【Skeb進捗】ロイヤル姉妹に挟まれて (Pixiv Fanbox)
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Skeb依頼の進捗です。
コードギアス反逆のルルーシュLOSTCOLORSの主人公ライと城下町のダンデライオンのクロスオーバーssをお願いします。
シチュは和姦
親しくなった経緯や事後を書いてください
長女と次女どっちにしようか迷ったので前後編にしてふたりともヤッちゃえ!
櫻田葵
皇ライが壁に掛かった時計に目をやったとき、玄関でガチャリと鍵の外れる音がした。待ち人来たる。ライはリビングから廊下に顔を出す。
「遅かったね」
玄関には少女が立っていた。年のころは十代後半で顔の半分を覆う大きなマスクが目につく。背中まで伸びた長い髪、華奢だが程よく肉のついた抱き心地のよい肉体。その肉体に触れることを想像して早くもライの下半身に熱が灯る。
「ちょっと頼まれ事しちゃって」
少女はマスクを外しながら言った。
「護衛の人は」
「外にいるよ」
「今日も立ちんぼか。ここに来る日はいいって言ってるのに」
「お父さんが心配するから。一般的にはライのほうがおかしいのよ。王族なのに護衛のひとりもつけないなんて」
「櫻田王国は治安がいいから大丈夫じゃないかな。これも葵のお父さんがいい王様だからだろうね」
「ヨイショしても何も出ません」
ふふっと少女――櫻田葵が口元に手を当てて笑った。
「何が面白いの」
「今日こんなに人と話したの初めて。ずっとマスク着けて黙ってたから」
「この家では好きなだけ声を出していいよ。僕に絶対遵守は掛からないから」
「友だちには風邪だって嘘ついて心配させちゃったな」
「いつか分かってくれるさ」
気休めと思いながらも葵の憂い顔に声を掛けた。
櫻田葵は櫻田王国の第一王女である。穏やかな物腰、容姿端麗、周囲を思いやる慈しみの心は理想の姫様と多くの支持を集め、次期王様を決める占拠では常に一位を独走してきた。しかし彼女には大きな秘密があった。己の能力が他人の精神に作用するものであることを隠していたのだ。
この世界の王族は不思議な能力を持って生まれてくる。櫻田家とて例外ではない。兄弟それぞれ特殊能力を持っている。葵は|完全学習《インビジブルワーク》の持ち主で、一度学習したことはすぐ覚え、忘れないと公表していた。だが本当の能力は|絶対遵守《アブソリュートオーダー》。他人を服従させて命令に従わせる。
他人を意のままに操れるような人間が王様になるわけにいかない。人知れず葛藤しながらも王家に生まれた者の義務として、次期王を決めるための選挙戦を戦っている。
選挙戦も終盤まできた。国民へのアピールはほぼ終わり、最後は兄弟全員がひとりずつ国民に呼びかける最終演説が待っている。情勢は依然として葵が優位。無難に乗り切れば後継に選ばれる。そのタイミングで葵の身にアクシデントが降りかかった。
定期検査で|能力暴走《ブレイクアウト》の兆候が見つかった。
能力暴走が始まってしまうと葵の言葉は全てが他者への命令となってしまう。些細な一言が他人の意思や人生を歪めてしまう。収まるまで声を出すことはできない。
葵には能力暴走が始まると必ず向かう場所がある。今回もそこへ足を運んだ。櫻田家のほど近く、中流家庭の平均的な一軒家といった風情の家。そこにライは住んでいる。
皇ライという少年は櫻田家の関係者として特異な位置にある。出身はヨーロッパの小国で、父親はそこの王様、母親は櫻田王国出身の王妃。紛う方もない王子様。異国の王子様がなぜ他国で庶民のような暮らしをしているか。それは彼もまた絶対遵守の能力を持っていたからである。
ライの能力は幼いころから公表されてきた。如何なる能力であろうと偽りなく公表するのが、かの国の決まりだったからである。
絶対遵守は強力だ。ライは同じ相手に二度掛けられない制約を持つ代わりに、如何なる命令でも相手に聞かせられる強制力がある。たとえ命に関わる命令でも相手は従わざるを得ない。
どこの国でも子供は癇癪持ちと相場が決まっている。情緒が不安定な幼子は軽い気持ちで相手を害するようなことを言う。ただの子供なら黙って聞き流せばいい。しかし、もしライの機嫌を損ねたら? 命の何たるかさえ知らない子供の無邪気な「死ね」が死刑宣告になる。
周囲はライから距離を取った。彼を害さず、彼に害されないために。彼を取り巻く人間たちにとって幸いだったのは、ライが大人しく利発な子供だったことだ。物心ついた年のころには、既に自分が周りの人間とは違うこと、彼らは自分を恐れていることを理解していた。
監視だらけの窮屈な生活から抜け出すためには、危険な人間ではないと証明し続けなければならない。ライは虫も殺さない穏やかな王子様を演じた。
やっと周囲が警戒を解いたのは十代も半ばを過ぎたころ。血気盛んな年ごろになっても変貌する様子は見られないし大丈夫だろうと判断されたのか、常に護衛の名目でまとわりついていた監視の人数が減らされた。
その変化を感じ取ったライは、見聞を広めるため他国に留学したいと父でもある王に願い出た。
行き先は櫻田王国。母の故国を訪ねてみたいのだと言う息子に母は感激し、父も強くは反対できなかった。いつまでも手元に置いて箱入り息子にしておく訳にもいかない。かくしてライは息が詰まる国を抜け出した。
櫻田王国とは親しく付き合ってきたようで、滞在中は彼らが暮らす家から然程離れていない場所に家を用意された。驚いたのは櫻田家の生活だ。庶民と何ら変わることのない日々を過ごしている。やたら街中に監視カメラがあって子どもたちに危険がないか見守られていたり、櫻田家の人間は末娘の栞に至るまで、国民のほぼ一〇〇パーセントに顔と名前を覚えられていたりと破格な部分もあるが、本人たちの暮らし向きは至って質素だった。
この国に来て初日に櫻田家の子供たちを紹介された。その中に長女の葵もいた。
「ライくんと同じ高校に通っているから、何かあったら頼ってくれ」
国王である櫻田総一郎の言葉が耳に入らないほど彼女に見蕩れた。
ふたりはリビングで唇を合わせた。
「んっ♡」
触れ合わせた場所から声が漏れる。
初めは軽く触れ合わせるだけのキス。だが若い恋人がそれだけで満足できるはずもなく、次第にエスカレートしてお互いの舌をしゃぶり始めた。ふたりの口の間をぬるつく舌が出入りする。ピチャピチャと水音を立てて粘膜を擦り合わせる。やがて我慢できなくなったライの両腕が葵の背中と腰に回され、彼女の身体をがっちりホールドして口内を貪る。
王子様然とした美少年に隠された雄の部分を感じて葵の雌が反応する。
「やだ。こんなキスされたら」
「もっとシタくなる?」
直接的な物言いに葵は顔を赤くして俯いてしまう。彼女の顔が見えなくなるのは残念だが、何度身体を重ねても初々しい反応が可愛くてからかってしまう。ライは彼女の色づいた耳を口に含む。
「あっ♡ あっ♡ やっ♡」
耳の形に舌を這わせる。口の中でたっぷり唾液を塗してから穴の周囲を舐めた。ぐじゅぐじゅと淫猥な水音を耳元で感じていることだろう。外周に従って軽く甘噛みする。上から耳たぶを目指す。耳たぶだけ少し強く囓ってやる。
「んんっ♡ そんなっ♡ だめっ♡」
こうされると葵が可愛い声で啼いてくれると知っているから。
「もう我慢できそうにない」
「お風呂行きましょう。シャワーだけでも浴びさせて」
「一緒に入ってくれるなら」
「ほんとにエッチなんだから。んっ♡ むちゅっ、ちゅっ♡ んふぅ♡ キス気持ちいい」
「ずっとシテたい」
「ダメよ。続きはシャワーのあとで」
「離れたくない」
そう言ってライはキスしたまま葵の服に手を掛ける。「繋がったまま脱いで風呂場まで」
「こんな行儀悪い姿は弟や妹に見せられないわね」
「まず兄弟にセックスなんか見せられないよ」
「それもそうか」
「それよりキスしたい」
「うん。しよっ♡」
絶対遵守の能力は同じ絶対遵守の持ち主には効かない。理由は未だ解明されていないが、打ち消しあって無効化されるのではないかというのが有力な仮説だ。
意図せず他人を操ってしまうかもしれない恐怖、能力暴走中は言葉を取り上げられ誰とも話せないストレス、それらを理解し合える同志との出会い。ふたりがお互いを唯一の相手と認めるまで時間は掛からなかった。