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 リビングでスツールに座ったまま、黒い長髪の少女は微笑んでいる。手には可愛らしい装飾を施された手鏡が握られており、彼女はしきりに自分の頭の横を眺めている。彼女のサイドヘアは丁寧に編み込みをされており、カチューシャかなにかを付けているかのようだった。自分の髪に施されたそれを見て、胡桃は顔を綻ばせる。 「ママ、反対側もできてる?」 「ええ……もちろん! ほぉら、できたわよ?」 「わぁ♪ パパ、見て!」  娘に聞かれ、母・留美子はにっこりと笑顔でこたえる。娘にそろえているのだろうか、彼女の頭にも手の込んだ可愛らしい編み込みが施されてあった。セミロングの髪に、美しい顔立ちが良く映える。しかし、彼女の表情にはどこか陰りが見えている。  そんな彼女の様子など知らず、胡桃は立ち上がると食卓で麦茶を飲みながらスマホを手にした父親のもとへと駆け寄っていった。 「どう? パパ、可愛いかな?」 「おお、可愛いぞぉ胡桃。ママにやってもらえて良かったなぁ?」 「ぇ、えへへ……じゃ、じゃあ私、部屋、戻るから!」 「おう、あれか? 今日はなんかのダンジョン?」 「そ、そんなところ!」 「そうかそうか、まあ、やりすぎるなよー」 「うん。ママ、ごちそうさま!」 「え、ええ。お粗末様」  リビングを後にし、二階へと上がる足音が離れていく。残された留美子はその足音を追うように視線をやってから、留美子はテーブルにつく。 「あの子、大丈夫かしら?」 「大丈夫って、何が」 「あの子の様子よ。この間まで、おしゃれなんか気にかけなかったし、部屋から一歩も出なかったのに。急にこんなに変わるなんて……なのに、学校には行きたくないって言うし」 「そりゃ学校行くのに時間はかかるだろ。あれだろ、あのゲーム。あん中で友達でもできたんじゃねーか? まあ高かったけど、やらせてよかったな」  父親はスマホでネットサーフィでもしているのか、絶えず画面に指を走らせている。口ぶりでこそ胡桃の変化に喜んでいたが、その実話しながら一度も留美子に目を合わせようとはしない。留美子はテーブルの下で一人、拳を握りしめた。 「そ、それが問題なのよ! あの子の最近仲良くしている人……何か……変なのよ!」 「は、変? 変って何が」 「何がって……よく、わからないけど……で、でも何か変なのよ! この間二人で一緒に遊んだって言っていたし」 「良いことじゃねーか」 「ち、違うの! 今までだって、一緒に遊ぶ人はいたけど、だから、なんとなく変で」 「だから、何が変なんだって」 「それは……うまく言えない、けど……」 「あのなぁ」  スマホを触るのとは逆の手で、父親はソファを軽くたたく。留美子の体が軽く跳ね、父親は彼女の顔を睨めつけた。 「そりゃ二人で遊ぶ人ぐらいできるだろ、そういうゲームなんだから。お前は何が言いたいんだ」 「だから、何か、変で……」 「だからその変な理由がわからないんだろ? お前なぁ、母親として胡桃のことが心配なのは良いが、ちょっと行き過ぎじゃねーのか? それともなんだ、友達面接でもするか? ぜひとも御社の胡桃ちゃんと良好な関係を、ってか? そんなバカなことがあるかよ」 「そ、そんなんじゃない……でも、でも、何か、危ないことに巻き込まれているんじゃ」 「大丈夫だって、あのゲームは日本一ハッカーのいない安全なゲームだ。運営が四六時中監視してるし、そのことについては、俺も確認してる。もし万が一SNSで変な目に合ってないかは、俺ら二人で、毎日チェックしてるだろ? それでもまだ足りないってお前が言うもんだから、もう一機買って、見守りさせてんじゃねーかよ」 「そう、だけど……わ、私は胡桃ちゃんのことが心配で……」 「ああそうだよな。心配だとも。俺だって心配だ。俺にとっても一人娘だ。だからその気持ちは痛いほどよくわかる。けどな、親のそういう過剰な心配だとか気遣いってのは、子供は感じ取るんだよ。お前が心配性なのは知ってるけどな第一過保護が」  彼がそこまで言いかけたときだった。不意に着信音がリビングに鳴り響いた。画面をちらりと見ると父親は「悪い、仕事」と一言残してスマホを耳に当てた。留美子は片手を軽く上げてそれに応えるが、残された逆の手はより強くテーブルの下で握られていた。 「はい、草加です……橘か。どうした……来週の出張? ああ、その話なら……」  低くかしこまった声で部下らしき人物と話を進める父親だった。プライベートに突然仕事の電話。ない光景ではない。しかしベランダに出て、煙草をふかしながら話す彼の声色が、外に出てしばらくして柔らかくなるのを、留美子は聞き逃さなかった。いや、聞き逃すことができなかった。  窓越しにうっすらと聞こえる声が、彼女の耳に届いてしまう。 「おお……おお……つーかお前なぁ、家にいるとき電話かけんなつってんだろー? ……出張な、わかってるって。俺とお前、二泊三日……そう……そうだ……なんだよ、今から楽しみか? …………心配しないでも可愛がってやるよ……は? ビデオ通話? なんだよ……」 『せん……ぱぁい……み、見えて、ますかぁ……? もぉ、こんなに、なってるの……早くゥん……おねがぁい……♡』 「……しょうがねえ女だ……ちょっと待ってろ、そのままでな、イクなよ?」  煙草の火を消し、通話を終えて戻ってきた父親は、ポケットにスマホをしまったまま財布を逆のポケットにしまい込んだ。 「悪い、ちょっと言い過ぎたわ」 「い、いいの。ごめんなさい……あの、ど、どこ行くの?」 「後輩から呼び出し。ちょっと時間かかるわ。朝には戻るから、先寝ててくれや」 「え、あ……い、今、から?」 「ああ、緊急らしいわ。まあ仕事だし仕方ねーよ」 「……そ、その今日って、スる日、じゃ……」 「あ? あー……悪い、また今度で頼むわ。結構急な用事なんだよ」 「……そう……いって、らっしゃい」 「おう」  父親は留美子に短く告げると、ぱたりと扉を閉じて行ってしまった。しばらくしてから、エンジン音が遠くから聞こえ、遠ざかっていく。一人リビングに残された留美子は、力なくふらふらと立ち上がると、壁に手をつきながら歩いていく。胡桃はもう寝ているのか、あるいはログインしているのか、彼女の部屋からは物音ひとつしない。  暗い表情のまま夫婦の寝室に入ると、留美子はタンスの上に飾られた写真達の前に立った。家族の写真、親子の写真、それらに交じって若かりし頃の、夫婦の写真と、カレンダーもある。スタンド型のカレンダーには、経過した日に小さなバツがつけられている。そして今日の日付には、赤いペンでくっきりと枠を取られ、「結婚記念日」と書かれていた。 「…………」  暗い部屋で唇を噛みしめた彼女は、ベッド下の収納を開き、フルフェイスヘルメットのようなヘッドギアを取り出す。電源ケーブルをコンセントと繋ぎ、ボタンを押せば内部ファンが回って起動し始めた。ヘッドギアを装着し、ベッドに寝転がる。  顔のすぐ前にあるはずなのに、ディスプレイは奥行きがあるように見える。耳元に指を当て、生体認証。自動ログイン。画面が変遷し、ゲームのタイトル画面が表示されると、新緑色の髪と、緑の服を身にまとった弓使いの少女が表示される。キャラクター名は「ルミィ」。 「胡桃ちゃん……私には、胡桃ちゃんしか、いないの……」  視界が光に包まれていくと、留美子は静かに目を閉じた。 -------------------------------------------------------------------------------   随分と入り組んだ町の裏通り。普段ならサービスリリース初期のころは、この迷路のような構造が話題になり人気のスポットにもなったが、入り組んでいてすぐに迷ってしまう割には特典も何もなく、NPCもいない。たまり場としてほかのプレイヤーと交流するにも、埃やら汚れやらが無駄に再現されたこの路地裏は、今となっては誰も近寄る物のいないエリアになっていた。そんな人気のないエリアで二人の男女が、狭い路地から並んで出てくる。 「いやぁ、今日もかわいかったよぉ、ミルクちゃん。いや、胡桃ちゃん?」  男の方は、やけに醜悪な見た目をしていた。顔立ちは人のいい中年の男というイメージだが、体つきはオークと見まがうかというほどのでっぷりとした肥満体で、細めた目の向こうからにやにやと隣の少女を眺めている。 「は、はぃ……いっぱいしてくれて、ありがとうございましたぁ……♡」  一方で男の前には、可憐な少女が立っている。青銀色の長い髪に、白いバラの刺繍を施したドレス。背中に身の丈ほどの斧を背負ってはいるものの、その服装だけ見れば、どこかの国のお姫様にも見える。 「それじゃ、また今度ね」 「あ、あの……モキトンさん……♡」  別れを告げようとする男に、ミルクはもじもじとしながら呼び止め、両手を広げる。モキトンは薬と静かに笑うと、彼女に一歩近づいた。普通ならこの場合、脇の下に手を差し込んで抱き上げたりするのだろう。しかし、彼の手が向かったのは彼女の両脇ではなく、つややかな髪の生えた頭だった。 「おら、よ」 「んぃい♡♡♡」  声とともに、モキトンは自分の股間にミルクの頭を押し付ける。ミルクは途端に、腰を揺らして、彼の股間に顔を擦り付けた。 「ぁ、んぁ、んひぃい♡♡ ぉちんぽ、おちんぽ、くしゃぁい♡♡ ぁぅっ、ぁっ、えっちな、におぃぃ……♡♡♡♡♡」 「あーあー、すっかりチンポで発情する雌ガキになっちゃって。また明日、お昼もいっぱいしてあげるからねぇ? 髪もまたきれいにしてもらうんだよ? そこのところもまた、使うからね♡」 「は、はひ、エロオナホのマンコガキ♡ おまんこいっぱいぬらして、いっぱい指チンポおまんこオナニーして、いっぱい濡らしてまってましゅぅ♡」 「同じこと二回言ってんじゃん。言いつけ守って、マンコ濡らしてろよ、オナホ♡」 「はいっ、オナホ、マンコぬれぬれにします♡♡♡」 「ほら、今日はおしまい、帰りな」 「はぁい……んぁぁ……♡」  とろけた顔のままミルクは歩いていく。その後ろ姿をしばらく眺めてから、モキトンはウィンドウを開き、何かを操作する。何もない空間に青白い光が走ると、重厚なドアが現れる。モキトンがそのドアノブを握って開こうとした時だった。 「待ちな、さい」  後ろから声がかけられた。  モキトンが振り返ると、そこには新緑色の髪をした、弓使いの少女が立っていた。ずいぶんと長い距離を走ってきたのだろう。彼女は膝に手をついて、額に軽く汗を浮かばせている。息を整えながらモキトンを睨みつける彼女の頭の上には、「ルミィ」とプレイヤーネームが表示されていた。 「や、やっと……見つけた」 「おやおや君は確か、ルミィちゃん。だったねぇ?」 「き、キャラクター名見ればわかるでしょ。さあ、洗いざらい吐いてもらうわよ」 「吐く? はて、何のことやら?」 「とぼけないで。あなたが、ミルクちゃんに何か変なことをしてるのはわかっているのよ!」 「変なこと。へぇ、何か証拠でも? 留美子さん……」 「……!?」  突然自分の名前をいい当てられたルミィは体を硬直させる。そんな彼女を嘲笑うかのように、モキトンは目の前の扉を開いた。そのまま逃げるかと思いきや、彼女を招くように体を横へとずらす。一見好意的にも見えるが、細めた目の奥では、薄暗い、光のない目がじっとルミィを見つめていた。 「こんな所じゃなんです、よろしければお話ししますよ。洗いざらい、お望み通りね」 「け、結構です……う、運営に通報します……よ」 「もうしてるじゃないですか、出会ったその日に。ひどい人だ」 「し、知ってるなら、話が早いわ。運営から注意があったんでしょう?!」 「いいえ、何にも。まあ、ここがいいというのなら、私は一向にかまいませんよ。どこでも同じことだ……。何かを話しても、あなたの前には、二度と出なければいいですし……心配性のお母さんって、子供は嫌いますよね……ふふふふ」 「ま、待ちなさい!」  怪しくほくそ笑むモキトンは、無防備にもルミィに背中を向ける。咄嗟にルミィは装備したショートボウを構え、モキトンの背中に狙いを定める。しかし警告画面が表示され矢を握った指を開くことはできない。攻撃を放つことができないまま、ドアはゆっくりと閉じていく。ルミィは悔し気に舌を鳴らすと、ドアの隙間へと飛び込んだ。  モキトンは悠々と。飛び込んできたルミィは部屋の中へローリングをしながらそれぞれ部屋に入っていく。やってきたのは、カーテンを全て締め切った狭い部屋。おいてある家具は天蓋付きのベッドと、白い布を敷いただけの台のみ。警戒を解かず弓を構えたままのルミィを、モキトンはまた小さく笑って見せた。 「PVP(プレイヤー間戦闘)は両者の同意がないとできませんよ。留美子さん」 「そ、そんなこと、わかってるわ! あの子に何をしたの! 何故私の名前を知っているの、答えなさい!」 「ええ答えて差し上げますとも。私、茂木屯十郎と言いましてね、このゲームの開発者の一人です。しがない独身55歳のプログラマーですよ」 「こ、顧客の個人情報を盗み見ているっていうの!? 自分が何やってるかわかってる!?」 「盗み見だなんて人聞きが悪いなぁ。堂々と、サービスの提供者として確認しているだけですよ。草加留美子さん、32歳ですか。お若いですねぇ?」 「軽々しく呼ばないで!」 「おや、それならルミィちゃんと呼べばいいですか?」 「ふざけないで! 早く答えなさい」 「まったく短気な人だ。それなら見せてあげますよ」  モキトンは終始笑みを崩さず、ルミィの前に手を掲げた。すぐに、大型のディスプレイが表示され、そこにはホワイトローズドレスを身にまとったミルクの姿が映される。 「く、胡桃ちゃん……!」 「時間はたっぷりありますからね、じっくり見てください」  その姿に縋り付くようにするルミィを横目に、モキトンは何やらコンソールを呼び出して操作していた。 『胡桃ちゃーん、用意はいいかい?』 『は、はい……♡』  画面の中でモキトンが指を鳴らす。すると、先程まで青銀色の髪をしていた少女、ミルクの姿が変貌する。長い髪はつややかな黒と代わり、体型はそのままに、身につけていたドレスは乳首やオマンコの部分にハートの穴が空いた淫猥なビキニへと変えられた。その姿に嫌悪も羞恥も示すことなく、彼女は両手でピースを作りながらカメラに言ってのける。 『こ、こんにちはぁ♡ ドスケベオマンコガキの、草加胡桃、10歳でぇす♡ き、今日はぁ、オジサマにまたいっぱい♡ スケベなことして遊ぶ、生肉オマンコガキオナホとして、オチンポしてもらいまぁす♡』 「う……嘘……!」 『上手にできたねぇ、胡桃ちゃん♡ じゃあ、最初はどうするのかな?』 『ぇへへぇ……んぁぁ♡ む、ぢゅるっ、ぢゅっぶ、じゅるるる♡』 「…………」  呆然。その言葉をそのまま顔に貼り付けたように、ルミィは硬直し、ミルクの、いや、胡桃の痴態を見続けていた。そこで不意に、映像が止まってウィンドウが移動する。ルミィが移動した先を見やると、施術台のすぐとなりにモキトンが笑って立っていた。 「留美子さん、取引をしませんか?」 「と、取引……?」 「こんな姿が拡散されては大変でしょう? しかし同時に、私としてもこれが拡散されては困る。なんてったって社内の立場ってものがありますからねぇ? どう考えても犯罪だ。……これ、最後までおとなしく見たら、差し上げますよ」 「……なんですって……?」 「私が口約束でミルクちゃんとはもうしない、なんて言ったって信用しないでしょう? この場でデータを消したって、コピーを用意している可能性は拭えない。それよりも、確固たる証拠を手にして、今度怪しいことをしたらこれを突き出す。この方が留美子さんにとっても強力なカードになりませんか?」 「……」 「それに私も、そろそろ大人と相手をしたいと思っていた……娘さんはあなたによく似て、美しいですねぇ?」 「……一緒に見たら、そのデータを、渡してもらえるんですね?」 「もちろん。いいですよ」  モキトンはその言葉に、笑顔を携えたまま大きく頷いた。ルミィはまた、ゆっくりと施術台へと歩み寄り、その場所に腰を下ろした。ウィンドウがルミィの顔の前へ移動し、男根を咥えた胡桃の姿が映し出される。 「さあ、始めますよ」 「……お願い……します……」   ------------------------------------------------------------------------------- 『んっぷ、ぢゅるっ、じゅっぶ、じゅるるっぶっぢゅぢゅるるるるう♡♡♡♡』 『おー、お下品でいいねぇ、胡桃ちゃん♡ おチンポ美味しいかい?』 『んぇへぇ、おいひぃ♡ ぢゅっぶ、んぷぁ♡♡ ちんぽおいひぃのぉ♡♡』 「……胡桃……」  施術台に座ったまま、ルミィはウィンドウで美味しそうにチンポを貪る娘の姿を見つめていた。その後ろから、モキトンはルミィの両肩を太い手で軽く撫でながら囁いてくる。 「素直でいい子だ。しかもこんなに可愛い。その上、自分からチンポしゃぶりを覚えてくれましたからねぇ?」 「あなた……こんな子に、こんなことさせて……恥ずかしく、ないの……」 「させるぅ? これはね、彼女がやりたがっていることなんですよ」  確かに、胡桃には嫌がっているだとか、無理矢理やらされているという雰囲気はない。自分から望んで、男の欲望をしゃぶり、幼い体で一生懸命に奉仕をしていた。ウィンドウの中で、男の手が、彼女のサイドヘア。編み込まれたカチューシャのような髪に触れる。 『可愛い髪だねぇ、自分でやったのかい?』 『んぷぁ♡ ありがとうございます♡ ママにやってもらったの♡ 可愛いですか?』 『ああ、とっても可愛いよ……おチンポ擦り付けていいかい?』 『ぁはぁ♡ ど、どぉぞぉ♡』 「……!」  モキトンのチンポ、胡桃の唾液塗れになってねばついたそれが、胡桃の編み込みに刷り込まれていく。大きめに作られた髪の段差が、モキトンの裏筋に何度も当たり、その度に男根はびくっびくっと震えて先端から出たカウパーを胡桃の頭へとかけていた。 「う、うそ……あの子の、髪が……」 「いやぁ、胡桃ちゃんのあのヘアアレンジ♡ とってもチンポにきてよかったですよ? どれ」 「んっ、な、なにして……ァ♡」  ルミィの体が跳ね上がる。見ると、彼女の小さな胸の先端を、モキトンの太い指がコリコリといじくりまわしていた。先端を指の腹に当てて、ゆっくりと円を描いたり、あるいは側面から何度も弾くように、人差し指を行き来させたりしている。 「ほらほら、おとなしく見ていないと……ねぇ?♡」 「こ、こんなの、聞いてなぃ♡ ぁっ、ぁ……♡」 「ほらほら、前見て前見て。じゃないと渡しませんよ?」 「んっぐ、ぅぅ♡」  ルミィは必死に顔を前へと向ける。  胡桃は頭を掴まれて、女の命ともいえる髪に、何度も何度もチンポを擦り付けられている。右側が終われば、逆側も。自分が設えた、娘の可愛らしいヘアアレンジは、男の性欲を満たす道具へとつかわれてしまっている。それがどういうことなのか、わかっているのかいないのか、胡桃は終始笑顔で頬を赤らめ、汚い雄汁を頭にかけられてもうっとりとするばかりだ。 「胡桃……ちゃん……ん♡」  そんな娘の姿に嗚咽を抑えるように口元に手を当てる。しかし、ルミィの口から洩れるのは嗚咽というよりも、甘い呻きだった。視線は下へと下げられない。しかしそれだけに感覚はじっくりと伝わってくる。乱暴につまんだり、ただ繊細に撫でるだけではない。モキトンの指は転がしたり、弾いたり、押し込んだりつまんだり、なぞったり。それらを的確に、乳房、乳輪、乳首と飽きないように快感を叩き込んでくる。それらの快感はいつしか、衝撃に見開いていたルミィの両目を、少しずつとろかせ、別な意味合いへと変えさせていった。 『胡桃ちゃん、じゃあフェラも髪ズリもやったし、今度はおマンコしようか?』 『おまんこ、おまんこするぅ♡』 「く、くるみ、ちゃん……だめ、だめよ、そんな……お、大きいの……入らない、わ……♡」 『じゃあおねだりしろ♡』 『は、はい♡♡♡ ぁはぁぁ……♡ 見て、見てくださぁい♡ 胡桃の、ロリロリマンコガキのオナホまんこ♡♡ もうたっくさん、ぬれぬれしてまぁす♡♡ ここに、おチンポ様ぶちこんで、いっぱいじゅぼじゅぼって、オナホセックスオナニーでザーメン抜いてくださぁい♡♡』 「ダメ、ダメよ……おっきい、おチンポ、だめ……そんな言葉、エッチな言葉……♡」 『いい媚っぷりだねぇ♡ ほらガキ、オナホマンコ使ってやる、よっ♡♡♡』 『お゛ッ、ぉ、おっほぉーーーーーーーッ♡♡♡』 「ぁ、ぁ……そん、なぁ……♡♡♡」 『ぁぅ、ァ♡ ぉっ、お゛ッ、ぉお♡ すごぃ、もっと、もっとぉ♡』 『欲しがりだねぇ? もっとされたいんだ?』 『もっと、もっとしてほしいのぉ……♡ ぉっ、おーーーっ♡』 「……っ、…………♡」 「どうだい、ルミィちゃん……♡」  不意に後ろから、動画の中と同じ声で語り掛けられ、ルミィは反射的ににらみつける。醜悪な顔が、嫌らしく笑って彼女の頬に生暖かい息を吐きかけた。 「な、なん……ですか……♡」 「とぼけたって無駄だよ、これが見たかったんだろう?♡」 『ぉっおおん゛っ♡ お゛っ、ぉお゛♡ ぉーーっ♡ おちんぽっ、おちんぽきもぢぃ♡』 「わ、私は、あなたの……思う通りに、なんか……あなたなんかに、あの子を……♡」 「うわぁ、怖い怖い。でもさぁ」 「ァっ、ぅ、っくひ♡♡♡」 「服の上から乳首弄くられただけでこんなメス顔しちゃう子に凄まれてもねぇ……?」 「んっ♡ ん゛ッ♡ あっ、ぁッ♡」 「ほらほら、おっぱい気持ちいいだろう? 足を開いてごらん」 「う……くぅぅ……♡♡♡」  ルミィの足が、左右に開かれる。腰を前へと突き出して、スカートをずり上げて、緑色の、シースルーの下着が出てきてしまう。まるでお漏らししたかのように、ぐちょぐちょに、太ももの付け根までびっちょりと濡れたそこはもはや隠す意味を成しておらず、濡れ透けた生地が逆にいやらしい。 「あーあー、こんなにぐっちょぐちょに濡らしちゃって……♡ もっと気持ちよくなりたいんじゃないのかい?」 「……♡」 「それにほら、結局のところさ、イかなければいいんだよ。イきそうになったら触るのをやめるし、どうせならこうして、多少いい思いをしたって、バチはあたらない。違うかな?」 「それ……は……♡」  不意に、胡桃の犯されている映像の隣に、別のウィンドウが現れた。タイトルには「現実容姿投影(胸部)」の文字。その下にはいくつかの注意文。最後に「承諾」と「拒否」のボタンが設置されている。 「どうせ胸は触られているんだし、どう? これをしたら……ダイレクトに、おっぱいいじられてるみたいな感覚が味わえるよ……♡」 「……で、でも……♡」 「大丈夫大丈夫、浮気じゃないさ。なんたってバーチャルなんだから。守るためには、仕方のないことじゃないか……♡」 「……守る、ため……♡」 「そうそう、証拠を手にするためでもある。だから仕方がない……♡ こんな命令に従うのも、聞かれたことに応えるのも、仕方のないことだよね……?♡」  その言葉を理解しているのだろうか。「仕方がない……仕方がない……」小さく誰にも聞こえないほどの声でつぶやくと、ルミィは手を震わせてそのボタンへと向かわせた。小さなクリック音。ボタンが押されると、モキトンの両手が胸から離れる。 「ぁっあ゛ぅ、んっぐ、んぅう゛っ♡♡♡」  ルミィの体が大きく曲がり、悶える。外見の年相応にささやかだった胸は突如膨張をはじめ、胸辺りを覆っていた布地が内側から押し上げられる。生地はすぐに限界を迎え、破れて中から大ぶりな乳房をさらけ出した。ルミィの頭ほどはあろうかというほどの大きな胸。わずかに垂れたその胸の先端には、お猪口くらいの大きさをしたぷっくり乳輪と大ぶりの乳首が勃起している。その首から下の光景に見覚えがあるのだろう。ルミィはとっさに、 「ほ、本当に、私の……胸……?♡」  と呟いてしまった。   「おぉ、でっか……♡ それじゃ、お望み通り触ってあげようか?」 「ま、待って、今、ッぁっひッ♡ んっぐぅうう♡」  ルミィの制止もむなしく、彼女の乳房はいじくられていく。胸の形を添うように、撫でられ、乳首も乳輪も摘ままれて、小刻みに扱かれて行ってしまう。そのたびに彼女は。 「ぁっ、あっぐ、んっん゛ん♡♡♡ ぅっ、んっぎゅ、ぅう゛♡♡」  歯を食いしばり、体を暴れさせて痙攣を続けていた。食いしばった歯の間からは涎を漏らし、くるりと白目を剥いている。左右に広げた足の間からは、下着を更に濡らしてぷしゃぷしゃと雌汁を漏らしてしまっている。 「おー、胸触っただけですっごい反応。留美子さん、あなたさてはご無沙汰ですね?」 「ぁっ、あ゛っ、ぅ、うっぐ……そ、そんなこと、関係な♡♡♡」 「答えないと、動画は渡しませんよ?」 「ぅ、ぅ……そ、そう、です……んっぐ♡♡♡」 「ほほぉー、最後にしたのはどれくらい前ですか?」 「い、いち、一年くらい、まぇ……ぉっお゛♡♡」 「ほー、一年もこのドスケベパイオツを持て余していたんですねぇ? スリーサイズとカップ数は?」 「ぅ、うっぐ……ひゃ、103、56、89ぅ……♡ え、Lカップぅ……♡♡♡」 「おお、なんていやらしいドスケベ体型! こんな女性を一年も放っておくなんて、旦那さんは何をしてるんですか?」 「あ、あの人、にはっ、ぁっ♡ ほ、他に、他に彼女が、いるッ、からぁあッ♡♡♡」 「ほっほぉ~~~つまり、年増で! 引きこもりの娘の心配ばかりして! 情緒不安定な! 面倒くさい女として! 飽きられたと!」 「ぁっぁ゛っぁぁ♡♡♡ あっぎ、んっぎゅう、ぅう、んっぐぅぅ♡♡」 「……」  耳元で叫ばれながらルミィの歯ががちがちと鳴る。肩も、背筋も、腰も、足も、胸も。全身をくまなく痙攣させてしまう。それらが高まっていくと思いきや、不意にモキトンは、両手でいじるのを止めた。 「ぁっ、やだっ、止めないでェ!♡♡♡♡♡♡」  口から洩れた雌としての悲痛な叫び。それを聞いた彼女自身はとっさに口に手を当てた。しかしもう遅い。ニヤリと笑うモキトンが前に回る。反射的に彼の方へと向き直るルミィ。モキトンはズボンを下ろすと、強直した、チンポを前に差し出した。ルミィの視線は釘付けに、左右に振ればそれに合わせて動いてしまう。 「欲しいか?」 「……ッ♡」 「もう諦めたらどうです」 「……♡♡♡」 「そもそも、娘の心配をしている親が、娘に男の気配を感じたからって、こそこそ探ったりしますか? 娘に何をしているか聞きもせず、その逢引き相手に接近しますか? わかっていたんじゃないですか。なんとなく。自分の娘から、雌の空気が漂っていたのを」 「……♡♡♡♡♡」 「娘の痴態をあんなに一心不乱に見て、おまんこ触られてもいないのにそんなに濡らして、自分から胸をさらけ出して触られて、挙句の果てに止めないで? あなたはね、娘が心配だったんじゃない。自分が逆らいようのない理由を探していただけなんですよ。女として求められても、仕方のない、逆らえない、自分は悪くない理由をね。まったく、卑しい女だ……」 「……し、て……♡♡♡♡♡♡」 「はぁ~~~? 今、何だってぇ?」 「……ッッッ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」  ルミィは両足を施術台から下ろし、床へと降り立った。その場で足をそろえて正座をし、三つ指そろえて床につき、額をその場へこすりつける。 ------------------------------------------------------------------------------- 「お、お願い、します……せ、セックスしてください……♡♡♡」 「セックスだぁ?」 「んぎ……♡」  モキトンの足がルミィの後頭部に乗せられる。 「自分から土下座しているマゾ女が、お上品な言葉を使ってんじゃねえよ」 「……ッ、な、生ハメおまんこを、してください……♡♡♡」 「そんなもんかぁ?」 「わ、わ、私の欲求不満生ハメおまんこを、いっぱいおマンコしてくださいッ♡♡♡♡」 「もっといけんだろ舐めてんのか、年増のババア穴使ってほしいんだろ、おらッ!」 「~~~~~ッッ♡♡♡♡♡♡ お、お願いしますッ、お願いいたしますぅうう♡♡♡♡ と、年増の、年増のババアのマンコ穴ッ♡♡♡ 娘が犯されているところを見て、おまんこぐっちょぐちょに濡らしてしまった、恥ずかしいドマゾ女のおマンコ穴を、どうか、どうかチンポ様ぶち込んで犯してください♡♡♡ なんでも致します、何でもしますからッ♡♡♡ チンカス舐めます、ザーメン飲みます♡♡ ハメ撮りもなんでもいたしますぅう♡♡♡ 私の経産婦マンコ穴に、チンポ様入れて何度も何度も犯してザーメンぶちまけて、雌として欲求不満の女に、お情けマンコしてくださぃいいいいいいい!♡♡♡♡♡♡」  空気がびりびりと震えるほど、その場で土下座をしながら、ルミィは叫んだ。モキトンの笑みは更に醜悪に浮かび上がる。彼は彼女の腰を横から軽く蹴ると、土下座している姿勢を転がした。 「うっぐ……♡」 「よーしいいだろう。じゃあマゾババアマンコこっちに向けろ♡」 「は、はいぃっ!♡♡♡♡♡♡」 「ハメ撮りでも何でもするっつったな? これ撮るからな。現住所と名前と年齢言って何すんのか言ってみろ」 「ぅ、うっぐ……♡♡ ……〇〇県〇〇市、〇〇在住ッ♡♡♡ 草加留美子、32歳っ、結婚10年目、10歳の子持ちババアマンコですぅッ♡♡♡ い、今からぁ一人娘産んでゆるゆるのがばまんこ、ゲーム越しのおチンポ様に犯していただきますぅッ♡♡♡」 「よしよし、上出来だ、ほれっ!」 「お゛ッぉおお♡♡ 太っ、太いぃっ、ふっとぉいいい゛♡♡♡♡」 「おー、さすがに1年マンコしてねーと中々きついじゃねーの。よかったなぁ、おばさん。ほれ、何でマンコ濡らしてたんだ」 「む、娘っ、一人娘がチンポ様に犯していただいているところを見て、おまんこぐちょぐちょに濡らしていましたぁあ♡♡♡」 「その娘と同じチンポ入れられてどうだ?」 「嬉しぃッ、嬉しいですッ、気持ちよくって嬉しいですぅう♡♡♡♡」 「ぎゃはは、素直になれば可愛いマンコじゃねぇか。これからしっかり使ってやるからな、ザーメン欲しけりゃ、出すまでこいつを言い続けてろッ!」  モキトンの指がパチンとなる。するとルミィの頭の周り、主に目のところにピンクの帯が巻き付かれた。よく見ればそれは、何かの文字の羅列のようにも見える。ルミィは一瞬歯をくいしばって耐えたものの、ついにはばちゅばちゅと後ろから突き続けるおちんぽに、喘ぎとともに叫び始めた♡♡ 「ぁあっ、ぁッ♡ あ゛っぁ♡♡ お、おチンポ最高♡ ザーメン最高♡ チンカス最高♡ 生ハメ最高♡ マンコ気持ちいい♡ マンコ気持ちいい♡ マンコ気持ちいい♡ マンコきもぢぃい♡ ありがとうございます♡ ありがとうございます♡ おまんこ犯していただいて、チンポ様ありがとうございますッうぅう♡♡ チンポッ、チンポッチンポチンポチンポ様ぁぁ♡♡ おチンポ様万歳♡ ちんぽさまばんじゃぃ、ばんじゃぃ♡♡♡ おちんぽさまばんじゃい♡♡ 私のおまんこはオナホール♡♡ おまんこ最高チンポ様最高♡♡♡ ぉっお゛おおん゛っ♡ おまんこおまんこおまんこおまんこおまんこきもぢぃいいい♡♡♡ おおおっほ、おぉお゛お゛お゛お♡♡♡♡ ちんぽしゃまちんぽしゃまおちんぽしゃま゛っ、ちんぽさまぁ♡♡ ザーメンくださいザーメンくださいザーメンくださいいかせてくださいアクメしたいです♡♡ アクメしたいアクメしたいぃいい♡♡ アクメアクメアクメアクメ♡♡ イキたいイキたいイキたいイキたいイキたいッ♡ な、なんでも、なんでも、なんでもいたしましゅ♡♡ これから一生チンポ様にこの身を捧げますッ♡♡ ですから、おねがいですからあくめさせてくださぃいいいいいい♡♡♡♡♡♡」 「おーーでる……♡」 「お゛ッぉおおお゛ぉおお゛お゛お゛ッ、おお゛おおお゛♡♡ ンんォおッ♡♡ んんっぐ、ぎゅぅうう♡♡♡ ぃ゛んっぐ、いぐっい゛っぐうぅううううう♡♡♡♡ ぉおっおっほぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお♡♡♡♡♡♡」  たっぷり数十秒、おまんこの奥から聞こえてくるびゅーーっという射精音に、ルミィは終始叫び続けた。白目を剥き、背筋は腰と頭が付きそうなほどに反り返り。そしてようやくぴゅっぴゅと射精が終わったと同時、糸が切れたようにばたりと倒れた。痙攣し、震える体は光の粒子となると、その場から消えてしまう。モキトンはニヤリと笑いながらズボンをはきなおすと、コンソールを呼び出して操作した。 「これからも仲良くしましょうねぇ、留美子さん……母娘ともども、ね……♡ くひひひ♡」  醜悪な笑い声が、部屋の暗闇へと吸い込まれていく。 ------------------------------------------------------------------------------- 「…………ッ!」  暗い視界の中、留美子は目を覚ました。ヘッドギアを取ると、顔中が汗で塗れていた。 「熱い……あれ、何だったの……夢……?」  体を起き上がらせた時だった、ふと自分の腰元からぐちゅりと音が聞こえる。留美子が視線をやるとそこには……。 「……ッ……♡♡♡」  自分の腰を中心にびっちょりと濡れたシーツがあった。シーツだけではない。当然彼女が履いていたズボンも、下着も、半透明の粘液に包まれてびちょびちょだった。その中央は、まるで射精でもされたかのように、白くねばつく、雌の本気の発情汁がこぼれている……♡ 「夢じゃ、なかったんだ……そ、それじゃあ……」  再びヘッドギアを被る。本体を起動すると、ゲーム起動前に、メッセージが届いているのを確認する。件名は「約束の品です」。添付されたファイルは二つ。一つは、胡桃の痴態。そしてもう一つは……ほかでもない彼女が、犯されている映像だった。確固たる、犯罪の証拠。しかしそれを見た彼女の顔に、子を守る親の使命感などは見られない。ヘッドギアを脱いだ表情は、恍惚として、どこかうつろだった。 「そ、掃除、しないと……♡」  窓の外はわずかに白んできている。時計は5時42分。もうすぐ父親が帰ってくるかもしれない。濡れたシーツを新しいものに変え、消臭スプレーで匂いを隠す。ヘッドギアをしまい、着替えを手にして廊下を出ると、ふと留美子は、娘の部屋の前で足を止めた。息を潜ませてドアに耳を当てれば中から小さく声がする。 「……♡ ……んぽ……ぃ……♡ ぉ、ぉー……ゆび、ちん……き……ぃい……♡ ぁ、ぃく、い……っく……♡♡♡」  記憶に新しい、娘の雌の声がする。しばらくその声に聞きほれていると、部屋の中を歩く音。ドアから離れれば、扉が大きく開かれた。向き合う母娘。赤面する二人。しかし二人のうつろな視線は絡み合い、決して離れることはない。まるで何かに示されたかのように、互いの見えない糸が絡み合い、引き合い、離れることを許さない。 「おはよう……ママ……♡」 「おはよう……胡桃、ちゃん……♡」 「どうしたの……?♡」 「く、胡桃、ちゃん……汗、かいてる……すっごく、におうわ……♡♡」 「う、うん……汗、かいたから……シャワー、浴びるの……♡♡」 「そう……よかったら、その……一緒に、シャワー浴びない……?♡」 「一緒に……?♡」 「そう、ママも汗かいちゃったの……ほら、シーツもこんなに、びちょびちょ……♡」  留美子はじっとりと濡れたそのシーツを胡桃へ差し出した。胡桃は少し躊躇うものの、その濡れた場所に顔をうずめ、大きく深呼吸する。 「ほ、ほんとだ……すっごく、におうね……♡」 「いいかしら……?♡」 「うん、一緒に、お風呂……入ろう?♡♡」  まだ日も登りきらないそのころ、二人はふらふらと、操られるように一緒に風呂場へ歩いて行った。

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