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いつもご支援ありがとうございます。それでは月初め一本目、依頼品から結構な量のものが出来ました以前のプリコネエロゲームの軌跡シリーズバージョンです。

なかなか苦労しましたし、まだ盛り込みきれてねぇなという部分も出ました。ですがボリュームはそこそこに出来た……はず。自信ない時期に書くと人の意見なしじゃ自信持てないやつ。


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『レディース&ジェントルメェェェェン! おはよう、こんにちは、こんばんは。ゼムリア大陸に住まう全ての民よ』


 その日、ゼムリア大陸は未曾有の混乱に包まれていた。各地の英雄が姿を消し、大陸全土を謎の男が支配した。導力ネットも無しに全世界に映像通信を繋いだ男は、何と生まれたままの姿で意気揚々と語りかけた。


『僕はクラヤミ。見ての通りやましいことは何一つない。僕の語る言葉は全てが真実! と、いうわけで、だ』


 ふと、映像が移り変わる。自分たちがゲームの世界に飛び込んだかのような錯覚、没入感。さながら競技場と見紛うステージたちが映像に映り込む中で、クラヤミは自らの足でその地に立った。


「さーて、たまには僕自身が動くゲームも悪くはないとは思わないかい? まあ君たちにとっては悪いものかもしれないけど――――さあ、選手の入場だ!」


 パチン、とわざとらしく指を鳴らしたクラヤミの合図で大きな入場口から〝選手〟が姿を現した。

 それは統一性が感じられない格好の人々。鎧を着たものから私服、学生服、公務用のドレス。しかし誰もが美辞麗句を並べ足りない美少女と美女。裸身を晒したクラヤミとの対比が凄まじい。


「入場の間にゲームの内容を説明しよう。ルールは簡単! 僕が選んだ可憐! 美姫! 妖艶! そんな女の子が決められたゲームに挑み、勝利を目指す! 予選のゲームを勝ち抜き、決勝に進んだ子の中から優勝が決まる仕組みさ。ただし、時には敗者への【罰ゲーム】も待っている。バラエティとは得てしてそういうものだからねぇ」


 【テレビ番組】というのは、以前の世界同様少々馴染みがないものかもしれない。しかしゴシップなどに事欠かない世界のため、すぐに慣れることだろう。


「中には君たちがよく知る人物の姿もあるんじゃあないかな? たとえばそう! これから記念すべき開会の式を執り行う代表! 帝国の至宝と呼ばれし少女! さあさあお上がりください――――催眠皇女アルフィン選手!」


 大仰に、しかし異様だと理解ができる内容の実況。そんな実況者に促される形で入場から並び立った美女たちの中から、一際目立つ金髪の少女が壇上に上がった。

 ウェーブがかかった艶やかな髪。一目で高級品だとわかる赤を基調としたドレス。何を隠そう、彼女こそゼムリア大陸屈指の大国の皇女殿下。

 たとえ〝催眠皇女〟などと揶揄されようと、至宝とまで称されるに値する美貌に翳りは見られない――――加えて、壇上でガニ股で頭の後ろに手を置く間抜けな完全降伏ポーズを見せつけようとも。


「宣誓! わたくし、アルフィン・ライゼ・アルノールはその名に於いて、クラヤミ様主催のゲームに参加することを! 頭の上からケツの穴まで! オマンコから子宮に! 雌豚としての矜恃を持ち、全身全霊でゲームに挑むことを誓います! 選手、おまんこ敬礼!」

『おまんこ敬礼!』


 ビシッ♥


 最後は鼠径部に両手を添え、股間の敬礼ポーズで締めくくる。アルフィンの生足を大胆に披露しながらの敬礼に合わせ、選手全員が真面目な顔で〝おまんこ敬礼〟を見せつける。

 その光景は圧巻の一言だ。小さな少女から妖艶な美女まで。これから始まるゲームに雌としての誇りを賭けて挑むのだと、股間で敬礼という生き恥とも言える姿を晒しているのだ。

 誰一人として疑問や疑念を感じていない。それらを感じるのは、クラヤミが見せつける【バラエティ】を楽しんでいるであろう声無き者たちのみ。


「……はい! 素晴らしい選手宣誓でしたね! いやぁ、開催する度に何かが足りないと思っていましたが、まさにこの無様惨めな宣誓を忘れてしまっていたとは。操られていることにも気づけず、自らの住まう世界に恥を晒しながらゲームに赴く。これを無様と呼ばずに何と言う! さあ、盛り上がって参りました!」


 盛り上がっているのは進行役のクラヤミであろうが、世の中は良くも悪くも欲望に溢れている。だからこそ彼は自らの欲を発散し続ける【ゲーム】を続けることができるのだ。

 欲を叫ぶ声が彼の活力。恥を晒す無様な女たちが彼の餌。


「さあ、本大会の記念すべきオープニングゲームはこちら! 【ガニ股ポーズ耐久】! ルールは簡単。用意された二本の棒に足を置き、時間まで耐え抜くだけ! しかし、棒は大変滑りやすくなっており、足を滑らせれば奈落へ真っ逆さま……優れた体幹、恐怖に負けない度胸が試されるゲームになっているぞ!」


 それと、ガニ股姿を晒す羞恥に負けない心、だろうか。

 クラヤミが一瞬で頂上へと降り立ち、向こう岸まで繋がれた二本の棒を手で指し示す。それが【ガニ股ポーズ耐久】の舞台であり、彼の言う通り棒は細く足を何とか置ける横幅で、光沢は滑りやすさを露骨に感じさせるものであることを示唆していた。

 さらに真下は底の見えない奈落になっており、とても正気とは思えぬ危険極まりない【ゲーム】となっていた。


「ではこのスリリングなゲームに挑む勇気ある挑戦者をご紹介! 紅き月の伝説、八百年の時を生きるのじゃロリ! 《魔女の眷属》の長であるローゼリア・ミルスティン選手の登場です!」

「えぇい、喧しいわ! もう少し声を落とせ。ヌシの声は頭に響きすぎるわ、馬鹿者が」


 古風な装束を身に着けた金髪赤眼の少女は、ふざけた紹介に眉根を寄せながらも堂々と舞台に降り立った。

 ローゼリア・ミルスティン。またの名を緋のローゼリア。このゼムリア大陸きっての大魔女にして、ゲームのファーストチャレンジャーだ。


「ですがロゼ選手の身体ではガニ股維持は厳しいのではないでしょうか!? これはオープニングゲームから大会の厳しさを予感させる展開だ〜!」


 しかし、大魔女と言えどロゼの身体は幼い。十代前半か下手をすればそれ以下。彼女の幼児体型では、ガニ股用の配置が為された棒に両足を付けることさえままならないだろう。


「ふん、侮るでないわ小童。妾を誰だと思っておるのじゃ――――妾の姿、しかと目に焼き付けるがよい」


 もっとも、それはロゼの姿が童であればの話だ。

 グッと身体を折ったロゼが、力強く跳ね返り〝身体を〟弾ませる。比喩ではなく、ロゼの身体は肉を弾ませて生まれ変わったのだ。


「おぉっとぉ! これはまさかの展開です! ご覧ください、ロゼ選手の揺れる爆乳! デカケツ! 幼き吸血鬼がグラマラスな美魔女へ! これが紅き月の力だとでも言うのかー!」

「そう褒めるな褒めるな。くだらぬ遊興に本気を出すのは、妾も大人気ないとは思うておるのじゃ」


 平たい胸は孫娘をも超える凄まじい爆乳へ。小ぶりだった臀部はスカートに形がくっきり浮かぶほど肉感の良い巨尻へ。顔は幼き無垢な者から妖しい微笑みが似合う妖艶な美魔女へ。

 クラヤミの言葉は些か下品ではあるが、概ね間違ったものではない。集められた女の中、その美貌へ客観的な意見を求めたとして、ロゼを挙げる者は少なくないだろう。それほど妖艶で艶めかしい美魔女が――――堂々と棒に足をかけてガニ股姿勢を取る無様さと言えば、確かにゲームのファーストチャレンジャーに相応しい。


「ここでロゼ選手がガニ股ポージング! これよりゲーム開始です!」

「ふむん。確かに滑りやすいが、斯様な仕掛けなど妾には通用せんわ」


 ブーツを脱ぎ、紫のタイツに包まれた美脚を腰と水平にしたガニ股にして足裏と指で棒を掴む。

 ゲームはそんなガニ股ポーズを維持することであるが、肉体派でないにも関わらずロゼは素晴らしい体幹で間抜けな姿勢を維持していた。表情からも得意げな感情が伝わり、自身が催眠にかけられておかしなゲームに挑まされている自覚など露ほども感じていない様子だ。


「これは余裕綽々。さすがは老獪な魔女……それではロゼ選手の様子を伺っていきましょう!」

「なんじゃと? ……ッ!?」


 このまま姿勢を維持していればゲームは余裕の突破が約束されている。ただし、目に見えない足場を作ったように平然と空中闊歩するクラヤミからの介入がなければ、だが。

 コツコツと空中に足音を立てる不可思議な絵。魔術で足場を生み出す経験を持っていなければ、驚きのあまり足を滑らせかねない光景だった。そしてクラヤミ自身は空中闊歩を当然だと自覚をし、大きく広げられたロゼの股にしゃがみ込みすらして見せた。


「な、何をしておる! ヌシの役目は〝シカイ〟とやらであろう!」

「もちろんだ。司会なんだから可愛い子の全てを映し、伝えるのが僕の役目さ♪ さて、しっかり全部が見えるように〜〜〜はいっ!」


 クラヤミが再び指を鳴らすと、何も無かった空中にある光景が映し出される。それはガニ股を維持するロゼの視界にも入ってくる。ガニ股の基本、大股開きと腋見せポーズをする自分自身と……スカートの中身をジロジロと見るクラヤミの視界がくっきりと放映された空中モニタが。


「な、な、な……お、おのれ!」

「全世界放映、乙女な魔女のスカート内部を大公開! これは絵になるねぇ。しかし気をつけないと奈落へ真っ逆さま! ロゼ選手は耐えることしかできなーい!」

「っ!!」


 ガニ股姿勢だけならなんてことはないが、さすがの催眠魔女もスカートの中に男を潜り込ませ、あまつさえ生放送をその中で行わせるなど屈辱の極み。 誰のせいでそうなりかけたと思っている、と滑りかけた足を棒にかけ直し、ロゼは何とか姿勢を維持する。


「ご覧ください、これが魅惑の布に隠されし魔女の真実! 紫色のタイツにセクシーなエロショーツ……いやはや、これがあの幼き身体の内にあり、今はアダルティな美女の下着とは。まこと魔女とは恐ろしい……チンポを誘っているとしか思えないね」


 その間にもクラヤミはロゼのスカート内を好き放題に語り、遂にはその手を紫のタイツにかけた。


「それでは失礼をしまして、ブルンッ! おっと失敬、思わず声に出してしまうほどロゼ選手のデカケツが揺れてしまいました。生ケツにエロショーツがくい込んで堪りませんねぇ〜。尻肌が僅かに紅潮しているのはガニ股の疲労でしょうか! 息をするように上下しております!」


 無論、生尻を大衆に晒した挙句じっくりと品評をされる羞恥心で、だろう。長い人生の中でスカートの中に男を招き、尻を観賞される経験をするなど夢にも思わなかった。どちらもロゼの意思でしたことではないからこそ、ゲームが終わったら覚悟しておれ、と彼女は奥歯を噛み締め姿勢を維持し続ける。


「ふふふ、皆さんの声が聞こえてくるようです。わかっています。ここまで来たら、ロゼ選手の全てを目にしたいでしょう……」

「ひっ」


 むにっ♥


 ロゼが短い悲鳴をあげ、両膝をビクッと弾ませた。何故そのような危険な反応をしてしまったかと言えば、眼前の映像にその答えがハッキリと映り込んでいる。

 肉厚な肌に手のひらを当てられ、尻臀にむにゅりと入れられた指が横に開かれる。するとそこは、魔女と言えど欠かせない穴が確かに備わっていた。


「期待に応え、解禁! 魔女の肛門! 美女のアナル! ローゼリア・ミルスティンのケ・ツ・ア・ナ! 大陸全土に大公開〜!」

「や、や、やめよ! やめるのじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


 肛門。排泄に使う常識的かつなければならないもの。しかし同時に、生理現象を取り仕切る穴でありながら人に見せるべきではないもの、と羞恥の象徴として知られている。

 それを今、この世界で悠久の時を生きる緋のローゼリアが、超高解像度のリアルタイム投影でゼムリア大陸全土に公開している。愧死どころか、ガニ股を崩して奈落に落ちてもおかしくない恥辱である。


「この透き通るサーモンピンク、排泄経験がないのかも……いやしかし、この毛深さは聖獣ならではでしょうか? キュッと締まった窪みの周りを肉厚な膨らみが囲み、その上から黄金の恥毛が包み込んでいる。長のアナルは意外と自堕落なのか、と思わせる剛毛ケツマンコだぁー!」

「ぐ、ぬ、が……ッ!」


 一生人に見られることはない。そう高を括っていたのが運の尽きか、ロゼは恥ずかしすぎる剛毛アナルを世に知らしめてしまった。

 緊張と羞恥で猛烈に穴を締めた窄みと、その周りのぷっくらとした肉厚な皺。その周りを取り囲むムワッ♥ と芳醇な匂いを発する金色の縮れ毛。美魔女から言葉にならない悲鳴を上げさせるだけのみっともないケツ穴。それをクラヤミ個人ならいざ知らず、自分の目と彼の言葉を信じるなら大陸全土に暴かれてしまった。


「では皺の数を数えてみようか! ああ、もちろんその後はケツ毛の数! いやぁ、楽しみだろう?」

「それはヌシの楽しみ、であろうがぁ!!」


 声色が、口調がそれを示している。ロゼは一呼吸で片手を上げ、魔女のアナルを大衆に明かす不届き者に天誅を下すため魔力を収束させた。


「ペナルティー!」


 ずぶりゅっ♥


「ンホーッ!?♥」


 ところが、その魔力は行使される前に寄り目で唇を突き出したロゼから霧散し、彼女は危うく奈落へ落ちかねない爪先立ちで悶絶し『ンホー』などという間抜けな嬌声を上げた。

 そう、嬌声だ。ロゼは間抜けだが確実に官能の悲鳴を上げた。クラヤミが両手の人差し指を重ね合わせ、肛門に突き刺す『カンチョー』という行為で紫タイツの股間にじわりと染みを塗りつけたのだ。


「許可のない戦闘行為はペナルティの対象。魔女とあろうものが初歩的なルールすら守れないなんて、ああ無様! ――――さあロゼ選手、ペナルティに耐えられるか!? お仕置きカンチョーの開幕だぁぁぁぁ!!」

「ぐぉ……ふ、ふざけるでないわ! 妾がそのような児戯にんほーっ!?♥♥」


 見た目以上に緩いアナルに指先が突き刺さり、理不尽なペナルティに立ち向かうロゼに今一度寄り目のオホ顔ならぬンホ顔を披露させる。剛毛は下品なだけで指先から肛門を守れず、ズブッズブッと外と腸内を行き来する指槍の進行を許してしまっていた。


「んほっ、おぅ゛♥♥ おっほ、んほ、んほぉーッ!♥ くっ、ンホーッ!!♥♥ お、おのれんほーっ♥ 妾の尻穴をなんじゃとンホーッ♥ な、なぜ声がとまらなンホーーーーーーッ!♥」


 ズボッ♥ ズリュッ♥ ズボッズボッズボッ♥ ズブッズブッズボォ♥


 まさに貧弱と言わざるを得ない雑魚アナル。ロゼ自身、己の尻穴がこれほど弱いなど夢にも思わず、実際のところ大会前、もっと言うのならクラヤミの指先でなければここまでみっともない姿を晒すことはなかっただろう。

 膝がガクガクと笑い始め、声を響かせる喉が翻ってロゼの美貌が一極化するほどの快感と衝撃が肛門を襲い続ける。

 何とかしなければ、落ちる。本能的にそう感じたロゼは何度目かのカンチョー襲撃に際し、括約筋を全力で締め上げて指先の拘束を狙った。


「んほぉおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!♥」

「おっとー! ここでロゼ選手、一発逆転を狙った括約筋の締め上げだぁー! カンチョーから野太い声を上げて、卑猥なケツ穴に指先を呑み込んでいくぅー!」


 一々一言多い男の指先を締め上げた尻穴で呑み込んだロゼは、両手でスカートの臀部を左右から押してデカケツで挟む。ものの見事に尻穴での拘束を彼女は成功させ、フサフサのケツ毛が擽ったさを感じさせるアナル指先拘束を完成させた。


「ふぅ、ふぅ……こ、これでっ♥ 妾の尻穴を責め立てることは出来ぬぞ♥」

「これは見事! ロゼ選手、間抜けな無様なケツ穴拘束で危機を脱したー!」


 当然と言えば当然だが、その絵はロゼが自らの意思で尻に手を当て、迫真の形相で肛門に挿入れた指を咥え込んでいるようにしか見えない。否、カンチョーを防ぐためという目的の下、名実ともに本当にそうなっているのだ。


 ずりゅりゅ♥


「ぬぐぁ!?♥」

「しかし、カンチョー側もタダでは拘束されまいと必死に抵抗しているー! ロゼ選手、カンチョーの進行を防ぎ切れるかぁー!?」

「く、ぬぉ……ま、負けぬのじゃ♥ 尻穴をほじられる程度でぇ……んっほ♥」


 そもそも、尻穴に挿入されているのなら指を奥へと進めればいい。


 メリッ♥ メリメリメリッ、ミチミチッ、ムリッ♥


「おっ♥ おっおっお?♥♥ おぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜♥♥♥」


 そんな当然のことを何故か喪失していたロゼは寄り目を上擦らせ、喘ぐ。指が、両手が奥へと押し込まれていって中腰で喉声を上げてしまう。


「む、むりっ、じゃ♥ よせ、やめ゛♥ 妾の尻あ゛な♥♥ もう、ひろがら、な゛ッ♥」


 ――――――ズボォ!♥


「お゛ぎょッ♥☆♥☆♥」


 ロゼの目がぐるんと反転し、宝石のような赤眼が眼球の裏地を見せて歪む。美魔女が鼻の下を伸ばし、スカートに汚水を湿らせたその瞬間、ロゼの足は宙に浮く。

 即ち、音を立てて〝腕〟を呑み込んだ肛門を支えにしなければ奈落へ真っ逆さまになる――――ガニ股ではなくカンチョーへの耐久を選んだロゼの無様な白目失禁姿がしっかりと映像に残された。


「あぁー、残念! ロゼ選手、肝心のガニ股をキープし損ねてしまったぁ。ケツ穴を串刺しにされてビクビクと悶えているぅ! 復帰は不可能! ――――ロゼ選手ここで失格ぅぅぅぅ!」


 ビクッ、ビクッ、ビクンッ♥


 大口を叩いていた美魔女が豊満な身体を投げ出し、スカートから黄金色の水を滴らせて舌と目を投げ出したその姿に、クラヤミは嬉々として選手敗北の宣言を行う。大きくぽっかり拡がった剛毛の肛門、その美味なる無様な快楽を間近で味わいながら。



『さあさあ、ロゼ選手の【罰ゲーム】公開は後ほど。オープニングゲームの盛り上がりを引き継ぐ第二ゲームの参加者はこの選手! 年齢は十八! 《妖精》の渾名を欲しいままにする可憐な少女、フィー・クラウゼルだー!』

「ん、よろしく。けど年齢は余計」


 クールに淡々と。第一ゲームの選手があれほどの無様を晒したにも関わらず欠伸をし、あと二年もすればさらに気にすることになる渾名と年齢の釣り合いを気にする余裕な態度を見せつける。

 フィー・クラウゼル。帝国の正遊撃士にして高名なトールズ士官学院《Ⅶ組》の出身者。小柄な身体に銀の髪、翡翠の瞳を持つ〝もちろん〟美少女だ。ロゼの時と異なり見えないどこからか声を響かせるクラヤミの言う可憐、その二文字に偽りなしの容姿だ。


『フィー選手に挑んでもらうのは【VR戦闘】だ!』

「ぶいあーる?」


 聞き慣れない単語にフィーが小首を傾げる。が、彼女は既に【VR】を体験している。その証拠に、クラヤミはフィーの〝本体〟を空中モニタに投影した。


『バーチャルリアリティ。フィー選手の意識は今、仮想空間へ転送されています。その証拠にあなたの身体はあちらに。しかし、身体を動かす感覚は得られている……不思議だろう? たまにはこういうゲームも悪くないと思ってねぇ』

「それはいいけど、何でわたしの〝本体〟は裸なの?」


 よくよく見れば空間に不自然なノイズ、電子の空気と呼べるものが漂っている。本体まで見せられれば、自然と自分の思考がバーチャル、恐らく導力に近しい空間に転移しているのだと理解もできる。

 だが、それとこれとは話が全く別の問題があった。映し出されたフィーの身体は分厚いゴーグルを顔に着けている以外、すべからく〝裸〟なのだ。

 一体いつの間に脱がされたのか。小ぶりな膨らみから、なぜか分娩台のような足場に乗せられ股をおっぴろげさせられ、パイパンマンコからアナルまでくっきりと映り込んでいる。

 意識が転送された空間内では変わらぬ軽装戦闘衣であるからこそ、クールなフィーと言えども頬の赤面は隠しきれない仕打ちだった。


『あはは! そこは視聴者サービス! 改変で多少恥ずかしいくらいで済んでるだろう? そこは〝エンタメ〟を意識してくれると助かるなー』

「……まあいいや。早く始めて」


 この男と話をするだけ無駄だ、と理解ができないことを切り捨てたフィーが双剣銃を構えて身体を揺らす。

 いつでも始められる、と簡潔な言葉と態度で示したフィーの前に複数の〝敵〟がジジジ、と電子音を立てて現れた。あれがVRの【戦闘】部分を担っているのだろうとフィーは細めた目で睨め付ける。


『本体が裸でもフィー選手のクールな態度は変わらない! ルールは単純明快! 全ての敵を殲滅するか、フィー選手が敗北を宣言するまでだ! さあ、ゲームスタート!!』


【フィー・クラウゼル Lv︰150/状態異常・無し/身体情報――――――】


 開始の宣言と共にフィーの眼球横に文字列が浮かび上がった。文字通りのゲームということもあって、言わばステータスの【ログ】なのだろう。とはいえ、無駄な情報まで目に入れる前にフィーは敵に向かって駆け抜けていた。

 仮想空間での肉体に一抹の不安を抱えていたフィーだが、現実と区別がつかないほど軽やかに身体は飛びしなやかに腕は振るわれる。何ら違和感はなく、敵を薙ぎ払う感覚も現実と相違ない。本当にここは仮想空間なのか、と今更ながら驚かされていた。


【フィーの攻撃→雑魚敵が全滅した!】

「もう終わり?」


 チープな戦闘ログを見たフィーが呆気なさすぎると、武器を僅かに下ろしながらも油断なく電子空間を見渡す。雑魚敵が全滅した。が、フィーの意識が身体に還ることはない。つまりは、まだ先があるということ。

 彼女の想像した通り、雑魚を倒してボス戦という王道を外さず再び電子のノイズが形を構成し始めた。ただし今度の〝敵〟は魔物や兵士という見慣れた者ではない。


「……司会者さん?」


【ボス戦だ! クラヤミ(分身)が現れた!】


 いいや、ある意味見慣れつつあったかもしれない。女の前で堂々と全身を露出し、素っ裸で仁王立ちする変質者が二人もいては堪らない。

 黒髪にニヤリとした楽しげな笑み。登場したエネミーは見紛うことなく『クラヤミ』その人であり、ログと自分自身の言葉で付け加えるように存在を証明して見せた。


「そう、僕が【VR戦闘】のボスさ! オリジナルは他ゲームの司会でも忙しいから、分身の僕が司会とボスを兼任してるってわけさ」

「ふーん、人手不足なんだ」

「そそ。企画、設計、司会、進行、案内、ぜーんぶ僕なんだよねぇ。ま、アシスタントは増やしていく予定だけど。君もどう?」

「お断り、かな!」


 トン、と飛んだフィーが双剣銃のトリガーを引いて銃弾の雨を浴びせかける。


「甘い甘い」


【フィーの攻撃→障壁で防がれた! 威力が弱すぎて話にならない!】


「はぁ。こっちも君が作ってるんだ」


 が、空間の障壁に防がれた挙句、煽るようなログの演出にフィーは眉根を寄せた。客観的な状況を文字にし、目を閉じても瞼の裏に浮かぶ戦闘ログ。間違いなく分身、あるいはそれを生み出した本体が作り出しているのだろう。

 安い挑発だ、とフィーは距離を取って牽制弾を浴びせる。


「ふふ、のんびりしてていいのかな? 今度はこっちから行かせてもらうよ!」

「っ、アーツ!」


【クラヤミ(分身)の魔法攻撃/判定→成功。フィーの身体は謎の霧を吸い込んでしまった】


 だが、様子見と牽制だけではクラヤミの攻撃を止めることはできず、いつの間にか済ませていた魔法の攻撃をフィーはモロに浴びてしまった。


「何をしたか知らないけど……!」


 しかしモロに、とは言うがフィーは〝それ〟を吸った自覚がない。ログによって何か霧のようなものを吸い込んだ、ということまではわかる。咄嗟に飛び退いたフィーを射程範囲に捉えたことから、有効射程もかなりのものだ。

 が、毒や麻痺の類ではなさそうだ。この【VR】は彼なりに誠実に作っているため、そういった状態異常は即座にログとして表示されるとフィーは〝教わって〟いた。


「今度はこっちから――――――」


 その誰ともしれない者に植え付けられた知識に疑問を持つことはなく、ログの表記がないことを確認してフィーは腰を落として足に力を込める。攻撃したばかりで無防備なクラヤミを一気に攻撃、あわよくば討ち取るつもりなのだ。

 実際フィーの脚力があれば、一瞬にしてクラヤミに接近することはできた。


 ブボボッ!♥


「……へ?♥」


 その足が正しく跳躍を果たすことができれば、それも叶ったであろう。が、フィーは勢いよく不自然にショートパンツの背部に出来た空気、その汚らしい音に手鼻をくじかれた。


 ブフ……ッ♥ ボッッ、ブボボボボボォォォォッッッ!!♥♥♥


「な、なぁ!? きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!♥」


 それどころか、フィーらしくない可愛らしい悲鳴にフィーらしくない汚らしい放屁。どちらも合わせて尻を押さえ、せっかく用意した跳躍力を無に帰してしまう。


【フィーは無味無臭のガスを吸ってしまった! 状態異常『強制放屁解放』が付与!】


「ッ、っっ〜〜〜〜〜〜ぁ♥♥」


 ブボビッ♥ ブボボボッ♥


【フィーの爆音放屁! 大陸全土に美少女オナラ演奏が鳴り響く!】


 無味無臭のガスに嘘偽りはなく、フィーのケツ穴から吹き出す爆音から異臭はない。仮想空間と言えど五感は現実と変わらぬ働きをしているため、それは間違いない。


「はっ♥ はぅ♥ とまれ、とまれとまれとまれとまれ……どま゛ッ♥♥」


 ……ブビビッッ♥♥ ブブブブブゥゥゥ~~~~~ッッッ!!♥♥♥


 が、それでフィーの羞恥が収まるはずもなかった。音だけとはいえうら若き恋する乙女が戦いの場で、しかも大陸全土に自身の放屁音を届ける。二度と陽の元を歩けなくなってもおかしくはなく、冷静なフィーが耳まで真っ赤にし、唇を噛んで悶絶しながら放屁を抑えることだけに注力せざるを得なくなっていた。


「ふぅ、ひぃ……ふ、ふぅぅぅぅ♥」


 プスッ♥ プスプスゥゥゥゥッ♥


【フィーはケツ穴に渾身の力を込めた! 間抜けな透かしっ屁が放たれる!】


「〜〜〜〜〜〜〜ッ♥」


 抑え込むのは無理だと判断し、尻穴をキュッと締めながら何とか音だけは抑え込む。が、それでも恥ずかしいものは恥ずかしい。

 そして、必死に放屁を抑え込むことだけに注力するフィーはあまりにも無防備だった。


「はは、隙だらけ〜ってね!」


【クラヤミの魔法攻撃/判定→成功。フィーを魔法の光が包み込む……】


「っ、ま、た……」


 放屁の【デバフ】が時間を超過し、フィーの身体から抜け切ったタイミングで妖しい光が少女の動きを鈍らせる。


「はぁ♥ はぁ♥ な、なに……身体が、熱い♥」


【フィーは状態異常【発情】【興奮】【淫乱体質】を付与された!】


「駄目、だめ♥ 服……着てられ、ない♥」


【フィーの公開ストリップ! 貧乳遊撃士がいやらしくベールを脱ぐ……】


 翡翠の色彩が赤く染まり、瞳にハートを浮かべたフィーが軽装の戦闘衣を脱ぎ捨てる。もはやボタンを外すことすら煩わしいと刃で服を切り、下着を外し、ほんのりと膨らんだ胸や蜜の糸を引く秘部を明かす。


「はぁぁぁぁぁ♥ すご♥ ゲームの世界で♥ みんなに、裸みられて……が、我慢できないっ♥ あっ、んあっ、あぁっ♥♥」


【フィーのオナニー攻撃/判定→成功。クラヤミのチンポが勃起した!】


「お〜、いいねぇいいねぇ。実にエンターテインメント!」


 グチュッ♥ グチュッ♥ グチュッ♥


 銃剣の持ち手をマンコに当て、擦り付けて官能の声を上げる。気恥しげな表情で持ち手をグッと膣口に入れれば、軽く顔を仰け反らせ目を細めて甲高い声を発する。

 さらにフィーは膝を地面に落として跪き、四つん這いのようにオナニー中のマンコを向けながら、その尻をフリフリと振り始めた。動物が交尾の誘惑をするように。


【フィーの誘惑攻撃/判定→成功。クラヤミのチンポがフィーのケツ振りオナニーでさらに勃起した!】


「あっ♥ あぁ……ち、ちんぽっ♥ ちんぽください♥ おっちんぽ♥ フィーの武器オナマンコにあなたのおちんぽハメてパコパコしてぇ♥♥」

「遊撃士のケツ振りチンハメ宣言いただきましたー! で・す・がー……そろそろ魔法の効果切れでーす」

「へ?♥」


【フィーの状態異常が解除された! フィーは正気に戻った! 状態・『防具喪失』『ズブ濡れマンコ』】


「……っっ!!? ッ〜〜〜〜〜〜〜!!」


 羞恥で震え上がるとは、まさに猫の如く飛び跳ねたフィーのことを言うのだろう。

 裸になって尻を振りながら愛用の武器でマンコを擦ってオナニーをしていた。事実を羅列するだけで、フィーの羞恥心や尊厳を根こそぎ破壊しかねない破壊力だ。

 おまけにフィーは全て覚えている。尻穴から間抜けな音を響かせたのも、その尻穴を見せつけるだけならまだしも小ぶりな尻から女性器まで全て公開してしまったことも。


「それでは正気に返ったフィー選手にインタビューを試みてみます! 如何でしたか、大陸全土に響き渡るオナラ! そして遊撃士失格ハメ乞いオナニーの味は! 実に素晴らしかったでしょう!?」

「…………ゆるさない」


【フィーの神速! クラヤミの首に刃が迫る!】


「消え、てッ!!」


 裸になってより速度が増した、と言っていいのか。かの《神速》すら上回る速力で駆けたフィーが、クラヤミの背後を取ってその首に刃を振り翳す。

 ゲームとはいえ生物の基礎が共通していることを散々味わったことで、その首は間違いなく人体の急所であるとさらなる確信を得た。そんな彼女の迷いなき怒りの刃がクラヤミの首筋に、触れた。


 ペチンッ☆


「……は?」


 瞬間、フィーは口をあんぐりと開いて呆気に取られた表情になった。このゲームで彼女は普段見せることのない多彩な顔を見せつけてくれた。

 刃は確かにクラヤミの首に当てられた。しかし、振り切るどころか、手刀ですらもう少しマシな結果を齎すだろう音を立て、止まった。


【フィーの攻撃/判定→成功。クラヤミに1のダメージ!】

【クラヤミ(分身) Lv999】

【クラヤミの反撃/判定→成功。フィーに999999のダメージ!】


【GAME OVER……】




「…………ッ!?」


 気づけばフィーは〝本体〟に意識を再転送され、目覚めと変わらぬ感覚で覚醒を果たした。

 分娩台のような椅子に手足を拘束され、謎のゴーグルを嵌められた一糸纏わぬ姿でいることに変わりはない。違いがあるとすれば、秘部と尻穴に何かが差し込まれているような異物感があること。しかし、それを確かめるより先にフィーはゴーグルの狭苦しい視界に全裸の男を捉えた。


「フィー選手、お疲れ様でした! 【VR戦闘】は楽しんでもらえたようですね〜」

「誰が……! あんなことさせて、しかも卑怯(チート)まで」


 たとえゴーグルで隠されていても、フィーの殺気が篭った視線は隠し切れるものではない。この際、正当なゲームのデバフは置いておくにしても、最後のクラヤミのステータスは明らかに異常だった。

 あのレベル差では倒そうと思えば、一瞬でフィーを倒すことも可能だった。だが逆にフィーが彼を倒すとなると、全く手段が思い浮かばない。初めから敗北が決まった勝負を【バラエティ】では〝ヤラセ〟と言うのだ。


「あれ? おっかしいなぁ、正常に設定したはずなんだけど……まあ負けは負け! フィー選手には【罰ゲーム】が待っていま〜す」

「ふざけないで。わたしの質問に答え、イグッ!!♥♥♥♥」


 プシャッ♥


 そしてフィーは絶頂した。


「い、いく……? いィ、イグゥ!!♥♥♥♥」


 二度、三度。起伏は少なくとも確かな怒りを感じさせた頬と唇の歪みがだらんと落ち、口は縦開きで唾液を繋ぎ鼻下は伸び、舌根は突き出され枷で封じられた手足がビクビクと跳ね回りながらピンッと張る。

 総じて〝マジイキ〟を味わったフィーは、一も二もなく絶頂宣言をその口から吐き出した。股間からは愛液が放射状に散り、管のようなものを呑み込んでいる肛門はキュッと締まり、小さく可愛らしい乳首は見る見る勃起状態へと変わる。まるで全身が【発情】と【興奮】に苛まれているようだ。


「フィー選手には【VR戦闘】で味わった【デバフ】を現実でも体感していただきまーす! あ、脳イキは処置中のオマケです! 美少女遊撃士のアヘ顔は後々素顔でもアピール予定!」

「イグッ!!♥ イグッ!!♥ イグッ!! イグッ!!♥ またイグッ!!♥ イグッ!!♥ イグーッ!!♥」

「クールなフィー選手もマジイキには形無しですねぇ〜。罰ゲーム中の映像は別カメラにて随時更新! フィー選手が万年発情屁こき女になる瞬間を見逃すな!」


 ブボッ♥ ブッッッッッッボ!!♥


「ひぃっ、イグッ♥♥♥♥ いやだ♥ おならやだっ♥ イグッ♥♥♥♥ い、イキたくない! やだやだっ♥ あたま、真っ白になイグッ♥♥♥♥ お、おしり♥ おかしくイグッ♥♥♥♥」

「さあフィー選手、今のお気持ちはー?」

「イグッ!!♥♥♥♥ ひゃめっ、ゆるしイグッ!!♥♥♥♥ ごめんなさいゆるしてくださいもう無理――――イグッ♥♥♥♥♥♥」


 絶頂が止まらない。放屁が止めどない。


「良い感想がいただけましたねぇ〜。では、ゲーム内のあらゆる【デバフ】を追体験していただきましょう!」

「ゆるぢで――――――イグゥッ!!♥♥♥♥♥♥」


 フィーの【罰ゲーム】は彼女の印象を剥奪する。もっともそれは、没個性になるというよりは――――取り返しがつかないほど、個性豊かなものになるという意味だろうが。



「――――さあさあ第三ゲームを始めましょう! 登場されるはこの〝方々〟! 少し〝未来〟からのご登場! アラミス高等学校生徒会所属! アニエス・クローデル選手! そしてぇ、仔猫を卒業したレン・ブライト選手ー!」

「よ、よろしくお願いします……!」

「よろしくね、破廉恥な司会者さん♪」


 金髪の美少女が緊張を孕みながらも丁寧に頭を下げ、スミレ髪の美少女がパチンとウィンクをして余裕の微笑みを浮かべた。どちらも爆乳巨乳の上に学校制服のネクタイを置き、素晴らしいほど目を引く少女たちだ。


「それにしても、レン先輩と競うことになるなんて……」

「ふふ、後輩相手でも今回ばかりは恨みっこでいかせてもらうわ」


 アニエスとレン。時間が捻じ曲がり、いるはずのない二人。しかし違和感など覚えることなく、二人はさも当然のように【ゲーム】の舞台で声を発した。

 二人は距離を開け、円状の足場に立っている。立って座るくらいは難なくできるが、足場としての狭さは否めない。さらに周りは沼のような水が敷き詰められ、足をつけることもままならない様相だった。


「これは敬愛する先輩後輩ペアの素晴らしい健闘が期待できそうだー! 期待の第三ゲームは――――【アナル綱引き】! 第一から第三までケツ穴! 予選はアナルの括約筋が重要ということか? さあ、思春期女子の肛門事情は如何なものでしょう!」

「はぁ。本当に下品な人ねぇ」

「あは、あははは……」


 仕込み部分は全て自分が取り仕切っていると言ったばかりだというのに、彼は白を切るような語り口でゲームを盛り上げる。

 それは観客を思ってのことか。それとも、その雰囲気を作り出し自分が楽しもうとしているのか。確かなことは、全て彼の思惑通りに事は進んでいる。


「まずは選手の挨拶から行っていただきましょう! 両者、パンツを脱いでその手で見せつけてください!」


 泥の水が僅かに波打つステージの外枠で、クラヤミが声高々に恐ろしいことを宣言する。


「んもう……」

「うぅ、恥ずかしいです」


 だが二人は頬に赤みを灯しながらも、ストッキングやニーソを脱いでスカート一枚にし、下着を抜き取って両手で広げてクロッチ部分を晒した。

 アニエスの純白ショーツ。レンの黒色ショーツ。清純さと妖艶さが対象的な二人の下着が暴かれ、抜け落ちた縮れ毛まで全土放映が行われてしまう。


「はい、ありがとうございました! では続いて開始のクラウチングです! これは陸上競技においても重要ですが、今回の【アナル綱引き】においても最重要な姿勢! 元気のいい掛け声を期待しましょう! それでは両選手、位置について!」


 しかし、もはや言うまでもなく終わらない。むしろ始まりを告げる実況をクラヤミがすれば、二人は遠距離で生尻をしゃがんで向け合う。スカートをたくし上げ、肛門がしっかりと見えるようにデカケツを突き出し、恥ずかしげのない排泄の姿勢で腹から声を張り上げた。


『ウンチングスタイル、用意!! ケツ穴開けー!! よーい、ケツ穴ー!』


 品行方正なアニエスと聡明な生徒会長のレン。そのどちらもが卑猥な単語を絡め、開始の宣言まで自分たちで担当する。


「あぁんっ♥」

「あぅっ♥」


 と同時に、レンとアニエスの尻穴がググッと内側から押されるように開き、大きなバイブが転送された。それは硬い紐で繋がり合い、彼女たちの尻穴同士を遠隔で結びあった。

 アナルバイブを咥えたケツ穴を線で結んだ二人の美少女。ならば、次に見せるものは一つしかないだろう。


「うんぐぅぅぅぅおおぉぉぉぉぉぉぉ!!」

「ふんにゅうぅぅぅぅぅぅぅ!!」


 力と力の引っ張り合い。しゃがめた足を前へ踏み出しながら、尻穴に全力の力を込めてバイブを締め上げる。イボが腸壁に軽く引っかかっているとはいえ、人間の力で引けば簡単に挿入状態は解除される。

 つまり小細工は必要ない。アニエスとレンはこのゲームに限り経験値の差は存在しない。何せ、括約筋を全力で締め上げる〝だけ〟のゲームに、人生経験での差はほとんどないのだから。


「両者拮抗ー! アニエス選手のケツ穴が引っ張り出されて捲れるぅー! しかし、レン選手も必死の形相! 後輩には負けられないと鼻の穴を広げていきんでいるぞー! 引いて引かれてアナル綱引き! これは結果がなかなか見えてこない!」


 括約筋で締め上げた肛門の肉が引っ張り出され、小さな火山口のように山を作って捲れる。額から汗が流れ、奥歯を噛み締め鼻の穴を広げたいきみ顔を披露する。

 羞恥心をかなぐり捨てたケツ穴引き締め綱引き勝負。アニエスとレン、どちらの肛門も限界まで肉が引っ張り出され、美貌が不細工な我慢顔になりながらも引きずられる足を負けじと前へ動かした。


「ふぅぅぅ、ふんごぉぉぉぉぉっ♥♥ ふ、ふっ♥ わ、悪いわね、アニエス。この勝負、レンの勝ち、よ♥」

「あっ、あぅぅぅ♥ そ、そんなっ♥ くぅぅぅぅ!♥」


 ズリズリュと尻穴から先端部分が顔を出し始め、お互いに排泄感を伴う綱引きに官能の色が溢れる。解放感を合わせた勝負に勝利を宣言したのはレンであり、プライドを捨てた彼女の踏ん張りにアニエスが力を込めたアナルごと引っ張られ始めた。

 勝負は決した、かに思えた。


「――――おほぉ!?♥♥♥♥」


 突如として〝もう一本の〟バイブがレンの股間下から飛び出し、そのマンコに直撃さえしなければ。


「っ、ふんがぁぁぁぁぁっ♥」

「ひ、やっ、おほぉぉぉぉぉ――――おっ♥♥」


 一気に子宮を叩かれたレンの緩みを尻穴で感知したアニエスは、残された渾身の力でケツを振り抜きレンを宙に浮かせる。


「おぼぶっ!?♥」


 ズポッ♥ とレンのアナルからバイブが引きずり出され、勢いでひっくり返った彼女は頭から泥水に着水してしまった。


「決着ー! 勝負はまさかの大逆転、アニエス選手の勝利に終わったー! レン選手、マンコ成分が足りないと追加投入されたバイブに気を逸らされてしまったかー? アナルの勝負にマンコを気にしてしまうとは、アナル綱引き代表生徒会長失格ですねぇ〜」

「っ、っ!」

「しかしさすがはレン選手。逆さまガニ股でまだもがく気力を残しているようです! これは伝説の第一回大会、ファーストゲームを思い出させる光景です。ということは……」


 ちょろっ♥ ちょろろろろろろろろ♥


「〜〜〜〜〜〜ッ!」

「失・禁ー! レン選手の制服を真っ黄色の小便が汚していくぅー! バイブが突き刺さったマンコと捲れたアナルをさらけ出し、ガニ股噴水敗北《失禁天使》の像が完成だぁぁぁぁぁぁぁ!!」


 泥水に首から上が埋まったレンは、翻したスカートの中身を晒した果てに小便を漏らし、ピクピクと逆さまガニ股敗北の像として祭り上げられる。明らかな贔屓が為された勝者のアニエスより、敗者で無様を晒すレンの方に注目が寄る。

 彼女の象徴足るスミレ色は陰毛が目立ち、悶絶しているであろう美貌が隠されているのが唯一の救い――――――


「オマケに泥水内のレン選手に中継を繋いでみましょう! レン選手、今の無様敗北の気分は――――――」


 その救いすら奪われて、白目を剥いた逆さま顔が映し出される。

 天才少女すら彼の思惑通りに動くことしかできない。させてもらえない。


 そして、無様なゲームの勝者たちは次々に名乗りを上げた。


「さぁて……様々なドラマを見せてくれたこのゲームも残すところ一つ! いよいよ決勝ゲームを残すところとなりました! 数々のプリンセスが敗北の歴史を刻んだ中、勝ち残ったのは僅か三人! 決勝の前に彼女たちの控え室に突入し、優勝候補たちに予選ゲームを振り返るインタビューをしていこうと思います! ……うーん、この謳い文句も次は変えてみようか。決勝が四人だけっていうのも、そろそろマンネリな気がするしなぁ」


 超越者故の悩みであり、超越者故に気が長い。常人には理解ができない呟きをブツブツと零したクラヤミが、裸の身体で少女たちの控え室を訪れて仰々しくマイクを突きつけた。


「では一人目のインタビュー! 見事憧れの先輩を下して決勝へのキップを手にしたアニエス選手です!」

「アニエスです。予選の感想……え、えっと、ちょっと恥ずかしいお尻の穴を見せてしまいました♥ あの後、バイブでイキそうになって大変で……あ、レン先輩の分まで頑張ります!」

「はい! 催眠状態なのも知らない健気な金髪爆乳ちゃんのインタビューでしたー!」


 それでは次でーす、と催眠で無様な告白をした自覚を持たない愛らしい玩具から自分というカメラを外し、クラヤミはミント髪の少女へマイクを向けた。


「続いてはミュゼ・イーグレット選手です!」

「ごきげんよう。ミュゼですわ♡」


 椅子に座り愛嬌たっぷりに微笑を浮かべたミュゼ。一見して無様なゲームを突破したとは思えない余裕の笑みだが、クラヤミが下半身に視線を向ければ彼女も一目で〝餌食〟になっていることが理解できた。


「いやぁ、予選は良いイキッぷりでしたねぇ。そこのところはどうですか? おっぴろげた足の隙間から雌の匂いがプンプン漂ってきていますが……」


 いつもは閉じられているであろうミュゼの両足。貴族らしく汚れのない美脚が男顔負けの大股を開き、股間の蒸れたミント毛からぴょっこり飛び出した細い陰核をビンビンに立たせた光景を見せつける。


「ええ。【クリシコ耐久ゲーム】はかなりの難題でしたわ。けれど、どれだけの頻度、どれほどの力加減でクリトリスをシコシコすれば絶頂してしまうか……それを頭に入れていれば、そう難しいことではありません♥ 私にぴったりのゲームでした♥」

「さすがは《指し手》と呼ばれているだけはある知将! ちなみにミュゼ選手のクリトリスは平均10シコでイクほど敏感になっています! いやぁ、この雑魚クリトリスでどう戦えるか見物ですねぇ〜」


 時には蠱惑、時には優雅。場を支配するミュゼが思考をコントロールされて大股開きのインタビューを受ける。そんな絶望的、クラヤミからすれば堪らなく楽しい余興の時間を今度は銀髪の少女へと映し変えた。


「最後はアルティナ・オライオン選手です! 予選、お疲れ様でした!」

「はい。……と言っても、わたしの予選は簡単すぎるものでしたが」


 アルティナはミュゼと同じトールズ《Ⅶ組》の生徒であり、旅装束と帽子を被り人形の如き容貌で淡々と予選の結果を語った。

 見た目はミュゼやアニエス以上に変わりなく、とても数々の強者が脱落した理不尽なゲームを突破できたとは思えない姿だった。


「ほうほう、具体的にはどのような?」

「? 司会者さんも観ていたと思いますが――――淫語朗読です。時間内に『マンコマンコおまんこマンコ♥』や『ケツ穴ケツ穴ケツマンコ♥』。他には『やっべ♥ おまんこイキそ〜♥ イクわ♥ マンコいくぅ♥』など……まあ、本当に簡単な朗読でした」


 ――――その印象を前言撤回しなければならないほど、アルティナもまた催眠無様状態であった。

 淡々と語られながら色の乗った淫語朗読。口元に手を当て、手袋をした手で穴を作ってチンポを扱くジェスチャーを行い、卑猥な単語を並べ立てる。

 結局、この【ゲーム】に参加している限り誰一人逃れられはしない。そう、誰一人例外なく、だ。


 運命の決勝ステージが幕を開く。控え室から転移させられた少女たちが、広々としたバトルステージに視線を巡らせる。


「ここが、決勝のステージなんでしょうか?」

「そのようですね。わたしたちで戦い合え、と?」

「――――ノンノン。ここは予選とは違うんだ、相手を間違えちゃいけないよ」

「司会者さん?」


 そこには魔導杖、戦術殻、銃を携えた三人の少女と相対するように――――相も変わらず全裸で局部丸出しの変質者が仁王立ちをして待ち構えていた。


「決勝戦はチームマッチバトル! ルールは【VR戦闘】参照! 君たちと僕の真剣勝負だ!」

「え、えぇっと……」

「使い回し、ですね」

「裸の司会者さんも、そろそろ見慣れてきた頃合いというか……」

「あらら」


 苦笑混じりで各々の感想を語る少女たちにクラヤミが戯ける。親しげに、自分は単なる司会者でしかないと。


「ですが、それなら手加減は無用ですね」

「ああ、もちろんさ。君たち三人の全力で――――――」

「お待ちください――――その勝負、私も参加させていただきましょう」


 刹那、戦場を閃光の如く走り抜け、鋼鉄の線を張り巡らせる〝メイド〟が現れた。


「っ……シャロンさん!?」

「我が忌み名《告死線域》としてではなく、シャロン・クルーガー……アリサお嬢様の従者として、飛び入り参加を希望いたします。そのくらいの〝サプライズ〟はお許しくださればと思いますわ――――我が主の身体、返していただきます」


 冷たい微笑を浮かべたシャロンがスカートを翻し、短刀と銀線を構えてクラヤミと対峙する。

 まさかの飛び入り参加に三人は驚き、クラヤミは驚いた〝風〟な顔で声を発した


「おーっと、ここで飛び入り参加枠からシャロン・クルーガー選手の参戦だぁー! 予選敗退で『エロウェイトレス』になったご主人様の敵討ち、ということかー!?」


 さも驚きだ、初耳だとクラヤミが語りながら空中モニタにある映像を投影した――――そこにはミニスカトップレス姿の『エロウェイトレス』たちがズラリと並び立った映像が映っている。

 手にした銀皿の上に髪色と同じ【人格ゼリー】を置き、皆で笑顔を浮かべて命令待機をしている。

 エリィ・マグダエル。ラピス・ローゼンベルク。エマ・ミルスティン。ティオ・プラトー。アリサ・ラインフォルト――――並べていてはキリがない予選敗北者、否、敗北すらできなかった者たちの集まりだ。


「彼女たちは余すことなく僕の所有物! このゲームが終わっても、彼女たちにはお手伝いさんとして働いてもらう予定なんだけど……君はそれを取り返したいと。うんうん、いいねいいねぇ。サプライズ枠も【バラエティ】には大切だからねぇ! これで決勝の人数も出揃ったわけだ! 盛り上がってきたぁぁぁぁ!!」


 ――――出揃うも何も、彼は初めから決勝は〝三人〟と言いながら〝四人だけ〟と言っていたのだが。

 誰もその矛盾を指摘せず、飛び入りのシャロンを含めた四人は即座に陣形を取って戦闘体勢に入った。


「【VR戦闘】では驚異的な戦闘能力を発揮していましたが、この場は現実です」

「ええ。油断せず、確実に撃破しましょう。アニエスさん、私と援護をお願いします」

「任せてください! 必ず突破しましょう!」


 即席で時代も異なるとはいえ、導力リンクや修羅場の経験値は彼女たちを上手く繋げていた。

 四対一の決勝舞台。たとえ相手が全裸だろうと容赦はしない。そして、この中で最も戦闘能力に秀でた《死線》が足を引いて声を発した。


「お覚悟おほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!?♥♥♥♥」

『ッッ!?』


 ――――瞬間、シャロンがアヘ顔オホ声を上げて絶頂した。

 シャロンの登場より早く、ともすればフィーの強制絶頂より唐突に。シャロンはスカートを剥ぎ取られガーターベルトとショーツをさらけ出し、フルネルソンの体位でレイプをされて潮を吹き上げた。

 誰にレイプされたか、など説明の必要があるだろうか。シャロンの背後に回って彼女を自身の上半身に固めてマンコにチンポを突っ込みハードピストンをする、司会者であり決勝の対戦相手であるクラヤミだ。


「おっ♥ おっおっおほぉぉぉぉぉ〜〜♥♥♥」

「メイドさん確保で〜す。いやぁ、そろそろマンコが恋しくなってきて、ついつい我慢し損ったよ。はい、射精るよー!」


 ドピュドピュドピュドピュッ♥ ドピュルルルルブビュッ!♥


「イ゛グゥウウゥゥウゥゥウゥッ!?♥♥♥♥」


 腹の底に力を込めて発する野太いアヘ声で仰け反ったシャロン。鼻から鼻水、股間から潮吹きとザーメンの逆流。

 美しい即堕ち二コマ。見事な登場演出でおまえは用済みだ、と言わんばかりにシャロンは人らしい言葉を許されずアヘ顔レイプに処された。


「次はアニエスお嬢様!」

「ひっ――――きゃあぁっ!?」


 恐怖の悲鳴を上げさせる暇さえ与えず、アニエスの付近にヌルヌルと体液を光らせる触手を呼び出し足を絡め取り、敗者の先輩と同じく逆さまに捕らえる。


「は、離してくだ、ひゃあんっ♥」


 逆Y字で触手に絡め取られたアニエス。彼女の豊満すぎる胸部を触手がペチンッ♥ と叩く。


「あんっ♥ やぁっ♥ あ、やめっ♥ ひぐっ♥ ふぅ、うあっ♥ あっ♥ あっ♥ あっ♥ あぁぁぁーッ♥」


 ペチンッ♥ パチンッ♥ ペチンッ♥ パチンッ♥


 何度も往復ビンタ。ブレザーのボタンが弾け、シャツやブラまで剥がれ落ち、生乳がブルンダプンと暴れるまで触手の平手打ちは続き、アニエスは逆さまの爆乳を揺らしながら官能の声を上げることしかできなくなった。

 ――――そして別の触手、先端がお椀型になった内部にブラシのような手が夥しい数蔓延り、超高速で回転した触手がアニエスの爆乳に近づいていく。


「はぁはぁ……ふぇ?♥ あ、ぁぁぁぁ……やめて、こないでぇ!! いやぁぁぁぁぁ!!」


 キュポッ♥


「ん゛お゛ぉ゛お゛ぉ゛ぎィ゛ィぃいぃぃ〜〜〜〜〜ッ゛♥♥♥♥」


 大きめな乳輪ごと乳房を覆われ、ブラシで乳首を育て上げられるアニエス。逆さまの顔面は鼻の下を伸ばし、寄り目で汚声を上げるだけのものになった。


「クローデルさん! ARCUS駆ど――――」

「アーツだっけ? こういうのでいいのかな?」

「ほぎょべ♥☆♥☆」


 そしてシャロンだけでなくアニエスまで毒牙に絡められた際、遠距離から触手を散らそうとアーツを放つ準備をしたミュゼはあまりにも呆気なく〝洗脳〟された。


「デカクリ一号! クラヤミ様に絶対の忠誠を誓います!!」


 衣服はシースルーのハイレグ。銃は手放し、直立でビシッと音が鳴るような敬礼を行う。そこに優雅な微笑みはなく、瞳の中までクラヤミに対しての忠誠心を宿した忠実な女兵士の顔があった。


「あれ? ちょっとやりすぎちゃったか……ま、いっか。とりあえずそこでオナニーでもしててよ」

「はっ! 敏感クリの刺激を開始します!」


 ミントグリーンのハイレグスーツが張り付いた股間に指を這わせ、生地にギチギチと張り付く勃起クリをその指で挟む。


「シコッ♥ シコシコッ♥ デカクリシコシコッ♥ シコシコシコ、しこっう゛お゛ッ♥♥ デカクリイキますっ、イグッ♥♥♥♥」


 それを敬礼ポーズで扱き上げ、ミュゼという少女の知性はクリオナニー一色に染められて無力化された。


「さーて、と。これでおつまみの三人で良い絵は撮れたし」

「おっべ♥」


 ベチャリと精液溜りの床に顔面を強打し、潰れた悲鳴を上げたシャロン。彼女はヒキガエルのように広げた股足から雪崩のようなザーメンを流し、汚いマン屁をブピュブピュッと放つ。

 シャロン、アニエス、ミュゼ。これで三人が即座に脱落した。つまり残るは。


「お待たせ、アルティナ選手」

「……ぁ、あ、あ……ひぁ……」


 腰を抜かしてガクガクと震えるアルティナを残すのみ、となったわけだ。

 決勝の勝利条件は敵の殲滅。そのためにはクラヤミを倒さなければならない。だがアルティナは戦う意志を見せるどころか戦術殻を消滅させ、へたりこんで戦意を喪失してしまっていた。

 当然といえば当然だ。決勝は開始からまだ一分も経過していない――――その時間の中で三人が瞬殺され、自分一人だけが取り残された。


「ひ、いゃ……こないで、ください……!」


 シャロン一人がやられた段階で、アルティナは彼女を救わんと接近を試みた。その一瞬でアニエスが、ミュゼが無力化され、挙句の果てに自分が知らない雌の顔をしたシャロンがマン屁を吹き出して完全に戦闘不能。

 勝てない。その文字が本能的にアルティナの脳裏を過ぎった途端、彼女は全身が言い様のない【恐怖】に苛まれ、尻もちをついて怯えた様子を顕にし出した。


「おっと、どうしたアルティナ選手、逃げているだけでは勝てないぞー! チンポをぶら下げた男からパンツ丸出しで後ずさるぅー!」

「ひゃ、ひゃだっ。こないで、いやぁ……あっ♥」


 ちょろろろろろろろ……♥


「あ、だめです……とまって♥ いや、おしっこ、みられて……」

「アルティナ選手は恐慌状態だ! 惨めに失禁して意外に大人な黒パンツに黄色い染みを作った!」


 【恐慌】状態で膀胱が緩み、床に黄色い泉を生み出しながらカチカチと歯を鳴らす。ログのように茶化し語りながらクラヤミがアルティナを追い詰めていく。

 いいや、追い詰めるというのなら事の始まりからだ。仮に催眠状態でなかったとしよう。むしろ、状況に違和感を覚えないことが彼女の力となっていたのだ。


「だからフィー選手にも言ったんだよ? 正常に設定した、ってさ」

「……う、そ…………」


 即ち、初めから勝ち目などなかった。バーチャル空間のクラヤミが卑怯(チート)などではなく、現実のクラヤミそのものが言うなれば反則なのだ。

 ズルではなく、生来から持ち合わせた超越的な力。それがクラヤミがクラヤミ足る所以――――このような茶番を好むのは、彼が観測する世界で彼に敵うものが存在しないからだ。


「さてさて、追い詰められたアルティナ選手、ここからどう対処するつもりなのか!? 持ち前の冷静さで素晴らしいプレイを見せて……」

「……し、て」

「おぉっと? 何かを言った! ここからの逆転宣言でしょうか!? 耳を澄ませて聞いてみましょう!」


 どこまでもどこまでも、弱者の雌を辱めることだけを望む。超越者という怪物は、どんな形であれ飽きない工夫を凝らすのかもしれない。


「――――ゆるして、くだざい……もう、ゆる、して……ごめんなさい、ごめんなさい……たすけて、お姉ちゃん……リィン、さん……っ!」


 人形にしても面白みはあるだろう。従うだけの雌というのも好ましい。

 だが一番の味は、涙を流して怯えながら懇願をする愛らしい雌だと彼は言っている。大陸全土にその醜悪な考えを放映することで、己の快楽を満たすのだ。


「おぉーっと! ここでアルティナ選手、まさかの敗北宣言だぁー! しかーし、決勝の特別ルールによって〝本気〟の敗北宣言を行わないと、敗北が決定しない!」

「そ、そんな……」


 絶望を深めていく。彼の力なら一瞬にして少女を従えることなど容易いだろうに、泣き腫らしたアルティナの精神に深い屈服を強要する。


「さあさあ、アルティナ選手にペニスが迫る! 飛び入り選手を一瞬でハメ倒したチンポにアルティナ選手は耐えられるのか!」

「ひ、ひぃ……う、うぁぁぁぁ!」

「おぉ!? ここでアルティナ選手――――服を脱ぎ始めたぁ!」


 勃起チンポを見せつける変質者を相手に慌てふためき、時に転びながら衣服を脱ぎ捨てる美少女。倒錯的、変態的な絵面だがアルティナは至って真面目だ。ただし【恐慌】状態での真面目さではあるが。

 泣き腫らした顔と小便を漏らした股間。全てを丸裸にしたアルティナが両手を挙げて声を張り上げた。


「服を脱ぎました。こ、降伏します!!」


 全裸になって折角予選を無傷で潜り抜けたマン筋や貧乳乳首を大陸中に晒し、彼女の少女然とした身体に欲情する者たちに飛びっきりのオカズを提供するアルティナ。その上で震える両足で立ち、両手を上げて無力化された兵士の降伏を演出した。

 全裸の降参ポーズ。これが情報局と士官学校の両方に所属するアルティナの知る一番わかりやすい降伏のやり方だ。全裸になることで武器がないことを示し、両手を挙げることで敵意がないことを証明する。


 しかし、クラヤミの歩みは止まらない。


「あ、あぅ……ッ」


 まだ先がある。それはアルティナが兵士として屈服した姿であり、突きつけられたチンポに屈したのだと証明するには今一つ足りていない。


「……も、申し訳、ありませんでした!」


 ――――故にアルティナは土下座した。尊厳を打ち捨て、恐怖から逃れたいと願う一心で頭を垂れた。


「生意気なことを言って、すみませんでした。わ、わたしはマンコしか脳がないクソガキの分際で、逆らってしまいました♥ おちんぽ丸出しの司会者さんに手も足も出せないのに、調子に乗って失禁まで晒してしまいました♥ こ、心から謝罪します♥ わたしは仲間を売ってケツを振ります♥ 降伏します♥ 敗北を認めます♥ クソザコマンコの分際で戦いを挑んで申し訳ございませんでしたぁ!♥」


 正真正銘の全裸土下座に加えて人格や尊厳を二の次に、頭を垂れることだけを優先した全力の敗北懇願。

 この男には勝てない。壊される。助けてほしい。惨めに痙攣する尻を横に振って降伏の意味を白旗の代わりに込める。

 そこでようやくクラヤミの歩行が止まる気配をアルティナは察知した。


「……はい! アルティナ選手の敗北宣言が受理されましたー! 残念ながら今回勝ち上がった選手から優勝者が現れることはありませんでしたね〜」

「は……ぁ……」


 助かった、と途切れた吐息を拙く吐き出すアルティナ。


「――――というのはつまらないので、第一回大会に習い最後に敗北したアルティナ選手の優勝とさせていただきます! 優勝特典【膣内射精権利】の千回分をお送りします!」

「……へぁ?」


 ――――体躯から何まで、第一回優勝者と変わらない同じ流れでアルティナはどん底へ突き落とされた。


「あぁぁぁぁぁぁっ♥♥♥♥ ひぃっ、お゛ぉ♥ あ゛う゛ッ♥♥♥ オ゛ッ♥♥ オ゛ッ♥♥ ほほぉ〜〜〜〜〜〜〜〜ッ♥♥♥♥ ゆるぢっ、ゆるじでっ♥ だすげでぐだざいッ♥♥ いやあ゛ぁ゛ぁ゛♥♥♥」


 喉声を上げてアルティナの身体が上下に揺さぶられる。どこからともなくフラッシュを焚いて現れたカメラの前で、表彰台にチンポを支えに登らされ、まんぐり返しでアヘ顔優勝インタビューを強制されていた。


「さあアルティナ選手、優勝のお気持ちをどうぞ! 勝ったからにはさぞ嬉しいでしょう!?」

「ひぃ!♥ うれぢいっ、ん゛ほぉ♥♥♥ うれじい゛、でずッ♥♥ だがら゛♥♥ い゛い゛ッ♥♥ お゛ぢんぼっ♥♥ ぬいでェ゛♥♥」

「ならピースピース! 優勝者は笑ってカメラにピースで見送られようか!」

「あへっ♥ ぴーず?♥ ぴーす♥♥ あへぇぇぇっ♥♥」


 まんぐり返しで白目を剥きかけ、顔面は鼻水と涙で悲惨極まりない。舌から涎を垂れ流してアヘ顔ダブルピースで笑う少女がこの大会の優勝者、と言ったところで誰も信じられないだろう。しかし真実だ。なぜならこの【バラエティ】を仕込んだ男が定めた優勝者が優勝者でないはずがない。


「いやぁ、今大会も激闘波乱の戦いばかりで大変な盛り上がりとなりました! では、無様な敗者たちの姿と共に戦いを振り返りましょう!」


 優勝者には相応しい快楽を――――敗者にも相応しい快楽を。


「むほっ♥♥ おほっ♥ んほっ♥ んほほほぉぉぉ♥♥♥ わらわのけちゅあなぁ♥ もうひろがらんのじゃ♥ もっ、む゛ォ゛ォ゛♥♥♥♥」

「イグイグイグイグイグッ♥♥♥♥ イグイグイグイグイグゥゥゥゥゥゥッ゛♥♥♥♥♥」

「ぶも゛ッ!?♥ むぐぐぅうん゛ん゛ーッ!♥ んぎゅっ、ふぎゅううぅうぅ!!♥」


 巨大カンチョー機の指にガバガバ剛毛のケツ穴を連続刺しされるロゼ。超乳、淫紋、放屁垂れ流しの継続デバフを付与されながらイキ狂わされ続けるフィー。引き上げられた姿のままバキュームベッドに挟まれて、鼻穴と頬は平たく圧縮を受け薄紅の唇は捲れて潰れ、鱈子唇の不細工キス顔を逆さガニ股で晒したレン。

 他にも多種多様な敗北無様なヒロインたちの軌跡が映り込む。ボトムレスのメイド服で潰れたカエルのようになったシャロン、触手に捕らわれ胸を責め立てられるアニエス、敬礼オナニーで絶頂するミュゼ――――が固められた黄金像。

 何もかもが彼のために。このゲームの主催者にして絶対者であるクラヤミのために捧げられる。彼は永遠の時を生きながら刹那を楽しむ。


 次の舞台は新たなる世界か――――――


「さあ皆様、一旦お別れでございます! ですが御安心ください……アダルトゲームinゼムリア大陸の第二部はこの後すぐ! 第一部優勝者のアルティナ選手にはVIP枠でご出演願います! では皆様、すぐにまたお会いしましょう!」


 その結末さえ、彼の気まぐれでしかないのだろう。


「お゛う゛♥♥ お゛ぉっ♥♥♥ ん゛ぉ゛ぉ゛〜〜〜〜〜♥♥♥♥ ふぐお゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛〜〜〜〜〜ッ♥♥♥♥♥ イグッ、イグイグ、も゛う゛、はい゛らな゛いィ゛ィーーーーーッ゛♥♥♥♥ う゛ぐぉお゛ォ゛お゛オ゛オオ゛オ゛ッッ!!♥♥♥♥♥」


 腹を膨らませた少女の凄惨な悲鳴が世界に響き渡る。魂の摩耗さえ許されず、正気を失うことさえ許されず、敗退という救いの道さえ許されず、アルティナという少女は叫びをあげ続けた。懇願すら意味を為さぬ快楽の暴力――――狂気的な快楽主義者のお気に入りになるとは、本当に〝運が悪い〟としか言いようがなかった。

 彼女はまたすぐに呼び出される。その時まで声を上げ、チンポを受け入れ、孕ませられる時間が続くのだった。


Comments

そふぃ

アダルトゲーム再び!様々な無様が見られて好きな上、今回もガニ股逆さ埋めがあって嬉しいです…!なおかつ、軌跡で一番好きなレンちゃんが被害者で、白目を剥いた顔すら隠して貰えないのとても良かったです!

ムマ・N

うーんやはり素晴らしき無様ゲーム。 全てが好き……なんだろう、竿役が楽しそうに可愛い子を無茶苦茶にするの本当に好きなんだよなぁ 頑張ったり必死にやるよりその子の尊厳を破壊してると思う。趣味なだけ?はい。 ローゼリアのカンチョーを耐えようとしてる所、贔屓により踏ん張ってたのにアッサリ敗北しちゃったレン。 エロインタビューに折角シャロンも参戦してここまで生き残らされたのに瞬殺されちゃう子達。 ここら辺が本当にお気に入り。 そしてやはりフィー、アルティナ両名にあった極上のゆるしてたすけてごめんなさいの心の折れた快楽謝罪……これが本当にね、こう刺さり過ぎておかしくなる。 っとまたちょっと長文気味に。 今回も素晴らしいものをありがとうございます! 色々大変だとは思いますが、お身体に気をつけながら頑張ってください!

ワシワシ

個人的にローゼリアにカンチョーをかます所とシャロンさんの即堕ちが良かったです!軌跡シリーズのエロゲーム、本当に最高でした!自分の好きなキャラ、シャロンさんとアニエスも入っていてとても嬉しかったです!これからも頑張ってください!

アッキー

軌跡シリーズのアダルトゲームの執筆、ありがとうございます! 個人的にアルティナの全裸土下座や、決勝戦後の敗北者の快楽という名の罰ゲームなどがよかったです! いかじゅんさんが良ければグラブルでも見てみたいです!

エンダー

クールビューティーなフィーちゃんが無様晒して許しを乞う。ダントツの威力ですねこれは!!! 前回のアリサのもですがいかじゅんさんのたまに書かれるこういうゲーム作品好きです。

いかじゅん

ガニ股逆さ埋めは義務みたいなところがある。レンを敗北させると決めた時点でやるしかねぇ、でしたねぇ!

いかじゅん

女の子が真面目に無様するゲームってなんでこんな良い味わいなんでしょうねぇ……一つ一つに気合いを込めた場所を気に入ってもらえて嬉しい限りです! 差別化はしたけどクールダウナー系の銀髪美少女に無様謝罪は真理みたいなところありますね。大変に楽しかった。ありがとうございます!

いかじゅん

美女にカンチョーは久しぶりにしましたが、やっぱり情けない感じがたまりませんねぇ。反応を変えてもっとしたい。好きなキャラをお届けできて良かったです!

いかじゅん

こちらこそ閲覧ありがとうございました! やっぱり女の子の土下座と罰ゲームは最高……グラブルはキャラは多いですがゲーム内容が既にネタ切れ気味なので、機会やまた依頼があればですねw

いかじゅん

ダウナー系美少女の醍醐味ですよねえ!!フィーを出すなら毎回やりたいくらい。 ゲーム系はログとはまた違う味というか、やはりお気に入りですね!楽しい!