設定メモー06 (Pixiv Fanbox)
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今回は『淫獣捜査スピンオフ 女子大生 美里 夏貴の危険な取材旅行』(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19784169)に関する執筆メモとなります。
・並戸市(なみとし)
九州北部に位置する港街。
北は海、三方を山に囲まれた地形で、陸路で街を出るにはカーブの多い山道を抜ける必要がある。
鎖国前には中国やオランダなどの多くの外国商人が出入りして貿易が盛んな港町として栄えていた。
大型船の寄港場所としての地位を他に取られて、今では昔ほどの活気はない。
それでも地元企業などの取引で中型の輸送船の寄港があり、それなりに港も賑わいを見せている。
今は観光に力を入れており、市内に残された多く歴史的建造物や文化遺産を目玉として観光客の誘致をはかっている最中。
知名度を上げようとドラマや映画の撮影協力もしているが、そちらは成果が上がっていない。
地元漁師による海産物を使用したイタリアンレストランが観光客には評判。
郊外に本邸を構えている美浜 治美が地元に多額の寄付をしており影響力が強い。
さらに警察や市の中枢、地元暴力団にも息が掛かっており、正規の監視カメラ以外にも多数の隠しカメラで街中を監視させている。
・美里 夏貴(みさと なつき)
沖縄在住の女子大生。本作での年齢は二十歳。
健康的に日焼けした肌と色抜けした髪、猫科を連想させるアーモンド形の目が特徴。
愛車として大型のオフロードバイクを乗り回しているのは義兄である照屋 陽介の影響。
幼少の頃から沖縄空手の道場に通い、蹴り技を得意とする。
祖父の漁船やサーフィンなどのマリンスポーツを嗜んでいた為、体幹が鍛えられており、バランス感覚が高い。
その為、両腕を拘束されていてもバランスを崩すことなく蹴り技を繰り出せる。
事故に巻き込まれて廃車になった照屋 陽介のバイクを引き取った際に、隠されていた彼の取材メモを発見したのが今回の発端
彼が怪我で中断した取材を代わりにすることで、彼に褒めてもらおうという打算と無鉄砲さが、自らの窮地に追い込んだ。
・照屋 陽介(てるや ようすけ)
大手出版社に所属するカメラマン(淫獣捜査本編でフリーカメラマンになる前)。
観光の取材名目で並戸市に滞在していたが、本当の狙いはある人物に関する取材をするためであった。
だが、取材途中でトラック事故に巻き込まれて足を骨折。周囲に迫ってきていた危険を感じて取材を中断していた。
嫌な予感から夏貴の暴走に気づき、彼女を助ける為に手をまわして知り合いの刑事らとともに助けに現れる。
取材に関する情報はメモ帳に記載しているマメな性格。
夏貴が自分に恋愛感情を抱いているのは薄々は気づいているが、一時の迷いとして気づいていないふりをしている。
妻(夏貴の姉)はこの時点では存命で、子供はまだ出産していない。
酒豪(正確にはザルを通り越してワクで、いくら飲んでも酔わない)。
・美浜 治美(みはま はるみ)
発表されている年齢は49歳だが、二十代後半のような容姿をしている。
上品で落ち着いた口調、常に(夏貴いわく作り物めいた)笑顔を浮かべている。
派手なドレス姿も似合う華やかな外見、動きは洗礼され、顔立ちも上品そう。
明るく染めたウェーブの掛かった髪をなびかせてカツカツとモデル歩きをしてくる姿はテレビでお馴染みになっている。
東京を中心に全国展開している美容クリニックである美浜クリニックのオーナー。
美魔女であり自ら広告塔としてマスコミに出演している。
女性たちに絶大な影響力を持ち、政財界の重鎮の奥様方も顧客として抱えている。
それにより、各関係に圧力をかけてトラブルの芽を潰している。
女性、それも処女に固執して愛する性癖の持ち主。
全国で発生している美女失踪の一部は彼女の仕業。処女は彼女が確保し、それ以外は配下の者に処分させている。
彼女が集めた処女は行方不明のままで、彼女の若々しい外見とも関係がある。
自分の美を疑われると激しく興奮する。
眉間に皺を寄せて細められていた目が見開き、ギロリと睨みつけてくる瞳には狂気めいたものが宿っている。
ただし、すぐに眉間の皺を気にして笑顔に戻る。
・諫早 翠(いさはや みどり)
女探偵、27歳。トレンチコートとズボンスタイルを愛用するショートヘアの似合う女性。
中性的な雰囲気から女性にもモテることを、調査に利用したりしている。
肩書は探偵だが裏では産業スパイのようなこともしている。
荒事や不正行為も請負い、今回は美浜クリニックの秘密を探ろうと並戸市にやってきた。
同じく美浜クリニックの事を調べている照屋陽介の存在を知り、彼を餌にして狡猾に調査を進めようとするが、相手に気取られて捕らえられてしまう。
非処女だった為、激しい拷問と凌辱に合うことになる。
彼女を乗せたとされる貨物船は所在どころか存在すら確認できず、彼女の行方も行方不明である。
闇オークションで売られた彼女の身柄は大陸のある人物へと売られていった。
その人物は女性の四肢を切断してヒトイヌとして飼う人物であり、悲惨な未来が彼女を待っている。
・周南 吾郎(しゅうなん ごろう)
並戸市を縄張りとする虎王会の若頭。
凶悪な人相で髪をオールバックに固めた中年男、趣味の悪い紫色のダブルのスーツを愛用。
背にはビッシリと刺青が彫っており、ヘビースモーカー。
美浜 治美が処女を集めている理由を知る数少ない人物。それ故か彼女をひどく恐れている。
彼女が非処女として興味をしめさなかった女性を部下とともに嬲り、その後は闇オークションで身柄を売り払っていた。
その利益はまるまる虎王会の利益となっていた。
治美に協力しているのは上部組織による指示によるもの。
事件後は逮捕されて収監された。
・兜坂(とさか)
警部。とある事件で陽介と知り合い、時々協力し合っている。
元々、並戸市警察と虎王会の癒着が問題になっており、検挙するタイミングをうかがっていた。
そこに今回からの陽介の要請を受けて良い機会だと事件に介入した。
・犬咬 ケンジ
鷹匠探偵事務所に所属する調査員。20歳
野性味あふれる凶悪な目つきと、鍛えられた肉体が特徴。
陽介とは所長である鷹匠 杏子を介して知り合っており、情報交換を兼ねた酒飲み仲間。
※執筆で出てこなかった設定に関しては仮扱いとなります。