為をしても意味が分かっていないことが多い。見た目が幼くて、でも高校生くらいの実年齢がいい」という面倒くさい性癖の持ち主。有名なセリフを改変するなら「中学生はガキなんだよ」といったところか……いや、中学生は子供なのだが。

・異様なほど力が強く、子供体型とはいえ軽々と真央を横抱きして恵からの逃走を成功したり、胸に真央の頭を挟み込んだ状態で運搬したりと、いろいろと規格外のことをしている。

・外の世界の我々からすると、今後の真央が歩む人生をまるで俯瞰しているような奇妙な言葉を口にしており、また最後の文章を言葉通りと受け取るなら、黒姫は“人間ではない”とうことになるが……? まあ、ひとでなしなのは間違いない。

・ところで、最後に漏らしかけていた“あきゃっ♥”という奇妙な笑い声を上げる個体が何処かにいたような……?

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