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 悩みというのは人には多かれ少なかれあると思う。それは人によっては「なんだそんな程度のこと」と思われることだったり、逆に「そんなつらいことを悩んでいたなんて!」と驚かされることはある。ストレスの感じ方は人それぞれだから、この悩みを普段抱えている人は多いだろう。私もきっと、そんな一般的な、ごく普通の中年女性に違いないはずだ。 「三井さぁん、これなんですかぁ? これぇ?」  来た!  私はお尻に這わせられた手に、こちらから擦り付けるようにして後ろを振り返る。 「何ってぇ、何ですかぁ? 店長ぉ♡」 「これですよこれ、何ですか、制服のエプロンの下。こんなスケベな下着を着て……♡ 誘ってるんですか?♡」 「んふふ、さあどうでしょう♡」 「おいおい、仕事中だろぉ? こっちは時給払ってんだけどなぁ?」  そうは言いながら、店長の両手は既に私のエプロン越しの胸のほうへとやってきていた。店長のズボン越しの勃起したおチンポが、私のお尻の谷間に滑り込む♡ 熱くビンビンになったおちんぽ……♡ このために、わざと薄めのスカートと紐パンを履いてきた甲斐があった♡ 白い布に濃い紫の下着はよく透けるもの♡ 「こんなにいやらしい匂いも漂っている……♡」 「店長のおチンポが大きくてぇ、発情しているからですよぉ?♡」 「ほほぉ、まじめに仕事するふりして、私のチンポ誘っているのか? 子持ちのくせにいやらしい女ですなぁ♡」 「ぁっあ♡」 「胸も大きくて、本当にいやらしい♡」 「ぁっ、ん♡ 店長、もっとつよくぅん♡」  布地越しの上から、わずかに押すか、形を大きくは崩さない程度の愛撫に、もどかしさが募っていく。私はエプロンの紐をほどくと、店長の両手は円を描くように揉みしだいてくる。乳首を隠さないセックス用のエロ下着から、乳首が勃起して主張していた♡  私が店長に向きなおると、店長はズボンからチンポを露出させてきた。ぶっとくて、大きい♡ 雌を悦ばせる形のチンポが、狙いを定めるように私のお腹の上から子宮を圧迫してくる♡ 「ぐひひひ、勤務時間中にムラついているパートにはお仕置きせんとなぁ……♡」 「ぁあん、店長♡ そんなに私とヤりたいんですかぁ?♡」 「もちろんだとも、三井さん、毎日毎日私にエロパイゆさゆさして近づいてきおって♡ なんだこの下着は、勃起乳首が丸見えじゃないか♡」 「んっふふ、じゃあ、もっと私を求めてください、店長……♡」 「ぐふふふ、い、いいのかい♡ おっほ、人妻に二人目仕込んでしまおうかのぉお♡」  来た、来たっ♡  店長の視線はもう私の体にくぎ付けだった。私は体をくねらせて、スカート越しにお腹でチンポの裏筋をこすりつける♡ カウパーが漏れて、谷間の下からにおいが立ち上ってきた♡ 鼻息の粗い店長の手綱を解くために、ブラを見せるためにシャツの裾を持ち上げていった。その時だ。 「ちゃーっす、おつえーっす」  やる気のない声がロッカールームに響き渡る。見ると、高校生のバイトギャルが制服姿で入ってきていた。彼女は私たちを見ると目を輝かせて近づいてくる。 「あっ、なんスかぁ!? 里美パイセン、テンチョー、今からおっぱじめちゃう感じぃ?」 「こ、こんにちはぁ」 「おお、佐藤くん! ちょうどいい、君もどうだね!」 「ま!? ありよりのありあり! やっぱ仕事ガン萎えだったしぃー。イッパツハメてあげみざわでイきたいっとこだったんすよぉ! 里美パイセン、隣、いっすか?」 「え、ええ、どうぞ」 「あざぇーーっす♪」  ああ、終わった……。  私の隣に彼女が並ぶと、惜しげもなく制服シャツの胸元ボタンを開いて、中からハリの良いおっぱいをさらけ出した。若い子らしい水色と黒のブラがまぶしく、中に納まっている胸はここ数年で発達したとは思えないほどのたわわな乳房が揺れている。私も流れのまま、シャツをずり上げて濃いパープルのブラを見せてみる。 「あっは★ やっぱ里美パイセン、パイでかじゃぁん?♡ 下着えっろ♡ 勉強になるッスぅ♪」 「あ、ありがとう」 「ほらテンチョ♡ 早く早くぅ♡」 「むほぉお、たまらんっ♡ ふむぅっ!♡」 確かに彼女の言う通り、ボリュームに関して負けはしない。しかし肌の張りというのはどうしようもないところだ。遠めに見たらわからないだろうが、プリンと跳ね返す彼女の肌と比べて、私のはそのまましぼみこんでしまう。その証拠とばかりに店長の顔は徐々に私の谷間ではなく、佐藤さんの谷間へと向かい、やがては二人の太ももにこすりつけていた股間も、彼女の下腹部にこすりつけるようになって、私の谷間には店長の少ない後ろ髪が絡みつくのみになってしまった。 「……」 「ぁん、テンチョー、さっきからアタシのおっぱいパフりすぎぃー♡」 「むほおぉ、た、たまらん、現役JKの生乳っ♡」 「生乳だけじゃなくって、生マンコも楽しんじゃうぅ?」 「のほほぉ、ぜひ楽しんじゃおうかなぁ♡」 「…………あっ! ご、ごめんなさい二人とも、私、今日用事があったの思い出しちゃったわ!」 「えっ、そうなんスか!? なぁんだせっかくパイセンと3Pできると思ったのにぃー」 「そ、そうなのか、ならまぁ、しかたない……佐藤さん、早速、生で一発、いいかね!?」 「おけまるでぇーす♡ そんじゃ、パイセン! また今度ぉ♪」 「アハハハ……はーい、また今度ぉ……」  私はロッカールームですっかり発情した二人を残し、タイムカードを切った。閉じ行くドアの隙間から覗く、いきり立った店長のおちんぽが若いおまんこに突き込まれる様を、私はいつまでも見てしまっていた。  パートを終えて歩く夕暮れの町では、客引きの店員や、仕事帰りのサラリーマン、学生、私のような主婦が行き来している。 「お兄さん達! 飲み屋にウチ、どっすか~!? お通しと生フェラ付き、飲み放題3980円っすよ!」 「えぇ、いいっすよぉ高いもん」 「そうかぁ? 俺この子好みだなぁ」 「ねぇ、僕たちぃ、学生向け風俗どう?♡ イッパツ5000円、お姉さんとちんぽしなぁい?♡」 「うっわ、胸でっか……」 「なんだったら今ここでフェラしてあげるからぁ、ね?♡♡♡」 「お嬢ちゃぁん、かわいいじゃん、俺とイッパツどう?」 「はぁ? 私これから塾なんですけ……うわ……♡♡♡」 「はい発情してるー♡ いいからイッパツやらせろよ、ムラムラしたら勉強できねえぞ、オラッ」 「おっ゛♡♡♡」  あっちでちんぽ、こっちでまんこ、道行く人々はみんなちんぽおったててまんこ濡らしてあるいている。こんなにたくさんのチンポがあるのに、私の存在はあまりに希薄で、だれにも気を払われなくて…… 「ああ……ちんぽ、したい……♡」  私のごく一般的な悩みの声もまた、町の雑踏の中に溶け込んでいった。 --------------------------------------------  歩くたびにその振動が子宮へと伝わっていく。私はその動作を受けながら、ごくりと生つばを飲み込んだ。頭の中にはちんぽがいっぱい、ちんぽしたくてたまらない。乳首に擦れる服の生地による甘い感覚が、私の頭の中に満たされていった。  家の前につくと、二人の人影が見えた。どちらもよく見た顔だった。私によく見た猫目の少年と、栗色の髪をワンレンに伸ばした少年。私の息子たかしと、その友人のナオ君だった。 「あら、二人とも」 「おー、母ちゃんおかえり」 「あ……ど、どうも……おばさん」 「うん、ただいま。ナオ君、こんばんは♪ 今から帰るとこ?」 「は、はい。あ……えっと……そろ……、ば、ばんご……ん……できる……って……」  ナオ君は私の前でもじもじと指を動かしながらなんとかいうことができた。一部聞きそびれてしまった部分はあったが、おそらく晩御飯ができたから帰って来なさいということだろう。隣の家からは玉ねぎを炒めるおいしそうな香りが漂ってきていた。 「いいわねぇ、ナオ君のお母さん、お料理上手だものね♪」 「母ちゃん、俺も腹減ったよ、飯ぃー」 「わかったわよ。その前にあんた、ちょっとイッパツ母さんとセックスしなさい」 「え……ぁ……」 「えぇ~~……」 「何よその声は!」 「いやだよ、子供じゃねえんだし」 「いいじゃないのよぉ、母ちゃんのマンコから出てきたんだから、たまには母ちゃんのマンコの中帰って来な!」 「やめろよなぁー、そういうの。ナオもびっくりしてんじゃん」 「あ、あの…………ら……と」 「いいからイッパツくらいヤりなさいよ、ねっ!? 母ちゃんご無沙汰なの知ってんでしょ! あんた思春期なんだからおっぱいマンコに猿みたいに腰振るでしょうが!」 「いやいや、母ちゃんじゃ勃たねーっつうの。そんじゃ、ナオ。またな?」 「え、ぁ……」 「ごめんねぇ、ナオ君。また遊びに来てね? ほらたかし、こっちきな!」 「は……はい、また……きます」  私はナオ君に一言告げると、もう半ば無理やりに息子を家の中に連れ込んだ。  鍵を閉めるなり、息子を壁際に追いやって、ズボンに手をかける。 「ね、ねっ、一回、一回でいいから♡」 「うわっ、まーじで発情してんじゃん。だから無理だって」 「な、なんでよぉ。ほぉら、母ちゃんデカパイでしょ?! 遠慮しないで、思いっきり腰振ってきていいのよ?♡♡ ねっ、ねぇ?♡」  なりふり構わない雌の誘い。いくら親子といったって、目の前で100㎝超の胸が揺れれば、多少なりとも雄として反応するだろう。そういう魂胆だった。しかし……。 「あー、わかったわかった。じゃあ触ってみなよ」  息子から返された答えは、退屈そうな声色だった。彼は特に抵抗するでもなく、むしろ自らズボンとパンツをずり下ろしてチンポを見せつけてきた。夫に似た大きく太いチンポは、だらりと垂れ下がって皮を被っている。私はそれを握り、上下にしごいたり、先っぽを舐めたりしてみる。しかし、チンポは一向に大きくならず、ピクリとも反応しなかった。 「う、嘘……あんた不感症!?」 「違うっつーの。だからぁー、母ちゃんじゃ勃起しねーんだよ」 「嘘でしょぉ!? 母ちゃんそんなに魅力ない!?」 「ないこたねーよ、おっぱいも尻もでけーし。でも見慣れちゃったしさぁ。父ちゃんにしてもらえよー、俺これからアイドルの生セックス配信見るんだから。ご飯できたら呼んでよ」 「そ、そう……」 「じゃなー」  たかしはズボンを押し上げると、自分の部屋に入って行ってしまった。玄関に一人残された私が、ぺたんと床に座ると、肩にかけたカバンがわずかに揺れる。もしやと嫌な予感が背筋をよぎり、慌ててスマホを手に取ると。画面に通知が一見。夫からのメッセージだった。 『すまん! 若い子につかまって、今日は帰れそうにない!』  私はしばらくその文字を眺めた後、『わかりました、お疲れ様』とだけ返し、長い長い溜息が口から洩れて行った。  ため息とともに肩が下がっていくと、肩の流れに沿ってショルダーバッグが床へ落ちて行った。私はそれを拾うこともせず、足を引きずりながら家の中を歩いていく。  廊下の奥、風呂場の扉を開くと服を脱いで洗濯機へと放り込み、下着の棚から吸盤付きのディルドを取り出した。素っ裸で浴室に入り、シャワーで体を温めると、ディルドの吸盤を壁に貼り付ける。即席の、大きさだけの、冷たく動きのない梁型に、私は腰を沈め、口から声を漏らしていった。 「あぁー……チンポッ、ちんぽほっしぃ、チンポがほしぃ、チンポッ、おぉぉ――チンポッだれかちんぽぉ、ちんぽされたぁぁい♡♡ チンポッ、チンポッ、ちんぽちんぽちんぽぉぉぉ~~~~……♡♡♡ チンポッ、ちんぽしてぇええええええええ♡♡♡♡♡♡♡♡」  ぐぼっぢゅぼっっと、私のおまんこは、意志の働く口でしゃぶるよりもずっと下品に、このディルドに吸い付いて何度も何度も、嫌らしい水音を奏でて、マン屁をひりだしてしまっていた。 「んっぐ、ぢんぽっ、チンポッ、チンポされたいッ♡♡♡ ぁーー、いいっ、いい、いいわぁ♡♡ そうよ♡♡♡ いっぱい、おまんこさせてあげる、ほぉらきなさぁい♡♡♡」  私は頭の中で、自分の腰を掴んで必死に腰を振る男を想像していた。頭の中の男に顔はない。もとよりそこまで想像力が豊かなほうではない。ただ、頭の中の彼は、私にだきつき、私の体を痛いほど抱きしめ、何度も何度も腰をふるってきていた。私の名前を切なそうに呼び、私を求めてきてくれていた。  私はそんな彼の腰遣いを思いながら、自らの腰を振るうことで再現する。 「あっ、いい、いいわ♡♡ イキそうよ、イク♡♡ そんなに、腰振って♡♡ 出したいの、ねっ♡♡ いいわ、いっしょに、いきましょ♡♡♡ ぁあー、マンコっ、まんこいっぐ、いくっ、ちんぽでまんこがいくわぁ♡ はぁ、んはぁぁ♡ いいっ、ちんぽいい♡ いいわよ、私のおまんこ、いっぱい使って♡ ぁーーいくっ、イクイクイクイクッ、いっぐぅううううううううう♡♡♡♡♡♡」  シャワーの音に交じって、雌の悲鳴が響いていく。壁や天井、床にあたって跳ね返る自分の声は徐々に収まり、やがてはシャワーの水音だけが聞こえてくる。体の中を走り回った熱が徐々に消えていく。余韻に浸ろうにも、それを分かち合う相手はいない。それを理解すると、熱は急激に冷めていった。 「はーあ。くだらない」  うなだれ、肩を落とし、乱暴にディルドを抜く。冷えた体を熱い湯で温めなおせば、多少は気分がましになった。使った道具と自分の体を洗いおえると、浴室にたまった靄を逃がそうと窓に手を伸ばした。 「……?」  手を伸ばした小窓は、すでに少しだけ開いていた。おそらく、今朝風呂掃除をしたときに閉め忘れたのだろう。ここで覗きようの盗撮カメラでも仕掛けられていればいいのだけれど、軽く見回してもそれらしいものは見当たらなかった。 「……さあて、腹減り坊主が文句を言いださないうちに、晩御飯でも作りますか」  私は一人言い聞かせた。一匹の雌をここに置いて、一人の母に戻っていくために。 --------------------------------------------  女は若いほうがいい。それはわかっている。私だって昔、若さに任せていろんな男と関係を持ったものだった。バイト先の店長、親戚のおじさん、教師、仕事の先輩や後輩、得意先の上司。いろんな人間を自分の色気で夢中にさせてきた。  それが今ではどうだ。 『なぁ、少しぐらいいいだろう?♡♡』 『ぁん、だめですよ、課長♡ ぁん♡♡♡』 「ふーーーっ、ふぅーーーっ、んっふっぅーーーーーー♡♡♡♡♡♡ ぁあ、かちょうっ、かちょうだめぇん、あぁ、おっきぃい♡♡」  夫にも息子にも相手にされず、リビングでAV女優と自分を重ねながら、ディルドでおまんこをほじくりまわすことしかできなかった。  休日の朝から、息子はどこかへ出かけてしまい、夫は結局帰ってこない。きっと今頃、二人とも自分の彼女や、会社で迫られた若い女のことセックスに明け暮れているんだろう。それ自体は、別に怒っているわけじゃない。息子も夫も、私の自慢の男だ。二人とも容姿がよく、チンポも大きい。それだけ女性から求められる人間と家族であるのだから、それは誇らしいことだろう。 『あぁ、三井さんのおっぱいは、いつ見ても素敵だなぁ♡』 『課長、やぁん♡♡♡』 「っぐ、んっぐ、ぁゥッあ゛っ、はぁ、んあぁ♡♡♡」  だが、私は違う。私はもう、求められる立場じゃない。それが何より、私を苦しめているのだった。私も少し前までは、インターネットで知り合った男性に、頼み込んで生ちんぽをハメてもらったことがあった。相手に頭を下げて、お願いしますとへりくだって土下座でもすれば、仕方がないと犯してくれる人はいるだろう。だがそれではだめだった。  同情でセックスはしてほしくない。私とシたいと、私でハメたいと、私で性欲処理をしたいと、そう思ってくれる人とのセックスでなければ……私はどうしても、満足ができなかった。 「お゛っ、っごぉいっぐ、ぃっぐ、いぐぅううううううう♡♡♡♡♡♡」  結果こうして、一人で雌汁をまき散らしながら、オナニーをするくらいしか性欲処理の方法がなくなってしまった。私のような女性は、どれぐらいいるのだろう。けれどきっと、少なくはないはずだ。  この世の男は、みんな私を求めてくれる。私の美貌とスタイルを見て、おチンポおったてて求めてきてくれる。そう考えていたツケが、今になって回ってきたんだろう。 「はぁぁー……ぁー……あ゛ー……イ゛ったぁ……」  空しい独り言をこぼしていると、不意にインターホンが鳴った。宅配便だろうか? 今わざわざ受け取る気にはなれない。全身を倦怠感が覆っていた。どうせしばらく応答がなければ、不在票を入れて戻っていくだろう。私はソファに背中を預けたまま呆けていた。  しかし、二度、三度とインターホンは鳴らし続けられる。宅配業者ではないのだろうか。 「っるさいわねぇ……わかったわよ、出るわよ。出る出る……ったく」  悪態をつきながら下着は放りっぱなしに、ジーンズとシャツだけを素肌にまとって 脱ぎ散らかした下着はそのままに、ノーブラノーパンで、ジーンズとシャツだけを着ていった。 「はいはーい、どなたですかぁー……」 「……! お……ぁ、おば……ッ!」 「……?」  ドアを開けても、小さな悲鳴が聞こえるばかりで周りには誰も見当たらなかった。いったいなんだと周囲を見回して、視線を下げていく。するとそこには、栗色の長い髪をした少年が立っていた。彼は「回覧板」と書かれた緑の板をもって、長い前髪の間から覗く目を私に向けてきている。 「あら、ナオ君じゃない。どうしたの? たかしならいないわよ?」 「ぇ、あ……あっの……えと」 「ああ、回覧板? 悪いわねぇ、持ってきてもらっちゃって。お母さんは?」 「は、はい! かい、か、かいらん、ばん……あ、あの……まっ、ま、ママは、ご、ごしゅじんさま、のとこ、いくって……」 「あぁ、ママMっ気強いものねぇ。うらやましいわぁ、私もそんな風に犯したいって思ってくれるご主人様が欲しいもんだわよ、アハハハ!」 「あ、あの……おば、おばおばばば、おば、さ……ん」 「ん何、どうかした?」  前からどもり気味であまり話すことが苦手な子だとは思っていたけれど、今日は様子が変だった。彼から回覧板を受け取った後も、その場からは去ろうとせず、立ち尽くしたまま両手を胸の間で組んだり、指先を合わせたりしている。挙動不審な視線をいぶかしげに見ていると、彼はようやく、おずおずと震える手を私のほうに伸ばしてきていた。 「み、みぇ、みえて……ます……」 「え……? ……ッ!」  彼の指先を追って私は自分の体を見やる。胸が邪魔でよくわからなかったが、左手にある、姿見の鏡で自分の体を見やると、途端に彼の言っている意味が分かった。  気が抜けすぎていたのだろう。咄嗟にズボンをはいたためか、前のファスナーは開け放たれたままで、シャツの裾と左右に開いたファスナーの内側には、陰毛の三角地帯が丸見えになってしまっていた。 「あ、あぁ~~~ら、やだわ、私ったら!」 「……ごめん、なさい」 「もぉー、私のほうが謝らなきゃいけないのよ? ごめんなさいね、こんなおばさんの汚いところ見せちゃ、ふつうは萎えちゃうわよねぇ、ほんとにもぉ~」 「……っ! ……ない……」 「もぉー、嫌ねぇ、年取るとこういうところが抜けてきちゃうんだから。これだから男にも相手されなくなっちゃうのよねぇ。ごめんね、ナオ君。私なんかの」 「きっ、汚く、ない!」  私の言葉を遮るようにして、ナオ君は言い放った。呆気にとられた。こんなに大きな声を出せる子だったんだ。私が驚いていると、ナオ君は前髪の間から私をまっすぐに見ていた。彼は所在なさげだった両手を握りしめると、そっと背後を振り返り、私を押しやるように家の中に入ってきた。 「な、ナオ君?」  普段の彼とは違う。彼は振り返って鍵を閉めると、しばらく間をおき、幾度かの深呼吸を挟んでから、私に語り掛けてきた。 「お、おばさん。セックス、最近できていないのって、ほ、本当ですか?」 「え、は……? ほ、本当、だけど?」 「僕じゃ、ダメ、ですか!?」 「へ……?」 「お、おばさん……ッ!」 「……ッ!」  ナオ君は私の手を掴んだあと、自分の股間に押し当てた。恥ずかしいなんて思ったのは何年ぶりだろう。そこにあるものが何なのかはわかる。今時そんなことで悲鳴を上げるなんてことはないが、布地の下で大きく熱くなったそれに、私は耳まで熱くした。  男の人のおちんぽを触って、こんなに熱くなったのは、どれぐらい前だろうか。ナオ君は私の両手を握ったまま、私を見つめてきていた。 「おば……里美、さん……僕と、し、シて、ください」 「な、ナオ君……?」 「ぼ、僕、ずっと、ずっ……と! 里美さんのことが、大好きで、いっつも、いっつも、いっつも! 里美さんのこと、おかずにしていて……♡ きっ、昨日も、お風呂でオナニーしていたの、み、見てて……♡♡」 「ナオ君、ちょ、ちょっと待って……♡」 「里美さん!」  彼の言葉が、私の耳に響く。耳だけでなく、胸に、腕に、腹に、足に。そして顔に。全身くまなく、私より三回りも年下の子供の言葉に、私の体は打ち震えていた。 「わ、私なんて、おばさんよ……?」 「里美さん……♡♡」 「そ、そんな、君が知っている若いころの私じゃ♡♡」 「里美さん……♡♡♡」 「ああ、もう、そんな目で……見て……♡♡♡」 「里美、さん……♡♡♡♡」  もはや彼に、私に、理由は必要ではなかった。  私達を揶揄する言葉はいくらでもある。若いから、おばさんだから。子供と同い年の相手。母親のような年齢の相手。巧みな口説き文句もできないのに。若い男に夢中になってみっともない。女を夢中にさせるスペックもない。旬の過ぎた年増の女。いくらでも、なんとでもいえるだろう。  しかし、それら全てを意に介させないだけの情熱を、彼は持っていた。  あなたが、好きです。  彼が呼ぶ名前には、ただこの意志のみが感じられ、その純粋さに、私の心は揺さぶられていく。いつの間にこんなに大きくなったんだろう。いつの間にこんなに力が強くなっていたんだろう。いつまでも息子と同じで、息子のあとをついてきたおとなしい少年だったはずのナオ君は、小さいながらも私を逃さず、その場に押し倒して唇を合わせてきていた。 「ん、ぢゅっ、んぁ、ふぁ♡♡♡」 「んっ、れる、ぢゅっる、んっふ、んむ♡♡♡♡」  たどたどしい、経験不足の粗いキス。テクニックなどはなく、ただむさぼるばかりのその動き。自分の気持ちを乱暴に、体の気持ちのいいところを擦り付けることによる、獣のような求め方。きっとこれは、若いころの私だったら、少しも良いだなんて、思わなかったんだろう。 「さとみさぁん……♡♡」 「なお……くぅん……♡♡♡♡」  今の私は違った。  押し倒されながらも、彼の体を押し上げるように、自分から下腹部を持ち上げて、ぐりぐりと円を描いている♡ 「ぁっ、里美さんっ、里美さんッ、里美さんっッ♡♡♡♡」 「ぇ……♡♡♡♡」  お腹のあたりが温かい。胸が邪魔になって見えないが、ふと手を差し込むと、べたべたとする温かい液体がそこにくっついていた。そして、それはまだ、私の手の甲にかかってくる。 「ナオ君……」 「で、出ちゃったあ……♡♡♡♡」  涙目になる彼を見ていると、胸の奥がくすぐったくなる……♡♡ 私はふと、手のひらを返して、湿ったズボンの中にいる、まだ硬いそれを包み込むと、彼の頭をなでて唇にキスをした。 「まだ、硬いじゃない♡ 大丈夫よ♡」 「里美さん、ぼ、僕……♡♡♡」 「シたいの? おばさんと……♡♡♡」 「し、シたい……里美さんと、里美さんとセックスがしたい♡♡♡♡」 「いいわ、たくさん、させてあげる……♡♡♡♡ 私のこと、好きにして……♡♡♡♡」  私はそう言いながら、ナオ君の手をもって、自分の服の裾に手をかける。もう何をされてもかまわない、何をしても許してあげると、そう心から思いながら、彼の頭に抱き着いて、耳元でささやいた。  震える手が、粗雑に私の服を脱がしていく。シャツが脱がされ、しばらくして、彼は自分のズボンを下着ごと脱ぎ捨てた。玄関の床が冷たく、硬い。それだけに、覆いかぶさってくる彼の小さな体は火のように扱った。熱い火の両腕が、私の背中に回されて、腰には火の棒があてがわれる。 「入れるところ、わかる?♡♡」 「ご、ごむ……♡」 「ゴム、しちゃうの?♡ 言ったでしょう? 何しても、いいのよ♡♡」 「……!♡♡♡♡♡」 「ぁっんっぐぅ♡♡」  おまんこに押し付けられたチンポが、肉を圧迫して、ずぬるっと中へ入っていった♡♡  驚いた。おちんぽって、こんなにあったかいのだと、こんなに入れられただけで、頭がそのことだけでいっぱいになってしまうのだと。私は久方ぶりのおチンポに酔いしれた♡ 「お゛っんぉお♡♡♡ チンポッ、おちんぽ、きたぁあ♡♡」 「里美さん、ぼく、っ、きもち、いぃっ♡♡」 「ん゛っわ、私ッも゛♡♡ きもっぢいぃ、きもぢいいわぁ♡♡ あっ、ぉっおっほぉお♡♡」 「どうしたら、どうしたら気持ちいい?♡♡ 僕、里美さんに、もっと、気持ちよくなってほし♡♡♡」 「いっぱい、いっぱい動いて♡♡♡ も、もぉ、入ってるだけで、き、きもっぢぃ♡♡♡」 「お、おまんこ、吸い付いてッ、っぐ♡」 「お゛っんぉおっほおお♡♡♡ おおおっほ、おぉお゛お゛お゛お♡♡♡♡」  腰の回転は間もなく速くなる♡ 玄関に肉と肉とを打ち付けあう音が響きあたり、底にだんだんと水音、粘膜同士が糸を引く粘っこい音が絡みわたる♡♡ 私の心地のいいところを探そうとしていたナオ君だったが、私のおまんこの動き、絡める両足に、私の言葉に嘘はないと感じたのだろう。もう遠慮はなかった♡ 求め合う二人同士、まるで学生同士の最初の、初めての性に触れ合う時のような、お互いがお互いの快感を貪りあうセックスに、私達は燃え上がった。ただただ、目の前の相手が愛おしい♡♡♡ そして……♡♡♡♡ 「いくっ、出るッ♡♡♡ 里美さん、里美さんいっちゃう、僕出ちゃう♡♡♡♡」 「いいわ、出してっ、お願い♡♡ 私の中、ん゛っ、いっぱい、白いの、だしってえぇ゛♡♡」 「ぁっっぐんッッ~~~~~~~~~♡♡♡♡♡♡」 「おぉっッギュっんっぐぅうふうンんォおッ♡♡ んんっう♡♡♡ オお゛お゛ぉ゛お゛おッッ♡♡♡♡ お゛ッ、んぉお♡♡ ンお゛お゛おぉおおッっ♡♡♡ おまんこッ、まんこきもぢいぃい♡♡♡♡ はらむっ、はらむっ♡♡♡ 生中だしでっ、おっ、んぉお゛っおっほぉおおおおおおおおおおおお♡♡♡♡♡♡♡」 -------------------------------------------- 「ふぅー、さっぱりした……ナオ君、たかしのだけど平気? ぶかぶかじゃない?」 「は……はい、ちょっと、ゆ、ゆるい、けど……平気、です……」  日が少しずつ傾いて、もうそろそろ夕方と呼べる時間に差し掛かったころ、私達はそろってシャワーから出てきていた。私はきちんと下着もつけて、シャツとジーンズに身を包み、ぬれた髪をタオルで乾かしている。ナオ君は、自分よりも背の高いたかしの服を身に着けているものだから、全身ぶかぶかで、余計に体の小ささが際立っていた。 「そ、よかった♪」 「ご、ごめんな、さい……」 「気にしないで、あの子たぶん気が付かないから」 「あ、あの、そうじゃ、なくって……急に」 「急に押し倒したこと?」  私の言葉に、ナオ君はこくりと頷いた。 「も、もっと……ベッドとか、できただろうし……あの、そもそも、いきなり、だったし……」 「……ねえ、ナオ君」  私は膝を少し折って、ナオ君と視線を合わせた。 「ナオ君、本当に好きな人とのセックスって、初めて?」 「……あの、えっと……はじ、めて……ママとは、したことない、し……」 「学校の女の子とも?」 「ぼ、ぼ、僕。学校の子と……話さない、から……シたこと、ない……保険の実技、や、休んでたし……」 「じゃあ、本当の童貞、おばさんにくれたんだ♡」  また頷くナオ君は、耳まで真っ赤にしている。こんな年になって、こんな純粋な恋心を向けられるなんて、思ってもみなかった。彼の甘酸っぱい思いに、私の胸の奥にも、何か心地のいい締め付けがよみがえってくる。 「んっふふ♡」 「あ、あの……?」 「ふふ、何でもないわ♪ そうねぇ、じゃあ、ナオ君のお顔、見せてくれたら許してあげる」 「顔?」 「そうよ? セックスしているときもずーっと前髪で半分隠れてたし、おばさんのこと好きなら、見せてくれてもいいでしょ?」 「……は、はずかし、い、けど……わ、わかった……」  単純な興味本位だった。昔から目元が隠れるような髪型ばかりしていたのを覚えている。小さいころの記憶では特に傷跡などがあるわけではないはずだった。彼の性格を考えれば、他人と前髪というフィルターを除いて目を合わせることは、中々勇気のいることだったろう。  細い指が前髪をよけると、きれいな額と眉の形が覗く。白い肌の中に、まつ毛の長い、茶色の瞳が二つ、私のほうにむけられてきていた。 「……ッ」 「こ、これで、いい?」 「……ええ、いいわ……ありがとう」 「恥ずかしかった……さ、里美さん!」 「な、なぁに?」 「また、しようね……♡」 「……♡」  最後に彼は、私の体にギュッと抱き着いた後、照れくさそうに走り去っていった。  一人残された私はしばらくその場に立ち尽くした後、もう一度脱衣所に戻る。くぐもったガラスには、私の姿が映っていた。まさかとは思いながら、湿気をタオルで拭い、私の顔を確認する。 「あちゃぁ~……」  そこには、耳まで顔を真っ赤にした、私の顔が映っていた。

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elder(エルダー)

満たされないBBAが息子と同い年の童貞坊やと貪りあうのいいっすね!! 年甲斐もなくBBAが顔真っ赤にしてるのも微笑ましいですw