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【ヒトミゴクウ~捧げられた妹~】03

〈ストーリー〉

いじめが原因で不登校になり、自室に引きこもった兄

「ジュン」には、家族思いの妹「ヒトミ」がいた。

ある日、ジュンをいじめていた男達が自宅に上がり込んできて――!?

ケダモノたちは舐め回すようにヒトミを見つめ…、

そして下卑た笑みを浮かべながらジュンに取引を持ちかける。

そしてケダモノ達の足は隣のヒトミの部屋へと続き――

――――――――――――――――――――――――


「…え?」

「えッ…え?…ちょッ!?ちょっと!」

「なんですか!あなた達!いきなり人の部屋に勝手に!?」

「はぁい♥ヒ・ト・ミちゃん!」

「フヒヒ…何って遊びに来たのさぁ♥」

「おお!コレがヒトミちゃんの部屋かぁ! 可愛い部屋だねー♥」

「ちょ…ちょっとお兄ちゃん!? これどういうことよーーッ!」


「うう……」

(あいつら…まさか本当に…ヒトミの部屋に行くなんて)

(ど…どうすれば…ッ!)


「お兄ちゃん!お兄ちゃんってばぁ!」

「おっと!呼んでも無駄さ♥ 兄貴がヒトミちゃんと遊んで来ていいって言ったんだからよ。」

「…え?」

「フヒヒ…♥だからさぁ、君のお兄ちゃんとは話がついてるんだって!」

「あいつは学園でもココでも話しててもつまんねー奴だからさ!

せっかくだし、ヒトミちゃんにお相手してもらおうと思ってねぇ♥」

「そーそー♥ 腰抜けの兄貴なんか放っておいて、俺たちと遊ぼうよ…フヒヒ♥」


(こ…こいつら…!お兄ちゃんの友達にしてはずいぶんガラが悪いと思ったら…!)

「ま…まさかお兄ちゃんが不登校になった理由って…」

「あれ?聞いてなかった?

オレたち、学園でもジュンくんとずっと仲良く遊んでたんだぜ?」

「そーそー♥ なのにちょっと前から不登校になっちまってさ。

ったく何が気に食わねぇんだか。あーんなに遊んでやったのによぉ♥」


「そ…そんな…!」

「ホラオレたちさー友達思いだからさー、ワザワザこうやってお見舞いに来てやったってわけ♥」

「ついさっきお見舞いしてやったけどな……拳でッ☆ww」

「ぎゃははは!そっちのお見舞いかよww」

「ッ…!なんですって!?」

「あー心配すんなよ!ちょっとふざけて小突いただけさww」

「それより、オレたち学園じゃ君の兄貴をずいぶん世話をしてやってたんだからさ、

今度は妹のヒトミちゃんがお世話になっちゃおうかな

「そーそー♥お礼をしてよ~♥ できればエッチなお礼がいいな~ww」

「ぎゃははは!」


「なっ!? ふざけないでよ!」

(こいつら…何を考えて…!)

(冗談じゃないわよ!誰がこんなヤツらなんかに…っ!)

「部屋から出ていって!警察呼ぶわよ!?」

「おお?腰抜けの兄貴と違って気が強いじゃん♥」

「おー怖い!通報されちゃうぜ!ぎゃはは!」

「いいぜしてみろよ?」

「…なっ?!」

「兄貴を見捨てるっていうんならな」

「!?」


(うう…オレは…。)

(ヒトミ…ごめんよ…オレは…!)

(オレは…最低な奴なんだ…!)


「なに…よ…これ!」

「よく撮れてるだろ?」

「お前の兄貴の万引き現場wwwww」

「うそ…ちょっとヤダ…! 何よコレ…なんで…こんな!」

「さあ?」

「俺らが「お使い」頼んだらさ、アイツこんな思い切ったことしやがってさー!」

「いやーまさかココまでやるとはねーw」

「まさか…あんた達が指示して…!」

「おいおい!人聞きがワリーこと言うなよwだれも万引きしてこいなんて言ってねーし。」

「でもまあ経緯はどうあれ、…まずいんじゃないコレ?ククク♥」

「なんてことを…」

「ほら!俺たち友達思いだからさぁ?友情っやつ?のために通報せずに黙ってやってるってワケwww」


「ぐッ…酷い…サイテーよ!

なんて奴らなの!」

「おっと!壊さないでくれよwスマホ高いんだからよw」

「ククク…♥ホラどうすんの?「チカンよー!」ってケーサツ呼んじゃう?www」

「まさか呼ばないよね―? 兄貴の「悪事」を黙っててくれる恩人たちを♥」

「まあしてもいいけどさ……ホラ、捕まって手荷物検査とかで、コレが警察に渡るほうがまずいんじゃない?俺らよりは兄貴のほうが…」


「?! やめて!!」

「いやー俺らもさすがに恩をアダで返されると、流石に傷ついちゃうからサー♥

…サツにゲロっちゃうかもな?

もしコレがサツの手に渡ったあとのこと考えると…兄貴の今後を考えたら

…」

「そーそー♥ それに兄貴から聞いてるぜ―?

ひとり親なんだろ?親父さんには同情するぜぇw」

「!?」

「息子が犯罪者になっちまったら…お仕事中のパパにも迷惑かけるかもなぁ?」

「なッ!?お父さんは関係ないでしょ!?」

「そーだよなぁ?関係無いし迷惑かけたくないよなぁ?」

「く…ぅ…っ!」

(コイツら…最初から私たちを恐喝するために…家に来たっていうの…!?)

「な…何が目的よ?」

「なーに簡単さw

ヒトミちゃんがちょ~っと俺たちと「一晩」遊んでくれるだけで丸く収まるんだよ。」

「そーそー♥ 朝までズッポリ☆バッコリとさ♥」

「なっ…なによそれ…ッ!ふざけな…ッ!」

「さっきも言ったろ…ジュンくんと約束したんだよ」

「え?」


「あの万引き現場の動画を消して、自分を開放してくれるんなら」

「…今夜一晩ヒトミちゃんを好きにしていいってさ♥」

「?!」

「…え?」

「お兄ちゃん…が?

…そんな…そんなの嘘よ!」

「ククク…本当さ♥ お前は兄貴に売られたんだよ。」

「自分が助かりたいのはわかるけど、ひでーよなぁ?」

「察してやれよーw 

あの気が弱い兄貴は、追い詰められて気が動転してたのさ。」

「ちょ…ッ!お兄ちゃん…!お兄ちゃんってばぁ!

これ……こんなの…!一体どういうことよーッ!」


「ぅ…うう…ッぐふ…ぐす…!ごめん…ッ!」

「ごめん…よ…ヒトミ…!」


「ほらほら、あんな兄貴なんかほっといて俺たちと…ヒヒヒ♥」

「そーそー♥ 楽しもうぜw」

「マジ気持ちイイことしてやっからよー♥」

「く…ッ!なによそれ! サイテーだわあんた達…!」

「サイテーなのは、お前の兄貴のほうだろ?

犯罪に手を染めた挙げ句に、黙っててもらうために妹まで差し出すんだからな。」

「ひでーよなぁ?♥」

「おら!どうすんの?

「俺らはさぁ君の兄貴と違って犯罪者にゃなりたくねーのww

わかる? できればヒトミちゃんから「エッチOK」って言ってほしいのさ♥

「まあ俺らは別に

…無理やりオマ○コしても構わねぇんだけど。そっちのが燃えるしよ!ヒヒヒ♥ 

「そーそー♥ ここあくまで合意でね? ごーい♥」

「う…くッ!」

(なんで…なんでこんなことに…)

「おい…!ハッキリしろよ!」

「ヒッ!?」

「…」


(お兄ちゃん…お父さん…)

「…っく!」

「…わかったわよ…好きにしたらいいじゃない!

「おほ♥マジで!?マジで!?」


「そ…そのかわり!」

「ああ?」

「その証拠の動画…あとで消してもらうからね!」

「それに…今後一切、お兄ちゃんに…

私達家族に近づかないで!」

「ヒュ~♥」

「おお…マジかよw」

「泣かせるねぇ…いい妹じゃねぇか!

ええ?ジュンちゃんよー?ww」


「おーい聞こえてっかー!最低兄貴~w」

「ヒトミちゃんが「好きにして♥」だってさぁ! ぎゃはは!」

(うう…クソ…くそぉ…!)


「ああいいぜ…約束してやるぜ」

「そのかわり…ヒヒヒ♥」

《次回に続く》

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