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※こちらのシリーズのお話になります。ご参照ください。

(https://fallen02side.fanbox.cc/posts/7285389)




 ──大地の神の加護の力と、大海の神の加護の力が、周囲一帯を薙ぎ払う。

 攻撃レンジ∞……そう一瞬で看破した匂宮オリセは、弓を引くような仕草で以て周囲に“イィィィィンッ!”という音を鳴り響かせ、連撃で叩きつけられる大自然の斬撃を消去してみせる。

 その直後、眼前に突き出された槍の一撃を全身の力を抜くことで“吹き飛ばされて”威力の範囲外へと逃れたオリセだったが、連続で大地と海の斬撃が迫って来るのを確認する。


「技の類ではなく、通常攻撃か 祈りの空より来たりて 切なる叫びを胸に 我らは明日への路を拓く 召来 クトゥグア イタクァ」


 あまりにも理不尽な攻撃の性能を見切ったオリセは、その両手に二挺拳銃を召喚し、大地をも舐め尽くし溶かし尽くすの紅蓮の弾丸と、大海をも氷結させる凍気の弾丸を発射し、それぞれの一撃を消滅させてみせた。二回攻撃には、二回攻撃である。

 しかし、己の体を預けて姿勢を安定させた背後の樹木に、いつの間にか私立聖悠学館高等部の制服が縫い付けられていた。

 オリセは「私の一張羅が……」と少し寂しそうに呟いたが、槍の穂先が再び突き出されたことで、自動拳銃クトゥグアで刺突を受け止めた上で、リバルバー銃であるイタクァを穂先にブチ込んで吹き飛ばす。クトゥグアが不機嫌そうに赤熱するのを、オリセは「そう怒るな」と軽くキスして諫めてみせた。

 制服を犠牲にするか、心が痛むが自然破壊に勤しませてもらうか、オリセが悩んでいる間に、連携して襲い掛かって来ていた影が、オリセの前に集結してきた。

 豊満そのものな美女が二人と、小学生にしか見えない少女が一人。

 巨乳でスタイルもよく、むっとした膨れ面をしていなければ、きっと優しい印象になるだろうなという亜麻色の髪の女性。両手には明らかにファンタジー世界から飛び出してきたような大剣が二刀流で握られている。

 波打つ青みがかった黒い長髪と、胸元がばっくりと開いた制服めいたデザインの装束を纏う、片目を髪で隠した女性。その手には太陽のように輝く槍が握られているが、先までの長距離刺突を考えると長さが足りない。

 最後に、白衣の上からランドセルを背負い、足にはローラーシューズまで吐いている、金髪の少女。彼女に関してはオリセは顔見知りであり、そしてこの場に居る人間の中では一番年上なのも知っていた。


「人吉先生、どうして私が強襲されなければいけないんでしょうか?」

「悪いね、オリセちゃん。私も顔見知りを傷つけるのは気が引けるけど……大切な“家族”を傷つけられたんじゃ、芋引けないんだよ」


 人吉先生こと元女医である人吉瞳に目が笑っていない顔で微笑まれ、オリセは自分に一切の心当たりが無いのを0.2秒で脳内検索した後、どうやら彼女含めた襲撃者たちが、何らかの精神操作を受けていると理解する。

 その推理を正解だと証明するように、彼女たちは口々にちぐはぐな、しかし大枠は同じことを語り始めた。


「私の大切な“あの子”を傷つけたんだから、ちゃんとごめんなさい、してもらいますっ!」

「東の家は精強たれ……けれど“身内”が卑劣な形で傷つけられたからには、東の強さは当主の私が証明するわ」

「……一つ聞きたいのだが、その“家族”と“あの子”と“身内”は、全員同じ相手だったりするのでは?」


 オリセがぽつりと放った言葉に、三人の“母親”たちが顔を見合わせる。

 そして、一斉に再び戦闘態勢を取りながら……声を合わせて言った。


「「「──何を今さら」」」



『──要するに、また“魔都”絡みの事件って訳よ。シルヴィアにはもう少し、しっかりしてほしいわ』


 隣国・扶桑皇国の自治区の一つで“地上のパラダイス”とも称される“アルゼナル自由特区”のリーダー、アンジュことアンジュリーゼ代表が深いため息を吐く。

 元は“血族”が扶桑皇国内に大きな発言権を持つために産みだされた“ミスルギ自治区(=神聖ミスルギ皇国)”の女王だったアンジュは、様々な契機からミスルギ自治区の崩壊と世界規模で隠蔽されていた真実の開示に関わったことがあり、自分たちの支配体制を揺るがしたということで今は“海道”姓を押し付けられているが、本人は「ただのアンジュリーゼ」で通している。

 オリセを始めとした一部の“血族”としか交友が無いため、星の支配者であるはずの“血族”も“パラダイス”は享受できない、などとブラックジョークが飛ばされることもあったが、数年前に“血族”の宗主が百合目一女史から一ノ瀬晴女史に変わったことで、穏やかな交流が現在は行われている……そして、こうしてアンジュが時おりオリセたちに愚痴を吐くことも可能になった。


「ミスルギの崩壊前は大嫌いでしたが、今のシルヴィアさんは、私も嫌いではありません……もう少し、しっかりとしてほしいのは同意です」

『それ、十年前はあたしのことも嫌いだったって言ってない? まあ当時のあたしは、イアンの奴にすらナンパされないような性格だったから仕方ないか……そのすぐ後にモテモテになったけど』

「ごちそうさまです。それで、魔都絡みとなると……醜鬼絡みですか、それとも“桃”絡み?」

『どっちかは調査中……けれど、日本に渡ったとなると、国際問題になる可能性がある』


 魔都──それはアルゼナル自由特区とアウラ竜王国の境目、どちらにも身を委ねなかった旧ミスルギ皇国の住人達がシルヴィア・斑鳩・ミスルギの元に自治を主張している、日本の東京都程度の大きさの区域……通称“ミスルギ・フラグメンツ”に出現する謎の門“クナド”の先に広がっている異空間である。

 魔都には黄泉醜鬼と呼ばれる、鬼を思わせる怪物が跋扈しており、通常兵器ではダメージを与えることもできない。

 ドラグニウム……現在は日本で使われている“ゲッター線”に名称が統一されつつある……を動力とするパラメイル・ラグナメイルといった機動兵器や、ポケモンと呼ばれる扶桑の原生生物であれば対抗もできるが、ミスルギ・フラグメンツはアルゼナルと竜王国との条約により、どちらも保有することが禁じられていた。

 これを解決する為に、魔都内に発生する謎の果実“桃”が与える異能が防衛手段にされたのだが、桃は女性にしか異能をもたらさなかった為、元よりノーマと呼ぶ差別階級を設けていたミスルギ自治区の住人達は、あっという間に女尊男卑に染まってしまった。一応の自衛は出来ているものの、シルヴィアは頭を悩ませ続けているという訳だ。


『魔都防衛隊……通称・魔防隊。シルヴィアが組織した、魔都の脅威からミスルギ・フラグメンツを守るために作られた防衛部隊。その中でも精強かつ最強とも噂された九番組の組長が行方不明……同じく魔防隊に所属している娘たちや母親は命に別状はないけれど、未だに目を醒ましてないほどに痛めつけられていた。九番組組長・東風舞希がやった可能性がある』

「ですが東組長に関しては、ミスルギ自治区時代の悪習を引きずっていた母・東海桐花女史を下して自身が長となり、お家の家風を良きものとしようとしていたと……噂では伺っています」

『あたしが言えた義理じゃないけど、身内で争い合うような頭のおかしい家の人間は、どれだけまともに見えようが信用に値しないわよ』


 それはかつて、兄と妹に裏切られて死の淵まで追いやられたアンジュの言葉として、あまりにも重かった。

 “血族”同士は本来、異常なほどに身内贔屓であることも手伝って、彼女の境遇の凄惨さは度合いを増している……今はその反動か楽しく自由に過ごしているのだが。


『日本に向かう国際線で、それらしき人物を見かけたっていう情報もあるわ。先にも言ったけれど、万が一にでもミスルギ・フラグメンツの住人が……それも女性しか能力に目覚めない“桃”の服用者が同盟国で事件を起こせば、アルゼナルとサラ子のとこにも飛び火する。ようやく国交正常化してきた日本と扶桑の関係は、致命的に拗れかねない』

「──東風舞希は“存在してはならないモノ”になりえる、と?」

『そうなってほしくないと、あたしは思ってる。大の虫を生かすために小の虫を殺すんじゃ、ミスルギと何にも変わってない。キングやアミィに合わせる顔が無くなるからね』

「……相変わらず、アンジュさんは私を乗せるのが上手いですね」

『あんた、自分で思うよりは大分と可愛げもまだあるし、素直よ。こういう時は、悪い大人に乗せられてちょうだいな』


 すっかり上手くなったウィンクでアンジュに強請られて、オリセは表向きは渋々、東風舞希の捜索へと繰り出した。

 しかし、まさか風舞希に自身が狙われていただけではなく、顔見知りも含む“母親”三人がかりで襲い掛かられるとは、流石のオリセも想定していなかったのであった……。



 ──オリセは、自分を産んだ母親のことを知らない。

 自身を孕ませた方の母親に聞いたところ、時空を超えて“悪意”の化身と戦い続けている、魔女であり戦鬼であったということだ。

 いつも激しく怒っている人で「もっと、どうにかで出来るはずだろう」と何度も憤られたという話だった。そんな相手とどうして子を成せたのかについては、詳しく聞いたことが無い。

 ただ、これだけは何度も聞かされている……彼女はオリセと──自分が腹を痛めて産んだ娘と離れ離れになることに、とても胸を傷めていたと。

 その時だけは激怒ではなく、悲しそうな様子だったと。

 生物学において、実は「母性」や「母の無償の愛」というものは社会的なもので、生理的には存在しないことが判明している。

 それでもオリセは“母親”という生き方に一定のリスペクトを抱いているし、自分の妻たちがそれを歩み出した時は、全力で助けるべきだとも考えている。

 だからこそ……目前の“母”たちが、明らかに自身の産んだ相手以外を慕わされて、風舞希においては実の家族を傷つけさせられた可能性すらあることに──オリセはブチギレていた。

 オリセは常に怒っている。産みの母譲りなのだろうか、どれほど穏やかな時間を過ごしても、胸の奥で激怒の炎が消えたことは無い。己を傲慢で狭量だと任じているからこそ……オリセはその怒りを、常に“悪意”に向けるようにしていた。

 討ち倒すべきは、目前の母親たちに非ず……その背後に張り付く悪意なれば──。


「きゃぁっ!? い、いたっ、痛いわ!? なに、なに!?」


 オリセは迷うことなく制服のボタンを全て指で千切り飛ばし、弾丸のように発射することで、二刀流の“母”が大地の剣と海の剣を振り下ろそうとするのを阻止した。

 そのまま脱皮でもするように服から抜け出し、東風舞希に突進すると、手元に“バルザイの偃月刀”を出現させて彼女の手の中の槍……風舞希の“桃”の能力である“太陽を穿つ槍”を中程で断ち切ってみせる。


「なっ……!?」

「突きの威力は、二回目の方が弱かった……伸縮自在の槍、恐らく長さで攻撃力や強化効率が変わるのだろう? ならば強制的に短くすれば──」


 偃月刀の柄を鳩尾に叩き込まれ、風舞希の体が吹き飛ばされる。

 瞳がサヴァット特有の、爪先を使った蹴りを放ち、その先端からメスのように鋭い刃が飛び出す。

 オリセは偃月刀を敢えて使わず……思い切り頭突きを叩き込み、刃をぐしゃぐしゃにへし曲げてみせた。


「嘘ぉっ!? きゃんっ!」


 爪先に少しだけ頭突きが当たり、ぐるんと瞳の小さな体が吹っ飛ばされていく。彼女は“戦いもできる”が、他の二人に比べればサポート向きの能力だ……オリセに単騎で挑めるタイプではない。

 腕に食い込んでいたボタンを何とか投げ捨て、再び“母”が二刀の通常攻撃を放とうとする。

 しかし、オリセが偃月刀を突き込む方が速く……その眼前で、肌に触れる直前で刃止めした。


「あっ、あっ、あっ……」


 しょろしょろと水音が聞こえ、アンモニアの匂いがする。

 ぺたんとそのまましりもちをつく“母”に向かい、オリセは何処か後味が悪そうに呟いた。


「やはりか……性能頼りというか、鹿の子がテレビゲームでボタンを連打している時のような、そんな感覚があなたの攻撃にはあった。ゲームの中から連れてこられたといったところか……能力は高いのだろうけど、本物の殺し合いの戦場に連れ出すなど、最悪だな」

「あ、あの子を悪く言わないで! あの子は、あの子は私の……!」

「──役に立たないママたちね。とっても、悪いものだったみたい」


 母親たちの情熱に反して、聞こえた声は冷え切っていた。

 そこには黒を基調としたサイバーな衣装に身を包み、頭にゴーグルをかけた美女の姿があった。その両手には刃が先端に取り付けられた、大口径の銃が握られている。


「……貴様が“家族”で“あの子”で“身内”だな?」

「その通りよ。ママたちは期待はずれだったけれど、あなた、とってもいいモノね。あの方の言っていた通り」

「あっ、あっ……ごめん、ごめんなさいっ! 私、ちゃんと、ちゃんとやるからっ! だからぁっ!」


 瞳も風舞希も苦々しい表情で顔を伏せていたが、まだ動けるらしい“母親”が、黒い美女にすがる。

 女は何の躊躇もなく、自分を娘のように愛するその額に銃を突きつけ──。

 オリセの投げた偃月刀が、飛び下がった女のいた空間を切り裂いていった。


「フゥ! こっちがゴクで、こっちがマゴク、そして私はエスケイプ。すっごくいいモノよ。あなたはいいモノかしら?」


 両方の銃へ、順番に口づけながら笑う美女……エスケイプ。

 その武器の名と個体名に、オリセは覚えがあった。日本が複数保有している超エネルギーの中でも、光子力と並んで各地で運用されているエネトロン……それに関わる犯罪やテロに立ち向かう特命戦隊ゴーバスターズが、かつて敵対した悪意を持つコンピューター兵団“ヴァグラス”の女幹部の名だ。


「キョウリュウジャーが敵対した際に、一度きりの復活バックアップも消滅したと聞いていたが……私がいいモノかどうかは分からないが、貴様はあまり頭がいいとは言えないな」

「急に何? そんな安い挑発は効かな──」


 次の瞬間、まるでブーメランのように軌道を変えて戻ってきたバルザイの偃月刀が、エスケイプの片方の腕を切り飛ばした。

 その腕は手にしていたゴクだかマゴクだかと共に、緑の情報群になって消え去ってしまう。


「ぎゃうっ!?」

「私は、これでもかなり怒っているんだ……この場で解体してやる、そこに直れ」


 戻ってきた偃月刀を手に、冷たい目を向けるオリセ。エスケイプは憎々し気にオリセを見つめた後、一瞬でその体を何処かに転送してみせてしまう……一度も“母親”たちを見やることは無かった。

 あとに残されたのは、恐らくはエスケイプに施された“彼女は娘である”という暗示に囚われたまま、此の世の終わりのような表情をしている三人に母親だけだった。


「……これは少し、骨が折れそうだ」


 オリセは天を仰ぎながら、何かを覚悟するように呟くのだった。



 ──エスケイプは現実に存在する怪人ではなく、亜空間から転送されてくる人間の形をした人間でないもの……データの集合体である。

 その在り方からオリセは嫌な予感を抱いていたが、風舞希も瞳も、そしてもう一人の母親……大好真々子も、存在データそのものを弄られてしまっており、エスケイプが自分たちの娘だと思い込まされていた。

 それは本来の家族、自身の腹を痛めて産んだ子供たちと、エスケイプの存在がすげ代わっているという残酷さであり、ただの洗脳や催眠の類とは一線を画す行為だった。

 ただ一つだけ不幸中の幸いだったのは、風舞希の家族を傷つけてのは彼女自身ではなく、エスケイプやその他何人かの女怪人たちだった事だろうか。

 ここまで深く癒着してしまった情報は、下手に剥がそうとすれば正常な記憶や心を損壊する可能性が付きまとう。

 残された浄化の手段は、一つ……より強い情報を撃ち込み、不自然な情報を圧殺して消滅させること──。


「あんっ♥ あんっ♥ あぁぁっ♥ オーちゃん♥ オーちゃん、すっごい♥ オーちゃんのおちんちんっ♥ おちんちん、気持ちいいのぉぉっ♥ あっ、あっ、あっ♥ 奥に当たる♥ こんなおっきなおちんちん初めてなのぉぉっ♥ もっとママのお腹の中、ごりゅごりゅしてぇぇっ♥ お母さんのナカに還ってきて♥ イチャイチャごりゅごりゅしてぇぇぇんっ♥」


 ……つまりは、一旦“匂宮オリセこそが娘である”という情報を撃ち込むしかないのである。

 彼女たちの身内にふたなりは居ないようだし、瞳の息子である善吉が一時的に預けられていた“逆説使い”を使っての解除も考えられたが、本来の持ち主である贄波生煮が黒神グループの敵対派閥に嫁入りしてしまったので、もう一度貸してもらうのも不可能。そもそも、瞳や風舞希はまだしも真々子は放っておくと自決しかねない為、悠長な解決策の模索すら許されなかった。

 片親であり、世間的には父親的な立場にいる母親しかいないオリセにとって、母という存在の子供に成り代わるのは非常に心の痛む行いであったが、自分の心が苦しいくらいで歩みを止めないのがオリセでもあった。


「おっぱい♥ オーちゃん、おっぱい吸ってぇぇっ♥ おっぱい弱いのっ♥ 攻めて♥ 気持ちよくしてぇぇぇっ♥ あっ、あっ、あっ♥ すごっ♥ すごひぃぃぃっ♥ 赤ちゃんみたいにちゅうちゅうされてイグっ♥ オーちゃんの赤ちゃん産むぅぅぅぅっ♥」

「んっ……真々子ママ、私の赤ちゃん孕んでっ♥ 沢山産んで♥」

「おひっ♥ ひうぅぅうっ♥ もちろん、よぉぉっ♥ 三人以上一度に孕むぅぅっ♥ 妊娠確定♥ 受精わかってイグぅぅぅっ♥」


 真々子はオリセが娘だという情報を撃ち込んだ瞬間に安定し、思いっきりドロドロに甘えて近親相姦(実際は違うが)を全力で受け止めた。オリセもそうなると、真々子のことがどうしようもなく愛しくなってしまう性分であり、思いっきり愛してアヘらせてしまう。

 妊娠したようなボテ腹になるまで精液を注ぎ込み、真々子の胸の先端からびゅーびゅーで母乳が噴き出していた……どうやらオリセの赤ちゃんを孕んだと確信した瞬間、母乳体質になってしまったらしい。


「あんっ♥ あぁんっ♥ ごめんね、オリセちゃん♥ んっ♥ 不思議な気分だよぉ♥ 昔からお世話してあげたオリセちゃんだって、頭では分かってるのに♥ あ~……産んだことのない娘だって、オリセちゃんのこと完全に思っちゃってる♥ ホント、迷惑かけてごめんね♥ あっ、好き……♥ もっとお母さんのこと、ぎゅっとしてぇぇ♥ おっ、おっ♥ おちんちんキツキツぅ♥」

「瞳さんのおマ〇コ、初めてみたいにキツいです♥」

「あ~……名前じゃなくて、お母さんって呼んで♥ 久しぶりに、母親やりたいよぉ……♥」


 瞳は冷静に自分の状態を理解してくれているのだが、それはそれとしてオリセならいいだろうと甘える心境になっているらしく、その体に縋り付いて“娘”とのイチャラブ交尾をリクエストしてくる。

 オリセとしても瞳に対しては親愛の情がある為、その小さな体をしっかりと両の手ホールドすると、ズコズコとその体を突き上げて子宮の奥までチン先を捻じ込んでいく。


「ふほぉぉぉっ♥ オリセちゃん♥ オリセちゃん♥ 私の、娘ぇっ♥ オリセちゃんが娘だったらって、実は思ったこと何度かあったんだあ♥ 夢、叶っちゃったぁ♥ あぁんっ♥ はぁぁぁんっ♥ 次は、またお母さんをママにして♥ 息子と娘に、妹作ってあげるのぉぉっ♥」

「お母さん、エッチすぎますっ♥ んっ、孕めぇぇっ♥ 私の娘で、妹孕んでぇぇっ♥」


 経産婦とは思えないほどキツい膣内に、たっぷりと精を注ぐ。

 完全に見た目はロリ妊婦となった瞳の背徳感はすさまじく、自分の膣から巣食った精液を舐め取りながら「一杯なのぉ……♥」と囁かれると、更なるセックスを望みたくなってしまった。

 しかし、今は瞳だけに構っている訳にはいかない。

 オリセが風舞希の方へ向かうと、彼女は魔坊隊の制服姿のまま、深々と土下座していた。

 彼女もまた“娘”とのセックスが必要だが、少し事情が異なって来る。一般人に被害は出さなかったものの、オリセと交戦してしまった結果、シルヴィアという“血族”がオリセと敵対したと悪意的に取られる可能性があり……姉と違い、シルヴィアは海道姓には堕とされていない……これを避けるためには風舞希を妻帯するしかないのだ。


「覚悟は出来ています……どうか私を娶ってください♥ より強きに従うのも、また東の家の運命……私を倒した娘に妻帯されるなら、それは本望です♥」

「……加減はするが、ここまで極上の肉体だ。我慢にも限界があるとは分かって欲しい」


 風舞希にだけは、中性的な“守護者”の口調で語り掛けながら、オリセは風舞希の胸に己のチ〇ポを捻じ込み、奉仕の形を取る。二度の射精を経ても、オリセの肉竿にまるで萎える様子はない。


「ああ……♥ なんて逞しい♥ 私の槍すらも、この剛槍の前では霞んでしまいそうです♥ んっ、んっ……どうですか? マッサージなど、得意なのですが……あっ♥ びくびくと喜んでくれて♥ いつでも射精してくださいね♥ 顔、顔に欲しいです♥ 支配していると、この方が“旦那様”だと教えてください……んくぅぅぅぅっ♥」


 びちびちとオリセの精液が風舞希の顔を叩き、あまりの濃さと凄まじい精臭に、じわぁぁぁ……と魔防隊の制服の股間が色濃くなっていく。

 風舞希は自らの制服をズラして、ぐっしょりと濡れた剛毛マ〇コを開くと、腰をへっ♥ へっ♥ と前後に揺らした。


「ああっ♥ 来て、強いおちんちん♥ 東の女に、本当の強者を教えてぇぇっ♥ んほぉぉぉぉっ♥ ほっ♥ ほぉぉぉぉぉっ♥」


 爆乳でオリセの顔を包み込むように、夢中で抱き着く風舞希の体を、軽々と抱え上げて徹底的に突きあげるオリセ。

 あまりの力強さに、風舞希はこれが一種の取引なのも、母と娘(という暗示)なのも忘れて、本気でマ〇コで媚びてしまう。


「結婚っ♥ 結婚しますっ♥ オリセと結婚んっ♥ ラブラブ母娘婚しますっ♥ 東に強い種仕込んでくださいっ♥ あっ、あっj♥ はげしっ♥ あっ、あなたぁぁぁっ♥ んあぁぁぁぁっ♥」

「ふぅぅっ……風舞希、あなたは私のモノだ……♥」

「おへぇぇっ……♥ 娘に呼び捨て、気持ちいいっ……♥」


 ……こうして三人の母を正気に戻すことに成功し、後は時間をかけてオリセが娘という暗示を解いていくだけである。

 もっとも、三人の体は完全にオリセに惚れこんでしまったらしく、母娘ではなくなっても、つがいで無くなることは無さそうだが。


「えぇと……それで、瞳さんは元々この世界の人で、風舞希さんは扶桑皇国の人なのよね。私は……なんでこんな格好で、こんな剣を持ってるのかしら?」


 一旦落ち着き、裸で四人でくっつきあってイチャイチャしている時、真々子が自身の格好に疑問を呈する。どうやら彼女には、エスケイプの“ママ”だと思い込まされた、前後の記憶が無いらしい。

 オリセは少しだけ悩んだ後、自身が調べた資料を立体映像で映し出す。


「MMMMMORPG──内閣府が運営する『ママの 、ママによる、ママのための、ママと、息子がもしくは娘が、大いに仲良くなるためのRPG』……いわゆるフルダイブMMORPGだ。肉体そのものをゲームの中に取り込むタイプの技術が導入されていて、真々子ママはどうやらこのゲームのテスターだったらしい」

「あら素敵。私とお母様や娘たちもプレイングすべきかしら?」

「……風舞希さんが言う通り、このゲームは母子関係の修復が目的の一つとして掲げられていて、作中でも母親としての想いが強ければ強い程、様々な現象が起こせるようだ。恐らく真々子ママは、本物の息子……大好真人とゲームに参加している途中で、不正な手段で以てMMMMMORPGからデータを引きずり出されてしまったようだな」


 オリセが表示する情報の中には、内閣府が隠蔽している情報として、トッププレイヤーであった真々子が突然ゲーム内から消失し、現実でも姿を現さないという現象が起きていることが知らされていた。


「た、大変! まーくんに、無事を知らせないと……」

「申し訳ないが、それは出来ない。ヴァグラスの残党の復活を内閣府に知らせれば、パニックが起こりかねないからな。MMMMMORPGはどうやら、緊急時における避難先として設計されてもいるようで、ここにヴァグラスが復活して干渉している等というデマが広がれば……すべてのMMORPGにまで飛び火して、集団ヒステリーが発生するだろう」

「SAOの事件とか、記憶に新しいからね……」


 「そんな……まーくん……」とすっかりへこんでしまった真々子に、オリセは「“血族”が保護しているという情報までは、内閣府に知らせてある。少しだけ我慢してほしい」と頬にキスをした。途端に真々子の眼は“オンナ”のそれになり、不安を忘れる為にもオリセの体に縋り付いていく。

 そうして、今度は母と“娘”による……激しい4Pが始まるのだった。



「──酷い目にあったわ! 匂宮オリセ……あいつはとっても、とっても悪いモノ! けれど、私が必ず殺す!」


「必ずや、最終的にその目的へと到達できるようにサポートします。ですから、これからは私の指揮下で指示に従ってください。これは、リカ様の意思でもあります」


「あの方の……分かった、従うわ」


「ふふ、よろしい。本当に多少ですが、オリセ様への揺さぶりにもなったでしょう。オールマインドは……常にリカ様と、その理想の味方ですから──」

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Comments

とろがけ

私は割と信者気味なので話半分で聞いてほしいんですが、屋根高先生のクロスオーバー、マジで好きなんですよね…。 魔都精兵の世界が女尊男卑になったのが元はミスルギ国民だからとか、アンジュのキョウリュウジャーメンバーへの短いながらも情緒の籠った台詞とか…。 あと、風舞希ママとか瞳さんとかはいいとして、真々子さんをどうするのかなって前から思ってたんですが、まさかのここでエスケイプ!それならゲームステータスで出て来れるのかー!エッチだし、強いし、これは良妻やで! というか、もしかしてこの世界、前に言葉使いたちを嫁にしてた鵺ちゃん居ます…?(期待) これはオマちゃんとエスケイプ(あと、多分ファサリナさんと命)が中ボス扱いかな? 朧やラストと同格の大幹部っぽいのでわくわくですねぇ!

屋根が高い

ありがとうございます、桃くらいではスーパー戦隊がいる日本が女尊男卑になるか?と思ったところから、気付けば「コマンドー・シルヴィア代表の憂鬱」が始まっていましたw キョウリュウジャーの面々は割とマジにクロアンと相性いいんですよね…。 有償以来でエスケイプ来てたので「よっしゃ、ゲームから出したろ(軽率)」ってなりましたw 鵺ちゃんは…もしかしたら、近く出番があるかもです! リカは倒せないので、少しずつ戦力を削っていかないと…その前に多分、ミサちゃんとアナコンディさんのメドゥーサコンビ戦があると思います!

ソウシップ

あー確かにシルヴィアの事は改心前は下手したら処断してもおかしくないくらいに嫌うだろうなぁ……けど流石のオリセもそこまで腐ってたのがなんかコマンドーになるとは予想出来まい(白目) そしてゴーバスターズ本編並のエスケイプの悪辣さよ……下手したらフルダイブMMO系のキャラを洗脳し放題なのに公表できないのが質悪い。

屋根が高い

当時、助けに来たアンジュを処刑しようとしてたのを放送で見てた時は、扶桑に出撃する直前までいったみたいです…サリアとキョウリュウジャーが乗り込んだので事なきを得ましたがw 環境が悪かっただけで、シルヴィアも“血族”の中では傑物寄りなんですよね~…魔防隊とかいう激濃部隊の相手する羽目になりましたけどw それこそキリトとかリアルチートの鬼っ娘とか洗脳されたら、マジで大惨事ですからね…真々子さんはまだ「あくまでゲーム内データが強いだけ」なので速やかに鎮圧できましたが サウナギンナンが復活させた個体が今も独立活動してると推理するには材料が足りなさすぎるので、復活理由がマジで謎なのも怖いところ デマとは言ってましたがメサイア復活も恐らく低確率ですがあり得ると思ってるでしょうし