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小人バイトシリーズ

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それではどうぞ!



(あー……ムカつく……)


 今日は本当に散々だった。あると思って用意してきたのに連絡の不備で練習はなく、ゼミの教授からは出した課題のことでネチネチと言われて、気分を上げようと頼んだ学食の三倍カツカレーはしゃがんでいた女の子に気づかず躓いてぶちまける始末だ。幸い女の子にカレーはかからなかったものの片づけをしていたらカレーは売り切れていて、味気のないきつねうどんをすする始末。これが散々でなくてなんなのだ。


「あれ、イオリくん珍しいね」

「……ちょっと、時間空いたんで」


 受付の人への挨拶もろくにできない。こんな気分で部屋に帰ったら家にいるサクたち小人に何をしてしまうかわからない。出迎えで俺を見上げるサクたちにすらイラっとしそうだ。サクなんかを足で軽く蹴る……いや小突いたらそこそこ吹っ飛ぶんだろうな。どんな顔するだろうか。倒れたところに足を乗せて、体重をかけたら潰れるかな。ハルキたちは呆然と突っ立ってそうだ。まあ逃げたところでって感じだが。足で逃げ道をふさいでもいいが、空き箱の住処に逃げ込んだところで住処ごとゆっくり踏み潰しても……


(……ちっ)


 自分で考えたことに嫌気がさして思わず大きなため息をついた。マジでこんな状態じゃ帰れない。更衣室のロッカーに荷物を投げて、スマホで依頼を探す。収穫は今の気分じゃ無理だ。せめて駆除でもあれば……


「おっ」


 スクロールする指を止める。「剪定」の依頼がある。しかも1000号だ。収穫や駆除に比べて剪定は数が少なく、このバイト初めて結構経つけど剪定はまだ1回しかやったことがない。受領のボタンをタップする。今日は最悪な気分だがこれに出会えたことだけはラッキーだ。


「さて……」


 着ていた服を脱いで、もう制服のようになったライトブルーの競パンを穿く。チンポジを調節してからスマホを取り付けたアームバンドを左腕につけて準備完了。一度鏡の前に立って姿をチェックする。


(……なんか、またデカくなったか……?)


 身体をさすりながら鏡の向こうにいる自分を見る。元々フィジカルには自信があったし筋トレも続けているが、それにしてもだ。大胸筋なんかはがっちりと張り出してきて、腕は一回り位太くなった気がする。そういえば最近Tシャツがなんかきついんだよな。ゆとりあるでっかいやつだったはずなのに……バッシュもサイズ合わなくなって買い替えちゃったし、お気に入りのデニムも裾が短くなった気がする。

 これで身体が重くなってバスケに支障が……とかならちょっと嫌なんだけど、バスケの方は絶好調だ。なんならジャンプ力も上がって、もはや空中戦じゃ先輩たちにも負けたりしない。身体を撫で増していた手をゆっくりと股間に持っていく。


(こっちも……)


 でかくなった気がするのは身体だけではない。チンコもだ。元々でかさも精力も十分すぎるぐらいなのに、萎えてても競パンの締め付けがきつい、と感じるぐらいには成長している気がする。でかけりゃいいみたいなこと言われるけど、最近じゃボクサーパンツに収めるのも大変なほどだ。


「っ……と」


 触ってるとすぐ勃ってきそうになり慌てて手を放す。小さくため息をついて、そういや今日は色々発散するために来たんだと思いなおした。


「んじゃ、思いっきりやりますか……」


 仕事場に向かう更衣室のドアを開け、ドア枠を潜ってまばゆい光があふれる空間に一歩踏み出した。足の裏に何か脆いものが砕ける感触が伝わって、足がずぐりと軽く沈み込む。反対の足も踏み下ろして目が慣れてくると、目の前には青空が広がっていた。


「……おー……」


 感嘆の声がもれる。50号や100号の時と比べて、まず空気が違う。心なしか涼しくて澄んでいる。それから、静かだ。さえぎるもののない視界をじっくりと楽しんでゆっくりと首を下へと傾けていく。薄い靄のような雲を手で振り払って見えた先の足元には、街。まるで航空写真で見たような光景が広がっている。


「はー……すげぇ……」


 街のつくりやビルを見る限り、そこそこの都会のようだ。だけど100号よりずっとずっと小さい街。それは自分の足と比べるとよくわかる。俺の足が踏みつぶしたのは車でもビルでもない。「街の区画」だ。細い道路で囲まれた区画、そこにはビルが五つも六つも建っているが、俺の足がその区画をまとめていくつか潰してしまっている。そしてその衝撃もとんでもなかったようで、足の周りのビルが衝撃でまとめて薙ぎ倒されている。俺の一歩で多分100以上の建物が崩壊している。そのぐらい、この世界で俺はでかいのだ。ゆっくりと右足を上げてみる。


「っとと……」


 全体重がかかる左足が、さらにずぐっと沈み込んでいく。1000号の地面は俺の体重を支えるには柔すぎる。もちろん街の地面はアスファルトやコンクリで固められているけど、そんなの薄い紙みたいなものだ。なにせ俺の足はビルや建物の建つ地盤そのものにめり込んでしまう。1000号にとっては固い地盤でも、俺にとっては耕した畑の土みたいに柔らかい。


(転ばないようにしないとなんだよな……)


 少し外側に足を下ろすと、そこを中心に地面が揺れて、衝撃波で建物が崩壊していく。その前に足を置いていたところは俺の足跡が大きなクレーターみたいになっていて茶色い地面を晒している。ビルや建物、車や道路なんかはそこにあったんだろうけども、俺の足で地盤まで踏み潰されたせいでもう何も残っていない。


「小人はいるかな~……」


 1000号サイズだともう小人は小さすぎて立ったままじゃ見下ろしてもわからない。ゆっくりと腰を落としてしゃがんでいくと、風圧で周りの雲が勢いよく霧散していく。深く腰を落とすとつま先に体重がかかってまた深く地面にめり込む。そこまでしゃがむと、ようやくゴマ粒のようなサイズの小人が見えてくる。俺が現われたからだろう。立ったままじゃ見えなかった大量の小人が、崩れた建物から出て道路にあふれてうごめいている。小人たちの悲鳴や怒号は声が小さすぎるのか、それともしゃがんでもまだ遠すぎるのか全然聞こえない。


(……ほんと、ダニみてえだな)


 戯れに右手の人差し指を小人がいっぱいの道路に突き立ててみる。小人がつぶれる感触はしなかった。小さすぎるのだ。アスファルトを砕いたのは何となくわかって、そのまま指先が少し地面にめり込む。地面に立った俺の指は周りの雑居ビルよりずっとずっとでかい。低いビルなんかは多分、第一関節にも届いていない。爪より小さいかもしれない。そのまま指を動かすと、道路や建物をまとめて掘り返しながら俺の人差し指が大地を蹂躙していく。指一本で、これだ。


「…………ふっ」


 息を吹きかけてみると、瓦礫の砂埃とともにダニのような小人が一気に宙へと巻き上がっていく。本当に軽くなんだけど、俺が話すのとそうかわらない呼吸で、小人たちが吹っ飛ぶ。自分でも頬がにやけていくのが分かった。


「あ~……やっぱ、楽しいな」


 50倍や100倍と違って小人の姿を細かく確認することはできないが、これだけ小さくて弱いともう、本当に虫のようにしか見えない。膝に手を当てて、ゆっくりと腰を上げる。視界が高くなるともう小人の姿は見えず、俺の指より小さい建物が並ぶ風景が見えるだけだ。ちょっと先の、少なくともまだ無事に見える区画に向けて右足を踏み出す。さっきより勢いをつけて足を踏み下ろすと、地面に足がめり込むと同時にまるで水たまりに石を投げ込んだかのように街が波打っている。


「……ははっ!! ほんっと弱いな!!」


 そのまま二、三歩進んで、振り返って街を見下ろす。俺の足があった場所は当然何も残ってないが、俺が直接踏んでないところも衝撃波や揺れで崩壊しているのかいたるところから小さな煙が上がっている。何せ歩くだけで地面が波打っているのだ。大地震を超える揺れの災害が広範囲に広がっているのだろう。


「ゆっくりぶっ壊していかないとなあ……」


 前1000倍の依頼の時はテンションが上がりすぎてあっという間に壊滅させてしまった。今も気分が高揚しているのが自分でもわかる。できればじっくり遊びたい。下を見ながらゆっくり歩く。それだけでも街がどんどん壊れていく。少しすると道路ではない広めの線を見つけた。


「お、線路」


 線路を目でたどっていくと、案の定、近くに電車が止まっていた。ビルが揺れで崩壊するぐらいだ。電車が動けるわけがない。足をそーっと降ろしながら電車に近づく。最後の一歩は線路に沿って電車の横に並べるように、それでいて電車を吹き飛ばさないようにゆっくりと地面に降ろした。電車と俺の足を比べたかったのだ。そして実際にそうしてみると笑ってしまう。100号の時は電車一両が俺の足に隠れるぐらいだった。だが1000号だと、電車一編成と比べても、俺の足の長さを越えられない。もしこの足をちょっと浮かして電車の上から踏み下ろせば、十両以上の電車が一度に潰れて消える。


「いち、にい…………十一両か」


 線路をまたぐようにしてしゃがみ込み、電車の数を数える。俺が起こした揺れで脱線して横倒しになっていたが、車両はまだ形を保っていた。そっと指を近づけてみると、一車両が指先で覆えてしまう。何百人という小人が乗っている電車が、だ。中を見てみようと先頭車両を親指と人差し指で摘まむ。


「あ」


 これだけの小ささだ。十分気を付けていたはずなのに、俺が摘まもうとした車両は持ち上げようとしたときにあっけなくくしゃりと潰れてしまった。指を離すと潰れて薄くなった車両が線路に落ちていく。


(いや、脆すぎだろ……)


 持ち上げるためにほんの少し力を入れただけなのだが、鉄でできているはずの電車はあっけなく潰れてしまった。電車でこれなら小人なんて絶対に摘まめるはずがない。ちょっと考えて電車を摘まむのではなく、電車の下の地面に指を入れて下から持ち上げることにした。一緒に指に乗った線路や土はそうっと息で吹き飛ばして、手のひらの真ん中に電車を転がす。なんとなく薬のカプセルを思い出した。そのぐらい小さい。限界まで顔を近づけてみるが、電車の窓が流石に小さすぎて車内にいるはずの小人は全然見えなかった。逆に向こうからは俺が見えているのだろうか。でかすぎて目ん玉しか見えてないかも。


(……そうだ)


 手のひらの電車を落とさないよう、ゆっくりとその場に座り込んだ。と言っても小人からすれば俺のケツが落ちてくるので大惨事だろう。建物や車をまとめて潰しながら地面がえぐれ、大地が揺れているのを尻から感じる。そのまま軽く脚を投げ出すと、街の一画が俺の脚の間に収まってしまう。股から伸びる線路の先に合った残りの電車は俺が腰を下ろした衝撃で吹っ飛んでぐしゃぐしゃになっていた。もう一両ぐらい取っとけばよかったな。


「ま、いいか。それより……」


 ゆっくりと自分の股間に目をやる。もうここにきてからずっと興奮しっぱなしだったのもあって俺の競パンは左上に向けてもっこりと大きく膨らんでいる。もちろん、俺のチンコだ。というかもう競パンに隙間ができて半分ぐらい中身が見えてしまっている。競パンの生地が破れる勢いで押し上げるそれを解放しようと、電車を乗せているのと逆の手でそっと競パンに指をかける。すると待ってましたとばかりに勃ちあがったチンコがぶるんと飛び出してきた。


「はは……」


 自分の息子の元気の良さに笑ってしまう。完勃ちにはまだ遠いが、それでも俺の手でなんとか覆える、といったサイズだ。それを手で掬い上げるようにして握って上向きにし、反対の手を近づけて手を傾け、電車を転がしていく。


「マジちっちぇえな……」


 100倍の時はチンコと電車を比べて、入るかどうかを考えていた。1000倍はもう比べ物にすらならない。長さはもちろん、太さでもだ。なにせ、電車一両が亀頭の上に乗って、鈴口の溝にはまっているのだ。小さいことはわかっていたが自分のチンコと比べたことで興奮が増してきた。チンコにどくどくと血液が送られていく感覚がする。


「……ん?」


 そのとき、自分のチンコを見下ろしている視界の端に小さな煙のようなものが映った。雲のように白いモノではなく、濃い灰色の……あ、まただ。オレンジ色の光も見えた。


「なんだ?」


 顔を上げて辺りを見渡すと、ちょうど目の前にハエのようなものが編隊を組んでのろのろと飛んでいる。これはわかる。戦闘機だ。


「うわー、マジか!」


 ちょっとテンションが上がってしまう。虫みたいなサイズでも戦闘機は戦闘機だ。もうガキじゃないけどかっこいいものはいくつになったってかっこいい。再び向かってきた戦闘機たちが俺に攻撃してくる。ミサイルが何発か顔に当たったが、それこそ、虫が触れたようにしか感じない。


(無理に決まってんのに。バカだな)


 さすがにちょっと笑いが漏れた。小人からすれば俺はもうビルとかそんな次元ではなく、それこそ山のようにでかいのだ。山をミサイルの数本でどうにかできるわけない。あきらめ悪くまた攻撃してこようとする戦闘機たちにゆっくりと両手を伸ばす。ちょっと捕まえて観察してみたい。


「あ」


 上下から挟むようにして包もうとしたのだが、俺の手が起こした空気の流れが凄まじい暴風になってしまったようで、態勢を崩した戦闘機同士がぶち当たって爆発した。逃れたやつもいたっぽいけど勝手に俺の手にぶつかってまた爆発してしまった。あまりに儚すぎてそのまま固まってしまう。


「……ま、いいか」


 軍事力は余りあるほどあるはずだから、多分続けて攻撃はしてくるだろう。ぱっぱと手を振っていると、腰の方に何かが触れるような感触。来たかな、と座ったまま体をねじると、俺の体の下の方で小さな煙と炎の爆発が立て続けに起きていた。これは砲撃だろうか。当たっている場所から攻撃しているだろう方向を見ると、俺が歩いてきた方向で、大分壊滅した平らな街が続いた先には海がある。


「……軍艦か!」


 面白そうだ、と地面に手をつき建物を数十軒押しつぶしながら立ち上がる。チンコに乗せていた電車はいつの間にか落ちていたがもういい。半勃ちのそれをむりやり競パンの中にねじ込みなおす。その間も足や太ももでは爆発が起きているが、触るような感触があるだけで痛くもかゆくもない。全く効いていないのに必死に攻撃している姿を想像するともはや愛おしささえ感じてしまう。


「どれだけいるかな~……」


 歩いてきた場所に戻るように、でもせっかくなので被害の少なそうな場所を中心に踏み荒らしながら海へと歩いていく。すると一分もしないうちに海岸へとたどり着いた。埋立地なのかさっきより足の沈み込みが大きく、歩いた端から地面が泥のようになって建物が沈んだり傾いていく。見渡した海は流石に広くて水平線が緩い弧を描いている。船はどこかな、といまだに身体に当たり続ける砲弾からその向きを推測して海を見ていくと、海面に何かがたくさん浮かんでいるのを見つけた。


「いたいた!」


 泥だらけの陸地から海面に足を降ろすと、流石に上から見てもわかるぐらい大波が立った。波止場や波消しブロックみたいなのが沈んでいくのを見ると、多分このまま近づいたら船を見る前に俺の起こした波で船が転覆する。


(そーっといかないとな……)


 気を取り直して、風呂につま先から入るように反対の足も入れる。その後もできるだけ波を立たせないようにゆっくりと足を前に進めていった。1000号の世界でも海は流石に深くて、最初は足首だけだったのに次第に脛、膝、太もも……と、俺の身体が海の中へ入っていく。競パンが水に沈むとその冷たさでちょっとチンコが落ち着いた。そしてヘソが出るか出ないぐらいの深さまでくる。


「うお~……すげえ……」


 もう、大艦隊、である。軽く見ただけで20以上の軍艦が、俺に対して側面を向けて艦砲やミサイルを撃ちまくっている。距離が近くなって当たった時の衝撃は強くなったが、それでもせいぜいくすぐったい程度だ。もっとよく見たくてもう一歩近づくと流石に揺れが大きすぎたのか、砲撃が止まる。手の届くところまで来ると、少し海中にしゃがみ込んで肩が出るぐらいの高さで船と目線を合わせる。海中から腕を上げて、適当な船の上にかざしてみた。


(俺の手の方がでけえじゃん)


 結構でかい船だと思うのだが、俺の手が作る陰にすっぽりおさまっている。手からぼたぼた落ちるしずくが船の甲板や砲台に滝のように流れ落ちる。……もし、この手を下ろしたらどうなるだろう。この船は俺の手を支えられるだろうか。それとも、俺の手の重さに負けて沈んでしまうだろうか。ちょっと考えてゆっくりと手を下ろす。手のひらに艦橋が当たると、船が沈みこむより先に艦橋が折れた。そのまま艦橋を突き崩していって、砲台やら何やらに手が触れて、手の重さで船そのものが悲鳴を上げるように沈み込んでいく。しばらく耐えているように見えたが、ちょっと肘を上げた瞬間に限界が来たのか船全体が勢いよく海の中に沈み込んだ。手のひらを離れて下へ下へと沈んでいくのが見える。俺の手の重さにも耐えられなかったらしい。


「ふふ……あっ、待て」


 沈んだ船から目を話して周りを見ると、艦隊が俺から離れようとしていく。俺が片手で船を沈めたのを見て戦意喪失したのか。でもこんな面白いもの逃がすわけにはいかない。海中で屈んでいたとこから立ち上がると、俺の身体が大量の海水を巻き上げて艦隊に爆撃のように落ちていく。同時に海面が盛り上がるような波となって襲い掛かり、軍艦たちは動きを止めた。俺は一番遠くにいた船に目をつける。と言っても一歩踏み出して腕を伸ばせば届く距離だ。その船を上から掴んで壊さないように持ち上げて手元に持ってくる。


「逃げたら面白くないだろ……?」


 そっと掴んだつもりだがそれでも船の薄い装甲に指が食い込んで、いつ泣き別れになってもおかしくなさそうだった。俺は下で見上げているだろう船のやつらに見せつけるようにして、ゆっくりと右手に力を込めていく。豆腐を握りつぶすようにやすやすと船に指が食い込み、ぎゅっと握った瞬間、船は小さく爆発した。落ちた破片が小さな水しぶきを上げる。やっぱ電車よりでかい分遊びがいがある。それがまだこんなに。また手を伸ばして、今度は下から掬い上げるように軍艦を持ち上げる。胸の前まで持ってくると細かな砲塔やレーダーまで見える。小人は外に出てないからか見えないが、中にたくさんいるのだろう。


「ほら、攻撃してみろよ。街を破壊したやつを倒さないとだろ?」


 このサイズ差で言葉が通じたかはわからない。それでも手を胸元に近づけてやると、砲塔が動いて俺に向かって砲撃を始めた。ほぼ船が触れるような距離の砲撃でもちょっとくすぐったいぐらいにしか感じない。まじでおもちゃみたいだ。そのまま手を傾けて、俺の胸と手で軍艦をサンドイッチする。鉄の装甲があっさりひしゃげていき、俺の胸と手の間でぺったんこになる。


「さて、次は……」


 そこからはもうたっぷり楽しんだ。ある船は人差し指を突っ込んだら簡単に穴が開いたのでそれで甲板を穴だらけにした。ある船は持ち上げて思いっきり息を吹きかけたらレーダーもろとも艦橋が吹っ飛ぶ。どの軍艦ももう逃げようと必死だったけれど、船の速度で俺から逃げられるわけない。拳をたたきつけたり、両側から挟み潰したり。そんなことをしていたらあっという間に大艦隊は数を減らしていく。


「さーて、あとはお前だけだな?」


 目の前に一隻だけ浮かんでいるのは、他の軍艦より一回り大きい戦艦だ。俺の手でも覆いきれないでっかいサイズ。でも足よりかは小さいか。当然上に乗ってる主砲も他の船のものより強力だが、まあ、俺には全然効いてない。


「ちょっとさあ、試したいことがあんだよ……」


 戦艦を壊さないように掴んで、引っ張って陸の方に移動する。ヘソほどだった水面が太ももが出るぐらいの浅さになる。そこで俺は戦艦と向かい合った。今海面に浮かんでいる戦艦の目の前にあるのは、俺の競パンである。それも、艦隊を破壊しまくった興奮でバッキバキに勃ちあがり、競パンを押し上げまくって上からはその今にもぶち破らんとする姿が丸見えになっている、俺のチンコの形がくっきりと浮き出ている。


「電車じゃ比べ物にならなかったけどさあ……」



コイツならピッタリじゃね?



続く

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Comments

曹達(ソーダ)

大学生のちょっとしたついてない日のストレス発散のために蹂躙される1000分の1サイズの小人達……哀れですね~\(^o^)/ 本当にサイズ差がありすぎて、地盤すらうねるほど柔らかいんでしょうねぇ。 小さすぎてコミュニケーションもままならないから、ほぼ独り言のような感じで自分の巨大さ、力の圧倒差を感じて興奮してる感じですね(*´Д`) そして艦隊ですら手玉にとって次々と沈めてしまうイオリ君……恐ろしいですね……^q^ 最後に残った一隻、いったいどんなことが試されちゃうんでしょうね……!

かぷりちお

チンコのサイズと小人のものたちを比べる際の表現が本当にリアルでめちゃめちゃテンションあがって毎回とっても捗っています、本当にありがとうございます……!!!

ichiarrow

コメントありがとうございます! 1000号の世界だと体重も実質ものすごいことになってしまうので歩くだけで大地震レベルの衝撃なんですよね~ 1000号の小人は本当ダニサイズで意思疎通が難しいので、小人を虐げるよりかは「思いっきり破壊したい!」って人に適性がありますね~ もうイオリくんは山サイズなので戦艦の主砲ですらせいぜいくすぐったいレベルなんですよね……もうほんと哀れとしか言いようがない…最後の一隻は……ご期待ください!

ichiarrow

コメントありがとうございます!! 1000号世界だと電車すらもう長さを比べるってレベルじゃないんですよね~電車でこれなので車や小人なんか比べるにも値しないという… いつも楽しんでいただきありがとうございます!

あかいろ

最初でペット達を虐める妄想しちゃうぐらいイライラしてるのがナチュラル巨人感がでてて良いですね…一方で嫌悪感を持ってるのもちゃんとペットとして可愛がってるわけで…それが1000号世界に流れちゃってると思うとご愁傷様ですとしか笑 テンション上がりまくって踏み潰しながら自分のちょっとでかくなって自信ある身体とちっさすぎる世界のあれこれとを比べたくなっちゃうのが、自分のデカさと成長に改めて酔いしれてるのが見て取れて最高ですね!書き振りからフレッシュで爽やかな、ちょっとヤンチャな子供っぽさのあるイオリ君(そこがまためちゃくちゃ可愛いわけですが)ですが、筋肉ももっこりも成長してる上に、身長が188cmもある一般の友達にやべーと言われるレベルの高身長マッチョでまだやんちゃ感があってというイオリ君ほんと手記ってなる… しかも今回は電車がまるで糸のような超巨大なサイズなわけで…それが想像できる描写満載すぎて最後まで読み切るのがめっちゃ大変でした!!特に電車と比べた時の鈴口の溝に挟まっちゃうなんてのが特に最高すぎます!!その切り口もイオリ君視点だから、電車の小ささとそれで興奮してるのが伝わってきて最高です。。。亀頭の上に乗せられた電車の中の小人の運命もあっという間に戦闘機に気を取られてどっかいっちゃっても別にいいや的な感じだし、座った時の尻の大きさとか太腿の壁具合とかが、足で街区ごと踏み潰してる錨鎖の直後だから思いっきり尻でも太腿でも数がいく蹂躙し尽くしてるんだろうなぁと思うのがたまらん…イオリ君みたいな高身長マッチョが!!(しつこい)いつも思うけどキャラメイクの質が高すぎる…男らしさとイケメンっぽさとナチュラルなデカさがうまい具合に混ざり合って、しかもまだちょっとだけ自分のデカさと成長具合に興奮する程度に成長期の要素を残してる描写スコ。自分はデカくて当たり前っていうのが多い業界で、どんどんデカくなっていくイオリ君(でも最初からでも普通にでかい)のイケメン描写に毎回メロメロが止まりません…w ダニみたいな小人の世界を歩いてるだけで蹂躙し尽くせちゃうなんて、イオリくんも気分良くストレス解消できそうですね!しかも今回はおあつらえ向きにちゃんと健気な抵抗してくれる軍隊がどうにか打ち込めるサイズのものまで用意してくれちゃって…笑 続きを正座して待ちます!

ichiarrow

コメントありがとうございます!! イオリくんは自分の所有物は大事にする人なので……バイトはストレス解消もできてお金も稼げて一石二鳥って感じでしょうか。 1000号世界はイオリもあまり経験ないので比べたくなっちゃいますよね!電車一両が実質2cmとかになるともう指よりちっちゃいので……鈴口のとこは私もお気に入りです!戦闘機が来なかったらもっとじっくり楽しんでたかもしれないですね~ 無駄なのに必死に抵抗してくる軍隊はやっぱりかわいく見えちゃうみたいです……最後に残った戦艦がどうなるかは……ご期待ください!