4分割で考えるエッチ短編小説の構成法 (Pixiv Fanbox)
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いつも作品の更新や依頼小説の進捗ばかりなので、今回は少し趣向を変えてエッチ小説の構成法について、短編を意識して書いてみたいと思います。
だらだらと状況説明が続くのは苦痛
まず基本的な話をすると、読者が何を期待して開くかと言えばスケベシーンなはずで、ここまでの離陸に掛かる助走距離が長ければ長いほど途中離脱を生む可能性が上がってきます。
長編だったら長丁場を支えるための書き込みや主人公の厚みを出すためのエピソード必要なんですが、短編では書き込みすぎると前説だけで紙幅が尽きてしまいます。
それに読者からすると、こっちはパンツ下ろして待ってるのに、いつまでチンタラやってんだって気持ちにもなってきます。
あと二次創作の場合は元の作品やキャラクターを知って読んでる人が多いはずなので、あまりそこの説明にページ数を費やす必要なく本題に入っていけます。
私が公開してる短編を読むと、だいたい冒頭にエッチシーンあって、その後になぜそうなってるかコンテクストの説明あって、後半はひたすらキメのエッチシーンという流れが基本セットになってます。
最初に目を引く、読者が期待してるであろうシーンを置きたいけど、なぜそうなってるか分からないと完全には興奮しきれないのが人間の性(SAGA)でもあるし、そこで状況を説明することによってコンテクストが生み出す心理的葛藤含みのエッチシーンが後半は書けます。
私は神崎京介さんというベテランの官能小説家が語っていた構成を真似しています。
ここから引用
構成としては「序破急」の三部構成ではなく、「起承転結」の四部構成で考えます。「起」で読者にたっぷりサービスをして克明に書くためには、どうしても「承」が必要になってきます。「起」でセックスシーンを書いたら、「承」で二人の関係性とかを書かなければなりません。そのあと「転」があって、最後に「結」がくる。長編は好きに書けばいいんです。構成は考えません。
小説全体の中での性愛シーンの配置や分量は、基本的には考えません。ただ、短編の場合は、できるだけ冒頭に性愛シーンを置き、なおかつできるだけ濃厚な描写にしようと気をつけています。たとえば書店で立ち読みしたとき、だらだらと状況説明が続くのは苦痛でしょう。
ここまで引用
鍛えた技でヤリまくり
加えて小池一夫さんの「主謎技感」という考え方も参考にしました。これは小池さんが自分なりに起承転結を説明したものです。
「主」
まず冒頭では主人公の人となりや置かれた状況を見せる。
「謎」
物語全体の謎や「主人公は苦難を乗り切れるか」などの問いかけを読者に与える。
「技」
主人公が己の技で謎を突破しようとする。
「感」
読んでる人間のエモーション(感動、情動)を刺激する。
冒頭で主人公とヒロインの関係性やキャラクターを見せて、次になぜそうなってるかが続いて、状況を突破するため主人公が性技を駆使して、最後は読者に「エロい」「抜けた」「このシーンは使える」と思ってもらえたら完璧です。
そんな風にして読んだ人が満足できるものをと考えています。
小説の依頼について
現在ご依頼はSkeb、pixivリクエスト、直接以来の形で受け付けています。
手数料安い、現金化まで早い、書く以外のリアクションを取らなくていいとクリエイター側に有利な条件が揃っているので、本音を言えば一番ありがたい窓口です。
我らがPixiv運営のコミッションです。基本的にはSkebと一緒ですが手数料ちょっと高い。SKIMAやココナラ(20%前後)に比べれば半分(10%)ですがSkeb(6.8%)よりは高額。だけどPixivアカウントだけでやり取りできるから便利。
直接依頼
テンプレを埋めてTwitterかPixivのDM経由での依頼となります。コミッションサイト経由の依頼と違う点は、事前の打ち合わせやリテイク(書き直し)が1回まで可能です。
Skeb、pixivリクエストは活動への支援を頂戴するものですが、直接依頼は販売の性格が強いです。価格にはリテイク代金を含むためコミッションよりも少し上がっています。