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 Skebにて納品した作品の続編をリクエスト頂きました!

 こういう形で、自創作を気に入っていただけると非常にありがたいですね……。

 今回も『シャーマンキング』よりチーム花組、前回より更にラブラブ度数アップとなっております!

 前回の三人がお嫁入りしてしまったお話は、こちらからどうぞ!

(https://fallen02side.fanbox.cc/posts/5526814)

  




 ──屍の山に血の川。死の蔓延した戦場痕。

 如何なる暴威が吹き荒れれば、ここまでの惨劇が引き起こされるものか、世の理が崩れ去るのを感じさせるほどの破壊と殺戮。

 その中心、本来であれば最も死の気配が充満し、生の営みからは離れているべき場所で、激しい性交の音が響き渡っていた。

 ぱんっ♥ ぱんっ♥ ぱんっ♥

 乾いた肉同士がぶつかりあう音。

 じゅぽっ♥ じゅぽっ♥ じゅぽぉっ♥

 淫らな愛蜜が滴り落ちる音。

 そこでは陰陽師と思わしき装束を纏った女が、胸や秘所、腋などの敏感な部分を露出させられ、激しく背後から突かれていた。


「あっ……♥ あぁっ♥ うっ、くぅぅっ……♥ あぁぁっ♥」


 月将を以て占事に加え、日辰陰陽を見やり、森羅万象を操る。そんな陰陽師を喘がせ、異常な戦場で組み伏せるとは、如何なる異形の者の仕業か。

 ……そうやって見やれば、陰陽師の女──平安京で一、二を争うとされる大陰陽師・上鳥浄凰を犯しているのは、なんと年端もいかぬ少女であった。

「きゃはははっ! 他はぜ~んぶ弱かったけれど、お姉さんだけはそこそこ楽しめたよ♥ あたし、お姉さんのこと好きになっちゃった♥ このまま、あたしの子供孕んでよぉ、お姉さん♥」

「うぁっ♥ あぁぁっ♥ い、命を……蔑むのは、やめなさい……み、みな、それぞれの理想に生きて……きゃふぅぅぅっ♥」

「お姉さんは好きだけど、お説教はきら~い♥ もっと可愛くあんあん鳴いてよ♥ 雑魚雑魚な周りの連中なんて忘れて、あたしだけを見て♥」


 浄凰の説教は、ぼこぉぉっ♥ とその白い腹に浮かび上がるほど突き込まれた、少女の肉竿によって中断させられてしまった。

 肉竿である。幼くも可憐な少女の股間に、大柄な男性をも遥かに超えるほどの竿と、玉が備わっている。竿は女性にしては背の高い浄凰の臍を通り過ぎるほど、睾丸は片方だけでも実った柿の実ほどもあるのだ。

 男であれば己の自信を砕かれて震えあがり、女であれば目を奪われて強制的に子宮が孕む準備をする。

 そんな生殖の器官を備えながら、少女は女としての機能を備えているようで、胸は薄いがぷっくりと桜色のふくらみが見えるし、大きな睾丸で隠れているが毛の一本も生えていない秘所がきちんと竿の下に備わっている。

 まるでアヤカシの類か、あるいは神仏の化身か。圧倒的な力に加えて、孕む機能と孕ませる機能の双方を持つ少女は、浄凰を愛し気に愛で、その豊かな胸を巧みな指使いで以て揉み上げて、腋に顔を埋めて“じゅっ♥”と音を立てて汗を啜る。

 人品ともに備わり、その実力も頭抜けることから、陰陽寮でも浅ましい嫉妬と薄汚い性欲を向けられていあ浄凰は、それらの雄を遥かに上回る両性の存在によってひたすら蹂躙されていた。


「うふふ……もうすぐ出るよ、あたしの子種ぇ……♥ お姉さんは、これであたしの女だよ♥ あたしみたいな存在を、世に満たさなきゃいけないから♥ ずっとずっと、私の犯された痕跡は残るんだよ♥ 一生、あたしのオンナ♥ 生まれ変わったって逃がさない! 孕めぇぇぇぇっ♥」

「うあぁぁぁっ♥ あ、熱いぃぃぃぃっ♥ あぁぁぁぁぁっ♥」


 陰陽師の膣へと、たっぷりの精汁が出される。確実に孕ませようとしているのか、精液は垂れることすらせずに、白い先端を膣から覗かせてぷるぷると震えるほどだ。

 ぺちっ♥ と軽くその尻を叩くと、それすらも快感として受け止めてしまうのだろう、浄凰の喉から「んおぉっ……♥」と獣のような喘ぎが漏れた。

「お姉さん、あたしのこと、もう好き好きになっちゃったよね♥ あたし以外なんて、どうでもよくなったでしょ♥ お姉さん、強いんだから我慢するのはやめよーよ♥ あたしと一緒に、気に入らない奴やよわっちい雄をころころ転がして回ろうよぉ……♥」


 少女は竿で床惚れさせた相手に、自分の信念や正義を捨てさせるのを好んだ。古今独歩の新たな霊長として、時に感じる孤高の肌寒さが薄らぐような気がするのだ。

 特に浄凰は犯されてもなお、命に敬意を払えとこちらに説教してきたほど。そんな浄凰が少女の囁きに乗せられ、殺戮の限りを尽くすとしたら……それは、少女が求めて名前を知らない何かを、胸の内へと大いに満たしてくれる気がした。

 浄凰が弱々しく少女の股間に顔を埋め、その睾丸に口づけを落とす。

 堕ちた──そう確信した少女だが、竿越しに見つめる浄凰の目が“正気”であるのに気づき、少しだけ感嘆する。


「この中に宿る、無数の命の種……あなたの生き方を貫くならば、ここから生まれ来る命は誰一人、慈しみを知らぬ鬼になってしまうことでしょう……そう、葉王くんと同じように……」


 浄凰が、その腹を何処か優し気に撫で上げる。


「孕まされたこの身では、もう新たなる霊長たる貴女を、止めることはできない……なればせめて、あなたの裔に慈しみを齎してみせます」

「あたしに無理やり犯されて、腹の中に仕込まれた子供を、慈しんでみせるっていうの? それを継承して、あたしの子孫の中に何れ、他人を慮る者を産んで見せるって? ……お姉さん、あたしとは別のところが狂ってるね♥ すごい好きだよ、そういうの……♥」


 へし折られて哀れで無様な可愛い姿を晒す女も好きだが、決して折れず曲がらず貫く女も好きだ。ぎっとりと脂ぎった玉を浄凰の顔から離すと、べとついた糸が整った顔との間に引いた。


「いいよ、お姉さんのことを、あたしは何処かで見ててあげる。でも、途中で折れたら……どこに居ようと、お嫁さんとして迎えに行くからね♥」

「那由他の果てまで、この生き様を貫いてみせますとも」

「なゆた?」

「十の七十二乗……とても、遠大な数ですよ」


 少女は「なゆた、なゆたの果てね……うふふ♥」と、清らかさすら感じさせる笑い声をあげると、戦場をゆっくりと離れていく。手元で堕落させるよりも、遠目に見つめておく方が楽しい女だと、浄凰のことを判じてたのだろう。

 足腰を震わせながら、陵辱を受けた身を何とか起こすと、浄凰は殺戮された屍たちを、弔うために動き始める。腹の中に蠢く、新しい命の鼓動を早くも感じながら。何処かで、後に匂宮那由他と名乗る少女が見つめているのだと感じ取りながら、己の生きざまを貫くために。

 ……匂宮那由他はその後、日ノ本の総力を挙げて討伐され、浄凰と再会することは二度となかった。



 ──それから約千百年ほど先、現代。


「はい、もう縄を離してはいけませんよ。しっかりと握っておいてあげれば、ワンちゃんも安心してくれますからね?」

「おねえさん、ありがとう! コロ、ごめんねぇ、コロ~」

「見ず知らずの、それも外国の人にここまでしていただけるなんて……なんてお礼したらいいか」

「ふふっ、お礼ならママさんのその魅力的な体を……痛いです」


 横合いから漂ってきた煙草の煙が、掌を一瞬だけ象ってジョゼフィン・ウェイトリィの耳を強く掴む。

 言葉途中で中断された為、ジョゼフィン……ジョーが捕まえてやった犬の飼い主母娘は、セクハラを受けることなく思い出を綺麗なままで保つことができた。

 何度も頭を下げて去っていく母娘に手を振りつつ、ジョーは耳を引っ張られた方向へと顔を向ける。


「痛いです、カンナさん」

「痛いです、じゃないだろ! 新婚ほやほやで堂々と浮気するんじゃあない!」

「ははは、まさか。流石にあんなに小さい子相手なら、三年は待ちますよ」

「対象にそもそも入れるなって言ってるんだよぅ!」

「母親の方への声掛けは、トーンがマジだった……」


 パンクファッションのカンナ・ビスマルク、スパッツ&魔女風コーデのマチルダ・マチス、ゴシック風ドレスで人形を抱いたマリオン・ファウナ。

 三者三葉の不満げな表情を向ける乙女たちに、ジョーは「たはは」と柔らかく微笑むのみだ。


「ホント、あんたは目の前で困ってる人がいたら、あたしらより優先すんのやめなよ! ……いや、困ってる人を見過ごすジョーは考えてみたら嫌だな」

「そうそう、新婚旅行で日本一周の最中に、逃げたわんこ追い掛け回してさ! ……周りが見過ごす仲で優しいなって思って、ほっこりしたけど」

「その後の母親へ、誘惑の言葉をかけたことは絶対に許されない……ジョーが綺麗な人を見ると我慢が利かないのは、分かっていたとしても……」


 カンナも、マッチも、マリも、不満を漏らしながらもジョーの姿勢を何処かで評価してしまっている……何しろこの三人、マリの言う通りまとめてジョーの嫁なのだから。

 かつては神クラスのシャーマン・ハオの手先として、最強の魔女集団と恐れられたチームハオ・花組……その後、埼玉はふんばり温泉の仲居をしていたが、様々な事情からジョーに娶られ、現在は長期休暇(無許可)の元に新婚旅行中。

 女同士であることなど、些細な問題だ。もっと大きな問題は、困っている人がいたら放っておけずに必ず助けに行ったり、美人な女性がいたら直ぐに話しかけにいくという、その浮気性な姿勢である。


「ごめんなさい、できるだけ多くの人に“慈しみ”の姿勢を見せると、昔馴染みに約束してしまったので」

「むぅ……とにかく、その分だけあたしらにも愛情を注がないと許さないよ!」

「ほらほら、今度はあっちの店に行きたいなぁ。エスコート、エスコート!」

「マリは少し静かに休みたい……ベンチで座りましょう、あなたの膝の上がいいわ……」


 三人娘にもみくちゃにされ、ジョーは幸せそうに微笑みながら、新婚婦婦の時間へと帰還していく。

 何処かで、今のこの体の遠い先祖となった彼女が、見つめてくれていることを信じて。



 ──その日の宿に入り、夕食後。


「ふぅ、ふんばり温泉も素晴らしかったですが、ここの温泉も悪くないですね。カンナさんたちが、あの日のようにサービスしてくれれば……もっと最高なんですが♥」

「あー……そうだねー……」


 誘惑を込めた言葉を放ったジョーだったが、三人は部屋の隅っこで固まって、なんともじっとりとした視線をジョーの方へと向けてくるばかりで素っ気ない。

 ジョーの前では感情をあらわにすることが多い花組の面々だが、ふんばり温泉の跡取り息子である花からは「いるだけで辛気臭い」「顔を合わせると気が滅入る」と言われる程度には、花組の三人は未だにシャーマンファイトでハオに裏切られた一件を引きずっている。

 そんな“陰の気”を全開にしてくる三人に、ジョーは首を傾げて尋ねた。


「……どうしたもこうしたもあるか! あの後も目に付く相手ぜんぶ助けて回りやがって……女だけ下心オンリーだってわかるのに老若男女関わらずだ! 聖人か、お前は!」

「そうやって、あたしたちのことを蔑ろにした後、すぅーと近づいてきて気遣って、大切にしてぇ……ジゴロだよ、ジョーは! あのプロポーズはなんだったのさ!?」

「必ず幸せにするって言った癖に……マリたちを一番に扱ってくれないと、ほんとにを大切に思ってくれてるか分からない……態度で示して……」


 ……要するに、大切にしてもらっているのも伝わるが、足りない! 優しいのは美徳だが、それはそれとして他所を見過ぎなので、もっと構え! 自分たちへの好き好きアピールをしろ、全力で可愛がって証明せよ! というめんどくせぇ花嫁ムーブであった。

 とは言え……こんなアピールをしてしまうのも、三人の事情を知れば已む無い面はある。

 カンナは顧問弁護士によって大切な人を皆殺しにされて、家を丸々奪われそうになっている時。

 マッチは恩人である魔法使いのおばあが、疫病を広めたと誤解され名誉を汚されそうになった際。

 マリは父親のマフィア組織が伝統を蔑ろにした果て、父母と大事な護衛役を奪い取られた過去で。

 それぞれに劇的にハオに救われ、彼に忠誠を誓って、シャーマンとしての力を“正しいこと”に使っていると、そう信じていた。

 しかし、ハオからは利用していただけだと裏切られ、一度死した後の魂も使い捨てられ、彼女たちの人生はすっぽりとある期間が丸々意味を失った。

 再び神クラスのシャーマンと出会い、その誘いを受けてこうして妻帯された今、普通に愛されているだけでは不安が消えないのだ。

 また捨てられたらどうしよう、嘘を吐かれていたらどうしよう、別の誰かに取られたらどうしよう……!

 そんな嫁たちの心情を敏感に読み取り、不貞腐れた様子の中に不安げなものがあることを看破したジョーは、申し訳なさそうに自身の頭をぽかりと打った。


「これは自分の生き方なので、人を助けて回ることはやめられないですが……けれど、いの一番に助けて守らなければいけない、カンナさん・マッチさん・マリさんを不安にさせてしまったのは申し訳ないです。何よりお三方が大事だということを、今からたっぷり証明しますね……」


 ジョーの口調が、三人が娶られた夜……ふんばり温泉でかけられた“欲望”に根差した声音に変わったのを、三人は敏感に感じ取る。

自分たちが、求められている……他人を助けるのはジョーが決めた生き方だが、女を愛でるのは本能だ。より深い部分で求められている喜びが、三人娘の中で膨れ上がる。

 しかし、ここで甘い顔をしてはいけない……というか、甘い顔をしない方が絶対にもらえる愛情の総量が増えるとわかっているので、花組の三人はあえてツンツンした態度を続ける。


「ふん、だ。そんなセリフにはもう騙されないからな!」

「証明って何する気? ちょっとやそっとじゃ絆されない!」

「あなたの口車には、マリ達は乗せられたりしな……んんっ♥」


 最初に“愛の証明”の餌食になったのは、ジョーに一番近い位置にいたマリだった。

 その小柄な体躯を抱き寄せられ、マリが大好きな愛情確認キスを唇に落とされる。

 甘く、香しくすら感じる唾液が喉へと流し込まれ、こつこつと頬を叩くほどに舌が口内の隅々を蹂躙し、マリの小さくて可愛らしい舌を絡めて外に引きずり出し、じゅるるるるっ♥ とベロフェラでしごき上げる。


「(キス、キス好きぃぃっ……♥ ジョーのキス、好きぃぃっ……♥ 頭、ふわふわするぅぅっ……♥ 耳の中で、ごうごうって血の流れる音がするのに……静かな時間よりも、ずっと安らいじゃうぅ……♥ 好き、あいしてる……マリはジョーのお嫁さんだって、キスでわからされるの最高……♥)」


 白目を剥きそうになるまでキス攻めされて、こてんと横にひっくり返るマリ。

 ジョーはこれまでどれだけの女を抱いてきたのか知らないが、その性戯の方も神クラスであった。


「ああ……ま、マリ、あんな気持ちよさそうに……♥」

「か、カナちゃん……涎、垂らしちゃってるよぉ……ひあぁぁっ♥」

「マッチさんは、こっちの方が好きですよね……私の、指♥」


 くちぃっ……♥ とスパッツの中へ細くしなやかな指が入り込み、マッチの秘所へとするりと滑り込んでいく。

 くちっ、くちゅっ、ぐちゅっ……膣口へと溢れてくる愛液のジュースを、指で掻き混ぜられてシェイクされる。

自分の体から溢れてきているものなのに、白く泡立つ頃にはマッチの心を奪う媚薬に変わっていく……それはまるで、魔女が媚薬を作り上げる時のように劇的な変化だ。


「うぅっ……手マン、すごいよぉ……♥ スパッツがダメになっちゃうくらい、いやらしいおつゆ、後から後から出てくるぅ♥ ジョーの指、いいっ♥ もうオナニーなんてできない♥ ジョー知ったら、ジョーでしか感じられないのぉ♥ 責任取って♥ あたしの気持ちの責任取ってぇ……んへぇぇっ♥」


 こりゅっ♥ と陰核を軽く摘ままれて、スパッツの隙間から太腿へ粘つく愛液をこぼしてしまうマッチ。

 その勢いたるや失禁でもしているようで、マッチ自身が蕩けた笑みで以て「お漏らし、しちゃったぁ……♥」と嬉しそうに自己申告するほどだった。

 マリとマッチがジョーの愛にあっさりと陥落し、カンナも甘い恐怖と期待に体を震わせる。

 それでも、花組の中で最初にハオへと選ばれ、二人の境遇も知っていることから、カンナは自分をリーダーだと任じているところがあり、この段になっても強がって見せた。

「あ、あたしは他の二人と違うよ! ふわとろなキスや、あそこが蕩けるような手マンなんかで、ごまかされたりは……」

「カンナさんのここ、もうすごい匂いが籠ってますよ♥」

「きゃぁぁぁっ♥」


 あっさりと股間に顔を埋められて、すんすんとマン嗅ぎされるだけで、実は一番チョロいカンナの内心は「好き、好き♥ ジョー、好きぃっ♥」になっている。

 しかし、当然これだけで終わるはずもなく、口だけでホットパンツをズラされると、薄めの毛を割り裂く様にして、ジョーの唇が秘所へと口づけられた。


「んんっ……♥ もっと、舐めてぇ……♥ き、気持ち、いいよぉ……♥ ジョーのクンニ、いいっ♥ うぅっ……頭抑え込んじゃう♥ ずっと舐めてほしくて、ジョーのサラサラの髪、ホールドしちゃうんだぁ……♥ あぁぁっ♥ 舌、深いぃぃぃっ♥ 軽く噛んで♥ イカせてぇぇぇっ♥」


 恋愛経験という意味ではろくなものを送ってきていないカンナであるが、秘所を舐めるという行いはそこそこに精神的な障壁の高い行為だと認識しており、情熱的に愛液を啜られるとあっさりと陥落してしまう。

 ぷしゅっ♥ ぷちゅっ♥ ぷしゅぅぅっ……♥ 三回ほど愛液を噴き出した後、カンナも「お嫁さん大好きの新婚妻」の顔に蕩け切り、花組はあれほど拗ねた態度が嘘のように甘ったるい空気を放っていた。


「あぁ……ジョー、ごめん……ごめんなさい♥ 勝手に嫉妬したりして、マリ悪い子だった……♥」

「でもぉ、不安だったからぁ……♥ ジョーにずっと可愛がられてないと、不安なのぉ……♥」

「も、もう自分勝手に、他の女に嫉妬したりしないからぁ♥ あたしらのこと、可愛がってくれよ♥」


 蕩け切った体を何とか引きずるようにして、足腰の立たないカンナをマッチとマリで引きあげてやりながら、花組の面々は寝台の上で四つん這いになる。

 そして、三人でそれぞれに手を繋ぎ合い、自分たちがこれからも仲間で、同じ女の嫁であることを再確認しながら、仲良く尻を左右に振って誘惑してみせた。

 カンナの形のよく締まった尻、マッチの安産型で柔らかそうな尻、マリの小ぶりで愛らしい尻……綺麗に並べられたそれらがいやらしく揺れて、チ〇ポを誘う。

 カンナとマリは恥ずかしそうにしているが、マッチは割とノリノリだ……カンナとマリと違い、マッチはジョーが初恋の相手なので、恥ずかしい仕草をみられることは、恋人に開発してもらっているようで気持ちよく感じるらしい。そのせいか動きはどこか挑発的であり……ジョーの興奮を、制御できない域まで高めていく。

 ジョーが下ばきを脱ぎ、とろっ……と愛液をこぼしている秘所を見せた後──七色の輝きが集約するようにして、彼女の股間には天井を突かんばかりに反り返る、肉竿が備わっていた。

 ジョーはいろいろと特殊なシャーマンであり、持ち霊である“もう一つのグレイト・スピリッツ”ヨグ・ソトースとの契約によって、別の空間に様々なものを収納しており、自在に取り出すことができる。

 例えば、シャーマンの強さをはかる指標の一つである巫力は、ジョーはゼロ……持っていないと感知されるが、実際には“過去と現在と未来が混ざる七色の空間”にそれを収納することで、人間の体に収められる巫力を突破しているらしい。

 ジョーの股間に現れた肉竿も、普段はその空間へとしまわれているもので……本気でモノにしようとした女にしか見せない代物だ。

 昼間にどれだけナンパしようと、これが突いていないということは、ジョーは自部の嫁たちを優先していると分かる、ある種のバロメーターでもある。


「あぁ、早くぅ……マリ、もう我慢できない……♥ これ以上、ジョーをお預けされたら……狂ってしまうかも……♥」

「あ、あたしは最後でいいからぁ……♥ マリとマッチを、早く気持ちよくして上げてぇ……♥ 熱い、熱いよぉ……♥」

「えへへっ♥ このデカくて生意気なお尻、いじめてみたくない♥ あたしは早くいじめられたいよぉ♥ いじめて、ジョー♥」


 ジョーが寝台へと近づいてくる。しかし、そこに上がってくることはなく、マッチの尻にぴとっと肉竿を添えると、直立して微笑んで見せる。

 最初に選ばれたのは、マッチ……そう判断するのと同時に、カンナとマリは素早く寝台を降りて、ジョーの体にしなだれかかったり、その体を押し付けながら奉仕を始める。


「んっ♥ はぁぁ……ジョーの匂い、濃いぃっ……♥ さっきはお風呂、一人で行かせてごめんな……♥ ここは、ジョーのお風呂のあたしたちが綺麗にしないとな……♥」


 カンナがジョーの腋へと整った鼻先を埋めて、すんすんと嗅ぎながら舌を這わせていく。くちっ、くちゅっと水音がする度、まるで愛液のように溢れる腋汗を、喉を鳴らしてこくこくと飲み干す姿は、ひどく従順に見える。


「ジョーの足……♥ ひ、膝裏♥ ひかがみぃ……♥ んれぇっ……♥ たくさん、舐めてあげる……♥ マリの舌、ここで覚えてほしい……んちゅっ♥ れぇぇっ……♥」


 マリの方は小柄なので、ジョーにだっこしてもらわないと上半身に届かないのだが、足に何かの人形のようにしがみついてみせる。

そうして、胸をこすりつけながら、膝裏や綺麗な脚線へと舌を這わせて見せれば、倒錯した快楽に、普段は表情の薄いマリの顔に陶酔が浮かんだ。


「え、えへへっ……♥ んっ♥ ふぅぅっ♥ ジョーの大きいの、ここで挟んだげるぅ……♥ こ、こんなこと、ジョーにしか……あんっ♥ したことないんだよぉ……♥ きもちよくなって♥ あたしのお尻で、感じてぇぇ……♥ んぉっ……♥ お尻の穴に、擦れるたびに……変な声、出ちゃうぅっ♥」


 マッチはむっちりと肉厚の尻でジョーの肉竿を挟み、直立状態のジョーを尻コキで喜ばせて見せる。

 最初に嫁入りセックスした時、カンナよりも締まりが緩めと言われたのを密かに気にしていたマッチは、自分の売りとしてムチムチの尻を押し出してきたのだ。この辺は、時おり遠慮のない言葉も飛び交うが、強いきずなで結ばれたカンナとマリに自分の良いところを聞いた結果でもある。


「とても気持ちいだけじゃなくて、一生懸命なマッチさんの姿に猛ってしまいますね♥ いたずら、してみたり……♥」

「やぁぁっ♥ いたずらは、魔女の特権だよぉ……おっほっ♥ おぉぉっ……♥」


 尻コキを賢明に続けるマッチの菊門に、ジョーのしなやかな指が入り込み、ぐちゅぐちゅと掻き回す。腸液が愛蜜のように溢れ出し、そこがジョーの“雄”を喜ばせる場所だという自覚が備わっていく。


「あっ……うぅぅ……♥ も、ダメぇぇ……♥」

「ああ、少し遊び過ぎましたね……ほら、マッチさん、もう少し頑張って♥」

「きゃっ……あうぅっ……♥ ジョー……♥」


 尻穴を責められ過ぎて、くてっとなってしまったマッチの体を軽々と抱きしめ、寝台へと上がったジョーはあおむけになり、自分の上にマッチを乗せる。

いわゆる騎乗位の姿勢だが、マッチの尻が見えるように、背面を向いているのが通常とは異なる。

 その姿勢の意味を教えるように、ジョーが指を菊門へ伸ばす。


「ふふ、こうすれば……こうやって♥」

「きゃはぁぁぁっ♥ そ、それはぁぁ……んあぁぁっ♥ 両方同時はダメぇぇっ♥ ダメだよぉぉぉっ♥」


 尻穴をいじりながらの、突き上げセックス。どちらの穴も気持ちよくなってしまう、二穴攻め。

 淫蕩な姿を見せるようになってきたマッチだが、まだまだセックス初心者の乙女である。愛しい女からの二穴攻めになど耐えられるはずもなく、舌を突き出した姿勢でなんども潮を噴く羽目になる。


「あぁぁぁっ♥ 気持ちいいよ、ジョー♥ そのまま出して♥ 愛情分からせてぇぇぇっ♥ 愛してる♥ 愛してるよ、ジョー♥ もう、疑ったりしないから……あはぁぁぁっ♥」


 精液が注がれ、マッチのお腹がぽっこりと膨れ上がる。子宮をびちびちと叩かれるような感触……膣内射精でもう一度達して、マッチはころんとベッドに寝かされた。

 騎乗位セックス中は、マッチの感じる顔を見て「気持ちよさそう……羨ましい……♥」と見つめていたマリが、その体を抱き上げられる。

 マッチを寝かしている間、別の個所で彼女を可愛がるつもりらしい。


「(ジョー、優しい……好き……♥)」


 行為を始める前から惚れ直してしまったいるマリだが、当然セックスはここからだ。

 マリの小さな体をソファの上へと運ぶと、その乳首をきゅっ♥ と優しくつねりながら、挿入が行われる。


「あひゅぅっ……♥ こ、こんな……お、お顔見ながらの、セックス……は、恥ずかしいぃ……♥」

「対面座位、好きでしょう……♥ マリさんの恥ずかしいは、好きって意味ですからね♥」

「もうバレてるんだよ、マリ♥ 大人しくジョーに気持ちよくされろ♥」

「あっ、あぁぁっ♥ だ、だってぇ……マリ、静かなのが、んひぃっ……♥ 好きだって、言ってるのにぃ……♥ ジョーとのエッチだと……こ、声が、抑えられなっ……おほぉぉっ♥ は、恥ずかしい♥ 絶対変な、顔してるぅぅっ……♥ あぁぁっ♥ 胸、それ以上は触れないでえぇぇっ♥」


 甘えた声をひり出してしまう自分を恥じるマリだが、そんな表情がジョーを更に興奮させることには気づかない。

自分の可愛さとエロさを理解していない嫁には、徹底的にそれを分からせる必要がある。


「ほら、マリさん♥ 顔、隠さないで♥」

「やぁぁっ……じょ、ジョーはいじわる……意地悪なの……♥ そのイジワルが、嫌じゃなくなっちゃうぅぅっ……♥」

「マリさんは、少しオラついたほうが好きなんですっけ……それじゃ、おら、舌出せ♥ かわいい顔しやがって♥」

「あっ……あむぅぅぅぅっ♥」


 強い口調で命令されて、マリはジョーにされるがままになる。

 マフィアの娘として生まれ、その生活を嫌っていたマリだが、同時に父や護衛役のトニーのことは嫌いではなく、黒社会への憧れのようなもの……静かに、自分に寄り添ってくれるならば、好きになれるかも知れないという予感があった。

 正常位で手を繋ぎ合い、れろれろと愛情キスを交わしながら、強い口調をかけられる……それはまるで、悲劇で終わった青春を救済されているような気持ちになる。


「一生可愛がってやるからな……もっと舌からめろ、可愛すぎだろ♥ お前は私のなんだ? マリ♥」

「んじゅっぅぅぅぅっ♥ お、お嫁さんですっ♥ マリは、ジョーの奥さんなのぉぉぉっ♥ ああ、あなたぁ……精液、出してぇぇぇぇっ♥」


 オラつき口調で可愛がられ、絶頂しながらの射精を受け止めるマリ。

 彼女は花組で一番小柄なので、ジョーの大量射精を飲み込むと、本当に孕んでしまったように見える。

 マリはそのぽっこりと膨れたお腹を撫でながら「えへっ……いっぱい……♥」とほほ笑んで見せた。


「ふぅ……カンナさん、お待たせしましたね♥」

「ちゅぱっ……♥ お、遅いんだよ……♥」


 マリとのセックス中、ジョーの尻に顔を埋めて丁寧にアナル舐めをしていたカンナは、自身の伴侶の前へと移動する。

そして、花組一豊かな胸でジョーの肉棒を挟み込んだ。

名家ビスマルクの分家の娘が、すっかりと悪いことを覚えてしまったものだ。


「んちゅっ♥ ちゅぷっ♥ マッチと、マリの匂いがする……んっ♥ 好き、二人とも好きぃ……♥」

「カンナさんは、元から女の子同士の素養がある人ですもんね♥ ベスさんもきっと、天国でこのパイズリフェラを見てくれてますよ♥」


「あぁぁっ♥ 言わないでぇぇっ♥ ベスぅ、あたし……えっちなお嫁さんになっちゃったぁ……♥ んっ♥ じゅるるっ♥ ちゅっ♥ ちゅっ♥ ちんちんの先っぽにキスするの好きぃぃっ♥ んむぅぅぅっ♥」


 先にした二人のセックスのお掃除フェラも兼ねて、こってりと胸で愛撫を行うカンナ。絶倫といってもよいジョーの肉竿も、多少は刺激を受けているのか、びゅくびゅくとカンナの口内へと精が吐き出される。

 ごく、ごくんっとそれらを飲み干すカンナは、まだ完全に吹っ切れていない様子で、恥ずかしそうな表情を見せていた。

 やがて、彼女は上目遣いでジョーを見つめながら「……けぷっ♥」と小さくゲップをしてみせる。

 その姿が、ジョーの性欲を再点火させ、既にマッチが場所を開けてくれた寝台に寝かせると同時、奥の奥まで届く寝バックの姿勢での挿入がなされた。


「んきゃぁぁぁぁぁっ♥ ふ、深いぃぃぃっ♥ 深いよ、ジョー……♥ あぁぁっ♥ あたしの一番奥にジョーが触れてるっ♥ あたしの中にぃっ♥ あたしが、ジョーのモノになってるぅぅぅぅっ♥」

「ええ、カンナさんは私のモノですよ……マリさんも、マッチさんも♥ 一番、大事です♥ 伝わりましたか♥」

「つ、伝わったぁ♥ ちゃんと伝わった、からぁぁ……イカせてぇぇぇっ♥ トドメ、指してぇぇぇっ♥ あぁぁぁっ♥ 精液とくとく注がれてるよぉぉぉぉっ♥」


 カンナが射精されて、ぎゅっと抱きしめた枕に顔を埋めている間、マッチとマリはジョーの腋や乳首をちろちろと舐めており、その刺激がカンナの中に注がれる精液の量を増していく。


「(赤ちゃん、出来たら……ベスって、名前にしよう……♥)」


 茹ち過ぎて、妙に乙女チックなことをカンナは考えていた。



 ──朝。


「い、生きてるかー……マッチ、マリ……」

「た、多分……いや、自信ない……」

「マリたち、シャーマンだから……ワンチャン死んでても気づかない……」


 結局、昨夜は愛情確認セックスが長引き過ぎて、疲れ果てて寝てしまった花組。

 ジョーの方は元気いっぱいであり、シャワーを浴びてきたようで「朝食、遅い時間でもいいそうですよ」とカラカラと笑っていた。

 しかし、そんなジョーは急に真面目な表情になると「渡したいものがあるのですが」と言って、七色の輝きと共に小箱を取り出してみせる。

 手も触れていないのに開かれたそこには……婚約指輪と思わしきリングが、お揃いのデザインで三つ並んでいた。


「じょ、ジョー……あんた、これ……?」

「本当は近日中に渡す予定だったんですが……これで自分の告白は本気だったと、信じてもらえますか?」

「こ、こんなのがあるんだったら、あんな態度取らなかったのにぃっ!」

「ジョー、ごめんなさい……うれしい……マリ、うれしい……!」


 うれし涙を流す三人は、それぞれに指輪を手に取り、ぎゅぅと胸元で抱きしめる。

 あまりにも、日の光に包まれた乙女たちが美しすぎて、照れてしまったのだろう。ジョーがごまかすようにつぶやく。


「さ、さあ、朝食を食べにいく準備をしないと! 担当してくれている仲居さん、かなりの美人さんですし、ここはやはり礼儀として……」

「おいっ! せっかくいい雰囲気だったのに!」

「あたしたち以外に興奮して暴走するの、禁止っ!」

「この指輪の価値は、ジョーが決めるのよ……」


 花組に迫られ、ジョーは朝っぱらか寝台の隅へと追い詰められていく。

 そんなジョーの姿を、何か透明な気配が笑ったようだったが……それは朝日の中に消え去り、ジョーですらも感知することができなかった。




 ──ここは埼玉、ふんばり温泉。

 女将代行の玉村たまおは、大きなため息を吐いていた。


「はあ……大丈夫かしら、仲居・花組……」


 最初は当然、無断欠勤に近い形での“新婚旅行”に怒り狂ったものだが、たまおは残されていた残滓から相手が神クラスのシャーマン……初代・イタコのアンナから教わった秘法により、本来の巫力の二十七倍もの出力を扱える己ですらも、恐らくは足元にも及ばない怪物であることを察したのだ。

 そうなると、無理やり連れていかれてしまったのではないか、写真の格好も卑猥そのものだったしと、不安に駆られるというもの。

 便りは無いだろうと思いながらも、たまおはポストを覗くと、目を丸くした。

 そこには、ウェディングドレスを着たカンナ、マッチ、マリが、驚くほど顔の配列が良い女性と共に、幸せそうな姿を写したポストカードが入っていた。


「お、女の人……あ、愛の形は色々ね……でも、この表情なら、安心だわ。さ、仲居新婚旅行でいないからって、サービスを欠かすわけにはいかない! 女将代行として頑張るわよー!」


 たまおが急に大声を出したせいか、二回の麻倉花がベッドから転げ落ちた音がしたが、それに構うことなく、ふんばり温泉は今日も営業を開始するのだった。


「それで、えぇと、今日の宿泊予定は──夫婦別姓ってやつかしら? どっちも珍しい名前ねぇ。匂宮那由他さんと、その妻・卯ノ花烈さん……」


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