Home Artists Posts Import Register

Content

 狭い空間の中、私はそそくさと両足を布地に通す。ウェットティッシュで拭った脚に、清潔なズボンの布地がするりと入っていく。2本の足を入れた時には少しサイズがきつかったけれど、贅沢は言っていられない。ベルトを締めると、今度は先ほど脱いだばかりのジーンズを指でつまんだ。  我ながら、ひどいありさまだ。  目の前で広げたジーンズはしっかりと、股間部から内もも、お尻周りをじっとりと濡らしている。布地は濡れている部分だけ色濃くなり、触ればひやりと冷たくなっていた。冷たくはなっていたが……そこからはむわりと、酸っぱいような、甘いような、間違えようのない雌の香りが、少し離れた私の鼻にも漂ってきていた。 「うぅ……♡」  恥ずかしさと同時に、胸の奥が甘くこそばゆくなる。その感覚をごまかすように、汚れたジーンズを畳み、透明なビニール袋に入れて固く縛る。ビニール袋に包まれたそれは、ずしりと重く、私の肩にのしかかるようだった。絶えることのないため息を漏らし、ビニール袋を紙袋に落とす。怪しまれないようにトイレを流し、私は休憩室に戻った。  休憩室には、食事を終えた長瀬君がスマホを弄っていた。彼は私に気が付くと、「ども」と一言かけて片手を上げてきた。私はそれに、「……ご迷惑をおかけしました」と返して自分のロッカーに紙袋をしまう。 「すんません、サイズ小さかったっすか?」 「あ、い、いいの。本当に。大丈夫……何度も、ごめんなさい。お金払うわ? いくらだった?」 「いや別にいいっスよ。勝手に買いに行ったの俺だし」 「良くないわよ、だって、そもそも私が……こんなおばさんが……」  そこまで口にして、顔がまた真っ赤に染まっていってしまう。  先ほどまで自分がしていたこと、まともな大人のやっていい事じゃない。バイトの男の子のおチンポしゃぶって、夢中になって、ザーメン口に出してくれなんてせがんで……挙句、それで気持ちよすぎておつゆを漏らしちゃうなんて……。 「……ごめんなさい……」 「あーあー、わかった。わかったッスから。四千円、これでいいッスか?」  長瀬君の面倒くさそうな声に、私は顔を上げる。いけない、こういう後ろ向きなところがよくないんだ。もう少し明るくいかないと。バッグから取り出した財布を開き、彼に千円札を四枚手渡した。彼は私と目を合わせず、口をゆがめたままそれを受け取ると、ポケットにぐいとねじ込んだ。 「ありがとう、助かったわ」 「別に、どーも……そんで、どうすんスか?」 「……何が?」 「だから、セフレ。俺となりてーんスか? 俺は別にどっちでもいいッスけど」 「んー……ま、まあ、させてくれるなら、ありがたいけど……」 「はいはい。そんじゃ、友達登録すっから、QR出してください」 「えっと……どうやるの? 私、あんまりやったことなくって」 「え? ああ、じゃあ貸してください。えーっと……」 「長瀬ェー! お前、いつまで休憩してんだ!」  長瀬君が私のスマホを手にしかけた時だ。厨房の方からコック長の社員さんの声が聞こえてきた。 「うわ、やっべ。っと、っし、これでおっけ!」 「ご、ごめんなさい、大丈夫!?」 「うわ、もう十分過ぎてる。大丈夫じゃねーっす。じゃ、俺のだけとりあえず登録しといたんで、また連絡ください、じゃ」 「う、うん。ありがとう、また」  私の言葉を最後まで聞くことなく、彼は行ってしまった。 --------------------------------------------  仕事も終えて、夜も更けてきた。夫は今日帰らないらしい。私は娘に早く寝るようにと声をかけると、一人、寝室で窓の外を眺めていた。対していい景色でもない、夜の街の景色。駅の方はまだ明るいが、手前の住宅街はぽつぽつと明かりが消えている。書くいうこの家の灯りだって、もうすべて消して戸締りだってしてあるのだ。今日はもうおしまい。あとは寝るだけだ。そう、ベッドに横になって目を閉じればいい。いいはずなのに……。 「……」  私はベッドの縁に座ったまま、夜景を眺めていた。いや、実際には夜景なんてどうだっていい。そんなものは視界の中で映っているだけで、私が見ているのはもっと別のものだった。そう、頭の中にこびりついて離れないのは……あの雄々しく勃起した、若くて、びんっびんの……おちんぽ……♡ 喉が鳴る。大きな唾液の塊が、口の奥を広げて落ちていった。まるでそれが彼の出した精液であるかのように想像しながら、私は飲んでいる。それが胃の奥に落ちたころは、まだ理性が働いていた。私の中に残された、ほんのわずかな理性がこの状況を抑えるために必死に考えている。  そもそもだ。彼は私との関係を望んだのだろうか。彼は確かにセフレになるとも言った。しかし彼にとって、それは良い事だろうか。発情した厄介なネガティブ根暗なおばさんからの頼みを断れなかっただけではないか。既婚者との関係というのは刺激的だが、若い彼にとってはリスクが大きすぎるはずだ。それに、三桁も経験人数がいるのなら、私よりも若く、そしてスタイルのいい子だってたくさんいるに決まっている。それこそ自慢したくなるような彼女だっているだろう。それを何だ、私は。一回あの、固く勃起した蒸れチンポをしゃぶらせてもらったからと言って、ずいぶんと期待して――  グッヂュ……。  ――何かの音がした。何だろう。股間に違和感を覚えて、視線を下へと動かしていく。気が付けば、私の右手は寝巻のウエストから差し込まれていた。中指と人差し指が股間に触れている。そしてやっぱり、濡れていた。ろくにいじってもいないのに、まるで徹底的に焦らした後みたいに、あと一回でもディルドでピストンしたらイってしまいそうなほどに♡ 私のおまんこは、すっかり雌穴として欲望を貪っていた♡ 「ふぅー……ふぅー……♡」 ベッドの上で、掛け布団を脇によけ、ペット用のシートを敷いておく。これを使うのも慣れたものだ。裸になり、下着も脱ぎ捨てて、タンスの奥にしまった袋からソレを取り出す。私の愛用の、真っ黒なディルドだ。大きさは長さ25センチ、太さ6センチの剛直♡ サイズは、きっと長瀬君のよりも大きい♡ そうよ、これでオナニーしてきたんだから、きっとこれで満足できる。そうしたら今日は終わりだ♡ 私は膝を開いて寝そべり、解剖実験のカエルのような下半身に、黒いディルドを向けた。おまんこの肉穴を左右に開く♡  もう、ローションなんていらない♡ 後はぶち込むだけ♡ いくわ、いくわよ、いくわよ、イクッ♡♡♡ 「ふっぐッ♡♡ ~~~~♡♡♡♡」  き、きた、おまんこから快感が♡ 押し出された波が、下腹部で溜まって背中を通って、通って、通って……止まる。 「な、なんでっ、ふぐっ、ん゛ッ♡♡♡ ふん゛ッ♡♡ ふっぐ♡♡♡」  ディルドをおまんこにぶち込み続ける。何度も小刻みに子宮を叩いたり、ぎりぎりまで引き抜いて打ち込んだり、奥に押しあてて円を描いたり、Gスポをごつごつ突いたりもした。 「ん゛っーーー♡♡ んっぐ、ぃっぐ、ぃっぎだい♡♡ んふーーーっ♡♡ ふぅん゛ーーーー♡♡ あーーーいきたいっ、いぎだいぃい♡♡ おねがいまんこぉ、まんこイって♡ おねがいだからイって♡ ほらいっつもあなたがマンコしてるでぃるどよぉー♡ ほら、ほらぁーー♡」  声を出して興奮を掻き立ててもだめだ。これじゃ足りない。私はぐいっとおまんこにディルドをぶち込んで、ささったまんま、今度はローターを取り出した。リモコン付きのローターを、ガムテープで乱暴に、左右の乳首とクリにつけて、最大強度で揺らす♡ その状態でディルドを動かすのだ♡ 「ぁーーいぐ、ぃっぐ、いぐっ♡ これならいけるっ♡ ぃくよぉー、くるよぉー♡ くるっ、くるっ♡ アクメ来る、あくめぇー、あくめきてぇーー♡ お願いッはやぐぅう♡ はやくいぎたい、イきたいのぉーー♡ まんこっ、まんこいきたいのっ♡♡♡ おまんこぉー、おまんこいってぇー、おねがいぃい♡♡♡」  心地がいい。最高の快感だ。それは間違いない。乳首も、クリも、おまんこの中も、何なら途中から腕を回してケツ穴だってほじくってる。潮は吹いた。ペットシートに派手に、何度も。ぷしゃーーっ、ぷしゃーーーっと、それこそ声も出して潮を吹いた。それでも、だ。 「な、なんで、なんでぇえ゛♡♡♡ なんでいけないのよぉおお♡♡♡」  いつも、私の脳まで上ってくるはずのあのオーガズムは、胸の下程度で止まってしまう。 「ふぅーーーっ、んッ、んん゛ぅーーー、も、もぉ、だっめ、ダメ、限界……♡♡♡♡」  ディルドを抜いた。ローターも引きはがした。すべてをペットシートの上に捨て、スマホを手に取り、文字を打つ。 『お願い……お願いだから、シて頂戴……』  現代っ子というやつだろうか。何はともあれ助かった。私の送ったメッセージにはすぐに既読の文字が付き、そして。 『イイっすよ、ここ来てください。俺ん家っす』  彼の住所が載せられた。   --------------------------------------------  大丈夫だ。大丈夫。何も心配ない。家を出るときに、娘はベッドにいなかったけど、きっとトイレだろう。朝までに戻ってくれば夫にはバレない。すぐにいつもの服装に着替え、メイクもそこそこに、私は走り出していた。夜の街、ママチャリを走らせる私はきっと異常に見えただろう。実際そうだ。異常事態だ。こんな状況をどうにかできる方法があるのなら、それに縋るほかない。家を出て、駅に向かい、いくつかの角を曲がった先で、私は自転車を止めた。  そこは、二階建てのボロアパートだった。ずいぶんと古そうだ。部屋のポストはどれも、年季の入った「投函禁止」の張り紙がされており、二階の手すりには色あせた旗が括り付けられており、かろうじて「入居者募集」の文字が読めた。どれも暗く人気のない部屋の中で一つ、一階の、とある部屋だけが明かりがついていた。私がふらふらとそこへ吸い込まれるように歩いていくと、ちょうどドアノブが回り、金髪の青年が顔を出した。 「あ、どもっす」  なんてことない、ご近所さんと出会ったかのような軽さで、彼は会釈してきた。私はそれでも、胸の奥に何かがこみあげ、気が付けば目が潤んでいた。彼に抱き着き、そのまま押し込むように部屋に入り込むと、鍵を締める彼の脇に手を回して、胸板に顔をうずめる。 「ふーーーっ、んっふーーーー♡♡♡」 「……相当っすねぇ。フラれた女の子にこんな風にそのまま泣かれたことはありますけど、そんなんじゃないっぽいっすねぇ」 「お、おねがいぃ、ハメて、セックスしてぇ♡♡♡」 「あー、それでちょうど今、ゴム買いに行こうとしていたんスよ。ちょうど切らしちゃってて」 「ゴムなんていらないッ、生っ♡ 生でいいからっ♡♡ 生でいいからお願いだからハメてっ♡♡」 「落ち着いてくださいよ折原さん。いくら俺でも、流石におばさん孕ませるリスクは避けないと」 「わかってる、わかってるからっ! だからほら、これ、これ撮って、はい!」 「はぁ……?」  もうなりふり構っていられない。私はスマホのカメラを起動させたまま、長瀬君に渡した。  困惑気味の長瀬君はそれを持って、私に向ける。私はにやりと笑うと、その場で服を脱ぎ始めた。シャツを脱ぎ、ジーンズを脱ぎ、ブラを捨て、ショーツを捨て……。全裸になって、彼の前で正座をし、三つ指立てて、額を床にこすりつける。 「お、お願いしますっ♡ こ、このビデオは、すべて私、折原奈々の希望で撮影していますッ♡♡ 私は自分の意志でッ、長瀬君に、年甲斐もないスケベババアのマンコに、生ハメセックスをおねだりしていますッ♡♡♡ もし裁判になったらこの動画が証拠ですっ♡♡ 彼には一切責任はありませんッ♡♡♡ 私っ、私が、おまんこ濡らしてこらえ性のないスケベマンコババアのせいですぅーーっ♡♡♡ お願いですッ、お願いですから、何でも致しますからっ♡♡ どうか生ハメ種付けセックスで、アクメさせてくださいぃい♡♡♡」  言った、言ってしまった♡♡♡ これ、これできっと、長瀬君がハメても平気な理由になる。 「……おいおばさん、マジでなんでもすんの?」 「は、はい♡♡♡ おチンポ様のためなら、折原奈々は、何っでも致します♡♡」 「じゃあよ」  長瀬君は私を踏んで、さっき閉じた玄関のカギを開き……開け放った……♡♡♡ 「そこでケツ上げて、ババアの発情潮ぶちまけながら三回言え。私は発情マゾまんこババアです、おまんこお願いします。ってな」  ああ、これ、この感じ……♡♡♡  耳からしみいる、この感触、好きッ、好き、これがすきぃい♡♡♡  つま先を立てて、腰を高く上げ、土下座したまま狙いを定める♡♡ 下っ腹に力を入れ、思い切り、出す♡♡♡♡♡♡ プッシャァァァァァアアアアア♡♡♡  よし、潮、潮が出た♡ 後は口から……その時だ。み、見られた。玄関の前に、人がいる。あれ、見たことある。確か、確か娘の友達の家の、パパさん。やばい、やばい、で、でも、くち、くちとまんな♡♡♡♡♡♡ 「ん゛ッ、わ、私はッ、発情マゾマンコババアですッ♡ おまんこお願いしますッ♡♡ 私は発情マゾマンコッ、オッ、ば、ばばあでひゅっ♡♡ おまんこ、お願いしますッ♡♡♡ わ、わ、わたひは発情マゾマンコババアですお願いですからお願いですから、おまんこにチンポハメてくださいお願いしますぅうううう♡♡♡」  言い終えると同時に、潮は止まり、扉は閉じられた。やばい、やばい、完全に、見られていた……♡♡♡♡ どうしよう、どうし、よ♡♡♡♡♡ 「なーなさん。ほら、顔上げて」 「ふぇ……ぁ……♡♡♡♡♡♡」  呼びかけられて、顔が上がる。目の前には、あの、勃起した、おちんぽ……♡♡♡ 「本気なのわかったよ。そんじゃ生でヤってやりますから」 「ぁ、ち、ちんぽ♡」 「マゾみたいだし、廊下でいいっしょ? ほら、それ吸ってケツ上げろよ」  彼のスウェットのズボンと、パンツが一緒に投げ渡される。パンツの中は、我慢汁がいっぱい♡♡ やった、やった♡ すごい、興奮してくれてたんだ♡ おちんぽ、勃起して♡  私はすぐさまそれを抱きしめるようにして口元に当て、廊下で腰を高く上げる♡♡♡ 「こんな奥さん放っておく旦那の気が知れねーけどなぁ。オら、ヨッ」 「ん゛ッふぅーーーーーーーー♡♡♡♡」 「締まりもいいんだけどなぁ、ほーれ気持ちいか、おばさん」 「んッ゛💕 んん゛ッ♡♡♡ ん゛っ♡♡」 「ウチのアパート、俺以外住んでないから、思いっきり声出していいっスよ」  そんな、そんなこといったら、そんなこと言ったらわた―― 「ぉおお゛おお゛ぉおお゛お゛お゛ッ、おお゛おおお゛♡♡♡ おまんこっ、おまんこきもぢぃいいいきもっちぃいいのぉおおお♡♡♡♡」 「うわ、声えっぐいなぁ」 「ぁ゛ッ、ああ゛これ、これがいいのッ♡♡ 熱くて硬くてビンッビンの若いチンポがさいっこぉお♡ あーーきもちいぃ、なまぁー♡ 生マンコさいっこぉお♡♡♡」 「奈々さんもなかなかきもちいいっすよぉー」 「ありがとうございます♡ ォっ、んおお゛♡ お、お、おちんぽさまに゛ッ、きにいっていただけるように゛♡ これからもっ、お、お、おまんこ頑張りますッ♡♡♡」 「はいはい、そーですかっと、おーやべーな。もう出るっ……」 「ンギュゥウウうぅううううううう♡♡♡♡♡♡♡ おおおっほ、おぉお゛お゛お゛お♡♡♡♡ オお゛お゛ぉ゛お゛おッッ♡♡♡♡ お゛ッ、んぉお♡♡ ンお゛お゛おぉおおッっ♡♡♡♡」  もう、口が閉じない、鼻水も出ていた。視界がぼやけている、白目を剥いているんだろう。私はその状態で、口からこぼれた舌を、長瀬君のおぱんつの染みに当てていた♡ 「ふー……イったイった……戻ってきたら三発はヤってやっから、それまで待てます?」 「ぁ、あいぃ……♡♡♡♡」 「ほんじゃ、ゴム買ってくるんで」  スウェットからジャージに履き替え、私を跨いで買い物に行く彼……私はもう、彼のその背中を見ているだけで……♡♡♡ 「ぉっほ……♡♡♡」