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「咲ちゃんさぁー、マージサンキュねぇー♪」 「ぜ、全然いいよぉ♡ わたしの家だったらぁ♡ き、今日は親もいないしぃ♡」 「今日は宅パコ楽しもうぜぇー♡」  無難な色合いの家具や時計。それらの中央に置かれたリビングのローテーブルには、コンビニのビニール袋、そこから開かれたお菓子や割材が並んでいた。缶チューハイやレモンサワー、カクテルとかウィスキーの瓶、酒類がやる気のない儀式みたいに円形に置かれて、私達はその周りに男女ではさみ合って座っている。  宅パコ。要はセックス込、セックス前提の、ヤりたい男女がヤりまくる、肉欲あふれる宅飲みだ。私が高校生の頃は考えられなかったけど、今じゃこんなのは当たり前だ。もうお互い顔と名前は知っているし、それぞれ気に入った相手と肩を組み合ってキスしたり、手マンされたり、手コキしたり。思い思いに楽しんでいた。私以外は。 「ぁー、いいねぇ、前田さん、ちんぽシャブリうっま♡」 「んっぶ、ぢゅるっ、んっふ……ぢゅるるる」 「つーか、優ちゃんって呼んでいいよね? いやー、優ちゃんおっぱいでっけーし、可愛いし、フェラ超うまいし♡ 宅パコ来て正解だわ♡」  私のボブカットの頭を掴んでぐいぐい喉奥を犯しながら、目の前の男は言っている。ちんぽが大きくてしゃぶりがいがあるのはいいんだけど、こいつってちょっと乱暴なんだよなぁ……。ただ、来年になって就活するようになれば、こんなふうに好き勝手セックスするなんて日は早々来なくなるんだろう。だったらあまり贅沢は言っていられない。頬をすぼめて、舌を巻き付かせ、頭を前後に振ってちんぽを攻め立てる。 「おっ、それやべっ、いくいくっ♡」  再び頭が抑えられる。喉奥までちんぽ突っ込まれて、食道にむかってびゅーっびゅーっ♡ まぁ、ザーメン出されるのは嫌いじゃない♡ それだけ私がエロい、魅力的だ、ちんぽに来るってことだから。少しの間息苦しいのを我慢してから喉から抜くと、金髪で肌を焼いた男は、満足そうにソファの背もたれに体を預けていた。 「はぁー、気持ちよかったぁー……なぁ優ちゃんコーラ取ってくんね?」 「コーラ?」  私は喉に絡んだザーメンを飲み込みながらふとテーブルの方に目をやる。みんなで買った二リットルのコーラは、もう割材にされたりそのまま飲まれて、すっかり空だった。そのペットボトルを軽く振って振り返ると、金髪は違う違うと手を振ってみせる。 「さっき酒入れに冷蔵庫見たらあったんだよ。なー咲ちゃーん、いいだろー?」 「ぇ、えっと、う、うーん……」 「な? 後でこれぶちこんでやっからさぁ♡ 駄目?♡」 「えぇー……♡ じゃ、じゃあ、少しだけなら、別にぃ……♡」 「な? 家主の許可も取れたし、頼むって」  んなもん自分で取りに行けばいいのに。ただ、私はあくまで表に出さず、笑顔で「わかった」と告げてキッチンの方に向かった。仕方がないだろう。あんな子供っぽい相手なんだから、下手に機嫌を損ねてこれからの宅パコを空気悪くしたくない。ただまぁ、あいつの相手はゴメンだなぁ。  私は一人、キッチンに向かった。普段家族の料理とかを作ったりしているんだろう。友達の母親がしっかりした人なのか、綺麗に片付いている。キッチン奥に置かれた冷蔵庫を開くと、タッパーや食材、調味料がきれいに整えられた棚の中に、缶コーラが冷やされていた。その下には、明らかにあの金髪が置いたんだろう、もともとあったものを乱暴に押しやって置かれている缶チューハイが我が物顔で並んでいる。本当にガキ。他人の家の物をなんだと思ってるんだか。  乱れたタッパー類をもとに置かれていただろう場所に並べなおしてから、私は缶コーラに手を伸ばした。 「ったく……それじゃ、いただきま」  誰も聞いていないだろうけど、一応断って缶コーラを一本取った時だった。なにやら後ろから物音がした。振り返ると、一人の青年が立っていた。  宅パコのメンバーじゃない。黒い短髪で、ツンとした目尻が特徴的だった。私よりも……年下、かな。多分。整った顔立ちで、すらりとした細身。猫目もあって可愛いとカッコいいの中間ぐらい。彼は、その尖った両目を見開いたまま、私のことをじっと見てきており口は一文字に結ばれていた。 「あ、ぇ、あの……それ……」  強張った口がようやく開くと、彼は遠慮がちに私の手にしたコーラを指さしてきた。 「ああ、これ? ごめんなさい、君の、だったかな?」 「い、いや、べ、べべ、別に、い」 「……? あー、ごめんね? ウチのやつが一人どうしても欲しいって言ってさ。もしよかったら、代わりの買ってくるよ?」 「い、いや、あの」  彼は口を震わせて、両目を目まぐるしく動かしている。息が荒く、挙動不審だった。なんなんだろう。最近こういう子見ないな。私が彼の言葉を待っていると、ふとリビングの方から声が聞こえてきた。 「ナオー? いるのー?」 「……!」 「お姉ちゃんの友達がコーラ欲しがってるから、一本上げ、お゛♡♡♡」 「弟くーん、悪いねー、コーラ一本もらうわー♡♡♡ ついでにねーちゃんのマンコも―♡」 「お゛っ、ぉ、お゛ぉお♡♡♡」  金髪、ほんと余計なことしか言わないな。私は軽くため息をつきながら、彼の前でコーラを見せて「ごめんね」と告げた。ナオ君は耳を真っ赤に染めて、挙動不審のまま短く「ど、どぞっ!」と言った。視線はちらちらと、リビングの方へと向けられている。きっとお姉ちゃんが何をやっているのかわかったんだろう。そこで何が行われているのかも。絶えず聞こえる水音と嬌声に、予測するなという方が難しい。 「んーと、ナオ君も良かったら来る?」 「ぇ、あ、い、や」 「無理にとは言わないけど……ちょっと興味ありそうだったし?」 「い、い、いいっです。ここ、コーラ、ど、どぞっ!」 「そう? まあ、ありがと。本当はあいつがお礼言わなきゃいけないんだけど、お姉さんが代わりに言わせて?」 「い、いえ……あ、あの……!」 「……?」  ナオ君は遠慮がちに、自分の口元を指さして見せた。別に彼の口元に変わったことはない。とすると、私の? ふと指を唇に当てると、何やらくっついている。つまんで取ってみると、黒いちぢれた毛が一本、私の唇についていた。 「あぁ、ごめんごめん、さっきまでフェラしてたからさ」 「ふ、ふぇ、ふぇらって……!」 「そ、フェラチオ。お口をおマンコみたいにしてさ、じゅぼじゅぼれろーって。何、お姉さんにフェラチオされたい?♡」 「い、いや、そそ、その……!」 「全然いいよぉ?♡ どうする? 一発抜いていくー?♡」 「あ、け、け、結構です!」  相当余裕がなかったんだろう。別にそんなスピードで動く必要なかったはずだ。私が立ち去ってから冷蔵庫なんて開けばよかったのに。 「う、わっ……!」 「おっと」  冷蔵庫に伸ばしたはずの手は、バランスを崩して転びかけた彼の手は、私の胸をむんずと掴んでしまった。 「ぁ……あ……!」 「アハハ、ごめんごめん、邪魔だったかな」 「ごっ、ご、ごめんなさいっ、ごめんなさい!」 「え? ああいや、別に」 「すみません、すみません! すみませんでしたぁ!」  私の言葉を最後まで聞かず、彼は冷蔵庫からコーラを一本だけ取ると、逃げるように二階へと行ってしまった。キッチンに一人残された私は、そっと廊下から彼の行った先を見つめていた。暗い廊下の先で、ドアの締まる音がすると、もうそれ以上音はしなかった。 「……なんだったんだろ」 「優ちゃーん、コーラぁ♡」 「んぉお゛ん♡ お゛っ、ちんぽ、おっぎぃ♡」 「ったく、ガキが……はーい、待っててねー♪」  私は小さく愚痴りながら、若干ぬるくなったコーラを手に、リビングへと戻っていった。 -------------------------------------------------------------------------------  宅パコもだいぶ盛り上がってきた。私達は服装もだいぶはだけて、男たちはみんな裸になっている。女子はというと、酔いつぶれて眠ってしまったものがいたり、誰かが用意したマイクロビキニを着せられたり、私を除いて共通しているのは自分からだったり飲まされたりで、顔を赤くして酔っていた。 「すー……すー……」 「うっはぁ、やっぱこいつの体エロいんだよなぁ、寝ているのに生ハメやっべッ♡♡♡」 「ほーれ、ケツ穴こんな押し広げられてヤベーだろぉ?」 「お゛ッ、んぉお゛ッ、おっほぉお゛♡♡」 「ケツ穴だけで喜んでんじゃねえよ、マンコ締めろ♡」 「んっぐ、なかっ、なかでこしゅれるっ、んっぐ、ふっぎぃ♡」 「あー、ダブルフェラやっべぇ……♡」 「んれぅ、ぢゅる、れろれろ♡」 「金玉どぉー?♡ きもちぃー?♡」  酒池肉林とはこのことだろう。テーブルの上には空になった缶チューハイやビールが転がっていて、周りではチンポがマンコを求め、マンコがチンポを求め、大乱交チンハメブラザーズって感じ。全員が穴兄弟や竿姉妹になっていく中、私はこっそりと服を正していた。 「あれ、優ちゃーん、どこ行くのよ♡ これ終わったらおまんこしよーぜぇ♡」 「あ、ちょっと疲れちゃった、トイレ行ってくるから、楽しんでおいて♪」 「あーそう? ま、俺はいつでもいいからさぁー♡ おらッ♡」 「んっぎっ♡ ぉっ、おまんこ、きっくぅ♡」  よし、これでいいだろう。私はこっそりとその場を抜け出した。雌声響くリビングの扉をパタリと締めてから、ゆっくりと二階に上がる。さてどの部屋かと見まわしたところ、目的の部屋はすぐに見つかった。暗い廊下の突き当りに、うっすらとドアの輪郭が浮かんでいる。足音を忍ばせて近づくと、中には……。 「お、姉、さん……おねえ、さん……!♡」  片手を自分の鼻に当てて、体を揺らしながらオナニー真っ最中のナオ君の背中があった。なんだ、やっぱりムラムラしてたんじゃない。私はこっそりと彼の部屋に入っていくと、揺れる肩に両手を置いた。強張る肩を掴んだまま耳元に、 「オナニーなんてしてないで、お姉さんが抜いてあげよっか?♡」 「……! ッ!? ~~~っ!」  と続ける。ナオ君はそのまま跳ね上がると、ずり下げたパンツとズボンを急いで履きなおして、私に向かって向き直っていた。顔を真っ赤に、耳までわかりやすく赤くし、目は白黒、えずくように口は動くも声は出てきていない。何よ、かわいい反応するじゃない♡ 「お、お、お、おねえ、さんっ!」 「はーい、お姉さんでーす♪ 前田優っていうの。好きに呼んで?」 「な、なな、なんでここに?」 「いやぁ、さっきコーラもらってっちゃったでしょ? せめてお礼に一発抜いてあげないとな―って思ってきたんだけど……ふふふ、さっき私のおっぱい触った手、嗅ぎながらオナニーしてたでしょー?♡」 「そ、それは……」 「そんな残り香じゃなくって、本物濃厚おっぱいの香りを嗅ぎながら、ザーメンびゅっびゅーってしたほうが気持ちよくなーい?」 「ご、ごめん、なさい……」 「謝んなくっていいよ、ね、どうかな?」 「ごめん、なさい……ごめん、なさい……ごめんなさい……」 「……? ねえ、ちょっと、大丈夫?」 「ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……」  私やようやく、彼の異常に気が付いた。俯いた顔の目は焦点があっておらず、小刻みに揺れており、肩や手も震えている。股間は勃起しているはずもなく、うわごとのように呟き続けている。明らかに普通じゃない。どうしてそうなったのか、けれどそれが、私が原因なことだけは間違いなかった。  いったいどうするべきなのか、私は頭を悩ませた。正直、怖い。何をされるかわからない。けれど、こんな状態の彼をこのまま放っておくわけにはいかない。震える彼の両手を取って、私は包むように両手を重ねる。  潤んだ彼の目が向けられるけど、寄り添って静かに言い聞かせた。 「大丈夫、大丈夫だよ……私は、ナオ君の味方だよ」 「……」 「謝らなくていいから、座って、落ち着こう? ね?」 「は、はい……」  彼の手を握ったまま、背中をさすってベッドのふちに座らせる。とにかく、今はだれも入ってこない方がいいだろう。開きかけだったドアをしっかりと閉じてから、私は彼の隣に腰を下ろし、背中を撫で続けた。  気持ちのいい時間ではない。気まずい空気が、私達の間を流れていく。それでも、私はなんとなく、彼を置いて逃げ出すことはできない気がした。粗い息を繰り返す彼の背中を撫で続け、極寒の中にいるかのように震える手を握り続け、ようやくその呼吸も震えも落ち着きを取り戻したころ、ナオ君はちらりと私の方を向いた。  きれいな瞳だった。真っ黒で、よく見ると少し青い。ツンとしているから少し怖いというかクールな印象だけど、優しい目をしている。潤んだ目の端から一筋、涙の跡が乾きかけていた。ナオ君はまた視線を自分の両手に戻すと一言、 「ありがとう、ございます……」  と、消え入りそうな声で漏らした。 「ううん。私こそ、ごめんね?」 「い、いいんです、優さんが、悪いんじゃないんです……」 「でも……」 「本当、に……優さんじゃなくて、俺が、悪くって……俺は、その…………」 「……?」 「……」 「……無理しなくていいから、もしよかったら、聞かせて? 絶対否定しないって、約束するから」  ナオ君は少し沈黙した後、静かに話してくれた。  結論を言えば、彼は『女性恐怖症』というやつだった。まあ、大学で習った内容を当てはめて、恐らくそうなんだろうと私が考えるだけだけど。  彼は昔、中学生のころに女の子から虐めにあったのだそうだ。今の彼を見ているとそんな風には見えないけれど、中学生の部活で撮ったという彼の写真には、ニキビの多い、いかにもオタクという雰囲気の少年が映っていた。いたるところで女子に陰口を言われ続けていた彼は、ある時一人の女の子と付き合った。胸躍らせた彼だったが、当然のように女子グループのからかいでしかない。二人きりで初めてのキスをしようという時、その顔を写真に撮られ、全校にばらまかれた。  学校内の序列の最下部。いじめられている男子のキス顔なんて、あの年頃の子からしたらからかうおもちゃにはうってつけだ。事情を知らない女子からすれば、『オタク男子が告白して、無理やりキスを迫ってきた』とか『フィギュア相手にキスしていた顔の隠し撮り』みたいな、適当な都合のいいシチュエーションを、好き勝手つけ足せばいいだけだ。かくして彼は、学校中の女子から『キモイオタク男子』の烙印を押されて、人間扱いをされず、それが深く刻まれてしまっている、というわけだった。 「……そうだったんだ……」 「お、女の子が嫌いなわけじゃ、ないんです……大学入って、イメチェンして……な、何回も、直そうとしたんですけど……た、ただ、どうしても……あの時のことが、忘れられなくって……」 「……エッチどころか、お話も、できない?」 「……はい」    唖然とした。女性恐怖症なんて、本当にいるのかと。そりゃあ、私が高校生だったころ、ハメ穴フリー法が施行される前ならわかる。クラスに一人、かたくなに女子と話そうとしない男子だっていた。しかし今となっては、頼めば誰だってハメさせてもらえるし、異性の交遊は当たり前のはず。けれど、彼の態度に嘘はない。私とこうして話している間も、時折辛そうに目をつむる彼は、震える手を固く握りしめていた。 「……信じられない……ですよね」 「う、うん……驚いている……」 「ごめんなさい……あんなことして、き……気持ち悪かった、ですよね……」  ナオ君は俯き、震えながら目をぎゅっと閉じている。そんなことないよ、平気だよ。そう語り掛けるのは簡単だ。そんなことなら何度も言っている。胸が締め付けられる思いに、私はいつしかその場を離れるなんて選択肢は消えていて、どうしたら彼の苦しみを除けるか。そればかりを考えていた。 「……そうだ」  スカートのポケットに手を伸ばし、私のスマホを開いて見せる。 「ナオ君、見て?」  ちらりと開いた視線、目の前のスマホにナオ君はまた震えたけれど、私は電源ボタンを押し込んで、電源を落として見せた。パワーオフの文字と共に、スマホの画面は暗くなり、私はそれを遠く離れた部屋の隅へと置く。そのまま彼の前に移り、服を脱いでいく。シャツを脱ぎ、スカートを脱ぎ、下着もストッキングも、指輪やイヤリングすら、一切を脱ぎ捨てて、裸になる。  私にとっては、いや、今の世の中、こんなのなんてことはない。男の前で裸になる。ただそれだけだ。けれど彼は初めてのことなんだろう。見開いた両目の、小さく絞られた焦点が、私の体の上を戸惑いがちに這っているのがわかる。私は両手を広げて、彼にその体を表も裏も隅々まで見てもらった。 「はい、何にも持っていないでしょ?」 「は、はい……」 「……辛かったね。私、何したらいいのかわからないけど……私に思いつくのはこれくらいだから……」 「ゆ、ゆう、さん……?」 「ナオ君の辛い思い出、私が全部、塗りつぶしてあげるから」 「優……さ……」 「お姉さんに、任せて?」  私は彼に体をくっつけながら、静かに唇を合わせた。 ------------------------------------------------------------------------------- 「ぁっ、あ、ゆ、ゆう、さん……!♡」 「気持ちいい……?♡ 我慢しなくて、いいからねぇ♡」 「……っ、ぅ、ぁぅ……♡」  ナオ君は私の隣で、シーツを握り締めながらがくがくと腰を跳ねさせていた。ズボンもパンツも脱がせて、その体の真ん中から雄々しく勃起するおちんぽを、上下にしこしこ、しごいてあげる♡ 私の指が、チンポの血管やカリに引っかかる度、ナオ君はびくっと動いて、先っぽからカウパーを飛び出させていた♡ 「ご、ごめ、な、あ♡」 「謝っちゃダーメ♡ 私も楽しいんだよ?♡ だから気にしないで?」 「そ、そうなん、ですか……んっ♡」 「うん、ナオ君のおちんぽ、おっきいし、手コキし甲斐があるなぁ……♡」 「そ、そんな、こと、あっぁ♡」  女の子みたいに喘ぐナオ君を見ていると、私の胸の奥がぞくぞくする。可愛らしい顔立ちと、クールな瞳が合わさって、彼は十分に魅力的だった。それに……♡ 「ほんと、おっきぃ……♡」  ナオ君のおチンポは、相当大きい方だった♡ 私の這わせる指は回りきっておらず、上下に擦るストロークも長くなる♡ これだけのおチンポだったら、いろんな女の子と遊び放題だろうに。けど……。 「ねえ、ナオ君」 「な、なん、ですか……♡」 「もしかしなくても、童貞……?」 「は、は……い……♡」 「だよね……♡♡」  これだ。これだけの巨根の初物を、私が味わえる♡ 女を知らない、無垢なおちんぽに、私の雌穴が、初めての快感を教えられるんだ♡ そんな役得ってある? 今時童貞なんて、小学生ですら見つけるのは難しい。今となっては女に興味のない雌男子か、先天性のEDくらいなもの。この肉に染み込む初めての女の汁は、私の物なんだ♡♡♡ そう思うとゾクゾクしてしまう♡ そして、この子が初めて自分の汁を味わわせる雌も、私なんだ♡ 「おっぱい、触る?♡」 「い、いいんです、か?♡」 「ダメなわけないじゃん。ほら、さっき匂い嗅いでた、おっぱいだよぉ……♡」 「ぁっ、ん、ふぐ♡♡♡♡」  ナオ君は目をとろけさせて、私のおっぱいに顔をうずめた♡ 息を吸い、遠慮がちに舌を這わせ、伺うような視線の彼に乳首を近づけてあげると……ちゅうちゅうと赤ちゃんみたいに吸い始める♡ 「美味しい?♡」 「は、はぃ……♡」 「んっ、ぁ♡ よかった♡♡ 私も気持ちいい……♡ 私のおっぱい、大きいでしょう?♡」 「すっごい、やわらかい……♡」 「102で、Kカップなんだよぉ……♡ 赤ちゃんみたいに、いっぱい吸っていいからねぇ♡」 「ん、っちゅっぢゅぅ♡」  可愛いなぁ♡ 必死にこんなに吸っちゃって♡ 私のこと、あんな切ない目で見つめてる♡ 結構カッコいい系のお顔なのに、今はまるで子供みたい♡ 考えたら、中学生の時にそんなことがあったんだったら、彼の、女性に対する経験は、まだあの時のままなんだ……♡ 「ゆ、ゆぅ、さん♡♡ ぁっ、あっぐ♡」 「イキそう?」 「出る、でちゃう、でちゃっ、ぁ♡」 「えーっと、ティッシュティッシュ……んー、ちょっと遠いな、我慢して?」 「むり、むっり♡ ぁっ、でる、でるでるでるでちゃう、ぁっあぁ♡♡♡♡♡♡」 「しょうがないなぁ……♡」  顔をぶんぶん振って腰を押し上げるナオ君に、私はくすりと笑って、 「あっむ♡♡」  びくつくおチンポの先っぽを咥えた♡ 温かい口の中で、舌が亀頭を舐めた瞬間、 「お゛っン♡♡♡♡♡♡」  低く、ナオ君は呻きを上げた♡ あーあ、あんなにのけぞって震えちゃって、そんなに気持ちいいんだぁ……あ、あれ……ちょ、ちょっと、待って……多―― 「ん゛っぶ♡♡♡♡♡」  口の中へぶちまけられる精液に、私の頬が膨れていく♡ 上あごに当てるようにしてるから、せき込むことはないけれど、この子のザーメン濃ゆ……♡ 口の中はあっという間にナオ君のザーメンに一杯になっていく♡♡♡ たっぷり十数秒の射精を終えた頃には、私の口の中は精液で満たされて、鼻からはザーメンが垂れていた♡♡ それを何とか、喉へと流し込み、大きく鳴らして胃の中へと落としていく♡♡♡ 「んっ、んっぐっっむ゛♡♡ んぐっ、はぁ゛っ、はぁ゛っ♡♡♡ はぁぁ゛♡♡♡」 「ゆ、ゆう、さん……す、すみません、俺……♡」 「あ、あやまら、ないで……ナオ君、すっごいね……♡ ザーメン、濃ゆいし、相当エッチなちんぽじゃん……♡」 「そ、そう、なんですか……♡」 「うん、すごいよ……ほら……見て?♡」  ナオ君の目が見開かれて、私のおまんこに視線が注がれる。見られて余計に感じちゃうかも♡ 私が指で開いてたおまんこからは、透明な、というよりも、半分白くなっている♡ 本気汁滲んじゃってるじゃん、やば……♡  でも、私の恥ずかしい肉穴を見ていると、さっきザーメンぶっ放したばかりのナオ君おちんぽは、むくぅっ、むっくぅ♡ と大きさを増していき……ものの数秒でまた、フル勃起した♡ 自分の回復の速さに彼自身も驚いているみたいだったけど、女がおマンコ見せて、男がチンポ勃起させてるなら、やることなんてたった一つだ♡ 「セックス、しよっか♡」  私の言葉に、彼は私のことをじっと見つめたまま、こくこくと頭を縦に振っていた♡ 可愛い、もうおマンコすることしか頭にないって顔だ♡ 私は座っている彼を跨ぐと、肩に手を添えながらおチンポに手を添える♡ チュポっと先っぽだけ入れたら、あとは……♡ 「んっぐ、ぎゅぅうう゛♡」  下まで腰を降ろすだけ♡ だけ、なんだけど、やっばい、これ、えっぐ♡♡♡ 「ゆ、優、さん……♡」 「だ、大丈夫、だい゛♡♡ じょうぶ、だか、らぁ♡♡」  なんてナオ君を安心させるために言うけど、正直全然大丈夫じゃない♡♡♡ イった♡♡ 一回下までぶち込んだだけで、イっちゃった♡♡  まぐれなんかじゃない♡♡ 今度はゆっくり動いてみるけど、ナオ君のチンポはカリ高で、中太……♡ ゆっくり引き抜けば♡♡♡ 「おっ、おおん゛っ♡ おおおっほ、おぉお゛お゛お゛お♡♡♡♡」  気持ちのいいところ、全部ひっかいてくる♡♡♡ これ、やばい、相当やばい♡♡ こんなの耐えられない、絶対無理♡♡♡ でも動かなきゃ、始めたのは私だ、私が、彼の初めてを最高の体験で終わらせてあげないと♡ だっていうのにあまりの快感に体が思うように動いてくれない♡ 歯がゆい思いと快感に歯を食いしばっていると、不意に体が持ち上げられた。 「ふぇ……?」  何が起きたのかと周囲を見回したら、目の前には、ナオ君の胸板が。背中を抱きしめられている? おまんこの快感から、ようやく意識が戻ったころ、背中に柔らかく、お尻の方からシーツの感触が広がっていく。頭に手を添えられていると、緊張した面持ちのナオ君が、私をじっと見てきていた。 「だ、大丈夫、ですか……優さん……♡」 「ご、ごめん、ね……気持ちよく、なかった?」  ナオ君は言葉に詰まるも、すぐに頭をぶんぶんと左右に振った。そしてまた、あのまっすぐな瞳を向けてくる。 「なんか、俺ばっかが、してもらってるなんて、できないですし……なんか、動くのすっごく、辛そうだったから……」 「ナオ君……」 「優さん。俺に、俺に、させてください。下手糞かもしれないけど、一生懸命やります。だから……優さん、俺と、セックスしてください……♡」  あ、やばい、やばいこれ……♡ ナオ君の、真剣な表情。これ、嘘なんてつけない子の顔だ……♡ 彼は初めてなんだ、今までされるがままだったけど、今やっと、彼の意志で、私とセックスしたいって、ちんぽをまんこハメまくりたいって、言ってきてるんだ……♡♡♡  もうおまんこに、生チンポ入ってきているけど、今からが、スタートだ……今からが、本番なんだ……♡♡♡  私のおまんこはきゅっと締め付けて、彼の首と、腰の裏にそれぞれ手足を絡めていく♡♡♡ 「いいよ、その代わり……約束して……?♡♡♡」 「なんですか……♡♡♡」 「絶対引かないで、めちゃめちゃに、犯して♡♡♡」 「……頑張ります。痛かったら、言ってください♡」 「優しいなぁ、君は……じゃあおねがい……♡♡♡」 「はい……フンッ♡♡♡♡」 「んっぐゅぅッッ゜♡♡♡♡♡♡♡♡♡」  どぶぢゅっと、一発目から、即アクメ♡♡♡ 冗談じゃない♡♡♡ 本当だ。彼が体重をかけてちんぽをおまんこの中に沈めこむと、気持ちのいいところが押され、引き抜かれると感じるポイントが、中太カリ高ちんぽにえぐられる♡♡♡ 「っぐっ、ゆう、さんっ……♡♡♡」  ナオ君は快感に耐えながら腰を揺らすけど、私の方はそれどころじゃない♡♡♡ 「お゛オお゛お゛ぉ゛お゛おッッ♡♡♡♡ お゛ッ、んぉお♡♡ ンお゛お゛おぉおおッっ♡♡♡♡ んぉおおおおおおおおお♡♡♡♡」  チンポが突っ込まれて、引き抜かれて、そのたびに気持ちよさが全身を駆け巡る。私の姿に、ナオ君は心配になったんだろう。ぴたりと腰を止めて見つめてくる。 「優さん、大丈夫ですか?」 「や、やらっ、やだやだっ、止めないでっ♡」 「いいん、ですね♡」 「うんっ、いい♡♡♡♡ ナオ君のおちんぽ、これ、すっごくいいの、だから、絶対、とめなぃっひぃいいい♡♡♡♡」  どぢゅっどぢゅっどぢゅっどぢゅっ♡♡♡♡  腰の回転が早まっていく。目の奥がちかちかして、おまんこの奥から汁があふれて、おチンポが引き抜かれるたびに、どぢゅっどっびゅっと、マン汁あふれていっちゃう♡♡ 「ぉ、お゛っ、んぉおオお゛お゛ぉ゛お゛おッッ♡♡♡♡ お゛ッ、んぉお♡♡ ンお゛お゛おぉおおッっ♡♡♡♡ ぎもぢぃっ、きもっぢぃい♡♡♡♡ おまんこ、おまんこきもぢぃいい♡♡♡」  今までにない快感に、えげつない声があふれ出る♡♡ それでもナオ君は止まらない♡♡ 私の言葉通り、一生懸命動く、そのたびに……私の奥から獣のような声が鳴り響く♡♡♡ こんなの女として出しちゃいけない、でも構わない、そんなの考えてられない♡♡ 体の奥からあふれ出る雌の声を、ただ精一杯に鳴らしながら、私は腰を絡め続けた♡♡ 「おぉぉお゛っほぉおおお♡♡♡♡ おまんこっ、おまんこきもぢぃい♡♡ ぃっぐ、いっぢゃう、すぐいっぐ、いっぐの、ぃぐいぐいぐ♡♡♡♡ まんこぉ、おまんこいぐぅう♡ まんこ、まんこ、おまんこおまんこおまんこおまんこいっぐ、ぃっぐぅうう♡♡ まんこいぐまんこいぐまんこいくまんこいく♡♡ まんこいぐまんこいぐまんこいくまんこいく♡♡♡ 童貞チンポでまんこいく♡♡ 初物ちんぽでまんこいぐ♡♡ まんこまんこまんこまんこぃっぐぅう♡♡ 童貞でかチンポ様に、淫乱乱交パーティ抜け出した変態女子大生マンコ、完全陥落雌落ちアクメ決め混んじゃいましゅうう♡♡♡♡」 「優さん、お、俺、出そう」 「出してぇ♡♡♡♡ お願い出して、ぜんぶ、全部出して♡♡♡ 童貞君の初物ザーメン、全部私の中に出して♡♡♡ のこらずびゅーって、金玉からになるまで出していいから、孕んだら産むっ♡ 赤ちゃん孕むっ♡ 孕ませてっ、おねがい、こんな相性いいチンポないのっ♡♡♡♡ このちんぽがいい、もうこのちんぽあればいい♡♡♡♡ だからおねがいちんぽ、ちんぽちんぽざーめんだして、チンポザーメンぶちまけてぇええ♡♡♡♡」  どっびゅぅーーーーーーーーぶっびゅ、びゅるるるっびゅぅうーーーーーー♡♡ びゅるるう、ぶっびゅぅううう♡♡ っびゅっびゅっ、ぶっびゅぅーーーーーー♡♡♡♡ 「ん゛んぉお゛ぉおっほぉおおおおお♡♡♡♡ ちんぽっ、おまんこに、おまんこにざーめんきたっ、ちんぽざーめんきったっぁあぁあ♡♡♡♡ ぁーーおまんこ、まんこ、まんこやけるっ、まんこやけぢゃう♡♡♡♡ あっぢゅぃ、あつぃ♡♡♡ あっついちんぽでいっぐ、いぐいぐいぐいっぐぅうう♡♡♡♡ ちんぽちんぽちんぽちんぽちんぽぉおおおおおおお♡♡♡♡」  ぶっびゅぅうびゅるるるるるっびゅっぶ♡♡♡ ぶっびゅっびゅっ、ぶびゅっ、ぶびゅっ、びゅるぅーーーっ♡♡♡♡ 「ぁっ、あ゛っ、二発目っ、抜かずににはつめぇ♡♡ おちたぁ、もうおまんこおちた、もうこのチンポないと駄目の、めすおちまんこになった、なっぢゃったぁぁ♡♡♡♡ ぉっおっほぉお゛ッんぉおおおおおおおお♡♡♡ ぁっ、ぁっぉおっほぉいっぐぅうううう♡♡♡♡♡」 -------------------------------------------------------------------------------  白い壁に、片足をつける。何とか自分一人でも大丈夫そうだ。私はおまんこに指を入れて、ぐっと片側に穴を広げた。ごぼっ、ごぼっと、水の中に住んでいる生き物のような音を立てながら、私の穴から、カスタードみたいなザーメンが流れ落ちていく。 「うわ……♡♡♡」 「いやぁ、すっごい出したねぇ、ナオ君♡♡」 「す、すみません……」 「謝んなくていいよ、私が出してって言ったんだから……気持ちよかった?」 「……い、今までで、一番……」 「よかった♡♡ ほら、シャワー貸して♡」  受け取ったシャワーヘッドでお湯を出してもらうと、それをおまんこに当てて掃除する。中に出されたザーメンをかきだして丁寧に洗うけど、こんな濃度のもの出されて大丈夫かな。一応今日は大丈夫な日だけど……多分日付を選べば、間違いなく一発妊娠だ。その後は首から下をさっと汗を流す。洗っている途中で、ナオ君が私のおっぱいを見ながら、おチンポ勃起させていた。そんな彼の額を、軽く指ではじいてみる。 「痛っ……」 「なーに見てんのよ、エロガキ♡」 「が、ガキって……二個しか違わないじゃないですか……」 「ふふ、今日はもうダーメ。君くらいのチンポなら、他に引く手数多だろうからさ、自信もって女の子に声かけなよ」 「……は、はい……」 「よろしい♪ それじゃ、自分で洗いな? 私は先に出るから」  まあ、これでいいだろう。去り際にナオ君の肩を軽くたたいて浴室を出ると、借り物のバスタオルで体を拭っていく。  童貞の男の子が、初めての女に恋心を抱く。そんなのよくあることだ。けど、それじゃいけない。世の中に星の数ほどいる女を私だけで済ませちゃいけないんだ。いろんな人といろんなセックスをして、いろんな経験を積むことが、結局彼のためになるはずだ。だから…… 「あっれぇー、優ちゃーん、ここにいたんだぁ?」  ……だからってこいつの侵入を許したつもりはないんだけどなぁ。  裸の体をタオルで隠しながら後ろを振り向くと、脱衣所の扉を開いて金髪が私を見つめてきていた。遠慮なしに、既にチンポはフル勃起させて、得物を前にした獣が涎を垂らすように、先走りをあふれさせている。 「……鍵、締めていたと思うんだけど」 「家の脱衣所の鍵なんて、あってないようなもんじゃん? つーか優ちゃんお尻の形めっちゃエロぉ♡ なーなー、誰かと楽しんだ後ぉ? 今度は俺とやろーぜぇ?」 「いや、まだ体拭いてる途中だし」 「だったらこのまんまヤっちまおうよ、な? いいだろ?」 「あの、ちょっとマジでさ」 「遠慮すんなって、な? 俺のでおまんこぐっちゃぐちゃにして」 「あの!」  脱衣所に低い声が響き、金髪の動きが止まる。ふと私と金髪が声のした方に顔を向けると、ナオ君が眉をひそめて立っていた。 「優さん、嫌がっていますよ?」 「あ? えーっと、あ、咲ちゃんの弟君? わりーんだけど、今ちょっと」 「優さんが嫌がっているの、わかんないんですかって聞いてるんです」 「あ。ち、ちょっと、ナオ君……!」  ナオ君は私の手首をつかむと、金髪のもとから自分の方へと引き寄せた。私はされるがまま、金髪も間髪入れぬ動きに私を掴む暇もない。ナオ君はちらりとだけ私を優しく見つめると、再び強くにらみつけながら金髪に詰め寄る。 「それと、脱衣所の鍵。締めておいたはずです。何してんですか」 「……何って。あんなの指で簡単に」 「方法を聞いてんじゃねーんですよ。俺の家の鍵を、百歩譲って家の中の人間ならともかく、単なる赤の他人のあんたが、何の領分で開けているんですかって聞いてんですよ。そこまで言わねーとわかんねーんすか? 脳みそ入ってねーんすか?」 「……はぁ? 何こいつ生意気じゃん? おめーさぁ、優ちゃんの王子様ぁ? 何なら俺と勝負してみっかぁ?」 「は? 勝負?」 「勝負だよぉ~。優ちゃんイかせられた方が、優ちゃ……ん……を、好き、に……」  金髪の言葉尻がすぼんでいく。その視線は、自分より身長の低いナオ君の、体の真ん中に向けられていた。だらんと垂れさがった彼のおチンポは、その状態ですら金髪のいきり立ったモノより大きい。金髪のチンポは、見る見るうちに小さくなっていき、その差を惨めに広げていく。  一方でナオ君の視線はじっと金髪の浅黒い顔に向けられている。肩に手をつきだして壁へと押しやると、彼は低い声でつづけた。 「優さんは賞品じゃないでしょ。勝つとか負けるとか、そーゆー話じゃねーんですよ。これ以上馬鹿なこと言いだしたら、姉ちゃんの友達でも容赦しませんよ」 「あ、あはは……ま、まあ、落ち着こうじゃん? 暴力、よくなくね?」 「なら、さっさと出て行ってください。さあ」 「わかった、わかったって……失礼しましたぁー……」  金髪はすごすごと、すっかり縮んだイチモツをしまい込んで、リビングの方へと戻っていった。脱衣所の扉を閉め、もう一度しっかりと鍵を閉めてから、ナオ君は私の方を向きなおる。 「……すみません、つい」 「あ、い、いいよいいよ、あいつ、すっごいしつこかったしさ、助かったよ」 「いや、その……違くって……」 「違う……?」 「……いや、なんていうか……俺……やっぱり、優さんが他の人とセックスするの、どうしても、なんか……無理で……それで……つい……」 「ナオ君……」 「あ、で、でも、俺がそう思ってるだけですから! 別に、優さんが、したいならだれとしても良いと思いますし、お、俺のことなんて別に、あ、でももし万が一優さんがしたいと思ってくれたら、してくれたらうれしいなぁっていうか、はは、は……は……っくし」  慌ててそこまで言ったナオ君は、目を泳がせながら最後に大きくくしゃみをした。照れくさそうに「冷えちゃったみたいです」と笑った彼は、もう一度浴室へと戻っていく。すれ違った彼に、私は少し思いとどまるも、やっぱり振り向いて、声をかけた。 「ねえ」  閉じかけた浴槽の扉の向こうで、ナオ君が私を見つめる。 「ナオ君は?」 「……え?」 「ナオ君は、私以外の女の人と、セックスしたいって、思う?」  ナオ君はその問いに、耳まで顔を赤くして、ぼそっと一言……。 「優さん以外は、その……興味、ないです……♡♡♡」  それだけ告げて、扉はぴしゃりと締められた。すぐにシャワーの音がして、ナオ君は体を洗い始める。私はふと、洗面台の鏡を見た。裸でしばらく突っ立って、もう体はすっかり冷えたというのに、鏡の中の私は、不自然なほどに、頬を赤く染めていた。 「か、風邪、引いた、かな……ハハハ……ハ…………♡♡♡」  気が付くと私は、浴室のドアを開けていた。

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ジョン

優さん優しくて良い女過ぎるし、ナオ君カッコ良い!

緒又しゆう

優さんは理想の優しくてエッチなお姉さんに仕立て上げました。 なお君もね、実はいい男なんですよ(*´ ω `*)