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 鳥望台から打ち出された僕は、はるか上空からハイラルの大地を見下ろす。数年前に隅々まで歩き、登り、駆け下りたこの大地を前に、僕はつい息を漏らした。このハイラルは、どこもかしこも美しい場所ばかりだ。緑豊かなハイラル平原、純白の氷雪舞うヘブラ山脈やラネール山脈、赤く雄々しいデスマウンテンの尾根。砂塵渦巻くゲルド砂漠、ゾーラの里の見事な彫刻、イチカラ村に見る人間の力……あげだしたらきりがない。今僕が身を任せる大気の流れの下には、そんな世界が広がっているんだと、つい思いを馳せてしまう。本当ならこのままのんびりと過ごしてしまいたくなるが、腑抜けた心を引き締めるのは……あの赤黒い瘴気の存在だった。


「……ゼルダ様」


 ハイラル城の地下深くでの、ガノンドロフの復活。……言い訳はしない。不覚を取った。それで自分の命が失われるならともかく、ゼルダ様は行方不明。自分だけのこのこと帰ってきてしまった。プルアや周囲のみんなは僕のせいでは無いと言うが……責任はあるはずだ。退魔の剣に選ばれた剣士である以前に、僕は王国の近衛騎士なのだから。


「今度こそ、救い出すんだ」


 決意を胸に呟いた僕の言葉は、風の音にかき消えていった。

 声明について聞かされたのはシロツメ新聞社のペーンからだ。イーガ団がゼルダ様を誘拐し、双子山に預かっているという情報を流していたのだそうだ。……罠かもしれない。僕だって未だ見つけられないゼルダ様を、どうしてイーガ団が見つけているのか。ゼルダ様はどこにいるのか……チューリと共に見せられた、太古の賢者の記憶……あそこに映っていたのは、本当にゼルダ様なのか。わからないことだらけで、何一つ確かなことなんて無い。だが、砂粒ほどの可能性しかなくとも、僕は行かなければならない。わからないからこそ、虱潰しにやっていく。それができるのが、僕の強みだから。

 視界の下に迫る岩肌を見やると、懐にしまったパラセールを手にする。最初はおっかなびっくりだった高所からの着地も、いい加減手慣れたものだ。まずは体を広げてやや減速。パラセールを広げて少し滑空し、鍋の底のような曲線を描いて、速度を落としていく。双子山の谷間へ視線を向けると、四角い檻と、その中にうずくまる金髪の女性が見えた。


「……ゼルダ様……!」


 ゆるく弧を描いて空中を滑っていき、岩肌に着陸。檻の中にいたゼルダ様は僕を見ると立ち上がって笑顔を向けてきた。すぐさま僕も、周囲に視線を配りながら走り寄っていった。


「リンク! 来てくれたのね!」

「ゼルダ様……! お怪我は……待っていてください、すぐに……!」

「ああ、リンク……きっと、助けに来てくれると信じていたわ」

「……?」


 何だ……? 眼の前の女性は、たしかにゼルダ様だ。見間違うはずのない金の御髪、その声色。僕だけでなく多くの民に向けられた柔らかな表情。服装だって、僕と共にハイラル城地下へ向かったときと同じはずだ。だが……ゼルダ様の口調が、妙に近しいと言うか……。


「そうだわ、リンク、あなたに見せたいものが」

「ゼルダ様! 今はそれどころでは……」

「あ……そう……よね。ごめんなさい……」


 ゼルダ様は眉を八の字に歪めると、視線を背けてしまった。僕の心の底に、抉るような痛みが走る。……考えたら、そうだよな。きっとゼルダ様は、不安だったはずだ。たった一人捉えられて、どこかもわからない場所に運ばれて……今までずっと、一人だったんだ……。

 周囲には、イーガ団の気配もない。ほんの少しなら良いだろう。それにもしかしたら、何か重要なメッセージかも知れない。僕は檻を柔らかく握りつつ、周囲に意識を張り巡らせながら笑顔を向けた。


「……少しだけですよ」

「……わあ、嬉しい。あなたにコレをね、絶対見せたかったの! 良い? とっても驚いちゃうんだから」


 どうやら、重要なメッセージではなさそうだが……いずれにしても、彼女がこんなに嬉しそうにしているだけで、どうしてこうも癒やされるんだろう。ゼルダ様……もし、僕が近衛騎士でなく、許された身分なら……。


「はい、これ♪」


 静かにゼルダ様の動きを見守っていると、彼女は懐から何か小さい球状のものを見せてきた。それはちょうど、親指と人差し指で作った輪にすっぽり収まるくらいの球で……何故か、イーガ団のマークが記されている。ゼルダ様はそれを地面に強く叩きつけると、小さな破裂音とともに、辺りに濃い煙と、強烈な刺激臭が立ち込めた。


「う、ぜ、ゼルダさ……んっむ゛、む゛ぅ……!?」


 背後から何者かが僕の口元に布を被せた。視線を向けると煙の中、ゼルダ様が僕の背後から体を締め上げている。口に当てられる、薬臭い布……やはり、罠……。ああ……ダメだ、意識が……。




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 悪い寝ざめの時のようだ。体中、汗がかいている。頭が痛いというほどではないが、重く意識がはっきりとしない。このまま目を閉じてしまいたくなるが……だめだ。意識をしっかり保て……。情報を集めるんだ……身をよじると、肌に直接布が擦れる感触がした。さっきまで着ていた服から、着替えさせられている……? 体の自由が利かず、手足が縛られているようだ……。ということは、武器類は奪われているんだろう……。うっすらと目を開くと、周囲は赤い布の垂れ下がった木製の家だということがわかる。黄色や赤の提灯と、ろうそくの明かりが照らされ、部屋の中には甘い香りのする煙がうっすらと広がっていた。

 そうしてそれらの煙の向こうに、イーガ団の装束を身に着けた人物が僕に背中を向けていた。正座をして何かを作っている……。普通の構成員とは服装が違う……幹部か?


「……お目覚めになられましたか」


 イーガ団幹部は、こちらを見もせずに語りかけてきた。声色からして、女性だろうか。よくみると、体つきも女性らしい丸みや、肩のあたりで切りそろえた金髪が見て取れる。彼女は何をしているのだろうか。


「魔獣ライネルですら半日以上は眠らせる睡眠薬で、これほど早く目覚めるとは……解毒剤の効果があるとはいえ、流石は退魔の剣に選ばれた英傑……といったところでしょうか?」

「くっ……お前は誰だ、ゼルダ様はどこだ……!」

「ええ、こちらに」

「……!?」


 女性は顔に付けたイーガ団の仮面を取り外す。そこには……ゼルダ様の顔があった。彼女はその顔で柔らかく微笑んだ後、冷たい視線を向けて来る。いや、ダメだ。僕は首を左右に振り払う。


「やめろ、偽物め! 軽々しくゼルダ様を語るんじゃない! ふざけるなよ! お前達なんか、一人残らず切り伏せてやる!」


 とにかく、今は情報。情報を集めるんだ! 彼女は、まず女性。他に人は見えない。外にいるのか? 上手くやれば彼女一人くらい何とかなるかもしれない。何か武器になりそうなものは……彼女の近くには天秤や、何か取っ手のついた円盤が見え……。


「こちらは薬剤を調合している最中でしてね。そちらの計りで重量を計測した後、この薬研で粉末にするのですよ」

「な……!?」

「それから、他に人はおりません。ここは、私の隠れ家なものでしてね」

「ふんっ、ならお前ひとり倒せばいいってわけだ! わざわざ」

「はぁ~……」


 けだるげな声と共に、彼女は吐息を漏らす。偽物とはわかっていても、ゼルダ様の落胆したような顔立ちは、つい……胸にちくりと痛みを走らせた。にらみを利かせる僕に、彼女は淡々と声を返した。


「声を荒げてこちらを威嚇し、短絡的な姿を装いつつ、密かに情報を集める……なかなか手馴れていらっしゃいますね、剣士リンク殿」

「……!」


 バレている……!? ゼルダ様の顔をしたイーガ団員は僕に顔を寄せて来る。この距離になって初めてわかるが、それは精巧につくられたマスクだった。顔に乗せて形が分からないようにさせるというよりも、肌に張り付けて本物そっくりに化けるための物だ。しかし……そうわかってもなお、思わず見とれてしまう出来だった。長いまつげ、愛らしい瞳。ぷっくりとした唇……。僕の視線の動きを見てか、彼女は軽く目を閉じ、その唇を尖らせて、キスを待つかのような表情を見せた。ま、まずい、息が……乱れる……!


「……いつの時代も、男を乱す最たる毒は、意中の女ということですね……ずいぶん息が乱れておいでのようです」

「ぐ……!」

「私はカマリ。コーガ様の忠実なる刃、とでも申しておきましょうか」

「どういう、つもりだ……!」

「ええ、名前を名乗らぬことは失礼かと存じましたので、ここはひとつご挨拶を、と……いかがですか? 他に知りたいことがあるならお伝えして差し上げましょうか?」

「だっ、黙れ! お前らと馴れ合うつもりは……っ、なんだ、これ……!」


 さっきから口のあたりに何かまとわりついてくる。いったい何だと視線を下げていくと……僕は目を見開いた。


「こ、これ……!」

「まあまあ、そう声を荒げずに。せっかくの可愛らしいお召し物が台無しですよ」


 僕が身に着けているのは、淑女の服……数年前、ゲルドの町に潜入するときに身に着けた、薄い女性用の服装だった。どうして、こんなものが……!


「く、こんな、もの……うっ、く……!」


 こんな薄布、すぐに脱いでやる。そう思って身をよじるも、身体がうまく動かない。夢の中で走るかのような、自分の考えに反して体は鉛のように重く、僕は体を倒してしまった。そんな僕をイーガ団……カマリはそっと肩を包んで起こしてくる。


「私の調合した香はいかがですか……? 体の内から熱く、滾ってくるでしょう……?」

「黙れ……! 僕を、どうするつもりだ……!」

「そうですね……痛めつけるなどということは致しません。ただその代わり……気も狂わんばかりの快楽に、溺れていただきます」

「何だと、なにをす……るぅン!?♡♡♡」


 カマリの手が、僕の胸に触れた時だ。感じたことのない感覚がひた走る。甘いような、切ないような。胸の先端、乳首から放射状に、何かが。目を見開いて下を見やると、赤い布に包まれた指が、僕の乳首を擦っている。薄い布地は大きくなった僕のピンク色の乳首を透けさせていた。

 ぽつぽつとした小さなふくらみや、その中央にある大きなふくらみ。それらを指がなぞり上げる度に、またあの感覚が走り……僕の口から声が、漏れる。


「ぁっ、ああっ、ぅ、んっく、ぁっ、あぁっ……♡」

「まあ、可愛らしいお声を出されるのですね」

「ち、ちが、ぁっ、や、止めっ……ん、っぐ、ぅぅ……♡ ぁっ、ぁっ♡ ぅ、く、薬を、盛った、な゛……ん、んっぐ……!♡」

「ええ。相手は退魔の剣に選ばれた勇者……私風情では、真っ当に戦ったところで勝機は得られませんから。それにしても……綺麗な尖りだこと……普段は得られない快感……気に入っていただけて何より」

「なに、を……ぼ、僕は、こんなの……っ♡」

「嘘はいけませんよ、リンク殿」

「ぁっ、あぁっ、ぁ、あ゛ッ♡♡♡」


 カマリの右手が、僕の股間部に添えられる。認めたくなんてない、が……これも事実だ。ゆったりとした布地を押し上げて、僕の肉棒はそそり立っていた。先端部分はひどく濡れて……カマリの指が裏側を根本から撫で上げると。


「ぅっ、ううっ、んっぐぅぅ……ッ♡♡♡」


 腰が前後に跳ねて、濡れた布地の先端から透明な汁を漏らしてしまう……。


「うう……うっ、くぅ……!♡」

「ほら、こんなに感じていらっしゃる」

「黙れ……黙れ黙れ! これは、これはお前が、僕に薬を盛ったからだ! 今だってこの、媚薬の煙を嗅いでしまっているせいだ! 僕は、僕は負けたりなんか!」

「その通りですよ、リンク……♡」

「……ッ!」


 違う、これは……。振り返ると、ゼルダ様のマスクをかぶったカマリが、僕に抱き着いてくる。これは違うんだ、ゼルダ様の声じゃない。そう自分に言い聞かせるが……彼女の発する声色は悲しいほどに……ゼルダ様に似ていた。柔らかく、優しい……弱いものに投げかけられる声……僕がかつて、百年前に聞いた時からずっと変わらない……。

 背中に二つの柔らかいふくらみが触れ、二本の腕が僕を包み込む。


「大丈夫、リンク……あなたは何も悪くないのですよ……だから大丈夫♡」

「よ、よせ……その声で、僕に……話しかけるな……ぁっ♡」

「……突然私が消えてしまって、さぞつらかったですよね……私を探して、ハイラルの人々を救って、魔物と戦い続ける……弱さを決して見せない、退魔の勇者……本当に、偉いです……♡」

「ぅっ、ぐぅぅ、う、ぁ……ぁっ♡」


 柔らかい手つきが、僕の肉棒を包み込む。服を押し上げて硬くなってしまったそれを、何度も何度も、扱きあげて……服の層が、動いて……擦れてっ……♡ それだけならまだしも、乳首の快感だって続いている。僕の顔のすぐ隣で、なまめかしく動いた唇から、ちゅぽっと糸を引いて指が出て来る。濡れた指先が僕の乳首に触れ、くるくると、円を描いて……♡♡♡♡ 右を数回回れば、今度は左の乳首が。かわるがわる円を描くたびに、胸には快楽の根を感じてしまう。そうして下では絶えず、扱かれ、擦られ、快感が高まっていく……♡ 募る快感は僕の呼吸を荒げ……その度に、淫香が僕の中へと流れ込んだ……♡


「だから今くらい、とろけてしまってもいいんですよ、リンク?♡」

「くっ、うっ、あぁあっ、うっ♡」

「さあ、出して……私に見せてください。あなたを愛する、私だけに……♡」

「ぁっ、あっっ、あぁっ、あっ♡」

「リンクがおちんぽから、ザーメン出す、と・こ・ろ……♡」


 まずい、いく、いっちゃう……ちんぽから、ザーメン、で、出ちゃうッ♡♡♡


「イって……?♡」

「あ゛ッ、あっ、んぁァっ、あぉ゛ッ♡♡ ぉお゛ほぉおおおおおおおおッ♡♡♡♡」


 僕はついに、耐えられずに達してしまった。

 服を着たままだから、精液が放たれることはない。先端からしみ出してくるものはあるけれど、そのほとんどはじっとりと僕自身を汚してくる。まるでカマリはそれを楽しむかのようにぐにぐにといじくって伸ばし、塗り込んでくる。これで楽になってくれればいいのに、僕の肉棒は固く大きく、勃起したままだ……♡


「んふふ……リンクのアクメする姿、とても可愛らしかったです……♡ もっともっと見せてくれますか?♡」

「はぁ~……はぁ~……ッ! ……め……ろ……!」

「ねぇ、リンク……あなたの可愛い姿を」

「やめろ! お前は、お前はゼルダ様じゃない! ゼルダ様は、お前なんかが汚していい相手じゃないんだ!」


 どうだ……! お前たちの術中に落ちるわけにはいかない。僕はゼルダ様への想いだけは、決して……!


「ええ、その通りです」

「……え……?」


 あまりにもあっさりとした答えに、つい聞き返してしまう。後ろを振り返ろうとした瞬間だ。


「ま、待て、何を……ぅっぐ……!?」


 カマリは僕の顔に、何かを近づけてきた。相変わらず薬の効果は切れず、ろくな抵抗もできない。体をよじったとしても、簡単に抑え込まれてしまう。フェイスベールを剥がされて、顔に何かが当てられる。なんだ、これは? 柔らかく、しっとりとしたものだ。布ではない。それをぴったりと当てられて顔に張り付けられる。頭にもなにか、フサフサとしたものを被せられる。いったい、これは……? 抵抗できないままでいると……不意に視界が明るくなり、カマリは僕の体を抱き寄せ、部屋の一画へと歩かせた。その間も、乳首をこねくり回し、快感を募らせ続けて来る。


「な、何を、する……んっ♡」

「彼女のことを最もよく知るのは、あなた以外にあり得ません」

「よ、よせ……はな、せっ……♡」

「私がどれだけ声を似せたところで、所詮は猿真似。そう……」

「や、やめ、ろ……そこ、そんなに、さわる、なっ……♡」

「あなたこそが、ゼルダ姫、その人なのですから」

「な、何を言っ……?!」


 目を、見開く。カマリが連れてきた場所には、大きな姿見の鏡があった。そこにいるのは……。


「……ゼルダ……様?」


 淑女の服を着たゼルダ様が縛られて、立って……違う、これは、僕だ。僕がゼルダ様のマスクを被って……。


「ふふふふふ……」


 背後から含み笑いと共に、口元にフェイスベールが付けられる。そうしてまた、左右の乳首がころころと、いじくりまわされた……♡


「ぁっ、んっ、んぁッ、あぅっ、ン♡♡♡」

「ぁぁ、リンク……リンクったら……ぁっ、んあ♡ こんな、いやらしい服を着て……いたなんて……ぁっン♡♡♡」

「ぁっ、ま、待て……よ、よせ……あっ、ぅン♡♡♡」

「あっ、ぅン♡♡♡ こんな可愛い格好をしていたら、もしかしたら……捕まった時に拷問させられていたのかしら……?♡ こんな風に、乳首こねくられて……ぁっ、んぁっ♡」

「ぁっ、ぁっ、んぁ、あ゛ッぅぅ♡」

「ぁっ、ぁっ、んぁ、あ゛ッぅぅ♡」


 なんだ、何が、どうなっている? だっ、だめだ、ダメだ、冷静になれ! 今触れられているのは、僕のはずだ。声を発しているのも僕のはずだ。さっきから聞こえているゼルダ様の声は、カマリの声真似だ!


「ふむっ、んっむ……む゛っ……!♡」


 カマリは僕の喘ぎ声を、ゼルダ様の声で真似しようとしてる。そうはさせるか……! 口を閉ざして、必死に声を我慢して……っ♡


「ぁっ、りんく、リンクの服着て、おっぱい……きもちぃっ、リンク、好き……す、きぃ……♡」

「……っ♡」

「リンク、ぁ、ほら、見て?♡ 私だって、女ですもの……偶にはいいじゃないですか……こんな姿見せるの、リンクだけ……リンクにしか、見せられないのっ……♡」

「……っ、……っ♡」

「ねえ、ほら、もっと、見て?♡ あなたの服着て、乳首きもちよくなって、るっ♡ 私を、ぉっ、ぉっ、見て、ねぇ?♡」


 頭では、わかってる。わカってイるんだ。けど……♡

 鏡の中に移るゼルダ様は、悩ましげな表情で僕のことを見ている……♡ 乳首をいじくられて、身体をよじりながら、腰を揺らして快感に悶えている……♡ まるで僕を窓越しに、誘ってくるかのよう……♡


「ねぇ、リンク……りん、くっ……♡」


 ちがうっ、ちがう……あ、あれはゼルダ様じゃないっ……ゼルダ様が、そんなところに、い、いるはず、ないっ♡ あそこにあるのは、鏡だ……鏡……鏡に、ゼルダ様が、うつって、ぃる……?♡ アタマを働かせようと、すればスるほど、胸の先……おっぱいのきもちよさが、自分を、にぶらせる……♡


「はぁっ、ぁっ、はぁぁ、ンっ♡ ぁぁ、乳首、乳首シコシコ、きもち、ぃっ♡ リンクの服、着てぇ……乳首いじるの、きもち、いぃ……っ♡」

「……っ……ぁぅ……ぁっ……♡♡♡」

「ぁっ、ぁ……声、でちゃう……んっ……プルアの新発明、こんなにうまくいく、なんて……♡」


 ゼルダ様の手……赤いロンググローブに包まれた手が動き、その腰元の布を脱いでいく。そこには……ドロッとしたザーメンに包まれた、僕の肉棒がそそり立っていた……♡


「お互いの股間を入れ替える発明なんて……驚いてたな……♡ ご、ごめんね、リンク……皆のいるところで、あんたとスるなんて、できないもの……でも、でも……私のも、ちゃんと今触れるから……♡ びっくりするわよね、でも、きっと……触っちゃう、わよね♡」


 ぴちゃりとなにか、柔らかく湿ったものが手に触れている。これ、これが……ゼルダ様の……?♡ じゃあ、ゼルダ様の股間にあるのは……♡


「んっ、ぁ……今わかる、触ってくれてるの……♡ 私も、リンクの事、気持ちよく、するから、ねっ♡ んっ、ぁぁっ♡ ぉっ、ぉお゛♡」

「……ッ♡♡♡♡♡」


 やっぱり、僕のだ。どうしよう、ゼルダ様が、ゼルダ様が、僕のを触ってる……♡ あれはやっぱり、ゼルダ様、なんだ♡ 僕とゼルダ様が、今、繋がっているんだ……♡


「ぁっ、んっぐぅ♡ ぁっ、ぁっ♡ リンクッ、りん、くぅ♡ りんく、いっつも、こんな気持ちいいこと、してた、なん、てっ、あぉっ、ぉっ、おおっ、ンぉっ♡」


 ああ、ゼルダ様、ダメ、ダメです。そんな。はしたない……白目向いて、腰、ヘコヘコさせて……っ♡


「リンクも、リンクもして、る?♡ きもちよくなって、るぅ?♡ んっ、ンぉっ、おっぐぅ、ぅ、うう゛っ♡ ぁっ、ぁっ、ちんしこ、リンクのチンシコ、きもっぢぃ♡ ぉっ、お゛っぉお♡」

「ぅ……ぅぉ、おっ、ぉっ、おっ、ぉっ♡」

「あっぐっ、んぉっ、おおっ、おっ、ぉっ♡ かんじるっ、かんじ、るっ♡ リンクの快感が、私に跳ね返ってきてっ♡ んっぐ、ぁっ、こえ、声出るぅぅ♡ リンクもしてっ、もっと声、だしてぇ?♡」

「おっ、ぉぉっ、お゛っ、ぉおっ、おっ、ンぉおおッ♡♡♡♡♡」


 もう、わからない。何がどうなっているのか……でも、ゼルダ様、すごい♡ 僕の服着て、フェイスベール越しにもわかる程舌出してっ♡ 乳首もコリコリコリコリ、いじくってるっ♡ こ、腰だって発情期の犬みたいにへこへこってして、僕のおチンポしごいて、るっ♡


「リンクッ、もっと、もっと声出してッ♡♡ リンクの可愛い、女の子みたいな声、好きなのッ♡ ほら、もっとッ!♡♡」

「お゛っ、ンぉおっ、ぉっ、おっんっ、ンぉっおおおっ♡」

「あっそ、そぉ♡ リンクの快楽は、私の快楽♡ 私はリンク、リンクは、私っ♡ リンク、もっと、もっとはしたなくなって良い?♡」

「あっぉっ、んっく、んぁぁっ、あっぁっ、ぁっ♡」

「あぁ、リンク、そんな、ガニ股許してくれるなんて♡ リンク、ありがとぉ♡ もっと、もっと下品なのしちゃうから、一緒に気持ちよくなりましょ?♡」

「ぜるだ、さまっ、ぜるだ、さまぁ♡」

「ほら、いくわよ♡ ちくびっ、しこしこっ♡ ちんぽっへこへこっ♡ ちくびっ、しこしこっ♡ ちんぽ、へこへこっ♡」

「ちくびっ、しこ、しこっ♡ ちんぽ、へこ、へこっ♡ ぁっ、ぉっ、おっく、ンぉっ、おおッ♡♡♡♡♡ んぉおお♡」

「んっふふ、でも、でも……やっぱり私だけじゃ限界……リンク、今から私の体……あなたに渡すわね?♡」

「ふぇ……?♡」


 不意に何か、縄が解かれたような感覚になる。鏡の中でゼルダ様が、僕に向かって腰を振っている。手袋で触るのが嫌になったのか、今では柔らかそうなベールのアームガードを腕にしている……いやらしい顔して、じっと見て……♡ 僕の頭の中に語りかけてくれているのか、少し反響した声が、耳に届く……♡


「さあ、自由に動けるでしょう?♡ 私の体、いっぱいお下品な言葉で汚して……?♡」

「ぁ……ぁっ……♡」

「ここには私達以外、いないもの……遠慮要らないから、全力で……♡」

「ぜぅだ、ひゃま……♡」

「リンクにだったら、いいから……ね……♡ 私には全部、見せてちょうだい?♡」


 いいんだっ、いいんだっ♡ だって、ゼルダ様が、お許しを出してくれたんだからッ♡♡♡♡♡ 僕は指で輪を作ると、それを腰の前あたりで固定。片手を腰に当てた馬鹿みたいな恰好を、ゼルダ様にさせてしまう♡ そうして手で作った輪にチンポを差し込んで、思い切りっ……♡


「ぉっ、おお゛っ、ンぉっ、おっ、ぉっ、おっほぉおおお゛んっ♡ こし、腰ヘコっ、ちんへこっ、ちんぽへこへこ、ちんぽっ、へっこへっこへっこぉぉ~~~♡ こ、これがぁ♡ ハイラル旅で得た僕のっ、僕がゼルダ様を思ってするぅ、変態腰ヘコおなにーです、よぉ♡」

「まぁ、すごいわ、リンク……♡ とっても気持ちいい……ほら、お顔もあなたにあげる……♡ 私の魂にもっともっと、快感を届けてっ♡」

「おまかへ、くら、さぃっ♡ ほっ、ほっ、ンぉっ、っほぉお~~~♡ あぁっ、ゼルダ様っ、ゼルダ様ぁ♡ んぉっ、お゛っ、鏡越しで見るお姿もぉ、やっぱり、美しい♡ んれっろ、れっろ、ぉっ、おっほぉ♡ 僕の腰ヘコで、ぜるださま、はらますっ、はらめっ、はらめっ、ぉっ、お゛っ、んぉおお♡ んお゛~~~~♡ ガノンの瘴気なんてめじゃない、僕の淫気を、ゼルダ様に届けるぅ♡」

「ああリンク、素敵、素敵よ、気持ちいッ、気持ちっいいっ♡」

「っぉっお゛っ、んぉお、い、淫の賢者の力ッ、イキレコっ♡ ぼ、僕の今まで感じた射精を全部、ゼルダ様、にっ♡ ンぉっ、おっひっ、お゛っ、んぉおお゛ン、お゛ッ、いっぐ、あ~~~いっぐ、いっぐぅぅ♡ ゼルダ様をっ、ゼルダ様を僕が、僕の手でイかせるっ、いけっ、イケぇ~、ゼルダ様っ、いけぇ~~~♡ エロ過ぎデカケツ揺らして、イケっ、可愛い顔下品にアヘらせてイケッ、イケイケイケイケッ♡」

「あぁん、イかされる、下品イキするぅ~♡ リンクの快感で、私、いくぅぅ♡」

「お゛っ、ぃっぐ、ぼくもぃいっぐっ、ゼルダ様の体でぃっぐっい゛っぐぅううちんぽいぐぅうううんお゛ぉおおおおおおおおおおおおおおおお♡」


 僕とゼルダ様は、イった♡ あれ、僕が、イったのかな? ゼルダ様が、イったの、かな? どっちだろう、この体は今、ゼルダ様の? あれ? 僕の、もの……?♡

 ……でも、いいや♡ 目の前のゼルダ様、ザーメンまみれで、笑いながらこっち、見てる……♡


「リンク、これからもお願いしますね♡」




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「ん……んんっ、ふぁ~……」


 外から鳥の鳴き声が聞こえる。入り口の方を見やると、うっすらと空が白んできていた。双子山馬宿の近くに流れる川音がわずかに聞こえてきている。目を擦りながら体を起こし、ベッドを後にした。外では気持ちのいい朝日が降り注いできており、頭がすっとさえるようだ。


「おはようございます、リンクさん」


 背筋を伸ばしながら朝の空気を肺いっぱいに入れていたところ、馬宿の亭主、タッサレンが僕に歩み寄ってくる。


「ん、おはよう、ございます。タッサレンさん。フッサレンさんは?」

「交代で少し眠っているところですよ。リンクさんこそ、ずいぶんお早いですね? もう少し眠って行かれてはいかがですか?」

「そうもいきませんよ。まだまだハイラルには問題が山積みですから。僕もできる限りのことをしないと」

「ははは、流石は名うての剣士。私達とは違いますね。……む、またか」


 タッサレンはそう言うと、椅子に座りながら小脇に抱えたシロツメ新聞社の朝刊を広げて呟いた。何か気になる記事があったんだろう。僕の視線を受けた彼は、新聞を折りたたんで一つの記事を指さす。そこには『夜間未明、一人の男性旅人がまたも暴行。今週で四人目。加害者の特徴はゼルダ様に酷似』と書かれた記事が掲載されていた。


「またゼルダ様の目撃情報ですよ。いったい何の目的があって」

「ふむ……」

「ああ、いえ。私達も、ゼルダ様のはずがないとは思っておりますよ。ゼルダ様のような女性が、男性の旅人を襲うはずがありません。それにあんな……」

「あんな?」

「う……ああと……」


 思わず口が滑ってしまったということだろう。タッサレンは少し苦い顔をした後、周囲を見やって誰もいないことを確かめてから、声を潜ませた。


「これは噂ですが、この暴行……どうにも、性的に襲っているという意味のようで……」

「え……?」

「ひどい話です……ゼルダ様の名を、このような形で貶めようとするとは。もちろん、私達は信じてなどおりませんよ? イーガ団という輩が暗躍しているという情報もありますから、おそらく奴らでしょう……しかし……最近では、まるでそれを目的に一人旅をする者もいるようで……全く嘆かわしい」


 落胆の表情と共に、タッサレンは首を落とした。僕は笑顔を浮かべ、彼の肩に手を当てる。


「安心してください。そんな、偽物も、僕がすぐに見つけ出してやっつけます!」

「リンクさん……今回の宿代は、私に持たせてください」

「えっ、そんなわけには」

「いえ。何もできない一人の人間なりの、せめてもの気持ちです。さあ、お行き下され」


 タッサレンは唇を硬く引き絞り、僕を熱くまっすぐに見つめてきた。僕もまた、そんな彼の気持ちに応えるべく、まっすぐに見つめ返して、手を握る。ハイラルにはこんな人々がたくさんいる。彼らを救うためにも、いち早く動かねば。僕は荷物をまとめ、並べたゾナウギアをくみ上げていく。


「おや……リンクさん、それは?」

「ん? ああ、ゾナウギアって言うんですよ。最近使い方を教えてくれる人がいて、よく使っているんです」

「ほほぉ、それはそれは……何もかもが、私達とは違いますな」

「そんな違うだなんて。僕もただのハイリア人ですよ。それじゃ!」

「お気をつけて!」


 僕はミニバイクの操縦桿を握り、街道を走り抜けていった。

 それにしても……ゼルダ様が旅人を襲うなんて、するはずがない。いや、というよりもできるはずがない。ゼルダ様はいつも僕と一緒にいるんだ。僕の心の中で生き続けている。きっと誰かが、ゼルダ様の名を騙っているに違いない……。

 まずは手始めに……なんだっけ、何を……そうだ、報告だ……。報告に、行かないと。

 街道からそれて、岩肌の目立つ山間へ。少し壁を登ってから、小さな洞窟を見つける。中に入ると赤い紋章の施された扉があった。衣装は全て用意されてある。赤いボディースーツに、レギンス。髪の毛を櫛で梳かし、流した前髪に沿って編んでいく。最後に全体のバランスを整えたら……マスクを被り、声を調整。


「あ、あ、あ~、あ~……よし」


 発した声は反響し、僕の耳へと届く。おっといけない、僕ではないな。今は、私……。

 私は扉を開いて奥へと向かうと赤と黄色の提灯で照らされた部屋にたどり着く。甘い香りのする煙が焚かれた部屋の中央には、幹部のカマリ様がお待ちだった。私は跪き、首を垂れる。


「コーガ様の忠実なる刃、密偵姫ゼルダ。参上いたしました」

「よくぞ戻られました、ゼルダ。それでは、報告をしていただけますか?」

「はいっ!♡」


 私はその場で顔を上げ、両太ももを地面と平行になるよう、腰を落とす。膝は左右に大きく広げ、股のあたりの布地を取り払えば、ギンギンに勃起したおちんぽが露出♡ 小型浮遊石と組み合わせた青い髪飾りにチンポを差し込み、腰をヘコヘコとしながら言い放つ。


「ぉっ、お゛っ、ぉおッ♡♡♡ ここ数日! 街道を行く男の旅人を狙い、計四本のチンポからザーメンをケツマンコで搾り取りましたっ♡♡♡」

「たった四人ですか? あなたほどの魅力があれば、男一人抜くのに十分もかからないでしょう?」

「ぅっぐ、も、もうしわけ、ご、ござい、ませっ♡♡」

「まったく……それもこれも、そのはしたないチンポにかまけているからいけないのです」

「は、はいっ、おっしゃるとおり、ですっ♡♡ ぉっ、おっ♡ か、カマリ、様ッ♡♡♡」

「ふ……まあ、それでも成果を上げたことは確かです。最近は髪の手入れにも気を使っているようですしね……私はこちらをもう少し、育てて差し上げましょう」

「はぁっ、はぁっ、はぁぁっ♡♡」


 カマリ様はそう言うと、私の胸のあたりの布地を外す。リンクの体をベースにしているから、まだまだふくらみは足りないけれど……すっかり大きく勃起して、段々と肉付きがよくなってきた♡ カマリ様は手にした二本の筆に薬を塗りたくった後、左右の乳首を穂先でこねくり回してくださる♡♡


「ぉっ、お゛ッ、ぉおっ、お゛っんっぎゅ、ひゅっ、ひゅっ♡♡」

「さあ、ご褒美です。あなたは誰か語りながら、その快感を味わいなさい?」

「わ、わたひは、ぜるだっ、乳首シコシコ、だいしゅき、ぜるだっ♡♡ 私はぜるだっ、私はゼルダっ♡ ちくびあくめ、しゅきしゅき、ぜるだぁ♡♡ ぉっ、お゛っ、ぉお゛っ、んぉおおお♡♡」

「ふっふっ……ふふふ、ふふふふふふ……♡」


 アジト内にはいつまでも、私とカマリ様の声が響いていた。


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