【ヒトミゴクウ～捧げられた妹～】01 (Pixiv Fanbox)

コンコン…

「お兄ちゃん……入るよ？」

「……。」

「ただいま…。」

「ヒトミか…お、おかえり。…今日は早いんだな。」

「うん…ほら、今日は授業午前中だけだったから…。」

「…そうか。」

「…また一日中ゲームしてたの？」

「う…、いいだろ別に。」

「そ…そうだよね。

…あ！そういえばさ、さっきお父さんから電話があって、

また今月いっぱいは出張だってさ。」

「…そうか。」

「えっと…その、お父さん…お母さんが死んでから

ずっと仕事しぱなしだよね。

たまには休めばいいのにね…ハハハ。」

「…仕方ないじゃん、僕らを育てないといけないんだから。」

「そ…そっか…そうだよね。」

「…それより、何？まだ何か用？

何か言いたいことあるの？」

「え？…あ…ううん！

なんでもない！」

「じゃあ…今からご飯作るね。」

「…ああ。」

「あ…、あのさ…！」

「……なに？」

「その…、また明日も…学校に行かないの？」

「う……。」

「ほら…そろそろテストも近いし…」

「…うるさいな…ッ！

そんなのお前には関係ないだろ！」

「なっ…う、うるさいって…なによッ!？

人がせっかく心配して…！」

「それが余計なお世話だっていうんだよ！

学校だぁ…!？ハンッ！もう行かねーよ！あんなところ…ッ！」

「ちょっ…ッ！　もう行かないって…！？」

「とにかく！いちいち口うるさいんだよ！

もう放っておいてくれよ！」

「…ッ！…わかったわよ！もう知らないわよ！

馬鹿兄貴！」

バタン！

「うう……。」

「クソ…ッ！そうさ…もう行くかよあんな学校…！」

「なによ…バカ兄貴…」

ピーンポーン♪

「…？　…誰だろ？」

《次回に続く》

-------------------------------------------------------------------------

【ご注意】

●当記事内の作品は、複数のクリエイター支援サービス各社にて公開中です。

有料プランご加入の方は重複したご支援をなさらないようにご注意下さい。

（※当方が登録中のクリエイター支援サービス各社につきましては、

http://kagemusya-web.com/

をご覧下さい。）

●当記事内の作品は、有料プラン会員様向けとして公開させて頂いておりますが、

体験版や期間限定として、作品や記事の一部を無料プランの会員様へ

公開をする場合がございます。

●当記事内の作品は、有料プラン会員様向けとして公開させて頂いておりますが、

「限定公開」作品ではなく「先行公開」作品です。

後日印刷物並びにダウンロード等にて、一般販売も検討しております。

予めご了承下さいませ。

以上、有料プランにてご支援頂いてる皆様におかれましては、

何卒ご理解・ご了承下さいませ。