Home Artists Posts Import Register

Content

 最近私の中で実践的に行っている実験がある。  それは他者とのコラボレーションや、ファンアートといったものだ。  同様の実験に関しても、研究者が違えば出力される表現にも違いが出る。その効果について現在は積極的に調査しているところだ。  今回の絵はファンアートとしての絵のひとつになる。  うのると氏の描かれている漫画からキャラクターをお借りして描いたイラストだ。  今回は特に示し合わせたということはないのだが、ファンアートを描くという約束をしていたので、それを果たした形になる。問題は、その約束をしてからとても時間がかかったというところだろう。  本来は違うものを描こうと下書きを進めていたり、氏へのリスペクトは漫画で表したほうが良いだろうか、と考えている内に機会を失っていたところ、突如として氏が描かれたラフスケッチに、見覚えのある魔女、私が生み出したロシェが描かれていることを発見し、急ぎ感謝の気持ちを表さねばならぬと仕上げたものだ。  自分は氏の漫画の展開については全く聞くこと無く、独自で描き進めていたわけだが、製作途中に話を伺ったところ、どうにも想定していたラストと構図が似通っているということに互いに気付いたのだ。 創作者において往々にしてよくあることなのだが、同じアイデアの周波を拾ってしまったようだ。これもまた興味深い実験結果と言えよう。  表現したいシチュエーションとしては、互いに差異があるが、私の方では止むなく便意を我慢できなくなった2人が見つけた場所で便を放出するが、その違いについて表したかった。  我がオリジナルキャラクターのロシェはスカトロに特化した性格をしており、排便が心地よい、多少の露出癖持ちなど、こういったシチュエーションを楽しむ余裕があること、そして便の量もとてつもなく多いというところをアピールするべくこのようなイラストとなった。  制作中のアイデアで背景だけは、氏の作品を確認した後揃えることにした。元々その予定で進めていたので、発表後に描き足して完成した。  大体の場合、他者のキャラなどは、与えられている素材を自身が噛み砕いて解釈することによって深みを得て世に放たれる。描き手が違えばそれだけ表現される種類が違う。表したいこと、受け取った情報が違うからだ。  私はそれもひとつの実験結果、そして化学変化の成す面白さだと思っている。他者がロシェというものを見たときにどういうことを考え、表すのか。  自分以外の手を介することによって、自分から出力されるものとは異なった楽しみを享受できる、もしくは自分よりも断然素晴らしいものが作り上げられるといったものは大変感慨深いものであり、ひとつひとつの作品に賛辞を送らせていただきたい。  ちなみに、今回図らずもコラボに近くなったうのると氏についてのリンクはこちらである。素晴らしい作者なのでチェックしてみると良いだろう。 pixivFANBOX:https://www.fanbox.cc/@unoroute

Files

Comments

No comments found for this post.