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アニメーションのタイミングが楽曲と合致していると、見ていてとても気持ちが良いものです。楽曲に合わせてループするモーションアニメーションを作成するときには、まず「1小節は何フレームで構成されるか?」を考えることになります。


そこで、使用する楽曲のBPM(Beats Per Minute、速さのこと)と、作成する動画のFPS(Frame Per Second、フレームレートのこと)によって以下のように1小節のフレーム数を割り出します。

【例】4拍子の楽曲①

120BPM(1分あたり120拍)

動画のFPS=30(1秒あたり30フレーム)


60 / 120(または 1 / ( 120 / 60 ) )=0.5(1拍あたり0.5秒)

0.5 * 4 = 2(1小節(4拍)=2秒)

2 * 30 = 60(1小節=60フレーム)


これにより、楽曲のBPMが120、動画のFPSを30とした時、1小節のフレーム数は60となります。よかった、これで解決ですね…とはいかないのが難しいところです。もう一つ、別のBPMの例で考えてみます。

【例】4拍子の楽曲②

146BPM(1分あたり146拍)

動画のFPS=30(1秒あたり30フレーム)


60 / 146(または 1 / ( 146 / 60 ) )=0.41095...(1拍あたり0.41095...秒)

0.41095...*4=1.64383...(1小節(4拍)=1.64383...秒)

1.64383...*30=49.31506...(1小節=49.31506…フレーム)


これにより、楽曲の拍子が4拍子でBPMが146、動画のFPSを30とした時、1小節のフレーム数は49.31506…となります。


さて、困りました。1小節当たりのフレーム数が半端な数になってしまいました。数秒くらいなら四捨五入して49フレームなどとしても気にならないかもしれません。しかし、10秒、20秒…とループすると、音ズレがやや気になるところです。なので、1小節当たりのフレーム数を調整してみます。


1小節が 49.31506…フレームです。これが3小節だと 49.31506… * 3 = 147.94520… となり、切りの良い数字である148にかなり近くなります。そこで、3小節で148フレームとなるよう1小節ごとのフレーム数の組み合わせを設定してみます。


49 + 49 + 50 = 148


つまり、1小節49フレームを基本とし、3小節ごとに1回、1フレームだけ追加したループを作成することになります。FPS30で148フレームだと約5秒なので、音のズレは5秒ごとに0.06フレーム以下。長くても1分程度の短いループ動画であれば、ズレが気になることは無いと思います。


今回の例では、3小節で考えると切りのいい数字に近くなりましたが、BPMにより4小節だったり、5小節だったりと調整が変わることもあります。なかなか面倒ではありますが、完成したアニメーションが楽曲とバッチリ合っていた時の喜びは、何物にも代えられないものがあります。ループモーションによるアニメーションを作る方の参考になれば幸いです。


BPMがあれで、FPSがこうで…

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