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(い…一体なんでこんなことに…。)

「なかなかいい部屋じゃねーか!ええ?ジュン!」

「ハハハ…。

そ…そんなことは…。」

「そーそー!こんなに居心地いいなら

もっと早くお邪魔すりゃあよかったぜ!」

「住所調べるの大変だったんだぜぇ?へへへ…。」

「うう……。」

(さ…最悪だ…)

(コイツら…まさかわざわざ住所調べて、家まで押しかけてくるなんて…。)

「ブツブツ……くそッ!ヒトミのやつ…ッ!

なんでコイツらを家に入れたりしたんだ…。」

「へえ?ヒトミっていうのか?お前の妹」

「ひぃっ!?ケンタ…くん」

「妹がいたなんて初耳だぜ?」

「そーそー♥ チョ~可愛いじゃん!」

「え?そんな…ただ口うるさいだけだよ」

コンコン

「お?噂をすればw」


「あの…コレ…よかったら」

「おー茶菓子♥」

「ありがとう! 悪いね―♥ 気が利くねー!」

「いえ…こちらこそありがとうございます。

わざわざ兄の忘れ物を届けになんて…。」

「いやーいいんだよぜんぜん! 近くまで寄ったから、ついでだったしね。」

(……。)


(この人達、お兄ちゃんの友達みたいだけど…。)

(なんだろう…、なんかちょっと怖い感じの人達ね…。)

(…ううん!見た目で判断しちゃダメよね。親切に忘れ物を届けに来てくれたんだし。)

「と、とにかく助かりました。…それじゃあ、ごゆっくり。」

「はーい♥ 有難うね!」

「ウヒヒ♥」

(……。)


…パタン

「いや~!やっぱ可愛いじゃん~♥」

「そうそう!俺もあんな妹がほしいぜぇ♥」

「しかも…ウヒヒ♥ すげー巨乳♥」

「だよな?ありゃ多分いいカラダしてるぜぇ!」

「あ、あの…それより…! その…うちになんの用…かな?」

「……」

バキッ!

「…がはッ!」

「なんの用だぁ…?とぼけてんじゃねーよ。用件はわかってるよな?ああ?」

「ひぃ!?」

「しーッ!バカ!デケェ声出すんじゃねーよ!

ヒトミちゃんに聞こえちまうだろうが!」

「学園サボったら、オレ達から逃げられると思った?甘いんだよ♥」

「あんま手ぇ焼かせるんじゃねーよ。」

「おまえの『アレ』…ばら撒かれてぇのか?」

「…ッ!?」

「あ…ぁああ…っ!」

「すみません!許してください!

明日からは…明日からはちゃんと学園には行きますから!」

「だからそれだけは勘弁してください!」

「そーそー♥ わかればいいんだよ。

お前が居ない間の学園生活は寂しかったぜぇ…?なんせ遊ぶ相手がいなくてなぁ。ヒヒヒ♥」

「ううう…ッ!す、すみません…すみません!もう許してください!」

「だから声でけーよ!もう一発小突かれてぇのか?」

「ひッ!? は、はい…!すみません!すみません!」

「どうするケンタ?このまま連れ出してボコっちまうか?」

「ヒィッ!?」

「そうだなぁ…、騒がれたら面倒だし…妹もいるから…」

「…ん?妹……妹ねぇ…。」

「そうだ!いいこと思いついたぜ…ククク♥」

「なあジュン! 許してやろうか?」

「…え?」

「お前の妹…ヒトミちゃんだっけ?…すげぇ可愛いよなぁ?」

「彼女に免じて、許してやろうかって言ってんだよ。そのかわりよぉ…」

「……ヒヒヒ♥」

《次回に続く》

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