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※SKEBにてリクエストを頂きました!

 今回はオリジナル作品で、満員電車の中、不可抗力でどんどんレズってしまう女子高生とOLさんのお話です!

 果たして、二人は同性快楽に耐えきることができるのか!(参照:タイトル)

 それでは、下記よりどうぞ!




 ──朝の満員電車は、一日の始まりから気力を削がれてしまうものではあるが、それでも気構えというか、そうなるだろうという予想が最初から出来ている。

 その日、鵜狩璃々瑠(うかり りりる)は学園祭の準備のために、大路礼樹(おおち れいじゅ)は突然課長が思いつきで始めた会議のせいで、それぞれに本来の帰宅時間とは異なる電車を利用することになった。

 平素と異なる時間の電車事情など詳しい訳も無く……まして異様な社内混雑については、音楽イベント終了時間と被ってしまったものであり、予測をしろというのも理不尽だ。

 ともかく……その時の璃々瑠と礼樹は、想定外の混雑した電車に押し込まれ、恐ろしいほどにうんざりしていた。


「(満員電車には慣れてるつもりだったけど……帰りに巻き込まれるって、こんな辛かったんだ。手も足も、なんかすごく痛くなってきたよ)」

「(ついてないわ……思えば後輩の子、用事があるとか言って会議抜けたけれど、イベントに参加してたんでしょ。要領がいいんだから)」


 頭の中でそんなことを考えながら、二人は互いの体臭すらも感じ取れるほどに密着し、眼前の相手を見やる。

 璃々瑠の視界に映っているのは、三十代のキャリアウーマンといった風貌の大人の女性だ。よくも悪くも平均的な体つきの璃々瑠に対して、胸も尻もみっちりと肉が詰まっており、ビジネスシャツの下に付けたジャケット・タイトスカートを苛め抜いている。それでいて、茶色パンストとハイヒールに覆われた足は、そこまで太いという印象はない。

 対して、礼樹の目に映るのは、いたって普通の体系だが、若さが溢れ出すように肌にも髪にも張りが満ちた女子高生である。体系は至って普通だが、長く伸ばした髪や最近は珍しいセーラー服の制服という属性だけでも、彼女を魅力的に飾り立てている。礼樹の知る由は無いが、床に座って作業していた為、スカートは少し短くなっており、ハイソックスにローファーで足元を固めている。


「(メチャクチャ綺麗なお姉さんだ……)」

「(いいわね、若くて、活力に溢れて……)」


 どちらにとっても羨望の対象ではあるが、しかし、それだけだ。

 同性愛的な嗜好は一切ない二人にとって、ただ美しい外見の、密着し過ぎて半分身を預けているだけの相手。それ以上でも、以下でもない。

 しいて言えば……こうして互いの容姿をまじまじと見分できてしまうほどに、顔が近くなってしまっているのだが、気まずく思おうとも彼女たち自身にどうにかできる問題ではない。


「(この状態なら、痴漢も却って身動き取れないから、その心配が無いのだけは救いかな……)」

「(うかつにため息も出来ないわね……若い子に口臭がするとか指摘されたら、明日の職場に迎える気がしない……)」


 それぞれに心配したり、あるいは逆に安心したり、苦しくて辛いのは間違いないが、耐えきれないほどでもなく、恐らくは下車した後にひどい環境だったと思い出すことになる、そんな圧迫の時間。

 しかし、その均衡が突然崩れたのは、璃々瑠の方からだった。


「(えっ、えっ、ちょっ……スカート、どんどんズリ上ってる? なに、誰かに触られて……ち、違う、前に引っ張られて……お、お姉さんのタイトに引っ掛かってるーっ!?)」


 そう、圧迫され翻弄された果ての偶然、璃々瑠のスカートはじわじわと礼樹のタイトスカートと密着して、ゆっくり上へずり上げられていく。誰かに触られたり、見られたりしている訳では無いが……というか、それを唯一可能にする礼樹がまだ、璃々瑠の災難に気づいていない……乙女の恥じらいにより、なんとかスカートを元の位置に戻そうと奮闘する。


「(だ、ダメだ、下手に動くと今度は下着まで被害にあいそう……な、なんとか手を伸ばして、引っ掛けて……うぅ……自分の腕の位置もよく見えない……)」


 苦しみながらも、地震の手の感覚に任せてスカートへと懸命に指を伸ばす璃々瑠。

 そんな彼女の努力は、確かに乙女の下履きへと届いて居た……ただし、礼樹のスカートの中へだが。


「(え? な、なに!? 誰かに、触られて……いや、誰かなんて、目の前のこの子しかいなっ……んあぁぁっ♥)」


 どんな偶然か、それとも満員電車の中に宿る魔性の仕業か。

 よりにもよって璃々瑠の指は、礼樹のスカートを自分のそれだと勘違いし、懸命にズリ下ろそうと動かす中で、手の甲を思い切り力強く、礼樹の秘所……女にとっての“お大事”に擦り付けていた。

 掌に比べて感覚の薄い甲であること、しかもスカートの位置を戻そうと努力中であることから、璃々瑠はまるで気付かない。

 礼樹も最初は目前の女子高生が痴女である可能性を考えたが、必死な表情や接触箇所が甲であることなどを考え、何か勘違いしているのだと判断する。


「ちょっと……」


 何とか小声で注意しようとして、気付く。確かに礼樹へ直接あれこれ出来るのは璃々瑠だけだが、周囲には男性も大勢いる満員車両。

この状態で「あなたの手であそこを弄られている」などと指摘すれば、誰に聞かれて羞恥を味わう羽目になるか分からない。

環境が、言葉を使うことを許さなかった。


「(こ、この子が自分で気づいてくれるまで、耐えるしかないわ……んっ♥ んふっ……♥ 気付きなさいよ、なにか変でしょ……!?)」

「(スカート、心なしか下がってきてるような……ん? なんか手の甲が濡れて……え、あっ……)」


 礼樹が年下の少女の手で、不可抗力ながら感じさせられてしまってから、璃々瑠は自分がとんでもないことをしてしまったのに気付く。

しかし、今さら「あそこ触ってごめーんちゃい♥」なんて言える訳もなく、しかも周囲からの圧迫で手を抜くことすら敵わない。

 かくして、腕をOL女性のスカートの中に突っ込んだまま、女子高生・璃々瑠はひたすらに駅が到来することを待ちわびる。

 その願いを叶えるように、電車は駅へと滑り込み……璃々瑠も礼樹も降りる場所ではないそこで、更なる人員が鉄の車両の中へと飲み込まれていく。

 密着度は更に増し、璃々瑠の手は礼樹のあそこをぐいぐい押し付けている形になり、逆に礼樹の胸の間にすっぽりと璃々瑠の顔は収まってしまう。

 璃々瑠は勿論、礼樹の側にとってもこんな経験は男女問わず初めてだが、自分の胸の合間で苦し気にもがいている女子高生を、礼樹は救う手立てはない。

ただ、ほんの少しだけ……あそこを触られた、仕返しをしているようなサディスティックな気分も湧き上がってきた。胸から伝わる快感と、秘所への刺激ですぐに吹き飛んだが。


「(んむぅぅぅっ……なに、これぇ♥ すごっ、すごい顔に張り付いて、フィットしてくるよぉ……んぁっ……んんっ……ものすごく甘酸っぱい匂いする……く、クラスの子たちと全然違う……♥ これ、香水の匂いなのかな……それとも、このお姉さんの……胸の匂いなんて嗅いだことないから、わかんないよぉ……♥)」

「(はぁ……んっ、はぁぁぁ……♥ なんでこの子、今さらになって掌を開いてくるの……ん、あぁぁっ♥ なんだっけ、これ……グレープフルーツクロー……? なんか柑橘の名前がついてた、プロレス技……♥ わ、私のあそこ、この子に鷲掴みにされてるぅ……♥ んおぉっ……♥ これもわざとじゃないのぉっ……♥)」


 ここまであり得ない密着をしてしまえば、互いにムラッ気のようなものも湧いてくる。

 気付けば二人は「密着中だから」「電車の中だから仕方なく」と自分自身に言い訳しながら、互いの体と不可抗力の愛撫を楽しみ始めた。

 電車が揺れる度、胸の中で顔を左右に擦り付ける。

 後ろから押されて、やむなく少女の掌をあそこへ密着させる。

 噴き出す汗、滴る愛液、むんむんと強くなっていく女の匂い……。

 性欲の高まりをそれぞれに感じ取り、胸がはだけてより露出し、スカートがズレて下着が完全にあらわになり、ブラが外れて互いの衣装が着崩れていく……いや、互いにそうやって少しずつ相手を痴態に追い込んでいる。

だが、互いにあるのは「うっかり○○しちゃった」だけ……という、言い訳の気持ち。

 潤んだ瞳で見つめ合いながらも、意思の疎通は無かったはずの二人……しかし、ここまでやっておいて無責任だとでも鋼鉄の輸送車両が思ったのだろうか。

 ひと際大きな揺れと共に、身長差の多少ある二人の唇が、重なってしまった。


「んんっ♥」

「んっ、ふぅぅっ……♥」


 それは璃々瑠にとっては初めての口づけであり、礼樹にとっては仕事一辺倒になってから久しい他者との接吻だ。

 流石にキスはまずい。図らずもではあっても、ごまかしが効かない。相手への尽きせぬ興味が、溢れ出してしまう。

 二人は何とか身を離そうとするが、まるで二人の痴態と交わりに気付かない鈍感な周囲は、堅牢な檻として二人の口づけをより深いものにせよと強制してくる。

 互いを包むごまかしようのない熱気、不可抗力だからと責める気配のない、ある意味で気楽な心地よい口づけ……気付けば経験が多少ある礼樹の方がリードするかのように、互いに舌を絡め、唾液を飲ませ合うような深い口づけに変わっていた。


「んっ……んくっ……こくっ……こきゅんっ……♥」

「はっ、はっ……んっ、れぇぇっ……れるっ、ちゅぴっ……♥」


 もはや二人にとって、気持ちよくなること……相手の体を求め、自身の体を預けるのは当然になっていた。

 何度も頬や額へ啄むような口づけを落としながら、礼樹の方も璃々瑠のスカートの中に指を押し込み、くちゅっ……くちゅっ……とお返しとばかりに手マンする。

 少女は電車の中で痴態を知られたくないと、必死に声を殺して「あっ……あんっ……あぁっ……♥」と、礼樹にだけ聞こえる猥歌を囁き歌う。

 礼樹が感じる興奮は、もう自分を辱めた相手への報復ではない。

ひたすらに若く美しい少女が乱れる姿に興奮している。

それは同性愛気質そのものであると、気付かないままに行為は加速していく。

 しかし、璃々瑠も決してやりたい放題されていた訳ではない。そもそも、彼女は最初から麗しいOLのあそこを鷲掴みにしているのだ。

 もにゅっ……もむっ……と足の付け根を揉み上げながら、大胆に璃々瑠は礼樹の太股へと、自分の股下を擦り付けていく。

 こうなると、礼樹は自分の腕を太股で挟まれるわけにはいかず、手マンを中断するしかない。

 璃々瑠は勝ち誇ったように、一方的にOLへと快楽を与えながら、パンストとこすれ合う刺激を存分に楽しむ。

 この時、璃々瑠は自分と礼樹のスタイルの差を半ば失念しており……それ故に、自分にも乳房があるという、当たり前の事実を半分忘却していた。

 今の璃々瑠にとっては、胸とは目の前に柔らかくて熱くてたまらなくいい匂いのする媚肉が備えている、素晴らしい自身へのご褒美という感覚になっていたからだ。

 あくまでも電車が揺れたせいで、少女の側に倒れこんだという体裁は守りながら、礼樹は璃々瑠の胸を自分の掌ですっぽりと覆う。

そうして、張りに満ちてどこかミルクの匂いのする若い胸を、ゆっくりと揉み上げ始めた。


「(あぁぁっ♥ こ、このお姉さん、露骨すぎだよぉ……♥ わ、私の胸なんてもんで、楽しいの……? こ、こんな綺麗なお姉さんが、私に触りたいって……そんな風に、思ってるの? あぁぁ……ダメ、お姉さんの太股と膝、汚しちゃう……じ、自分でもこんな風に触ったこと無いのに……お姉さんの体で、気持ちよくなっちゃうぅぅっ……♥)」

「(そ、そっちから露骨に触って来るくせに、どうしてこの子はこんなっ♥ 純真ぶった顔するのよぉっ♥ レズの癖に♥ 痴女の癖にっ♥ わたしじゃなくてもいいんでしょう、相手がエロかったらぁ……そんなの許さないっ♥ 逃がさないわよ、わたしに溺れさせてやるんだから……んっ♥ 柔らかい……触れてるだけでも、イキそっ……♥)」


 同時に襲ってくる、強烈な絶頂の衝動。それは解放と、そして破滅の予感を同時に二人へともたらす。

 如何に息遣いや衣擦れ、そして電車の轟音が響く車内であっても、少女と乙女が「あぁぁぁぁぁっ♥」「イッくぅぅぅぅぅっ♥」と絶叫すれば最後、注目を浴びて恥辱にまみれるのは間違いない。

 互いにそれを封じる為の手段は分かっている。けれど今以て……二人は妙なところで意地をはり合っており、その“きっかけ”が訪れない限りは、それを実行しようとしない。

 気まぐれな電車は、しかし、満員電車に翻弄される同性愛者たち……もはや、それを互いも否定しないだろう……を、見放すことはなかった。

 カーブに差し掛かり、またも二人の体が密着し……まるで恋人同士が気持ちを通じ合わせるかのように、唇が重なった。


「んーっ……んふっ……♥」

「あぁぁ……んくぅぅっ……♥」


 喘ぎ声さえも、口づけの中に封じ込めるように、二人は濃厚な口づけをひたすらに続けた……。



 結局、唇がふやけてしまうほどに互いの接吻を楽しんでいた璃々瑠と礼樹だが、自分たちが降りる駅で偶然にも大量下車があり、押し出されるように他の乗客と共に車外へと放り出された。

 キスをした状態で崩れ落ちる二人に、想定外の満員電車のストレスを爆発させた乗客たちは気付く様子すらなく、まるでミサイルのように改札口へと突っ込んでいく。

 先までは二人を翻弄していた電車も、もはや用済みとばかりに大量の人々を乗せて次なる駅へと走り去り……後には、制服とビジネスシャツは滅茶苦茶に乱れ、互いの下着が膝までずり落ちた状態で、ブラに至ってはお互いがお互いのものを握り合っているという、キャットファイトでも演じていたのかというような姿の璃々瑠と礼樹だけが残された。


「あ、あははははっ……」

「なんなの、これ……ひどい恰好……」


 一頻り笑い合い、満員電車の強熱を夜風で冷ました後、礼樹が璃々瑠に手を伸ばす。

 しっかりとその手を掴んで立ち上がった璃々瑠だったが……相手に身を預けるのは、大得意になったのだ。

 そのまま、礼樹の胸の中へと飛び込んでいく。

 礼樹の方も、そんな璃々瑠のことを引き寄せるように受け止めて、すっかり定位置になった己の胸の中へと、少女を迎え入れた。


「あなた、名前は?」

「鵜狩璃々瑠です……お姉さんは?」

「大地礼樹……まさか、このまま帰るなんて言わないわよね……♥」


 散々に電車の中で味わった、赤い舌がちろりと礼樹の唇の間から覗く。

 璃々瑠も礼樹の胸に顔をうずめたまま、小さな声で「責任、取ってください……♥」と呟いた。

 さて、真に責任を取るべきを探すのならば、その対象は満員電車なのだろうが、二人はそんな野暮天なことは考えない。

 二人は、電車に乗り込むまではまるきりの他人、しかも異性愛者であったなど、信じられないほど親密に寄り添いながら、静かな場所へと消えていった……。

 そう、今度は何も言い訳など必要ない、互いだけに集中できる、そんな喧騒と無縁の場所へ。

 もっとも……お互いの激しい声音は、電車の轟音を超えて互いの耳朶を打つことになるかもしれないが。



 ──その後、璃々瑠は学校に、礼樹は会社に、それぞれ向かう際に「少し満員電車で酔ったので、気分を落ち着けてから向かう」と連絡し、静かな場所へと向かうことが増えたとか、なんとか……。


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