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「……んで?言い訳とかあるの?


 ……こ~んな寝取られ物ばっかり持ってるの……ふゆ、流石にショックだったんだけど……」


 あなたは今――


 自分の部屋で、正座をしている。


 目の前には、怒り心頭状態の恋人が立っている。

 艶やかな黒髪ロングを遊ばせて、頭のサイドでボリュームを出している超絶美少女だ。テレビの向こうにいるアイドルのように、生まれ持った才能だけで美しさを表現している存在ではない。金髪ハーフの八宮めぐるや、あるいは天然ほわほわアイドルの櫻木真乃であれば、ただそこに存在するだけで良かったのだろうが――

 あなたの恋人は、そこまでの自信はなかったのだ。

 とは言えど、雌としての才能がないわけではなく――むしろ磨けば光る素材という意味では、恋人の贔屓目を抜きにしても、決して現役トップアイドルにひけを取らないという確信はある。毎日身体のケアを万全に行って、高いプロ意識を持っているのは――全て、あなたに捧げる為のものだ。莫大な愛情というものは、あなたという凡人においては本来不釣り合いすぎるもの。 

 それなのに――


 彼女――


 黛冬優子は、あなたの恋人であるのだ。


 あなたは彼女とただ、幼馴染であったというだけの話。


 家が隣同士であり、必然的に仲良くなっていっただけの話、だ。


 可愛らしく、立ち居振る舞いに隙がなく――故に、「男子にモテるから、なんかうざいよねあいつ」と女子グループから敵視されてしまう彼女。あなたがやっていたのは、常に彼女の味方に立ち続けることだけだ。周囲の評価や評判は気にせずに、あなたは、自分の眼で見たものだけを信じたかった。黛冬優子が周囲からどう見られても、あなたが知っている冬優子はとても優しく、気配りができて、敵意を向けない限りは敵意で返されない存在。あなたが味方をするのはクラスメイトの有象無象ではなく、たった一人の黛冬優子でしかなく──

 一時期はそれが反抗的な態度に映ったようで、あなたもクラスで孤立していたのだが――

 隣の家から、彼女が毎日のように愚痴を吐きながら入り浸ってくるそれは――


 あなたにとっては、クラス数十人との退屈な会話よりも、遙かに優先されるものであったのだ。


 可愛くて、隙がなくて、アイドルにスカウトされていれば絶対に成功したであろう極上の美少女は――結局中学生にもなれば、すぐに「もっと優れた、隙のない立ち居振る舞い」を身につけたのだ。女子達からライバル扱いされるのではなく――女子達から「あがめ奉られるような存在」になることを、彼女は計画したのだ。

「争いは同じレベルでしか発生しない」などとは言うが、人間関係においてもそれは同じだ。冬優子は明確な意識を持って、彼女達よりは上に君臨することによって、陰湿ないじめから解き放たれることが出来たのだ。それ以来冬優子は常に、カースト首位の存在であり――、一方のあなたは、常にカーストの下の方。まあそれは、冬優子に関係なく、あなたという人間が元々そのレベルであり――冬優子がいじめから解放されたというだけで、十分すぎるほどの満足であったので、問題はなかったのだが――


『……ねぇ?


 あんたさぁ?……ふゆが、守ってくれた恩も返さない薄情ものだと思う?』


 忘れもしない、中学二年生の夏の日に――


 あなたは、彼女によって押し倒されてしまったのだ。


「勉強会」と称して、真夏の暑い部屋で二人きり。

 彼女はわざとらしく、胸元がチラチラと見えるタンクトップを着用していた。

 髪のボリュームがある彼女は、うなじに濃厚なフェロモンが漂っており――あなたの膝の上に座り、大きなお尻をぐりぐりと擦りつけながら「ねえ?ここの問題なんだけど……」とあなたに聞いてきたのだ。

 それはきっと、彼女なりのレイプおねだりだったのだろう。

 彼女の胸元はまだ小さく、膨らみかけであった。元々雌としての才能は途方もなく存在していても、まだ、他の男子と関係性を持ったこともなかったのだ。揉みしだかれたことも、舐めしゃぶられたことも、雄に愛された経験もない乳房はまだ発芽途上どころか、種が植えられる前であるのだ。勿論、彼女が高校生に上がる頃には、既に「学校で一番モテて、将来有望なイケイケ男子に容易く処女膜を奪われるのだろう」とは思っていたのだが――


『こんだけ誘惑してさぁ……ふゆがアピールしてるのに……


 ……あんた、ちんぽ勃たないわけ?


 ……いや、勃ってるのは知ってるわよ……さっきからふゆのお尻に、なんか硬いの当たってるもの……っ♡……でもぉ、ふゆのこと、レイプ出来ないの?……女の子がぁ、あんたの部屋で、二人きりでさぁ……っ♡おっぱい見せつけてるの……っ


 レイプしたらだめなわけ、なくない……?


 ……それとも、なに?


 あんたにとって……ふゆは、レイプする気にもならない女なの……?』


 冬優子は――

 どうやらいつの間にか、あなたに好意を抱いていたらしい。

 冬優子が虐められていても――「あいつ調子に乗っているから、みんなで無視しようぜ」と言う企みに乗らずに、普通に話しかけていたのは、あなたにとっては打算がありきのもの。クラスメイトとくだらないお話をするよりは、冬優子のおしゃべり相手になった方が人生は有意義だと思っていただけ――という話。もしも仮に、冬優子のことを好きになって、恋人に出来る僥倖があったとしても――

 それは少なくとも、自分という人間には与えられないのだと――


 あなたは肉棒に、冬優子のお尻をぐりぐりと押しつけられながら、答えるので精一杯であったのだ。


 勿論、それはあなたの心からの本心だ。

 黛冬優子と言う美少女は、あまりにも価値が高すぎるのだ。

 冬優子と付き合ったり、肉体関係を持つというのは――

 きっと、覚醒剤よりも遥かに脳味噌に”幸福”を流し込むもの。

 それは即ち、覚醒剤よりも逃れることが難しい、ということだ。

 冬優子と付き合ってラブラブである内はいいが――元々根底にある冬優子の恋心は、勘違いによるものであるのだ。覚醒剤は、最悪、金さえあれば幾らでも手に入るだろうが――黛冬優子という美少女は、どれだけの大金をはたいても決して抱くことが出来ない存在であるのだ。彼女に捨てられた際に残るのは、薬物中毒で脳味噌を破壊された男よりも、遥かに愚かで情けない存在が一匹だけ。覚醒剤のような違法薬物から逃れる最大の自衛は「絶対にやらないこと」「最初の一回を起こさないこと」であるわけで──冬優子との関係もそれは同じ。

 自分という人間の今後を考えると、ここで衝動的に冬優子を抱けば人生が終わるという判断しかなかったのだが――


『あ~もう……うっさいっ!』


 冬優子は――


 あなたの面倒くさい性格など、最初から理解する気はなかったようだ。


 周囲の流れに同調する、その他大勢のモブであれば、あなたも場の空気に流されて冬優子を無視したのだろうし――そんな男ならば最初から、冬優子が惚れるはずもなかったし――そもそも逆説的に「黛冬優子という一流の美少女が惚れる男は、それに見合う価値があるのだ」と――知らない世界の話ならば、あなたも適当に擁護しただろう。

 だが、問題はあなた自身の話であるのだ。

 冬優子を抱かない言い訳をペラペラと長文で語らなければ、冬優子を抱きたい気持ちを我慢できないのがあなただ。だから冬優子に押し倒されても、あなたはろくに抵抗も出来ずに――歯を立てられたり、破瓜の痛みに我慢できなかったり、散々な初体験を済ませたのだが――


「……ねえ?ふゆが本気で怒ってるんだけど……


 あんた、何ボーッとしてるわけ……?」


 それから数年が経ち――


 今、あなたは恋人である黛冬優子に、叱られているわけだ。


 互いに子供だった頃とは違い、もう19歳になるのだ。目の前の黛冬優子はしっかりと大人びた雰囲気を醸し出しているが――格好はタンクトップにホットパンツと、油断をした簡素な部屋着をしている。あなたはとくれば、正座で彼女の怒りを全て受け止める他にないのだ。これがもう少し、彼女の理不尽な怒りであれば反論も出来たのだが――


「例えばね?ふゆがあんたとセックスするの嫌がったり……生理だって言い訳して逃げたり……あんたが不満足してるんなら、寝取られAV見てシコシコしたって文句は言わないし……ってか、AVだって別に文句はないのよ!まあ、嫌は嫌だけど……オナニーは別腹って男子の気持ち、ネットで読んだこともあるし……


 ……でも


 流石に寝取られオンリーって……どういうことよ?」


 冬優子の怒りは、至極正論であるのだ。

 目の前には、大量のNTR物のDVDが並んでいる。


「……はぁ?……まあ、悪い気はしないわよ?純愛はふゆとのえっちで全部満足したから……ふゆがしてくれない寝取られで興奮するのは……いや、でも……んん~……


 なんか納得いかないわねぇ……」


 黛冬優子を恋人にして――


 彼女が寝取られて欲しいと思わない男は、存在しないのだ。


 勿論それは、心の底からの話ではない。

 黛冬優子が心の底から他の男に惚れて、あなたを捨てて欲しいと思うわけではないのだ。

 冬優子と釣り合いが取れる雄と言うのは、少なくともこの日本にはほとんど存在しない。あなたの目の前で、仁王立ちしながらぷんすか怒っている美少女は、本来あなた程度の矮小な雄が、その肢体を好き放題にしていい相手ではないのだ。彼女は今でこそ怒っているが、あなたが立ち上がり、抱きしめながら腰をヘコヘコと肉厚の太腿の間に叩きつけて「ごめん、冬優子ごめん、全部処分するから許して」と謝れば――「もぉ……しょうがないわねぇ……」と呆れながら、あなたに甘々ディープキスを捧げて「純愛物AVなら許してあげるから……っ♡」と耳元で、蠱惑的な囁きを流し込んでくれるに違いないのだ。

 どうしようもないほど、甘々な日常を過ごしているあなたにとっては――


「……ふぅ~ん♪まぁ?ふゆに寝取られて欲しいけど……本当に寝取られちゃうのが嫌だからAVで我慢、か……?


 ……その気持ちだけは褒めてあげる♪」


 たまには、どうしようもなくビターな味わいが欲しくなる日もあるのだ。

 寝取られAVを見ながら、冬優子が寝取られる妄想をして悦に浸り――しかし現実では、冬優子とラブラブ甘々な日常を過ごすそれに――冬優子はどうやら、理解を示してくれたらしい。


「……ねえ?とりあえずベッドに座りなさいよ」


 冬優子に言われるがままに、あなたがベッドに座ると――


”ぎし……っ”


「あんた……どんな妄想してたの?」


 冬優子があなたの隣に座り――

”ぴたり……っ♡”と、肩を密着させてくるのだ。


 今の冬優子は、タンクトップにホットパンツと言った簡素な部屋着であり――


 それは、あなたが童貞を捨てたときの冬優子の格好でもあるのだ。


 彼女の性格や雰囲気からすれば、部屋着はもこもこフードの付いたネコ耳パジャマであるべきなのだが――今の彼女は、あなたという雄を悦ばせるためだけに、その格好をしてくれているのだ。男の子にとって、性の芽生えというのはとても大事なターニングポイント。初めてちんちんが大きくなったときや、初めて自慰行為をしたときのそれらは、男の子の記憶に根深く残っているわけであり――


「ほ~ら……っ♪


 ふゆの前でぇ……誤魔化せると思わないことね……っ♪」


 黛冬優子は――


 あなたの股間を、ズボン越しに優しく触ってくるのだ。


 あなたは今、部屋着のスウェットを着用している。

 昔から着ているそれは、長年の度重なる洗濯で小さく縮こまっており――更には身体の成長もあるので、裾や袖が短くなって、ほつれているものだ。あなたはそれを不満に思ったことはない。黛冬優子のような美少女であれば、不埒な男からの盗撮被害を防ぐために常に気を配る必要はあるが――あなたは違うのだ。「冬優子がお風呂上がりにバスタオル一枚で、荷物を受け取るとき、配送業者がオナ禁一週間目であれば本能のままに押し倒してしまう」という事件とは無縁であるので、長々と雑に使い古したスウェットであり――


”さわさわ……っ♡なでなで……っ♡しゅりしゅり♡もにもに……っ♡むっにゅ~……っ♡”


「……な~んで硬くなってんのよ……いひひっ♡」


 布地はすっかりと、薄っぺらになっているので――


 ギンギンに隆起した肉棒のテントが、露わになっているのだ。


 元々が安物であっても、購入当時は汗を弾くような撥水性はあったはずだが――長年の洗濯によって、それはしっかりとした吸水性を得てしまっている。コップの水をこぼした際に、布地で全部受け止めてくれるものであり――

 肉棒の先端から、ドロドロと溢れる我慢汁に――


「シミになってるじゃない……っ♡


 どうしたの、あんた……っ♡


 あんたの彼女がぁ……おちんぽ、撫でてあげてるだけなんだけど~……っ♪」


 スウェットの股間部に、我慢汁で濃い色のシミが浮かび上がってしまうのだ。


 冬優子はあなたの肉棒を、優しく撫で回してくる。


 彼女のすべすべな掌は、一日数回の保湿クリームのケアを絶対に欠かさないものだ。爪に塗られた真っ赤なネイルは、彼女が自分自身で塗布しているもの。黛冬優子という美少女の手はきっと、”手タレ”としても十分に通用する代物だ。高い金額を払ってケアをするのではなく――むしろ、インフルエンサーとして大勢の女の子達にネイルグッズを紹介して、お金を稼げるような最上級の手指であり――

 本来ならば、あなたは手を繋ぐことすらままならないのだ。

 学校祭の後夜祭で、キャンプファイヤーを取り囲んでオクラホマミキサーを――なんて風習があれば話は別だが、あなたと冬優子が通っていた学校にそんなものはなかった。「黛冬優子と手を繋いだり、密着したいが為に、二人三脚を運動会に導入するべきか否か」というのを生徒会が本気で議論したという噂がある程度には、冬優子の肢体には価値があり――


”もみもみ……っ♡なでなで……っ♡ぐにぐにぐにぐに……っ♡”


 そんな黛冬優子の、可憐なお手手が――


「……かたすぎでしょ、ばーかっ♡」


 あなたの肉棒を、スウェット越しに撫で回してくる状況。

 暴発射精をしないで済んでいるのは、冬優子と何度も何度も濃厚な交尾に耽った経験があるからだ。彼女のお手手がどれほどにすべすべで気持ち良くても、ズボン越しであれば感触は薄まるし――何よりあなたは「黛冬優子の発情とろとろゴムなしおまんこで、肉棒をむっぎゅ~っと抱きしめられる感触」を知っているのだ。この程度では暴発射精をしてはならないと――歯の根がガチガチと震えるほどに、硬く食いしばり、必死に我慢をしてみせる。

 冬優子はあなたの肉棒から手を離して、自身の指先を鼻に近づける。スウェット越しの我慢汁の悪臭は、あなた自身ですら、そのシミに触れた後は手を洗わなければ気が済まないもの。冬優子は不快そうに、しかしうれしそうに「くっさ……♡んは……っ♡我慢汁の匂い……マジでやっば……♡」と独り言を漏らした後で、あなたを見つめてくる。


「……んで?


 もっかい聞くけど……どんな妄想してたの?」


 冬優子はあなたの耳元で、ぽそぽそと囁いてくる。

 オタク文化に精通の深い彼女にとっては、ASMR文化というのは朝飯前なのだろう。

 イヤホン越しに、心にもない嘘喘ぎをされるだけで肉棒は硬く隆起するのに――黛冬優子の体温を感じながら、耳元に生の吐息を吹きかけられるのだ。雄の肉棒というものを、簡単に膨らませることが出来る黛冬優子の生声であり――”ちゅっ♡”と彼女は、あなたの耳たぶに一度、甘くて短いキスを捧げてくる。


「ほらほら……っ♡言いなさいよ……っ♡あんたの彼女のふゆがぁ……寝取られる妄想しながら、ちんちんシコシコしてたんでしょ……?


 ……ん~?怒ってないってばぁ……っ♡やんやんっ♡ふゆのことを思ってシコシコしてたんなら許してあげる……っ♡正直にぜ~んぶ話したら……怒らないであげるから、ねっ?」


 冬優子は――


”かりかりかりかり……っ♡”と、あなたの肉棒を引っかいてくるのだ。


 ムラや塗り残しのない、艶やかなネイルが塗布された硬い爪で――あなたの肉棒に、スウェット越しの”ちんカリ”を行ってくるのだ。ぞくぞく、ぞわぞわと鳥肌を浮かべながら、あなたは一つ身震いをする。直接陰茎を引っかけば、鋭い痛みが生じるのだろうが――布地を隔てると、そこにあるのは鈍い痛みと快楽だけであるのだ。

 我慢汁がとぷとぷと漏れ出して、あなたのズボンを汚していく。

 スウェットには大きなシミが浮かんでいる。小便の後にしっかりと残尿を吐き出さないと、それが漏れ出て、悪臭を放つようなものだが――冬優子はそれすらも、愛おしいと感じているらしい。ベッドに座りながらあなたに密着をして――”カリカリ♡””カリカリ♡”と一定の速度でチンカリを行ってくれるのだ。冬優子の大きく、綺麗な、琥珀の瞳があなたを見つめてくる。黛冬優子という最上級美少女の瞳に囚われた雄が――まさか、彼女の前で嘘を吐けるはずもなく――


「ほ~ら……っ♡


 ふゆでどんな妄想してたのか……正直に言いなさいよ……っ♡」


 あなたは、彼女にそれを吐露する他になかったのだ。



――――



 あなたと冬優子は、同じ大学に通っている。

 本来冬優子は、進路を選択する際に、手に職のつく専門学校を選ぼうとしていたのだが――それはあなたが希望していた大学とは、遠い距離にあったのだ。家から通える距離ならば問題はなくても、一人暮らしや下宿や寮となれば遠距離恋愛を余儀なくされる。あなたは冬優子以外の雌になびくつもりはないし、そもそも冬優子から一方的に交際関係を破棄されても、文句の一つも言えない弱い立場であったが――

 それは、どうやら冬優子にとっても同じであるらしい。

「冬優子より優れた同級生美少女に告白されれば、あんたがふゆを選び続ける理由はないわよね?」という冬優子の心配は、天地がひっくり返るほどにありえないもの。イルミネオタクの男の子が「ある日突然、八宮めぐると櫻木真乃と風野灯織が家に押しかけてきて同棲することになったらどうしよう」と心配をするのと同程度には、考えたところで無意味なものであるのだが――

 あなたにとって冬優子が、世界の全てよりも優先されるように――

 冬優子にとってのあなたもまた、同じだけの価値を秘めている存在なのだ。

 結局、彼女はあなたと同じ大学に進学することになり――

 冬優子は今、あなたと同じサークルに所属している。

 運動が得意なわけではない上に――黛冬優子と言う美少女は、飲み会の場においてはこれ以上ないほどの”上玉”であるのだ。冬優子を酔い潰してお持ち帰りすることに、男達は人生を賭けることが出来るのだ。仮にそれが発覚して退学処分になったところで「黛冬優子をレイプした」という経験はおつりがくるほどのものであるし――仮にそれが発覚しなければ、大学生活の中で黛冬優子を好き勝手に、自身の肉欲の赴くままに使うことが出来るのだ。講義中であっても、黛冬優子に肉棒をしゃぶらせることが出来て――講義の合間には、構内の男子トイレで冬優子の膣を使い――冬優子を風俗で働かせて、その金を貢がせることも出来るとあらば、それは男の子にとっては「イルミネハーレム同棲生活」を遥かに超えた幸福であるのだ。

 だからあなたと冬優子が所属したのは――


 俗に言う、オタサーであった。


 一応は漫画やアニメといった現代文化を研究するというお題目ではあるのだが――男性部員が九割の、実にむさ苦しいところだ。大学生活を満喫する上で、過去問や代返といった人間関係というのは欠かすことが出来ない。冬優子一人であれば、自身の魅力で男達を惑わすことが出来ても――あなたはまるで、RPGにおける、足手まといのパーティメンバーのような存在であるのだ。そのためにどこかに所属する必要があり――そのためにオタサーを選ぶ必要があったのだ。

 彼らがどれほどまでに性欲を滾らせていたところで――

 黛冬優子という美少女を抱くためのアプローチをすることは出来ない。

 いや、精一杯に口説こうとはしているのだろうが――冬優子は、ヤリチン男子による、用意周到な包囲網からも容易く抜け出せる程度には、様々な修羅場をくぐってきたのだ。

 オタサーの姫のような雰囲気を漂わせているが、最後の一線を越えさせることはない――

「だって黛さんには彼氏がいるから」と、勘違いをさせない冬優子の立ち居振る舞いは完璧なものだが――


 もしも――


 冬優子がそれを乗り越えてしまえば、どうなるだろうか。


 あなたの心の中には、ずっと不安が生じていた。

 幼い頃にいじめられていた冬優子の味方であった――というだけで、あなたは彼女の恋人にさせられたのだ。もしも彼らの中に、それに相応しい男がいれば。冬優子はきっと、その男に好感を抱いてしまうだろうし――あなたよりも遥かに魅力的な男がいれば、冬優子は我慢をすることが出来るのだろうか。オタサーの姫としての立ち居振る舞いを強くすれば、彼女に惚れないオタク男子は存在しないのだ。ピンク色のフリフリの服に、太腿のお肉が乗るソックスに、肩が密着する距離感があればオタク男子は――

 いや、股間に肉棒を生やして産まれてきた雄は、絶対に勝つことが出来ないのだ。

 性自認が例え違ったとしても、性別を乗り越えて黛冬優子という美少女には勝つことが出来ない。美術館に飾られている大理石の彫像に、人々の心が奪われるのと同じだ。彫刻家が「石や木の中には元々神が存在して、その形を掘り出すだけ」とご満悦で語ることがあるが――そういう意味では黛冬優子というのは、神様によるオーダーメイドで作り上げられた超絶美少女。何かを足しても、何かを減らしても価値が下がるような特別な存在であり――


 彼女がオタサーの姫として君臨して――


 男達に襲われてしまえば、とあなたは考えるのだ。


 あなた自身もオタク男子であることを棚にあげながら――童貞である彼らが、悪臭漂う、ろくに綺麗にしていないチンカスチンポで冬優子を押し倒してしまうのだ。サークルの部室は密室であり、彼らが集団で冬優子を押し倒せば、防犯ブザーやスタンガンでは抵抗をすることも出来ない。冬優子は気丈であり賢いのだが――故に、男達に一度殴られて身の危険を感じてしまえば「レイプされるのはもう仕方ないから、彼らを刺激して、殺されるようなことはないようにする」という防衛反応を取るに違いない。オタク男子の彼らは、一人では冬優子をレイプする度胸はなくても――集団で群れて気が大きくなれば話は別だ。「他の男達が冬優子を襲っているのに、自分だけ、冬優子で童貞を捨てられないのは勿体ない」と思って彼女を襲うに違いない。

 そこに存在する凄惨な輪姦現場は――

 

 しかし、あなたの妄想では激しい興奮を生み出すのだ。


 チンカスまみれのちんぽを、冬優子がしゃぶらされる光景も――中出しはダメだと叫んでも許してもらえず、膣内射精される姿も――「これは合意の和姦だから」と、何発か殴られて真っ赤になった頬で、涙を流しながら作り笑いでピースを浮かべている表情も――全ては妄想だからこそ、あなたは許容できるのだ。実際の冬優子に、寝取られて欲しいわけではない。絶対に寝取られて欲しくないからこそ――

 オタサーの姫である冬優子が寝取られるそれが、あなたにはたまらない興奮に繋がるのだ。


 同様に、冬優子にはコスプレをして欲しいという想いも存在する。


 彼女は年末やお盆中の大型イベントに、興味を示して参加したがる性質だ。

 昨年、高校三年生のその時期は、受験勉強において最も大事な時期であり不参加であったが――今年はその参加を邪魔するものは何もない。「18禁の作品は、18歳の高校生は触れてもいいのか、それともダメなのか」という心配すら何もなく、大学生になったあなた達はそれを堪能していいわけだが――

 冬優子のコスプレというのは、想像をするだけで生唾が溢れるもの。

 サービス精神旺盛な彼女は、機嫌がいい日はあなたにコスプレ姿を見せてくれた。”驚安の殿堂”で購入した、1980円のペラペラコスプレ衣装ではあったが――それを着用するのが、黛冬優子という極上の美少女であるのだ。銀座の超一流高級寿司店の赤酢で作られたシャリの上に、スーパーで買った刺身を載せたところで、それは総合的には「超一流高級寿司」であるのだ。「黛冬優子が、彼氏とのコスプレセックスの為に、縫製ペラペラの衣装を着る」というのは、最早それ自体が一つのシチュとして昇華するものであり――魔法少女と化してピンクのフリフリを着てステッキを手にした彼女に、アナル舐めをしてもらうというのはたまらない興奮であったのだが――


 それが他の雄に奪われるというのは、同様にたまらない興奮があるのだ。


 オタク文化に精通が深く、男の子の性欲を受け入れてくれる黒髪ロングの超絶美少女は――きっと、壁サーのコス売り子募集に応募をすれば、既に決まっていた人間を押しのけてでも選ばれるに違いない。本来の冬優子はそれに参加することはあっても、飲み会についていって、薬を盛られて雄に弄ばれるほどに無防備ではないが――妄想の中の冬優子は違う。「え~っ♪すっご~い♪ふゆぅ……壁サーの神絵師さんにすっごく憧れてるんです~♪」と媚び媚びの嬌声を響かせて、神絵師の太腿を撫でて「この後ぉ……二人だけでホテル行きませんかぁ……?」と囁いて挑発してくる冬優子は、まるで違うのだ。

 黛冬優子が、人間の容姿や財産や才能に固執するありふれた売女でないというのは――

 あなたという凡人と付き合って、安全日には生の肉棒を膣内で受け止めていることで証明されている。

 冬優子は、全てを持ってこの世に産まれてきた美少女であるのだ。釣り合う男は最初から存在しない以上、彼女が「この男はふゆに釣り合わないけど、ふゆが好きだからいいのよ」と満足をすることが、世界の全てよりも優先される。壁サーの神絵師に高級な焼き肉を奢ってもらったところで、冬優子にとっては「でもでもぉ、ふゆに焼き肉を奢ってあげたい人って一杯いるんですよぉ?」でしかないわけだ。 

 どれだけ優秀な雄であっても、結局、この国においては「合意を得られない性行為は犯罪である」という法律が存在するのだ。黛冬優子があなたを逆レイプすることは、許されたとしても――誰かが黛冬優子をレイプすることは出来ない。壁サーの神絵師がどれだけ大金や立場をちらつかせようが、冬優子に抱かれてやらねばならない理由はないわけで――


 だからこそ――


 あなたは冬優子に、自己顕示欲丸出しのバカ女になって欲しいのだ。


 神絵師と一緒にホテルに行き、ちんぽを舐めしゃぶり、「ふゆ~、ピル飲んでるんですよね~」と悪酔いしそうなほどに甘ったるい声色で、膣内射精を懇願するバカ女。強者男性に都合の良いように弄ばれて、それすらも幸福に感じるようになって――最後は捨てられた後で、病み垢で、自爆覚悟でハメ撮り動画をアップロードするような――


 そんなバカ女になる妄想に、あなたはどうしようもなく肉棒が興奮するのだ。


 冬優子は賢いので、そんなことには絶対にならないとは知っているが――妄想というのは、そもそもが存在しない世界の話であるのだ。トラックに轢かれても異世界に転生はしないし、退屈な講義に飽き飽きしていても異世界の門は開かないし、裏庭の井戸が過去の世界と繋がっているはずはないが――それはそうと、存在しないお話に胸を弾ませるのは自慰行為の基本だ。握手会やサイン会どころか、直接見たことすらないAV女優が、同窓会で久々にあった同級生設定の男優に寝取られる姿を見て興奮するというそれは──少しもおかしいと思うことのない、雄として当然の機能であるのだ。 


 だからあなたは、冬優子に風俗で働いて欲しいのだ。


 黛冬優子がお金を欲したとして、風俗で働く理由は少しもない。

 肉体関係を商品として、素人風俗嬢になり、中年男性から大金を搾り取る”パパ活”ではなく――本来の意味で、娘のフリをして一時の家族関係を体験させる「パパ活」で、彼女は十分すぎるほどの大金を稼ぐことが出来るのだ。街中を歩けば大勢のスカウト達が冬優子に名刺を渡してくるわけで――彼女がモデルやアイドルになれば、事務所なんて関係なく、彼女の魅力だけで簡単に売れることが出来るだろう。あるいは悪の組織が冬優子を狙うに際して「将を射んと欲すれば先ず馬を射よ」という思考の下、黛家に多額の借金を背負わせたとしても――

 黛冬優子という美少女は、正義の味方ですら虜にさせてしまう魅力があるのだ。

 不法な借金の返済を迫られても、冬優子という美少女の好感度を稼ぐためならば、無償で弁護や融資をする男も大勢いるに違いない。黛冬優子という存在には、それだけの価値があるのだ。顔が良すぎる美少女は、ある一定のラインを超えると、自らの身体を売る必要すらなくなるわけだが――


 だからこそ――


 黛冬優子に、風俗落ちしてほしいのだ。


 冬優子がくたびれたサラリーマンに笑顔を浮かべて、接客をして、一日働いた証の汗だくちんぽを即尺する姿――太って大柄な男の背中に、ローションまみれの身体でマットプレイを施す姿――大金を支払われて、撮影オプションを付けた変態な客の尻穴に、舌をねじ込みながらほじほじと舐め回す姿を想像すると――


 あなたの肉棒は、たまらなく硬くなってしまうのだ。


 絶対に風俗落ちすることはないだろうが――同時に、冬優子の風俗適性が高いことは、間違いがないのだ。あなたという恋人がいなければ――高校時代に、アイドルのスカウトを受けて頷いていれば――黛冬優子という存在は、あなたの隣なんかでは収まりきらないほどのポテンシャルを秘めているのだ。

 あなたの隣で見せる顔とは違い、人前で見せる”ふゆ”の顔はきっと――コスプレ風俗にとっても似合うに違いない。ああ――冬優子がオタサーの彼らに、風俗で働いていることがバレたらどうなるか――「彼氏には内緒にしてくれるなら」という取引で冬優子の身体は、好き放題に弄ばれるに違いない。あなたのことが大好きで、あなた以外の人間には絶対に靡かない極上の美少女が――あなたではない男に膣内射精される、その光景を想像しながらの自慰行為。冬優子の恋人としてどれほどに最低かは理解をしながらも、激しく興奮をしてしまうのだ。

 それは――

 マンネリと化した、冬優子とのラブラブセックスとは違う刺激であり――

 だから、仕方がなかったのだと――


 あなたは――


”もみもみ……っ♡むにゅっ♡もにゅもにゅもにゅ……っ♡むっに~……っ♡”


 冬優子の乳房を揉みながら、正直に答えていった。



――――



 黛冬優子の乳房が大きくなったのは、あなたと付き合い始めてからのことだった。

 元々冬優子の身体はスレンダーな体型(太腿はムチムチだったが)であったのだが、彼女達のような極上の美少女は、つがいとなる雄をもてなすように、その肢体が作られているらしい。 

 つがいとなる雄が「おっぱいよりお尻派」と尻を揉みしだけば、下半身の方が大きな安産型になり――「やっぱり美乳が一番いいんだよなぁ」と優しく撫でながら愛していれば、スレンダーに綺麗な形になる――というのが、極上の美少女の特徴であるらしい。

 彼女達が優れた容姿をしているのは――

 結局の所、人間の最大の目的である「種の保存」の為であるのだ。

 極上の美少女というのは、雄の肉棒を滾らせて、金玉で精子をグツグツと作らせることが出来る存在。優秀な雄の子種を膣内で全て飲み込み、大きな臀部で子供を産み、大きな乳房でたっぷりとミルクを与える――それが、人間の遺伝子に刻み込まれた優秀なメスの証であるのだ。

 あなたと出会わない世界での黛冬優子は――

 きっと、バスト78センチ、ウエスト59センチ、ヒップ81センチ程度の引き締まった身体をしているのだろう。

 巨乳や爆乳と言うほどではないが、しっかりと胸元に膨らみがある、モデルのような体型。グラビアアイドルとして売るには少し引きが弱いが――顔が良すぎる為に、それでも十分許されるような存在であったはずだが――


「ほんっと……っ♡


 あんたって……ふゆのおっぱい揉むの好きよね~……っ♪」


 黛冬優子は――

 

 あなたから与えられる全ての性的行為を、その一身で受け止めているのだ。


 最初は勿論、冬優子の身体を好き勝手に触ることは出来なかったのだが――「ほ~ら……っ♡ふゆの彼氏くんはぁ……っ♡ふゆの身体……放っておくんですかぁ……っ♡」と、耳元で囁かれて、男の子が勝てるわけもないのだ。本能的に冬優子の胸を揉みしだいても、尻を鷲掴みにしても、彼女はそれを簡単に受け入れてくれる。「あ~……暇、なんか面白いことないの?」と冬優子がソファで寝転がりながら、あなたの顔をげしげしと蹴ってきたり――膝枕で仰向けになりながら、あなたの両頬を掴んできたり――背後からむっぎゅ~っと抱きしめてきたとしても、そこには一切の不快感が存在しないのと同じ。あなたが冬優子に抱いている莫大な愛情は――そっくりそのまま、冬優子があなたに向けている莫大激重感情と同じであるのだ。

 料理中の冬優子を背後から抱きしめて、胸を揉みしだいたり――通学電車の中でこっそりとお尻を触ったり――疲れて返ってきたときは、冬優子を抱きしめて、髪の匂いをすはすはと嗅ぐことが許されるとあらば、男の子にとって際限などというものはない。冬優子があなたにどんなセクハラを仕掛けても、その全てが愛おしいように――セクハラをすればするほど、冬優子はあなたの愛を感じて安心してくれるのだ。

 と、なれば、男の子にとって冬優子のおっぱいというのは、勉強中でも、映画鑑賞中でも、食事中でも揉んでいたくなるものであり――


「あんたが揉んで育てて……大きくなった……


 99センチJカップ……っ♡ほ~んと大好きなんだから……っ♡」


 冬優子の乳房は――


 あなたのせいで、圧倒的に大きくなってしまったのだ。

 

 大好きなあなたに胸を揉まれるということは、彼女の脳味噌にたっぷりと多幸感を与えるもの。脳味噌からドバドバとあふれ出るホルモンが、その淫靡な身体つきを実現させているのだ。


「四六時中……ふゆのおっぱい揉んでたもんねぇ~……っ♡こんだけおっきいとぉ、可愛いブラもなくて大変なのよ?……それなのにぃ……っ♡どこかの変態彼氏様、ふゆのデカブラに興奮してぇ……っ♡


 ブラジャーにぶっかけさせろ~……とか、平気で言っちゃうもんねぇ……っ♡


 ん~?どうしたの?大好き彼女におちんぽカリカリされながらぁ……っ♡おっぱい揉んでるだけで、びゅっびゅ~って射精したくなったの?……はっずかし~っw……だっさ♪女の子はぁ……早漏男子なんてだ~いっ嫌いなんだけど~?おーい……っ♡


 ……いひひっ♡いいわよ、別に……っ♡


 ふゆのおっぱい……揉むの好きなんでしょ?


 あんた専用の99センチJカップ……っ♡好きにしなさいよ……っ♡」


 あなたは今──


 冬優子に”ちんカリ”をされながら、彼女の胸を揉みしだいているのだ。


”これ”を育てたのが自分自身であるという誇らしさが、あなたの胸の内に存在しているのだ。あなたがいなければきっと、冬優子はバスト79センチBカップが関の山であったはず。乳房の大きさというのは、雄の欲情を煽るものであっても、女性同士の共感を得る上では不利と呼べるもの。動画サイト用の動画を撮影するとき、冬優子は胸元を隠すアングルや、ゆったりとした衣装を着る他にないのだ。

 99センチのJカップ――79センチのBカップから、20センチ8カップ分を大きくしたという苦労を感じながら――あなたは、手首へのずっしりとした重みを堪能するのだ。ともすれば、腱鞘炎になるのではないかと思うほどの極上肉果実。童貞の頃は、女の子のおっぱいは柔らかくふわふわで、天使の羽根が生えたように、重力から解き放たれたものだと思っていたのだが――冬優子のそれは違う。ずっしりと芯まで肉が詰まった肉果実の重たさに、あなたは、激しい興奮をしてしまうのだ。


「ウエスト59センチ……っ♡ヒップは……あ~……っ♡恥ずかしいけど……でも、しょうがないわね……っ♡


 ……101センチよ……っ♡


 どこかの変態さんがぁ……っ♡”ふゆケツさいっこ~♡”とかいいながら……一時期枕にしてたわよねぇ……っ♡ふゆのお尻にお顔を埋めて……っ♡匂いを嗅ぎながら枕代わり……っ♡あれ、ほんっとに恥ずかしかったんだけどぉ……っ♡


 誰かさんのせいで大きくなって……っ♡海外から下着輸入しなきゃだめになった……っ♡101センチの……安産型の……っ♡変態彼氏様専用のお尻……っ♡


 ほ~ら……っ♡


 お手手潰してあげるから……手、貸しなさい……?」


 彼女の臀部は――、一メートルを超えた101センチだ。

 冬優子に言われるがままに、あなたは片手を差し出す。

 冬優子は尻を少し浮かせると――


 ”ずし……っ♡”


 と、あなたの手の上に臀部を載せて、体重をかけてくる。

 黛冬優子というのは、とにかく痴漢に遭いやすい体質をしている。

 痴漢がおそらく、最も嫌うのは、「痴漢をしたときに泣き寝入りせずに、その手首を掴んで、駅員に突き出してきそうな存在」であるのだ。ボーイッシュな雰囲気であったり、髪を金髪に染めていたり、明らかに抵抗しそうなタイプの女の子にはそもそも痴漢をせず――

 その点、冬優子のようなほんわかとした雰囲気(外面は)の少女というのは、格好の餌食であるのだ。

 地雷系ファッションを好んで着用する彼女というのは、痴漢をされたときに、隣に男がいなければ黙って我慢しそうな空気感を醸し出している。勿論、そんなことはないのだが――直接、尻を触られて鷲掴みにされるならともかく、匂いを嗅がれたり、鞄の角を押しつけられたり、必要以上に密着されて柔肌の感触を堪能されるだけならば、それを痴漢と立証することに一苦労があるのだ。行きと帰りの通学で、最高、一日三回痴漢に遭遇した経験のある黛冬優子にとっては、現行犯逮捕が出来ない範疇の痴漢は「諦めた方が楽」というものであり――

 あなたはその話を聞く度に、ギンギンに隆起していた。

 理由は、二つあるのだ。

 一つは勿論、寝取られマゾの性癖があるあなたにとって「冬優子が痴漢に遭った」というエピソードは、垂涎物であるからだが――


”むっぎゅ~~~っ♡♡♡”


「んん……っ♡


 ほらほら……っ♡どうかしら……?


 彼氏様専用のぉ……ふゆのお尻……っ♡」


 もう一つは、世界中の雄であなただけが――


 黛冬優子の尻肉を、好き放題に弄ぶ権利が存在することだ。


 冬優子のお尻をアイマスクの代わりに使って眠ることも――パン生地を捏ねるように彼女の臀部を揉みしだくことも――分厚い尻の谷間を割り広げて、肛門から色濃く漂う雌の香りを吸引することも――全て、この世界であなたという雄だけが”合法”で行うことが出来るのだ。黛冬優子と満員電車に乗って痴漢プレイをして、それで捕まっても「駅員さんごめんなさい、彼は恋人で、その、我慢できなくてつい触ってしまったんです♪」と頭を下げさせることも――あなたには出来るのだと思うと――


 その優越感は、途方もないほどの大きさがあるのだ。


 小学生の頃、品薄人気ゲーム機が発売されてすぐに購入した友達が、一時期王様のように振る舞っていたあの感覚が――どれほどに気持ちいいのかと、あなたは冬優子を恋人にしてようやく理解してしまうのだ。大勢の男達がどれほどに求めても、絶対に手に入れられない存在。電車の中や、街中や、ラブホテルの通路ですれ違っただけの男達が、どれほどに「あれはAV女優だろう」と見当をつけて検索をしても、裸体の一つも拝むことの出来ない美少女が――尻の谷間を割り広げたところに、ホクロがあると、あなただけが知っている優越感。

 それは雄が生きていく上で、最も大事と呼べるものであり――


”ぎゅ~~~っ♡♡♡”


「んっ♡あっ♡……こ~ら……っ♡


 指動かしていいなんて……ふゆ、言ってないんだけどぉ……っ?」


 あなたは冬優子のお尻に潰された、お手手をぐにぐにと動かして――

 その幸福を、ひたすらに満喫していくのだ。

 臀部と乳房を弄ばれながらも、冬優子が表情に浮かべるのは、嬉しそうでいたずらっぽい笑顔だ。

 あなたが冬優子の媚肉に夢中である限りは、浮気をする理由は一つもない。

 浮気や不倫というのは、現在のパートナーとの間に性的な不満が生じる場合にのみ発生するものだ。「冬優子より可愛くてえっちな女の子はほとんどおらず、冬優子よりもセックスに積極的ではない女の子は皆無だ」という状況であらば、あなたが浮気をするのは本能的に不可能ということになる。冬優子が、自身の全てを捧げる程度には、あなたには価値があるんだぞと認めてくれるそれに、誇らしげになりながら――


”カリカリ……っ♡ぐにぐにっ♡カ~リカリカリカリカリ……っ♡”


「んふふぅ……っ♡どーしたの?腰を引いて……っ♡気持ちよさそうに悶えちゃって……っ♡


 ふゆ……まだ人差し指一本しか使ってないんだけど……?」


 あなたはチンカリで、射精欲を煽られてしまうのだ。

 スウェットにはもう、色の濃いシミが浮かび上がっている。

 漏れ出した我慢汁が布地を汚しているそれは、洗濯不可避と呼べるもの。冬優子は先ほどから、人差し指一本だけで、あなたの陰茎をカリカリと引っかいてくるのだ。幸いにと言うべきか、不幸にもと言うべきか、あなたはアナル開発をする趣味があっても、される性癖はない。冬優子の爪はあなたの尻穴に挿入するように深爪になっていないので、必然的に、ちんカリの強度も増すわけであり――


「……ズボン、脱ぎなさいよ……♪」


 冬優子に命令されるがままに――

”ずるっ”と、あなたはズボンを脱いでいく。

 下着がベトベトになるほどに、大量の我慢汁が溢れている。冬優子が”シコッ♡”と、あなたの肉棒を上から下に一シゴきするだけで、簡単にびゅるびゅると特濃精液が漏れ出るに違いない。だが――射精というのは、最後に一つ強い快楽がなければ、吐き出すことは永遠に出来ないのだ。スウェット越しに無限の時間ちんカリをされても、お漏らしが出来ないというのは拷問にも近いものがある。

 なのであなたは、そのまま下着も脱いで――


「……んふふっ♡


 やっぱりいつ見ても……


 大したことないわね、あんたのちんぽ……っ♡」


 あなたは冬優子の前に、仮性包茎の勃起ちんぽをさらけ出すのだ。


「ふゆってさぁ……っ♪いろんな男子に人気あるのよ?……まあそうよね?こんなに可愛い女の子……っ♡おっぱいが大きくて、お尻も大きくて……っ♡性欲旺盛でぇ、彼氏しゅきしゅきなのにぃ……っ♡彼氏の方が……レベルの低い、しょうもない男子なわけでさぁ……っ♡


 ヤリチンからしたら……食べてくださ~いって言ってる草食獣と同じよねぇ……っ♡


 大きなおちんぽで……雌としての快楽を刻み込ませれば……っ♡ふゆのこと、か~んたんに寝取れる気のケダモノ男子……っ♡ねぇ?わかる?あんたのこの包茎短小ちんぽじゃあ……っ♡ふゆのこと……満足させられないもんねぇ……っ♡」


 冬優子はあなたの肉棒をなじりながら――


”カリカリ♡カリカリ♡”と先端を引っかいてくるのだ。


 あなたの肉棒は、少なくとも、堂々と胸を張って誇ることが出来る代物ではない。

 ギンギンに隆起した状態で、定規を股間の根元に押し込むことで――どうにか”日本人の平均サイズよりもちょっと下”を維持することが出来るのだ。インターネットで「トイレットペーパーの芯に入らない」であるとか「500円玉を何枚載せられるか」というまとめ記事を読む度に、男の子としてのコンプレックスが刺激されるサイズ感であるのだが――


「でも、まぁ?


 ふゆがこれ……好きなんだから仕方ないわよね~……っ♪」


 黛冬優子は――


 あなたの劣った逸物ですらも、愛してくれているのだ。

 

 男女の肉体関係において、常に主導権を握っているのは黛冬優子の方だ。

 彼女のように、繁殖において最上級の極上雌の場合は「雄の肉棒が粗末だから、孕むことが出来ない」なんて問題とは無縁であるのだ。極上の雌の膣が容積深く、本来は挿入不可能な巨根でも簡単に飲み込めるのと同様に――小さく、粗末な逸物であっても、窮屈すぎる締め付けがあなたの”雄”を歓待してくれるのだ。

 それが偽りの慰みであっても――

 

『ふゆはあんたのちんぽが好きよ?


 ……ってか、あんた以外のちんぽ知らないから……ぶぁ~か……っ♡』


 と囁かれれば、男の子の脳細胞はいとも容易く修復されてしまうのだ。


「仮性包茎の粗末なおちんぽ……っ♡仕方ないわよねぇ?ヤリチン様のでっかいおちんぽならぁ、自信満々で、ふゆとラブラブセックス出来ても……っ♪雄としての自信なくしちゃう、粗末で哀れなおちんぽなんだから……


 自信なくして寝取られマゾになっても……仕方ないわよねぇ?」


 冬優子は――


 あなたの亀頭と包皮の間に、指をねじ込んでくる。

 乱暴に爪でぐるぐるとかき混ぜるようなそれに――あなたは、腰を弾ませながら快楽に悶えるばかりだ。彼女の爪の硬さというのは、雄の敏感な粘膜に触れていいものではない。それでも――冬優子はあなたの弱点を全て理解しているので、痛みと快楽の境目を理解して、亀頭をぐるぐるとかき回してくるのだ。


「我慢汁やっば……っ♪……ねぇ?楽しかった?あんたのことだ~い好きな彼女に、寝取られ妄想聞かせてご満悦?……いひひっ♡そんな顔しないでよ~……っ♪ふゆがあんたのこと、いじめてるみたいじゃん……っ♡


 ショックなのはぁ……ふゆの方なんだけどぉ……っ♡


 あ~あ……っ♡大好きな彼氏がこんな寝取られマゾなんて、ふゆ、ショックだし……っ♡


 ……別れちゃおっかな~……っ♪」


 冬優子はあなたに囁いてから――


 あなたの耳を”ペロッ♡”と舐めるのだ。


 身体がビクンと弾み――冬優子はニヤニヤを更に深めて、あなたの亀頭をかき回していく。我慢汁でぬるぬるなそこからは、淫らな水音が少しも収まることはない。あなたの耳の中を這いずり回る、冬優子の真っ赤で長い舌。人間の身体で最も柔らかく、人を傷つける恐れのない器官は舌であると何かで見たことがあるが――きっと、それが正解なのだろう。


”じゅるるるっ♡はむはむっ♡れろれろれろ♡にゅっぷ~……っ♡”


「あっは……っ♪ダッサイ声出しちゃってるわね……っ♡」


 冬優子に耳を舐められて、ちんカリをされて――

 一方であなたは彼女の乳と臀部の感触を、堪能しているのだ。 

 どれほどのセクハラを施しても、彼女は全てを受け止めてくれて――それを上回るような逆セクハラを行ってくれるのだ。雄としての情けない部分すらも飲み込んでもらえる、母性のようなそれに、あなたが我慢できずにいると――


「……んっ♡


 ふゆも……興奮してきちゃった……っ♡」


 冬優子はあなたの掌の上から、腰を浮かせて――


”するする……っ♡”と、下着を脱いでいくのだ。


「ん~?……濡れてるわよ?……大好きな彼氏様のぉ、なっさけない……はずかちいお顔を見せられて……っ♡


 ふゆが興奮しないわけないでしょ……ぶぁ~か……っ♡」


 冬優子の膣は――

 ぬるぬるのぬめぬめに、濡れている。

 普段の彼女は、自身の膣が濡れることを誤魔化すような性質があるのだ。男の子の勃起に比べて、女の子の膣から愛液が垂れるそれは、直接スカートの中を覗かねばわからないもの。だからこそ――冬優子は再度、あなたの掌を生尻で押し潰すのだ。恋人であるあなただけが味わうことの出来る――冬優子の親ですら知ることが出来ない、冬優子のまん肉の中にあなたは指を挿入する。初体験のときは、小指を挿入するだけで痛みに悶えていた彼女が――今はあなたの人差し指と中指を、潤滑性たっぷりの膣肉で受け止めてくれるのだ。


「ん……っ♡やっぱあんたの指、好きかも……っ♡……んふふっ♡缶ジュース開けるのにも一苦労な深爪……っ♡見る人が見ればぁ、ヤリチンさんだってわかっちゃうわよねぇ……っ♡


 ……ほらっ♡


 ふゆのこと……イかせてみなさいよ……っ♡」


 あなたは彼女に促されるままに――

”ぐちゅぐちゅぐちゅ……っ♡”と、冬優子の膣内で指を動かしていく。

 天性のヤリチンくんならば、きっと、飲み会で酔い潰れた黛冬優子に意識がなくても、潮をぶちまけさせることは容易であるのだろう。だが、あなたにそんなテクニックは存在しない。あなたが知っているのは――黛冬優子から直接教えられた、彼女の膣の弱点であるのだ。ただ乱暴に指を前後や上下に抽送するのではなく――膣の浅い部分の、お腹側に位置するところを丁寧に、丹念に、執拗に責め続けるのだ。冬優子の弱点を刺激するそれは――彼女が自ら開示した、最も気持ち良く感じる部分。黛冬優子という極上美少女が、自らの弱点を教えて、自分が最も弱くなってしまう責め方を手取り足取り享受してくれているのだ。それのおかげで「冬優子を簡単に手マンでイかせられる雄」になれたわけで――


”ぬちぬちぬちぬちぬちぬちぬちぬち……っ♡♡♡”


「んんんんん……っ♡んぐっ♡ああっ♡ん、きゅぅ……っ♡ふぅ♡んあ゛……っ♡」


 あなたは冬優子に、徹底的に手マン奉仕を行っていくのだ。

 彼女の喉から発せられる嬌声は、濁点混じりの、ケダモノ感が強いものになっていくのだ。普段のきゃんきゃんと吠える、小型犬のような、可愛い”ふゆ”の声とは違う――”黛冬優子”の声色を聞くことが出来るのは、あなただけの特権だ。彼女と同じオタサーに所属している童貞男子くん達は、きっと、冬優子の股間に膣穴が付いていることすら信じられないはずだ。冬優子がたまたま、あなたのことを好きになっていなければ――あなたも彼らと同じ立場で、冬優子のことを見上げる他になかったという事実。

 綱渡りのそれは、故に、渡りきった後には激しい興奮がある。


「ほら……っ♡んきゅっ♡さっさと……精子出せっ♡ふゆのお手手に……っ♡あんたの精子……びゅっびゅ~って……っ♡マーキングしちゃえ……っ♡出せ♡精子だ~せ……っ♡ふゆのお手手に……べっとり♡どっぷり♡濃厚ザーメン……っ♡お手手孕ませちゃう精子……だ~せ……っ♡」


 冬優子のチンカリも、ラストスパートと言える激しさになっていく。

 一度あなたの肉棒を鷲掴みにして、シゴきあげれば、それだけであなたは簡単に吐精してしまうのに――冬優子は敢えて、チンカリに拘っているのだ。あなたのマゾ度を高めていくような手付きに、あなたも歯を食いしばって耐える他にない。あなたは何の制限もなく、冬優子自身が教えてくれた彼女の性感帯を刺激していくのに――冬優子は、指一本しか使っていないのだ。どれだけ冬優子に負けたところで、それを雄として恥に思うことはないが――これだけのハンデをもらった以上は、最低でも引き分けには持ち込みたいのだ。

 腰がガクガクと震えていくのは、あなたも冬優子も同じことだ。

 冬優子は最後、あなたの耳元に顔を寄せる。そのまま囁かれるだけでもおしまいなのに――「…………っ♡」と冬優子は、わざと息を呑む音を響かせてくるのだ。黛冬優子という極上の美少女の言葉を待つということは――全ての意識を、ピンと張り詰める必要があるということ。その後で放たれる言葉に、何の意味もない、五十音の適当な羅列であっても耐えることは出来ないのに――


「…………ぶぁ~か……っ♡」


 冬優子が、ポツリと漏らした言葉に――


 あなたは、即座に限界を迎えるのだ。


 肛門をぎゅ~っと引き締めて、尿道の根元を狭めたところで――冬優子に馬鹿と言われて、興奮した精液達が解放を求めて尿道を遡上してくるのだ。冬優子はあなたの耳に顔を埋めて――再度、舌をねじ込んでくる。「黛冬優子によるデカパイ押しつけ密着&お尻圧迫手マン&耳舐めラブラブ囁きチンカリ」を受けて、男の子という生き物は勝てるように作られていないのだ。最後に、あなたが”ぐりぐり~っ♡”と冬優子の膣肉を、フックになったような指先で引っかけると――”~~~~っ♡♡♡”と彼女も身体を弾ませて、絶頂を迎えて――


”びぐびぐびぐっ♡びっくんっ♡びぐびぐ~っ♡”


”びゅるびゅるびゅるびゅる~っ♡どびゅどびゅ♡びゅるるる~っ♡”


 あなたと冬優子は――


 同時に、射精と絶頂に達したのだ。


「んんんんん……っ♡あぐ……っ♡」と冬優子は嬌声を噛み殺しながら、身体をビグビグと弾ませていき――あなたもまた、冬優子の身体に体重を預けながら、情けなく精液を吐き出していくのだ。冬優子のチンカリによって吐き出された射精を、彼女は掌を傘のようにして、受け止めてくれる。真っ白で透き通る、白魚のような指をしている冬優子の手には――濃厚で黄ばんだ精液が、べっとりとこびりつくのだ。

 まるで一ヶ月間、オナ禁を余儀なくされた雄の精液のように濃厚なものだが――実際には、二日前にも冬優子とセックスはしているのだ。あなたの肉体にとって、冬優子の肉体というのは「絶対に逃がしてはいけない存在」「これを孕ませ逃したら、次のチャンスはない」というような代物であるのだ。冬優子の手の中で肉棒は激しくはずみ――

 最後の一滴までを絞り出したところで――


「ふふ……っ♪


 あんた……ふゆのお手手、孕ませる気?」


 あなたの射精は、止まるのだ。

 冬優子は愛おしそうに、あなたの精液を指で弄んでいる。

 黛冬優子という極上の美少女の掌に――

 あなたという劣等種の雄の精子が、べっとりとまとわりついているのだ。

 あなたと冬優子の格の差というのは――超一流AV女優と、素人応募の汁男優よりも遥かに大きな代物であるのだ。冬優子の顔や身体に、精子をぶっかけることが出来れば、それはあなたの人生における”最高に幸せな性経験”にカウントされるに違いない。それなのに冬優子は、あなたの精液を掌で伸ばしてくれている。彼女の指の谷間と谷間に、ねばねばで、でろでろで、特濃の精液の橋が架かるのだ。思わず生唾を飲んでしまう官能的な光景であるのだが――冬優子はそれで留まらず――


”れろぉ~~~っ♡♡♡”


 蠱惑的に舌を伸ばして、あなたの精液を舐め取るのだ。


”じゅるるるっ♡れろれろっ♡あむあむっ♡むっちゅ~っ♡れるれるれる……っ♡”


 お行儀の悪い幼子が、掌についた生クリームを舐めるように――

 冬優子はあなたに上目遣いを浮かべながら、精液を舐め取っていくのだ。

 そこにあるのが甘味ではなく、雄臭くて、汚らしい、あなたという雄の吐き出した精液であると理解していながら――冬優子は恍惚に浸った表情で、精子を舐め取っていく。幾度となく冬優子の喉奥に、精液をびゅるびゅると吐き出して、ごっくんと飲み込んでもらったが――今、あなたの目の前にある興奮は、それの比ではないのだ。

 冬優子はあなたの精液の残滓を、綺麗に舐め取ってから――


「ねぇ?あんた……


 ふゆに……寝取られてきてほしい?」


 あなたの耳元で、それを尋ねてくるのだ。


 即答――することが出来なかったのは――


「…………っ♡」


 黛冬優子が、あまりにも極上の美少女だったからだ。

 彼女が80点や90点ならば、あなたは絶対に首を横に振っただろう。あなたという、平均点以下の凡人に置いては、そんな恋人が出来るのは奇跡的な幸運であるのだ。自分の性癖というものの優先順位は一番下であり――彼女のご機嫌を伺うことだけを考えて、媚びへつらう必要があるのだが――


「ふぅ~ん……♪


 即答できないってことは……そうなんだぁ♡」


 黛冬優子は、120点の美少女であるのだ。

 例えばあなたが冬優子に「実はふゆ、寝取られマゾの性癖があるから、あんた他の女と寝てきて?」と言われたのならば、あなたにそれを断る権利は存在しない。その上で彼女は、あなたに莫大な愛情を捧げてくれているのだ。アナル舐めパイズリもしてくれるし、運動後の腋でアームロックをしながら脚コキもしてくれるし、野外露出深夜公園全裸交尾ですらもしてくれる冬優子にとっては、他の男と寝ることであなたが悦ぶのならば、その程度は朝飯前であるのだ。

 宝くじで10億円当たるよりも、遙かに優れた幸運が訪れた以上は──

 その波を信じて、全財産をベットする必要があるのかもしれない。


「他の男と寝て欲しい」とお願いをして、嫌われるのならば、口が裂けても提案はしないが――


「ねぇ?ふゆも……あんたにはちょ~っと飽きてきちゃったし……っ♪


 他の男の子と……遊んできてあげよっかぁ~?」


 冬優子はそれを、受け入れてくれる存在であるのだ。

 あなたの心臓はバクバクと弾む。

 一言――

 たった一言、「やっぱり嫌だ」「冬優子は俺のものだ」と言えばいいだけなのだが、目の前の超絶美少女彼女が、性癖直撃のプレイをしようとしているのだ。止める言葉が出てこずに、口をパクパクとさせていると――冬優子はどうやらそれを、先ほどの「あんたにはちょ~っと飽きてきちゃったし……」という言葉が原因だと思ったらしい。「ちょ、冗談よ!?冗談だってば!……あんた以外の男に……ふゆ、絶対に本気になんないからぁ……」と、縋り付くような態度を見せてきたので――

 だから先のことを考えている余裕はなく、肉棒がひたすらにギンギンになった。


Comments

カツ

冬優子×幼馴染×逆サバ×NTR煽り×イチャラブSEX=最強

ねむまる

こんなにも冬優子にベタ惚れされるとか前世聖人か大会社の社長かよ……

谷澤晴夫

冬優子をムチムチにする贅沢、そしてその冬優子に煽られるのが最高でした。