織田信奈のケツだけ星人 (Pixiv Fanbox)
Downloads
Content
今回はBOOTHからの依頼小説。内容は「未来から来た男に戦で負けた信奈が余興でケツだけ星人をさせられる。竿役に寝取られる信奈に興奮した良晴が寝取られ性癖を開花させ、最後は三人仲良く奇妙な三角関係を築く」というもの。
pixivリクエストやSkebは事前の細かい打ち合わせが禁止されていますが、BOOTHでは内容の相談→プロット提出→話し合いながら調整→本依頼の手順でご依頼可能です。
降伏
よく晴れた夏空の下、尾張の姫大名・織田信奈が敵陣で若く瑞々しい裸体を晒し、その身を羞恥に震わせていた。ぐるり囲む無骨な男たちの下卑た視線が美少女の紅潮した裸身に注がれる。
ほうっと息を呑む声が聞こえた。思わずといった調子で出てしまった声が、天下一の美少女を自称する信奈の自信が自意識過剰でないことを物語る。
胸の大きさは家臣の柴田勝家に及ばないものの年齢を考えれば十分に育っている。むしろ片手で掴むのに適した大きさは男に揉まれるために実ったようではないか。戦場を駆け巡って鍛えた肉体は無駄な肉がない。胸から視線を下におろしていけば引き締まった腹、きゅっと絞られたくびれが目に入る。
形よく整ったへそからさらに下ると恥丘に目が行く。陰毛は薄っすらと茂る程度で肉の割れ目が見える。まだ誰にも使わせたことがない少女の二枚貝はぴったり閉じ、いつか逞しい殿方が自分を己の物にしてくれないかと待っている。
その相手が相良良晴であればよいなと信奈は密かに期待していた。いまも己の傍に立つ良晴を見やる。彼に初めてを捧げられそうにはない己の運命を思いながら。
織田は戦で負けた。言い訳のしようもないほどの完敗であった。
最後の一兵まで徹底的に戦って抵抗するべしと主張する声もあったが、人一倍情に厚い信奈は全滅をよしとしなかった。
降伏を願い出た信奈に相手方が突きつけた条件が、話し合いのため信奈と良晴の二人だけで敵陣にやって来いというものだった。
柴田勝家、丹羽長秀とも口を揃えて「なにか罠があるはず」と止めたが、自分が行くしかないのならと信奈は譲らない。彼女は良晴だけを伴い敵方の本陣を訪ね、その結果、女の身を辱められているのだった。
「良晴くんも脱いだらどうだ。彼女にばかり恥ずかしい思いをさせては駄目だろ。男の子なんだから」
そう言って脱衣を促したのは敵方の頭領・山崎大輔である。
その経歴は一切が不明、見たところ年齢は二十代の半ばから後半といった程度だが、最近になって兵を興すまでどこでなにをしていたか全てが闇の中。分かっていることは神算鬼謀の策士であり、良晴の未来知識も竹中半兵衛の権謀術数も彼には通じず完封されたことのみ。
信奈の裸に見とれていた良晴も彼女の後を追い慌てて脱衣する。衣服を脱ぎ捨て、敵陣で身ひとつになった良晴はかつてない心もとなさを感じたが、男たちしかいない場で全裸に剥かれた信奈の心細さを思えば怯むわけにいかない。
不安げに揺れる瞳を向けてくる信奈に良晴は不敵な笑みで答える。空元気でも多少の効果はあったようだ。信奈の顔にほんの少し生気が宿る。
「眼と眼で通じ合うか。麗しき愛情だな」
「そんなんじゃねえよ」
茶化して言う山崎の言葉を良晴がぶっきらぼうに突き返す。
「元気があるのは結構」失礼な態度も山崎は意に返さず微笑んだ。「元気ついでに身体を動かしてもらおうか。尻文字で降伏宣言をしてくれ。文言は、分かりやすく『まいりました』でいいか」
「バッカじゃないの。そんなことさせてなにになるのよ! 程度が知れるわね」
「そうプリプリ怒らないで。この状況で怒っても子猫がじゃれつくほどの驚異も感じないよ。無理に強がって見せるより僕の気が変わらないうちにやっておいたほうがいいんじゃないかな。それとも降伏は撤回して織田家が全滅するまで徹底的に戦う。いいよ。僕はどっちでも」
「卑怯よ!」
「悔しいなら勝てばよかったんだよ。こんな時代に負けたら尊厳を奪われるくらいのことは覚悟してたよね」
悪いのは弱かったお前たち自身だ、と言われ信奈は答えに窮する。勝てば逆の立場だってあり得た。大将を名乗るからには首を切り落とされる可能性だってあるのだ。
「まいりましたでいいのよね」
「よく見えるようにお尻は目一杯突き出してくれよ」
「信奈……」
本当にやるつもりかと尋ねた良晴に、信奈は恥辱で目を潤ませながら頷く。
「是非もないわよ。私たちの態度にみんなが命が懸かってるんだもの」
良晴にではなく自分に言い聞かせるための言葉だった。みんなの命は私が守ってみせる、それが殿として自分ができる働きだ。
クイッと信奈が尻を突き出すと周りから品のない野次が飛ぶ。
「いいぞ~信奈ちゃん、お尻の形が可愛いね」
「いいもん食ってる姫様ってのはケツ穴の形も上品だな。割れ目ちゃんも見えちゃってるよ」
「ケツ穴だけじゃなく、おまんこも見せつけて。どっちの穴も使ってほしいのか~~い?」
場末の商売女のような扱いに、さしもの信奈も平静を保ってはいられない。表面張力の限界に達していた涙が両目からこぼれ落ちる。
地面を濡らす涙に良晴も覚悟を決めて信奈に付き合う。彼女の横で一緒に尻を突き出すと今度は男たちから罵声が飛んだ。
「野郎のケツは要らねえんだよ! 引っ込め」
「信奈ちゃんの邪魔するな。汚いケツ穴晒しやがって槍で突くぞ」
「いやいや。どうせ突くなら肉槍のほうがいいだろ。誰ぞ男のほうがイケるやつはおらんのか」
最後の野次に貞操の危機を感じ、良晴は顔を青くする。だが貞操を狙われているということであれば、戦の戦利品扱いを受ける信奈や姫武将たちのほうが差し迫った驚異を感じているはずで、男の自分が怯んでいては駄目だと己を奮い立たせる。
「信奈、やるぞ」
良晴がリードして二人は空中に文字を書き始める。
男女一組の尻が「まいりました」と踊るのを大勢の人間が見物する。
「見事、見事。確かに降伏の意思を受け取った」
やり切った安堵で信奈の脚から力が抜ける。倒れそうになった彼女を良晴が抱き留めた。
「それじゃ俺たちの役目はこれで終わりだろ。もう帰っていいんだよな」
「そうだ……と言いたいところだが、せっかくなのでもう一働きしてもらうとしようか」
「約束が違うだろ!」
「尻文字を書いたら解放するなんて約束はしてないはずだけど? 勝手に都合よく期待して勝手に裏切られたかのような顔するのやめてもらっていい。そんなんで被害者ヅラされても不愉快だから」
確かに山崎との会話を思い出しても、彼は一言も尻文字をやったら帰っていいとは言ってない、言い方は辛辣だが勝手に期待して勝手に裏切られた気分を味わってるのは良晴の思い違いなのだ。
「次はなにをさせる気だ」
「そうだなぁ」山崎は良晴の鋭い視線を受け流しながら、なにかを閃いた顔になる。「お尻つながりでケツだけ星人でもやってもらおうか。信奈ちゃんのお尻は好評なようだし」
「ケツ、だけ……星人?」
なんだそれはと信奈が不安げに呟く。全裸尻文字で自尊心をボロボロにされた彼女は、これ以上なにをさせられるのか戦々恐々としていた。助けを求めて良晴に視線を送るが彼は物思いに耽っている。
ケツだけ星人。それは良晴にとって山崎の謎を解くヒントになる言葉だった。
それは元の時代であればメジャーな言葉である。国民的アニメの主人公が見せるギャグの一つであり、良晴も子供のころは真似して親に怒られたものだ。だが戦国時代で自分以外に知る者はいないはず。
まさか山崎も未来人? それなら俺の未来知識が封じられた理由も、半兵衛ちゃんの策が尽く読まれた理由も納得がいく。
そして、おそらくだが山崎の歴史に関する精通ぶりは、戦国ゲーム由来のにわか知識しかない良晴を凌ぐ。
「やれと言っても信奈ちゃんはケツだけ星人を知らないんだったな。良晴くんが教えてあげなさい」
お前なら分かるだろと山崎の眼は語っている。彼の眼に良晴は先ほどまでは感じなかったシンパシーを読み取った。
「ねえサル、ケツだけ星人のやり方を教えなさいよ」
「本当にやるのか。その、かなり恥ずかしいぞ」
「毒を食らわば皿までよ。どっちみちやるまで私たちを解放する気はないみたいだし」
覚悟を決めた信奈の眼は爛々と輝いている。男たちの視線に身を汚され弱々しくないていた少女の面影はない。
「決めたわサル。私は絶対こんなところで死なない。どれだけ恥を晒しても、泥水を啜ってでも生き延びてやる。いまは何をしても生き延びることがあいつらへの抵抗よ」
涙を振り払ってひとつ強くなった少女の眼力に射貫かれ、良晴も彼女に最後まで付き従う覚悟を決めた。
「それでこそ天下人・織田信奈だ。なんとしても全員で生き延びるぞ。俺が見本を見せてやる。ついて来い!」
言うが早いか良晴は上体を深く前に倒し、身体を二つに折って尻は高く突き上げる。股の間から後を覗くような格好になると「ケツだけ星人ぶりぶり~、ぶりぶり~」と威勢よく辺りを走り回り始めた。
「ちょっとサルふざけてるの!? それとも気が違った」
「うるせぇ! これが正しいケツだけ星人だ。嘘だと思うならそいつに聞いてみろ」
「良晴くんの言ってることは本当だよ。ここまで全力でやってくれるとは思わなかったけど」
「そんな。それじゃ私もするの。こんな馬鹿みたいなこと」
「厭ならいいけど織田の家中は一族郎党皆殺し――」
「分かった! 分かったわよ。……う、うぅ……け、ケツだけ星人……ぶりぶり、ぶりぶり」
信奈も良晴を真似して尻だけ高く突き上げたポーズを取る。先ほどの尻文字を超える恥辱のポーズ。後からの挿入をねだるかのような尻の突き出し具合に、男たちから「こっちにも来てくれ」「織田の姫様の糞穴見物じゃ」と心ない野次が繰り返される。
覚悟を決めても恥ずかしいものは恥ずかしい。もう涙は見せるまいと思いながらも泣きたい気分で信奈はケツだけ星人を披露する。
「ケツだけ星人ぶりぶり~、ぶりぶり~」
ゲハハと品のない笑いがこだまする中で山崎だけがひとり、静かに信奈と良晴を見守っていた。
初夜
陽が落ちても寝苦しい夏の夜。山崎、信奈、良晴の姿は安土城の天守にあった。天下人に相応しい城を目指して建造された安土城は、他の城にない特徴として天守の居住性の高さが指摘されている。通常の城は天守を居住空間として使用しないが、信奈は城下を一望できる天守に好んで住み着いた。
城の最深部を敵に明け渡した夜、信奈は女としての秘めた部分も山崎に蹂躙されていた。
彼は右手の指を信奈の膣内に深々と突き入れ、膣内を縦横無尽に掻き回す。我が物顔で暴れる指の数は三本。初めは一本ですらキツキツだった膣洞も丁寧にほぐされ、いまでは上手そうに男の指をおしゃぶりしている。
「んっ……はぁっ……ふあぁっ♡」
四つん這いで尻を高く突き出し、弄りやすいように膣口を山崎の眼前に向けた体勢で、信奈は噛み殺しても噛み殺しても湧き上がってくる快感の声を封じようとするが、言葉は彼女の意思を無視して際限なく漏れる。
「あっあっ……はああっ♡ はああっ♡」
だらしなく涎を垂らす陰唇が右手で掻き混ぜられる。空いた手は昼に男たちの視線を集めた尻を優しく撫で回す。シミひとつない剥き玉子のような肌を愛おしげに摩られる。秘部への直接的な刺激はもちろんだが、臀部を触れたか触れないかの接触で刺激され続けるのも堪らない。膣への激しい愛撫とは別の快感が子宮に溜まってくる。
「あっ! あんっ♡ あんっ♡ いつまで♡ お尻を撫でてるつもりよ♡ こんなの♡ はあん♡ 時間の無駄なんだから♡ 早く入れるなら入れなさいよ♡ あはああん♡」
「時間の無駄と言う割に身体は反応してるけど? 信奈ちゃんもスケベな気分になってきたよね」
「そんなわけ――ひぅっ♡ ないでしょ♡ いやっ♡ あっ♡ そこっ♡ あっ♡ あっ♡」
既に信奈は愛撫だけで三回イカされていた。経験豊富な山崎には肉体の反応だけで通じているのかも知れない。信奈が必死の反応を押し隠しながらイクたび、彼の口角が意地悪に持ち上がる。
「お尻ばかり撫でられるのが厭なら、こっちを撫でてあげようかな」
そう言って山崎の左手が信奈の秘所に回される。今日まだ触れていなかった彼女の陰核に指先を当てた。
「あーーーーーーーーーー♡」
軽く指を当てただけで左手は動かさず、右手が作り出す振動と信奈自身の震えに任せた弱い愛撫だけで、織田の姫様は背中を弓なりに反らせる激烈な反応を見せた。
「これだけでもイケちゃいそうだけど、もう一押し」
山崎は肉の合わせ目に隠れた陰核を露出させ指先で摘まむ。
「ひぐううう! ああ、ダメ、ダメ、それ、ダメええええ! イクぅうう!」
「勃起したクリちゃん摘ままれて急に正直になったね。そんなにお尻揺らして気持ちいい?」
「い、いやぁ……こんなの……あああ! イっちゃう! イっ……イクぅうう!」
剥き出しの肉芽をコシュコシュされて憎まれ口を叩く余裕すら奪われた。物欲しげに尻を振り、膣孔をクパクパ開け閉めしながら、最後はケツ穴をきゅぅっと窄ませて信奈は本日四度目の絶頂に達してしまう。
過去三度の軽イキとは違う本物のエクスタシーに信奈は、気を失う寸前まで追い詰められ蒲団に倒れ伏す。
荒い息を吐いてぐったりする信奈の身体を山崎が引っ繰り返す。仰向けにされた彼女の身体は全身ほんのりピンクに色づき、陰毛は大量に噴き出した愛液のために濡れ、乳首とクリトリスは興奮でビンビンに勃っていた。
セックスしたくて堪らない女の肉体。男を受け入れる準備が整った信奈の乱れ姿に良晴は生唾を呑み込む。
一部始終を良晴は部屋の隅で見守っていた。両脚をがに股に開き、両手は頭の上に乗せ、いわゆる『な~んちゃってのポーズ』で信奈が犯される姿を見るよう山崎に命令されている。
目の前で惚れた女が男に抱かれている状況への憤怒、無力感、あるいは単に中腰がに股を長時間維持する肉体的な疲労ゆえか、彼の身体はぷるぷる震えている。
間違いなく良晴は怒っている。全身全霊で守ってきた少女の純潔が他人の肉棒に散らされるのを見ているしかない状況に。それを事もあろうに自分へ見せつけようとする山崎のやり方に。だが一方で良晴はかつてないほど強い興奮も覚えている。
大股開きで寝かされても脚を閉じる余裕さえない信奈のイキ疲れた姿に陰茎は破裂しそうなほど勃起し、天守に充満する発情した雌の淫臭に鼓動は胸痛を訴えるほど速まる。アドレナリンが噴き出して全身を駆け巡る血液の流れる音も聞こえてきそうだ。
まともな反応ではない。自分の好きな女を奪われようとしているのに興奮するなんて。悲しみや怒りはある。だがネガティブな感情が強まれば強まるほど、血液が沸騰して血管が爆発しそうになる。
「思ったとおり良晴くんには素質あるよ」
血走った眼で自分たちの性行為を見つめる良晴に山崎は愉快そうな笑みを向けた。
「自分の女を寝取られて興奮してるでしょ。こんなことで興奮したら人として終わってると思っても止められない。常識的にはあり得ない反応に戸惑いながらチンポは硬くなるばかり」
そんな訳ないだろと抵抗できないのは、山崎に言われたとおり勃起しているから。な~んちゃってポーズでは股間に張ったテントを隠せない。股布を持ち上げる勃起に山崎ばかりか信奈の視線も注がれる。
「サル、あんた……私がこいつに抱かれる姿を見て興奮してるの」
「お、俺は別に……」
「そういう趣味があったんだ」
信奈は多くを語らないがジトッとした目を向けてくる。良晴は己の中にある薄暗い部分を責められている気がした。
「お二人さんの話はそこまで。そろそろ信奈ちゃんの開通式といこうか」
山崎は信奈の両脚を割り開くと自分の身体を滑り込ませる。
陰茎の根本を右手で支え、彼女の入り口にあてがった。くちりと濡れた音がする。
無論、山崎の性器にコンドームなどという気の利いた物はなく、剥き出しのチンポが生殖器本来の役目を果たすため秘裂を掻き分ける。
「痛ッ! ちょっとは加減しなさいよ」
「じっくりほぐしたから大丈夫。それに女の身体は赤ちゃん産めるようにできてるんだから。人間の頭が出てくると思ったらチンポの一本、二本は余裕でしょ」
「自分は入れるほうだからって勝手なこと言って!」
男を知らない未開の土地に山崎のペニスが侵入する。ゴリッ、ゴリッと肉を削りながら少しずつ入って来る。
生娘の隘路よりも二回りは太い性器に身体を内側から押し広げられ、信奈の顔が苦痛で歪む。山崎の愛撫は丁寧なもので信奈はよく濡れていたが、それでも破瓜の痛みを完全に取り除くことはできない。
身体の外側を傷つけられる痛みには慣れている。彼女は怪我を恐れて戦場に出ない名ばかりの姫大名とは違う。人を傷つけ、傷つけられ今日まで戦ってきた。
だが今宵の痛みは過去のどの痛みとも違う。
己の身体が内側から捲れ上がり、根本的に造り変えられるような、そんな痛みだった。
「く、ぅ……いっ! ……ぁぁぁあああ――っ!」
内臓が押し上げられる感触と共に性器の侵入が止まった。行き止まりに到達したのだ。山崎の物が根本まで入っている。自分以外の肉体の一部が、自分でも触れたことない深い場所を押している違和感は変な気分だ。
「動くよ」
「待って。もう少し」
「初めはゆっくりするから」
「うん、あっあっ……ふかっ……あっ……」
山崎の動きは小さく、ゆっくりしたものだった。自分のモノの形を教え、今後ともよろしくと挨拶するかの如く、穏やかな腰使いで急がす焦らず信奈の身体を性行為に慣らしていく。
にっくき陵辱者の手慣れた動きに良晴は興奮を強めた。腰の動きひとつとっても彼の経験値が自分の及ぶ相手でないことは明白。この場の誰よりも性行為において山崎が卓越した手腕を持っていた。
身をもって体感させられている信奈の心中たるや穏やかではない。
生き長らえるための手段と割り切っていたはずの性行為に悦びを見いだし始めていた。身体はとっくに悦んでいたのだが指と性器では違うのか、男根を受け入れてから心まで彼に開かされていく。指では届かない深い場所でお互いを感じた者のみが通じ合える領域に達しようとしている。
|性行為《こんなこと》が上手いからってなんだ、身体が気持ちよくなっても心は別物だと思っていたのに、気がつけば身体だけでなく心まで濡れている。精神の奥深いところまで彼の存在が侵入して来るのを拒めない。
「あっ♡ あっ♡ あっ♡」
「いい声になってきた。徐々に強くするよ」
腰の律動が速くなる。長いストロークで淀みなく膣内を押され、引っ掻かれ、掻き混ぜられて信奈の腰が浮く。自らクイッ、クイッと迎え腰で山崎の性器を膣奥に招き入れる動きは無意識のものだが、だからこそ彼女が本心でなにを望んでいるかが透けて見える。
「んんっ♡ んふぅっ♡ ふかっ♡ どこまで届くのよ♡ あっ♡ あっ♡ ああっ♡」
「どこまで届いて欲しい?」
「どこまでって言われても……はぁ♡ はぁ♡ あんっ♡ そんなの♡ 言えない♡ はああんっ♡」
お腹の奥に熱を持っている場所がある。ぽかぽかと暖かいその場所を彼の性器で擦られると息が止まるくらい気持ちいい。だけどそれを言ってはならない。処女を失ったばかりの信奈でも、そこが子宮であることは分かった。
子宮をオチンポに撫でられて死ぬほど気持ちいいなど、まるで彼に種付けされたがってるようではないか。
「まあ聞かなくても信奈ちゃんの悦ぶ場所は分かってるんだけどね。ここ、赤ちゃんできる場所が気持ちいいんでしょ」
山崎が狙って子宮口ばかりを突いてくる。バレていた弱点を責められ信奈が仰け反った。
「んっ♡ んんんっ♡ やっ♡ あっ♡ な、なんで……そ、そこは……だめ♡ やああんっ♡」
「なんでバレたかって? 自分で気がついてないの。ここ突いてあげるたび信奈ちゃんのおまんこ悦んで僕のチンポ抱きしめてきてるのに。ほらっ、ほらっ」
「そ、そこ、はっ♡ はっ♡ はっ♡ あっあっあっ♡ つ、つよいのっ♡ き、きっもちいいの♡ こ、こんなすごいのっ、いやああああっ♡」
「僕の子供産みたくなってきちゃう?」
「誰が♡ あんたの子供なんか♡ だいたい拒否しても孕ませるくせに♡ んんーっ♡ んんーっ♡ だめっ♡ グリグリだめっ♡ それ弱い♡ んっ♡ んっ♡ んっ♡ んっ♡」
「正解。絶対に産んでもらうから名前でも考えておいてよ」
初めの遠慮がちだった腰使いはどこへやら。信奈にのし掛かる山崎は上からドスン、ズドンと叩きつけるようなピストン運動を繰り返す。
「いっ、いっ、あっあっ♡ それっ♡ いいっ♡ いいっ♡」
地面を掘り返すようなピストンにも信奈のおまんこは従順に反応してしまう。もう痛みはなく快感だけが走る。
こんなもの大したことないなど強がりでも言えない。口を開けば雄チンポに躾けられた雌まんこ声ばかりが漏れる。
「いくいくっ♡ ちんぽっ♡ いやぁあああ♡ やぁあああ♡ だ、め……い、くっ……♡」
山崎が信奈の膝裏を抱え込み彼女の身体を二つに折る。グニュゥ~っとこれまでよりも深いところまで亀頭がねじ込まれる。子種を求めて降りてきた子宮が先っぽに潰されひしゃげる。
来る。これまで以上に凄いのが来る。初めてでも分かる。本気でイカせて堕とすための|屈服調教《ガチハメ》セックスが来る!
大きな津波が来る前に海の水が引けるように、山崎は切っ先が抜けるギリギリまで腰を引く。ぬるぅ~っと長い陰茎が姿を現す。生チンポのカリが肉襞に引っ掛かって捲り上げる。
ぞわぞわぞわっと信奈の背筋を言語化できない予感めいたものが這い上る。
「ま、待って」
駄目だ、これ。まずい。堕ちる。これされたら堕ちる。
「待たない」
それ以上は信奈になにも言わせない。ズドン、と一息に肉槍を突き刺す。
「ひゅぅッ!」
内臓を圧迫されて肺腑から空気が漏れた。
衝撃に目を見開き、吐き出した分の空気を取り戻そうと、水面に浮かんだ鯉のように口をパクパクさせる信奈。だが最奥に押しつけたまま山崎がグリグリと子宮口を押し広げるように動かし、吸い込んだそばから空気を押し出してしまう。
「あっ♡ あっ♡ いぃっ♡」
目の奥で火花がバチバチ弾けて信奈は全身を痙攣させる。
絶頂した姫様おまんこがウネウネと山崎のチンポに纏わりつく。膣肉で男根を舐めしゃぶって愛撫する。早く射精して、ナカで出してと懇願する肉襞を振り払い、山崎は再び腰を引く。
「やっ、あっ、あっ……イッてる♡ いまイッてるから♡」
「知ってるよ」
イッた直後で敏感になってる信奈の膣内を山崎が何度も抉る。
「あっ♡ あっ♡ あっ♡ やだっ、だめ!♡ いまは本当にだめっ♡ 苦しいっ♡ イキすぎて苦しいっ……だめっ♡ イッたから! もうイッたから、やめて♡」
「やめない」
信奈の懇願は一言で切って捨てられる。山崎は律動を速めた。
「んっ♡ んひっ♡ おほっ♡ ほおおおおぉぉっ♡ ほおおおおぉぉぉっ♡」
「ほら、いい声が出てきた」
「あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ やだっ♡ やだやだやだぁ♡ こんなっ♡ こんなのっ♡ 知らないっ♡」
「今日まで処女だったんだから当然でしょ。一晩でチンポの味しっかり覚え込ませるから」
「いやっ! やあっ♡ やだっ! こわっ、壊れるっ♡ ふああああああぁぁぁっっ♡」
「本日一発目。人生初射精ちゃんと味わって飲んでね」
激しかった抽送が止まり、山崎が冬に小便するときのように腰をぶるっと震わせる。
膣内に埋まった肉棒がググッと膨張する。これ以上があるのかと驚いていると弾け、信奈は膣内でなにかを出された感触に気づく。
「うっ、あ……な、なに……なにこれ……やだ……やだ……抜いて……」
「|膣内射精《こづくり》宣言したんだからなにが出てるか分かるよね」
ズルリと引き抜かれた陰茎と己の膣に精液の橋が架かっているのを見て、信奈は本当にナカで出されてしまったのだと時間が込み上げてきた。
入りきらなかった精液が漏れて蒲団を汚す。白濁液に僅かばかり朱が混じるのは破瓜の血だ。
「信奈」
激しい性交の終わりを待って良晴が声を掛けた。
「……サル?」
ぽやんとした夢見心地な顔で信奈が応じる。
日向で微睡んでいるかのような表情が醸し出す色気に良晴の心臓が跳ねた。これまで信奈のことを可愛いとは思っても、ここまで性的な色気を感じたことはなかった。男を知り、一皮剥けて女の色香を手にした彼女の、新たな魅力だろうか。
「そうだ。昼間は一緒にやってたから良晴くんは信奈ちゃんのケツだけ星人をじっくり見てないんだったね。いまやって見せてあげたら?」
「……あんたって人は」
「ほら、早く。はーやーく」
急かされて信奈が身を起こす。処女を失ったばかりの身体は変な感じだ。まだ脚の間に太い丸太でも突っ込まれてるような感覚がある。
「間抜けな格好」
な~んちゃってポーズのまま固まる良晴を見て信奈が吹き出す。額には玉のような汗が浮かび、動くたびに処女膜を引き裂かれた膣の感触に顔を顰めながら、信奈は彼に背を向ける。
「ケツだけ星人ぶりぶり~、ぶりぶり~」
良晴に教えられたフォームで尻を振りながら、前後左右にちょこまかとステップ。初セックス直後の身体は思うように動いてくれないが、現在のコンディションで可能な限りのケツだけ星人を決める。
良晴の目には山崎のチンポに拡げられたまま戻らない膣から、中出しされた精液が彼女の脚を伝って蒲団や畳に落ちるのが見えた。本当に彼女が他人の物になってしまったのだと実感が込み上げる。
「ぶりぶり~、ぶりぶり~。ねえ上手くできてる?」
「ああ。とても上手だよ」
奇妙な三角関係
ケツだけ星人を一くさり披露させたあと、山崎は二回戦だと言って仰向けになった自分を信奈に跨がせる。今度は騎乗位で信奈自ら動くように仕向けた。
信奈は山崎の陰茎を膣内に収めてもすぐには動けなかった。一度絶頂させられた経験から彼女の肉体は彼のチンポに完全降伏していた。粘膜を触れ合わせただけで自分には勝てない相手だと白旗を揚げてしまう。屈服した身体は勝手にイク準備を始めた。
入れてるだけでイッてしまいそうな身体を叱咤して信奈は腰を揺する。控え目なグラインドが精いっぱいで激しくは動けないのだが、それでも奥にコツコツ当たるたび「あっ♡ あっ♡」と声が漏れ、意識が遠くなる。
「信奈ちゃん見てご覧。信奈ちゃんのスケベな姿に良晴くんも興奮してるよ」
言われて良晴のほうを向くと、瞳孔が開いて血走った眼の彼と目が合った。
「あっ♡ あっ♡ あんた、本当に度し難い変態ね……自分の主君が犯されてるのに、心配や怒りじゃなく興奮するなんて……しょせんサルは性欲で生きてるってことなのかしら……」
信奈は良晴の股間を見る。彼の勃起はますます意気軒昂に股布を持ち上げている。
「私が他人のおちんちん入れられてる姿で、おちんちん大きくするなんて変態よ、変態♡ この人のおちんちん本当に大きくて凄いんだから♡ サルのおちんちんは? 見せてみなさいよ。いいわよね、手を使っても」
最後の問いは山崎に向かって発せられた。彼が頷くと良晴は長く続けたポーズを解き、ズボンを下げて己のチンポを取り出す。待たされた間に我慢汁で先っぽから根本まで濡らし、パンツはガビガビになっていた。
ぷんと部屋に雄臭いにおいが増えた。
「サルのおちんちんなんてそんなモノよね。まあ期待してなかったけど。この人の――本物の男の人のおちんちんに比べたら、槍と脇差しくらい違うじゃない」
信奈に彼我の戦力差を指摘され良晴は俯く。さすがにショックだったかと思いきや、やおら己のチンポを握る。
「まだしていいなんて言ってないのに勝手に自慰を始めちゃうの? 待てもできないなんて犬以下ね」
「良晴くん気をつけ。そこまでは許してないぞ。チンポ出したまま僕と信奈ちゃんのセックスを見学してなさい」
「そうよサル。いまから……はぁっ♡ 私が本物のおちんちんで気持ちよくされるところ♡ よ~く見てなさい♡」
信奈は山崎の胸に手をつき、尻を持ち上げて上下に振り始める。タンタンタンタンとリズミカルに尻を打ちつけながら、騎乗位で己の膣内を擦り上げる。
真っ白い尻が何度も往復する。身体の中心で発生する快感の波が全身に駆け抜ける。
五回杭打ちピストンで奥を叩いたら三回グラインドでグリグリ。一番気持ちよくなれるリズムを見つけた信奈は下唇を噛み、快感で言うことを聞かなくなってきた身体を鞭打ち、お尻にキュッとえくぼを作りながら脚に力を込める。
「あっあっあ♡ ぁぁあっ……ふひぃいィっ……すごい…すっごいぃい♡ これぇ……おぁああんっ♡ んあぁ……あぁ……あおおおーっ♡」
もう駄目だ。長持ちしそうにない。サルは? サルはちゃんと見てる?
信奈は良晴に目を向ける。彼は言われたまま直立不動の姿勢で立っていた。股間では勃起がビクンビクン跳ね回り、いまにも射精してしまう極度の興奮状態にあった。
あいつが興奮してる。私のスケベな姿で。
良晴を罵倒しながら信奈も密かに悦んでいた。
こうなっては良晴と結ばれるなど夢のまた夢。自分の胎は山崎の子を産むためにある。他の男に抱かれることを彼は許さないだろう。もはや身体は繋がれないなかで信奈は良晴との精神的な繋がりを求めた。自分が抱かれている姿に良晴が興奮するなら、山崎の肉棒を介してではあるが間接的に彼を悦ばせていることになる。
身体は山崎と繋がり悦びながら、心は良晴のもとにある。
自分の女を寝取られて悦ぶ良晴のためには、もっと自分が乱れなければならない。信奈は力の限り腰を振りたくって絶頂の階段を駆け上がる。
「んっ、んぅ! んふ、んっ、んっ! んっっ!」
「積極性が出てきたね信奈ちゃん。そんなに僕のチンポ好きになった」
「好きッ♡ 好きッ♡ 好き好き好きッ♡ 気持ちいいッ♡ あなたのおちんちん大好きィ♡♡ いいいいっ! んおおおおおッ♡」
良晴に見せつけながら山崎の性器を絶賛する。私がどうしようもない変態女の顔をするほどサルは悦ぶはず。いまの私が彼にしてあげられることはそれしかないと信奈は腹を括った。
「はあっ♡ はあっ♡ 好きッ♡ 好き好きッ!♡ 大好きッ!♡ おっきぃおちんちんに突いてもらえて幸せっ♡ んっ♡ んっ♡ んんんっ♡」
「信奈ちゃん完全に吹っ切れたね」
山崎が信奈の尻に手を添え、若い肌に指の跡がつくくらい握りしめながら言う。
「ケツだけ星人で気がついてると思うけど僕も未来の記憶があるんだ。良晴くんと一緒だよ。同じ境遇の者同士で仲良くしないか?」
予想してたとは言え実際に聞かされて良晴は狼狽える。それまでは信奈に釘付けだった視線が山崎に向いた。
「僕は他人の女を寝取るのが趣味で、良晴くんは他の男に抱かれてる彼女を見るのが好き。そして信奈ちゃんはどんな形でも君が悦んでくれることに幸せを見いだしてる。僕たちの関係は奇跡的なバランスで調和してると思わないか?」
山崎は身勝手な理屈を滔々と語る。だが彼の言葉は三人の関係性を端的に言い表してもいた。
「もし断ったら?」
「どうなると思う?」
良晴の質問に山崎が質問で返したとき、二人のやり取りを聞いていた信奈が横から口を挟んだ。
「馬鹿っ! あっ、んふぅ♡ 断ったら自分がどうなるか考えなさい。私は世継ぎを産ませる利用価値があるけど、サルなんて代わりは誰でも務まるんだから!」
この提案を断れば良晴に生かしておく価値はない。信奈の未練を断ち切るためにも処分されてしまう可能性があった。
「戦国で二人ぼっちの未来人だ。出来れば手荒な真似はしたくないので受けてくれると嬉しいな。断るなら仕方ない」
山崎は言外に良晴の生存は絶対でないことを匂わせながら勧誘する。
二人の言葉に良晴は決心した。
「俺の主は織田信奈だ。信奈が決めたなら従う」
「なるほど。素晴らしい回答だ。ご褒美をあげよう」
そらっと下から山崎が腰を突き上げた。
最奥を亀頭に打たれて信奈の背骨に衝撃が走る。
「そらっ、そらっ!」
続けざまに下から突かれる勢いで信奈の身体が跳び跳ねる。暴れ馬にしがみつくように信奈は上体を倒し、山崎の胸に抱きついた。
「あっ! あっ! あっ! あっ! あっ!」
「イクぞ。しっかり受け取れよ」
信奈の両腕は山崎の背中に回され彼を抱きしめる。そうしていないと跳ね上げられた腰はもちろん、ふわふわ気持ちよくなってきた頭がどこかへ攫われる気がした。山崎も信奈の背中に腕を回して抱きしめ返す。
不安を感じるほどの浮遊感。正体を失いそうな多幸感。どこへも行くなと繋ぎ止めてくれる彼の腕。
感じる全てが信奈を法悦へと誘う。
「あんっ♡ あんっ♡ ああぁん♡ いい、そこっ♡ もっとぉ♡」
「そろそろイキそうだ。また膣内に出すぞ」
「あっ♡ もっと、あんっ♡ もっと乱暴に♡ んあっ♡ おまんこ壊れるくらいしてっ♡♡」
「さっきまで処女だったのにMっ気に目覚めた変態姫様に種付けだ!」
「ああんんっ! やぁんっ! 出してぇ♡ 私もイクからぁ♡ んんっ! ああ、あ、あ、あぁぁ♡」
膣奥が勢いよく噴き出したなにかに叩かれる。二度目の感覚に正体は分かっている。
「出てる♡ ナカで出てる♡ びゅるるるって凄い勢い……おひっ♡ おっおっおっおっ♡ おっほぉぉぉぉぉっ♡」
二人は抱きしめ合ったまましばらく動けないでいた。
信奈だけでなく山崎も射精の余韻に浸って彼女のナカに挿入したまま、射精を終えた性器が萎むまで待った。
やがて小さくなった性器が抜けると山崎が口を開いた。
「言いつけを守って我慢できた良晴くんにご褒美だ。信奈ちゃん、彼のチンポに接吻してあげなさい」
山崎の命令を受けて信奈が彼から離れる。
四つん這いで這い寄り良晴の前で止まると「よくできました」と言い、青臭い汁に塗れた良晴の勃起に信奈は口づけた。
限界手前に達していた良晴のペニスは最後の一押しを受けて暴発。盛大に噴き出したスペルマは射線にいた信奈の顔を汚した。
「初エッチと初中出しはもらったけど、初顔射は良晴くんに取られてしまったか。なかなかレアなところを持って行くね」
山崎が愉快そうに言って二人の様子に微笑んだ。
その後の信奈と良晴は山崎も交えた奇妙な三角関係を築いた。
山崎は約束どおり織田の家臣に手を掛けなかったが、どこの馬の骨とも知れぬ山崎に恭順するのをよしとせず離れる者も多く、織田の主立った面子は二分された。
信奈と共に山崎に下った者たちには、これからは味方であると示すため宴席が設けられた。そこで事件は起きた。
「ケツだけ星人ぶりぶり~、ぶりぶり~」
あろうことか宴会芸と称して信奈がケツだけ星人を披露したのである。
我等が主君と崇めた少女が山崎の閨に連れ込まれたことまでは覚悟していても、気が触れたとしか思えない恥知らずな宴会芸まで仕込まれているとは予想できず、旧織田家の武将たちは怒り出すやら卒倒するやらで大変な騒ぎとなる。
柴田勝家は「信奈様になんてことを」と暴れ出し、丹羽長秀の採点機は壊れて「こんなものに点数などつけられません」と言い残し泡を吹いて倒れた。
明智光秀は「サル先輩はなにをしてやがったんですか」と良晴を見つけしだい斬りかかりそうな剣幕で彼を探すも、信奈の相棒として裸踊りを披露する彼の揺れる性器に目を奪われてしまう。
ケツだけ星人のまま宴会場を一周する信奈は「うつけだ、本物の大うつけだ」「いやいや。愉快な女ではないか」「いくら愉快でも気が違っておるわ」と嘲笑を浴びたが終始楽しそうだった。
そんな様子も織田の姫は天下を前にした負け戦で頭が飛んだという噂を作り出すのだった。