新興宗教【ンポ教】―むっつりスケベな良妻賢母「彩」の入信― (Pixiv Fanbox)
Published:
2022-01-16 15:41:46
Edited:
2022-01-24 22:35:06
Imported:
2023-03
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部屋は簡素な作りだった。白い壁に、フローリング。部屋の隅には、白い壺が置かれており、そこからアロマらしき蒸気がもうもうと立ち込めている。目の前の壁には、薄型モニターが一つ埋め込まれており、そのすぐ隣には小さな椅子には穏やかな顔をした女性が一人座っている。白い服に身を包んだ彼女は、まるで仏のような笑顔を私に向けて、優しく語り掛けた。
「少々お待ちくださいね、もうすぐ始まりますから」
彼女はそういうとモニターを手で示した。モニターには胸や下半身を覆うタイツだけの別の女性が映っている。何かヨガなんかを行うような服装、とでもいうのだろうか。
『さあ、恥ずかしがらずにこのまま腰を降ろして、祈りの言葉を口にしましょう。祈りの言葉は元気よく、大きな声で♪』
ただ違うのは、彼女の股間は穴が開いている。そして問題なのは穴の部分には陰毛がしっかりと見えている。つまりは何も、履いていない。そんな股間の下にあるのは、長さ25センチはくだらない、とてつもなく大きなディルドだった。つぷりとくっついたおまんこに、ディルドがゆっくりと入り込んでいく。女性の頬は赤く上気し、先ほどまでの穏やかな顔から一変。白目を剥いて眉が上がり、口はすぼまって鼻の下が伸びる♡ 彼女はその表情を隠すかのように、顔にたった一枚、「♀」マークが書かれた布を垂らす。おマンコは微塵も隠さず、顔だけを薄い布で隠した彼女は、そのまま腰を振り始めた♡
『ぉっ、ぉっ、お゛ぉ~~~♡ さ、さあぁ♡ ンポ様をたたえ、皆さん唱えましょう♡ んっぽ♡ んっぽ♡ んっぽ♡ んっぽぉぉ~~~♡』
なんとも下品なオナニー姿。男性はこういうものを見てオナニーしたりするんだろうか。一見すると馬鹿な踊りというか、あまりにも惨めというか、少なくとも女性の私からしてみれば興奮できるようなものではない。ないはずなのだが……♡
「さあ、彩さん。あなたもご一緒に」
「は、はい……♡」
興奮などしないはずの私は、甘くとろけた声を返していた。どんな表情をしているのか、自分でもわかってしまう。
右側に流した前髪の下では、眉を八の字に曲げ、その下の垂れ目はとろんとしている。胸こそ露わになっていないものの、リブ生地のセーターにぷっくりと、乳輪が浮かんでしまっている。そして問題なのは下半身……♡ つるつるとした表面のスツールにまたがった脚は、とっくにズボンを脱いでしまっている。パンティも脱いで露わになった股間からは、陰毛の合間を縫ってねっとりとした汁をこぼしていた。そしてその透明な汁は、まっすぐに落ち、スツールに貼り付けられてそそり立つディルドを、ぬらぬらと輝やかせていた♡
「さあ、彩さん。そのまま腰を降ろして、ンポ様を迎え入れてください」
「ふー……っ♡ ふーっ……♡ ふ♡ ふっぅぅー……♡」
「大丈夫、ンポ様はすべての女性を受け入れてくださいます。今までの非礼もお許しくださいます。さぁ、ゆっくりと、腰を、下ろして……」
人前でこんなの、考えられない♡ こんな恋人でも、夫でもない人の前で、同じ女性とはいえ、赤の他人の前で……♡ それでも私の腰は止まらない。女性の言葉に促されるまま、膝は静かに曲がっていき、淫肉の割れ目に、ディルドが……ンポ様が、めり込んでいく♡
「お゛っ、ぉっ、ぉ、ぉぉ゛~~~~♡♡♡♡♡」
「まあ、素晴らしい。さ、モニターの指示に従って」
『ご自分の♡ ペースで♡ ぉっ、さんはい♡ んっぽ♡ ンッポ♡ んっぽ♡ ンッポ♡』
「ふぅぅ、ぅっぐ、んっ……ぽ♡ んっ……ぽ♡ んっぽ♡ んッ……っぽ♡」
口から間抜けな言葉を漏らしながら私は腰を動かしていく。上下に繰り返される動き、与えられる快感。その姿を当然のように見守られ、秘めたる姿をさらし続ける。この倒錯した状況に、私の意識は……徐々に……過去のことへと、移っていった……♡
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きっかけは、ため息だった。一年ほど前。父の葬式が終わってすぐの頃だった。私の口から小さく、ため息が漏れるようになっていた。
「はぁ」
「大丈夫か、疲れてないか?」
「あ、ううん、ありがとう。行ってらっしゃい」
「ああ、行ってくるよ。ほら、高貴。母さんに行ってきますは」
「ママ、行ってきます」
「はぁい、行ってらっしゃい」
いつも通りの朝の風景。笑顔で夫と息子を送り出す。わずか22歳で結婚し、一流企業に勤める高給取りの夫と結婚。ほどなく息子を授かり、29歳の若ママとして日々を送る。住んでいる家は、二階建ての一軒家。他人からうらやましがられることも多いこの生活を続けて、もう数年になるが。私はふとした瞬間にため息をつくようになってしまっていた。
疲れでも、欲求不満でもない。しいて言うなら、虚無感、と表現するのが一番正しいのかもしれない。そういうとまるで、父を失ったことの虚無感という風に取られるかもしれないが……いまいちそれは、私の中でしっくりとこなかった。というのも、私は元々、両親とはあまり仲が良くなかったのだ。
良い妻となるよう、良い母親となるよう、両親からは厳しく育て上げられた。それに恨みこそしていないが、すくなくとも気軽に話せる両親と言うイメージではない。そんな父を失ったとしても、父という役割の人間が亡くなったというほどで……数年前、高校の先生が亡くなってしまった時の方がよっぽど泣けたものだった。だから、父親を失ったことによる悲しみ、ではないはずだ。
なんとなく、虚しい。何かがそれとなく、足りない……。では何が足りないのか、虚しいのかと言われても、私の中に答えはない。
見えない願望、掴めない欲望。私の中にぐるりぐるりと渦巻く得体のしれないものが、私の中にはずっと存在していた。
そうして父の葬式から一年程が経過した、ある日のこと。
「……はぁ……あ、いけない。気を付けなくっちゃ」
よく晴れた日だった。私は家の前を掃除しながら、小さくため息をついていることに気が付いた。いくらプライベートのこととはいえ、玄関先でため息をついているなんて、印象が悪いことは言うまでもない。
小さく独り言を漏らして自分を窘め、掃いたゴミをちり取りに集めていく。すると遠くから、バイクのエンジン音が聞こえてきた。顔を上げると、赤い荷台を付けたバイクが一台、こちらに向かって走ってきていた。
「木村さーん、お届けでーす!」
「あら、郵便屋さん。お疲れ様です」
「どうしたんですか、浮かない顔して」
「ああいえ、家事に疲れてしまっているのかなって」
やってきた郵便局員さんに嘘をつく。この日も当然のように、疲れなんて微塵も感じていなかった。郵便局員さんはそんな私に、まぶしい笑顔を向けてくる。
「そうなんですか、家事って大変ですからね。お疲れ様です」
「いえいえ、すみません。愚痴ってしまって」
「それじゃ、これダイレクトメールですけど、いいかもしれませんよ。マッサージ店だかなんかのチラシみたいですから」
「いつもどうも」
「奥さん美人ですから、それですっきりして元気になってくださいよ! やー、俺もすっきりさせてもらいてぇなぁ!」
「すっきり、ですか?」
「ええもう! 郵便って肩こるんですよ。こう、固ーくなったところを、ぎゅっぎゅと、締め付けてくれたら、びゅーっと仕事に精が出るんですけど、ねっ!」
「はぁ……ぎゅっぎゅで、びゅーっ……ですか」
「うほ……♪ お、奥さん。両手で箒持って、もっかい言って♡」
「……? ぎゅっぎゅで、びゅーっ……?」
「うひょー……びゅーっとしてぇー……♡」
「……?」
「ああ、いやこっちの話。それじゃ、失礼しゃーす!」
郵便局員さんは何やら上機嫌になりながら、エンジン音を響かせて、赤い荷台のついたバイクが離れていく。何かいいことがあったのだろう。私は離れていく荷台から目を離し、手元の広告に目を落とした。
マッサージ、か……。そんなものはこの虚無感を覚えてから最初の数週間でもう試した。結果としては多少気持ちが良かっただけで、この虚無感が疲れからくるものではないということが分かったくらいだけど。
また出そうになったため息を抑え込みつつ、私はそのまま受け取った広告をゴミに捨てようと目を落とした。このままゴミ袋に入れてしまおうかと思ったが、ふと思いとどまる。念のため、重要な書類が着いていないか一つずつチェックしていこうと思ったのだ。そう、この時だった。今思えば、この時が、私の人生で最もいい判断だったかもしれない。
「……ん?」
それはマッサージやパチンコ、出前の広告の間に入っていた。一枚のはがき大のダイレクトメール。目を引いたのは……手書きの宛名だった。
「手書き……? ……私宛だ」
筆文字で私の名前が書かれたそのはがき。送り元はさほど遠くない、すぐ近くの住所を示していた。裏返してみると、なにやら整体師か、按摩師のような姿をした女性が笑顔で立っている。
「ええと……あなたの心理的なお悩みを解決いたします。お代金は不要。日々のもやもや、原因から探りましょう。ストレスの多い現代社会にリラクゼーションカウンセリング。『カウンセリングサロン鎮包院』……か」
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夫に話してカウンセリングサロンへと通うのは容易だった。もちろん、得体のしれないサロンというものに一抹の不安はあったにせよ、夫がホームページを調べたところ、そこはこの地域に昔からある、由緒正しいお家がルーツらしいのだ。
「ああ、あのデカイ屋敷か。こんなことやってたんだな」
「お屋敷?」
「なんだか、市の重要文化財とかなんとかで保護されているんだよ。旧・種多邸だったかな……? この変だと有名な地主さんの家だよ。寺だとか、なんだとか、そういう宗教系の。門が開いているから入れるんだろうなぁとは思ってたけど、カウンセリングなんてやってるとはねぇ……いってきたらどうだ?」
「いいの?」
「まあ、無料っていうのもあるけど、いつも頑張ってくれてるからな。これぐらい行かせてやらなきゃ、夫として申し訳ないよ」
「……ありがとう。変なところだったら、すぐに帰ってくるから」
「ああ。困ったことがあったら教えてくれ」
夫とのやり取りはとんとん拍子に進み、そして翌日私はこうしてダイレクトメールを手に歩いている。
「えぇと、確かこの辺りに……あ、これか」
目的地はすぐにわかった。確かにここは、私も見たことがある。住宅地の並ぶ中、不意に漆喰の壁が現れる。長く伸びる白い壁をたどっていくと、『重要指定文化財』と示した市の看板が建てられている。看板の横には、玉砂利と石畳が敷き詰められ、奥へと続いている。
どうやら、内部は伝統的な和風建築らしい。私は詳しくないけれど、塀で囲われた中央には大きな屋敷があり、いくつか屋根が重なっている。京都で見かけるような日本庭園を左手に見つつ、右手には何やら小さな家が建っていた。「離れ」というやつだろうか。どうやらその家が受付らしく、カウンターらしき場所に座った女性は私に気が付くと、すぐに駆け寄ってくれた。
「こんにちは。サロン体験の方ですか?」
「え、あ、ええ、はい。よくわかりましたね」
「ここに来られる方は常連の方か、体験の方。間違って入って来てしまう方のいずれかになりますから。体験でしたら、ぜひこちらへどうぞ」
快活な女性の声に連れられて、彼女の後へと連れられる。彼女はカウンターで同じく待機している同僚と軽く挨拶をすると、バインダーを手にして私を奥へ案内した。
離れの中は白い壁に明るい茶色の廊下だ。窓は少ないが清涼感があり、ところどころ良い香りのする壺が置かれている。
「いかがですか、当院の練り香は」
「はぁ……とてもいい香りですね」
「それはよかった。気持ちを落ち着かせる効果がある御香なんです。燃やした煙を水蒸気に混ぜて飛ばしているので大丈夫だとは思いますが、もし煙たかったらおっしゃってくださいね」
「ええ、でも大丈夫ですよ……」
「まあ、それは良かった。ンポ様のお導きですね」
「ンポ様……?」
「私達の信仰するご神体です。ああ、と言ってもンポ様というのは、敬称みたいなものなんです。神様のお名前を、あまりおいそれと口にするわけにはいきませんから」
「は、はぁ……」
「普通の人は煙たがったりするんですけどね。木村さんはンポ様のご加護があるんでしょう」
ご加護、ねぇ……。
確かに室内は多少煙たいかもしれない。ただ、煙が充満しているといってもせき込むようなことはなく、いい香りのする靄がかかっているという程度だった。本当にいい香りだ……。嗅いでいると落ち着くというか、それでいて気分が高揚してくる。落ち着いているのに高揚しているというのはどこか自分でも意味が分からないが、例えるなら、いい夢を見たあとの気持ちが少し抜けたような……。これが、その神様とやらに気に入られているということなのだろうか。
「彩さん。こちらです」
「あ、すみません」
いけない、少しボーっとしてしまっていた。案内された部屋に入り、中を見回した。家具の少ない、小さく簡素な部屋だった。白い壁に、フローリング。部屋の隅には、白い壺が置かれており、そこからアロマらしき蒸気がもうもうと立ち込めている。壁には薄型モニターが埋め込まれており、それ以外には二つ、スツールと椅子があるだけだった。
女性は片方の椅子に座って私に目の前のスツールを勧める。私がスツールに腰を降ろすと、女性はバインダーを開いて話し始めた。
「それでは、カウンセリングを始めたいと思います。今回は鎮包院担当の水崎が担当いたします……ええと……木村彩さん。29歳。現在専業主婦で、旦那様と一人の息子さんがいるということで……間違いないですね?」
「は……はい……」
「今回のカウンセリングは、一切の料金はかかりません。続けるも続けないも木村さんの自由ですし、途中でやめていただいてもかまいません。全ては木村さんの主導権の元、進んでいきます。いいですね?」
いささかちょっと強引な気もするけれど、カウンセリングの主導権は私にあるというのは安心だ。私は小さく頷いて彼女が続きを話すのを待った。
「では、ご了承いただけたようですので、続きをお話させていただきます。本カウンセリングは、自分でもよくわからないストレスを抱えていらっしゃる方や……一種の、素質にあふれた方に向けた、実は限定的な体験なんです。過去のことを少しずつひも解いて、まずはそのストレスの原因を探ろうという趣旨なんですよ」
「……そうなん……ですか……」
「自分の記憶というのはあいまいですからね。けれど体に染みついた記憶は、普段は忘れられているだけで、確実に体に作用をもたらしています。まずは凝り固まった体をリラックスさせるために、楽な姿勢を取りましょう。両膝は左右に広げて、足の裏を合わせて……座ってください。上着も脱いで……両手は、楽な位置に……」
「わかり……ました……」
心地のいい声に言われるがまま、私は楽な姿勢を取る。言われた通り両膝を広げ、靴下も脱いで、足の裏を合わせる。両手は腰の後ろについてそこに体重を乗せることにした。友達の家でくつろぐような、極めて楽な姿勢……。
水崎さんはにこりと笑うと、私を見てカウンセリングを再開する。
「彩さん……あなた、最近原因不明の、虚無感に悩まされているとか……?」
「は……はい……」
「満足のいく生活を送る一方で、そんな生活に満足のできていない自分を感じていると……?」
「は……い……そう……です」
あれ、私……この人に、話したかしら……?
「なるほど……では、彩さん。あなたはどのような幼少期を過ごしましたか?」
「幼少期……ですか……」
「大丈夫、思い出せるところからでいいんですよ。その体に渦巻く虚無感を……わかる範囲から、推察していきましょう……よく何をしていたとか、どんなことがあったとか」
「そう……ですね……」
昔……それも幼少期のころと言われてしまうと、ほとんど記憶にはない。覚えているのは主に、学生のころ。高校生ぐらいのころだった。あの時は、主に……勉強と、家事ばかりをしていた……。
「勉強と家事ですか……それはどうして?」
それは、両親の教育の方針だったから……。
両親は少し古い人間で、女は家庭にいて、家事をして夫の帰りを待つものだっていう考えがあって……母も、そういう人間で……私は将来、お嫁さんに、なるために家事をしていました……。それに、立派な男性と出会うために、高学歴の……学校に通って……。父も母も、私の練習に付き合ってくれて……。
「それで今は、無事専業主婦になれたと。よかったですね、夢がかなって」
ち、違う……違うの、足りない……。
「足りない? おや、あんな立派な家に住んでおきながら。もっと大きな家が欲しいんですか?」
違う……そうじゃ、なくて……私もっと、ヤらなきゃいけないことが、あるはずなの。あるはず、なのに……思い出せない。
「大丈夫ですよ、彩さん。もっと素直に、本当の自分に近づけば思い出せるかもしれません。ズボンのホックを外してみましょう」
ズボンの、ホック……。なるほど、確かに締め付けが強くて、集中できないかもしれない。ホックを外し、ファスナーを降ろす。下腹部が解放され、楽になった。
そうだ、下腹部……この辺り、この辺りのことが、関係するはずだったわ。何か……何か……。
「良い調子ですね、そのまま思い出しながら、もっとご自身を解放して、思い出してみてください。それは、いつ頃の出来事でしたか?」
いつ、頃……そう、あれは、学生の、頃だった。中学生だ。中学二年生の、夏だ……! すごい、ホックを外しただけなのに、今まで靄がかかっていたところが晴れて、頭の中が冴えてくる。目を閉じているのに、瞼の裏には、当時の情景が鮮明に、音まで思い出せた。そうだ。これは実家の廊下の景色だ。夏の日、遠くでセミが鳴いていて、廊下の奥にはドアがある。
もっと、もっとだ。この先に何かがあるんだ。
「何か見えましたか? その調子です。さあ、もっと自分を解放してあげましょう」
私はズボンを膝まで下げて脳裏の思い出の景色に見入った。
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……そうだ、あれは、夏期講習の帰りだった。中学二年生の、お盆休みの時期。来年に控えた高校受験のため、塾の夏期講習に出席したんだった。出席、とはいっても、実際には授業は受けられなかった。担当の講師が休みとなってしまったらしく、その日一日授業ができないということで、受付の女性が、「申し訳ございませんでした。お母様か、お父様にお見せください」と、自分よりも年下の中学生たちに、ぺこぺこと頭を提げながらプリントを配っていたことを覚えている。私はその時から、家事と勉強につきっきりで部活動等は行っておらず、遊ぶ友達もいないため、家事の練習をしようとまっすぐ家に帰ったのだ……。
家に帰って、私は声を張った。
「ただいま」
お盆休みの真っただ中。二人とも家にはいるはずだ。けれど待っても返事はない。人の気配は確かにあるのに、玄関には二人の靴がある。不審に思った私は、物音のした二階へと上がっていった。……実家の、二階の階段を上った先……奥の、両親の寝室へと通じる廊下……。寝室の扉がちらりと開いていて、中から何か、水音みたいなものが聞こえていた。
「……お父さん? お母さん?」
小さく問いかけても、反応はなかった。私は扉の隙間に目を……目を近づけ……ああ、だめ……だめ、見えない……暗くて見えない。
<落ち着いて、彩さん。それは体が解放されていないから、記憶が見えていないだけ。あなたは覚えています。体を解放して……♡>
そうだ、解放、解放しなくちゃ……これ、何? 胸のあたりで、何かワイヤーが付いたもの、何なの、いつもはそんなの感じないのに……。
<あら、ブラが苦しいんですね……大丈夫。私がとって差し上げますから……♡♡♡>
背中に回していた手を除けて、水崎さんは私の服の上から、器用にブラを取ってくれた。胸のあたりがたぷんっと軽くなると、隙間の中が少し明るくなる。もう少し……そうだ、下着だ。私がパンツも足首まで下ろすと、ドアの隙間は更に光が差し込んだかのように明るくなった。
そこは確かに、両親の寝室だった。ただ、昼間だというのに薄暗く、ついているのはオレンジの常夜灯のみ……。カーテンが締めきられたその部屋の中央で……裸の母がいた。いや……裸ではない。けれど、ほとんど裸同然のような、レースのブラと下着をつけている。卑猥な下着を身に着けた母がいるのは、父の足の間だった……。
「久しぶりに、二人きりの時間だなぁ。彩がいると、どうしてもこういうわけにはいかないからな」
「んぁっ、はっむぢゅる♡ あ、あの子のことは、今はぁ……ずっぢゅ、ぢゅるるる♡」
「遠慮するなよ、あの子がいないときくらい、いつものお前でいていいんだ、ほれ、遠慮せずに飲め♡」
「んんっぶ、むっぶ、ぐっぎゅ、ぐぎゅっ、ごっぎゅ♡♡♡」
父は厳しいながらも、頼もしく一家の大黒柱として頼りがいのある人だった。母は美しいが、家事や勉強に厳しく、真面目で一本気のある人だった。
けれど、ドアの向こうにいたのはどちらも、私の記憶にある二人じゃない。
そこにいる父は、下卑た笑みを浮かべた獣のようだった。股からそそり立つチンポに片手を添え、血管の浮き出たそれを目の前の母へと突き出している。いつも凛とした母はどこへやら、その時はとろんと顔をとろけさせ、目の前に突き出された父のチンポを、うっとりとした表情で舐めている。
母は、両手を床に置いて三つ指立てつつ、頬をすぼめておちんぽを舐めしゃぶる。そのまま、亀頭から出てくるザーメンを……ごくり、ごくりと飲み干していた♡♡♡
「ほれ、挨拶はどうした」
「は、はいっ……♡♡♡」
父の声に反応して、母は土下座して、言い放った♡
「おチンポ様、ひ、久々のおセックスで、雌穴を、あなた様に生かしていただいているマンコ雌に、こゆぅーーいザーメンいただきまして、誠に、ありがとうございますぅっ♡♡ ぁぁ、うれしい、おまんこ嬉しい、喜んでいますぅ♡♡」
「……!」
普段の冷たく、厳しい母からは想像もつかない、女の声。全身を震わせながら、腹の底から放たれる声。その声には一切の嘘偽りが感じられず、私は息をのんで二人を見てしまった。
「よーしよし、いいだろう。ほれ、欲しいんだろ、ケツ向けて上げろ」
「はいっ、はいぃっ♡♡ おちんぽ、おちんぽお願いします、ぶちこんでください、どうか、どうかぁ♡ お願いします、こんなおばさんマンコで申し訳ございません♡♡ 一生懸命若作りしておまんこ締めますからぁ♡♡」
「わかったわかった、ったく、脳みそまでマン肉で出来てんのかおめーはよッ」
「お゛っぉ、お゛ぉお~~~~♡♡♡」
のけ反る母の姿は、今でもはっきりと覚えている。背中と足とで弓なりに反り、父は両手で母を支えながら、そのまま下から母を突き上げ、何度も、何度も、母の体を揺らした♡♡♡
「オラッ、こぉかぁ? ここかぁ?」
「お゛ぉお゛ッ、んぉっ、っほぉおお゛♡♡♡」
「おんおん言ってんじゃねえよ、気持ちいのか悪いのか言ってみろ」
「気もぢぃっ、きもちぃきもちいいきもぢいい゛ッ♡♡ おちんぽごぢゅごぢゅされて、おまんこきもぢぃですぅう゛♡♡♡」
もうそのころになると、母は私の方を完全に向けられて、私の目の前で、おっぱいを揺らしながら犯されていた。けれどきっと、母に私のことは見えていなかった。白目を剥いて、眉をひそめ、獣のように鳴き叫ぶ母は、もう母ではなく、一匹の雌としてそこにいた。
そして雄である父は、そんな雌の顎を掴んで低く囁いている。
「どうだぁ? 彩もいねぇんだ、言っちまえよ」
「ぃや、やめ、それ、それは、もぉ゛っ、ぉ、お゛ッんん゛♡♡♡」
「言うだけだって、言うだけ。毎日頑張ってるんだ、あの子のいないところで言ったって罰は当たらねぇよ。それにこっちが……♡♡♡」
「ふっぐぅんんん♡♡♡」
「言いたい、言いたいってぎゅうぎゅう締め付けてくる♡♡♡ ほら、言えって、中だしされてーんだろ、俺のザーメンの代りに何くれんだよ、おん?」
母はガチガチと歯を鳴らし、唇を震わせていた。眉を八の字に曲げ、目じりには涙。傍目には泣いているように見える。けど、母娘の絆というのか、血でつながっているからというか。母の表情はむしろ……。
「あ、あやを……彩を、娘を……娘マンコをォ♡♡♡ おチンポ様に献上いたしますぅう♡♡♡」
「……ッ!」
母の言葉に、私の前身はびりりと揺れた。当然私が見ていることなど知らない母は、家中に響く大声で続けた。
「私より、わ、若くてぷりっぷり、締め付けきゅうきゅうのおまんこ娘を差し出しますっ♡♡♡ 正真正銘貴方様のためだけの、お父様専用娘マンコオナホぉお♡♡♡ 新しく娘ができたら、それも肉オナホとして差し出します♡♡ 彩を、彩をオナホにしていいからっ、私におまんこ、チンポぶち込んでぇえ゛♡♡」
「おいおいおい、大事に育てた娘がぁ、まさかチンポ欲しさに売るってかぁ!?」
「うるぅぅ、売るのっ、売るっ♡♡♡ チンポ様ぁ、世界で一番愛しているおチンポ様に、最高傑作の娘マンコうるぅ♡♡♡ 売ってまた赤ちゃんミルクビュービューしてもらうのぉ♡♡ だって、だってだってぇ♡♡」
「だって、なんだよ?」
「おチンポ様に喜んでもらうために、お料理もお勉強も仕込ませたんだものぉお゛♡♡♡」
「…………ッ」
「お願いです、私が産んで育てればっ、いいおマンコに育てるからぁ♡♡♡ 毎日四六時中チンポしゃぶって生きてくマンコ穴に育てるからッ♡♡ チンポ様絶対服従のいい女に育てるからっ、だからっだからもっと、もっと赤ちゃん仕込んで♡♡ 産ませてっ、マンコ、肉オナホ産ませてぇぇえ!♡♡♡」
そ、そうだ、私、私は……。
<……あ………………さ………………ん……>
私は、あの日、本当のことを……。
<……あ……や…………ん…………や……さん……>
私は、私の、全ては、本当は……。
<さん……あ……さん……彩さん……彩さん>
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「彩さん……彩さん、目を覚まして……」
うっすらと目を開いていくと、場所は先ほどと同じ、小さなカウンセリングルームだった。アロマの立ち込める部屋の中、私は半分眠っていたような状態だったのかもしれない。目が覚めたものの、まだポーっとしてしまう。水崎さんの声が遠いような、近いような、ぼんやりと頭の中へと入っていった。
「そうなんですね……本当はお父様に捧げられるために育てられたんだと……実の母親の口から……」
「は、はい……今まで、忘れて、いたけれど……」
「それで、実際にお父様とセックスには至ったのですか?」
「い、いえ……まさか」
「そこですよ、彩さん。ほら……」
「え……? ひっン♡♡♡」
水崎さんはそういうと、手にしたバインダーを団扇のようにして、私の方に風を送った。その生あったかい風が、股間をなぞると、ぞくぞくっとした感触が走り、私の背筋が反る。いったい、何……?♡♡♡
訳も分からず、視線を下へと向けると、そこにある光景に私は目を疑った。私の下半身は、ズボンも、下着も脱ぎ去った裸♡ 胸はセーターにぷっくりと乳輪ごと乳首が浮かんでしまっている。それに……問題なのは……私の座ったスツールから先には、放射状に液がまき散らされていた。その独特の匂い、これは間違いなく、私の……♡♡♡
「わかりますか、彩さん。あなたはお父様のマンコ穴として育てられたことを思い出して、こんなに濡れているんですよ?」
「わ、私……私が……?」
「そう。彩さんが、です。私に話しながら、何度も何度も、ご自身で雌穴をいじくって、浅ましくオナニーしていましたよ?♡」
「私、そんな……私、欲求不満なんかじゃ……」
「大丈夫、雌としての役目を思い出した今、ンポ様は全てをお許しくださいます」
「ンポ、様……?♡♡♡」
「……ほぉ、ら……♡♡♡」
「……ッッッッ!!!♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
これは、いったいどうしたことだろうか。
水崎さんが胸元の、谷間の間から取り出したのは、大ぶりのディルドだった。真っ黒で、いぼいぼ♡♡ ぶっとくそそり立つ、逞しい御姿♡♡♡ でっかいお金玉つきのディルドに、私の視線はいつの間にか釘付け……いや、もはやスツールから立ち上がり、ガニ股のまま顔面をすぐそばへと近づけて見とれていた♡♡♡
水崎さんは穏やかな笑顔を携えて、私にそのディルドを差し出してくる。
「大丈夫……全ての雌はンポ様のご寵愛を受けるために、ただそれだけのために生きているのです。そうではない女性もいるけれど、彩さん……あなたは間違いなく、雌、だったんですよ……♡ 恥じることはありません。私達が、あなたが本来の自分を取り戻す、お手伝いをさせていただきます……さあ♡♡♡」
「はぁ……はぁ……♡♡♡」
私はもう、ただ吐息を漏らしながら受け取っていた。
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「ふぅーーーっ、ふぅーーー♡♡♡ んっぐ、ぉっ、お゛ぉおお♡」
『さあ頑張ってッん♡♡ リズムに合わせて♡ んっぽ、んっぽ♡』
「ほら、彩さん頑張って。んっぽ、んっぽ♡」
「ん゛ふぅぅーーっ、んっぷぉ、んっぷぉお゛♡♡♡」
私はモニターと、水崎さんの指示に従って、スツールの上でガニ股のままスクワットを続けている。膝を伸ばしたり、腰をくねらせたり♡ 見よう見まねで、ンポ様を何度も何度も、おまんこの中へと入れたり、出したり♡♡♡
すごい、すごい……頭の中まで、ンポ様で、いっぱい♡♡♡ 私は夢中で、腰を振り続けた♡♡♡
「んっぽ、んっぽ、んっぽ、んっぽ♡」
「とってもいい調子ですよ。いかがですか、ンポ様のご寵愛は♡」
「きもぢぃっ、気持ちッ、ぎもぢぃ、おまんこ、おまんこきもぢぃですぅう゛♡♡♡」
「今までこんなに気持ちの良かったことは?」
「んな゛ぃっ、ない゛♡♡ 夫のよりぎもぢぃ、夫のチンポよりも、ンポ様の方がブットくてデカくて長くて硬くてずきぃいいい♡♡♡」
「おやおや、可愛そうに……♡ 今まで出会ったどんな彼氏よりも?」
「んが、彼氏なんて、かれじなんて、いだごどない゛♡♡♡」
「知っていますよ……♡ ご両親から恋愛禁止を受けていたんですよねぇ?♡♡♡」
「そぉっ、そう、そうなの゛っ♡♡♡」
「大学生になっても門限があって、初めての体験は今の旦那様♡」
「ぉぉ゛ッ、お゛ッ、んぉおォん♡♡♡ んっぽ、んっぽ、んんっぽ、んっぽ♡♡♡」
「もちろんご両親は、あなたを大切に育てるための制限だったのでしょう……ですが母親の言葉を聞いたあなたは……こう思っていたんじゃないですか? 自分はいつか、お父さんのマンコとして差し出されるために生きているんだって……♡♡♡」
「ん゛っぽ、ん゛っぷぉ♡♡♡ んッぽ♡ ンっっぽぉお゛♡♡♡」
そうだ、そう、私は、私はお父さんのために♡♡♡ お父さんの性処理のために育てられたッ、料理も掃除もお洗濯も勉強も、全部全部全部全部お父さんのためなのに、ためだったのにッ、それなのに゛ぃい♡♡♡
「なのに、お父様は昨年他界した」
「ンポぉおおおおおおおおお♡♡♡♡♡♡」
そうだ、そうだ、私……私ぃい゛♡♡♡
「ひどいッ、ひどぃ♡♡♡ お父さんひどい、私、私待ってたのに゛、頑張ってたのにッ♡♡ お母さんの言う通り、いつか自分はお父さんのおマンコ穴になるんだって思ってたのにッ♡♡ だから男の人と付き合っちゃダメって、サークルの先輩とも仲良くしちゃダメだって。全部全部、お父さんの性処理穴になるために言われてると思ったのに゛!」
「そう、あなたは望んでいたんです。あくまで快感のスパイスとして言っていたであろう母の言葉を、あなたは現実の願望としていた。けれどいったい誰に言えるんでしょう? 実の父親の性処理穴になりたかったと、いったい誰に言えますか? 夫に言いますか? それとも息子に? 友人に? 義母に? 母に?」
「言えないっ、ぜったい、絶対言えない!」
「ンポ様は、受け入れてくださいます。こんな風に……!」
「んっぎぃいッッッッ♡♡♡♡」
水崎さんが不意に、私の足を払った。バランスを崩した私は、おまんこの一番奥、ポルチオをンポ様に貫かれる♡♡ 頭の中に何度も電流が走るような感覚。脳の神経に沿って、熱さと冷たさが一瞬にして交互に走り、私の両目は見開かれる♡♡♡
「ンポ様はどのような女性でも、受け入れてくださいます。ンポ様は女性の性の解放を望む神です。さあ、仰ってください♡♡♡ あなたの決して言えない望みを、なりたい自分を、ンポ様に祈りを捧げ、腰を振って♡♡♡」
「んっふ、ぅううん゛♡♡ んっっぐ、ふっぐっん゛ぅうう゛♡♡♡」
「大丈夫♡ 彩さんだとわからないように、こうして顔を隠してあげますから……さあ、残りの服も、全部脱いで……♡♡♡」
水崎さんはそういうと、私の顔になにやら、薄く白い布をかぶせた。まるで男の人が股間に巻く褌のように、布についた細い紐で頭に縛り付ける。反対に、これで顔が隠れるんだからいいだろうとばかりに、最後に残っていたリブ生地ニットも、ひん剥かれてしまった。
けど、これでいい。これでいいんだ♡ これで受け入れてもらえるんなら……♡♡ 両足を床につきなおし、つま先立ち。両手は膝の上。歯を食いしばり、白目を剥き、眉をひそめながら、立ち上がる。そうだ、言っていい、言っていいんだ♡
私は思いのたけを、これでもかとぶちまけた♡♡♡
「ンポ様っ、ンポ様、ンっポっさっまぁぁ♡♡♡ お、男の人のっ、ためのっ、性処理抜き穴としての私を、どうかお受入れくださひぃ♡♡♡ ンポ様に喜んでいただくよう、勉強もしました、料理も洗濯も掃除も覚えましたッ♡♡♡ 毎日毎晩、ンポ様のために生かされていることを、感謝し、お゛っ♡♡♡ おまんこも口もケツ穴も、おっぱいもお尻も全部全部、ンポ様に捧げます♡♡♡ どうか、どうか彩を、変態性処理下品雌の彩を、お受入れ下さひぃい♡♡♡」
「まあ、立派な思いですねぇ♡♡♡ さあ、お祈りを捧げて♪ んっぽ、んっぽ♡」
「んっぽ♡ んっぽ♡ んっぽ♡ んっぽ♡」
「もっともっと早くぅ~、んぽんぽんっぽ、んぽんぽんっぽ♡♡♡」
「ンポン゛っっぽんっぽ♡ ンポンポン゛っぽ♡♡ ん゛んぽんぽんっぽぉ♡♡♡ んっぽぉおお゛♡♡♡ じぬっ、じんじゃうう♡♡♡ ぎもぢぃのでじぬ、まんこあくめじぬっ♡♡ ぃっぐいぐいぐ、ぃぢゃういっぢゃういっぢゃう♡♡♡♡♡♡」
「はーい、はいはい。卑しいマンコ穴はンポ様をぶち込まれるための構造してるから、そんなことでは死なないんですよー。私と同じマンコ穴なら、もっと意地汚いくっせぇ汁をかき分けて犯してくださる、ンポ様のありがたみを感じてくださいねぇ?♡♡」
「んんん゛っんっぐぅうう♡♡♡ んんぽっ、んっぽ、んぽんぽんっぷぉお♡♡♡♡」
「さあ、いよいよラスト……ンポ様の真名……チンポ様を連呼ですよぉ♡ 喜び汁まき散らしてる卑しい雌穴を、ぶち抜くつもりで腰を振りましょうねぇ? はいどう、ぞ♡♡」
「ぉおおおおおお゛ぉおおっほぉおおお゛♡♡♡ っチンポ様チンポ様チンポ様チンポ様ッ♡♡ チンポ様チンポ様チンポ様チンポ様ぁぁあ♡♡♡ チンポチンポちんっぽ様チンポチンポチンポチンポッ♡♡♡ チポチポチポチポチポチポチポチィィイイイ♡♡♡」
勢いあまって、足がつるんっと滑ってしまう。ちょうど抜ける直前の頃、チンポ様の先っぽに引っかかった私は、そのまま全体重をかけて、堕ちていく。長さにして、30センチ程度。けれどもそれは、脳天まで響くような衝撃♡♡ で……♡♡♡
「ぉ、お゛お゛ぉ゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛お゛ぉ゛お゛ぉ゛お゛ぉ゛♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡ ぃいっぐううううううううううううううううううううううううううううううううううう♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
私は絶叫とともに、その場に倒れ込んだ。顔にぴちゃりと、自分のマン汁が当たったのを覚えている。激しい呼吸の中、遠くで水崎さんの声が聞こえていた。
「ふむ……これで、よしと……あとは耐久ね……この分なら……二時間もあればいいでしょう。木村彩、第二ステージに入ります。拘束シートにつけ、鼓膜へ自身の祈祷アクメ声を連続で……失神中……でも――」
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「~~~♪」
「お、彩。最近調子がいいみたいだな?」
「そうかしら?」
「ああ。ため息もなくなったし、前よりも元気そうだ。カウンセリング、効いたみたいだな」
数日後、私は夫の言う通り、見違えるほど充実した毎日を過ごしていた。頭にかかっていた靄も、胸の中にあった虚無感もない。毎日が輝いて見え、全てのことに感謝して生きれるようになっている。私を見て安心したような笑みを浮かべる夫に、私はにこりと微笑みを返した。
「ふふ、そうかもね。でも、一番は行かせてくれたあなたのおかげよ?」
「お、おい、よせよ……子供の前だぞ?」
「んっふふ、いいじゃない? 毎日毎日、あなたのおかげで生活できるんだもの。ね、今夜……どうかしら?♡ いっぱい……♡」
「お、おい……♡」
「ねー、パパぁー、いつまでママといちゃいちゃしてるのー?」
「い、今行くよ。それじゃあな、彩」
「はぁい、行ってらっしゃい♪」
家族中も順調。夫とも以前よりもうまく話せるし、仲も良くなっている。息子は最近恥ずかしがって私から離れがちだが、あれは照れ隠しだろう。いっつもいっちょ前に硬くしているのを、私は見抜いているんだから……♡
「さて、と。お家の前の掃除……あら♡」
私が玄関先に出ると、そこには見覚えのある顔がやってきたところだった。赤い荷台のバイクに乗った、郵便局員さんが私の家のポストに郵便物を入れている。
「あ、どうも奥さん。どうしたんですか? すっごい元気みたいですね?」
「ええ、とーっても元気。郵便局員さんが届けてくれたチラシのおかげよ、ありがとう♪」
「へへ、そりゃあ良かった。……なんつーか、その……以前よりも、刺激的な服ですねぇ……た、谷間とか、見えちゃってるし……♡」
「そーぉ? それより、郵便局員さんは、マッサージ行った?」
「マッサージ? いやぁ、最近は特に……」
「ちゃーんとイかなきゃダメよ? かたぁくなったところ、にぎにぎ、ぎゅっぎゅってして、しこしこびゅーって、ちゃぁんと、イかないと……♡♡♡」
「ぇ、あ…………え……!?♡」
「あらぁ? こういうこと、言わせたかったんじゃないの……?♡」
「い、いや、その……♡」
「ふふふ……午後、時間あったら来て? インターホンと、ノック三回。ね?」
「へ、へへへ、こりゃあどうも……♡♡♡」
郵便局員さんは、鼻の下を伸ばしながら走り去っていく。さてと、それじゃあ私も、今日一番のやらなきゃいけないことをしないと♡
鍵を閉めてリビングに戻り、全てのカーテンを閉め切ったあとで、服を脱ぐ。シャツも、ズボンも、下着も全て取り払い、身につけるものは「♀」マークの書かれた前垂れを顔に垂らすのみ。モニターの電源を付けると、人のいないリビングのローテーブルで、素っ裸のくせ、顔に一枚布を垂らした下品な女の姿が映っていた。女は片手を高く上げると、布の下から大きく叫ぶ♡
「ンッポゥ♡♡♡ 信者番号:267番、人間型エリート生態雌オナホ・彩ッ! 本日もンポ様のために、お祈りマンコオナニーして、喜び汁をまき散らしまんッぽ♡♡♡ んっぽ、んっぽ、んっぽ、んっぽ♡」