(無料記事)Shooting Game Builder (Pixiv Fanbox)
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2DSTG制作ツール「Shooting Game Builder」のSTEAM版が
2023年8月18日にリリースされます。
僕が制作中のSTGも、このツールを使用しています。
(以降は省略して「STGbuilder」「SB」と表記します)
僭越ながら、STEAM版SBロゴの制作をさせて頂きました。
「無限∞の可能性を秘めた宝箱のようなツール」がモチーフです。
Learning STGBuilder With Des(海外YouTube解説)
「STGbuilder」の歴史は長く、フリー版SB(32bit版)のリリースは2007年頃。
長い年月をかけて現在もアップデートされている、完成度の高いツールです。
今回のSTEAM版SB(64bit版)は、フリー版SB(32bit版)との互換性を保ちつつ
現在のPC環境(64bit環境)に対応、新規機能を追加したものになります。
(今後も不具合修正とアップデートはされていくと思われます)
「STEAM」や「ふりーむ!」で公開中の「STGbuilder」製の作品一覧。
ド派手な縦スクロール作品から、緻密に計算された横スクロール作品まで
様々なタイプのSTGが制作可能な事が伺えます。
(32bit版SBで作成されたゲームが起動しない場合、DirectX9が必要です)
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●「STGbuilder」の得意な部分
・オーソドックスなSTG制作(縦スクSTG・横スクSTG・画面固定STG)
・プログラムやコード等の言語を使用せずにゲーム制作が可能
(但し一定以上の作り込みにはプログラム的な思考が必要)
・自由度が高く、スクリプトを駆使すれば大抵のシステムは実現が可能
・ツールが軽快で、起動やデバッグ、ビルドが高速
・処理負荷が軽く、オブジェクトを大量に表示可能(弾幕系との相性も良い)
●「STGbuilder」の苦手な部分(2023年8月時点)
(×=未対応 △=不可能ではないが難しい)
×2P同時プレイ
×アナログ入力(LRスティックはデジタル入力として認識)
△STG以外(アクションゲーム等)の作品
△戻り復活(R-TYPE等)
△任意スクロール(ボスコニアン等)
△上下・左右等のループスクロール(グラディウスⅡ等)
△ステージ道中でショップに移行(ファンタジーゾーン等)
(「1面クリア→ショップ→2面開始」等の構造なら楽)
誤解を恐れずに書くと「超高機能なデザエモン」という印象で
ツール的に得手不得手はあるものの
使いこなせば歴代の傑作STGにも負けない作品作りが可能な
ポテンシャルを秘めていると思います。
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●STEAM版「STGbuilder」の新機能(2023年8月時点)
・STEAM上の「実績」「リーダーボード」に対応
・携帯型ゲーミングPC「STEAM DECK」での動作をサポート
(STGbuilder製デモ作品「G-Scramble」で対応確認ができるようです)
●その他追加された機能の概要(32bit版→64bit版)
・ゲーム内コンフィグ機能
・システム変数にアクセスしているスクリプトの追跡機能
・ファイル名検索機能
・タイトル画面のシーン推移が自作可能に
・ステージ単位でポーズの無効化
・ツール内でのアンドゥ・リドゥ 等々
※32bit版で作成したSBファイルを64bit版で開く事は出来ますが
64bit版で保存したSBファイルは32bit版では開けなくなるので注意が必要です
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上記ページにチュートリアルが用意されています。
何から覚えればいいのか分からない初心者の方は
まずはこのページを参考に、ツールに触れてみると良さそうです。
フリー版(32bit版)の解説なのでで少し情報が古いですが、
ある程度ツールの理解が深まってから見ると、かなり参考になります。
(特に変数まわり)