Home Artists Posts Import Register
Join the new SimpleX Chat Group!

Content

いつもご支援ありがとうございます。本日は久しぶりに趣味で書き上げましたミュゼのショタおねになります。

表に出した分も含めてお届けします。なかなか気合を入れて好きなものを書けました。いいねしてくださると嬉しいです。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


「ミュゼお姉ちゃん、ここはどうしたらいいの?」

「ここはですね――――――」


 とある貴族の大屋敷。息子の部屋であろうと広さは十二分に取られ、逆に子供と少女の二人では十分というよりは余りあるというのが正しいかもしれない。

 金髪の少年は教えを乞い、ミント髪の少女はそれに応える形で優しく言葉を返す。一見すれば美しく年若い家庭教師にしか見えないであろう。

 ミント髪の少女の正体がトールズ士官学院《Ⅶ組》の生徒であり、裏の顔は少年と同じ貴族であるミルディーヌ・ユーゼリス・ド・カイエンであるということを除けば、だが。


「はい。よく出来ました」

「当然だよ。僕はお父様の息子だからね」


 出された問題をミュゼの手を借りて答えてみせた少年、シリウスは鼻を鳴らして自慢げに応える。少女であるミュゼよりずっと歳が下の少年が見せる無垢な表情に、彼女も毒気を抜かれてクスリと笑う。


(あの方の息子さんということもあって、少しばかり警戒していたのですが……しっかりと教育が行き届いているようですね)


 そもそも貴族であれば行き届いていて当然なのだが、立場に甘え増長して子供の頃から手をつけられなくなる者も多い。もっとも、その辺りは子供も大人もないというのが悲しい実情ではあった。

 幾度なく増長した貴族を見てきたミュゼは、教育が行き届いていると言うだけで内心安堵していた。普段であればここまで警戒をする理由はないのだが、ミュゼが貴族の少年の世話人を請け負っている事情がそうさせているのだ。


 帝国に迫る闇を打ち払うために裏から動く《指し手》であるミュゼは、とある大掛かりな作戦の立案を請け負った。その作戦が成功すれば、ミュゼ側が圧倒的な有利を得られる。しかし、もしも失敗するようなことがあれば多くの事象が捻じ曲がり、頓挫してしまいかねない。

 そして、その作戦にはとある貴族の協力が必要不可欠だった。何を隠そう、その超上流貴族の息子がシリウスであり、ミュゼは彼女の世話役を任されてしまったのである。


(何とも読めないお方ですわ。殿方が皆、アッシュさんのようにわかりやすければ……それはそれで問題ですね)


 問題児ながらその実、人としての資質は確かに兼ね備えた同級生の顔を思い出しクスクスと微笑んでしまうミュゼ。

 なぜシリウスの世話役を任されたかと言えば、作戦の助力を求めさしあたって交渉の場に赴いたミュゼに、偏屈な当主はあろうことか息子の世話をしてくれたら協力を約束する、と交渉も何もない条件を叩きつけたのだ。

 貴族の当主が、仮にも公女であるミルディーヌに息子の世話係を頼む。何と厚顔無恥な頼み、とミュゼ以外の貴族であれば考えたに違いない。が、ミュゼはミルディーヌという公女以外の立場を持ち、それなりに経験を積んだ才女。逆にそれ以外の条件が飲めないと言うのなら、喜んでと頷いて見せた。

 そうして公女ミルディーヌとしてではなく、ミュゼ・イーグレットという一人の少女として屋敷に招かれたミュゼであったが、火中の栗を拾う気持ちでいたというのに思いの外歓迎され、面食らってしまっていた。


(まあ、裏がないならないで、今後の策を練ることができそうですね)


 本当に息子の世話を頼んだだけとは思えないところだが、今のところ彼の身の回りを世話するくらいしかやることが見当たらない。手のかからない子供一人の教育程度なら、ミュゼは並列して今後の作戦を立案することもできる。

 思いがけない休暇になり、未だ作戦準備で忙しい面々に申し訳がない気持ちにさえなってくる。


「ところでさ、ミュゼお姉ちゃん」

「はい。どうされましたか、シリウスお坊ちゃま」


 あくまで自分は帝国貴族の息子に仕えるお手伝い。冗談めかした態度で言葉を返したミュゼの頭は、今後の数百、数千もの作戦の道筋で埋め尽くされていた。それを一つに絞るのが彼女の《指し手》としての能力。だが――――――


「今からさ、僕の玩具になってくれない?」

「は…………い?」


 ミュゼの並列処理が機能不全のような停止を伴い、その道筋は大半がガラガラと音を立てて崩れ落ちた。

 それほどシリウスの言葉は脈絡がなく、ミュゼの心がヒヤリと凍り付く。肌がチリチリと焼け付くように痛み、目の前の少年に畏怖の念を覚えた。


「……シリウスくん。冗談でも、女性の方にそのようなことを言っては」

「本気だよ? ミュゼお姉ちゃんが嫌なら、お父様に言いつけてあげようか。それじゃあ困るんでしょ?」

「っ!」


 冗談でも言ってはならない言葉は、貴族だからこそ常人より重い。彼らは、自分たちはその発言一つで他人の人生を左右してしまうこともある。なのに『人を玩具にしたい』などという我儘は言語道断だ。

 しかし、この少年はわかって言っている。ミュゼが即座に切り返し諌めようとした途端、彼女の弱い部分を突いて言葉を詰まらせにかかる。

 指し手であるミュゼが、少年一人の戯言に僅かでも手を読み違えた。否、確かな効果を持った言葉は戯言ではない。


「なるほど……では、私をどのような玩具にしたいと?」

「ミュゼお姉ちゃん、頭いいんでしょ? 大人っぽいし、それくらいは想像が付くんじゃないの」


 無垢な笑みから一転し、ニヤニヤと小生意気な顔をしてミュゼを挑発する。シリウスの頭の中に思い描くものを想像し、ミュゼは露骨に眉根を顰めた。

 貴族の出というのであれば、人より知識が早熟であっても不思議ではない。子供のように無邪気な意味での『玩具』であればいいが、もしミュゼが思い描く『玩具』の意味を彼が持ち合わせていれば――――――


「…………わかりましたわ。私が貴方の玩具になってあげましょう、シリウスお坊ちゃま♡」


 だが、どの道ミュゼに選択肢は存在しない。件の作戦は彼の父親の協力なしでは成立しない。ここでミュゼが断れば水泡に帰す。ミュゼは仕方なく彼の提案を飲む。この道筋は変えようが無い事実であり、どこまでであるかは不明だがシリウスは流れを理解している。ともすれば、彼の父親の提案は〝そういうこと〟か。

 それでもミュゼはニコリと笑い、妖艶な笑みで挑発をして見せた。如何に早熟と言えど、彼は年端もいかない子供だ。父親の力でミュゼを出し抜いたからと言って、それが続くはずがない。玩具の扱いを涼しい顔で受け流していけば、意地になって行動が雑になるか飽きてしまうことだろう。まあ飽きられて父親に泣きつかれては困るから、程々に相手をしよう。


 内心でそう考えを纏め、小さな策略家の挑戦を受けたミュゼは――――――そのことをすぐ後悔することになった。




「っ♥ っっ!♥♥ 〜〜〜〜〜〜〜ッ!!?♥♥♥」


 高級な質感の枕に突っ伏したミュゼがくぐもった言葉にならない声を上げる。その一つで庶民が幾つの品を買えるかという高品質な枕に涎と鼻水をべっとりと付け、シーツがくしゃくしゃになるほど握り締める。


「どうしたのお姉ちゃん。玩具はもっと啼くのがお仕事でしょ?」

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ♥」


 ふーっ、ふーっと荒々しい息遣い。尻を大きく掲げたミュゼが余裕の欠片もない様子で首を横に振り、シリウスの言葉を拒絶していた。

 宣言通り彼の玩具になることを選んだ……選ばされたミュゼは、寝室代わりにした彼のベッドの上で〝調教〟を受けていた。

 所詮はマセた子供のする調教だ。宣言された時は妖艶な微笑みで高を括っていたミュゼだったが、開始から一時間と待たずに悲鳴を零していた。いいや、それが悲鳴であればまだ言い訳が効いた。ミュゼのそれは正しく〝嬌声〟である。


(まさか、お尻の穴、だなんて……!!)


 それも尻穴を弄られて、だ。


 ベッドの上に膝を置いて掲げられたミュゼの尻はスカートが捲られ、下着も下ろされ全てが丸見えの状態だ。それでも、子供にミント色の恥毛やピンクの陰裂を見られるくらいなら。そう考えていたミュゼを襲ったのは、言葉にできない羞恥の責め苦であった。

 まず穴の中を綺麗にするための〝洗浄〟は、子供に下の世話をされるという女どころか人としての尊厳を砕かれかけた。

 尻肉の両脇を伝うベルトのようなものを取り付けられ、左右からフックのようなもので尻穴を広げられただけでも悲鳴が零れた。そこから綺麗になった腸内をじっくり観察された時は、肌が粟立ち毛穴という毛穴から汗が吹き出したと思えるような羞恥心が溢れ、その時点でミュゼは伏せた顔を上げることを諦めた。


「それにしても、ミュゼお姉ちゃんのおケツ大きいよねぇ。ウチのメイドたちよりずっと大きくてすべすべしてるよ」

「ッ♥♥ ふ、ふーッ!♥」


 その上、流暢な語りの少年に返す言葉もなく尻穴を弄ばれ、美尻を大きいなどと揶揄され撫でられる屈辱は常人の想定で計り知れないものであろう。

 鈎が入口の裏に引っ掛けられて左右に広がった肛門を特殊な器具で弄ばれている。


「ここをコリコリ〜ってすると最高に気持ちいいでしょ」

「ぉ♥♥ ん゛〜〜ッ♥♥」


 一つは小さく細い篦(へら)、金属製の耳掻きのような器具を結腸の奥までするりと差し込まれ、耳掻きのように曲がった先端で『コリコリ♥』『コシコシ♥』と腸壁奥を刺激されてミュゼは必死に言葉を押し殺すしかなかった。


「こっちはどうかな? 今は少し大きめかもしれないけど、すぐ物足りなくなるよ、ふふふ」

「ぐ、ぉぉぉ……♥♥」


 もう一つは捻れてイボが付いた小さな棒の玩具だ。小さいと言っても、未開発の尻穴からすれば必要以上の大きさだ。

 そう。ミュゼの尻穴は未開発のはずだ。少なくともミュゼは、一度だって尻穴で気持ちよくなったことはない。否、それどころか――――――


「気持ちいいのは当たり前だよ。だってミュゼお姉ちゃん、経験どころか処女じゃん」

「っ!?」


 ミュゼは夜の体験などしたことがない。表で演じる物はどうあれ、内面は完全な生娘だ。

 それを年下の少年に見抜かれ、ミュゼは大いに動揺した。彼女がこの演技を身につけてから、こんなにもあっさり見抜ける人間はいなかった。それを年端もいかない子供に、処女であることすら見通されるなんて。


「わかるよ? こんな弱っちい女、初めてだし。それよりほら、顔を伏せてるだけじゃつまらないよ」


 コリコリ♥ コリコリコリ……ごりゅっ♥♥


 腸壁を軽く掻き毟っていた篦が俄然強めに肉の凹みへ喰い込むと、抉れるのではないかという勢いで擦り上げられた。

 ゴリゴリと腸壁を抉られたミュゼは、ぐるんと目を剥いて叫びを上げる。


「ん゛ッほォ!?♥♥♥♥」


 ミュゼは何も考えていなかった。堪えなければという考えさえ失い、枕から顔を翻すように上げ、鼻の下を伸ばしたみっともない面から『んほぉ』などという野太く下品な嬌声を奏でる。ついでに触れられていないのにびしょ濡れのマンコから飛沫が噴き出し、彼女が尻穴で容易くイッてしまったことを示唆していた。


 ぐちゅっ♥ ぐちゅっ♥ ぐりっ♥ くちゅ♥ ぬちゃぁ♥


「おん゛っ♥♥ おっ♥ おっ♥ んおっ♥ はほぉっ♥♥」


 その上、尻穴の奥でイッたばかりの状態から入口周りをイボの穿り棒で入念に擦られ、鼻水を噴き出しながら汚声で喘ぐミュゼに理知的な雰囲気など皆無だった。

 尻穴から発せられた熱が背筋を通り抜け、脳髄を痺れさせて何も考えられなくなる。あらゆる手を見通す策を思案する全てのマルチタスクが、尻穴から伝わる快楽を処理し切れずに火花を散らす。

 必死に枕を抱き抱え、生地に噛み付いてでも尻穴で喘ぐことを止めようとする。しかし、その度に意地の悪い篦がミュゼの結腸を抉り、彼女は仰け反って嬌声を響かせてしまう。


「んほーッ!?♥♥♥」

「頑張って顔を伏せようとしても無駄だよ。お尻の穴だって全身と繋がってるんだから、少し抉ってあげればこうなっちゃうんだ。まあ、ミュゼお姉ちゃんは弱すぎるけどね。ザコだよ、ザ〜コ」

「ち、ちがいますっ♥ 私のお尻はよわ……く、な……ぃぅ゛お゛っ♥♥♥」


 我慢して普段通りの声を出そうとすればするほど、下品で不細工な声が喉を通り抜ける錯覚に陥る。

 それは断じて錯覚などではなかった。シリウスの言葉通りなら〝少し〟抉っただけで涎を垂らした口が喘ぐ〝ザコ〟アナル。快感で茹で上がった頭の中で、その無用な思考が反響するように浮かび上がり、ミュゼの身体にゾクゾクとした不思議な感覚が訪れた。

 その後もミュゼはひたすらアナルを調教された。意外に豊満な胸や処女を見抜かれた未熟なマンコといったミュゼの女らしい部分には目もくれず、ただ尻穴という一点を数時間に渡って開発された。


「じゃあ行くよ。正直に答えてね……自分のことなんだから、わかるでしょ?」

「っ……!♥」


 鈎で引っ張られて緩み『ぐぱぁ♥』と開いたアナルから芳醇な香りが立ち上っている。入口から滴り落ちた腸の汁とベルトで肉が浮いた臀部の汗、秘部の愛液が混ざり合って卑猥な匂いを部屋に充満させている。

 それが自分から発せられたものだと思うと、ミュゼは気が狂ってしまいそうだった。立場上、そして乙女としても体臭には人一倍気を使っている。その体臭を全て掻き消す雌臭さは、それだけでミュゼの羞恥を否が応にも昂らせた。


「んおっ♥ おっおっお♥ おっ、ほっ、おほっ♥♥」


 開発が再開する。と言っても、ミュゼは単に休憩させられていたわけではない。


「さあミュゼお姉ちゃん、今はどこがいい?」


 そんなもの聞くまでもないだろう。尻穴を二つの道具で弄られて、浅い部分も深い部分も全て掌中にされるような開発を受けている。どれだけ気持ちがいいことかは、先の嬌声に乗せられていた。

 けれどミュゼは〝答え〟なければいけない。大人の女として、子供の問いには答えを出す義務がある。


「お、お尻、の……穴♥ おもちゃでズプズポされるのが、いい、です……♥」


 認めたくはないが、正直に答える以外に道はない。お尻の穴で気持ちよくなりすぎて火照った頭は、どうして耐えているのかさえ覚えているか怪しいものだが。

 しかし、ミュゼがあからさまな躊躇いの中で出した答えは少年のお気に召すものではなかったようだ。


「お゛ッ♥♥♥」


 ゴリゴリ……ゴリュッ♥


 いつになく強い抉りが結腸の奥で行われ、ミュゼは俯かせた顔を勢いよく跳ね上げる。


「ぅ゛、お゛ぉ♥♥ やべ、やべで、くだざい゛♥♥ぞごッ♥ だめ……ン゛ォ゛♥♥♥ ン゛ホォ゛♥♥♥ オ゛ッォ゛ン゛♥♥♥」


 およそ人のものではない。乙女が出すものではない声を引っ張り出される。この刺激は絶頂に導くものではなく、単にミュゼを辱めるためのものだ。あえてアナルの性感帯からズレた部分を激しく抉り、絶頂間際の際どいラインを見極めながら耐えられない快感を与える。

 このままではもどかしいのに気持ちがいい、本当の意味で気が狂う責め苦を与えられる。尻穴を穿られて受けるコントロールに抗いたくても抗えない。明らかな〝お仕置き〟にミュゼは観念して真の答えを声に出した。


「お゛ぉぉぉっ!♥♥ ケツ、ケツ穴ッ!♥ ケツ穴が、きもちいいっ!!♥♥♥」


 ブシュッ♥


 恥ずかしすぎてマン汁が飛び出した。言葉の端に余裕のなさが現れた声を張り上げると、苛烈な刺激が先ほどよりは弱くなる。が、その代わりに入口側の刺激が増して絶頂感の底上げが為されたため、ミュゼは言葉が吐き出せなくなる前に慌てて口を開いた。


「ケツ穴を穿くり返されて、気持ちいいですっ♥♥ おっほ♥ き、汚い声出してっ、中身がスッカラカンの屁をこいて♥ マンコから本気汁垂れ流しにするくらい、ケツマンコが気持ちいいんですぅぅぅぅ!!♥♥♥♥」


 必死も必死。死地に赴くことさえ恐怖を感じながらも覚悟を決め、人を駒のようにして殺める罪さえ背負う重みを一度は受け入れた少女が、尻穴を穿くり返されただけで強制された告白を余儀なくされる。


(だめ、すぎます♥ お尻の穴、気持ちよすぎておかしくなっちゃう♥ こんな気持ちいいこと初めてで、どうしたらいいのかわからないっ!♥)


 告白は強制されたもの……しかし、快楽自体は本物だ。

 蕩けた顔で信じられないくらい濁った声を上げて、入口を掻き回すイボ棒で『ぶぽっ♥』『ぼぽっ♥』と放屁のような音をひり出し、秘部から淫汁を洪水のような勢いで滴らせ、その真下のシーツには巨大な水溜まりが出来ていた。

 もう何を考えていいのか、それさえわからなかった。自分の考えが纏められない。ただ気持ちいいという快感だけがミュゼの脳髄を焼き焦がし、それ以外の思考を即座に抹消する。

 アナルが気持ちいい。これ以上はまずい。けれど気持ちいい。彼に逆らってはいけない。だから気持ちいい。思考が混乱することはあるが、こんなにも要領を得ず解決策も見つからず、完全に制御を手放したことなどミュゼの人生で初めての経験だった。


「その調子。もし次も忘れたら思い出しちゃうくらい強くやってあげるから、安心して答えていいよ」

「……ッ♥ 〜〜♥♥ んお、おっおぉぉ♥♥♥」


 だからミュゼは理解ができない中で少年の言葉と、アナルの刺激だけで言葉を出力する。

 教わった言葉を忘れるということをミュゼはしないし、できない。故に言葉を吐き出せないことがあるとすれば、羞恥によって思考から出力することを遮られ、口に出せない場合と気持ちよすぎてよがり狂っている時だけだ。

 つまるところ前者は問題にならない。恥ずかしがって言葉にしなければどうなるかというのは、先ほど思い知ったばかりだ。なら残る問題は後者の場合だが、そちらはこれから解決することだ。

 思考で言葉を出力できないのなら、反射的に言えるようにしてしまえばいい。自然に言えるまでしっかりと〝教えて〟やればいい。


「アナルいいです♥」

「うん、次」

「ケツ穴いいです♥」

「次」

「……ケツ穴コリコリされてます♥ 穴の入口はぐちゅぐちゅ、メリメリッ、こりゅ、って♥ されてますぅぅぅ……♥」


 子供に物を教わる。ミュゼのプライドをことごとく踏み躙った少年にアナルを開発されながら、汚らしい淫語を自然と口にできるように調教される。

 恥ずかしくて悔しくて、涙が止まらない。アナル調教と淫語調教を並行され、年上としてのプライドが粉微塵に砕かれる。シリウスは短い言葉と深いケツ穴弄りだけで、ミュゼを完璧に御してしまっていた。


「気持ちいい?」

「気持ちいいです♥」

「具体的にはどこより?」

「マンコより気持ちいいです♥」


 今までの自慰行為が遊びでしかなかったことを暴くように、尻穴が一瞬で女性器の感度を追い抜き開発された。生まれてから排泄穴として使われるだけだった不浄の肛門が、崇高な快感だけを求める過敏な快楽穴へと生まれ変わろうとしている。


「ケツ穴いいです♥」

「ケツ穴いいですっ♥」

「ケツ穴、いいです……ッ!♥」


 何度も。何度も何度も何度も卑猥な言葉を繰り返させられ、アナルの快感に連動して発せられるよう調教される。

 ミュゼ・イーグレットが長年積み上げた聡明な頭脳が快楽一色に染め上げられる。砕かれたプライドを真新しい感情が丁寧に塗り固める。知将の脳内が煩悩で染まり、アナル雑魚の快楽馬鹿という不名誉なものを押し付けられようとしていた。

 年端もいかない子供に肛門の気持ちよさだけで屈服させられそうになる。それが悔しくて堪らないのに、気持ちよくてどうにもならない。


「な、ぜっ♥ こんな、ことを……どうして、女を辱めるようなことを、するんですか……!♥」


 故に問う。当然の問いかけと言えばその通りで、初めに聞いておくべきものではあったのだろう。玩具として扱われることがあまりに唐突で、アナルの快感が思考を咎めて止まなかったから今になってようやく彼へ聞くことができた。

 そして彼は玩具の動きをピタリと止めて、愉悦に満ちた声音を返した。


「楽しいから、って言うのが一番かな。ミュゼお姉ちゃんみたいに自分は頭がいいです、みたいに振る舞ってる女を虐めて、惨めにするの……凄く、楽しいと思わない? 一目見た時から、ミュゼお姉ちゃんは処女でお尻が弱いってわかったからさ――――お父様に頼んで、僕につけてもらったんだ」

「――――――――」


 その答えを聞いた瞬間、ミュゼの思考は完全に凍り付いた。

 何かしら策略があると踏んでいた。子供だからと油断を誘い、ミュゼを辱めて従わせる大人の指示があると踏んでいた。

 ミュゼをこうして辱めて肛門を開発することが、全てシリウスの一存であったことを知るまでは。


「だから頑張ってね? これからじっくり、ミュゼお姉ちゃんのよわよわアナルを気持ちよくして、惨めに泣いちゃう馬鹿女にしてあげるからさ」

「ッお゛!?♥♥♥ おおぉぉぉ、おおおおおおおおおおおーーーーッ!♥♥♥」


 ミュゼは確かに知将だ。帝国という大地を盤面に見立て、コマを動かすことが出来る名将であろう。

 だが雌としては未熟者。自分の身体がどれほどいやらしいかを自覚していない。このように弱いケツ穴を弱点と自覚するどころか、小悪魔の鎧を纏い自分は強い女だと間抜けにも言ってのけていた。


「おっおっお♥♥ おっ♥ ひっ♥ ほほぉ♥ だ、だめ♥ そこ弱い♥ すごいのくる♥ どうしてっ♥ ケツ穴♥ うんちの穴なのに♥ おまんこみたいに感じてっ♥ おおぉぉぉぉぉっ!?♥♥ やだっ♥ こないれぇ♥ ケツ穴からすごいのこないでぇぇぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜〜♥♥♥」


 しかし小悪魔は本物の悪魔に魅入られてしまった。子供の雄というまだ幼い悪魔に、先を行っていると自惚れた小悪魔が羽根をもぎ取られて淫ら無様によがり狂う。

 脳髄は津波のように押し寄せる快感に崩壊し、知略の一角を担う瞳は寄り目を描き、口と鼻の穴を大きく広げた下品な顔で官能の声を反響させる。

 しかしミュゼの願いは虚しく響くだけだった。本能的に出たケツ穴なんかでイキたくないというささやかな乙女の願いは、おまえは卑しい雌だと告げる少年の玩具によって呆気なくへし折られた。


「オッ♥♥ オ゛ォ゛ッッ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ゛♥♥♥♥♥」


 ブシュッ♥ ブシュブシュッ、ブシュッ♥


 ミュゼも知らない結腸の性感帯を抉られ、擦られてイク。白目を剥いて仰け反り舌出しアクメをしながら、尻穴を開く鈎に抗うように『ギュゥゥゥ♥』と括約筋が収縮する。愛液だけでなく、腸汁までもがあまりの生成量に飛沫を上げるように噴き上がった。


「おっ♥ ひ……♥ あひっ♥」

「それじゃあ、よろしくね――――――」


 さようならではなく、よろしく。アヘ顔で尻肉をビクビクと痙攣させることしかできないミュゼは、耳元で少年のハスキーな声音を聞いた。


「次からイッた時は、ちゃんと自分で言えるように教えてあげるからさ」


 これは終わりではなく始まりだと突きつける声に、ミュゼの心は絶望感に包まれ――――アナルは『キュッ♥』といじらしく引き締まった。



 ミュゼがシリウスの世話役に着くよう命じられた期間は一週間。作戦の始動までかなり猶予を作っていたことが幸いし、仮に当主や子の我儘で期間が伸びたとしてもさして問題にはならない。


 作戦に支障はでない、というだけだが。


「はぁ♥ ふぅ、ふぅーーッ!♥」


 ベッドの上でミュゼの呼吸音が荒々しく響いている。彼女は手足を組み合わせるような拘束具を取り付けられ、スカートが捲れて丸見えになった臀部を突き上げる形で蹲っていた。

 それはミュゼの抵抗が激しいからされた拘束ではない。彼女はシリウスの玩具として約束通り、一度足りとも彼に逆らうことはしなかった。聡明で物分りがいいミュゼは、無意識のうちに〝上下関係〟を刻み込まれていたのかもしれない。

 故に彼女の手足の戒めは、シリウスが鼻歌を歌いながら動かす毛先の効果で暴れることを防ぐためだ。


「はぁ、はぁ……し、シリウス様っ♥ まだ、そこ……♥」

「もうちょっとだから我慢して。ただのローションなのに、ミュゼお姉ちゃんは大袈裟だね」


 シリウス様とミュゼお姉ちゃん。片方は変わっていないのに、それがより立場の差を理解させられているようで惨めだった。

 坊ちゃんとからかっていた子供を相手に尻を見せつけ、あまつさえ尻穴を筆で撫でられくすぐられる。それを〝尻穴〟と呼ぶ権利すら剥奪されたミュゼは、何の変哲もないローションを塗られただけで穴がキュッと窄んで熱を発していることを自覚していた。


「……うん、こんなものかな」


 時間にすれば数分のことだった気もするし、ミュゼからすれば数時間が過ぎたような気分にもなる。尻穴を子供に支配された恥辱の生活は、ミュゼの感覚を確実に狂わせていた。

 パシャリ。満足気なシリウスの声音に合わせて、ミュゼの豊満な臀部にカメラのシャッターが切られる音がした。最新型の導力カメラからミュゼの《ARCUSⅡ》にデータが転送される。開きっぱなしになった画面には日付と添付された画像が映り込む。

 約束の一週間から〝三日〟を経た日付と、その期間で変わり果てたミュゼの尻穴がそこに映っている。


「どう? 綺麗にお化粧できてるでしょ」

「…………っ♥」


 唾を呑み込むことがやっとだった。彼と過ごす濃密な時間が、まだたったの三日だったということへの事実確認にミュゼは戦々恐々の思いを抱いた。それ以上に、その尻穴を見て言葉を失った。

 もし仮に何も知らず、この写真を自分の尻穴だと言われて見せられても、ミュゼは信じないかもしれない。自身の肛門をまじまじと見ることなどないが、少なくとも数日前はこんなにも〝卑猥〟ではなかったはずなのだから。

 ガッポリと開いた入口は、もはや鈎なくして異物を受け入れる通気口を作っている。肉がムッチリと出っ張り、縦に割れた尻穴は女性器の大きさと比べるまでもなく上回る。心做しか皺が増えたように思える表面周りは、ローションでツルツルテカテカにコーティングされて彼の言う化粧を為された淫猥な性器へと成り果てていた。


(ケツ穴が、こんなことに……♥)


 マンコがダラダラと愛液を垂らす中、アナルはそれ以上に腸液を滴らせている。どちらが本来の女性器としてあるかと問われた時、ミュゼは即答ができそうになかった。

 育ちきった菊門の様子をこうして見せつけられると――――腹の下がキュンと疼いて、アナルがヒクヒクと蠢くことを感じた。


「お尻が動いてるよ、ミュゼお姉ちゃん」

「ッ♥」


 それだけでなく、豊満な臀部そのものがフリフリと揺れ動いている。それを指摘されたミュゼが、カァと頬を赤らめて己の動きを戒める。如何に両手が封じられていようと、乙女としてしてはならないことをした。今のミュゼは、自分のアナルをじっくりと見て快感を求めてしまったのだ。

 勘違いしてはならない。ミュゼは気持ちよくなりにきたのではない。作戦遂行のため、子供である彼の機嫌を損ねないため、必要なことをしているだけだ。

 ――――この期に及んで己が清らかな乙女であることを拠り所とし、さらには彼をいつまでも子供と認識するのは彼女に余裕がない証拠だろう。


「そんなに焦らなくても、ミュゼお姉ちゃんが大好きなことしてあげるよ。〝いつもの〟……はじめよっか」


 言うだけ言わせておけばいい。事が終われば彼と会うことは、彼に従うことはないのだから――――なのにミュゼの腹の下は、キュンキュンと熱が渦を巻いて唸っていた。

 数日で〝いつもの〟と言えるまでになったアナル開発……否、もはや開発とは言えないだろう。ミュゼのアナルは成熟し、どこに出しても恥ずかしくないケツのマンコとなっているのだから。


「おほぉ♥♥♥」


 その二つの器具が入ってくると、ミュゼの口から反射的に官能の吐息が溢れ出す。太く下品で、人に聞かれでもしたらと考えると顔から火が吹き上がる。そんな不細工な吐息をシリウスという少年の前では、もう躊躇わなくなってしまった。

 入口を弄ぶイボの捻れ棒。奥底に差し込まれる尻掻き棒。


「アナ……っ、ケツ穴、ケツ穴の奥にゴリゴリ入ってます♥」


 そして始まるのはミュゼの〝正直な気持ち〟を吐き出す儀式、教育だ。

 尻穴という言葉が自然と出てこなくなった。他の言葉で濁そうとしても、口は慌てたように〝ケツ穴〟か〝ケツマンコ〟などの卑猥な語録を唱え始める。


「菊門の皴が広げられて、一本ずつ数えられています♥ 恥ずかしくて、死んでしまいそう……けれど、腸の奥がむずむずしてきました♥」


 尻穴の入口をグッと拡げられ、皺の数を丁寧に数えられる時も少なくはない。ミュゼ自身より、彼はミュゼのアナルを知っている。恥ずかしくて苦しくて死にたくなるのに、結腸はその視線に疼くように赤みの肉を震えさせてしまう。


「シリウス様が玩具でゴリゴリって刺激し続けた個所が、ケツ穴の性感帯になって疼いています♥ おまんこより気持ちいいケツマンコ♥ 早く、そこに触れて欲しいって、ケツ穴が訴えてくるんです♥」


 スラスラと言葉が出てくる。耐えることができないと悟ったミュゼは、その豊富な語彙と新たに蓄えた淫語という知識を組み合わせ、媚びるように快楽を実況した。

 マンコより気持ちがいいケツマンコ。その語りに偽りはなく、直腸奥の性感帯は全て彼に知られていて、絶頂など赤子の手をひねるより容易にさせられてしまう。尻穴の性感帯が全て彼の掌中ともなれば、逆らう気が起きなくなるのも無理はなかった。


「気持ち良くて、腸汁が分泌されて、ケツ穴から涎垂らしてます♥ ミュゼが大好きなケツ穴弄りの玩具で、ゴリゴリ〜ってしてくださぁい♥」

(違いますっ♥ これは演技♥ 私はケツ穴堕ちたりなんかしていません♥ 彼に従うことが、作戦発動の要なのだから――――――)


 ねっとりといやらしい涎を尻穴から垂らした知将気取りの公女が言い訳を重ねる。スラスラと飛び出すようになった言葉は不本意で、本当は尻穴を弄ってなんて欲しくない。

 毎日綺麗にしてもらっている結腸を穿くり返され、喘ぐことを悦びとするなどそれはもはや乙女ではなく雌だ。


 その通りだ、と言わんばかりにシリウスの手先が玩具を巧みに操り出す。


「お゛っ、お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛お゛ぉぉぉお゛ぉ゛ぉっ!?♥♥♥♥ ふごぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛っ!?♥♥♥」


 ガツガツと抉られるケツ肉の性感帯。イボを引っ掛け捲られる菊門。羞恥に悶えることも忘れたミュゼの顔面は体液で濡れた高級な枕に顎を乗せ、鼻水を噴き出し寄り目になったオホ顔で獣のような声を響き渡らせる。


「お゛ぉ゛ぉ゛ぁ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁぁ!♥♥♥ あな゛りゅっ、ケツ穴ふがいぃぃぃぃ!♥♥♥♥ ゲツあにゃごりごりしびゃいでぇぇぇぇ!♥♥♥ おがじぐなるぅぅぅぅぅぅぅぅ!♥♥♥♥」


 コリコリ♥ ゴリゴリゴリ……ごりゅっ♥♥  ぐちゅっ♥ ぐちゅっ♥ ぐりっ♥ めりめりっ、ぐりゅっ♥ ブシュッ♥ ブシュブシュッブシュウゥゥゥゥゥゥゥッ!♥


 ミュゼのアナルから様々な音色が奏でられる。結腸奥の性感帯を力強く、けれど緻密に抉られる音。入口を拡げられて掻き回される音。腸汁があまりの勢いに潮吹きのように噴射される音。


「んおっ、ん゛お゛っんお゛っ!♥♥ お゛っお゛っ!♥♥ ごわれる゛!♥ ウンチ穴壊れりゅぅぅぅぅ!♥♥♥ イグッ♥ ケツマンコイギまずっ♥♥ イ゛グーーーーーーーッ!!♥♥♥♥♥」


 それらを掻き消す知性と美貌をかなぐり捨てた獣の声。声量は広い部屋の壁を振動させ、顔面はアヘイキ顔から戻り得ない。

 時に口を窄めて舌を突き出し、時に鼻の穴を限界まで拡げて涎と鼻水を滴らせ噴き出させる。ミント髪が汗で乱れ、アメジストの瞳が捲れ返り、清楚とも蠱惑とも無縁の顔面は乙女失格のマジイキ顔で固定された。

 子供の児戯など可愛いものではない。不浄の穴を開発されたミュゼは、そこだけを責められるだけで何も考えられなくなる。仮に玩具がなく、彼の小さな指の一本に限ったところで結果は同じだ。言葉であろうと身体であろうと、シリウスが命じることにミュゼは抗う術を持たない。貧弱すぎるアナルは、彼女の致命的な弱点として構成されてしまっている。


「あはは。すっごく素直になったね……やっぱり頭が良い女は楽だなぁ。そろそろ僕の友達に紹介してもいいよね、ミュゼお姉ちゃん?」


 だからたとえば、そうお願いされたらミュゼは何でも頷いてしまうだろう。それがアナルを弄られ、頭を優しく撫でられでもしていれば――――躾が為った忠犬のように、ミュゼは無自覚で無責任な首肯をしてしまうのだ。




 当主が手ずからこだわった屋敷の庭は広く、芸術的な観点から見ても疑いようのない評価を下すことができる。芝生の一本まで手入れが行き届いた素晴らしい庭園と言えるだろう。

 故にヤンチャな子供が素足で走り回っても怪我をすることはまずない。そういうヤンチャな子供たちがこぞって見惚れる少女が、素足で股を広げていようと怪我の心配はない、ということだ。


「……すげー」

「おれ、母ちゃん以外の裸、初めて見たかも……大人の女って、こんななのか……」

「っ……♥」


 ジロジロ、まじまじと身体を観察されるミュゼが辛抱たまらず瞼を閉じた。それでも少年たちの熱烈な視線は彼女の裸身を貫き、嫌な汗を毛穴から分泌させる。

 ミュゼは裸だった。庭先で、白磁の肌を余すことなく晒していた。首には犬の輪っかがある。首輪を冗談以外で自分に付けるなど考えたこともなかったし、そのリードを持つ人間が自分を爛漫な視線で見やる子供と変わらない少年だとも思わなかった。

 裸になってしゃがんで股を開き、両手を膝の上に置いて何も隠さず見せつける。主人に与えられた命令をそつなくこなしたミュゼは、耐える以外の選択肢を既に喪失していた。ここで逃げてしまえば、全てが水の泡になるのだから。


「おっぱいでっけぇな。触ったら柔らかいのかな……」

「アソコの毛も緑色だ。お母さんよりモサモサして……なんか、ヌメヌメしてる?」


 何も考えない。相手は年端もいかない少年たちだ。シリウスとは違う。ミュゼが裸を晒す意味も正しく理解はしていない。

 まだ母親と同じ湯船に浸かっている子たちを相手に恥じる必要がどこにあるのか。裸を見せてお風呂に入る。そう思えば精神を落ち着かせられるはず。


(……どう、して♥ 私、こんなに……興奮、してるっ♥ ケツ穴が引き締まって……心臓が、いたい♥)


 そのはずなのに、ミュゼの心臓は痛いくらいの鼓動を鳴らしていた。

 心臓だけではない。ケツ穴は『キュッ♥』と引き締まって、マンコは愛液を糸にして芝生に滴らせている。それは野外で露出する背徳的な興奮でも、首輪で躾られる雌犬としての自覚だけでもなし得ない。

 心臓がバクンバクンと早鐘を打つ理由は、無垢な子供に素っ裸を興味津々な視線で見られている――――まだ興奮の意味も知らない子たちを前にして、人間以下の扱いを受けることへの被虐的な快感だ。


「驚いてくれた? ほら、僕の友達に挨拶して」

「っ!♥」


 その言葉は果たしてどちらに向けられたものか。後者は確実にミュゼだ。シリウスの友人たちが固唾を飲んで見守る中、頼りない唾で必死に喉を湿らせたミュゼが声を発した。


「ミュ、ゼ……です♥ ミュゼ・イーグレット……16歳……シリウス様に、お仕えさせていただいていますっ♥」


 大勢の貴族たちの前で堂々と名乗りあげることも少なくないミュゼが、小さな子供を相手にたどたどしく言葉を紡ぎ、声を上擦らせる。

 情けなくて自然と涙が零れる。自分は一体、こんな場所で何をしているのかと冷静になってしまいそうだった。こんな辱めを受け入れる前に、することがあったのではないかと後悔が浮かぶ。


「ふふ、ミュゼお姉ちゃんは何でもしてくれるんだ。僕の玩具だから、こんな風に裸を見せても恥ずかしくないし……犬の芸だってできるんだよ」


 だが、ミュゼの頭脳はこれ以外の道がないと示唆していた。己の力量を正しく把握しているミュゼだからこそ、疑いようもなく、こんな惨めな立場を受け入れてしまった。恨むことがあるとするなら、子供だと侮って底を見誤った女としての経験のなさでしかない。


「お手」

「……わ、わん♥」


 ぺたん。少年が差し出した手のひらに手を乗せる裸身の美少女。それだけでも実に倒錯的な光景だが。


「伏せ」

「……う、……は、い♥」


 芝生に上半身を接着し、頭を垂れる姿は無様で滑稽だった。まるで全裸で土下座をするような姿勢になったミュゼは、癖になったお尻を高く掲げて見せつけるポーズを取ってしまう。彼女の背後には子供たちがいて、その卑猥な性器を二つとも突き出してしまうことを忘れている――――あるいは倒錯的な被虐主義の表れだろうか。


「ケツ穴」

「〜〜〜〜〜っ!♥」


 犬の仕草とは全く関係のない指示が飛ぶ。それはミュゼ専用の呪文と言っていいもので、彼女の両手は震えながら己の臀部を鷲掴みにし、細指を尻臀に喰い込ませて力いっぱい左右に開く。

 文字通りのケツ穴開き。度重なる開発で緩んだ肛門は子供たちの視界に目撃され、奥の奥まで吹き曝しに合う。考えてみれば、この時のためにローションで化粧などしたのかもしれないと現実逃避の思考が彼女の中に浮かんだ。


「え……これ、お尻の穴……だよな?」

「中見えてる……うんち付いてなくて、お尻なのにめちゃくちゃ綺麗……」

「な、なんか、変な気分になってきた、かも」


 各々が子供らしい感想を抱いているようだ。あまりの違いにミュゼの尻穴が別物だと疑う子や、洗浄された結腸内を綺麗だと見惚れ、中には様子がおかしい子も見受けられた。

 ミュゼは彼らの反応に気を配る余裕はない。ただ尻穴をじっくりを観察されている、という一点ではぁはぁと息を荒く耳を真っ赤にしていた。

 驚いて呆然とし、卑猥な尻穴に正直な感想を口にする子供に対し、彼らに無垢な目を向けられることに興奮するド変態痴女のミュゼ。


「とっておきを見せてあげるよ。〝ミュゼ〟、そのまま頭を上げて」


 そしてミュゼが変態であることから言い逃れができないように、その飼い主があるものを取り出した。初めて呼び捨てにされた瞬間、ミュゼは得も言えぬ感情を抱いて顔を上げた。


「あっ♥」


 彼が取り出したものを見上げたミュゼは反射的に甲高い吐息を零した。

 シリウスが両手に持った細い銀色の掻き棒とイボが付いたピンクの捻れ棒。思えば形を目にしたのは初めてだったかもしれない。けれどアナルが覚えている……それは間違いなく、ミュゼの尻穴を開発した張本人であることを。


「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!?♥♥♥」


 途端、ミュゼの中に制御できないモノが渦巻いた。アナル穿りの棒を目にしただけでキュンと子宮が疼き、腸汁が湯水のように垂れる。

 何かがせり上がってくる。覚え慣れても感じ慣れず、自分の力で制御ができない快楽の波が脳髄に押し寄せる。


「イィ゛♥♥ グゥ!?♥♥♥♥」


 ブシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!♥


 鼻の下を伸ばして棒を見上げたミュゼは、指の力を振り払って『ギュゥゥゥゥッ♥』と収縮させたアナルから腸汁を噴き出した。その勢いはマンコの潮吹きにも劣らなず、まさにアナル潮吹きと呼べるものだった。


「わわっ!? な、なんか噴いた! み、水?」

「すっげぇ……あれ……あ、アソコが、痛てぇ……」

「お、おれもだ……ミュゼ姉ちゃんを見てると……股が変になりそう……」


 ドクン♥


 心臓が一段と深く高鳴る。道具を見るだけで結腸の肉を活発に動かし、軽イキしたミュゼが余韻の冷静な頭で思考した。数万の人間を動かすことができる並外れた思考が、子供たちの如実な変化を感じ取る。

 まだ精通もしてない子たちが、ミュゼの芸やアナル潮吹きを見てアソコが痛いと内股になる。ミュゼは今、無垢な子供たちを育てた。己を性の対象に仕立て上げた。年端もいかない子供たちの将来を捻じ曲げで、心臓を高鳴らせたのだ。


(これじゃあ、私がまるで……♥)


 変態のようだ。


(あぁ、そうか……そういう、ことですね……♥)


 子供たちに性の対象として見られ、興奮している。

 淑女たらんとしたミュゼの心は、自覚と芽生えに大事な何かがガラガラと崩れる音を感じ取っていた――――――



「お疲れ様、ミュゼお姉ちゃん」

「………………」


 友人たちを送り出したシリウスは、先んじて部屋に戻していたミュゼに労いの言葉をかけた。

 ミュゼは応えない。子供たちの前で裸を晒すことになった。それを恨んで、憤りを感じているから……ではもちろんないだろう。それならば、土下座のような姿勢で彼にケツを向ける必要がないからだ。


「あはっ。何か言いたいことでもあるのかなぁ……けど、お尻の穴を見せるだけじゃわかんないよ? ミュゼお姉ちゃんは頭がいいんだから、わざわざお尻の穴で意思表示しなくていいんじゃない?」


 ――――それじゃあまるで変態の馬鹿女じゃん。


 時たま悪くなる口調は彼の本当の姿であろうか。人間は誰しも二面性を持っている。人によってはそれ以上で、ミュゼなどその典型例と言っていい。

 ミルディーヌ・ユーゼリス・ド・カイエン。ミュゼ・イーグレット。二つ、いやそれ以上の顔を使い分ける彼女は今、新しい自分を生み出そうとしていた。罵倒され、よりにもよって馬鹿などと揶揄されても彼女は頭を上げず、卑猥な縦割れケツマンコをヒクヒクと蠢かせるだけだ。


「ああそっか。僕から言わないと答えられないか。教えたことを守れるなんて、ミュゼお姉ちゃんは偉いね――――どう? 僕の友達に見られて気持ちよかった?」


 待てが出来る躾が行き届いた雌犬は、主人の指示で震えた鼓膜に従ってその声を発した。


「気持ちよかったです♥ シリウス様のご友人に、みっともないケツ穴見られて興奮しました♥ 自分よりずっと小さい子にあんな風に見られて……イッて……変態馬鹿女のミュゼは、クソザコアナルが疼いて仕方がありませんでした♥」


 正直な気持ちを答えろ。散々と受けた教育は聡明な頭脳によって出力されるようになり、己を蔑む言葉さえスラスラと溢れてくる。


「そっかぁ。みんなにはミュゼお姉ちゃんの〝写真〟を渡して置いたし、アソコがどうやったら収まるかも教えてあげたから、今頃はそれで気持ちよくなってるかもね」

「っ〜〜〜〜〜〜♥」


 ミュゼを映した写真はあのアナルだけではない。時には快楽を我慢するミュゼのおかしな顔や、イッた瞬間の蕩けた馬鹿面や不細工な表情まで記録されていた。

 それを彼らに渡して、さらには自慰行為の手段まで教えた。そう聞かされたミュゼは尻穴を窄めて『ぷぴゅっ♥』と淫汁を飛ばす。


「あれ? 興奮してるの? みんな僕と大して変わらない年齢だけど……知ってる? ミュゼお姉ちゃんみたいな人のこと、ショタコンって言うらしいよ」


 生意気な子供がミュゼを嘲笑し見下している。少年が自身をズリネタにして、自慰行為に耽っている。それを想像してアナルから興奮汁を噴き出すのは、彼らを友愛以外の対象として見ている証だ、と。


「はい♥ 興奮、していますっ♥♥ 私があの子たちのオナネタにされていることを知って、ケツ穴がキュンキュンしました♥ 子供を性の対象に……いいえ♥ 見下されて蔑まれることに、私は気持ちよくなりましたぁ♥」


 しかし全て事実だ。今頃は自分のスケベな写真で慣れない自慰行為をしているであろう子供たちを想像し、尻穴が熱を発して興奮した。それ以上に、そうして蔑まれる自分自身に燃え盛る官能を覚えた。

 マゾヒズム。概念は知っていたが、理解はしていなかった。ミュゼは生まれて初めて、本当の意味で虐められて気持ちがいいと思った。

 それは一重に彼だから、というものがある。彼以外の人間に惨めな気持ちにされたところで、屈辱感しかないはずだ。その確信を、それ以外の確信も欲しいミュゼには確かめねばならないことがあった。


「ふーん……じゃあ、素直なミュゼお姉ちゃんにはご褒美をあげる。ミュゼお姉ちゃんは玩具だけど、喋れる玩具だからね。下々の者には施しを与えるのが、貴族の役目だからね」


 ノブレス・オブリージュの理念をその歳で理解しているのか。以前のミュゼならばそんなことを考えたに違いない。

 だが今のミュゼは違う。彼と同じ貴族のミュゼではなく、彼の玩具としてのミュゼ・イーグレットは尻穴を両手で開いて言葉を返した。


「……ください♥」


 ポツリと消え入るような声で呟いて、追求をされる前に言葉を重ねる。


「おちんぽ、くださいっ!♥ シリウス様のショタちんぽを、ミュゼのドスケベケツマンコにぶち込んでくださいっ!!♥♥♥」


 子供に向かって頭を垂れるどころか尻穴を拡げて向け、マンコではなくアナルを使って犯して欲しいと浅ましく懇願する。

 常識を逸していると思えるだろう。子供を相手に何を考えているのかと諌めるだろう。けれど、今のミュゼには確かめたいことがあって、確信に近い思いもあった。

 違っていればいい。微かに残った正気の部分が、シリウスへの失望を願って止まない。所詮彼は小さな子供なのだと、ミュゼの想いは一過性の幻想に過ぎず、色欲に流される必要などないのだと。


「うん、いいよ。けど、大丈夫かな」


 シリウスはミュゼの背後であっけらかんと答えた。彼は子供だから、局部を晒すことに抵抗を覚える年頃ではない。

 ズボンを下ろす衣擦れの音が聞こえる。案じた先にあるものは知将のミュゼが望む失望か、それとも別のものか。


「僕のチンポ、他の子よりちょっと大きいから心配だなぁ」


 ――――ずっちゅん♥


「お゛ッッッッ♥♥♥♥」


 尻穴と腸壁を押し広げて突き進む肉の棒。生意気な性根であるにも関わらず、教養は彼に謙遜というものをしっかりと実践させていた。

 何が小さいのか。拡張開発されたミュゼの尻穴を以てしても、その大きさは感じられる。それは紛うことなき雄のチンポ。


「お゛っ、お゛ほぉ♥♥ お゛っ――――――お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」


 挿入されただけでミュゼが盛大なケツアクメを披露し、渾身のアヘ顔を仰け反って翻すほど彼のチンポは雄そのものだった。


(勝て、ないっ♥ この子に――――この人には、絶対に勝てないっ!♥)


 わかった。理解した。彼に初めて脅された時、命令を受けた時に薄ら寒い恐怖を覚えたのか。数々の強敵と相対したミュゼが、幼気な少年に根源的な恐怖を感じたのかを彼女は理解した。

 強いからだ。彼がミュゼより遥かに強いからだ。それは知略や膂力という意味ではなく、雄と雌の関係に刻まれた根本的な理屈。古来より伝わる単純明快な理論。

 雄と雌の間に年齢など些細なこと。自分より優れた雄である彼に雌の自分は勝てない。チンポを挿入される前、表面でその熱を感じた瞬間からミュゼは敗北を察した。

 奥まで届く雄の巨根。この家の男は、生まれながらにして雌を従える覇王なのだ。彼らの前では、どれだけ力がある女でも等しく矮小な雌。彼に従うために生きている雌犬。ケツを振って媚を売り、人生を捧げる相手。


「おっおっおっ♥♥ ちんぽ、ちんぽすごいいぃぃぃぃ〜〜〜〜〜〜♥♥♥」


 それを知ってしまったミュゼは啼く。セックスという行為を許した自分への怒りや嫌悪感は消え失せ、ただ彼との行為が気持ちよくて堪らないという原初の快感に身を委ねた。


「あぁ、おぉぉっ!♥♥♥ ケツ穴の奥まで、ちんぽずぼずぼされてますっ♥♥ きもちいいですっ♥ ケツマンコきもちいいですっ♥♥ ケツ穴捲れておかしくなりそうですっ♥♥ ミュゼの変態ケツマンコがギュッて締め付けて離れませんっ♥ おちんぽ離したくありませんっ♥ ちんぽ、ケツ穴、おちんぽケツマンコ……きもちいい♥ もうなんでもいいから、きぼぢい゛ィ゛〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥ こんなおちんぽ知ったら、もうケツ穴でしかイケなくなりゅうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!♥♥♥♥」


 水音を立て始めた尻穴に語彙を強くミュゼが言葉を叫び上げる。初めは何とか取り繕っていたそれは、すぐ頭の悪い快楽実況へと成り果てた。

 聡明な頭脳も使えなければ意味がない。開発された尻穴の深く深く、さらに深くまで穿つ肉棒にミュゼの思考は快楽物質に取り囲まれ、やがて色狂いの変態思考に染め上げられた。


「イグッ♥ ちんぽイグッ♥ ケツ穴イグッ♥♥ イグりゅぅっ♥♥♥ 排便穴でザーメン受け取りますっ♥♥ 屈服ケツマンコ、シリウス様のおちんぽでイグ、イグ、イグゥ゛ゥゥ゛ゥゥ゛ゥッ!!♥♥♥♥♥」


 どびゅっ♥ ぼびゅぶびゅぶびゅるるるるるるるるるっ♥


 豊満なケツ肉が上位種の腰を奉仕するようにうねり、卑猥な尻穴がチンポからザーメンを搾り取るように『ギュッ♥』と窄む。


「お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛……お゛っ、お゛っ、お゛ぉ゛ッ゛♥♥♥♥」


 すっかり蕩けた目は虚空を見上げ、だらんと投げ出された舌はたっぷり注ぎ込まれる子種を胃の中に流し込まれて御満悦のようだ。

 そこには――――数日前まで見せた理知的で蠱惑な言動を得意とする少女の姿など、どこにもなかった。


「オ゛ッホ♥」


 そんな声より聞き慣れた雌の汚声を上げたミュゼ。チンポを引きずり出された尻穴が『ぶぼっ♥』『ぶびっ♥』『ぶぼぽっ♥』とザーメンの放屁を下品に放つ。

 もう彼の前では何を見せてもいいと思っているのかもしれない。快楽に漬け込まれた思考は、ミュゼ・イーグレットから正常な判断力を失わせていた。

 一時の快楽に身を委ね、相手が優れた雄だからと屈服するなど何事か。


「三日かぁ。お父様より早いのかな……まあいいや。これで他の場所も弄れそうだし」

「へ?♥」


 なら、一時で無ければ――――彼の父親のように将来を誓い合う関係になればどうだろうか。


「あと四日かな? そのあとのことはその時に決めるとして――――よろしくね。馬鹿女のミュゼお姉ちゃん」


 それを果たして堕落と呼ぶのか否か。あるいは正当な評価というのかもしれない。


「…………はい、旦那様♥」


 雄に屈した雌の末路など、生涯に渡って頭を垂れる程度のものであろう。




 貴族当主の協力を無事に得られたミュゼの作戦は、いよいよ本格的な始動を目前としていた。

 長期的な作戦行動になる。連携は念入りにと当主を含め、仲間を拠点に招き入れたミュゼは自室で策を練り上げる――――――


「じゅぽっ♥ ぢゅっ、んぢゅぅぅぅぅぅ♥♥」


 などという公女の責務を捨て置き、ショタのチンポに下品な顔でしゃぶりついていた。

 彼女のために用意された椅子に連れてきた子供を座らせ、自分は股を広げてしゃがみながら肉棒を口で御奉仕。公務用のドレスで股をおっぴろげ、ずぶ濡れのショーツを見せつけ、挙句に口を窄めて汁を鼻で吸い上げる。公女どころか娼婦紛いの行動に、さしものシリウスも苦笑して言葉をかけた。


「良いの? そんなに激しくしてると、せっかくのお化粧が崩れちゃうよ」


 アナルを窄めるだけに飽き足らず、口まで窄めてチンポをしゃぶるミュゼ。普段とは違う長いミントの髪に、普段とは違う化粧がされた顔。アナルに施す遊びの化粧とは訳が違うミルディーヌ公女として人前に立つための化粧をした顔で、彼女はチンポにむしゃぶりつく。


「ぢゅぽっぢゅぽっ♥♥ ずちゅ、んぢゅ……らっへ♥ ちんぽ汁♥ おいひい♥ わたひのケツ穴にはいっへたちんぽ、おいしいんれふっ♥♥」


 抵抗する気がない。むしろチンポに粘着したい。この煩わしいドレスがなければ、自ら女性器か開発された排泄器官にこのチンポをぶち込ませてもらいたいくらいだ。

 そんな浅ましく猥りがましい思いが現れたミュゼの唇はチンポをバキュームし、吸着して決して離そうとしない。父の子という名目でこの場に連れてこられたシリウスも、ミルディーヌとしての姿に興味はあっても立場には執着がないのか、フェラチオ奉仕を受けながら言葉を発した。


「じゃあそのまま聞いててね? お父様はお母様だけを選んだみたいだけど、僕には他にも選んでおけって言うんだ」


 何の話かをしているのかをミュゼは察し、チンポをしゃぶりながら目を細める間抜けな格好で聞き入る。


「側室っていうんだっけ? 帝国にこの制度がないなら愛人? まあとにかく、僕だけじゃなく〝他の子〟にも〝使わせる〟女を選んでおいた方がいいって言うんだけど、何か思い当たる子とかいるかな――――ミュゼ」


 それはなんて、悪魔的な命令だろう。正妻の座に座るミュゼに、知っている女を差し出せと言っているのだ。

 ああ、ああ。けれどそれはなんて――――素晴らしい提案だろうか。


「ちゅぱっ♥ ……ええ、もちろんいますよ♥ たくさん……旦那様が気に入ってくれそうな子たちが、たくさん♥」


 浮かばないはずもないだろう。想っていた男の顔は脳裏に浮かばず眼中にもない。大切だった友人たちは、優れた雄である彼に差し出す魅力的な雌でしかない。

 汁とザーメンを滴らせて笑うミュゼの貌は妖艶で淫靡で扇情的。かつての面影がない恐ろしい美貌の微笑み。彼女の変貌を恐れたようにどこか吹いた風がドレスのスカートを靡かせる――――――その臀部ショーツにぽっかりと空いた穴から、仲間を陥れる興奮で卑猥なケツ穴を蠢かせていた。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


今回は丁寧系ショタでやったので次にショタ系やるなら複数人で眠らせたヒロインにイタズラしまくったり、意識だけ起きた状態で犯したり……これ似合うの誰ですかねぇ。


・ユウナ

・エマ

・エリィ

・アニエス


……面子はこんなものですかね?誰かこの子がいいとかあれば。

Comments

炎心

是非アニエス……!

ワシワシ

軌跡シリーズの更新、待ってました!ショタによるミュゼのアナル調教、すっごく興奮しました!今回も最高にエロかったです!次回も楽しみに待っています!

エンダー

は、はやい…返信を頂いてから作品に仕上げるまでがあまりにもはやすぎる… なんとなくミュゼに合いそうかなぁくらいの思いつきでしたが気に入ってくださったようで嬉しいです。 天使の皮を被った悪魔じゃないですけど外見に合わない大きなヤバさを秘めた相手に油断して堕とされるシチュ、ってやっぱいいなとこの作品を見て思いました。 ましてやミュゼで尻穴特化なんてもうこれはすごいことに、そうすごいことによかったです! 候補の中でしたら自分はエマでしょうか。軌跡ヒロインで一番好きだからというのもありますが、好き勝手されていくうちに段々母性に目覚めてくれそうな気がします。

たこ足八寸

ミュゼみたいな賢ぶってる女をケツ穴調教で雌に堕とすのはやっぱり最高ですな!ブサイク顔でのアヘ顔絶頂がよく似合う。 複数人のクソガキがイタズラって感じだとエマやエリィみたいなエロボディな大人の女性ってキャラが似合うかなーと思いました。セシルやポーレットみたいな包容力のある女性もいいかも?と思いました。

dekoi

ショタがアナル責められると思ったら逆やった、、、題名変えたほうがいいと思うで

いかじゅん

ありがとうございます!しばらく縁ができていませんでしたが、やはり軌跡シリーズはやる気が出る。次回もお楽しみに!

いかじゅん

ギアが入った時は気軽に書き上げちゃうんですよねぇ。自分でもびっくりですが、やはりミュゼはえっちな子だぁ。ありがとうございます! エマも確かに似合いますねぇ……うっかり堕とされでもしたらロゼおばあちゃんを陥れにいきそう(ゲス顔)

いかじゅん

賢ぶってる子だってアナル雑魚雑魚にしちゃえばみんな同じ!汚い声とぶちゃいく顔がマジで似合う。 確かにお姉さん、巨乳タイプがオーソドックスというか、ハズレがなくて難易度も低いかもですね……軌跡キャラ結構当てはまってやっぱり凄いw

いかじゅん

誤解させてしまい申し訳ありません。一応pixiv側でショタおねタグにしていたので……