塩見周子は元Pさんの嫁で義父の…(前編) (Pixiv Fanbox)
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「陽子、愛してるぞ陽子、よく戻ってきてくれたな」
「もう、あたしは陽子じゃなく周子なのに、おとーちゃんいつまで寝ぼけてんの?」
「ずっと寂しかったんだぞ陽子! もう離さないからな」
「だから~~」
アイドルを引退してから二年。二十三歳になった塩見周子は元プロデューサーと結婚した。全国のファンから愛されるアイドルという存在から、たったひとりの旦那様に愛してもらう人妻への転身。華やかな芸能界への未練はこれっぽっちもなかった。
プロデューサーに支えてもらうアイドルから、今後はプロデューサーを支える良妻になるんだと周子は決めていた。
その彼女が今、プロデューサーとの愛の巣で男に押し倒され、抱きつかれている。
男の正体はプロデューサーの父で周子からすると義父。若いころ妻が男を作って蒸発。以後は男手ひとつでプロデューサーを育ててきた。年齢は五十代だが長身かつ肉体労働を長くしてきたため筋肉質でガッチリした身体をしていた。
結婚当初は別居していたものの、義父が身体を悪くして休職したことを機に、親孝行したいプロデューサーが周子に同居の話を持ちかけた。
周子はプロデューサーのお父さんならと一も二もなく同意した。
「おとーちゃん堪忍して。そんな大きい身体で伸し掛かられたら苦しいから。酔ってるならお布団で寝ながら待っとき、お水持ってきたげる」
そう声をかけて周子は義父の下から這い抜けようとする。しかし、彼の手にぎゅうぎゅう抱きしめられ身動き取れなくされてしまう。ただでさえ男女の筋力差があるうえ、義父は屈強な体格の持ち主。腕力に物を言わされたら周子が太刀打ちできるはずもない。
「そうやってまたワシから逃げようとするんだな陽子。今度は絶対に逃さないからな。あんな男がなんだ。ワシのほうが陽子を愛しとるんだぞ」
「ちょ……痛いって、堪忍してよ!」
「うるさい、おとなしくするんだ。今度こそ二度とどこへも行かせんぞ。もう二度と離さんからな」
周子は両手首を義父の手に掴まれる。彼の大きく力強いては片手で周子の両腕を難なく拘束した。周子はバンザイするように両腕を頭上でまとめられてしまう。さらに体重をかけて抵抗を封じてくる。この体格差では逃れようがなかった。
(あかん、ほんまに逃げられへん)
圧倒的な力の差。抵抗しても無駄なんだぞ万の言葉よりも分からせられる。
周子から見て義父は可愛い熊さんのような存在だった。大きな身体に不釣り合いなほどつぶらな瞳、仕事を休んでから運動不足で腹が弛んできたと言って腹部をポンポン叩く動きも動物園で見た熊さんのようだった。
だけど熊は大人しく、可愛く見えても熊。ひとたび牙を剥かれれば人間が敵う相手ではない。現に今の周子は、まったく身動きできない。義父はそれほど力を込めて押さえつけてるように見えないのにだ。その気になれば彼はいつでも自分を犯せるのだと分かってしまう。
「や……やめて、離して、いややっ……あたしは、おとーちゃんが別れた奥さんじゃないんだよ、人違いでこんなこと……」
震える声で懇願する周子の言葉も義父の耳には届かない。
「あの男にはもう指一本触れさせん。誰にも渡さないぞ。陽子、お前は永遠にワシだけのものだ」
不意に義父の顔が近づいてきて唇を塞がれた。強引に舌がねじ込まれる。唾液を流し込まれて飲まされる。アルコール臭いキスだった。
周子は顔を背けて抵抗するが、顎を捕まれて無理やり正面を向かされ再び唇を奪われる。口の中を舌で蹂躙された。逃げ惑う周子の舌は程なくして義父の舌に絡め取られた。
「ぷはっ! お、おとーちゃん何するん?」
唇が離れた瞬間に周子は抗議の声を上げる。
「口答えするな。今度こそワシのほうが、あんな男より陽子を幸せにしてやれると証明するんだ」
職場でお世話になった人と久しぶりに飲んでくると言って出かけた義父は、よほど楽しい酒宴だったのか周子が見たこともないくらい泥酔して帰ってきた。普段は若い息子嫁の前で醜態をさらさないようセーブしていたのかもしれない。
べろんべろんになって帰宅した義父は周子の肩を借り寝室までやって来た。そこで彼は酔いから周子を、自分と息子を捨てて何年も前に蒸発した元妻と誤認した。そのまま畳に押し倒されてしまったのだった。
「やだ、待っておとーちゃんっ」
義父の手が部屋着にしていたトレーナーの裾から侵入してくる。ブラジャー越しにプロデューサー以外の男に胸を揉まれた。大きな手が乳房全体を包み込み優しく撫で回してくる。
酔った勢いで力任せにされたらどうしようと恐怖したが、予想と違い義父の愛撫は丁寧でねちっこい系だった。その愛撫の巧みさが周子に別種の恐怖心を抱かせる。
「んっ、んんっ、やめ……あっ……だめぇっ……」
義父の指が乳首に触れると甘い声が漏れてしまう。慌てて口を噤むが遅かった。一度漏れてしまった声は堰を切ったように止まらなくなる。
「ああっ、あんっ、そこぉ……ダメぇえ」
執拗に乳首を責められるうちに喘ぎ声が止められなくなってしまう。
周子は身をよじり、なんとか逃げようともがいた。しかし、そのたびに義父の手により動きを封じられる。彼は単に上から覆い被さるだけでなく、周子の動きを読み先回りした。まるで柔道の試合のように一方的に抑え込まれてしまう。
そして周子はいつの間にかズボンを脱がされていた。
「ちょっと待って、おとーちゃん! それはダメ、そこは本当にあかんよ」
脚を閉じて抵抗しようとするが義父は細っこい周子の脚力など意に介さない。あっという間にパンツも剥ぎ取られて下半身丸出しにされた。足の間に割って入られた状態では閉じることも叶わない。
両足を開かされると股間を義父に凝視されてしまう。そこは既に潤っていた。陰毛は愛液で濡れそぼって肌に張り付き、秘裂からは透明な粘液が溢れている。ひくつく膣穴の入り口を指先でなぞられるとそれだけで感じてしまい、さらに蜜液を分泌してしまう。
(こんなことになるなんて)
まだ触れられてもいないのにここまで感じてしまう自分が信じられなかった。しかも相手は義理の父親。それなのにどうしてこんなに興奮しているのか、自分でも分からなかった。
(どうして、あたしこんなに濡れてるん?)
戸惑いながら自問する周子の疑問に答える者はいない。だから周子は自分自身で答えを出した。
(あの人が触ってくれないから……お仕事が忙しいのは分かってるけど、もう少し夫婦らしい生活をしてれば、おとーちゃん相手に濡れたりせーへんのに)
周子をトップアイドルまで育てた実績は、プロデューサーのキャリアを大きく前進させた。任せられる仕事の量は増え、与えられる裁量も大きくなった。そのため仕事は多忙を極めた。
皮肉にも周子の成功が彼女とプロデューサーのすれ違いを生み出したのだ。しかも担当アイドルとプロデューサーの関係でなくなったふたりには家庭以外での接点がない。家にろくすっぽ帰ってこなくなったプロデューサーとは一緒に過ごす時間が減り、セックスレスに陥ってしまった。
周子は自慰で性欲を発散するしかなくなってしまったが、それも限界があった。元アイドルと言えどヤリたい盛りの女。たまに何もかも忘れ極太バイブでズボズボしたい夜だってある。だけど義父と同居していては、ケダモノのようなおほ声オナニーに興じることもできない。
声を殺し、大人しく浅瀬を自分の指で弄りながら、身体をビクビク震わせてイクのが精一杯だ。それが不満となって余計に身体を疼かせた。
そんな状態が長く続いたせいで、周子の身体は無意識に雄を求める万年発情状態になってしまったのである。それもオナニー中ずっと想像していた、おっきくて逞しいおちんちんを膣奥まで捩じ込み、情熱的に抱き潰してもらえるような強い男の人とのセックスに飢えていた。
周子が義父に胸を揉まれながら感じた恐怖とは言い換えれば、目の前にいるセックスしちゃいけない男の人が、自分の求める抱いていもらいたい男の人の条件を満たしてしまっていること――ここで抱かれたら、この人とのセックスにハマっちゃうかもしれない予感だった。
(絶対セックスしちゃいけない男の人なのに……義理のおとーちゃんなのに、あの人の本物のお父さんなのに……)
そう思えば思うほど背徳感が興奮のスパイスになる。いけないシューコちゃんの面が煽られる。
欲望や好奇心に負けちゃダメだと静止する理性とは裏腹に、身体は素直に反応してしまう。胸を弄られているだけで気持ちよくなってしまうし、股ぐらから溢れた愛液で太腿の内側までびっしょりと濡らしてしまっていた。
(ダメだって、このまま流されたら)
なし崩しで最後までされてしまったら、もう取り返しがつかない。後戻りできなくなるだろうことは容易に想像できた。それだけは避けたかった。
(何とかしなきゃ)
そう思っても力が入らない。そもそも腕力で敵わない上に組み伏せられていては何もできなかった。
それでも周子は諦めなかった。どうにかしなければと頭をフル回転させる。
ふと思いついたアイデアを実行しようと試みる。義父の肩に手をかけ押し返すのではなく逆に自分のほうから抱きついたのだ。すると驚いた彼の動きが一瞬止まった。これは使えると思い周子は更に密着するように身体を押し付けた。ちょうど彼におっぱいを押し当てるような格好だ。
そのまま腰をくねらせて誘うように動く。彼の腰に両脚を巻きつけてホールドした。
「お願い、これ以上やったらあかんの。こんなことしたらダメなんは、おとーちゃんも分かるやろ。おとーちゃんのこと嫌いなわけじゃないけど、やっぱりこういうのは本物の夫婦同士じゃないとね」
「本物じゃない……」
「うん、おとーちゃんには悪いけど、あたしはもう他の男の人と結婚してるから」
「ワシよりアイツのほうがいいのか」
「もちろん。あたしの旦那さんだもーん」
「陽子、お前……」
不意に義父の手が離れた。拘束を解かれたのだと思った瞬間、トレーナーを剥ぎ取られた。目の前が暗くなったかと思うと、次に視界が開けた時はトレーナーから頭が抜け、両腕に絡みついている。
上半身は完全に裸になった。ブラジャーを押し上げられ胸が露わになる。白く透き通った乳房の先端はすでにツンと硬く尖っていた。剥き出しになった胸に義父が吸い付く。乳首を舐められるとくすぐったかった。
乳首だけではなく乳輪ごと口に含み吸われたりもした。口の中で舌を使って激しく舐られるたびに背筋がぞくぞく震える。
「んっ……あ、ああっ、やぁっ」
乳首への刺激に周子は思わず声を上げてしまう。彼女の声に気をよくしたのか義父はさらに強く乳首を吸い上げる。舌先で乳首を転がされ甘噛みされた。反対側の胸も手で揉みほぐされる。指の間に乳首を挟み込んでクニクニ捏ねられると甘い痺れが広がった。
「ふああっ、んくぅぅっ……う、うう……あっ、あぁぁんっ! おとーちゃん♡ そこ、そんな風にしたらダメぇ……♡」
義父の愛撫に翻弄されてしまう。自分で触る時よりも何倍も気持ちいい。認めたくないけどプロデューサーよりも上手い。
(どうしよう、これ、すごいかも)
次第に頭の中がピンク色になっていくのが分かった。身体の芯が熱くなり股間の奥がキュンとする。この感覚が快感なのだと悟った時にはもう手遅れだった。
(こんなの知らないっ、こんなの気持ちよすぎる)
頭の中で警鐘が鳴る。このままだと危ないと分かっていても快楽に抗うことはできなかった。
(ダメっ、このままじゃイかされてしまう)
だが絶頂に達する寸前で義父は動きを止めてしまった。中途半端に高められた身体が疼く。あと少しだったのにという残念さが募る一方、安堵している自分もいた。あのまま続けられていたらどうなってしまったのだろう?
(危なかったー、あとちょっとでおとーちゃんにイカされてまうところだった)
もしイッてしまっていれば間違いなく堕ちていた。一度でも義父の手でイッてしまえば忘れられなくなる。
「本物じゃないなんて言うなよ陽子。ワシらは永遠の愛を誓った仲じゃないか」
「だから、あたしはシューコちゃんで陽子さんじゃないって」
未だ酔いが醒めない義父は頑なだ。自分が一度こうと決めたら他人の説得には耳を貸さない。先程は拒んでいた相手が逆に抱きついてくるという不意打ちで時間を作ったが、同じ手は二度通用しないだろう。
「分かってるぞ陽子。俺が忙しさにかまけて家庭を疎かにしたから――抱いてやらなかったから他の男に走ったんだろ、あれからワシも反省したんだ。やはり夫婦は愛の通った濃厚なセックスをしないとな」
そう言って義父は周子の目の前でパンツごとズボンを下ろした。現れたのは太くて長い男根だった。亀頭が露出して先走りに濡れていた。血管の浮き出た赤黒い陰茎は、グロテスクではあるが何故か目が離せないほど魅力的に見えた。
(なにあれ……あんな大きいの初めて見た)
周子が知ってる男根はプロデューサーのもの一本。アイドル時代は綺羅星の如く輝く芸能人や、女の身体を金で買おうとする枕営業狙いのヒヒ爺どもからひっきりなしに誘われた。しかし一度だって周子はプロデューサー以外の男に靡かなかった。
ゆえに塩見周子は旦那様以外のちんぽを知らない。
初めて見る夫以外の生殖器に目を奪われる。その大きさに圧倒されると同時に興奮を覚えた。心臓がドキドキする。鼓動の音が耳にうるさいくらい響いた。
アレが自分の中に入ってくることを想像すると、はしたなくも周子は膣キュンして蜜液が溢れてくるのを感じた。まるでこれからされることを待ち望んでいるかのように。
(だめ、あの人を裏切るわけには……あの人だけなんだから……あたしがエッチしていい男の人は)
心ではそう思っても身体は正直だ。早く挿れて欲しくてたまらなかった。今まで我慢してきた反動だろうか、目の前の肉棒にむしゃぶりつきたくて仕方がないのだ。
(ああ、欲しい、あれが、あのおっきいのでおまんこぐちゃぐちゃにしてもらえたらどんなに気持ちええんやろ)
想像してしまったことでますます欲しくなった。下腹部が疼いて止まらない。子宮が降りてきて精子を求めて降りてくるのが分かる。雄の子種を受け入れる準備をしているのだ。
まだ挿れられてもないのにと驚く周子を余所に義父は、暴発寸前の陰茎を義娘の秘裂に押し当ててきた。くちゅりと音を立てて先端部が割れ目に触れる。それだけで背筋に電流が走ったような衝撃に襲われた。軽く達してしまいそうになるほどの快感に襲われる。
「ひゃうん♡」
自分でも信じられないような甘ったるい声が口から漏れた。慌てて口を噤んだがもう遅い。
「陽子、今の声はなんだ?」
「いや、これは……」
恥ずかしい声を聞かれてしまい羞恥のあまり顔が真っ赤になる。そんな自分の反応を見て義父はニヤリと笑った。獲物を見つけた肉食獣のような笑みだった。嫌な予感を覚える間もなく彼は腰を突き入れてきた。固く閉じたままの花弁を押し開きながら剛直が挿入されていく。
「くっ、んんっ、あうっ、痛っ!」
久しぶりのセックス。女の指よりも太いものが侵入してくる。狭い膣内を押し広げられる異物感に周子は呻く。
「うぐぅっ、あうぅぅ……」
自分を女にしたプロデューサーのペニスより、さらに一回り以上大きな義父のおちんぽが、ゆっくり他の男との違いを見せつけるかの如く入ってくる。カリ首が襞を掻き分けながら奥へと進んでいく。
「全部入ったぞ、分かるか」
「はぁ、はぁっ……え?」
言われて初めて気づいた。あれだけ大きくて苦しかったはずのそれがすっぽり収まっている。
一番深いところまで届くとそこで一旦止まった。
義父はそのまま動こうとしなかった。代わりに両手を胸に伸ばし乳首を摘んできた。優しく労るように撫で回される。円を描くようにこねくり回す手付きは、やはり繊細で優しい。痛みはなくむしろ心地よかった。彼の手の動きに合わせて胸の膨らみが小さく弾んだ。周子は知らずのうちに甘い吐息を漏らしていた。
そんな反応を見逃さなかった義父は、両手で乳房を弄び始めた。五本の指を巧みに操って乳房全体を撫で回し揉みほぐす。時折人差し指や中指で乳頭を弾くように刺激する。その度にピリッとした甘い痺れが走るのだが、決して嫌な感じはしなかった。もっとして欲しいと思ってしまうほど気持ちよかった。
「ふあぁぁっ♡ や、ぁっ、気持ち、いい♡ おとーちゃんほんまに達者♡」
同時におちんぽの方もゆっくりと動き始めた。最初は慣らすように浅い抽挿を繰り返すだけだったが徐々にストロークが長くなる。そして動きが速くなっていくにつれて、肉茎の先端がGスポットを擦り上げていく。
初めはプロデューサーとのサイズ感の違いに驚いたけれど、柔軟な膣洞は段々と義父のおちんぽに慣れ気持ちよくなってきた。次第に喘ぎ声が大きくなっていく。
「んはぁあぁっ♡ はぁあっ、あ、ぁあっ♡ あっ、ぁぁんっ♡ お父ちゃんのおちんぽ、旦那さんのより大きいぃ♡♡ あんっ、ぁあっ! ぁあっ、はうぅうっ、んはぁあっ♡」
やがて周子は無意識のうちに自分から腰を振ってしまっていた。自ら快楽を求めるその動きはまるで発情期のメス犬。
淫らなダンスを踊る彼女の姿に義父の情欲はますます燃え上がったらしい。ピストン運動のスピードが上がる。パンパンという乾いた音が部屋に響き渡る。それに比例するように快感が増していった。
「はぁあぅぅっ、ああ……はあぁあああああ……いぃぃ……気持ち……いぃぃいいいっ、いいぃぃっ、いいいっ! すごいぃ♡ こんなのはじめてやぁ♡ やあんっ♡ ふあぁぁっ♡♡♡」
「そうか、そんなに気持ちいいか」
「うんっ、しゅごいっ……これすごいぃっ♡♡♡ あぅうう……っ、イクッ、もうイキそうっ♡♡」
周子は義父の問いかけに素直に答えた。プロデューサーはくれなかったおちんぽ、結婚前より減ったセックス回数、新婚なのにイチャイチャする時間さえない。忘れかけていた男の人と肌を重ねる快感が急速に思い出される。
何より浮気している背徳感が余計に彼女を昂ぶらせた。
(ダメなのに、こんな気持ちいいこと知ったらもう戻れなくなる)
頭では分かっていても身体が言う事を聞かない。おちんぽを迎え入れるたびにキュンキュン疼く子宮が精液を欲していた。射精してもらうためならどんなことでもしてしまいそうだ。
ズチュッ、グチュゥ、パンッパンッ、パァン!
義父が激しく腰を打ち付けてくる。亀頭で子宮口をノックされる、カリ首で膣内を擦られる、強烈な快楽に意識を刈り取られる。子宮口が亀頭を咥えこんで離さない。種付けしようとしてくる義父を周子は拒めない。
それどころか受け入れようとしていた。愛する夫ではなく義父のことを、彼女は求めてしまっていた。
「あんっ、あはぁ! いいっ、きもちいいっ! 奥グリグリっ、すごく感じるっ! あぁっ、イクぅっ! イクっ、イクっ、イクぅっ! んひぃぃっっ!」
絶頂の瞬間が近いことを告げると義父の動きが激しさを増した。周子の両脚を抱え込んで固定するとラストスパートをかけるべく激しく突き上げた。
結合部からは愛液が飛び散り飛沫となってシーツを濡らしている。汗と体液の混じった淫臭が立ち込めて二人を包み込んだ。互いの体温が伝わり一つに溶け合うような感覚に陥る。
それはまさに愛し合う男女の姿だった。息子の嫁と旦那の父親。お互い絶対にセックスしたらいけない相手なのに、気持ちよすぎるまぐわいに熱中して頭からスコンと抜け落ちてしまっている。
眼前の相手を別れた妻だと思ってる義父はいざしらず、正しく相手の認識ができているはずの周子まで、久しぶりに挿れてもらったおちんぽを手放すのが惜しくて流れに身を任せていた。
「そろそろ出すぞ陽子」
「出してぇ♡ あたしのおまんこにおとーちゃんの子種ちょうだい♡」
その瞬間、熱い迸りが胎内へと注ぎ込まれた。火傷しそうなくらいに熱くて濃いザーメンが子宮を満たす。お腹の中に溜まっていく感覚に周子は恍惚とした表情を浮かべた。
(中に出されてる……あたし妊娠しちゃうかも……)
精子も年齢が上がるほど活力は衰える。だが義父ほど逞しくて生殖器も優れてる男の人なら、今からでも二十三歳の孕みごろ卵子に受精させてしまうくらい訳ない気がした。
(あたし……いま本当にこの人の女になってる……)
子宮に収まりきらなかった白濁液が逆流して秘裂から溢れる。それを潤滑油にして義父は再び腰を動かした。抜かずの二回戦。一番ラブラブしてた恋人時代でもプロデューサーにしてもらったことがない。
「あひぃーっ♡ おとーちゃんっ♡ すごいっ♡ すごいっ♡ もっとして♡ もっとしてっ♡ もっと突いてっ♡ はげしっ♡ ああっ♡ ああっ♡ あっ♡」
今度は最初からトップスピードでピストン運動を始める。そのあまりの激しさに畳の上で周子の身体が滑った。逃げる気はないのに身体が義父の腰に押し出されて彼から離れていってしまう。それを煩わしく感じたか、彼は周子の身体を抱き寄せた。
胡坐をかいた義父の膝に座らされた周子は、対面座位で下から突き上げられた。
「あっひーっ♡ これすごいっ♡ おとーちゃん♡ すごいっ♡ 気持ちいいっ♡ 気持ちいいよおっ♡ シューコちゃん浮気おちんぽで感じちゃってる♡」
周子は両腕を拘束していたトレーナーも脱がされた。自由になった両腕で彼が何かを言う前に抱きついた。背中に手を回して義父の身体にしがみつく。頑張って腰を振る彼の身体は少し汗ばんでいて、男臭い匂いがした。これがフェロモンというものなのだろうか、鼻腔を通じて脳髄に染み渡り理性を奪ってゆく。義父の体臭は媚薬のように周子を興奮させた。
「んふぅ、ちゅ、ちゅぷ、れろぉ……ん、ちゅ、ちゅぱ、ちゅるる、ちゅ」
義父が唇を合わせてくる。今度は周子も抵抗しなかった。
貪るようなディープキスをしながら互いに舌を絡める。唾液を交換しあいながら口内を蹂躙した。舌と舌が絡み合いお互いの歯茎を舐め回す。息苦しさを覚えながらもそれさえも快感に変換した。
唇が離れる頃には二人とも息が上がっていた。二人の口の間には粘ついた銀糸が引いている。それが切れてしまう前にまた唇を重ね合った。飽きることなく何度も何度も繰り返すうちにどんどん深くなっていく。
互いの身体を弄りながら口づけを交わす姿はまるで恋人同士のよう。こんなに上も下も奥深くまで交わる熱烈なセックスなんてプロデューサーとも最後にしたのはいつだったか。(あかんわ、あたし、もうおとーちゃんにメロメロやん)
自分の心の変化に戸惑う暇もなく、周子は義父の手にお尻を抱えられ上下に揺さぶられた。引退してからもプロデューサーに綺麗だと思ってもらうため節制を欠かさず、アイドル時代と変わらない体型を維持してきた周子の身体を義父は軽々と腕の力だけで持ち上げた。
「あぁぁんっ、もっと、もっとキスしてぇえっ……あたしのおまんこもっ、めちゃくちゃにしてぇぇっ……あっ♡ あっ♡ あっ♡ おとーちゃん、おとーちゃんっ♡ おとーちゃんのおちんぽしゅごいぃぃっ♡ ああああっ♡♡♡」
「陽子の好きだったやつしてやるからな。これをされると何回でもイケたよな。歳をとってもまだまだ衰えてないところ見せてやる」
言うと義父は対面座位で繋がったままの体勢から周子を抱えて立ち上がった。いくら周子が軽いと言っても人ひとり抱えて立ち上がるのだから大したものだ。
「ああん♡ こんな体位♡ はじめて♡ こんな格好、恥ずかしいのに……はいぃ♡ これっ♡ すごいっ♡ 男の人の力強いところみせつけられるっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡」
いわゆる駅弁ファックという体位だ。自重によって深々と突き刺さった肉棒が子宮口をこじ開けようとする。そのたびに子宮全体が押し潰されて周子は痺れるような快感に襲われた。
普通の正常位との違いは、挿入したまま歩くことでさらに深いところを刺激できる点にある。義父は周子に肉棒を突き刺したまま部屋の中を歩き回った。一歩ごとに振動がちんぽを伝わってまんこに響いた。
「うあっ♡ ああ♡ おとーちゃん♡ あひ♡ あひ♡ あひぃ♡ お、おろして♡ いっかいやすませてぇ♡ おとーちゃん♡ だめ、だめぇ♡ これだめぇ♡ 深いいぃ♡ 頭ビリビリするぅ♡」
義父の動きは止まらない。それどころか速度を上げて、とうとう走り出した。部屋中を周子を抱えたまま走り回る。激しい上下運動で腟内を擦られるたびに彼女の口から嬌声が上がった。
「きゃうんっ! あひっ、あひぃいっ♡ ふあぁっ♡ ふあぁぁぁぁっ♡ あぅうう♡ あぅううっっ♡」
周子はもう完全に快楽に溺れていた。自分の身体を支えてくれる義父の腕に浮かび上がった力こぶや血管を見てるだけでゾクゾクする。
(あたしって筋肉フェチだったん? 違うよね。だけどおとーちゃんの腕逞しいわぁ……)
身体が宙に浮いていても男らしい腕に抱かれている安心感からか恐怖はない。彼になら自分の身を全部預けられる。何も心配せず、このまま快楽の底なし沼へ沈んでしまいたい衝動に駆られる。
(ダメや……もう戻れへん)
周子は完全に堕ちていた。たった一回おめこしてもらっただけで? とは彼女自身も思うのだが、これはどうしようもない。こんなに若くて美人なお嫁さんをもらっておいて夫婦の務めを果たさない旦那様に問題ある。
(プロデューサーが悪いんや。ショーコちゃんのこと放ったらかしにして寂しくさせるから。だから、あたしは悪くない)
責任転嫁も甚だしい言い訳をする周子。その目はとろんと蕩けていた。義父を見つめる視線は恋する乙女のそれ。
「陽子、そろそろ出すぞ」
「出して♡ あたしのおまんこにおとーちゃんの子種ちょうだい♡」
「ちゃんと孕むんだぞ」
「はいっ♡ シューコちゃん孕みます♡ 孕みたいです♡ 産みたいです♡ シューコちゃんの赤ちゃん欲しい♡ シューコちゃんに赤ちゃんください♡」
その場の勢いに流されてとんでもないことを口走ってる自覚はあった。だけど本当にお腹の奥の奥までこの人に征服してもらえるのだと思うと、種付け媚びしながら周子は自分の台詞でより気持ちよくなってしまう。
子宮口に亀頭がめり込む。子宮が精液を求めて下りてきてるのが自分でも分かった。早く子宮に直接ザーメンを注ぎ込んでほしい。受精させてほしいと子宮が訴えかけてくる。
「ああぁ♡ もうイキそうっ♡♡ イクッ、イッちゃうっ♡♡♡ シューコちゃん、おとーちゃんのおちんぽにイカされちゃうぅぅううう♡♡ ああっ、ああぁぁぁーっ♡♡」
周子が全身を痙攣させて仰け反る。イッた反動で全身から力が抜けた。義父の首に回していた手にも力が入らず落ちそうになる。だというのにおまんこの方はキツくしまり、義父のちんぽを締めつけていた。
「出すぞ! 出すぞ陽子! あの男のことなんか全部忘れるくらい濃いので腹を満たしてやる」
びゅるるるっ、どぴゅーっ、どくんっ、どぷっ、どろぉっ、ぐぷぅっ、ごぽっ、ごぽぉ……。
「ああっ、出てるぅ♡ おとーちゃんの精子いっぱいきてるぅうっ♡」
遺伝情報を携えた大量のおたまじゃくしがビチビチと膣内を泳ぎ回り子宮に飛び込む。熱く煮え滾った粘液が胎内を満たす感覚に周子は歓喜の声を上げた。
義父は一度や二度の射精で満足するフニャチンではなかった。
畳に敷かれた布団の上で周子は四つん這いになり後ろから突かれる。義父の肉棒は目の前の女を快楽漬けにして二度と自分から逃げられないようにするため、ここが勝負どころと張り切って勃起した。
「ん、ぁっ、ぁぁんっ♡ ま、まだ硬くなるんだぁぁぁっ♡ あんっ♡ んっ、んぅっ♡♡ はあぁっ♡ は、はあぁっ――♡」
バックからの攻めに耐えかねて周子の上半身を支えていた腕が崩れた。布団に顔を突っ伏しながら尻を高く掲げた格好で喘ぐ。その姿は交尾中の雌犬そのもの。そこに元トップアイドルの高貴さなど微塵もない。三十も歳が離れた義父におまんこ使ってもらって幸せになってる|雌《おんな》だけがいた。
「はぁ、はぁ、ふぅ、ふぅ、ふぅ……」
インターバルなしの三連戦でも周子の体力は尽きていない。それは義父も同様だった。精力旺盛な彼はまだまだ余裕がある。
「ほら、もっと腰を振れ。自分からおまんこをちんぽに絡めてくるんだ」
言われるままに周子は尻を振り始める。円を描くようにして膣壁をうねらせる。自分の気持ちいいところに当てるように腰を動かすと自然と声が漏れてしまう。
「あぁあんっ、気持ちいいっ、きもちいいわぁっ♡ あぁっ、お、おくにおちんぽ当たってっ♡ ああっ、んんんんっ♡♡」
周子が絶頂を迎えたのはそれから間もなくのことだった。全身を痙攣させて仰け反ると、次の瞬間には力なく布団に倒れた。
全身が痺れて動けないでいると義父が背後から抱きついてきた。そのまましばらくの間、二人は繋がったまま抱き合った。やがて周子の方から背後を振り向き義父にキスをねだった。
「んちゅっ、ちゅぷっ、んはぁ……はぁはぁ……もういっかい」
周子が満足するまでふたりは何度も口づけを交わした。その間ずっと義父の手は彼女の手を握っていた。この女は離さないぞと主張されてるようで周子は背中がこそばゆくなった。
「すまない周子ちゃん!」
一晩じっくりたっぷり義父と義娘という関係を脱ぎ捨て、一組のおちんぽとおまんこになってお互いの身体を貪り合った翌朝、義父は周子が目を覚ますなり土下座した。
結局あの後もふたりの行為は続きセックス疲れで周子がダウンした明け方にやっと終わった。
もしも途中でプロデューサーが帰ってきていたら何の言い訳もできないシチュエーションだったが、酒に溺れていた義父はともかく、周子はプロデューサーから今晩は帰れないと連絡をもらった上で快楽に溺れていた。その辺りは女の方がきっちりしたものである。
同じ布団で折り重なるように寝たふたりは、当然のように同じ布団で目覚める。
義父は目を覚まして凍りついた。自分の横に精液まみれで肌がカピカピの息子嫁が寝ているのだ。ずいぶん昔に出て行った嫁を夢の中で荒々しく抱いたが、まさかあれはと思い至る。義父はすぐに現実を受け入れた。そして謝罪した。
「本当に申し訳ないことをしてしまった。謝っても到底許されることではない。煮るなり焼くなり警察に突き出すなり好きにしてくれ」
「いや、別にええよ。あたしも途中から受け入れたんやし」
「だが、それではワシの気が済まない。周子ちゃんは優しいからワシを罰せないんだろう。ならばワシが自分で警察に自首を――」
「いやいやいや。警察沙汰にするつもりはないから。いったん落ち着いて話し合お。ね?」
義父の自分を罰してくれという申し出は彼の罪悪感から出た言葉だろうが、警察沙汰となれば昨夜なにがあったか一部始終を話さねばならない。そうなるとプロデューサーにも知られてしまう訳で、途中から悦んで義父ちんぽに身を委ね騎乗位まで披露してしまった周子としてはうまくない。
結局この場は一夜の過ちで終わらせるのが周子にもメリットある落とし所だ。
「昨日の事は二人だけの秘密にしよっか。だからおとーちゃんも気に病まんといて……ねっ?」
それに義父が抱えていた寂しさは周子にとっても他人事ではなかった。人肌恋しいふたりが、お互いの寂しさを紛らわすのに適した相手を見つけ、酒の力やその場の雰囲気で身を寄せ合ってしまった。それを周子は誰にも責められたくないし、責めたくなかった。
だが、なかったことにしようと言って簡単に忘れられるような体験ではない。あの夜から義父の周子に対する態度は余所余所しかった。それを彼女は自分への罪悪感ゆえと考えていた。
それが微妙に誤解を含んでいたと分かったのは、激しく交わってから数日たった日のこと。
「買い物に出て財布を忘れるなんて周子ちゃんもウッカリしてたな」
独り言を呟きながら周子はマンションに戻ってきた。
家にいると神妙な面持ちの義父とふたりっきりになってしまう。自分の顔を見るたび申し訳なさそうに大きな身体を小さく折り畳む義父の姿が不憫で見ていられず、周子は買い物を口実に出かけたのだが途中で財布がないことに気づいてしまった。
あの夜から周子と義父の間で例の件に関する話は禁句になっている。あたしが気にしないって言ってるんだから、おとーちゃんも気にしなくていいよと声をかけてやりたいが、そうやって思い出させることが彼を追い詰めてしまってはやぶ蛇だ。家を出て別居すると言いかねない。
三人暮らしを前提に借りた無駄に広い部屋。あの部屋に自分ひとりだけ毎晩ぽつんと取り残されるかと思うと周子は寂しさが募る。実家暮らしから上京してきても寮住まい、一度も一人暮らしを経験しないままプロデューサーと結婚し同居した周子は、一人で寝る心細さを大人になるまで知らなかった。
多忙で家を空けがちなプロデューサーから義父との同居を打診されたとき、あっさり頷いたのも家に誰かいて欲しい気持ちがあったからだと今なら分かる。
「たっだいまー」
努めて明るく周子はドアを開いた。直前まで抱えていた寂寥感などおくびにも出さない。元気で明るいシューコちゃんの顔を作る。
(あれ?)
いつもなら「おかえり周子ちゃん」と言ってくれる義父が顔を見せない。靴は玄関にあるから家にいるはずだが。
おっかしいなぁと思いながら周子は廊下を義父の部屋の方に進んだ。
「周子ちゃん……周子……周子ぉぉぉおおおぉぉおおおお!」
廊下の奥から名前を呼ばれた周子はビクッと身体を跳ねさせた。義父が自分を呼んでいる。それも切羽詰まった声で。いったい何ごとかと急いで向かう。
「おとーちゃんどっか痛いん?」
ノックもなにもなしでいきなり周子はドアを開けてしまう。目に飛び込んできたのはスマホを前にちんぽを握りしめ、一心不乱に扱いている義父の姿だった。スマホに映っているのは……。
(あたし? あれってあたしのアイドル時代の写真だよね)
義父はアイドル時代に撮影された周子の水着姿でオナニーしていた。当時まだ十代。プールで行われる企画のため水着で参加が必須だった。今よりも少しだけ若い周子の下着同然な姿に義父は劣情を滾らせたようだ。
義父は画面の中の周子に欲望をぶちまけた。白濁液が飛び散り周子の顔を汚す。それでもなお収まらないのか、二度三度と射精を繰り返した。そして最後に大きく息を吐くと呆然と立ち尽くす周子の方を向いた。その顔はまるで憑き物が落ちたかのように穏やかであった。
しかし、次第に状況が飲み込めてくると顔色が青くなる。顔面蒼白とはこのことか。
「す、すまん! 一度ならず二度までも!」
義父はあの夜以来の土下座を見せた。上はちゃんと服を着ているが下半身は丸出しである。その情けない姿を見て逆に周子も落ち着きを取り戻すことができた。
「もうええよ、頭上げて」
「許してくれるのか……?」
恐る恐るといった様子で義父は顔を上げる。酔った勢いで襲いかかった数日後に今度は、自分をおかずにオナニーするところまで見せられたのだ。今度こそ周子に家から出て行けと言われると覚悟していたのだろう。
だが周子は困惑しながらも微笑を浮かべた。
「許すも何も、あたしは怒ってへんよ」
「そんな……」
「ほら! おとーちゃんも男の人だから、溜まってる? てことなのかな。そういうこともあるよね。フツーだよフツー」
「……すまない」
「あーもう、また謝るー」
何度も頭を下げる義父に周子は呆れながらも笑ってみせた。本当は少し動揺していたが、ここでそんな素振りを見せたら義父はますます萎縮してしまうだろう。これ以上の罪悪感を背負い込ませたくない。
「それにしても」気まずい雰囲気を払拭しようと周子は明るい声を出した。「おとーちゃんもおとーちゃんだよ。いくら奥さんがいないからってシューコちゃんをおかずにする~? 世の中にはいい女の人が山ほど溢れてんだから、こんなガサツでグータラな女に目移りしてるようじゃアカンよ~?」
周子にとってはこの場を冗談めかして流すための言葉だったが、己を卑下する台詞に義父は感じるところがあったようだ。土下座からガバっと身を起こすと真っ直ぐに周子を見据えた。
「そんなことはない! 周子ちゃんは明るくて優しくてとても素敵な女性だ。冗談でも自分を貶めるようなことを言うものじゃないよ。そうやって自分で自分を下に置く態度は続けていると習慣になる。習慣は生き方になる。そんな生き方をして欲しいと周子ちゃんのご両親も思ってないはずだ」
最前までの情けない姿から一転、自虐的な物言いで自分を下げる周子に諭して聞かせる姿は、頼りになる父親の顔だった。
ストレートに褒められたことが嬉しくて周子は顔がニヤけてしまう。同時に気恥ずかしさもあってつい茶化してしまった。
「えー、それってつまり、おとーちゃんから見てシューコちゃんは美人さんってことぉ? 照れちゃうなぁ~」
軽口で返したことを真顔で受け止められると冗談は言ったほうが恥ずかしくなる。今の周子がそうだった。自分を見つめる義父の目が揺らぎもしないので、周子はますます照れ臭くなってそっぽを向いた。
「……うん、まあ、ありがとね。嬉しいわ」
恥ずかしくなって周子は俯いた。視線を義父の目から逃がした訳だが、逃げた先で周子を待っていたのは彼の未だ収まらぬ勃起だった。射精したばかりの精液を先端から垂らして屹立は元気に天井を向いていた。
義父の精力絶倫っぷりは周子も嫌というほど分からせられていたが、それは異常な興奮状態にあった夜限定ではなかったらしい。
義理の娘に勃起を見られた義父はバツの悪い顔をして立ち上がった。
「あ、あはは……ごめん、トイレ行ってくる」
そう言ってそそくさと立ち去ろうとするが、周子の一言が彼を引き止めた。
「ねえ、それどうするの?」
「え?」
「あたしで興奮したんでしょ? なら、シューコちゃんがスッキリさせたげる」
「いや、だが――」
「遠慮しないでいいよ。あたしでそうなったなら、あたしの責任でもあるし。だけど本番はダメね。そんかわり……手でしよっか?」
戸惑いを見せる義父に対して周子は強引に押し切った。真面目で優しい義父がこうなってしまったのは自分のせいでもあるという負い目があった。本来はプロデューサーに向けるべき親密さを彼がいない分、義父に向けてしまった部分が周子にはあった。
三十も年下で元トップアイドルの女にベタベタ纏わりつかれれば、男の人ならエッチな気分になっても仕方ない。もっとあたしも考えておけばよかった、だけど寂しさと人肌恋しさでその気はなくとも義父を誘惑するようなことしてしまった。
自分が発端で起きたことなのだし、彼の性処理を手伝おうと思った。
立ち上がった義父の近くににじり寄ると周子の顔はちょうど彼の股間の高さに来る。
射精したばかりのおちんぽは雄臭い臭いを放っていた。嗅いでるだけで周子の雌があの夜を思い出す。明け方まで啼かされ義父の雌に屈服した記憶が鮮明に思い出された。
(ああ……あかん……やっぱり好きや)
義父は自分ばかりが周子を女として意識するようになったと思っている。だが実際は違う。あの晩以来、周子も義父のことを異性として意識するようになった。だがプロデューサーの妻である自分が彼の父親と過ちを繰り返すなどあってはならない、それは人道にもとるというやつではないかとブレーキを掛けていた。
それなのに……。
(こんな大きいおちんぽ見せられて我慢できるわけないやん。てか本当にデッカ! こんなに大きかったっけ? あのときはいきなり押し倒されてなし崩しにエッチしたし、一度始めたらお互い夢中でほとんどおちんぽはあたしの膣内に入りっぱなしだったし、見る暇なかったんだよねー。まじまじ見ると本当にこんなのがシューコちゃんの膣内に入っちゃうわけ?)
自分の理性を剥ぎ取り、快楽だけを求めるケダモノの本性を剥き出しにさせた巨根と素面でご対面すると、周子は子宮が疼いて即座に濡らしてしまった。
目の前にあるおちんぽがどれだけ気持ちいいか周子は知ってしまっている。
(これ、咥えたい……)
生唾を飲み込んでしまうほどに、目の前にあるおちんぽは魅力的に見えた。フェラチオしたい衝動に駆られた。手でしてあげると言ったが、手だけで済ませるとは言ってない。
口でも味わってみたい。舐めてしゃぶってしゃぶり倒したい。
そんな期待を込めて見上げると、義父は申し訳なさそうに口を開いた。
「気持ちは嬉しいんだが、そこまで甘える訳にはいかないよ。周子ちゃんも無理しなくていいから」
「なに言ってんの? 無理なんかしてないし。おちんぽ大きいからって大きい顔せんといてくれる~?」
できるし、これくらい余裕だから、プロデューサーのは咥えられたからと周子は自分で自分を勇気づけた。
義父の股間に顔を寄せ、そっと舌を伸ばした。舌先が亀頭に触れた瞬間、ビクッと反応したのは驚いたのか、それとも感じたのか。どちらにせよ義父のリアクションに気をよくした周子は、そのままペロッと舐め上げた。味は苦いようなしょっぱいような不思議な感じだったが嫌なものではなかった。むしろ美味しいと感じたほどだ。
それから舌を伸ばして竿を舐め回す。裏筋に沿って下から上へ、上から下へ。未だ竿に付着したままの射精残滓を綺麗に舐め取る。カリ首の段差部分は特に念入りに舐める。そうしているうちに義父のおちんぽは、また元気を取り戻していった。
精液まみれになったおちんぽを見て周子はゴクリと喉を鳴らした。いよいよ口に含むときが来た。口の中に唾が溢れてくる。心臓が早鐘を打つように高鳴る。意を決して口を大きく開けた。
歯を立てないように慎重に頭を前後に動かす。唇で竿を挟んで上下に擦る。唾液が潤滑油となって動きやすい。じゅっぽじゅっぽと音を立てて顔を前後させる。口の中で大きくなっていく肉棒を感じるたびに嬉しくなった。このおちんぽが自分の膣に入って気持ちよくしてくれたのだと思うと愛おしさすら覚える。
(おとーちゃんの味だぁ……)
うっとりとしながら舌を絡める。先っちょから根元にかけて丁寧に舌を這わせる。陰嚢も忘れずに手で刺激する。袋の中に詰まった睾丸を指で転がしたり掌で転がすように揉んであげる。
「くっ……ふぅ……」
頭上から聞こえてくる義父の声には悦びの色が混じっていた。
(感じてくれてるんだ……)
それが嬉しくて周子はますます熱心にフェラチオする。頬の内側の粘膜を使って優しく擦り上げる。
「んちゅ……れろぉ……くぷぅぅ……ぬぽぉぽぉぽぉ……」
次第に口の中に広がる苦みが強くなってきた。新たな先走り汁が出てきたのだ。それも美味だと感じてしまう自分は、もうすっかりおとーちゃんのちんぽの虜になってしまったのかもしれない。
「あぁ……」
義父の口から漏れる声が色っぽいものに変わっていく。彼も感じているのだと分かるとさらに気分が高揚してきた。このまま口内発射して欲しい。
「あれあれ~? おとーちゃんどしたん。おちんぽビクビク震わせて。そんなにシューコちゃんのお口気持ちいいでちゅか~? シューコちゃんのテクで骨抜きにならんように精々気張ってや~、お・と・う・さ・ま♡」
調子に乗った周子はわざと煽るような言葉を口にした。
挑発的な態度に義父は苦笑したがそれだけだった。泥酔していなければ心根は優しい義父が、親子ほど年齢が離れた小娘に挑発されて激高することはない。そういうところも素敵だな~と感じながら周子はフェラを続けた。
今度は頭だけでなく身体ごと動かしてピストン運動を加える。ディープスロートだ。喉奥まで飲み込んで吸い付くように吸引する。喉を締めて先っぽを刺激した。
「ぐぅっ!」
これにはさすがの義父も呻き声を上げた。どうやら上手くいったようだ。その証拠に射精間近なのが分かるくらい、おちんぽの震えが激しくなっていた。
(そろそろ出そうかな?)
周子は射精を促すために動きを激しくした。バキュームを強めにしてストロークを長く、そして小刻みに速くする。同時に玉袋を揉む手にも力が入る。精子をより多く射精させるためのマッサージ。たまたまさん気張りーやー、写真より実物のほうがぴゅっぴゅ量少ないなんて許さないからねの気合を込めた玉揉み。
「ぐぁ……出る……!」
義父が呻くように言った直後、口腔内でおちんぽが弾けた。二度目の射精とは思えないほどの大量の精液が迸った。
「んんっ! ぶふっ! ふぐっ! んんん~~~っっ!」
吐き出された白濁液を周子は懸命に受け止めた。一滴たりとも零してたまるかという気迫で精液を飲み下していく。鼻で呼吸をしながら口で息をすることでなんとか窒息を免れた。
しかし義父の射精量は凄まじく、飲み干せなかった分が口の端から垂れていく。もったいないので手で受け止めようと試みるが間に合わなかった分はそのまま床に滴り落ちた。
やがて長い射精が終わると、ようやく口からおちんぽを抜いた。
「……っぷはぁ……げほっ、ごほごほっ」
思わず咳き込む周子に対して義父は涼しい顔をしていた。それどころか満足そうな笑みを浮かべているではないか。あれだけ出したにも関わらず、萎えることなく勃起を維持したままの逸物を見ていると憎らしくなってくる。
(まったくもう。こんなおちんぽと同居してるって分かったから、シューコちゃんじゃなくても誘惑されちゃうよー)
義父の精液は粘性が高い半固形状のヨーグルトを思わせる濃さだった。親子でもプロデューのサシャバシャバ精液とは大違いだ。
「ありがとう周子ちゃん」
息苦しさに放心していると義父の手が周子の頭を撫でた。
「すごく気持ちよかったよ」
大人の男の人の少しガサついた手。それに頭を撫でられながら周子は幼い頃、父親に褒められたときを思い出した。
あのときもこんな風に撫でられて嬉しかったっけ。褒められて誇らしい気持ちになったっけ。
(あ……ダメ……これは……まずいかも……)
周子は身体が熱くなってくるのを感じた。顔が火照った。胸がドキドキしてくる。子宮がキュンとする感覚を覚えた。肉欲だけの熱狂ではない。心の底から包容力のある大人の男の人にトキめいてしまった。
「そ、そう……それはよかったわ~」
動揺を悟られないように努めて冷静に答えたつもりだったが、上ずってしまった声を誤魔化すことはできなかった。
「あ~もうこんな時間やん? 買いたいものがいっぱいあんのに~!」
精液の飛び散った服や畳を片付けていると時間はあっという間に過ぎてしまう。窓を見れば外では日が暮れ始めていた。
「ごめんよ周子ちゃん。ワシのせいで遅くなってしまって」
着替えを済ませた義父が申し訳なさそうに言った。
「気にせんといていいよ。あたしがやりたくてやったことなんやから」
それより~と周子は義父の手を引いて玄関に向かった。
「おとーちゃん元気になったなら買い物に付き合ってよ。重たい物やらかさばる物、いっぱい抱えてくれる男手が欲しいって思ってたんだよね~」
靴を履くと周子は義父の腕に自分の腕を絡ませ外に出る。その姿は義理の親子というより、さながら歳の離れた恋人といったところ。
「ちょ、ちょちょ、周子ちゃん、みんなに見られるよ」
周りの目を気にして離れるよう言う義父。しかし周子は構わない。それどころか義父の太い腕を両腕で抱きしめ、結婚以来ちょっとだけ大きくなったおっぱいを彼の肘に押し当てた。
「そんなんいーやん。周りの目が気になるならシューコちゃんだけ見てよね。こーんなに可愛い女の子と腕を組んで歩けるなら周りのことなんて気にならないでしょ」
まいったなーと義父は照れくさそうに空いた手で頬を掻くが、周子を引き離そうとはしない。周子が言うとおり彼だって美人で若い女の子に腕を組まれて本当は嬉しい。
そんな義父の耳元で周子は囁いた。
「これからも末永くよろしくね♡ おとーちゃん♡」
あとがき
原作:アイドルマスターシンデレラガールズ
キャラ:塩見周子
Skeb依頼で書きました。前後編でリクエスト頂戴してて今回は前編相当になります。
シューコちゃんと結婚したのに寂しい思いさせるプロデューサーさんが悪いよ!プロデューサーさんが!
基本は標準語だけどゆるく関西弁も入ってくる台詞回しが意外と難しい。あんまり関西弁比率を上げてもガッツリ関西弁ってキャラではないしね。
塩見周子[ブルーサマーヘブン]の「プロデューサーさんもさー、気持ちいいの好きでしょー? こっち来たら気持ちいいよー♪ 自分に正直になっちゃいなよー♪」がえっち。