狙われた魔法少女 奏遥香 (Pixiv Fanbox)
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Skeb依頼で書きました。
タイトル:魔法少女すずね☆マギカ、マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝
キャラ名:奏遥香
内容:中学生離れしたプロポーションのハルカは街でチンピラ男に目をつけられる。男はハルカを誘拐してレイプしようとするが、魔法少女の能力を目の当たりにして正攻法では無理だと考え直す。
どうしたものかと考えていた彼の元に、何者かから魔法少女対策セットが送られてくる。縄を操って魔法少女を拘束する能力と、魔法少女をただの女の子にしてしまう首輪を手に入れたチンピラは、ハルカを捕まえ仲間と一緒に卑猥な言葉を投げかけながら愛撫でイカせる。
約2万5000文字
Skeb
pixivリクエスト
プロローグ
すっかり昼間の気配が遠ざかり繁華街にはほろ酔い気分の人間も歩き始めた夜。まともな人間は近づかない路地裏の暗がりから、年若い女のくぐもった声が聞こえる。
「んっ! んぐっ! んぐっ! んぐっ! んぐうぅっ!」
ロケーションや声を出してる人間の属性、声音が怒りと抵抗に満ちてることから推察されることは一つ。売るほど正義感を持て余してる人間でもなければ、一般人は近づきたくない状況が想定された。
その想像は的中している。
いま、路地裏では縛られた少女が地面に転がされ、そのすぐ近くに男が座っている。
少女は中学生くらい。長い髪をツーサイドアップに結い、体のラインが出るピッチリしたスーツを着用、少し動いたら下着が見えてしまいそうな短いスカートから伸びた健康的な脚には、縞模様のオーバーニーソックス。
アニメに出てくる魔法少女のような出で立ち。ようなではなく、彼女は魔法少女である。
少女の名前は成見亜里紗。謎の生物に願いを叶えてもらう代わりに魔法少女となり、人々を脅かす魔女と戦っていた。
魔法少女になった女の子は魔女との戦闘に適した体へ強制的に造り変えられる。常人では太刀打ちできないはずなのだが、アリサは自分の両手首と両足首を繋がれた格好でM字開脚を披露し、男が股間に当ててくる電動マッサージ器の振動から逃れようと身をよじっていた。
ボールギャグを噛まされた口は意味ある言葉を吐けないが、漏れ出した声の艶っぽさでアリサが感じていることは十分伝わる。
「あ゛あ゛っっ♡ んぉぉおおおおおッ♡」
(あっ♡ あっ♡ き、気持ち……良い♡ すごく♡ 気持ちいい♡ いい♡ これ……すごく……キモチイイ♡)
ブブブっと無機質なモーター音が繰り返される。ミニスカートが捲くれ上がって露出したクリトリスや姫割れの肉を揉みほぐされる。望まない快楽にもアリサの体は反応する。
いくら行為を拒み、相手を嫌悪していようと、淫具で生殖器をマッサージされたら感じてしまう。アリサは十四歳にして女体の呪われた|性《さが》を知ってしまう。
(畜生…ちくしょ、う……ちっくしょー! 好き放題しやがって。こんなやつ、魔法少女の力が使えたら)
アリサは勝ち気な表情を浮かべ、視線だけで人間が射殺せそうな目を凌辱魔にぶつける。相手は男で年齢は二十代か最近やっと三十になったか。週末の夜には繁華街にたむろって遊び、吐瀉物を吐き残して始発で帰る類いの人間に見えた。
体つきはガッチリしていて筋肉質。喧嘩慣れもしていそうだが、街の平和を守るため秘密裏に魔女と戦ってきたアリサに言わせれば、見た目だけの虚仮威し。大した相手ではない。
そんな男に彼女が嬲られているのは、なぜか魔法少女の力が使えないためだ。
魔女から街を守るためのパトロール中に男と出くわしたアリサは、魔法少女の活動を知られるわけにいくまいと慌てて逃げようとした。踵を返した背中に男の声が投げかけられる。
「キミ、魔法少女だよね」
自分の正体を知っている男との遭遇にアリサは一瞬で警戒心をマックスにした。この姿を見られても大抵の人間はコスプレくらいにしか思わないだろう。しかしチンピラ男の声には確信がこもっていた。
この男は魔法少女やそれにまつわる話を知っている。
アリサは共にパトロールしている仲間へ念話を飛ばそうか考えた。三人ならすぐに急行するだろう。それをしなかったのは男をナメていたためだ。
魔女相手ならともかく、一般人相手にSOSなんて格好悪いと考えてしまった。
「ちょっと痛い目に遭って、アンタがどこで魔法少女のことを知ったか吐いてもらう」
叩きのめそうとアリサは男に飛びかかった。しかし男が「Schiavitù」と唱えると何もない場所から縄が出現する。
闇から現れた縄に捉えられ、抵抗するまもなくアリサは拘束されてしまった。
ミニスカートの少女がしてはいけない大股開きで、男に縄の食い込んだ中学生おまんこを見せてしまう。まだ未熟なおまんこは肉付きも薄いが、股縄がキツく食い込むことで縦筋の溝が強調され、ショーツにくっきり形が浮かぶ。
口には虚空から出現したボールギャグ、首には大きな錠前の付いた首輪が巻き付けられた。
「その縄は腕力じゃ絶対に解けない。暴れれば暴れるだけ食い込むように魔法が掛かってる」
男の言うとおりだった。脱出しようと藻掻くほど縄はアリサの全身に食い込む。肉だけでなく骨まで軋む力で彼女を拘束した。
いまさらだが助けを呼ぼうと仲間へ念話を飛ばす。だが彼女たちとの接続が感じられない。自分だけ電波の圏外にいる気分だった。
「無駄だ。その首輪には魔法少女の力を|ロック《封印》する効果がある。いまのお前は無力なガキまんこでしかないんだよ!」
そう言って男がズボンのポケットから取り出したのは、小型の電動マッサージ器だった。あくまでリラクゼーション目的を謳う普通の電マと違って、それは女の脚の間に突っ込み、局部を刺激することに特化したサイズ感。
紛う方なき性玩具だった。
男はアリサに見せつけながら電マのスイッチを入れる。ぶぅぃぃぃいいいんんっと静かな路地に機械音が響く。
高速で回転するマッサージ機を、男はアリサの股間に押し当てた。
その日からアリサの姿が消えた。
狙われた魔法少女ハルカ
この街を拠点とする魔法少女はチンピラ男に敗北したアリサも含め四人いた。
彼女たちの拠点は市内にある茜ヶ咲中学校。四人ともこの学校の生徒だ。
メンバーはリーダー格で生徒会長も務める奏遥香のほかに、成見亜里紗、詩音千里、日向茉莉。学年はハルカが三年生でアリサとチサトは二年生、マツリは一年生とバラバラだが、真面目なチサトがハルカに敬語を使う以外は上下の別なくフレンドリーに接している。
生徒もあらかた下校し人気のなくなった校舎で彼女たちは屋上に集まった。アリサを除く三人。アリサがチンピラ男に敗れた夜から三日経っていた。彼女の身に起きたことをハルカたちは知らない。ただ、日常的に危険な魔女と戦う上で、自分や仲間の身に何かが起きることは覚悟していた。
最悪の事態を想定して茜ヶ咲中の魔法少女は一様に顔を曇らせる。
「アリサ、まだ家に帰ってないんだね」
マツリが沈黙を破って口を開く。ハルカ、チサトの顔がより険しくなった。
「ご両親の話では家に連絡もないそうよ。これまで無断外泊なんてしたことないから心配だと仰ってたわ」
友人として、生徒会長としてアリサのことを気にかけてる体でハルカは、彼女の両親に娘の行き先に心当たりないか探りを入れた。彼らも予期せぬことに混乱していた。
「アリサったら皆を心配させて。帰ってきたらお灸を据えなきゃいけませんね」
帰ってきたら、という部分をチサトは強調した。彼女は三人の仲で最もアリサと仲が良かった。魔法少女の力を持て余し、無軌道に暴れていた彼女をグループに誘ったのもチサトだ。
憔悴しきった顔の後輩にハルカが声をかける。「まだそうと決まったわけじゃないわ。魔女と遭遇したなら念話があったはず。そうじゃなくても戦った痕跡くらい残ってるはずだもの」
魔女と戦って敗れてしまったとは限らないとハルカは二人を励ます。気を強く持ってアリサの帰りを待とう、私たちも街をパトロールしながら彼女の手がかりを探そう。しかしハルカの言葉は何の慰めにもならない。それは彼女自身が一番よく知っていた。
魔女絡み以外で中学生の女の子が失踪するとしたら家出か事件に巻き込まれたか。アリサの生活態度や家族仲からいって家出は考えにくい。だとすると予期せぬ事件に巻き込まれた可能性が浮上する。
アリサはかわいい。魔法少女の力を得てから性格が尊大になり、暴力的な傾向を示すようになったが、同時に内面の充実は自分を着飾って外にアピールすることを覚えさせた。いまの彼女は世間的に言って美少女で通用するだろう。
そんな彼女が巻き込まれる事件とは、まで考えてハルカが中学生離れした肢体を嫌悪で震わせる。
「先輩?」深刻な顔で黙ってしまったハルカをチサトが心配そうに見る。
「何でもないわ。今日の担当エリアをどうしようか考えていたの。いままで四人で回ってたエリアを三人でカバーすることになるでしょ」
夕暮れの屋上に風が吹く。少女たちのセーラー服がはためいた。突然の風で体に押し付けられたセーラー服が、少女たちの体のラインを浮き上がらせる。
まだ中学一年生のマツリは年齢相応のスッキリした体型……これはこれで需要ありそうなツルペタだが、二年生のチサトはたった一年違いと思えない見事な女体をしている。胸は男の手を楽しませるために育ったような巨乳で、大きく実りながらも若々しくプリッと上がった尻がチャームポイントだ。
もしアリサを連れ去った人物が若い少女を標的にしてるなら、彼女たちも悪い男に目をつけられる要素は十分にあった。
二人の体をいやらしくならない程度の目線で観察したハルカは、次に自分の体に目をやる。
二人のことを何のかんのと品評したが、アリサも含めた四人の中で突出してエッチな体をしているのは自分だ。中学に上がったころから急激に成長した胸はセーラー服を突き上げ、油断すると普段の生活でもへそチラをサービスしてしまう。同級生や下級生からは男女の別なく羨望の眼差しを向けられる。特に男子は、朝の挨拶活動で正門に立っていると、会釈するふりで視線を胸に落としてくる。
上半身が性的すぎるのでせめて下半身は隠さねばと黒タイツを常用するが、世の中には生足よりタイツ女子に興奮する性癖の持ち主もいるらしくお手上げ。
この体のせいでハルカは如何に世の男が女の子を性的な目で見ているか、彼らにかかれば年齢は関係ないのだと思い知らされながら育ってきた。むしろ年齢は|中学生《こども》なのに、|肉体《からだ》は成熟してるギャップが強い興奮を与えるようだ。
もしもハルカの危惧すること――アリサは魔女に敗れたのではなく、変態に捕まって慰み者になっている――が事実なら、こうしてる間にも生涯のトラウマになる悪夢のような体験をしてるだろう。
早く救い出してやらねば。そのためにも何かが潜んでる夜の街のパトロールは中止できなかった。
(こちらは異常ありません。次の区画に向かいます)
(こっちも大丈夫みたい。移動するね)
チサト、マツリから念話が飛んでくる。
「了解。こちらも次の区画に移動するわ。何が飛び出してくるか分からないから、二人ともいつも以上に用心してね」
「はい」
「わかったよー!」
後輩の元気な返事にハルカの顔が綻ぶ。魔女探しのパトロールも開始から二時間ほど経った。夜の闇はどんどん深くなり、繁華街の目抜き通りから外れて路地裏に入ると光も差さない暗がり。
「何が出てきても不思議じゃない気配ね」
心細さから独り言が漏れる。念話で二人と話せばいいのだが、意外と念話を繋ぎっぱなしにすると意識が会話のほうへ引きずられ、周囲の警戒が薄くなってしまう。人間の注意力というのは、あれもこれも都合よくカバーできない。
周囲を警戒しながらハルカは闇の中に目を凝らす。眉根を寄せて緊張した面持ちになるのは、ここが最後にアリサと念話で会話したポイントに近いため。もし彼女を襲った危険がいまも留まっているなら何かが飛び出してくる。
――と、後方から近づいてくる人の気配がした。
当たり、ということかしら。
相手はまだハルカが気づいたことに気づいてないのか、一定の歩幅で後ろをついてくる。この先は確かビルとビルの入り組んだ場所で外からは見えない袋小路になっている。そこまでついて来るつもりだろうか。
アリサを捕まえた相手と同じ人間だとしたら、魔法少女に対する何らかの対抗策を持っているはず。油断ならない。
(チサト、マツリ)ハルカは念話で二人に呼びかける。
(何でしょう)
(なんですか)
二人はすぐ返事をする。どうやら向こうは異常なさそうだ。
(後をつけられてる。正体は分からないけどアリサの失踪と何らかの関係があるかもしれないわ)
ただの酔っ払いなら軽くいなすなり逃げるなりすれば良い。大人の男相手でも魔法少女の身体能力なら可能だ。それはアリサも可能だったはず。それなのに単独では敵わなかったのだとしたら。
(向こうは魔法少女への対策があるのかもしれない。至急こちらへ来てくれないかしら)
後輩たちを巻き込むことになるが一対一より三対一で確実に臨むべきと判断する。逆に捕まえてアリサの居所を吐かせなければ。
(分かりました。すぐに向かいます)
(マツリも急行するよ)
これでよし。あとは二人が到着するまで時間稼ぎを。
「あんた、魔法少女なんだって」
不意に背後から声をかけられた。男の声。魔法少女などという世界の裏側を知っていなければ突飛に思える単語を、彼は少しも笑わず口にした。魔法少女の存在を確信してる者の口ぶりだった。
無視できない相手にハルカは足を止める。振り返って彼と正対した。
男は二十代後半から三十歳前後。半袖から伸びた腕はハルカの太もも並に太い。右のこめかみ当たりに刃物で切られたような傷。拳には殴打でできた擦り傷や拳ダコが目立った。日常的に暴力に晒されてる人間の気配を全身から漂わせる。
箱入りのお嬢様で殴り合いの喧嘩とは無縁なハルカにとって、初めて至近距離で接するタイプの人間だった。言ってしまえば映画やドラマに出てくる分かりやすい武闘派チンピラ役。道理を拳と筋肉で押しやって自分の意見を通してくるタイプの人間だ。
「あなたがアリサを」
瞬時にハルカは察した。
男は少女が向ける精一杯の眼光をじゃれつく子猫のように鼻息だけで払う。
「初めは嫌がって抵抗したり泣いたり大変だったが、しっかり躾けてやったら男に媚びること覚えていまじゃ、どハマりよ」
男が肉食獣を思わせる獰猛な笑みを浮かべた。闇の中に歯の白さだけが浮かんでいる。
「こいつが分かるか」と男は自分の股間に手をやる。
ひっとハルカは悲鳴が漏れそうになるのを堪えた。男のチンポは勃起していた。こんもりとズボンの前側を盛り上げている。その大きさがハルカの度肝を抜く。私の腕と同じくらい……いいえ、もっと大きいかも。
男性のおちんちんが性的に興奮すると大きくなることは知っていた。だけど目の前の巨根は想定の範囲外。前に教室で男子が「日本人の平均は十三センチ」と話してる声が聞こえ、ハルカは赤面してしまった。男の子の股間には、そんな秘密が隠されてるのかと興味が芽生え、家に帰ってから物差しで十三センチを測り、下腹部に当ててみた。
ここまで入ってくるのね、と想像した直後に自分の行為が酷く淫乱な行いに思え、慌てて物差しを投げ捨てた。
男から向けられる卑猥な視線に、いずれは自分もそういうことをするんだと早いうちから意識付けられてきたハルカは、清楚な言動に反して性的な事柄への関心が強い。
だから十三センチが自分のナカに入ってくることを想像したことは何度かある。しかし、目の前で自信満々に勃起を見せつける男のチンポは、ハルカがイメージトレーニングしてきたモノの倍はありそうだ。
あんなものをアリサに挿れたの? 私でもお腹が裂けてしまいそうな大きさなのに、私より体が小さいアリサに、あんな凶悪なモノを……。
「あんまり熱心に見つめられても照れるぜ」勃起から目を離せないハルカを男は嘲笑う。「アリサちゃんも最初は死ぬ、死ぬ、壊れる叫んで感じるどころじゃなかったがよ、一晩中おまんこズボズボしてやったら最後には堕ちたぜ。あの生意気なじゃじゃ馬が甘ったるい媚び媚びボイスで、かわいらしくおちんぽください、おちんぽくださいって言うのは金玉が活気づいた」
「アリサに酷いことをして……許さない!」
「酷いことなんかあるかよ。女なら誰だって俺みたいなデカチンにヤラれて天国見せてもらうほうが幸せに決まってるだろ。すぐハルカにも女の体は天井知らずに気持ちよくなれること教えてやるよ」
そう言って男の気配が変わった。直前までの軽薄で如何にもチンピラ然とした態度から、すっと厳かな雰囲気に切り替わる。
「時間稼ぎに付き合ってやるほど優しくないぞ。Schiavitù」
男が呪文を唱えると何もなかったはずの空間から縄が飛び出してくる。不意を突かれながらもハルカは空中にジャンプして避けた。
いったいどこから? まさか彼も魔法を使うの。敵の正体が分からないと不利だわ。
こちらへ向かってるはずのチサト、マツリに念話を飛ばす。
(お願い急いで! 敵は強力よ)
だが助けを呼ぶことに気を取られたのがまずかった。空中に逃げたハルカを縄は蛇のように追いかけ、足首に巻き付く。
「あぁー!」
悲鳴を残してハルカの体は急降下。地面に叩きつけられると四方八方から縄が体にまとわりついてきた。
「いや! やだ、やめなさい!」
縄は持ち主の意に沿って動くのか、ただでさえエッチなハルカのスタイルを強調するように縛り上げる。胸は乳房の外縁や谷間に縄が食い込みキリリと締め上げられ、乳袋が強調される。腕を後ろ手に組まされているため余計におっぱいが前面に押し出された。
下半身は両脚を揃えて縛り上げ立つことも困難。黒タイツの光沢に無骨な縄の荒々しさが加わり、清潔な物を汚す楽しみに満ちている。下腹部もおまんこを通るように縄が回され、縛られた手首と連結されている。脱出しようと腕を動かすとおまんこに食い込む縄が締まった。敏感な部分を刺激するよう結び目が作られた縄は、硬いコブがクリトリスや割れ目を刺激する。
「こいつで仕上げだ」
男が言うとハルカの口に突然ボールギャグが噛まされる。
「むむー! むっ、むふぅ、んん~~~~」
あまりな扱いに抗議する彼女の首に大きな錠前の付いた首輪が出現する。
(助けてチサト、マツリ。捕まってしまったわ)
念話で危機を知らせる。だが、いつもなら感じられる彼女たちとの繋がりがなく、何もない場所へ一方通行に話しかける感覚だった。
「慌てて助けを呼んだって遅いぜ。その首輪には魔法少女の力を封じる効果があるんだ」
男はトントンと自分の首を指差す。「つまり、その首輪が付いてる限り、ハルカはコスプレセックスに最適な衣装のまま、無力な雌穴に戻っちまったってこと」
ハルカの魔法少女衣装は修道女を模している。しかし煩悩を払い、神に操を捧げるべき修道女としてはエロチック過ぎる、体にピッタリ貼り付いた形状は男が言うように怪しい店で貸し出すコスプレセックス用の道具にしか見えない。
普通にしていても雌の色香を放ってしまうハルカの凹凸激しいボディラインが押し出されたうえ、上着には胸の谷間を見せつける窓が開いている。十五歳にして爆乳ちゃんの称号を冠されるべきおっぱい見せつけながら歩く姿の、どこが敬虔な修道女なんだとツッコミも入ろうが、この衣装はハルカの願いを反映した形と言っても良い。
ハルカが魔法少女になる代償として叶えてもらった願いは、姉を消し去ること。何でも完璧にできて両親ご自慢の娘だった姉は、幼いハルカにとって自分から全てを奪う存在に見えた。
姉がいる限り両親は自分を見てくれない、愛情を受けられない、もっと私を見てほしい、そのためには姉が邪魔だ。
幼いハルカは短絡的な願いで肉親をこの世から葬り去った。奏可奈多という存在はハルカの記憶以外から跡形もなく消えた。
ハルカが品行方正で完璧な生徒会長を演じるのは、完璧な姉に嫉妬して彼女を消滅させてしまったことへの贖罪にほかならない。もし姉が生きていたらこんな人間になっていたはず、もし姉が生きていたら善行を積み、周囲から好かれ、人々から注目される人間になっていたに違いない。
全ての根底にあるハルカの願い――もっと私を見てほしい――に反応して物事は作られていく。
男女問わずすれ違った者が振り返ってしまう見事なスタイルも、それを強調するスケベ衣装も全ては「もっと私を見て、注目して、愛して欲しい」彼女の願望の具現化と言えよう。修道女という本来は清楚であるべき存在を道具に使ってまで淫猥さを鮮明にする。
ハルカの願いは叶えられた。
いま、彼女は目の前の男から熱い視線を注がれている。
ただし、それは幼いハルカが切望した両親からの愛情のような庇護の感情ではなく、獣欲に支配された雄の昂ぶりによるものだった。
魔法少女性奴隷計画
|手嶋蓮弥《てじまれんや》にとって女をこまして自分の物にするのは簡単な行為のはずだった。
初めは嫌がって泣き叫ぶ女でも力づくで抑え込み、自慢のデカチンで穴を使い込んでやれば、すぐに向こうから求めだす。他人の女だろうと構いやしない。街を歩いてて気になった女がいたら即座にレイプ。
十代のころから悪さしてきた蓮弥は街のことなら裏の裏まで知っている。どのポイントで女を襲い、路地に連れ込めば表からは見えないか、助けを呼んでも聞こえないか熟知していた。
だからハルカを見かけたときも衝動のままレイプするつもりだった。制服姿で歩く彼女の後ろを尾行した。蓮弥も卒業生だったので彼女の制服が茜ヶ咲中学の物であることは一目で分かった。
最近のチューボーは発育良すぎだろ。なんだあの乳、尻のぷりんぷりんな育ち具合はよ、あんなもん同じ教室にいたら男連中は堪ったもんじゃねえよな。雌のフェロモン撒き散らして雄を誘惑しやがって。俺が同級生なら同じクラスになった日に体育倉庫でパコりまくって女にしてやったのによ。
ハルカのメリハリボディは、片手で収まらない蓮弥の|女《セフレ》軍団と比較しても上位に入る、それでいて中学生という若さに、如何にも「私、男の子とお付き合いしたことありません」と言いたげな楚々とした雰囲気。
似合わね~んだよ、お前みたいなドスケベはめ殺されボディの持ち主が、そんな|表情《かお》して歩いてたって。お前みたいなのは男にチンポ突っ込まれてアヘりながら、自分も相手も気持ちよくするのが存在理由なんだ。
仕方ねえ。俺が学校じゃ教えてもらえない性教育たっぷりしてやるか。女の体の気持ちよさ、女に生まれてきた幸せ、優秀な雄に|傅《かしず》く生き方を教えてやらなきゃよ。
しかし、蓮弥の膨らんだ股間と征服欲は長続きしなかった。
彼はハルカを尾行中に、彼女が魔女と戦う現場を見てしまったのだ。魔法少女の身体能力、大きな武器を軽々と振って戦う姿、化け物を前に物怖じしない胆力。どれも蓮弥を圧倒した。
蓮弥とて通常の喧嘩なら自信ある。ストリートファイトの助っ人に呼ばれる程度は腕っ節を鍛えてきた。だがハルカたち魔法少女の戦いは次元が違った。根本的に別物なのだ。
蓮弥は口惜しく思った。目の前にはハメ心地良さそうな穴が四つ。他の三人はハルカの仲間だろう。共に戦う彼女たちもそれぞれタイプは違う美少女たち。全員を横に並べケツを突き出させ、一穴ずつバックから突き比べしてみたい。四人一斉にベッドで侍らせ5Pでお楽しみタイムだ。
妄想は膨らむが股間は萎えしぼんだまま。魔法少女を捕まえる方法が思いつかないためだ。
蓮弥はハルカの尾行を続け、彼女の家を特定したが、それ以上のアクションは起こせなかった。
悶々とした日々を打破したのは思わぬプレゼントだった。
ヤリ部屋にしてるマンションの一室で、どうやって魔法少女を捕まえるかアイデアを練っていたとき、不意にインターホンが鳴った。小包だと言う。蓮弥は身に覚えないが部屋を共同で使ってる後輩が二人いる。どちらかが通販でもしたのかもしれない。
何で俺があいつらの荷物をと思いつつ蓮弥は受け取る。宛名を見ると蓮弥の名前があった。
「俺、なんか頼んだか?」
思い出そうとしても記憶にない。考えても仕方ない、中身を見れば思い出すだろと開封すると、何重にもエアパッキンで巻かれた栄養剤の瓶が出てくる。瓶は裸で商品名などの書かれたラベルはない。
同封された手紙には、このクスリを飲むと魔法少女を捕まえるための能力に目覚めます、魔法少女の力さえ封じてしまえば相手は無力な小娘なので、あなたの責めテクとデカチンがあれば彼女たちを性奴隷にすることも可能でしょうと書かれている。
怪しさしかなかった。送り主の名前に心当たりはない。本名かさえも定かではない。普通なら飲まない。飲んだ蓮弥は普通の状態じゃなかった。
ハルカを衝動のまま犯せなかった日から彼はすっかり少女にご執心。制服姿もチンポにきたが魔法少女の衣装はより海綿体が熱くなった。デカ乳、デカ尻ぶりんぶりん振るわせながら歩いて何が修道女だ! 祈祷より亀頭が好きそうな体しやがってよ!
極上の雌を前にして逃げ帰ることしかできなったことが、蓮弥のプライドを傷つけてもいた。何で俺が女ごときにコソコソしなきゃならねえんだ。男にハメられるために歩いてる弱っちい生き物の分際で。
瓶の中身を一息で煽ると、全身が焼け付くように熱くなる。喉が炎症を起こして腫れ上がったように呼吸が苦しい。シャツを絞れるくらいの汗が瞬間的に吹き出す。眼の前が虹色に光り視界が回った。
発作は五分近くも続いた。やはり毒で自分はこのまま死んでしまうのではとも感じた。しかし体調は次第に平常を取り戻す。呼吸が楽になり、吹き出していた汗も乾いた。視界もすっきり。
あとに残されたのは全身に漲る得体の知れないパワーと全能感だった。いまなら魔法少女だろうが犯し尽くせる。自信を確信に変えるため、|大本命《ハルカ》の前に蓮弥は予行演習を挟むことにした。標的を探して歩いていた蓮弥に運悪く見つかってしまったのがアリサだった。
ヤリ部屋で再会する魔法少女
ハルカは蓮弥に拘束されたあと、仲間が来ないうちにと用意していた車に乗せられた。少女を後部座席に転がして蓮弥は意気揚々とステアリングを握る。鼻歌交じりに夜の街を流した。
途中でハルカはビルの屋上を飛び回るチサト、マツリとすれ違ったことに気づき念話と声で助けを呼んだが、二人は気が付かずハルカに呼ばれた場所へ向かってしまった。
「ガッカリすんなって。あとの二人もいずれ連れてきてやるよ。遠くないうち四人全員ハメ穴デビューさせて俺のセフレにしてやる」
「むぐっ、むほぉ~~~、ふぅっ、ふぅっ!」
「おうおうおう、そんな顔もできるのか」
ルームミラー越しに蓮弥はハルカの憤怒の表情を受け止める。圧倒的に優位な立場にいる余裕か、彼は少女の怒りを買うことなど気にも止めない。冷静な言動で四人のリーダー役を務めていたハルカが取り乱し、感情を露わにする様子を滑稽に思っているようだった。
やがて車は市内のマンションに入っていく。駐車場で車を停めるとハルカは蓮弥に横抱きで車から出された。
「ここは俺たちみたいなハグレ者が上から下まで住んでるマンションでよ、縛った女を担いで上まで運んだってだ~れも気にしないのさ」
その言葉どおり蓮弥はハルカを担いで管理人室の前も監視カメラの前も堂々と歩く。何ならカメラに向かって、どうよ今日捕まえてきた女はと自慢する素振りさえ見せた。
「お待ちかねのプレイルームだ。ここでならじっくり楽しめるぜ」
蓮弥はマンションの一室にハルカを連れ込んだ。一見すると部屋は普通の住まいと変わらない。玄関には男物の靴が乱雑に二足脱ぎ捨てられている。靴を脱いで上がると左手にバスルーム。右手がトイレ。さらに奥へ進むとリビングとダイニング。ここでハルカは異変を感じ取った。
二十畳ほどの広々とした空間に水風船が散乱している。中に液体が入ったままの風船は口が縛られていた。……水風船などという誤魔化した言い方で現実逃避してても仕方ない。ハルカが見たのは使用済みコンドームだ。
ダイニングテーブルの下には、男のペニスを模した性玩具が転がっている。黒いボディを濡れ光らせ、女を威嚇する電動バイブは水たまりの中にあった。なぜ室内の床に水たまりが。むっつり耳年増なハルカは状況証拠から真相にたどり着く。
誰か自分以外の女性が、ここでさっきまで電動バイブを挿れられ、男たちに愛液を吹かされたのだ。
床に残るマン汁の量は、とても軽くイッてしまいましたの水嵩ではない。本気アクメを決めた女の潮吹きが行われたのは明白。
「それじゃ感動の再会といくか」
蓮弥はハルカを担ぎ直して奥の部屋に連れいく。マンションは4LDKの間取りで蓮弥がハルカを連れ込んだのは、一番奥の部屋だった。
「開けるぞ」蓮弥がドアを開けると女が絶叫混じりに喘いでいた。
「あぁぁぁ! ああっ! やだ、これだめっ、すごいっ♡ 感じ過ぎちゃう♡」
「これ今度発売する新作なんだけど、女の子の使い心地はどうよアリサちゃん」
「だめっ♡ だめえっ♡ あはぁっ♡ いいっ♡ きもちいぃ♡ こんなの挿れられたら女の子みんな悦んじゃう! 硬くて太いのも素敵だけど、全体がブルブル震えてるうえに、先っぽのほうだけグワングワン回転して奥の弱いとこほじってくる♡ うひぃぃぃぃいっ! うあぁっ♡ だめっ♡♡ おまたがっ、ぐちゅぐちゅ、とまらないっ♡♡ んおぉぉ♡ おおっ♡♡」
声の主はアリサだった。
彼女は椅子の上でM字開脚に縛られている。手首と足首は椅子と縄で繋がれ逃げられず、太ももと脛も縄で纏められているため脚を閉じさせてもらえない。魔法少女の衣装のまま、上半身はおっぱいの位置に穴がくり抜かれピンと勃った乳首を見せる。下半身はミニスカートが捲くれ上がり、下着を履いてない股ぐらが露出する。
目にはアイマスク。視覚情報を遮断して愛撫による触覚に集中できる環境だ。
アリサの周りには背後から乳房や乳首にピンクローターを当てている男と、彼女の前に跪いてバイブを膣内に出し入れする男がいた。
「気に入ってくれて開発者としては嬉しいよ。それじゃ根本まで挿れたときに使えるクリ責めモードも試してもらおうかな」おまんこを責めていた男が、ズブリとバイブを根本まで埋める。
深々と挿し込んでも一向に痛がらない様子から、もうアリサが処女でないことは自明だった。
「キツツキモードON」
男が手元のスイッチを入れると、アリサのクリトリス近くにあった突起物が微細な振動を始める。
「うあっ、あぁっ! ダメ、ダメエェェ! あっあっあっあっ♡ クリちゃんされるの好きぃ……アリサのズル剥けクリちゃん、即イキできるように開発されちゃった……すご、あっ、あっ、あっ、いくっ♡ いくいくいく、いぐっ……イっぐううううっ♡♡」
プシャっとアリサの股ぐらから透明な液体が吹き出す。
「やっ、いやだ、止めて、止めて、自分じゃ止まらない……気持ちよくなりすぎて出るお漏らし、また止まらない」
「止めなくていいよ。そのまま全部、僕にぶっかけな。僕の開発したバイブでイキまくる美少女中学生の潮吹き顔射はご褒美です♡」
「ああぁぁぁぁぁっ♡ みっ見ないれっ、見ないでぇぇ〜〜あはぁぁぁぁ♡ 恥ずかしいのに、イッちゃう♡ いいぃぃいぃ〜〜♡ イグイグイグイグイグ〜〜っ♡ お潮吹いてイクのぉ〜〜〜〜♡♡」
宣言どおり男はアリサの潮吹き特等席から微動だにしない、一滴残らず顔面で受け止めきってみせた。
絶頂の衝撃でアリサは全身を戦慄かせたまま悦楽の頂から下りてこない。アイマスクを涙で濡らし、涎を胸にボタボタ垂らして弱々しく鳴く。
「んんっ♡ ふっ、んんん~~~~~~~~っ♡ はーっ♡ はーっ♡ ん~~~~~~っ♡」
四人の中でも常に強気で明るく、ムードメーカーだったアリサの変わり果てた姿にハルカは怖気を振るう。いまの彼女からは魔法少女としての自信もプライドも感じない。男たちに体を弄ばれ、僅か数日で群がる雄に搾取される弱っちい雌に堕してしまった。
そして、それはこれから自分の身に降りかかろうとしてることでもある。
「隣の部屋使うぜ」蓮弥は二人に言い残して隣室に入った。
二つの部屋は同じ間取りを左右反転させた造りだ。家具と呼べるものはビニール張りのベッドとデスクセット、ベッド脇に置かれたサイドボードくらい。殺風景な部屋の中で数台のカメラがベッドのほうを向いて三脚にスタンバイされている。
「んンっ!」
「これか」カメラに驚いたハルカの心情を蓮弥は正確に汲み取る。あるいは、ここに連れ込まれた女の多くが、同じ反応をするので慣れただけかもしれない。「俺らの資金源ってやつだ。世の中には普通のエロビデオじゃ満足できない特殊性癖の野郎も多いのさ。縛ってる女に挿入せず道具で時間かけてアンアン言わせるだけの映像が好きだったり、高校生以上はババアだから見る価値なしなんて言うやつだったり、そのくせ中学生以下でも体つきはスケベじゃないと勃たないとかよ」
だけどな、と蓮弥はハルカをベッドの上に寝かせる。「そういう注文の多い客に応えるほど喜ばれるもんさ。これでも映像クリエイターとして仕事のやり甲斐を感じてるんだぜ」
何が映像クリエイターだ。要は非合法のセックステープを販売してる裏ビデオ屋じゃないか。
「ハルカみたいないい女とヤレて金にもなるんだ。俺みたいなチンポと体力が自慢の野郎には天職さ」言いながら蓮弥は左腕で抱きまくらしてハルカを抱える。
「ヤス! ちょっと来い!! ……ヤス!」
「なんですか」廊下の陰からアリサの乳首を責めていた男が現れる。
チッと蓮弥は舌打ちした。「ツヨシか、ヤスはどうした」
こっちがツヨシなら、ヤスというのはアリサの潮吹きを喜んで顔面で受けていた男か。
ツヨシは言いにくそうに口を開いた。「あいつなら美少女中学生のおまんこ汁がもったいないとか言って、おまんこやら太ももやらベロベロ舐めてますよ。呼ばれてるぞと言ったのに聞きゃしない」
「しょーがねーやつだな」
もう慣れているのか蓮弥は呆れこそすれ怒った様子ではない。
「あいつはバイブとかオナホとか、大人のおもちゃ開発が仕事なんだ。仕事は真面目で優秀で結構売れてるのに、性癖がロリコンでクンニ好きの変態でよ、特にアリサみたいに生意気なガキのまんこ舐め回して羞恥責めするのが大好きときてる」
「あのガキもヤスに目をつけられたのが運の尽きですね。今日も朝から舐めっぱなしですよ。クンニだけで何回イカせたか分かんないっす。最初はまだ恥ずかしがってたガキも途中から『もっとペロペロして』『気持ちいいしか分かんない』なんて言い出して」
「そんだけ舐めてたら十分だろ。まんこもふやけて味しなくなってるだろうよ。首根っこつかまえて連れてこい」
アリサの痴態を嬉々として報告するツヨシに蓮弥が命令する。慌てて隣の部屋に走ったツヨシがヤスを連れてきた。
「いまからハルカの初アクメ撮るからカメラ準備しろ」
指示を飛ばしながら蓮弥はハルカを抱えていた手の位置を調節する。カメラに見栄えするポジションを探しているようだ。
「その位置で。バッチリです」ヤスがカメラの映りを確認してオーケーを出す。
「それじゃ始めるぞ」
撮影中を示すカメラのランプが灯ると、蓮弥の右手がハルカのおっぱいに伸びてきた。
「ハルカ緊張してるな。俺は処女もヤリ慣れてるから安心しろ。俺に任せてハルカは気持ちよくなることだけ考えな。すぐにカメラも気にならないくらい好くしてやるから」
彼の唇に耳を食まれてハルカは身を固くする。ちゅぷ、ちゅっ、ちゅるちゅぷっと濡れた水音が耳の至近距離で聞こえる。耳を舐められるなんて汚くて恥ずかしい行為のはずなのに、背筋を嫌悪とは別のぞくぞく感が駆け抜けた。
(あんっ、や、だめぇ! みみっ、だめぇ! はぅっ! あっあぁぁぁ!)
普通に生活していて異性から耳を舐められることなどない。初体験がもたらす混乱と陶酔。しかも蓮弥は経験豊富を自称するだけあって耳責め一つとっても手慣れていた。耳の外郭に沿って唇で優しく食まれたかと思うと、次には軟骨に歯を立ててコリコリと噛まれる。痛みは感じない絶妙な力加減。歯を立てた部分に謝罪するように優しく舐められ、その流れで耳の穴に舌が侵入してくる。
体内に通じる場所を直接舐められると頭の中で水音が反響した。
(あんっ! ひぅ、んん! や、やあっ! だめっ! いいっ! きもちっ! いいっ! 耳を舐められるなんて、おぞましい行為なのに……しかも無理やり連れてこられて……レ、レイプされてるのに……ひゃんっ♡ 感じたらいけないのにっ♡)
耳責めに夢中になっていたハルカの胸で蓮弥の右手が動き出す。縄で絞られ乳袋が作られた魔法少女の巨乳を男の手が揉みしだき始めた。
「想像どおり最高の触り心地だぞハルカ。デカいだけじゃなくて張りがあるから揉み応え抜群、もちろん柔らかさもあって指がズブズブ沈んでいく。初めてみたときから想像してた以上だ」
二人の行為を傍らで見ていたツヨシが呟く。「すっげー、たゆんたゆん。見ろよ。手の中でグニグニ形が変わってるぞ」
「バスト九十はありそうだな」ヤスもハルカの体がスケベなことを称賛する。「しかも衣装のドスケベなこと。谷間ばっちり見せつけやがって。裾からチンポ挿れて亀頭舐めパイズリさせてえ」
舐めるのも舐められるのも大好きな男だった。
男たちが自分の体を品定めする下品な声は聞こえていたが、外野の反応を気にする余裕がハルカにはない。初めて他人の手で性感帯を刺激された魔法少女は、まだまだ全力には程遠い試運転程度の愛撫に翻弄される。
「見た目どおりハルカの体はセックスの才能あるな。この程度の愛撫でそこまで感じてくれる女なかなかいないぜ。しかも処女のくせに」
女を抱き慣れてる蓮弥をして、お前ほどの淫乱体質は見たことないと言われ、ハルカは快楽を得ていることが罪深く恥ずかしいことという意識を強化する。気を強く持って跳ね返さないと。平常心だ。魔女との戦いでも冷静さを欠くことが一番危ない。
それなのに体はどんどん気持ちよくなってしまう。何で、どうして、私はこの人とセックスすることなんて望んでないのにとハルカの頭は混乱する。
「いいぞハルカ。見た目だけじゃなく中身もドスケベな体だ。男に愛されるために生まれてきたような女だな」
蓮弥の何気ない言葉が答えなのかもしれない。
愛されたい、自分を見てほしい、注目されたい。その一念がハルカを形作ってきた。男の愛撫で簡単に感じてかわいい反応を返してしまう女。男にセックスの自信をつけさせて、もっと抱きたいと思わせる女。それはハルカ自身が望んだ愛されたい願望の歪んだ結実だとしたら?
どんな形でも構わないから――たとえ性行為目的の卑猥な視線でも――私を見て!
|魅了《チャーム》の魔法で他人の目を自分に引きつけようとする女に相応しい答えではないか。
魔法少女の真実とクンニマニア
たまんねぇ~。この女ほんとにいい反応を返してくれるぜ。お遊び程度の触りっこしかしてないってのに、もう感じまくってトロトロじゃねえか。
気持ちいいの我慢して顔真っ赤、目元はとろ~んとして、眼は涙でウルウル。どこ触っても体ぴくんぴくんしちゃってさ。体は堕ちたがってるのに気持ちだけ頑張ってるの丸分かり。一番つらいよな。気持ちと体がバラバラになってる状態は。
蓮弥は服の上からハルカの乳首を摘む。ここまでのソフトな愛撫から一転して、少し力を強めに込めた痛気持ちいい刺激に少女の肢体が跳ねた。
ハルカが切なそうに細めた目を向けてくる。彼女を捕らえてから何度か反抗的な目は向けられたが、それらに比べると抵抗の意思は残しつつも確実に弱ってきていた。
そんなかわいい顔したら男の嗜虐心を煽るだけなのに馬鹿だね。中学生の処女まんこちゃんじゃ男心は分からないか。
蓮弥は摘んだ乳首を引っ張る。右乳首だけ伸びて戻らなくなるのではというくらい引っ張る。
暴力的な扱いにも関わらず、ハルカはボールギャグの向こうから甘い吐息を返してきた。
「んぁ……ふぅ……んぁ……ふぁ」
こんなんでも感じるのかよ。本当にドスケベな体だこと。
蓮弥が摘み上げていた乳首を解放してやると、ハルカは安堵したような息を吐く。それでいてもっとしてくれても良かったのにと恨みがましい目も向けてくる。果たして彼女自身どこまで自覚してやってるのか。
とんでもないセックスモンスターを俺は拾ってしまったのかもしれない。蓮弥はハルカの秘めた可能性に歓喜する。
右手を胸から女の股ぐらに移す。割れ目に食い込む縄の結び目を指でさらに強く押してやる。
「――――ンッ!」
処女肉に荒々しい縄がめり込むと少女の喉が悦びの歌を歌う。身をよじって逃れようとするハルカの抵抗を片手で難なく抑えつけ、何度も結び目を少女の膣口に押し当てる。上から押してくる力に対して下は逃げ道がない。反射的に腰は前へと突き出されるのだが、そうすると自分から蓮弥の指におまんこを押し付けてしまうことになり、余計に股間の縄が締まる。
中指と薬指で結び目を操り割れ目のほうを責めながら、同時に親指はクリトリスを探ってやる。タイツの下でショーツを持ち上げて屹立する、ミニ勃起ちゃんの感触はすぐに分かった。親指でクリトリスを押し潰しながら膣責めも同時に進める。
「――――ッ、ぅ、あ、ぁ、あっ、ぁああアッ…………ぅッ!」
ボールギャグがハルカから嬌声を奪ってしまう。念願叶って手に入れた女だ、俺の手で感じてる声を聞いてやりたいと蓮弥は、おまんこを責めていた手を一時的に止めて口の拘束を外してやった。
長時間口に入っていたボールギャグは取り外されるとき、口との間で涎の銀糸を繋いだ。
「ここの防音は完璧だ。楽器を演奏しても隣家に聞こえないよう設計されてるんだと。いくら叫んでも助けは来ないぜ。もっとも、仮に聞こえたとして、ここに住んでるのは俺たちと変わらない連中ばかりだ。来るとしたら助けじゃなく穴を使いにだろうよ」
恐ろしいことを言う蓮弥にハルカの顔から血の気が引く。女が怯える姿に彼はますます興奮し、ズボンの下で勃起は痛いほど大きくなる。
「この上着が邪魔だな」言って蓮弥がハルカの首元に手をかける。「そらよっ!」
ビリっと布の裂ける音がしてハルカの胸元が大きく露出した。
「きゃああああ!」
乙女の柔肌が晒されたショックでハルカは凍りつく。信じられないと言いたげに自分の胸元に視線をやり、隠そうとして両腕を動かすが背後で縛られてる。不意に両腕を動かしてしまったため、同じ縄で繋がれている股縄が余計に食い込んで悲鳴をあげた。
「あっ、や、やめてっ! やだっ! 見ないで!」
「この光景を見るなったって無理だろ。なあ?」
蓮弥が同意を求めるとツヨシ、ヤスも同意してハルカを辱める。
「あんなデカ乳ぶら下げて男にされることなら何でも感じるスケベ女が、三年前までランドセル背負ってたなんて信じらんねえよ。凝視だよ、凝視」
「蓮弥さん、ハルカちゃんの初クンニは俺に取っておいてくださいよ。マン汁でベタベタになった股を丁寧に舌で拭って、舐められてイク気持ちよさを教えてやりたいんです」
「ブレねぇ変態だな」蓮弥はヤスの頼みに呆れながらも、彼の一途なクンニ愛には感心した。「そんなに言うなら手伝うか」
えっと驚くヤス。
「待ってろ」と言うと蓮弥は縄に自分の魔力を流し込んだ。
上半身を拘束する縄と股に食い込んでいた縄はそのまま、両脚を一本棒に纏めていた縄がほどけ、すぐにハルカの両脚をM字開脚に縛る。
「アリサとお揃いの格好だな。友達と一緒で嬉しいだろ」
「やめてください。……いやっ、こんな辱めを受けるくらいなら、死んだほうがマシです」
「おいおい、つれないこと言うなよ、これから気持ちよくしてやるのにさ。……だいたい、魔法少女が死ねるわけないだろ」
「……え?」
「あれ? ハルカちゃんを魔法少女に勧誘した何とかってのは説明してくれなかったの。俺の対魔法少女マニュアルには書いてたのにな」
初めは蓮弥が自分をからかってるのではと疑っていたハルカだが、こちらが本気で不思議がってる様子に自分たちの知らされてない魔法少女の秘密が本当に隠されてると感じたようで、しつこく教えてくださいと食い下がってきた。
蓮弥は魔法少女の体と魂に関する真実を伝えてやった。魔法少女は契約によって能力を手に入れる代わりに、魔女と戦うことに特化した肉体へ生まれ変わる。肉体は単なる遺骸となり、彼女を彼女たらしめんとする|本質《たましい》はソウルジェムに宿る。
ソウルジェムは単なる変身アイテムに非ず。魔法少女の肉体は致命傷になる傷を負っても再生し、戦い続けられる。その代わりソウルジェムを砕かれれば死ぬ。
「ソウルジェムは魔法を使うことで少しずつ濁っていく。それ以外にも負の感情を溜め込むことで濁りは進み、ソウルジェムが濁りきると魔法少女は……魔女になる。君らが日ごろ殺し回ってる魔女は、もとは君らと同じ魔法少女だった誰かの成れの果てなんだと。怖い話だろ」
「嘘よ、そんなこと嘘……だって私たち、全然そんなこと」
「こんなこと馬鹿正直に話したら魔法少女になりたがる子は減るだろ。それじゃ都合悪い誰かが考えたんだろうな。嘘はついてないが全部教えたわけじゃない、聞かれなかったから答えなかっただけで肝心なことはバレるまで黙っとこう。実際それでハルカもアリサも魔法少女になったわけだから、やり方としては間違ってない。えぐい勧誘方法だが」
「魔法少女だなんて言い出して初めは蓮弥さん頭がおかしくなったかと思ったけど、不思議な力を使うしアリサちゃんやハルカちゃんもいるから信じるしかないですね」
「女の子の憧れ魔法少女のおまんこをクチャクチャ舐め回せるなんて生きててよかった。すぐにハルカちゃんも、お兄さんがクンニ中毒に変えてあげるからね」
ヤスがハルカの股ぐらに顔を突っ込む。フンス、フンスと鼻息を荒くして魔法少女おまんこのにおいを嗅ぐ。普通に触られるより恥ずかしいかもしれない仕打ちから逃げようとする。
「そうはいかねえよ」蓮弥はハルカの上体を起こし、背後から抱きすくめる。自分の体を背もたれにさせて彼女の逃げ道を断った。「さっきの話で分からなかったか。魔法少女になった時点でハルカの体は人間じゃない、ただの生き人形なんだ。いまさら体がどうなったところで大した問題じゃないだろ」
魂のない人形だろうと、おまんこさえ付いてれば蓮弥には構わない。
「そんなこと!」ハルカは肩越しに蓮弥を見やる。突きつけられた真実に恐れおののき、歯をガチガチと打ち鳴らす。「そんなこと急に言われて、そうですかとなるはずないでしょ! それが本当なら私は何なのよ」
彼女の当惑はもっともだ。もし自分が同じ立場なら蓮弥だって己は何者かという問いにぶち当たるだろう。頭に浮かぶ単語はいくつかあっても自分事なら認められない。それを口にできるのは、あくまで他人事だからだ。
「分かりやすい言葉で言えば魂を失った抜け殻? 人間っぽく振る舞い、行動してるがとっくに死んでるという意味ではゾンビ?」
無情な言葉にハルカは絶句する。違う、と否定したくても、否定するための材料がない。
「何であなたはそんなことを知ってるのよ。|魔法少女《わたしたち》でも知らないのに」
それを聞かれると蓮弥にも困る。到底ハルカが納得する答えは与えられそうにない。
「俺にも分からん。ハルカを捕まえてブチ犯してーと思ってたら、魔法少女を攻略するための道具一式が送られてきただけだからな。魔法少女を増やしたい連中がいるように、減らしたい連中もいるってことなんじゃねぇの。しらねーけど」
「もういいだろ蓮弥さん。いつまで焦らすんだよ。いい加減ハルカちゃんのおまんこ舐めさせてくれよ。においだけで暴発しそうなんだよ」
ハルカのミニ丈ローブに顔を突き入れていたヤスがおねだりする。待ての限界に達した犬のように落ち着きがない。
「悪い悪い。思う存分舐めな」
「ひゃっはーーーっ!」
よしの号令と同時にヤスはパンスト越しのおまんこに顔を押し付ける。顔を勢いよく左右に振り振動で刺激を与える。バイブレーション責めにハルカの口から嬌声が漏れる。ボールギャグを外されたことで、いままでは抑えられていた快感の歌がモロに流れ出した。
「んんんっ、や、やめっ! そんなところっ、あああっ!」
「やめろなんて言ってハルカちゃんも、まんざらでもない声が出てるじゃないか。愛液でぬるつく生おまんこも捨てがたいが、タイツ越しに舐めるザラザラした感触も至高! タイツ女子の蒸れた股間のにおいが俺を狂わせる!」
「お前は元から狂ってるだろバーカ」ツヨシは冷ややかに言う。
「ひっ! やっ、だめっ、だめなのぉっ、あああああぁぁぁぁっ、くうううううっ、ひああああっ! そ、そんなところ、そんなところ、舐めたらっ、ああぁぁぁぁぁっ! 本当に舐められてる。私のアソコ、男の人の舌が本当に動いてる」
下着越しのもどかしいクンニでハルカの腰が揺れる。未体験の快感に美少女の尻がベッドから浮き上がる。女が感じてるサインはヤスに自信と活力を与え、より舌の動きが激しくなった。
「そ、それ以上舐めないでええっ、ひああぁぁぁぁぁぁぁっ! 本当にダメなのよ……だめったら、ダメっ……あっ♡ あぁぁ♡」
「んちゅっ、む、ハルカちゃんのおマンコが、ヒクヒク、ヒクヒク動いてる。そんなに舐められるのがいいか、初クンニで早くも感じてエッチなお汁が止まらなくなってるな!」
「ヤスにだけ任せておくのも癪だな。俺はデカパイを」
蓮弥は大きく裂いた襟から手を入れ、推定九十センチある胸を揉む。服の上から触ったときもデカいと感じたが、生で触れるおっぱいは様々な情報が伝わってくる。十代のモチモチぷるぷる肌の感触はずっと触っていたい、興奮で体温が上がったためかしっとり汗で湿っている。
「も、もうダメっ、ダメダメダメ……や、やだああぁぁぁぁっ! そ、そんな所まで舐めないでえぇっ……んくぅっ、はぁ、は、早く……早く、早く終わってぇぇぇっ♡ 耐えられない、こんなの無理よ。アソコを舐められてるだけでも、んくぅ、あぁぁ♡ キツいのに胸まで」
「ヤス、邪魔なもん取ってナマで舐めてやれよ。俺もナマ乳を楽しませてもらう」
「へい!」勢いよく返事したヤスの両手がハルカのタイツをビリビリに破く。現れたショーツをずらして膣粘膜を直に責めた。
じゅるじゅるじゅるじゅるくちゅ……ちゅぱっ、ちゅっ、ちゅっ、れろれろくちゅ……じゅるれろれろ。
「あひぃいいいいいいいっっ! 汚いところ舐められてる、私のアソコ本当に、舌が這いずり回って……あああっあひっあひあひっ! 気持ち悪い、気持ち悪い、気持ち悪い! やだやだやだ、やめてッッ!」
「口では気持ち悪いなんて言ってるけど、おまんこ大洪水だよハルカちゃん。ぬるぬるする汁が止まらないよ。上のお口は嘘つきだな~。信じられるのは下のお口だけだよ。ハルカちゃんの下のお口とお兄さんのお口でディープキスだ。中までレロレロするからね」
「な、なにこれっ? 舌が、中で暴れ回って……あああっ! やあああっ♡ あっあっあっあっ♡ こ、こんなの初めて……あひっ……ひっひいいいいっ!」
ヤスのしつこい舌技にハルカの体が強い快楽を感じ始めたようだ。陸に打ち上げられた魚のように大暴れする。全身の筋力を総動員して男たちを突き飛ばそうとする。
蓮弥は乳揉みを続けながらハルカの上半身を抑え込む。ヤスも激しく動くハルカの尻に合わせてついていく。クンニ中に女が暴れることには慣れっこだった。
暴れろ、暴れろ、暴れて疲れればそれだけ逃げるのは無理だと早い時点であきらめる。少女が見せる必死の抵抗を軽々と受け止め、蓮弥はおっぱいを堪能する。横乳を乳腺に沿って腋から乳頭へ揉んでいく。バスト全体の輪郭を取るように回し揉む。卑猥なバストマッサージで感度が上がり、固く凝った乳首を指の腹で潰す。
「ひゃうううんっ♡ くっ♡ やああああんんっ♡」
すっかり出来上がった甘え声をハルカは我慢できない。足の爪先がぐぐっと丸まり、汗の玉が浮かぶ全身を震わせた。
「ハルカちゃんのおまんこ、ナカが痙攣し始めた。イクんだな、おまんこ舐められてイケ! トドメだ」
ヤスの舌がハルカのナカに根本まで挿し込まれる。長さが許す限界まで挿し込んだ舌を振動させた。ヤス必殺の責めにハルカは大きく体を仰け反らせた。
「ひゃあああああんっ♡ らめえええっっ♡ あっ、イクッ、いくうううううううううううううううううううううぅぅぅぅっ♡」
部屋に少女の嬌声が長く尾を引いた。
終章
「起きろ……おい、ハルカ、起きろ!」
体を揺さぶられる感触で目を覚ます。しばし自分がどこにいるのか判断できなかった。見慣れない部屋、他人の家に来たにおい、知らないベッド。
ベッドの上でぼんやりしてると肩を揺すられる。
「しっかりしろ!」
少女の声でハルカの意識は瞬時に覚醒した。勢いよく上体を起こす。当たりを見回してベッドの近くに立ってる少女と目が合った。いつも綺麗に結ってるツーサイドアップが崩れ、左右で結び目の高さが違っているものの、顔にはハルカの知る自信満々な表情が浮かぶ。
「アリサ」ハルカは彼女の名を呼んだ。
「しっかりしてよ。気絶してる場合じゃないんだって」
気絶。そうか私は気を失って。
自分の置かれた状況を思い出すにつれ、直前に男たちから受けた仕打ちが思い出される。体を見ると相変わらず縄で縛られたままだった。脚は元通り一本棒に纏められている。股間の部分だけタイツが破られ、股ぐらはお漏らししたように濡れて気持ち悪い。
「お互い酷い目に遭ったわね」
アリサが労るように言った。彼女のほうがずっと長い時間、もっと酷いこともされただろうに。ぶっきらぼうに見えて性根は優しい彼女が変わってなくて良かったとハルカは心底から安堵した。
「あいつらに何を言われたかしらないけど」アリサが言う。「アタシ、あんなやつらに負けてないから。油断せるために堕ちたフリしただけだから。本当なんだからね!」
「分かってる。そうよね、あんなことで女の子の気持ちが操れるはずないわよね、いくら……」
いくら気持ちよかったとしてもと言いかけてハルカは口を噤んだ。初対面の男におまんこを舐め回され、おっぱいを揉まれて、気絶するほど気持ちよかったなど乙女の羞恥心が認められない。
何かの嘘よ、もしくは何らかのクスリや能力の類い。魔法少女を攻略するための道具が送られてきたと言ってたから、その中に媚薬のような物も入ってたのかもしれないわ。
「考え事してるとこ悪いけど」アリサがハルカの体を弄る。「あいつらが帰ってくる前に縄をほどいて逃げよう」
「あの人達はどこへ」
「知らない。だけど逃げるなら、いまを置いてほかにはないはず。あいつら固く結びすぎ。この首輪あると力が入らない」
アリサは首輪に手をかける。引っ張って外そうとするがビクともしない。
「アリサはどうやって縄を解いたの」
「……アタシは、あの気持ち悪い舐め達磨を利用したの」アリサの声は恥辱と怒りを奥歯で磨り潰す苦々しいものだった。「アタシもおちんちん舐めてあげるから縄を解いてって……堕ちたフリよ、縄が解けないと脱出チャンスもないから。とにかく従順で逃げる心配ないように演技して油断させたわ」
アリサの話してくれた内容にハルカは目を丸くする。彼女がそこまで捨て身の賭けに出たとは。
「舐めたの、男の人の……おちんちん、を」
「仕方ないでしょ!」アリサは激高する。アタシの苦労も知らないでと全身から怒気を迸らせる。「アタシだってしたくなかった。したくなかったけど、そうでもしないと縄は解いてもらえないし、あいつらに信用されないんだから。やったわよシックスナイン。分かる? 優等生のハルカは知らないでしょうね。上下逆さまにお互いの体を向き合わせて、あいつがアタシのおまんこ舐めてる間に、アタシはあいつのおちんちん舐めさせられるのよ。くっさい、汚い、不味いおちんちんをね!」
興奮したアリサの目から涙がはらはらこぼれ落ちた。彼女だってやりたくなかったはずだ。それでも自分や私の脱出のために犠牲を払ってくれた。
「ごめんねアリサ。あなたにつらい思いをさせてしまったわね」
「いいわよ別に。自分のためでもあるんだから。……あぁ、もう固くて解けない、あいつらが帰ってきちゃう。このままアタシが支えてあげるから逃げましょう。起こしてあげたら、けんけんで逃げるくらいはできるでしょ」
ハルカはアリサの手を借りて起き上がることができた。両足で地面を踏みしめ、軽くその場でジャンプしてみる。一歩は小さいが確実に進める。倒れたら自力で起きられないのは難点だが、横にアリサがいて支えてくれるなら何とかなるだろう。
「逃げましょう」ハルカはアリサと目を合わせて頷き合う。
二人は協力して少しずつ玄関を目指した。ハルカの移動スピードに合わせるため亀の歩みほどしか進まないが、時間をかけた分は着実に|出口《じゆう》へ近づく。
「ごめんなさいアリサ。あなただけなら簡単に逃げられるのに」
申し訳なさから謝らずにはいられなかった。こうしてる間に男たちが帰ってきたら、おちんちんを舐めてまで作った脱出の機会を逃してしまう。アリサの想いや努力が無駄になる。それなのに彼女はハルカと一緒に逃げることを選んでくれたのだ。
「ありがとうアリサ。謝罪だけでなく、お礼も言わせて」
精一杯の気持ちをハルカは伝える。地獄から肩を並べて脱出する仲間に。
「やめてよね、そういうの」
ぽつりとアリサが言った。素っ気ない返事。照れてるのだろうか。
彼女の表情を窺い見る。恥ずかしがって赤くなってるかもしれないと微笑ましく思いながら。しかし実際に見たアリサは、無表情で氷のように固まっていた。
「どうしたのアリサ?」ハルカはアリサが何かに耐えてるように見えて彼女へ声をかけた。「心配事があるなら私に話して」
ハルカは最後まで言わせてもらえなかった。アリサに突き飛ばされて床に転がる。派手な音と共に倒れたハルカは、手足を縛られてるため自力で立ち上がれず、モゾモゾと体を動かすことしかできない。
「アリサ助けて。起きるのを手伝って、アリサ聞いてる、アリサ」
「うるさい!」
アリサの一喝に驚いてハルカは喉が貼り付いたように黙ってしまう。
大声の余韻が掻き消えた部屋にアリサの足音が響く。大股でのっしのし歩く彼女はハルカを置き去りにして、自分だけ玄関に向かった。ここまで来て一人で逃げるの? 嘘でしょ。
「置いて行かないでアリサ!」ハルカは遠ざかる背中に懇願した。「私も連れて行って。何か気を悪くしたなら謝るから。一緒に逃げましょう。ねえ!」
長い廊下の向こうに佇むアリサはドアの前で足を止めた。
「アリサぁ」ハルカは情けない涙声で後輩に訴えかける。どうか慈悲をかけてくれと哀れっぽく頼んだ。彼女の善意に縋るしか脱出の道はないのだから。
「お礼なんて言わないでよ」
アリサが手を伸ばす。
「アタシは、ハルカを裏切ったんだから」
振り返った彼女は胸が張り裂けそうな表情を見せる。心なしか目も潤んでいた。
アリサがドアノブに手をかける。
その瞬間、ハルカの体は地獄の亡者に引きずられるようにして、後ろへぶっ飛んでいった。
『アタシは、ハルカを裏切ったんだから』
「くぅ~、ここが泣かせるね」
再び舞台はハルカが気絶した部屋。外出していた男たちが帰宅して集合している。
家の中に設置した隠しカメラで撮影した映像を確認しているのはツヨシ。何度も最後の場面をリピートする。
部屋の中は先ほどよりも人口密度が高い。アリサもこちらの部屋に来たためだ。ツーサイドアップ魔法少女はいま、ベッドの上で蓮弥に伸し掛かられ、まんぐり返しの体勢でチンポをねじ込まれていた。小さな彼女のおまんこを蓮弥は遠慮なく使う。
「あー♡ あー♡ いぎいいぐうううう♡ おおおぉーーっ♡♡ ぎもぢぃい♡ れんぞくちんぽいぃいいっ♡ ちんぽいいのぉぉ♡」
彼女の体格にはオーバースペックなデカチンを出し入れされて、アリサは失神寸前のアヘ顔でチンポの気持ちよさを謳う。
「よくできたなアリサ、いい画が撮れた褒美だ、チンポ味わえ」
蓮弥がピストン運動を加速させる。杭打ちピストンの衝撃でベッドのスプリングが軋み、反動で二人の体が跳ね上がる。ジャンピングピストンで体重を込めて、蓮弥は亀頭をアリサの最深部まで届かせる。
「おにゃかが! おにゃかがチンポいっぱい! イグゥ♡ イグゥ♡ あん、あ! もっと突いて、もっと奥まで突いてぇぇ!」
下品な言葉を叫んで男に媚びるアリサ。それを気にする余裕はハルカにない。彼女も男たちに捕まり天井から逆海老反りの体勢で吊るされていた。体を背中方向に折りたたまれ、手首と足首を天井から吊るす体位は、縛り方の中でもポピュラーでありながら縛られる側に柔軟性や体力が必要だった。
天井から吊るされたハルカのおまんこには、狭っ苦しい処女道を押し広げてローターがいくつも入っている。モーター音を鳴らしながら複数のローターが膣内で暴れる。左右の乳首にもローターが貼り付けられた。
戻ってきた男たちの種明かしによれば、蓮弥はドアノブに魔法をかけていた。何者かが内側から触れたら発動し、ハルカを元いた部屋に引きずり戻し、かつ天井から逆海老反りで吊るすというものだった。逃げられると思った瞬間にスタート地点へ戻される絶望感をカメラに収めたかった。
ハルカを玄関まで誘い出し、直前で裏切る役柄にブッキングされたのがアリサだ。単独でトラップに引っかかるだけでも絶望なのに、そのうえ信頼していた仲間にまで裏切られた顔を男たちは撮りたかった。
部屋に連れ戻されたハルカは激しく暴れた。自分を騙してコケにしただけでなく、アリサを裏切り者に仕立てた彼らに頭にきた。
初めは暴れるハルカをニヤニヤ眺めていた男たちだが、いつまでも暴れ終わらないのを見るや責め方を変えた。手持ちのローターを穴に詰め込んだら以後は放置。アリサが三人に輪姦される姿を見せつけられた。
俺たちの言いなりになれば、こんなにいい思いができるんだぞ、男に抱かれてるアリサの顔は幸せだろとアピールしてくる。
淫猥な儀式が繰り広げられる部屋でハルカだけが仲間外れだった。それでいてローターの振動で繰り返しイカされる。
「ひぎぃぃぃぃっっ! イクッ、イっちゃうぅぅぅっっ! イッグゥウゥッ!」
膣道をパンパンに広げて何個も押し込まれたローターにハルカは絶頂を宣言する。逆海老反りの苦しい姿勢から、さらに背中を反らせる。背骨が悲鳴をあげる角度で背中が反っくり返る。
ツヨシはローターを中まで下げる。彼には道具で女を甚振る趣味があるようだ。
「くふぅううっ、ひぐぅっ……も、もう、やめでぇっ! 死んじゃうっ、死んじゃいますぅぅっ!」
ハルカは普段の冷静さを捨て、年相応に子供っぽい泣き顔で男たちの情けを乞う。
もうダメ、これ以上されたら死んじゃう、気持ち良すぎて頭がダメになってしんじゃう!
男たちがアリサを犯す間にハルカも何度か達した。そのたびに男たちへの怒りは霧散した。強すぎる快楽が何度も脳を焼き切って失神寸前に追い込まれ、連続イキ十回を数えるころには気持ちいいしか考えられなくなっていた。
「丁度いい。アリサが潰れたからハルカに相手してもらおう」
種付けプレスで精液を出し終えた蓮弥は、アリサのナカからチンポを抜くと、吊るされてるハルカに近づいた。
「もう暴れないな。俺たちに従うな」
「……はいぃ」ハルカの返事は心ここにあらず。体は残しつつ意識だけ別なところへ飛んだようだ。
「今日からお前も俺たちの|性奴隷《ペット》だぞ。アリサと一緒に頑張るんだぞ」
「なります、私も|性奴隷《ペット》なります」
蓮弥は満足そうに頷くとハルカを下ろした。
「そしたらさっそく使わせてもらうか」蓮弥が獰猛な笑みを浮かべて言う。
この晩、夜が明けるまで少女たちの嬌声が途絶えることはなかった。