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 空はいつでも澄んでいるわけではない。雲は流れ、風はすさび、重く垂れこめる時だってある。窓から見える雲は土砂降りの雨を降り注ぎ、鉛の塊のように空一面を覆っていた。机に両肘をついたプルアは、眼鏡越しに大判の地図を眺めている。鳥望台やリト族達の調査もあって作成された最新のハイラル地図だ。地図にはところどころぽつぽつと赤い印がつけられており、発疹のような赤い印にプルアは濁った視線を向けている。


「……また、偽物の目撃情報が増えたわ」

「……」

「内容については、あなたも知ってるでしょう? 今旅人たちの間では、その噂で持ちきりよ」

「……夜道を男一人で旅をしていると、ゼルダ様が現れ、襲ってくる……女として」

「シロツメ新聞社には情報統制を敷いたけど、『ハイラル王家』の求心力は急激に下がっているわ。ゾナウ調査隊や討伐隊からも、脱退希望者が続出している……厄災ガノン討伐以来、最大のピンチ到来ってやつね」

「……ごめん、プルア」

「あんたが謝ることじゃないわよ。でも……正直まずいわね」


 硬く拳を握り、唇を閉ざす。僕が厄災を討伐し、ゼルダ様が封印してからの数年はなんだったのか。何のために各地を回って復興に力を入れてきたのか……。怒りを眼差しに変えて、僕はプルアを見つめ返した。


「プルア、まずは優先的に偽者を捕まえようと思う」

「そうしてちょうだい。けど各地の異変のことも忘れないであげて」

「もちろん。じゃあ、行ってくるよ」


 ちょうど雨も小降りになって来た。旅人のフードを被り、僕は装備を確認しつつドアへと向かった。


「……ねえ、リンク……最近食べるものとか気を遣ってる?」

「え……?」

「ちょっと、太った……わけじゃないんだろうけど……なんでもないわ。多分、私の思い過ごし。足止めて悪かったわね。夜道に気を付けて」

「う、うん」


 プルアは歯切れ悪くそう言うと、僕に軽く手を振って見送った。

 ただ……彼女の言いたいことは少しわかる。なんだか最近、僕の体の肉付きが良くなったのだ。太ったのかというとそうではない。確かに移動するのにゾナウギアを使うことが多くなったが、別に体がなまる程じゃないはずだ。その証拠にお腹のあたりは依然と同じくスッキリしている。ただ、上手く言えないけど……女の子っぽくなっているような……。

 そこまで考えて、僕は顔を振るい、自分の頬を叩いた。


「余計なことを考えるな。ゼルダ様の偽物を捕まえないと」


 僕だってただ無意味に各地を回っているわけじゃない。きちんと目星は付けている。イーガ団。きっと奴らの犯行に違いない。そのためにはまず、彼らの仲間として潜入することが大切だ。僕はまず、監視砦から少し離れた洞窟に向かった。

 各地の洞窟には、イーガ団の形跡があるものがいくつかみられる。近くにひっそりと、イーガ団の紋章をつけた道祖神が祭られているのだ。僕が目を付けたこの洞窟にも、同じ道祖神が祭られていた。そしてゼルダ様の変装をして男性を襲う以上、それは女性構成員のはず……。イーガ団め、詰めが甘いな……この洞窟にもやはり、女性らしい甘い匂いのするお香が焚かれている……。まずは、手に入れたイーガ団の服で変装を、しないと……。

 まずは、深呼吸して……気持ちを落ち着かせる。ハイリアの服から……赤いイーガ団の服に、袖を通していった。女性構成員用の服だが、問題はない。胸元は筋肉と脂肪を寄せれば……おっぱいのような丸みができる……。ウェストを引き締めるこの服と合わせれば……。くびれもできて、だいぶ女性らしい体つきになった……♡ あとは……そうだ。髪をまとめて、マスクを顔に張り付かせる。最後にウィッグを被って……口元は赤黒い布で覆えばいい。


「あー、あー……あー……♡」


 もうずいぶん声を変えるのにも手馴れてきた。これで……いい? なんだ? 何が良いんだ……? 僕は何をして……確か……ゼルダ様の信用が落ちているから……なんとかしないといけなくて……。そうだ……ゼルダ様の魅力を、もっといろんな人に伝えないと。ゼルダ様の愛らしいお顔、柔らかそうな肌に、体つき……♡ ハイラル復興には、男手が必要……♡ もっといろんな男の人に、ゼルダ様の魅力を伝えれば、きっと……♡


「……っあ、んっ、んんっ」


 いけない、今は潜入中だ。きちんとなりきらないと、僕……じゃないな。今は、私。私が……私こそが、ゼルダ。そう……私は……。


「密偵姫ゼルダ……今宵もまた、任務につきます。コーガ様に栄光あれ……♡」


 私はイーガ団の仮面を被り、忠誠を誓う……♡




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 思えば不思議なものだ。元々、私は男性。それは間違いないことのはずだ。だから性的に興奮するのは女性相手だし、現に私はゼルダ様で抜いたこともあるはずだ。その時はまったく、男性相手で興奮することなんてなかったはずなのに……♡


「……♡」


 今はこんなにも、胸の先やお尻が疼き、口の中が唾液でいっぱいになってしまう♡

 宵闇の木の上から、月明かりに照らされる街道を見下ろした。暗がりの中でカンテラを灯しながら歩く、一人の旅人。さえない顔立ちをした男だ♡ ああいう女慣れしていなさそうな男なら、私にすぐ骨抜きになってくれるだろう。木の上から跳躍、体をひねりながら腰に付けた残心の小刀を取り出す。朽ちた物だが、問題はない。大切なのは威圧感を与えることだ。


「ひッ、なんだ……?!」


 目の前に着地すると、男は怯えた表情で立ちすくむ。よし、逃げることはできないな。私はそのままゆっくりと小刀を動かし……体から離して、その場に落とす。目を丸くする男の前で両手を上げ、そのままゆっくりと体を撫でていく。自分のボディラインを見せつけるように……♡


「お、お前は……え、もしかして……っ♡」

「んっふふ……こんばんは、旅のお方……♡」

「え、う、噂のっ」

「んふふ……あら、ご存知みたいですね……今ちょうど、喉が渇いているんです♡」

「……っ♡♡♡」

「もしよかったら、私に飲ませていただけませんかぁ?♡ 殿方の股間からあふれる、熱くてくっさ~い、ミルクを……♡」


 誘い文句と共に、仮面を取り去る。私の顔を見るや否や、男はにやにやと笑いながら、その場で慌ただしくズボンを脱いで見せた♡ 私もまた、口元を覆うマスクを下げて、受け入れるべき穴を見せる……♡


「まあ、私のお顔を見ただけで、こんなに勇ましく勃起して……♡ おちんぽ、気持ちよくなりたいんですかぁ?♡」

「は、はぃっ♡ ぜ、ゼルダ様っ、どうぞぉ!」

「んふふ……はぁむ、んっぢゅ、ずぢゅる、ぢゅっぷ、れぅっぷ♡」


 私は彼の前に跪き、両手で腰を掴みながらそのおチンポを舐めしゃぶってみせた♡ 相当期待していたんだろう♡ 既にイカ臭いおちんぽの香りが、口の中いっぱいに広がっている。勃起した裏筋に沿って舌を這わせ、じっとりと舐め上げる。頬を窄めて、裏筋に舌を押し付けたり、わざと下品な音を立てて吸い上げたり。うっとりとした表情をしながら、上目遣いで見つめ続ける♡


「あっ、っぐぅう、やべっ……き、きもちいっ!♡」

「んっふふ、ぷぁ♡ 遠慮なさらず、出したいときにいつでも、お好きなだけ出していいんですからね♡ 濃ゆくてとろっとろのザーメンを、私の口マンコに、た~っぷり……♡ あむ、んっぢゅ、ぢゅっぷ、ずぢゅるっ、ぢゅるるる♡」


 やっぱり経験の少ない男みたいね……♡ このまま一気にまずは口で抜いて、それから……♡

 この後の算段を頭でつけていた時だった。不意に、ひりつく感触が頬に走る。とっさに男の腰を突き飛ばし、その反動で後ろに跳び退いた。先ほどまで私がしゃがんでいた場所に、木の矢が突き刺さっている。


「ようやく見つけたわ!」


 叫び声と共に、街道に一人のハイリア人女性が現れる。サイドテールにまとめた茶髪と、流した前髪が良く似合う……ゲルド族ほどではないが、背の高い、美しい女性だ。誰かしら……どこかで見たことが……。


「よくもゼルダ様を騙って汚らわしいことを……!」

「な、なんなんだあんた、いきなり!」

「あんたも今すぐ消えなさい!」

「う、う、うるさい! 人がせっかく楽しんで……」

「消えろと言ったのよ! さも無けりゃその粗末で気色の悪いものを切り刻んでやるわ!」

「ひ、ひぃい!」

「チッ……男ってのはどいつもこいつも……! 覚悟しなさい、偽物! このヴィオラが相手になるわ……!」


 ヴィオラと名乗った彼女は、私に向かって切りかかって来た。


「はぁっ、やあっ!」

「……くぅっ、う、っく……!」

「あんたみたいなっ、アバズレがッ! よくもゼルダ様を……ッ!」


 剣技自体は特別大したことはない。がむしゃらな動きに合わせて攻撃をいなすことは簡単だが、今の私はゼルダ様……思うように体が動かず、徐々に押されてしまう。何とか体をひねって避けるものの、幾度か片やわき腹を刃が掠める。やむを得ない……!

 私は隙をついて彼女の脇に飛び込み、受け身を兼ねて前転。小刀を拾い上げ、バックステップを二回挟んで距離を取る。追いすがろうとする彼女の前で、水平に小刀を構え……。


「ヤァアッ!」

「……!」


 回転と共に、薙ぎ払う。とっさに構えても、もう遅い。彼女の盾は打ち上げられ、空中で真っ二つに断ち切れる。防御が崩れた今のうちに……。


「お前……リンク……?」

「……ッ!?」


 今、なんて……?

 彼女の言葉に、私のリズムが崩された。すぐさま彼女は私の両腕を掴み、その場に組み伏せて来る。小刀は遠くに振り払われ、両腕を膝で押さえつけられると、彼女の手が、私の顔にかけられ……頬を軽くなぞってくる。


「やっぱり、これ……仮面……!?」

「……っ!」

「あんた、やっぱり……!」


まずい、剥ぎ取られる……! 顔を動かして避けようとしても、彼女を押し返そうとしても、適わない。顔の端から少しずつ、張り付けたマスクがまた少し、また少しと……剥がれていき、やがて……。


「っ、ああ……!」

「……やっぱり……」


 ついには、剥されてしまった。バレた……どうする? 始末を……。いや、殺されるのはむしろ……。お互いに予想外だったのだろう。僕たちは夜闇の中、視線を交わすことしかできない。だがしばらくすると……。


「ふ、ふふ……」


 薄く笑ったヴィオラは僕の手を引いて起き上がらせると、その場で抱きしめてきた。彼女の行動に僕の混乱は増すばかり。考えはまとまらず、されるがままとなってしまう。完全にペースが彼女に握られる中、耳元で彼女は囁いた。


「……愛しのゼルダ様の評判を下げるようなやつが、一体誰かと思っていたけど。まさか……まさかあんただったとはね……いつもいつもあの人の隣りにいた……目障りだった、あんたが……」

「き、君は」

「喋るな」

「っぐ!?」


 言葉を返そうとした時に、股に鈍い痛みが走る。ヴィオラの膝が、僕の股間を蹴り上げた。もんどり打ちそうになるも、彼女に抱きしめられてそれも敵わない。低く毒々しい声が、僕の耳に届く。


「ふふ、ふふふ……今はゼルダ様なんでしょう? 頑張ったわねぇ? 肉付きもいいし、まあ女の子っぽい体になってるじゃない。……あの監視砦の奴ら、シーカー族の彼女や、討伐隊の男共はなんて思うかしらねぇ? かつてハイラルを救った英傑様が、今はゼルダ様の女装をして? 夜な夜なちんぽしゃぶってんだからねぇ?」

「……っ……ッ!」

「三日後にマリッタ交易所跡の井戸まで来なさい……さもなければ、どうなるかわかってるわよ、ねッ!」


 ヴィオラは唸るようにそう告げると、不意に腕を開いて蹴り飛ばしてくる。地面に転がった僕の前で、ゼルダ様のマスクとウィッグを掲げ、薄く笑う。


「あんたも好き勝手やったんでしょう? 私にも夢を見せてよ。ねぇ? お姫様」

「き……君は……いったい……?」

「……三日後、マリッタ交易所跡にね……ふふ、ふふふふふ……」


 夜の闇に、彼女の笑い声が溶けていく。雲が流れて月を隠し……再び辺りを照らした頃には……ヴィオラの姿はどこにもなかった。




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 指定された三日後。僕はパラセールで空を滑空していた。脅迫された以上、取引に応じなければならない。それ以前にマスクとウィッグを一般人に奪われたなんて知られたら……コーガ様にはもちろん。カマリ様にも顔向けができない……。なんとしてでも、取り返さなくては。

 目的の場所はすぐだ。ラブラー山鳥望台から上空へ飛ぶまでもなく、北へと滑空すれば石畳の敷かれた盆地が見える。百年前には交易の拠点として栄えていたのだろうが、今では寂れた建物の跡があるだけ。僕とゼルダ様は復興の一環として追悼碑を建てにこの場所を訪れたこともある。

 その碑文に、視線を向けた時だった。暗闇の中にぼんやりと、姫しずかの花が光っているのが見える。そこから井戸に向かって歩く人影が一つ。ヴィオラだ。彼女は滑空する僕に気が付いたのか、にやりとこちらを見て笑った後、井戸の中へと降りて行った。


「……行くしかない、か」


 彼女が何者なのかは後でいい。パラセールを操作して、井戸のすぐそばに着地する。

 井戸を覗き込むと、底にはなにやら木板を組み合わせた床が取り付けられ、そこから梯子が伸ばされている。近くには井戸の内径とぴったり合う蓋も置かれている。これがドアなのだろう。入り口をその蓋で塞ぎつつ、梯子を使って降りて行った。

 井戸の中は随分快適に作り直されていた。水面から少し距離を離して並べられた床板に、奥と空間を隔てる壁。机やクローゼット、鍋等の調度品が並べられたこの場所は、おそらくリビングなのだろう。とすると、奥の壁に取り付けられた扉の向こうは、寝室か? 部屋の中を見回していると、


「ふふ……約束を守ってくれて嬉しいわ?」


 ヴィオラの声が響く。振り返ると、彼女は僕の手を軽く叩き梯子を奪った。折りたたみ式の梯子を部屋の隅に立てかけながら、彼女は僕の後ろを指さしてみせる。そこには簡易的なクローゼットの上に、ウィッグと、マスク……そして白と緑のドレスが用意されている。


「ぼさっとしない、さっさと用意して」


 断ることは、許されない。僕は彼女に背後から監視されながら、服を脱ぎ……ゼルダ様へと、変わっていく。髪をまとめ、マスクを被る。喉を鳴らして調整した後、ウィッグを頭に……。やはり、落ち着く。壁にかけられた鏡で私の姿を見ると、ようやく戻って来たんだと実感がわいた。


「んふふ……後ろ姿を見ていると、本当に彼女みたい……こんな形とはいえ、ゼルダ様と一時を過ごせるなんて……夢のよう♡」


 鏡越しに後ろを見ると、ヴィオラはにまにまと私を見つめてきていた。いったいなぜ彼女は私に執着するのか。用意されたドレスを身に着けていると、クローゼットの上に目を奪われる。そこに並んでいるのは、いくつかの絵。大きさは大体片手で持てる程度だ。私と……ヴィオラの二人が仲睦まじく話している姿が描かれている。中には数年前、私が髪を短くする前の物もあった。いったい、いつの間にこんな絵が……それにこの絵……確かこの絵のヴィオラの位置には……。


「いかがかしら、姫様……♡」

「え……?」


 私が絵を手に取っていたころ、背後から彼女が抱き着いてきた。ふんわりと甘い香りが漂ってくる。彼女がつけた、アロマだろうか……? ヴィオラは先ほどとは打って変わって、優しい笑顔を向けてきている。ヴィオラは私の左手を撫でたあと、腰に手を回しながら耳元で語りかけてくる。


「覚えているかしら? 復興現場で語ってくれたこと……姫様はいつも、私にハイラルをどうしたいか、私達みたいな人に安心できる場所を作りたいって……熱心に話してくれたわよね?♡」

「え……ええ、そ、そう……ですね……」

「でも……ごめんなさい……私、復興についてはあまり興味がなかったの。私はただ……あなたに会いたかった。できることなら、私があなたの騎士として傍にいたかった……」

「……っ」

「でも、今は関係ないわね……今のあなたは、私のもの……私だけの姫様だもの……♡」


 朧気だけれど……思い出して来たわ。そうだ、彼女……復興現場に必ず参加してきた旅人。何故だか……私に必ず語りかけてきて……リンクの声には無視を決め込んでいた。リンクが何か気に障ることをしてしまったのだろうと思っていた。でも、違ったんだ。彼女は最初から、私のことを……。


「ねぇ、ゼルダ様……♡」

「ぁっ、ンンッ……♡」


 ヴィオラは私の背中から、胸へと指を滑らせてきた。彼女の白く細い指が、私の胸を撫でてくる。肋骨のほうから肉を持ち上げ、指先で胸の肉を軽く撫でる……わざと乳首は外れるようにして。その柔らかい指遣いに、私の肌は恥ずかしくも……徐々に昂り、切ない心地よさを覚えていく。


「ぁ……ん……はぁ……♡」

「私、ずっとずぅっと、こうしていたかった……♡ なのにゼルダ様はアイツとばかり……寂しかったんですよ?」

「ご、ごめんな、さっ、ぃ……ぁっ、あっ、ンっ♡」

「でも、貴女は私の人になってくれた……ゼルダ様♡ こっち、むいて?♡」

「ぁっ、ふぁ……♡」

「んちゅ、あむ、んっ、れぅ、んっちゅ……ちゅ……♡」

「んっ、んっふ、んちゅ、んんぅ……♡」


 甘くとろける、キスの味……♡ 私が男の旅人を心地よくできるように、彼女もまた、女の快感に長けているというのだろうか……♡ 数日前の彼女からは想像できない、優しいタッチ……♡ 表面をなぞるような手つきで胸を撫でられ、舌を絡ませられ、唇を吸われると……♡


「あっ、ふぁ、あぁっ……んぁ、ぁっ、ぁっ、ぁぁ……♡」


 喉の奥から甘い声が漏れて、とろけてしまう……♡ どうしよう、頭の中がぽわぽわして……気持ちいいので、いっぱい……♡


「んちゅ、っちゅ、んぁ、ふぁ……んふふふ……可愛いお顔……♡」

「ふぁぁ……はぁ、はぁぁ……はぁ……♡」

「アナタにず~っと、愛されたかった……♡ ねえ、ゼルダ様……もっと気持ちよく、なりましょぉ?♡ ……んべぇ……♡」


 ヴィオラは唇を離すと、私の肩越しに舌を突き出して見せる。口の中から彼女の舌を伝って垂れた唾液が……私の胸を覆うドレスの布地へと落ちて行った。色を濃くして湿った布は、淡く透けて張り付いて……胸の形を曝け出す。男としては随分膨らんだ、ほんのり丸い胸の先……♡ ぷっくり尖ったピンクのふくらみに、彼女の手が近づいていくと……♡


「そ、れ……♡」

「ンひぅうぅうっっっ♡♡♡♡♡♡♡」


 ほんのひと掻き。爪の先端で乳首の先端をひっかいただけで、激しい電流みたいなものが走っていく♡ あたまのなか、やばい……どんどん、ぽわぽわ、してきて……♡


「はぁ~……はぁ~……♡」

「ふふふ、ちょっとカリッってしただけで、すごいわねぇ?♡♡ 可愛い、姫様♡♡」

「ヴぃ、ヴぃお、ら……♡ ま、まって、ぉね、がぃ……♡」

「……っ♡♡♡」

「あたま、あたまおかしくなっちゃぅ、まって? ね? き、きゅうけい、させ……んっむっ!?♡」


 私の頬に手を添えて、彼女は唇を合わせて来る。先ほどとは、少し違う。甘くとろけるようなものではあるけれど、貪ってくるような、強引さ……♡ 薄く開いた目の奥では、淡い赤に輝く眼光が、私の両目を見つめてきていた。なんだろう……なんだか、ヴィオラの周囲に、ピンクの火花が漂っているような……♡

 彼女の眼の光に意識を奪われていた最中……突如また、刺激が走る♡♡♡


「あぉっ、お゛っ、ぉ、おぉおお゛っ!?♡♡♡♡♡♡♡」


 余りの快感に、ほとんど反射的に唇を離して、のけぞってしまう。見るとヴィオラの両手の指が、何度も何度もカリカリと私の乳首を引っ搔いていた♡♡♡


「あっ、ああ゛っ、ぁ゛~~~っ!♡♡♡♡ あっ、あっっぎ、んくぅう、あっ、んぁッ、まって、ま、ってぇえっ♡♡♡」

「待ちませんよぉ?♡♡ 待っていたのは私の方、ずーっとずーっと……ゼルダ様をこうしたくって、一人で何度もシてたんですから♡♡」

「ちくびっ、ちくっびっ、おかしくなっちゃぅ、おかしくなるっ♡♡♡」

「んっふふ、おかしくなって良いんですよぉ?♡♡♡ ほらほら、おっぱいきもちぃ?♡♡♡ おっぱい気持ちいいなら、いわないとぉ♡♡♡♡」

「お、おっぱい、おっぱいきもちっ、きもちぃっ♡♡♡ あっ、ァっ、あっ、んぁァっ♡♡」


 ぽわぽわなんて、甘い感覚だった……♡ 彼女の手つきに、頭の中に電流が走るかのよう♡♡ 彼女の指が私の乳首の上を滑るごとに、頭の中心から蜘蛛の巣のように、快感の電流がひた走るっ♡♡♡


「んっぐっ、んっひっ、ぁっあぅう♡♡♡♡」

「んふふ、カリカリだけじゃつまらないですよねぇ? 例えばこうしてえ……乳首を、ぎゅ~~っと♡」

「んっっひぃいいいいッ♡♡♡♡♡ あっ、ちくびっ、ちくびあっ、んっきゅっ、きもっち、それ、それきもちっ♡♡♡」

「他にはぁ、勃起したおっきい乳首を……シコシコシコシコ~ってぇ♡♡♡」

「お゛っ、ぉっ、おおッ、ンぉっ、おっひっ、んぉおお♡♡♡♡ ちくびしこしこ、ちくびっ、しこしこらめっ、あっ、あたまきもちっ、あぉっ、おッ、んぉおお♡♡♡♡」


 これが、本当の女の快楽……♡ 雌の、快感♡♡♡ 頭の中をいっぱいにする、甘い刺激に、私はすっかりとろけてしまっていた。


「んっふふ、すごぉい♡ 女の子ですもんねぇ? 姫様とはいえ、やっぱりおっぱいいじいじされたらぁ、気持ちいいですよねぇ?♡」

「きもっち、きもちぃっ、お、おっぱぃ、きもちっ♡♡♡ あぉっ、おっ、ぉ♡♡♡ ヴぃ、ヴぃおら……もっと、もっとぉ」

「もっとして欲しい?」

「もっとしてほしっ、ヴィオラ♡♡ もっと、もっと、してぇ?♡」

「んっふふふ、可愛い姫様…………でもそれなら……」

「はぁ~……はぁ~……んっギュっ!?♡♡♡」


 不意に下腹部から、痛みにも近い刺激が走る。見るとヴィオラが、私のおチンポを……ドレス越しに握りしめている。先ほど胸を触っていた時とは違う。指先がピンクに染まる程強く、絞り上げるかのように握りしめられている。


「あ゛ーっ、あぁ゛ーっ!♡♡」

「ゼルダ様、なぁにこれ? このくっさい汁をまき散らす、下品で固いものは」

「ヴぃお、ヴぃおらっ、やらっ、あ゛っ、や、ら゛ッ!」

「嫌だぁ? そんなにこれが大事? へぇ~? 結局男を捨てきれないんだ? じゃあこのマスクもいらないわよね? 今すぐ監視砦にこの格好で行って、そのくっさいチンポの汁ぶちまけてくる? ねぇ?」

「うっぐ、あっぐぅう、いだぃ、いっぎ、いだぃぃ……っ♡」

「そ・れ・と・も……♡」

「んがっ……はぁ~……はぁ~……♡ はぁ、ん゛っぐぅう♡♡♡♡♡」


 ヴィオラは私のチンポから手を離したかと思うとすぐにまた、私の乳首をカリカリと爪で引っ掻いてくる。痛みからの反動で、余計に快感が重く脳裏に響く。仰け反って、とろけて、口から下をこぼしていると……にやけたヴィオラが私を見つめてきていた。


「こうして私と、気持ちいいのを続けるの、どっちがいい?♡♡♡」

「あっ、あぉっ、ぉっ、お゛っ、んぉおお♡♡♡」

「ねぇ、答えて? ゼルダ様ぁ♡ このくっさい下品な棒で気持ちよくなるのと……ッ!」

「あぐっ、あっあ゛ッ! あぅう゛っ、んっぐぅう゛!」

「こっちで気持ちよぉくなるのぉ~♡」

「んぁっ♡♡ ァっあっ、あっひ、んぁっぁ♡♡」

「ね? どっち?♡♡♡」

「こ、こっち……こっちひぃ……♡」

「こっちじゃわからないわ? ああ、こっちの、下品な棒の方?」

「ち、ちがぅっ♡♡♡ ヴィオラの、ヴィオラにおっぱいいぢいぢしてもらって、きもちよくなるほうがぃい♡♡♡ おちんぽじゃなぃっ、おちんぽいらないっ♡♡♡」


 私の声に、ヴィオラはまたにんまりと笑う。必死に懇願する私を前に、目をピンク色に、輝かせて……♡


「……♡ そうよねぇ? おちんぽいらないよねぇ?♡♡♡」

「いらなぃ、いら、ないっ♡♡♡」

「じゃあ、ここで出しちゃいな? 一生分のザーメンだして、私の女になるって、誓え♡♡♡」


 彼女はドレスの上から私のおチンポを、ぎちぎちに握りしめた。

 それがどんな意味を孕むのか。それをしたらどうなってしまうのか。もはや私には考える力なんてない。ただ目の前の快楽を得たいがために……与えられた命令をこなす。ただそれだけしか考えられず……♡


「はぁ~っ、はぁ~~ッ♡♡♡♡♡」


 夢中になって腰を振った♡♡♡


「あっ、あっ、あぉっ、おっぐぅう、んっぐううう♡♡♡♡ い、いらなぃっ、いらないっ♡♡♡ おちんぽいらないぃい♡♡♡♡ おっ、ぉっ、おお゛っ、んぉお♡♡ ぜんぶ、ぜんぶだすっ、いっしょうぶんの、ザーメン全部出してッ、キンタマ空っぽにしてっ、オチンポももう、つかいませんっ♡♡♡♡ オチンポも金玉も機能不全にさせてっ♡♡ ヴィオラの女になるのッ、いっぱいちゅーして、いっぱい、乳首いぢいぢしてもらうのぉおっ♡♡♡♡♡♡♡」

「アッハハハハハ! いいわねぇ!? ほら出せ、出しちゃいなさい?♡ さっさとくっさい汁ぶちまけなさい!?♡♡」

「お゛っ、お゛っ、んぉおおおっ♡♡♡♡♡♡♡」

「アハハハ! 出てる出てる、いっぱい出てるわねぇ? ほら、まだ出るでしょ? ゼルダ様♡♡ 大丈夫よ♡♡ 私に任せて、身体に溜まった膿、ぜ~んぶ出しちゃいましょうね?♡♡♡」

「んっぐぅう、あっ、っでっる、でるぅぅ♡♡♡♡ あっ、ああっ、あっぐ、あっ、もれちゃう、もれちゃぅ♡♡♡ あっ、あっ、ああ゛っ♡♡」

「いいですよ、ゼルダ様♡♡♡ それでぜ~んぶ、きれいにしましょうねぇ♡」

「あっっ、あっ、ァっあ゛ぁぁあ゛あ~~~~っっ♡♡♡♡♡」


 強すぎる手の締め付けは、簡単に私のおチンポを絶頂へと向かわせた。奥からドレス越しに飛び出る精液は、いつもよりはるかに多い量……♡ 更に扱かれ続けて出てきたのは、大量の潮……♡ ドレスを濡らして、両脚ともにガクガクと痙攣させながら潮を噴いてしまう……♡

 本当に一生分、出したみたい……♡ そんなはずはないのだけれど、それは当然のはずなのだけれど……♡ ふにゃりと萎えたそれは……もうこれから先ずっと、固くならないような気さえした……♡


「はぁぁ……はぁぁ、だし、たぁ……ぜんぶ、ぜんぶだしたぁ……♡」

「んふふ……これでもう、完全に女の子ねぇ?♡♡ ゼルダ様ぁ♡♡♡」

「ヴィオラ、ヴィオラぁ……ご褒美、おっぱい、おっぱい触って?♡♡」

「もう、やらしい子……でも私も、昂ってきちゃった♡♡♡」


 ヴィオラはそう言うと、私をベッドに運んで優しく寝かせる。もう萎えてしまった下腹部とは対照的に、両胸の先端が、井戸の天井めがけてギンギンに勃起している♡ 服を脱いだヴィオラは、そのまま私の顔の上に跨り……♡ 腰を下ろして来た♡


「じゃ、私のここにもご奉仕してください?♡♡ 淫乱姫の、ゼルダ様ぁ~……♡」

「んぁっ、んっむ、んっぢゅ、ぢゅる、れぅ、んぢゅるる♡♡♡♡」

「ああっ、んっ、んぁッ、ん♡♡ すっごい、上手……ほぉら、ご褒美のおっぱい弄りも上げるわねぇ~……んっ、そ、れぇ……♡」

「ンぉっ、おっむ、ンンッ、んっぢゅッ、あぉっ、お゛っ、んぉお♡♡♡♡♡」

「ぁはぁ……♡ 敏感に感じちゃってぇ♡♡ やらしいんだか、らぁ♡♡ んっ、あっ、やっばぃ、これ、思ったより、感じすぎちゃう♡♡♡ ほら、乳首つまんであげるから、もっと気合入れて、しゃぶりな、さいっ♡♡♡」

「お゛っ、んぉぉおっ、おっぎゅぅうう♡♡♡♡ んぉっ、おっぢゅ、ぢゅるるる、れっる、ンぉっ、んっぢゅ、ぢゅるるるっ、おっ、ぉっ♡♡♡」

「ぁっ、あぁっ、んっ、ンン♡♡ ああ、やば♡♡ 舌突き上げてきて、さいっこぉ……オマンコの奥までくるぅ……あ~、やばやば、いくっ、いっく♡♡ あ~~いくっ、いくっ♡♡♡ ゼルダ様のかおにぶちまけるっ、ぉっ、おっ、ぉおっお゛ッッッ♡♡♡♡♡♡♡」

「あっぎゅ、そんな、ちくびひっぱられ、たらっ、あぉっ、お゛っおおおおおおおお♡♡♡♡♡♡♡」

「お゛っ、おお゛っ、ォぉおおッ、んぉおおおおっ♡♡♡ やっば、やっばぁ、マン汁っ、止まんなっ、ぉっ、おお゛っ♡♡ あ~~~きもぢっ、おっ、おっ、ぉおお゛ぃっぐぅぅぅ~~~♡♡♡♡♡♡♡」

「んっぢゅ、んぢゅぷう、ぢゅるるる、ぉっ、お゛っ、んっぢゅ、んぉおお゛♡ ぃっぐぅう、ちくびぃっぐ、いっぐぅう♡♡ ヴィオラのおマンコ汁でぇ、お顔びちょびちょにされてっ、ぃっく、いっぢゃぅぅぅうう♡♡♡♡♡」


 ベッドの上で私達は体を震わせながら、快感の波に身を任せた。耳に聞こえるちょろちょろという水音は、もう私達の物なのか、井戸の物なのかわからない。古い石畳の下、雌の嬌声が二つ鳴り響いていた。誰にも知られることもなく、何度も、何度も……♡




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「ハイラル米を三個……それなら36ルピーだわいさ~」

「どうも……」

「お兄さんラッキーだわいさ~。最近監視砦にも人が戻ってきて、ご飯を食べる人が増えたからねぇ。ハイラル米はちょっとした品薄状態だわさ~」

「……」

「……? どうかしたさね?」

「あ、い、いえ! 人が戻ってきて、何よりです! 36ルピーですね?」


 僕は財布からルピーを取り出しつつ、代わりに食料を鞄の中へとしまった。

 監視砦には、確かに以前よりは多少人が増えたような気がする。一日の仕事を終えて酒を酌み交わす男達の声が、鳥で地下から響いてきていた。どうやら偽ゼルダ様の目撃例が最近減って来たことが原因らしい。それ自体は喜ばしいことだが……未だに偽ゼルダ様の情報は掴めていない。もし、また各地で現れ始めたら……そう思うと手放しで喜べるというものでもない。

 僕は買い物を済ませてよろず屋に手を振りながら離れると、顎に手を当てながら小さく呟く。


「偽物め……」

「ふふふ、英傑様は大変ねぇ?」


 鳥望台に向かって歩いていたところ、ふと近くから話しかけられた。見ると、茶髪をサイドテールにまとめた女性が、僕を見てにやにやと笑っている。誰だろう……見たところ、旅人みたいだけど。


「……?」

「ふふ、安心しなよ。ちゃんと秘密にしてあるからさぁ? それより……わかってるわよね。私も夜を楽しみにしてるんだから……♡」

「え……あ、あの……」

「……私はいつもの場所で待っているから、また楽しみましょ? それじゃあね、英・傑・様。くふふ、くふふふふ……♪」


 何なんだろう……僕、彼女と何か約束をしたのか? それにしてはどこか、小馬鹿にした雰囲気があったけれど……。どこかで会ったっけ……? 思い出せない……。

 腕を組んで記憶を思い返していると、突然……後頭部に痛みが走る。


「痛っ!? え、あ、何!?」


 振り返ると、眉をひそめたプルアが、僕に冷めた視線を向けてきていた。


「いいご身分ね? 偽者の情報も掴めない一方で、女作って遊んでるわけ?」

「え? ……い、いやいや! 違う!」

「じゃあ彼女は誰? 目撃情報が減ったとはいえ、まだ偽者騒動はまだ終わっていないのよ!? どれだけ重大な問題か説明したじゃない!」

「わ、わかってる! だから誤解、誤解だよ! 僕は彼女なんか知らない、本当だ!」

「…………ともかく、偽物調査はそこまで急務でなくなったわ。無理しない程度に、各地の異変調査に向かってちょうだい」

「う、うん……でも本当に……」

「わかったわよ。あんたも嘘をつけるようなタイプじゃないし……そんなタイプでもないしね。……殴って悪かったわ、こっちもピリピリしていたの。ごめんなさい」

「……ありがとう……」

「……ねえ、リンク。やっぱりあんた大丈夫?」


 僕は言葉に詰まってしまった。大丈夫かと言われると、最近……自信をもって答えられなくなってきている。体つきが、明らかに以前よりムチムチとしてきているし、声だって若干高くなり始めている。心当たりはないし、最近なんだか、ぼーっとして眠たくなることが多くなった。きちんと毎日寝ているし、身体だって動かしているはず。食べているものも変わらないはずなのに……。

 プルアは小さくため息をつくと僕の肩に手を置いてくる。


「何でもかんでも、あんたに任せて悪いと思っているわ。けど……あんただって無敵じゃない。一人の人間なんだから」

「うん……ありがとう」

「へブラ山脈の秘湯にでも行ってきたら? あそこなら人もいないし。一人になれるじゃない。休みを取ることだって、大事な仕事よ?」

「そうだね……考えておくよ。それじゃあ」


 プルアに軽く手を振って、僕は別れを告げる。目を合わせることは、できなかった。監視砦の馬宿から馬を呼び出し、へブラ地方行の街道へと走らせる。確かに、プルアの言う通りかもしれない。自分の感覚とは別として、疲れているのかもしれないな……彼女の言う通り、何日間か湯治をするのも、いいかも……。

 ああ、いけない。またぼんやりとしてしまった……。馬もずいぶんと速いスピードで走らせていたみたいだ。いつの間にか、ハイラル平原の緑の目立つ大地から、白っぽい岩肌や砂利の目立つ場所を走っている。ここはどこだ? 目の前には白い崖、道の両側には小高い丘と白い岩肌の山。鳥望台が見える。そうか、ラブラー山のあたりか……。少し走っていくと、マリッタ交易所跡が……。

 なんだろう、あの、井戸……あそこに行かなきゃ、いけない気がする。何か約束を、したような……空が、暗い……夜、か……。

 そうだ、いかなきゃ。約束……いや、契約をした……。あのお方の瘴気を僅かながらも体に宿した彼女は、もはや同胞。任務のためにも、契約は続けねば。馬をそのまま街道沿いに走らせ、井戸の中へ、入り口を塞ぐのも忘れない。用意されたウィッグとマスクを身に付けて、反対に衣服は脱ぎ捨てる。もう体つきはほとんど女のそれと変わらない……♡ 胸のあたりは小ぶりな乳房みたいに尖っているし、お尻はまぁるくむっちりしている♡ 股間のモノは、未だ固くはなるものの、もはや以前のようにそそり立つことはなくなった……♡

喉を鳴らして声色を調整。私の準備が終わったと見るや否や、彼女は背後から抱き着いてきた。


「んふふ、また来てくれた……♡」

「ヴィオラ……ん、当然じゃない♡」

「嬉しいわ……それじゃ、今日もマッサージから始めましょうか?♡」

「んふふ、お願いしようかしら……♡」


 私がベッドに寝そべると、ヴィオラは小瓶を取り出して、中からクリームを掬いあげる。淡いピンク色をした乳白色のクリームは、親切な人が彼女にくれた薬なのだそうだ。あれを塗られると、とても気持ちいい……胸も、お尻も熱くなって……感度も大きさも、変わっていく……♡ いったい何が入っているのか気になるけれど、そんなことは……どうでもいい♡♡


「今宵も、楽しみましょう? ゼルダ様……♡」

「ヴィオラ、来て……?♡」

「ん、ちゅっ、んぁ……れぅ♡♡♡」

「ちゅむ、んっ、んぁ、ぁ……んっ、ぁ♡♡♡♡」


 今はただ、甘い時間を過ごすだけ……



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