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いつもご支援ありがとうございます。書き始めならぬミカ始め。天井分用意して実装待ってるから早く来て。いや本当に。書いてる時キャラ再現できてるか死ぬほど不安になるの。

そんな感じで募集箱からエロRPGネタを拝借……何か続きそうなタイトルですが、いつも通り反響やら感想やらと相談な感じです。今月は依頼で忙しいので尚更かもしれません。いいねください(承認欲求マン)


ミカのRPG体験をエッチなものにできるかはこれから次第ですが、とりあえず導入みたいな一話をどうぞ。


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 大都市キヴォトスに存在する無数の学園。その中で有数のトリニティ学園に所属する少女、聖園ミカ。


 多くの過ちを犯しながらも仲間たちと大人の尽力で正しい道へと帰ったかの少女。


【バーチャルRPGの世界へようこそ。どうか、極上の時間が訪れますように。聖園ミカ様】


 その言葉を最後に、ミカの意識と認識は仮想現実へと切り替わり――――――彼女の長きに渡る冒険が始まった。




「…………へ?」


 数秒、ミカは目を丸くして立ち竦んだ。切り替わった〝世界〟と認識の齟齬に対応し切れずにいた。

 私は座っていたはずなのに、今は立っている。私は建物の中にいたはずなのに、外にいる。その認識の違いは脳の処理を〝分かっていても〟上回った。


「あ、そっか。これがもう、仮想現実ってことなんだ」


 だが、先のアナウンスと事前の情報を思い返すことで何とか状況を把握する。それでも呆気に取られた声を零してしまったのは、それほどまでに『仮想現実』の世界が鮮やかで見事なものだったからだろう。


 ――――リアルな仮想世界でRPGを楽しめる。


 そんな謳い文句で現れたバーチャルリアリティゲーム。キヴォトスにあるどの技術とも系統が異なるVRRPGは、様々な場所で瞬く間に浸透した。

 現実以上の体験を仮想の空間で味わえる。そんな甘言誘惑に、既に好奇心旺盛な何人もの生徒が関わってしまっていた。まあ、銃器を当たり前に用いるキヴォトス内よりは夢がある話なのかもしれない。

 しかし、出処不明の技術に怪しさを覚えた『先生』は事態を把握するために調査に乗り出した。聖園ミカは先生の手伝いを名乗り、力を貸すため共に行動していた。そして、施設のダイブ装置に上手く辿り着けた二人は、仮想現実へと調査の手を伸ばしたのだった。


「わー、本当に現実そっくり。ていうか瞬きする間に切り替わっちゃったの凄いね、先生…………先生?」


 けれど無事に、という言葉が言い難いことにミカは気づいてしまった。同じ時間、同じ場所にダイブするはずだった先生が、どこにもいない。

 ミカは一人、近代的な都市からかけ離れた森林の中に放り出されていた。


「せ、先生? 私を置いてどこに行っちゃったのー! 酷いよー! ……って、そんなわけないよね」


 リアルな仮想世界でRPGを楽しめる。その謳い文句に嘘偽りがないと、知人同士でPTを組んで行動を共にできるシステムが搭載されているとミカは事前に説明を受けていた。当然、仮想空間へと入る前に先生とミカはPT登録を完了していたはずなのだが、どういうわけか彼女の傍らに先生の姿はなかった。

 エデン条約を巡る騒動の折、先生のことをミカはよく知っていた。まさか自分のことを『私の大切なお姫様』と呼んだ大胆不敵な人が、勝手にどこかへいくはずがないことも。


「うーんと、確か……ステータス? メニュー? 画面を開いて……あ、出てきた」


 ゲームに詳しいわけではない、というよりトリニティ学園の風紀からゲームの知識がほとんどないミカだったが、先生の役に立ちたいと事前の説明をしっかり聴き込んでいた。そのため、落ち着いて『メニュー』画面を開くことを選択できた。

 RPGらしい要素が詰め込まれた仮想世界は、本物の現実と遜色ない身体で本物の現実にないことができる。その一つが『メニュー』画面だ。

 ミカの目の前にモニタが浮かび上がる。彼女の詳細な『ステータス』や『装備』が記されたそれは、正しくゲームの画面に近しい作りだった。


「パーティーは…………うん、先生の名前はあるよね。引き離されたってことかな。機械のトラブルとか、誰かがそうしたとか。……うぅ、ナギちゃんやセイアちゃんと違って、私は考えるの苦手なんだってばぁ。うーん、先生大丈夫かな」


 キヴォトスの生徒と違って、先生は普通の人間だ。いや、キヴォトスから見れば異質な人間というべきか。

 銃を撃たれても痛いで済む生徒とは訳が違う。先生は大人だが、身体はミカから言わせれば弱っちい。何故はぐれてしまったのか、という問題よりはぐれて大丈夫なのか、という慮る気持ちが大きくなるのも無理はない。


 だがミカは勘違いしている。ここはキヴォトスではなくバーチャルRPGの世界。現実の身体と一体感さえ覚える世界は、ミカの認識を鈍らせていた。

 たとえばこれがミカではなく、ゲームに詳しい生徒だったのなら気づけていたかもしれない。しかしミカはゲームを知らない。ましてやVRなど初めての経験だ。身体に違和感がなければ、当たり前に〝在る〟ものだと勝手に考える。

 背に烟る淡い色の美しい髪。自分の意思で動かせる純白の羽。それさえ認識してしまえば、あとは仮想世界の見事な造形と、先生が近くにいないことへの注意に引かれてしまう。


 自分自身のステータスがどのような数値か。自分の格好がどのようなものか。それを意識の外に追いやったことで、ミカは初めて出会うRPG世界の〝モノ〟と無防備な遭遇を果たしてしまう。


「? 先生……じゃないよね」


 ガサガサと茂みが動く音にミカは目を向けた。自他共に認めるほど、思案という聡明さとかけ離れたミカではあるが、こと戦いという点ではキヴォトス内でも比肩する者が少ない戦闘能力を持つ。

 気配にも敏感な彼女は、茂みに潜む者が先生でないことを即座に見抜いた。RPGで言う〝エンカウント〟を直感的に察したのだ。


「ケケケ、女ダ。女ガ居タゾ」

「オ前、女! 女ハイイ! 女ガイイ!」


 緑の肌に小柄な体躯。蛮族のような布を着て棍棒を装備した矮小なモンスター・ゴブリン。

 一匹一匹の力は弱いが、徒党を組んで弱いものを襲う。RPGという括りではポピュラーなモンスターであり、ミカの前に現れたゴブリンたちも例に漏れず群れを為しているようだ。


「あはは、ちっちゃーい! この子たちが〝モンスター〟なのかな?」


 RPGの名の通り、この世界は現れる様々なモンスターを倒し、レベルアップを繰り返してクリアを目指す。その辺の説明は聞いていたため、ミカも混乱せずゴブリンとのエンカウントを迎えることができた。

 そのため驚くどころか、むしろ初めて出会う仮想世界の生物にミカは目を輝かせ笑ってさえいた。彼女の爛漫さは美徳――――ではあるが、この場で笑われる対象は本当にゴブリンなのだろうか。


「女、女、ツカマル」

「変ナ格好ノ女、エロクテ、好キ」

「……へ? エロくて、変な格好――――――」


 ゴブリンとはいえ他人から指摘を受けたミカは、ここでやっと〝自分の格好〟を省みた。

 何度も言うが、ミカに落ち度があったわけではない。彼女はゲームのことを知らなかった。そもそも装備という概念がどういうものかも想像できなかったに違いない。あまりに一瞬で世界が切り替わったものだから、自分の肌着が変わり果てているなど知りもしなかった。

 白を基調としたトリニティの制服を着ていたはずなのに、髪色を模したピンクのラバースーツに身を包んでいたなど、一体誰が考えると言うのか。


「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!? な、な、何これ! どうなっちゃってるの!?」


 肌に浮かび上がった局部を両手で隠し、ミカは真っ赤な顔で蹲った。

 ぴっちりと張り付く光沢感のある衣装。肌と一体化したようなピンクのラバースーツは、目を疑うほど卑猥だった。小柄だが女らしい身体付きをしているミカの裸を薄皮一枚で守り、彩る変態的な『装備』だ。


「ら、ラバースーツ? 装備? うぅ、先生がいなくてよかった……」


 メニュー画面にはしっかり【装備:ラバースーツ】と表記されており、ミカは単に見逃していただけだ。ゲーマーなら真っ先に確認すべき自らの『ステータス』を見ていなかったミカは、ゴブリンに指摘されてようやく自分が痴女同然の格好をしていると気づいた。

 確かにエロい格好だ。美巨乳の乳首や恥毛の生え際、マンコの陰裂やアナルの皺まで鮮明に浮かび上がっている。先生に見られずに済んだのは幸運だと息を吐く。


「エロイ女、襲ウ!」

「変ナ女、倒ス!」

「孕ミ女、連レ帰ル!」


 しかし、そのような格好でゴブリンに見つかったのは不幸だ。徒党を組む雑魚敵はあっという間にミカを囲い込んだ。


「エロいとか、変なとかデリカシーなさすぎ! 私は先生を探しに行かなきゃいけないの……そこを、退いて!」


 幸運と不幸を同時に味わったミカは、恥ずかしいラバースーツ姿に耐えながらゴブリンと相対した。

 見るかに弱そうな相手。言うなればチュートリアルであり、現実の〝強さ〟が反映される初期レベルでミカが負けるはずがない。


「攻撃は普通で良いって言ってたから……えぇい!!」


 装備はラバースーツだけ。武器はないが、ゴブリンを倒すくらいなら訳は無い。壁さえ軽々と砕くミカの拳は風を切り、ゴブリンの身体を襲った。それで確実に倒せる。


 本当に、現実の強さが反映されたステータスだったならば、だが。


 ペチッ☆


「オォ?」

「え?」


 呆気に取られた声は同時だった。拳を振るわれたゴブリンと振るったミカ。痛みがほとんどないゴブリンと、それに驚くミカ。


【ミカの攻撃→成功! ゴブリンに1ダメージ!】


 不意にどこからか『ログ』が流れた。普通のゲームなら画面に現れるシステムメッセージが、ミカの脳内で再生された。


「もしかして、私……」


 今、物凄く弱い?


 汗をたらりと流して頬を引き攣らせたミカの懸念は、正しい。

 装備の画面を確かめずにいたミカは、ステータス画面も目に入れる前にゴブリンとエンカウントしてしまった。だから、自らのステータスに表記された【聖園ミカ:レベル1】という絶望的な数値を、彼女は見逃してしまっていた。

 〝何故か〟現実より遥かに弱体化したステータスを与えられたミカは、そうとも知らずゴブリンとの戦闘を開始した。彼女のレベルは『1』でゴブリンのレベルは『7』。一対一でも勝ち目の薄いレベル差の中、彼女は取り囲まれている。


 攻撃判定は成功した。ただし、ろくなダメージにはならなかった。ならば次は醜悪な顔で上気したヨダレを垂らしたゴブリンの〝攻撃〟が始まるのは当然の帰結だ。


「女、ヤル! ケケケ、グケケケケケッ!」


【ゴブリンAの組み付き攻撃→成功! ミカはマンコにしゃぶりつかれた!】


「ひゃ、やめ……んにゃあぁぁぁぁぁ♥」


 反撃に転じたゴブリンの一匹がミカの下半身に抱きつき、その舌を陰裂に伸ばした。

 ゴブリンは小さいがしつこい。ミカの太股をガッチリと締め上げ、取り付いた状態で離れない。彼女がその頭を弱々しい手で抑える間に、分厚い舌根でミカのマンコを難なく舐め上げた。


 ベロベロベロベロッ♥ チュパチュパチュパッ♥


「そ、そんなとこ、ろっ♥ 舐めない、で……ん゛んぅ゛ッ!?♥♥」


 直ではないが、ピッタリ張り付いたラバースーツはほとんど直と変わらなかった。秘部を厚みのあるベロで穿られ、舐めあげられる。ビリビリと痺れるような官能がミカの脳髄を焼き、喉奥から彼女自身初めて発する嬌声が溢れた。


(な、何でこんなことしてくるの!? やっぱり普通のゲームじゃない!)


 普通のゲームの知識が薄いミカではあったが、ゴブリンの行動がおかしなことくらいは理解できた。普通なら攻撃したミカを倒しに来るはずが、下半身を拘束し舌で舐め回す妙な攻撃を繰り出してくる。あまつさえミカの知識にない女性器の名称をログに出てきたということは――――そう、ミカの想像は間違っていない。


 今ミカが体験しているRPGは〝極上〟の時間を女に与えるバーチャルリアリティゲーム。

 極上の意味合いは人によるだろうが、ゲーム開発者の考える極上とは――――ゲーム内での性的な快感だった。


 ヂュルッ♥ ヂュルヂュルヂュルッ♥ ベロベロベロベロベロォォォ……♥


「ん゛ィ゛ッ♥♥ や、め゛っ、あ゛っ♥ なんっ、で……ンヒィッ♥♥♥」


 感覚は現実と相違ない。だが、根幹にあるのは仮想。脳に干渉する仮想世界で、対象の感覚を変えるのは難しいことではなかった。

 ゴブリンに秘部を舐められて身体が火照り、腰砕けで口の端からヨダレを垂らして喘いでしまう。異形への嫌悪感を意図的に排除されたミカは〝エロRPG〟の術中にまんまとハマってしまった。


「オレモ……オレハ、汚イ穴、穿ル!」

「ま、ま゛ッて」


【ゴブリンBの組み付き攻撃→成功! ミカのアナルが舌で穿たれる!】


「お゛ッ♥ そこっ、おひりっ!?♥ やめてぇぇぇぇぇぇぇッ♥♥」


 グチュグチュグチュ♥ グリグリッ、ズプズププププッ♥


「お゛っほ♥♥♥」


 迸る野太く品のない声。口から舌を突き出した伸ばしたミカが、両脚をガクガクと震わせながらケツ穴を穿られる快感に喘いだ。

 舌根はミカの小さな肛門をこじ開けると、ラバーの生地ごと腸壁を思いっきり舐め回す。直接舐め回されるより感じるラバー越しのアナル舐めに、ミカは腹の底から出てくる嬌声を我慢することができなかった。

 ゴブリンの顔がミカの股と尻に挟まり、マンコとアナルを舌で責め立てる。ゲーム世界でのみ一種の〝ダメージ〟として成り立つ性的な攻撃は、現実ではありえない量の性感をミカに与えていた。マンコをしゃぶられ、アナルを穿を穿られる。段々と腰の位置が下がり、ゴブリンの顔を支えにしていなければ立つことさえままならなくなったミカ。


 鼻の下が伸びたあられもないアヘ顔を晒したミカは、やがてゴブリンの責め苦に耐えられなくなり、イッてしまった。


「お゛、イ゛っ……ぐゥ……ッッ!!♥♥♥♥」


【ミカがマンコとアナルを責められ絶頂した! ゴブリンAとBにイカされた分の性感ダメージが加算される。ミカの淫乱度が『3』上昇した……】




「は、はなれて、ってばぁ!!」

「ブギィ!?」

「オゲェッ!?」


 幸い、ラバースーツは防御力に秀でていた。初期装備とは思えない性能の防具に助けられたミカは、激しくイカされながらも何とか敗北だけは免れ、ゴブリンたちに勝利することができたのだった。




「はぁぁぁ……いきなり酷い目に遭ったよぉ。まだお尻がヒリヒリしてる気がする」


 宿屋のベッドに寝転がり、お尻を摩るミカ。他人に不浄の穴を穿られる一生に一度たりとも体験したくないものを、まさか仮想世界で味わう羽目になるとは思いもしなかった疲労感が見て取れた。

 何とかゴブリンを追い払うことができたミカは、森を抜けて近くの街に辿り着けた。その街で初期の所持金を使って宿を取り、状況確認も兼ねて一休みしていた。


「えっと、メニューを開いてステータスと装備を見る。私のレベルは『3』で装備は外せなくて……うぅ、意味わかんないー! 誰か助けてよー!!」


 ゴブリンを倒したことでなけなしのレベルは上昇した。装備は脱ぐことができず、この卑猥なラバースーツで一夜を明かさねばならない。

 分かったのは〝それだけ〟だった。その理不尽さは、両手を投げ出して泣き言を叫ぶ権利がミカにあることを如実に表していた。

 ログアウトはできない。メニューのボタンが押せない。先生は近くにいない。その上、事前の説明にはなかったモンスターの性的な行動。


「……怪しいなんてゲームじゃないでしょ、これ。ナギちゃんが知ったら倒れちゃうかも」


 完全に嵌められたと考えるべきことばかりだ。宿屋の質素な天井を眺め、一周回って冷静になったミカが独り言ちる。それは寂しさを紛らわすためでもあったのだろう。彼女はため息を吐いて瞼を閉じた。

 幸いミカの格好はあくまで『装備』の範疇なのか、宿に泊まる際に訝しげに見られることはなかった。そういうところは仮想世界の都合の良さが働いている……もっとも、ゴブリンたちのようにいやらしい目で見てくる相手がいないとは限らないが。


「とにかく、先生を探さなきゃ」


 怪しいゲームの中に閉じ込められた。以前のミカなら心細さに塞ぎ込んでいたかもしれないが、今は違う。

 先生のためにミカはこのゲームへ共に入った。恥ずかしい思いはしているが、後悔はない。先生のためだと思えば勇気と力が湧いてくる。

 この感情の名前をミカはまだ知らない。あるいは、知らないふりをしている。それでも、ただ一人見知らぬゲームの中に放り出された不安に立ち向かえる原動力にはなる。

 はぐれた先生を探す旅。目下の目的はそれで、最終的な目的はゲームからの脱出と黒幕を懲らしめること。なるほど、そう考えれば単純明快だとミカは笑った。


「……会いたいな、先生」


 目を閉じると、真っ暗な視界に【休みますか?】という簡素なメッセージが浮かんだ。


「わっ、ゲームっぽい? のかな。よくわかんなーい」


 言葉で連想した先生と違ったものが浮かび、ミカはケタケタと明るく笑いながら選択肢で【はい】を選んだ。

 せめて先生に会うまで明るく、楽しく、元気に振る舞う。先生と再会した時、苦労したなんて思わせない。もう心配をかけないためにも自分らしさをミカは貫く。


 慣れないゲームと仮想世界に弄ばれながらも決意を新たにしたミカは宿屋の中で深い眠りに落ち、宙に浮かんだヘイローがプツリと消えた――――――





 その瞬間、ラバースーツが効果を発揮する。


「んあっ♥♥」


 張り付いたピンクのラバースーツが蠢き、寝息にしては官能的な声がミカの口から発せられた。

 全身の生地が波を打ち、ミカの身体を撫で回す。


【ラバースーツは呪われている!】


 ミカの初期装備として与えられたラバースーツは、防具としては破格の性能を誇っている。着ていればほとんどの状態異常を無効化し、その防御力はレベルが何十と離れていてもミカの体力を果敢に保護する。

 だが、そんなチート装備の代償は知らぬ間にミカを蝕む。装備者の身体を都合よく改造する改変機能(のろい)。


「んん、あ……あんっ♥ あっあっあ♥♥」


 秘部を擦り、陰核を摘むように刺激を加える。


「おッ♥ おっおっおっ♥♥ んお゛ッ!?♥♥♥」


 生地を尖らせ、ゴブリンに穿られた肛門を再度穿り回す。美尻をビクビクと痙攣させながら、何度も何度も跳ねるように喘ぐミカをラバースーツスーツは調教していく。

 ミカは目覚めない。なぜならそういう〝システム〟だからだ。宿屋で休むを選択した以上、ゲームの時間で朝になるまでミカは深い眠りの中にある。

 たとえ秘部を弄られ、陰核を潰され伸ばされ、肛門を穿られ開かれ、腋や腹や足裏を愛撫されようと――――どんなに開発が進もうと、ミカが眠りから覚めるには夜を明かすしかないのだ。


「あんっ、あんっ♥ んふぅ……うんんっ♥♥ あっあっ、おっ、ほっっ♥ んほっ♥♥ ひぃ……あぁぁんっ!♥♥♥」


 その喘ぎはやがて激しく淫らになる。変わっていくミカの身体のように。変貌するラバースーツのように。


 聖園ミカの冒険は始まったばかりだ。これが淫猥な物語である意味をまだ理解し切れていない少女は、扇情的な寝顔を晒し淫らな寝息を奏でていた。




【聖園ミカ/レベル3/武器・無し、防具・『呪いのラバースーツ』/状態異常・無し】

【淫乱度7】



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クヨウ様がデバフ重ねたり変化したりするタイプじゃないので、ミカはエロRPGあるあるな変化系に出来たらいいな……続けばですけど。

状況によってラバースーツが衣装チェンジしてくれたり、お金や情報のためにエロ選択肢を強要されて無様したり、もちろん色んなモンスターにエロエログチョグチョにされちゃったり。場合によってはバッドエンド分岐作ったり。でも基本的にどこでもエロいことされたり。

もし続いたら助けに来たセイアちゃんがPTinして仲良く、みたいなのも良いとか思ってます。


まあ今年もこんな感じで気分屋で考えていきますので、応援のほどよろしくお願いします。ではまた次回〜。

Comments

ミテイル

お題を採用してくださってありがとうございました! 世間知らずで色々とうぶなリアクションを取っちゃって、これからピンクのラバースーツ姿で淫らに開発される運命が待ち受けているミカ…可愛いですね♡ これは妄想ですが、案外他のプレイヤーもミカと同じ格好をさせられているのかもしれませんね。 このゲームは極上()の時間を与えるRPGを謳っているので、全身を包むボディスーツを着た状態なら、初体験でも嫌悪感が薄くなってエッチなことにのめり込みやすくなりそうだなあ、と思ったと言いますか。 それからもしよろしければ、ミカの異世界ライフの続きを読んでみたいです。