LORD OF LORD OF LORD~階層守護者アウラ、善良ふたなりエルフにマジ惚れお嫁堕ち (Pixiv Fanbox)
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「うぅぅ~……♥」
自身の上げた困惑の呻き声に、間違いなく甘い響きが混ざってしまっていることに、アウラ・ベラ・フィオーラは「驚いている自分に驚く」という奇妙な感覚を味わうことになった。
それというのも、アウラを背後からそっと抱きしめつつ、ちょうど子宮の上あたりに叉手の形で掌を添えている、見目麗しい乙女が全ての原因だ。
身長は高く、しかし異形というほどには高すぎない。こうやって抱かれていると、筋肉が程よく配列されているのも分かるが、それも異常というほどではなく、女らしい丸みを帯びた脂肪の方が主張している。
髪は真っ白だが先端の方が宝石のように輝く碧の光を放っており、どこか幻想的な空気を纏っている。耳はアウラと同じくピンと立っており、彼女がエルフ族であることを示していた。
そして、このエルフの女の最も奇妙な点は二つある。
世界に恐怖と力の具現として名を轟かすアインズ・ウール・ゴウン魔導国、その拠点であるナザリック地下大墳墓にて、弟と共に第六階層の守護者を務めるアウラをして絶対に勝てない……アウラの敬愛する魔導王アインズですらあるいは……と不敬な思いを抱くほど、強く強く強くただ強い力を秘めているのが分かること。
そして、本来ならばナザリックの“敵対的守交渉者として遣わされたはずのアウラが、その立場がふとした拍子に“どうでもよくなってしまい”そうになるほどの、異常なまでの魅力……洗脳や催眠といった小細工の類、ワールドアイテムを始めとした援助すらも無い、純粋に性的な魅力が突き抜けていることだ。
要するにアウラは今、アインズに対する絶対的な忠誠心ですらも揺るがすほど……圧倒的に顔のいい女に抱かれている状態にあった。
「──如何でしょう。強さに憑りつかれた父の愚行によって、同胞たちは苦しみ国は荒れ、森も大いに傷つきました。恐らくアインズ卿はそれを気にかけられ、アウラ様とマーレ様をこの地に送られたのでしょう。我が力はまだまだ事欠くことばかりの未熟ではありますが、再起に向かっていることは伝わったでしょうか?」
「え、あ、うん……」
不況を買えば一瞬にして、魂まで掻き消されかねない程に強大な相手に、思わず適当な口調で答えてしまっう。それほどに彼女──このエルフの国を“新たに”治めているカスターシャ・ケントルムは、圧倒的な力に反して“腰が低かった”。
媚びているとか、そういうことではない。そういう卑しい感じはせず、単に彼女が滅ぼして王座を奪取した父──デケム・ホウガンをのさばらせて愛する国を傷つけたことに罪悪感を抱いており、一歩間違えば侵略に近い形ではあるが、対応のために動いた魔導国に好意を抱いていてくれるという、それだけの話である。
……先王デケムは、多種多様な愚昧さを発揮する権力者たちの中でも、とびきりの暴君であり暗君であった。自身の父──カスターシャの祖父に当たるエルフが“八欲王”の一人であったことから「エルフとは最も強き種族である」と勘違いし、その力の理に従って自己愛と強さへの希求だけの為に国を使い潰そうとした。
デケムは「エルフたちの潜在能力を覚醒させる」としてスレイン法国との戦争を無駄に長引かせ、遂にはエルフの王国を王都の陥落寸前まで追い込むことになった。
アウラとマーレは元は友人作りの為にダークエルフの村へと侵入していたのだが、法国に敗戦すればエルフたちのマジックアイテムが奪い去られると判断したアインズによって、王城へと忍び込むことになる。
そこで目撃したのは……もはや原型を留めぬ肉塊へと“素手で”変えられたデケムと、彼を抹殺する為に法国から送り込まれた『漆黒聖典』のアンティリーネ・ヘラン・フーシェを叩きのめした上で、優しく背後から突きながら嫁堕ちさせているカスターシャの姿だった。
「お゛っ♥ お゛ほぉぉっ♥ お姉様ぁぁっ♥ お姉様ぁぁぁっ♥ 真正面からの敗北だけでなく♥ 家族の愛情まで教えて下さるなんてぇぇぇっ♥ す、スレイン法国など捨てます♥ お姉様の妹嫁になりますぅぅぅっ♥ しゅきっ♥ お姉様しゅきぃぃぃっ♥ いっぱい赤ちゃん産ませてぇぇぇっ♥」
「よし、よし……♥ 寂しかったのですね、辛かったでしょうね……父が許せないのは分かりますが、その子供たちを鏖しようというのは見過ごせん♥ あなたにはこれから♥ 我の一番近くで改革と平和の歴史を見てもらいます♥ んんっ♥ 妹マ〇コに娶り射精しますよ♥ はぁぁ……あ、これはご無礼を」
──こうしてカスターシャはアインズ以下ナザリックからの侵入者たちを「デケムの暴政を見逃せず、王城へと談判に来た」と考えたことで好意的に受け入れ、エルフの国は新体制として魔導国と友好を結ぶことになったのである。
よりにもよって異母妹を甘やかし娶りしている場面を見られたということで、カスターシャはしばらくは照れたり恥ずかしがったりしていたが、アウラとマーレの目がデケムと同じ王族の証であるオッドアイであったことから、デケムの被害者……彼の孫であると考えたらしい。
その後は、こうして積極的に“心のケア”の為、エルフの国がどんな風に復興を進めているのかを魔術で見せてくれているのだが、新米女王の顔があまりにもよすぎる上に、アンティリーネを貫いていた両性具有の証がついているのを意識してしまっている為、ろくに記憶に残らない。
「(と、とにかく、今のあたしはナザリックからの“和平の使者”なんだから、このままカスターシャに取り入らないと! マーレがEDになっちゃった今、あたししかアインズ様の期待には応えられない!)」
……哀れな弟・マーレはカスターシャがアンティリーネの膣から引き抜いた剛直を見た瞬間「きゃぁーっ!」と完全に女の子の悲鳴を上げて失禁してしまい、今は勃起障害に苦しんでいる……そもそも性欲が薄いのでEDでも困らないのだが、創造主の設定したキャラ付けとズレるのは、ストレスになるのだ。
弟の分まで“友好”に努力するアウラだったが、気を抜くと魔導国への忠誠と関係ない形でカスターシャのモノになりたくなってしまう欲求に耐え、更に一歩でも対応を間違えれば……カスターシャが驚くほど善良な性格なのは横に置くとしても……死に直結するというストレスまで加わり、日に日に精神が削られていた。
「……ごめんなさい、アウラ様。辛そうな顔をしておられますね。魔導国に迎え入れられるまで、どれほどの苦難があったかは聞きません。ですが、どうかエルフの王国そのものを憎まないでもらえないでしょうか? 勿論、許して頂けるよう国を良き方向へ変えていくことは確約した上で、です」
「(し、しまった!? 毎回いろんなものに耐えて仏頂面してるせいで“親がデケムの被害者だったことから世を憎み、ナザリックに加入した”っていう設定が、カスターシャの中でどんどん現実味を帯び始めている!)」
何しろ似たような境遇にあったアンティリーネという例が直近にある為、アウラへの誤解は加速を続けている。同情自体は悪くないのだが、スレイン法国を単騎で滅ぼせるような怪物の慈悲は、方向次第では魔導国すらも焼きかねない。
「(こうなったら、最後の手段しか無い……うぅ、恥ずかしいけど……♥ アインズ様、心はあなたのものですからぁ……♥)」
実際にはいくらでも訂正の手段はあるのだが、アウラはすっかりとカスターシャの顔の良さと強さと優しさに脳を焼かれており、半ば自分で自分に暗示をかけているような状況に陥っていた……。
※
──その夜、アンティリーネが安眠できるまでハメ潰し、伴侶であり姉であるカスターシャへの愛だけを繰り返して、精液を逆流させつつ眠りについたのを確認してから、自室へと戻ったエルフの女王であるが……そこには寝台の上で下着姿になり、座っているアウラの姿があった。
アウラは普段は白い男性用の礼服姿という男装を好んでいるのだが、今はカスターシャと比べると発育が足りないものの、褐色の肌が淫靡な魅力を放つ肢体に、一歩間違えば低俗と思われかねない金色のビキニめいた下着を纏っている。
物事をとかく善意の尺度で見たがる悪癖があるカスターシャだが、アウラの意図を理解できないほどに純真ではない。まして父を唾棄することから決して乱暴にことへ及ぶことは無いが、生殖に関しては絶倫多情で近親相手であっても……本当はアウラもマーレもデケムとは関係ないが……イケるのも確認済みである。
「か、カスターシャ様……♥ あたしのことも、アンティリーネみたいに抱いて欲しい……♥ 嫌なこと、ぜんぶ忘れさせて……♥ カスターシャ様の愛で満たしてほしい……♥」
半分は演技、半分は本気で、誘惑の言葉を放つアウラ。カスターシャは半瞬だけ迷った顔をしたが、その薄絹のようなドレスの股間が盛り上がり、アウラに性的な興奮を覚えているのは間違いなかった。
「(よしっ! あたしに惚れさせちゃえば、魔導国とエルフの王国の友好は確定! 使者としての使命はこれで完遂したってことで……)」
「アウラ様……アウラさん。このように自分から誘うような真似をさせてしまって、申し訳ありません。我が気持ちを察してエスコートするべきだったのに……せめて今夜は、あなたの心を満たせるように努力します」
「んんぅぅぅぅぅっ♥ んむぅぅっ♥ んふぅぅぅぅぅぅっ♥」
キスをされた、それだけで。アウラの全身は作り替えられたように、カスターシャに反応する性感帯へと変化していた。
匂いを嗅ぐだけでキュンキュンと子宮が疼く。熱を感じるだけで肌が電気を流されているように敏感になる。ただでさえ造形が良すぎると魅了されていた顔を、直視できないほどに魅惑的に感じてしまう。
ぷにり……と、アウラの胎に触れるものがあった。それはドレスからはみ出した、カスターシャの肉竿……実際に見たことは無いが、知識としては知っている“巨根”が、マッチ棒程度にしか見えない爆根であった。
それもただ大きいだけの凶器ではない。確実に女の子の体を気持ちよくしてくれる、絶対無敵の福音であることが一目で分かる、生殖に僅かでも興味を持つ存在ならば例外なく心奪われる最強にして最高の“雄”。
それに子宮の上辺りを押された瞬間、くちづけの甘い快楽も手伝って、思い切り勢いよく潮を吹いてしまう。
先までは大人しく寝台に座っていたのに、気付けばキスをしたままで立ち上がり、頭の後ろで手を組んでガニ股姿勢で腰をヘコつかせてしまう。アウラの本能が……つくられた部分を超えた“育まれた形質”が、カスターシャの雌チ〇ポを求めて媚びていた。既にこの時点で欲求と使命の割合は8:2くらいになっている。
「んへぇぇぇっ……♥ おもらし、しちゃったぁぁ……♥ か、カスターシャ様の前で、恥ずかしい……♥」
「恥じらう必要などありませんよ、アウラさん♥ 女性が快楽に揺れる様子は、どれも魅力的で美しい……我の心を捉えて離しません」
「け、けどぉ……ほぉぉっ♥ こんな無様腰ヘコ披露して♥ 幻滅、したんじゃないですかぁ♥ ほっ、ほぉぉっ♥ 声、、抑えられないぃぃっ♥」
「そんなことはありません、この金色の召し物も似合っていますよ……ふふっ、陰核が布に浮いてしまっていますが♥」
「はほぉぉぉぉっ♥ んおぉぉぉぉっ♥」
下着の上から敏感な部分を触られ、アウラは仰け反りながら再び潮吹きし、それによって一時的にカスターシャへの好意以外のすべての“雑念”は排出された。
「(カスターシャ様とエッチしたい♥ 媚びたい♥ 可愛がられたい♥ イキ狂って娶られたいぃぃっ♥ 好きっ♥ 好きっ♥ 好きぃぃぃっ♥ 初めて顔を見た時から♥ おマ〇コすることばっかり考えてたのぉ♥)」
アウラの股間の布がズラされ、ひょいと細腕で以て肢体が持ち上げられる。カスターシャは腕力でデケムの召喚した根源土精霊を殴りつぶしてしまうほどの剛腕である為、この程度は軽いものだ。
ちゅっ……とアウラの膣口とカスターシャの鈴口が触れ合い、淫靡なくちづけを交わす。それだけでお漏らしのように愛液を漏らすアウラの体が、ゆっくりと肉竿の上を滑り、剛直が柔肉へと飲み込まれた。
「んんん゛っ♥ お゛ほぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ♥」
「んっ……アウラさんのここ、我を受け入れてくれていますね……♥ 動きますよ……♥」
「ま、まっへ……ま、ってぇぇ……♥ こ、これ、気持ちよすぎて……あ、頭が……ひゃうぅぅぅぅっ♥」
あくまでもアウラを気遣って……彼女がセックスの経験にそこまで明るくないと考えて、自分から動いてくれているのだが、それは生娘のアウラにはあまりにも刺激的過ぎた。
今のアウラはアインズへの忠誠すら頭から抜け落ちている状態……そこにカスターシャが収まってしまっており、その状態でセックスを行っているのだ。もはやそれは、ただの性行為とは言い難い……ある種の神秘体験と言った方が近いものになっている。
「お゛あぁぁぁっ♥ あ゛へぇぇぇぇぇぇっ♥ こ、こんなのぉぉ……お゛っ♥ 潮噴くのとまらない゛ぃぃぃぃっ♥」
「大丈夫ですか、アウラさん……♥ あなたを、今までの人生で一番気持ちよくして上げたい♥ 幸せに上り詰めさせてあげたいのです♥ 足りないことがあれば、なんでも言ってください……我は、愛するあなたの為になんでもします♥」
「あ、愛っ……ひゃふぅぅぅぅぅぅぅぅっ♥ いぎゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ♥」
あっさりと絶頂してしまうアウラ。頭の中はカスターシャからかけられた「愛する」という言葉で一杯だが……これだけなら、単なる最高の初体験である。
決して無理はさせず、けれど絶頂で終わってしまわないように。イッたばかりのアウラの体がそっとホールドされて、挿入されたままで抱きしめられる。豊満なカスターシャの胸に顔が埋まり、甘くて香しい汗の匂いが鼻腔を通じいて脳を焼く。
突き上げるのは最低限に、背中を撫でたり耳を甘噛みしたり、穏やかに快楽を与え続ける。カスターシャが射精するその時まで……最高の瞬間が継続する。
「(あ゛ぁぁぁぁっ……♥ 飛ぶ、飛ぶ……弾けるぅぅ……♥ カスターシャ様で、いっぱいになるぅぅ……♥ あ、アインズ様、ごめんなさいぃっ♥ アウラはカスターシャ様に嫁ぎますっ♥ 本気、本気になっちゃったんですぅぅっ♥ 世界で一番強くて♥ 格好いいエルフの女王様に嫁ぐのぉぉっ♥ お嫁さんになるぅぅっ♥)」
とっぷりと、量も粘度も最高級の熱が流れ込んでいく。
アウラは完全にカスターシャの嫁に堕ち……ここに魔導国と最強無敵のエルフ王国に、絶対不変の和平が成立したのであった。
今回の攻め役
※カスターシャ・ケントルム
・エルフの国の女王。白い髪に豊満な体つき、薄いドレス姿で常に朗らかに笑う女性。善行を良しとし、同時に清濁を飲み干す度量も持ち合わせ、しかし自身は常に正しく美しい生き方を模索し続けることを諦めない、王の中の王。
・先王デケムが最初期に産ませた子供であり、この世界の完全なるバグ。ただのエルフ出身な上にオッドアイも受け継がなかった為、幼少期はかなり過酷な日々を送ることになったが、その結果として善良かつ懸命な人格と、ナザリックの全軍を差し向けても一人で勝つことができるほどの戦力を手にした。いや、何でそうなる。
・皮肉にも、デケムが理想とした“潜在能力を覚醒させたエルフ”の最も極まった存在であり、只人がふたなりという無限に強くなる素養を与えられた結果、世界の法則を“突破”した存在。わかりやすく言えば、匂宮オリセやオラつきセイバーみたいなものである。
・唯一の弱点は、物事を只管に善意で解釈しようとする悪癖があり、アインズたちのことも本気で「エルフの国を憂いて談判の為に少数で乗り込んできた」と信じており、尊敬に近い念すら抱いている。デケムの行動が悪行であると理解できている為、馬鹿という訳ではないのだが……。
・ちなみにアウラが嫁入りしない場合は、何をどう足掻いてもどこかの段階で魔導国と敵対し、その存在を完膚なきまでに滅ぼし去ることになる。アウラを犠牲(本人はノリノリラブラブだが)にしない限り、ナザリックに未来は無いのだ。