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その巨体化した兄騎士の肉体の後ろには骨と皮だけになった変わり果てた兄騎士の姿があった。 激しい斥力の果てに狼男が支配しようとして奪った肉体とそれに抵抗した兄騎士の精神力と搾り取られ残った器となる肉体が分離したのだ。 結果、巨体の兄騎士は意思の存在しないただの肉人形と精神だけは何とか保持できただけの狼男に搾り尽くされたガリガリな肉体が生まれたのだ。 弟騎士は直ぐ様ガリガリな肉体の方が本物の兄騎士とわかり駆け寄る。 しかし、弟騎士が出来ることは、ただ兄騎士を支えることだけしかできなかった。あれほどたくましく力強かった腕は倒れないように握るだけで折れそうなほど枯れていた。 (息ができない。こんな惨めな姿、俺の身体じゃねぇ…) 兄騎士の欠かさずに鍛えてきた肉体は一瞬にして水泡に帰した。その有り様に絶望したが、涙すらも枯れて流すことは叶わない。 (帰してほしいか?) 兄騎士の周りから声が聞こえる。 (ならば契約を結べ。) 兄騎士の足元に敵の邪教の魔方陣が突如として浮かび上がる。それと同時に弟騎士は円陣の外に吹き飛ばされる。 (お前の肉体を一つに戻してやる。ただし、お前の精神は狼男の肉体に移し、お前の肉体を狼男に明け渡すのが条件だ。) ただでさえ、様々な策を巡らせていた邪教の使徒が、ただで元に戻すと訳はなく何か目論見があるのは、火を見るより明らかだった。 弟騎士は、円陣の外で叫んでいる。 しかし兄騎士は、その契約に頭を落として受け入れた。 兄騎士の肉体は中空に浮き上がり、たちまち兄騎士の肉体は元の姿に戻り、狼男へと姿を変えて行く。 ゆっくりと兄騎士の肉体は狼男になりゆっくりと地に脚を降ろす…。 はい。今月はここまでになります! ここから生殖器を携えた狼男を作るために向けて最終局面へ向かっていきます!話がぶっ飛んでるかと思いますが、昔の落書きにストーリーの脚色を加えてあるものなので、ご容赦いただけましたらと思います!(笑) ではまた!

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