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 ──かぶき町へ向かって何時だったか見覚えのある光が降り注いだのと、真撰組の元へ銀河広域指名手配されていたテロ宗教・デコボッコ教団の残党が潜伏していることが通信されたのは、ほぼ同時のこと。

 流石にこの件に関して怠慢を責める訳にもいかないが、今回起こった変化は前回に比べて、一元的な部分があった。


「──あとは残党をボコせば、どうして今回は片方だけ……男だけが性転換するっていう半端なことになったのか、全部詳らかになるって訳ね♪」

「銀時、女口調になっておるぞ。おんし、どうして毎度女子適正が無駄に高い」

「けれど、胸は控えめになっているので、今回の銀さんは見逃してあげます……ゴリラ、テメェはダメだ」

「あぁぁんっ♥ お妙さん、そんなに激しく……あっ、痛い、マジで痛い。これ血が出るヤツ! 爪、爪立ってる!」

「流石に乳房に爪は自分でもやりやせんぜ。相変わらず恐ろしいお人だ」

「そうかー? お前平気でやりそうアル。銀ちゃんの胸やゴリのケツ毛と同じで、ドSが減少してるだけ違うか?」


 ……そう、何故か今回は男性が女性へと転換する変化しか起きておらず、月詠は悪徳ホスト風のチャラ男になっていないし、神楽も三国武将ぶりを発揮していない。ついでに前回は騒動の中心になった柳生九兵衛も、股間にバベルを備えたりはしていなかった。

 しかし前回と変わらず、銀時はちょっと古めのギャルっぽくなるし、真選組の面々はゴリ子筆頭にくせつよ女子へと変わり果てている。ちなみに前回「溢れ出した」分は消耗されているらしく、銀子はちょっとだけ胸が小さくなっているし、ゴリ子も通常の毛深さに収まっており、総子は常識的なツッコミで安定していた。

 また前回の件では九兵衛が中心だったからかスルーされていた、ヅラこと桂小太郎もリアルヅラ子へと変貌し、「今が思想矯正して真のラーメン求道者にするチャンス」と幾松にレズパコされて、攘夷卒業雌堕ちお嫁ピースという被害が既に出てしまっている。いや、テロリストが改心したんだから被害じゃないのだろうか。


「ともかく、まさか奴らの残党がこの吉原に潜伏していたとは、わっちの不覚じゃ。どうも愛染香を秘匿しておった遊女を囲い込み、それについての研究を行っていたらしい。二重の責任を取る為にも、最後まで同行させてもらう」

「もう、ツッキー♪ そんな暗い顔しても何にもならないゾ♥ あたしらJKは毎日タピってプリクラとって、パパ活親父リンチしてルーズソックス買い替えてればいいんだって!」

「誰がJKか! 絶妙にこの銀時の絡みは苛々するのぅ……というか、パパ活以外の全てが悉く古い!」


 ツッコミの眼鏡が不在なせいで、本来はボケもこなせるが今は罪悪感のある月詠がフォローせねばならず、過労の息を吐いている。なお、眼鏡がいないのはオチ担当だからである。震えて待て。


「それにしても、責任感じてるツッキーと最初に頼られた銀ちゃんとアタシ、それにポリ公たちはいいとして、お妙は何処までついてくるネ?」

「え? なに、もしかしてこれ、クライマックスまで差し掛かってる? ゴリの胸しか見てなかったわ」

「まるで私が胸だけの女みたいな言い方は止めていただけるかしら……」

「ちょっとぉー女子ー。ゴリ子泣いてんじゃーん」

「いや、その人は本来男で……まあ、ケリつけりゃ何でも一緒でしょ」


 月詠に案内された扉を総子が蹴破ると、奥には数人の男とも女ともつかぬ……両性具有のデコボッコ教徒が集まっていた。かつて自分たちが確保される原因となった面々も何人かいることから、残党たちに緊張が走る。


「くっ、デコボッコ神の威光を理解できない罪人たちめ……!」

「はんっ。あたしは別にこのまま楽しいJKライフでもいいんだけどさぁ、ツッキーがずっと責任感じて暗い顔してたら、楽しくタピれないじゃん……て訳で、二度目の御用だテロリスト」

「銀時……」

「抵抗は無意味よ、既に他の真選組の面々がこの場を包囲している……蛇一匹逃がすことはしない」

「両性具有の相手を蛇扱いは意味深になりやせんか。それであんた方、どうして今回は男だけにこんなことを?」


 包囲されて観念したのか、それとも前回の捕り物で滅茶苦茶やる連中だと思われているせいか、連中は渋々といった様子で自白を始める。


「……地球で、男性のみを対象にするのならば脱獄させてやると、迫られたのです」

「あんたたちにとって、男も女も平等に“正す”のが教えでしょうに。それを曲げてまで脱獄?」

「わ、我々だって、最初は抵抗しました。し、しかし、あの少女と来たら、断るというと恐ろしい拷問を……一日で“聖典”と呼ぶ『ボボボーボ・ボーボボ』を全巻読ませると迫ってきて……!」

「それは気がおかしくなるわね……」

「本人は拷問ではなく布教程度に思っていそうなのが性質が悪い……あたま農林水産省か」


 意気揚々と脱獄したテロリストが悪事を再開したのかと思いきや、頭のおかしい協力者によるボボハラ(※ボーボボハラスメント)の事実が明らかになり、一瞬だけ同情めいた空気が流れる。

 その隙を突いて、残党の一人がハートマークの香に火を押し付けて、濛々と桃色の煙を上げるそれを足元に投げてつけてきた。


「──愛染香じゃ!」

「煙の量が尋常じゃないんですけどぉぉぉっ!?」

「落ち着きなさい、愛染香は異性へと強制的に恋心を引き起こすもの……ここには女しかいないわ」

「いや、自分ら元は男ですけどね……けれど確かに、煙たいだけで何の影響も無さそうだ」


 愛染香の煙が収まると、デコボッコ教徒たちは既に部屋か逃亡していた。もっともゴリ子が言ったように、既に建物自体が包囲されている為、完全に悪あがきでしかない。


「なんか地味な終わり方だけど、これでめでたしめでたしって? 後はこの体を元に戻して終わりかー。ツッキー、お疲れー♪」


 銀子が月詠とハイタッチしようと手を伸ばすが、月詠はわしり……とその手首を掴む。

 そうして、ふぅぅぅぅ……と妙に甘い匂いのする息を吐きだすと、目の奥に怪しい炎を灯して身を寄せてきた。


「のう、銀時……わっちは一度も店に出たことは無いが、それでも地獄“太夫”の字を頂いておった。姉さん方のあれやこれも、間近で見ておったものじゃ……」

「あ、あの、ツッキー? 腕、痕がついちゃいそうなんだけど……いたたっ、ちょ、ツッキー? 月詠? 腕、腕ちょっと離してっ!? ミサンガみたいな模様が付いちゃう!?」

「緊張することは無いぞ、銀時よ……多分、わっちはそういうの上手いと思うから、リードをしてやるでなぁ……♥」

「ちょっとーっ!? この人、様子が変なんですっ! おまわりさーんっ!?」


 ちなみに、おまわりさんたちも様子のおかしい女性陣に絡まれていた為、助けはどこからも入ることはない、無念。


「ふぅぅ……♥ どうして誰も彼も、私よりも駄肉に恵まれてるのかしらぁ……♥ こんな柔らかい♥ 手に張り付くような♥ 本物の女の私にはないのにっ……♥」

「あっ、あぁっ……♥ だ、ダメです、お妙さ……ん、あぁぁっ♥」

「もう、この気持ちを収める為には、私のモノにするしかないわねぇ……♥ 諦めて私の嫁になりなさい♥ ケツ毛まで愛してあげるから♥」

「ぴちゃっ、ぴちゅっ……♥ ふふふ、やっぱりたまってたドS使い過ぎて、弱体化してるネ♥ 腋を舐められるってことは、心臓を取られたのも一緒♥ お前はもう、アタシより格下アル♥」

「っぁ……この、調子に乗って……っふぅぅっ……♥ そんなところ舐めても、何もでなっ……あぁっ♥」

「作者の身内が一時期、風俗でSをMに変えるのにハマってたけど、腋舐めはそれに一番最適だったと聞いてるヨ♥ 自分から頭下げて腋丸出しで腰へこするようにしてやるアル♥」


 なお、身内には許可は取っているのでご安心ください(マジ)。

 どうやら愛染香は、性転換していない女性にのみ作用するように改変が施されているようで、月詠もお妙も神楽も、その目には爛々と肉欲の炎が灯っている。

 どうやらデコボッコ教徒残党の協力者とやらは、性転換した男性を雌堕ちさせることを狙っていたようだが、それが判明したとこでもう、どうしようもない。


「あっ、うぅぅっ……♥ ま、マジでやめて、月詠……♥ ヤバいって、これ……あはぁぁぁっ♥」

「やめろやめろと言うておる割には、股間がしっとりと濡れておるではないか♥ 神と同じ白がった銀の陰毛が、愛液で濡れていやらしいのぅ……♥ 銀時はずっと雌になってわっちに犯されたいと思っていたのじゃろう? そうでなければ、こんなに派手に濡れるはずがない♥」

「そ、そんなこと、なっ……う、あぁぁっ♥ お腹撫でる、反則ぅぅっ……♥」

「そうでないと言い張るのなら、銀時はとんだ淫乱じゃ♥ どんな女相手でも女陰を濡らす売女ということになるなぁ♥ そう言えば銀時は、例の陰陽師の娘を好いておったし、ああいうタイプに女陰を優しく愛撫されたいと思っていたのか♥ 残念じゃなぁ、銀時が淫ら過ぎて優しくしてやれんぞ……壊れるなよ♥」


 怒涛の言葉攻めを仕掛けながら、男にはないはずの子宮を撫で回し、陰核を指で弾き続ける月詠。

 懸命に助けを求めるように部屋の外へ伸ばした腕は、恋人つなぎで絡め取られ、暗がりへと引きずり込まれていった……。



「──ん? なんか、近藤さんたちの悲鳴が聞こえたような……?」


 土方十四郎こと現在は十四子は、耳に届いた幻聴に首を傾げ、蝋の中で壁を背に預けた。

 かつてのデコボッコショックにおいては「X子」「土方デラックス」などと通称されるキングもといクィーンサイズの女子と化してしまった十四子であるが、銀子やゴリ子と同じように今回の性転換時には前回溢れ出た分が緩和され、非常に見目の麗しい乙女の姿となっている。

 それはまあ良いことなのだろうが、胸がちょっと控えめになったとか、ケツ毛が多少マシになったとか、それらと比べるとあまりにも変化がXサイズ過ぎた為、何か仕掛けがあるんじゃないかとか、酷いものになると偽物じゃないかなどの疑惑をかけられ、已む無くこうして拘束されているのであった。


「はむはむ……勘弁してくださいね、土方さん。きっと局長たちが事件を解決してくれますから、それまでの辛抱ですよ」

「あんぱん食べながら言われても、なんか誠意が伝わらな──」


 い、まで口にしようとしたところで、ツインテール幼女と化している山崎退こと退子が飛び込んできた影によって押し倒され、その場で剥かれて物凄い勢いでクンニされ始めた。適当なエロ漫画並の展開の速さである。


「あぁぁぁぁんっ♥ あんっ、あんっ、あぁぁんっ♥」

「この喘ぎ声ばかりが出力されるのは、あんぱんを食べていたからでしょうか? 申し訳ありませんが、現在当機はハッキングを受けております。わたくしの意思では体を操縦することが出来ませんので、大人しく雌堕ちしてカラクリへと嫁入りしてください。生涯大切にしますので」

「ノリノリじゃねぇか!? お前確か、スナックお登勢の従業員! なんでいきなり山崎を……」

「えぇと……その子は多分、私とあなたを対面させる為に、そういうことをしてるんだと思います……」


 たまに襲われている部下が、その声が聞こえた瞬間、最底辺まで重要度を下げた。

 控えめで、おとなしく、清楚な声音。

 もう永遠に失われてしまったはずのそれを聞き、十四子は目を丸くする。

 なんだか「顔を見せてすいません」とでも言いたげな控えめな様子で、そこには沖田総子もとい総悟の姉、沖田ミツバが立っていた。


「ミツバ……お前は灰の病で……」

「ええ、総ちゃんに看取られて……ちゃんと覚えてるんですけど。よく分からないんですが、天使のような女の子が現れて“純愛枠も必要ですから、復活させます!”と言われてしまって」


 まるで意味が分からない状況だが、剥かれた退子の服から零れた鍵で牢を開き、控えめに触れ合う体の温もりは、間違いなく生者のそれだ。

 男が女になるくらいなのだから、死者が蘇ってもおかしくないのかも知れない。そう納得するしかない、奇跡がそこにあった。


「ミツバ、体は……?」

「はい、元気な体をもらったみたいで……咳も出ないし、よく動くんです。十四郎さんは……今は十四子さんという感じですね」

「あぁと、これはウィルスで……あ、安心しろ、感染するものじゃないから!」


 ミツバを案ずるような言葉に、クスクスと笑い声が漏れる。

 もう二度と触れあうこともないと思っていたのに、その機会が巡ってきた時に、己の体は女のものだ。

 正直なところ、今にもまたミツバが死出の世界へと攫われてしまうようで、すぐにでも想いを遂げたかった。

 けれど、今の十四子の体には、その為の手段が無い……。


「ごめんなさい、十四子さん……はしたないと思われるかも知れませんけど、こうしてあなたとまた触れ合えて、その……気持ちが、高ぶっているみたいです」

「いや、それは……けれど、今の俺は女で……」

「……ふふ、とてもきれいなお顔をしてますよ」


 ミツバの手がそっと十四子の細くしなやか腕を取り、着物を控えめに横へずらして、指先を大切な場所へと導く。くちっ……と小さな水音が届いた瞬間、体の不具を想いが乗り越えた。


「あっ……んんっ♥ 嬉しい……♥ 痕、つけてくれることが、なかったから……あっ♥ あ、うぅ……♥」

「ミツバ……俺にも触れてくれ……♥」

「はい……♥ あっ……♥ しっとりと濡れて……ちゅぷっ、じゅっ……♥ 少し、甘い……♥」


 愛液を舐ってみせるミツバを見ればもう、理性など無いようなものだ。

 十四子はミツバの健康な、隅々にまで活力の満ちた体に覆いかぶさり、豊かな胸を擦り合わせ、蜜が止まらない秘所で口づけを幾度も交わす。とろぉぉ……とミツバの唾液を口内に呑まされ、お返しとばかりに指でミツバを十四子の形に変えていく。果たされなかった睦み事は今、形を変えて百合の花を咲かせていた。


「あぁぁんっ♥ そ、それ、ひぎぃぃぃっ♥」

「やっと他の音声が出力されました。これは他の方法も模索して、様々なパターンを収集する必要がありますね」


 ミントンラケットを尻穴にブチ込まれて絶叫する退子と、もうハッキングのせいなのかカラクリの探求心を自ら満たそうとしているのか分からないたまを尻目に、相思相愛の二人は、乙女の体を重ね合い、その蜜で互いを満たしあっていく……。



「ふふっ♥ 散々イカせて、思い知ったじゃろう♥ 銀時……いや銀子は淫乱な雌じゃ♥ わっちに抱かれるとすぐにマ〇コ濡らして喘ぎ声を上げ、触って触ってと秘所や腋を突き出してくる同性狂いの売女でありんす♥ よぉく学習できてよかったのぅ♥ もう二度と男に戻る必要などないぞ、わっちが世話をするからな♥」

「は、ひぃぃぃ……♥ 月詠お姉様ぁぁぁ……♥ もっと、もっとえっちなこと囁いてぇぇぇ……♥ 銀子、お姉様に耳♥ 耳から犯されるの好きぃぃっ♥ 言葉攻め、もっとして♥ 私の体、もっともっと淫売レズに変えてぇぇぇっ♥ はひっ♥ お腹なでなでダメになる♥ お姉様の赤ちゃん産みたくなるぅぅぅっ♥」

「ふぅー♥ ふぅー♥ 子を孕みたいと思うようになれば、立派な雌じゃ♥ 天人の技術を用いれば、きっと同性での妊娠も叶おうよ♥ わっちの子を産ませるぞ、銀子♥ お前はわっちのモノじゃ♥ このサラサラの髪から雌臭い匂いをさせて誘いおって♥ わっち以外と交われば殺す♥ 一途であれば、イカセ殺してやるでな♥」


 ……愛染香の効果をもっとも至近距離で受けた上に、元々の銀時への好意がある月詠の恋愛ブーストはすさまじく、徹底した言葉攻めレズレイプの末に、完全に銀子は雌堕ち百合妊娠希望JKと化していた。

 確かに店に出たことはないのだが、恩人の日輪と体を重ねたことは無数にある為(※なお、攻め)、吉原切ってのレズ殺したる月詠相手と思えば、それなりに長持ちした方である。


「くふっ♥ なに、このだらしない胸は♥ さんざに揉んで、吸って、引き伸ばしていたら、びゅーびゅー母乳出すようになったじゃない♥ んくっ、あまぁい……♥ これはもう、私の赤ちゃん産みたがってるってことよね♥ 完全に私のモノになったってことよね♥ いい機会だから、名前もゴリ子からイサミに改名しなさい♥」

「そ、それはちょっと史実に寄り過ぎて……ひぎぃぃぃぃっ♥ ケツ毛むしらないでぇぇぇぇっ♥ おっぱい出るっ♥ 痛いことされて母乳びゅーびゅー出しちゃうのぉぉぉぉっ♥ は、はいっ♥ 勲もゴリ子も、どっちの名前も捨てます♥ 近藤イサミは、お妙さんの母乳嫁になりまぁす♥ 母乳をびゅくびゅく、飛べイサミー♥」

「N〇Kに喧嘩売れとは言ってないのよ! おっぱい引きちぎるわよ! じゅるるるっ……ぷはっ♥ これ飲んでたら、私のも大きくなりそうな気がしてきたわ……♥ 何時だったか『ケツ毛まで愛します』って言ったけど、あれ、嘘……♥ おらっ♥ むしるほどに母乳の量増えるじゃない♥ 赤ちゃん尻で母乳出せ♥」


 一方、ゴリ子は遂に改名までさせられてしまい、国営放送でアニメ化しそうな名前にされてしまっていた。

 妙の圧倒的なパワープレイの前に、自然とマゾの躾けられたのもあって、ケツ毛をむしり取られる程にたっぷりと母乳をひり出すようになってしまっている……もう、体内のゴリラは微塵も残っていないだろう。

 このように銀子とゴリ子改めイサミは完全にレズ堕ちしてしまっていたが……少し様子が違うのが、総子と神楽であった。


「んんっ♥ んふぅぅぅーっ♥ ふーっ、ふーっ♥ んっ、んんんーっ♥」

「やれやれ、好き放題してくれたけれど……こっちゃ芯からドSなんでぇ。目減りしたって零にはならない。ほら、腋に顔を挟まれながら、びんびんに勃起したここ触られるの、好きだろ?」


 腋舐めで総子を雌堕ちさせようと企んでいた神楽だが、月詠と妙に比べれば性的な経験が少なすぎ、逆に総子による反撃を受けてしまっていた。

 むわっ……♥ と甘い匂いをさせる女の腋に顔を埋められながら、陰核をクリクリと弄られている神楽の目は、ぽぉぉ……と快楽に蕩けていた。


「……デコボッコ教団の残党は掴まったのに、この惨状はなんなんだ?」

「ああ、土方さん。解放されたんですね……姉さん」

「えっと、ただいま、総ちゃん。あんまり、驚かないのね?」

「正直、姉さんが無くなった方が“間違った時間”って意識がどうしてもあるもんで。意外なほどスッキリ受け止められますよ……やれやれ、こうなるなら早めに始末しとめばよかった」

「お前な……」


 デコボッコ教徒の残党は全滅し、希望者に性転換を戻すワクチンの供給が始まっている。

 ゴリ子たちが戻ってこないので、改めて解放された……たまのオンナと化した退子は、スナックお登勢にもらわれていった。あまりにも雑な扱いである……十四子が確認に来たのだが、この惨状である。


「さ、坂田銀子は♥ 月詠お姉様のビッチ嫁として♥」

「近藤イサミは♥ お妙さんの母乳サーバーとして♥」

『どちらも雌堕ちして、生涯の愛を誓いますぅぅぅぅっ♥』


 ダブル雌堕ち宣言を複雑な顔で聞いている十四子に、総子が「あたしらもやっときます?」と確認してくる。

 見れば神楽の秘所からは、赤い破瓜の血が零れていた……盛り上がり過ぎたので、責任を取るつもりらしい。

 ミツバから期待の視線を向けられ、十四子は頭を掻き毟る。他の面々と違って男に戻る選択肢が消えた訳ではないが……この体で、まだミツバを感じたいという想いはあった。

 今度こそ義兄弟……いや、義姉妹となった二人の喉から、それぞれの嫁入り宣言が重なり──。



「あへぇぇぇぇ……♥ たましゃまぁぁ……またケツぅ♥ アナルぶち込んでくださいぃぃ……♥」

「もうハッキングは解けたので、そんな野蛮な行為はしません」


 正気に戻ったと主張する故に、たまは却ってドSな発言を口にする。

 そんな彼女の視線が、第二の性転換騒動の終焉を告げる街頭ニュースに向けられた。


『それでは、続いてのニュースです! マルチアイドル・寺門通さんが電撃同性婚を発表しました! お相手は一般女性ということですが、名前などは明らかになっていません!』


 画面には、ピンク色の眼鏡をかけたアイドル・お通がウィンクをしてみせている。

 その光景を、本体を無くした眼鏡かけが呆然と見つめていたが……たまの認識では「新八さん、遂に想いを遂げたのですね」であり、真っ白になっている眼鏡かけの横を通り過ぎて、時おり喘ぐ退子の尻をしばきつつ、スナックへと帰っていくのであった……。

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Comments

邪バレンスタイン

……元凶あいつかぁぁぁぁ……それは予想外でしたわぁぁぁ……

屋根が高い

「男性だけTSさせる説得力がある」「死者蘇生というトンデモが許される」ということで、あのボーボボ信者が再登場(画面裏)でした。 まあ、アイツ的には「は?神は女神ソラただ一柱なんですが?(圧)」だったので、こんな感じの関わり方だったのでしょうw