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ソルくんとプール ※途中で視点が変わります。  今日はソルくんとプール遊びをする日。水着の用意もできてるし、きっと楽しんでくれるだろう。といっても、まだプールの用意ができていないから、アイスで我慢してもらってるけど。 「おい、そのプールってのはほんとに涼しくなるんだろうな」 「もちろん、だから安心してアイスしゃぶっててよ」 「…仕方ねぇか」  ソルくんが食べてる間に、僕はプールを探しに物置へ行くことにした。 「ちょっと行ってくるから、食べ終わったら置いてある水着に着替えてね」 「水着…」  ほどなくして食べ終えたソルは、部屋の隅に置かれたかごと赤い布に気づいた。 「これのことか?」  中に入っているのは赤に白の花柄模様が入った子供用の水着。間違いないだろうと手に取りまじまじと観察していぶかしげな顔になる。 「これであってんのか…?」  しかし、やはり他には何も置かれていないのだ。それを着るしかあるまい。男が戻ってくる前に、四苦八苦しながらひとりで着替え、終えるまでに数十分とかかってしまった。 「あー!ソルくんちゃんと着てくれてるー!よく似合ってるよ、やっぱりその色にして正解だったなぁ」 「わざわざ選んだのか?」 「そうだよ?あ、嬉しい?喜んでくれたのかな?」 「…まぁ、嬉しい…けど///」 「ソルくんがデレた…!えへへ、僕にとって最高の瞬間を味わえたところで、ソルくんに残念なお知らせがあります」 「おい、残念な知らせってなんだよ。ろくでもねぇ話じゃないだろうな」 「えーと…、……ソルくんごめん!プールが虫食いだらけで使えません!!あ、でもね、ホースがあるからそれで」 「…そんなとこだろうとは思った。どうしても付き合えってんなら仕方ねぇから付き合ってやる。これも着ちまったしな」  ソルくんのお許しを得て、僕たちは庭先に出てきた。 「それで、ホースはどこに」 「ここだよー!」 「なっ、いきなりなにしやがる!」 「これぞホースの醍醐味、水を飛ばす方向を自由自在に操れちゃうんだ!てかソルくん、このくらい察知して避けなくちゃ」 「テメェがいきなり」 「ほらほら次行くよー!」 「んっ…!上等だ、かかってくるならハナからマジで来い」 「それそれぇー」 「くそっ、腹ばっかり狙いやがって!!」 「なんのことかな?」 「とぼけやがって…!」 ―ぎゅる…ぎゅごっぐるるるるる…ぎゅぅぅぅぅぅぅ…ごろごろごろ…げりゅりゅ、ぐぎゅ、げりゅりゅりゅりゅりゅ… 「ソルくん?どうかしたのかな?」 「な、なんでもねぇ…。もう十分だ。部屋に戻る」 「あ、待って待って、そのままじゃ水浸しになるから、脱いでから行こう。ほーら腕広げて?」 「もたついたら承知しねぇからな…」  ソルくん、お腹壊してくれたんだ…と心の中で思うだけで顔がにやけそうになった。やっぱりアイスを食べさせててよかったなぁ。薄着になったところへ水攻めするだけでこんなにも簡単に腹痛を引き起こせるんだもん。 「おい、まだ始めねぇのか。これくらい、自分で脱げるんだぞ」 「はいはーい、そう言いつつも待っててくれるソルくんが大好きだなぁお兄さん」 「っ…!!自惚れんな」  そうそう、そうやって強気で可愛いソルくんが、お兄さん大好きなんだ。もちろん、口には出せないけどね。 「うっ…」 「駄目じゃないか、ちゃんと腕を広げて?」 「む、無理…トイレ、行きた…っ、ぃ…!」 ―ぎゅぅぅぅぅぅぅ…ごぎゅ…ごぽぽぽっ、ぐぎゅぎゅぎゅぎゅ 「出る、出るっ、なぁもう入っていいだろ!」 「出るってなにが出るのかな、ソルくん?」 「っ、と、トイレに行くんだから離せよ…」 「やだよぉ、そのまま上がられたら家の中が濡れちゃうじゃないか。もう少しも待てないほど漏れそうなのかな?もしかして、遊んでる間も我慢してたの?」 「そんなこと、今は気にしてる場合じゃ…」 ―ぐぎゅう…ぎゅるるぅ…げりゅりゅ、ぎゅごっぐるる、ごぼっごぼぼ、ぐぎゅぎゅぎゅぎゅ…ぐじゅぅう、ぎゅるるっ、ぶじゅっ! 「あっ、…////」 「今のはなにかな?あれ、お尻の方、なんか汚れてない?それに少し臭うような…これ土の匂いじゃないよね…」 「も、もたもた…するから…っ!!」 「え、もしかして漏らしちゃったかな?」 「も、漏らしてなんか…っ」 ―びちっ!ぶじゅっぶびびっびちっびちびちびちっ!じゅじゅっじょぉぉぉぉぉっ…ぎゅるぎゅる、ぶびびっぶちゅ、じょろろ… 「ソルくん、どうしてお尻が汚れちゃったのか、お兄さんに教えてほしいなぁ?」 「ぅ…、ぐす……う、うんち…漏らした…////」 「そうだねぇ、しかもおしっこまで出しちゃったね?」 「……ごめん、なさい……」 「ふふ、僕も鬼じゃないしね。さすがにこれ以上は怒れないよ。綺麗にしてすっきりしようね」 「ソルくん、お着替え終わったー?」 「ああ……」 「うんうん、やっぱりこっちのソルくんもいいねぇ」 「なに気色悪いこと言ってんだよ」 「えー、手きびしいなぁ。じゃぁもう遊びに来てくれないの?」 「あー……。どうしてもってんなら来てやってもいい」  わかったよソルくん、君が次に遊びに来てくれるその日までに、次の作戦を考えておくから楽しみにしててね。

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