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 鷺沢文香。物静かな文学少女然とした居住まいとは裏腹に、ひとたび水着姿になるとEカップの隠れ巨乳が姿を現す第十代シンデレラガール。並み居るライバルたちを押しのけて見事に勝ち取った栄光の座。引っ込み思案でコミュニケーション能力に問題あった自分を変えたくて飛び込んだ新たな世界で、彼女はひとつの成果を出してみせた。


 シンデレラガールになった文香には仕事の依頼が殺到した。中には「自分にできるだろうか」と躊躇う内容の仕事もあったが、何事も経験と前向きに捉えて飛び込んでいく。アイドルという仕事が彼女の外見だけでなく内面も磨いた。


 本好きな文香は種々の仕事の中でも本に関する仕事を喜んで引き受けた。今日も民放のバラエティ番組で本を紹介する仕事があった。


 読書好きな芸能人が集まり最近のオススメを紹介する体で番組は進む。バラエティ番組なので周りは芸人が大半。MCのツッコミも入って笑いを交えながら進む。


 この雰囲気に自分は馴染めるだろうか、会話のテンポがズレてやしないだろうかと心配したが、そこは喋りが本業の芸人である。文香のゆったりした語りに合わせた雰囲気を作り、彼女の話にも大きなリアクションを返してくれた。


 プロの芸人さんは自分が話すだけでなく、他の人の話を引き出すのも上手いんだなと感心したものである。


「さっぎさっわさん」


 収録が終わってスタジオから出ようとした文香は声をかけられた。そちらを向くと共演した若手芸人二人が立っている。彼らはコンビで昨年末の有名漫才コンテストに出場し、優勝こそ逃したもののファイナル三組に残って今年ブレイクした芸人である。


 二人揃って有名な大学を卒業した高学歴芸人というのが売りのひとつ。経歴に恥じぬ読書家らしく今日の収録では二人とも鮮やかな弁舌を披露した。全国ネットのバラエティ番組である関係上、紹介する本は視聴者にも共感してもらえて、書店に行けば翌日すぐ入手できるタイトルという縛りがあった。


 そのため彼らが紹介した本は文香も読んだことある有名なものだった。だが二人の話を聞いてると、そういう読み方もあったのかと目から鱗が落ちる思いがした。


 確かコンビ名はトモキとケンジだったなと文香は思い出す。コンビ名に悩む時間あればネタを考えたいと自分たちの名前をそのままつけてしまった、いま思えばもう少し捻っておくんだった、後悔してると漫才コンテスト後のインタビューで語る記事を読んだ。


 真面目な文香は共演者の予習もするのだ。


 いま文香に話しかけた金髪ツーブロックがケンジ、横に立ってる派手な緑髪がトモキ。年齢は両名とも二十七歳。若手を名乗りながら三十歳越えてる人間も珍しくないお笑い界では若いが、現役大学生の文香から見ると、そろそろおじさん感が出てくる年齢である。


「……何かご用でしょうか」


 やはり今日の収録で至らないところがあったのだろうか。やや構えながら文香はケンジに尋ねる。


「警戒しないでよ。難しい話じゃないから」


 なあ? とケンジは横のトモキに同意を求める。トモキも「そうそう」と頷いた。


「話題の文学アイドルと本についてもっと語り合いたくなってさ。このあと、ここに居る芸人連中で打ち上げするんだけど、もしよければ鷺沢さんも参加しない?」ケンジが言った。


「忙しかったり明日早かったりしたら全然断っちゃってくれて構わないから。噂どおり本に対する愛情とか熱意とかが凄くて。番組の縛りプレイで出せなかった本命のオススメについて語り合えたらなと思っただけ」トモキがケンジと文香を取り成すように言った。


 さてどうしたものか。文香は内心で腕組みして考える。


 せっかくのお誘いですし、お二人と本の話をしたい気持ちがありますが、帰宅が遅くなるのは……。


 収録が終わって時刻は二十時を回っていた。生憎と普段なら一緒のプロデューサーが今日は別な現場に行っていて居ない。知らない男の人たちの中に自分だけぽつんは心細いし不安だ。


「鷺沢さんって未成年だっけ?」思い出したという風にトモキが言った。


「……はい。十九です」


「それじゃ知らないおじさんたちと飲みに言っても面白くないよな。お酒も飲めないし」


「まだ俺はお兄さんだが」


「あきらめろケンジ」トモキは相方を諭すように言う。「大学生から見た四捨五入三十歳なんて全員おじさんおばさんなんだ」


「そんなことはないです!」


 文香は慌てて否定した。同じ事務所に彼らと同年代のアイドルが居るため、ここで「わかるわ」などと口が裂けても言えない。


「俺たちが大学生だったとき、まだ鷺沢さんはランドセル背負ってたんだぞ」


「冷静に言われると犯罪臭がするな」


 八歳という年齢差を学年で例えると改めて離れてると実感したか、今度はケンジも同意する。


「俺らで最年少の集まりに若い女の子がひとりで来て楽しいわけないだろ」


「そうだな。ごめんね鷺沢さん。断りづらい誘い方しちゃって」


 おや? と文香は首を傾げた。やけにあっさり退くじゃないか。もっと粘られると思ったのに。


 ひょっとして本当に本の話がしたかっただけなのでしょうか。他意なく。


 ぐいぐい押して、押して、押し倒す勢いで来られることも警戒していた文香は、彼らが自分たちから退いたことで肩透かしを食う。そして彼らの下心に対する警戒が少しだけ緩んだ。


 その後にやって来たのは、善意の人に疑いをかけた罪悪感と新しい読書友だちが増えるかもしれない期待。アイドルという未知の世界に踏み込んだことで人生が変わったように、交友関係を広げることで自分はさらに変われるんじゃないかという好奇心。


「あの……」文香は遠慮がちに口を開く。「やはり私もお邪魔してよろしいでしょうか」


 ケンジとトモキは互いに顔を見交わした。


「もちろん歓迎するよ。トモキも嬉しいよな」


「鷺沢さんがよければ。一次会は二時間くらいで解散して、たぶん俺らは先輩に二次会誘われると思うけど、鷺沢さんはタクシー呼んで帰って全然だいじょうぶなんで」


 じゃあ、そういうことで行きましょうかとスタジオを出た三人は二時間後、ラブホテルの一室に居た。


 ベッドの上に紫陽花カラーの下着だけにされた文香が眠っている。彼女の両サイドにケンジとトモキも寝そべっていた。


「公式プロフィールによればバスト八十四センチだっけ? 絶対うっそだろ。もっとあるよ」


 文香の左隣に陣取ったケンジが彼女の胸に手を伸ばす。ふにふにと乳揉みを楽しむ彼はパンツ一丁。


「この感触は八十八はありそうだな。アンダーが細いからカップ数で言うとGか?」


 反対側に寝そべったトモキも文香の胸を揉みながら話す。こちらもパンツ一丁である。


 両胸を揉まれた文香は小さな声でうめきながら身をよじる。自分たちの手技に反応する艶めかしい姿に男たちは鼻の下を伸ばした。


「さすがシンデレラガール。至近距離で見ても可愛いわ」


 言いつつケンジが文香の唇を奪う。酩酊状態にある文香の唇を軽く舐めると、舌を隙間にねじ込んだ。


 くちゅっ、ちゅっ、ちゅぅぅっと水音を立てて舌を絡ませ吸い付いた。


「あっ、んっ! あっ、ふっ……んぅ、んくっ……」


 ケンジの舌使いに応えようと文香も舌を出す。ぎこちなく不慣れな動きに経験の少なさが表れていた。


「キャラどおり身持ちは固そうだな。これでえっぐいベロチュー返してきたら、それはそれで楽しみ甲斐があるけど」


「俺にも貸せよ」トモキが文香の顎をつかむ。相方から奪うようにして自分のほうを向かせ、彼も文香の舌に自分の舌を絡ませた。


「あふ……んちゅっ……♡ はむぅ……♡」


 意識混濁する文香は外界からの刺激に反射で応えてしまう。もし正気であれば二人とのキスなど拒否していたであろう。しかし明らかに尋常な状態でない彼女は、微かにアルコールの味が残る舌を美味しそうに吸ってしまう。


「はむっ♡ くちゅっ……ちゅるっ♡ れろっ♡ れろっ♡ ……んっちゅ♡ ちゅるっ♡ じゅむっれろぉっ……じゅるるるるっ♡」




 収録後に彼らの打ち上げ会場へケンジ、トモキとともに向かった文香。だが店に他の芸人の姿はない。


「先輩たち少し遅れるってさ。おじさんだから一仕事終えたら一服するまで動けないんだな。文香ちゃん先に何か頼んでよ」


 スマホを操作しながらケンジがメニューを手渡してくる。


 後で先輩たちが来るからと言って二人は文香の両隣に座った。肩と肩が触れ合う距離で異性に挟まれると緊張する。プロデューサー以外の男性と接近することに慣れてない文香は、誰も座ってないテーブル向かいの席を羨ましく思った。


 距離が近いです。男性とこんなに近づくのは慣れませんね。


 その後、三人はメニューを眺めて一通り飲み物と食べ物を注文した。


「先に初めてていいらしいから乾杯しようか」


 ケンジの音頭で三人はグラスを軽くぶつけ合う。両隣の二人はビール、文香はウーロン茶で宴が始まった。


 最初は慣れない状況で固くなったが、ケンジが本の話を中心に休みなく語りかけてくるため、それに答えるだけで会話が自然と成立する。トモキは相方に比べて口数こそ少ないが、話の流れを見て相槌を打ったり、話題を広げて切れ目ができないように誘導してくれる。


 文香のほうも話してると徐々に彼らと打ち解けていくのを感じた。


 ほぼ初対面の人と自分がこんなに話せるなんてと一番驚いたのは文香かもしれない。話題が大好きな本のこととあって会話にも熱が入る。


 ……そう、熱が入った。


「この店ちょっと暑いですね」


 文香は手で顔を仰ぐ。先程から頬が火照って仕方ない。視界は油膜が張ったように濁り始める。良くない兆候なのでは。何か変なのでは。彼女の微かに残った理性が危険を訴える。しかし脳の大部分は麻痺しており真剣に考えることができない。


「隅の席だから熱がこもってるのかな。ほらウーロン茶ぐいっといっちゃって」


 ケンジに勧められるまま文香はグラスに残っていた茶色の液体を流し込む。ゴクゴクとグラスを空にしていく彼女は、両隣に座る男二人が欲望にギラつく眼でアイコンタクトしたことに気が付かない。


 ケンジとトモキは最初から文香を|輪姦《まわ》すつもりで仕組んでいた。他の芸人も来る打ち上げと称して個室居酒屋に誘い込む。両隣を確保するとケンジが常に話しかけて引き付ける。グラスから注意が逸れたところでトモキが少量ずつ文香の飲み物にクスリを混ぜていった。


 飲ませると脳の思考を司る部分が麻痺して泥酔したようになる。理性が後退して本能が剥き出しになるので気持ちいいことに弱くなる。感度が上がった体は軽く触ってやっただけでイケるまで出来上がる。


 欠点は飲み物に混ぜても隠せないくらい苦いこと。一度に全量を投入すると気づかれる。そこでコンビ芸だ。ケンジが文香の意識を自分へ向けてる間に、トモキが数回に分けて少しずつクスリを混入する。


 違和を感じない程度の量から始めて徐々に脳を黙らせる。グラスの中身が舌を刺すほど苦い液体に変わるころには、何ひとつ真剣には受け止められなくなっている。


「そろそろ効いてきたな」ケンジが言った。


「鷺沢さんだいじょうぶ。ここどこか分かる?」


 トモキの問いかけに文香は焦点の合ってない目で答える。


「完全にトランス状態入ったな」トモキはテーブルの上からビールが入ったジョッキを取る。文香に持たせると彼女の口に運んだ。「撮れ撮れ。現役アイドルの未成年飲酒写真だ」


 トモキが手を添えてジョッキを傾けると文香は為すがままに受け入れた。意識朦朧とする彼女は自分が何をさせられてるかも分からぬまま、口に入ってきた苦い液体を飲み干す。ただでさえクスリが効いてるところへアルコールの効果も合わさり、いよいよ文香は男たちに都合いい操り人形になる。


 ケンジがスマホのカメラを向けて動画、写真で文香の飲酒現場を保存する。今日これから起きることを振り返るとき、発端は未成年の文香が酒を飲んだことだったと原因をすり替えるためである。


「俺のカシオレも飲んでおこうか」


 トモキが空になったジョッキを取り上げると、矢継ぎ早にケンジが自分の酒を文香に手渡す。


「文香ちゃんカシオレ美味しい?」


 動画で残されてることも知らず文香は頷いてしまう。ここの部分だけ切り取られると文香が自分から進んで飲んだように見えてしまう。


「目がどこ向いてんのか分からないくらい飛んじゃってるね。頬もピンク色。完全に出来上がっちゃったね」


 言いながらケンジが文香の耳を舐める。


「ふぁああっ! あっ、ああっ……」


 文香が背を反らして悶える。大人しい文学少女に不釣り合いなデカパイが強調された。


「こうなると何されても気持ちいいだろ。キマった状態でエッチすると一生忘れられないくらい連続でイッちゃうから。今日一晩で何回イケるかな」


 トモキも反対側の耳を舐めながら囁く。


「くはっ……はあっ、あああんっ……だめ、だめぇっ……んんっ!」


 耳しゃぶりだけで軽イキした後、文香は両脇をトモキとケンジに支えられホテルに連れ込まれた。


 彼らはシンデレラガールの肉体を堪能できる時間が一分、一秒でも惜しいと部屋に入るなり文香を脱がせる。下着だけ残された彼女をベッドに乗せ自分たちは両サイドに寝そべった。


 そして以前から気になっていた文香のおっぱいを揉みしだくことから始めたのである。


編集後記

朝から少し書き足した。ここから全部スケベ。


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[R-18] #5 【進捗報告】酩酊した鷺沢文香が若手芸人に輪姦される話【アンケートあり】 | アイマスをエッチな目で - pixiv

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17843610


これの竿役を使い回そうという魂胆と言ってしまっては身も蓋もございませんわね~。



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5.その他(コメント欄orマシュマロ)

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