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こんにちは、ほしです。


忘れてしまう前に、刀を作ったときの手順を記しておきたくてまとめることにしました。

ショートカットキーなども交えて書いたので、まだBlenderの操作に慣れてないという方も読んでいただければ嬉しいです。


スクショの関係上かなり長くなりそうだったので分けて投稿していきたいと思います。今回は刀身部分です。


モデルにしたのは少女歌劇レヴュースタァライト大場ななちゃんが使う輪舞という日本刀です。

使ったソフトはBlender2.92。

完成品はこちらです。

fanbox post: creator/3748123/post/2665045



刀の構造を調べるにあたってこちらのブログと動画が大変参考になりました。


・すずしろブログさん

https://suzushiroblog.com/2020/04/21/katana-grip-tuka/


・BlenderWeaponsさん

youtube post: XxvVEWJBj48


1.参考資料の用意

まずは参考資料をBlender上に表示させる手順です。

Blender上でShift + A、Image→Reference を押下します。

別ウィンドウが開くので、画像を選択します。ここでは説明用にイラストを使います。


選んだ画像が配置されます。


Numpadの7を押すと、真上からの視点に切り替わります。

この状態で、キーボードのG(移動)R(回転)S(拡大縮小)などを使って資料の位置を調整します。



右側にあるこのタブから、

Opacity(画像の透明度)や、Depth(最前面に表示させるかどうか)も調整できます。


今回は、手元にあったアニメの設定資料集をスマホで撮影し、それを上記の方法で配置しました。写真ゆえに歪んでいますが、各部位のサイズ感がわかれば良かったのでこれでいきます。


2.刃部分

刀身を作っていきます。

まずはShift + AでMesh→Plane(平面)を追加します。


Tabを押すとEditモードに切り替わるので、S(拡縮)で縮小します。


次に、頂点選択モード(数字1キー)か辺選択モード(数字2キー)を選びます。

画面上部のアイコンからも選べます。

平面の右側の頂点を選択し、Gで移動します。

(このときNumpad7で上からの視点にしておくと、高さを変えずに移動できるので便利です)


次にEで辺を押し出します。

これも画像に合うように移動させ、刃の曲がり方に合わせてRで辺を回転させたり、Sで拡縮して調整します。


こんな感じにしました。


次に刀身の厚みを上下対称で作ります。

Aで平面全体を選択したら、G(移動)→Z(Z軸方向)の順に押して、少しだけ平面を上へ移動させます。


画面右側のスパナアイコンのタブから、Add Modifier→Mirror(ミラー)モディファイアを追加します。

これはメッシュを対称に表示してくれる機能です。

ここでは刃をZ軸(上下)対称で作っていきたいので、AxisのZだけ選択状態にします。また、Clippingにチェックを入れておくと、反対の軸にメッシュが飛び出すのを防いでくれるので入れておきます。


辺選択モード(数字2キー)で、メッシュの一番外側を選択します。

Shiftを押したままなら連続して選択できる他、Altを押したまま辺を選択することで、繋がっているループ形状の部分を一気に選択することもできます。


E(押し出し)+Z(Z軸方向)で真下に辺を伸ばします。

先ほどClippingにチェックを入れていたので、反対側に飛び出ずにピタッと止まります。


先端部分の辺を選択し、

G(移動)で切っ先の形を作ります。


右側のスパナアイコンのタブで、次はSubdivision Surface(細分化)モディファイアを選択します。

元の形状を保ったまま、メッシュを分割して滑らかにしてくれる機能です。

このように、辺は角ばったままですが見た目だけ柔らかそうな感じになります。


次にこの辺を選択し、


画面右上にあるタブ(無ければNで出てきます)のItem→Transform→MeanCreaseを選び、値をにします。

すると選択した辺に赤い色がつき、そこだけシャープになります。


刃先部分も選択し、同じようにMeanCreaseの値をにしてシャープな形にします。



この部分は選択したのち、


G(移動)を2回押しで、辺に沿って移動させます。


このような感じになりました。


あとはG(移動)2回押しを使いつつ、参考画像に合わせて細かく形を整えます。


下図の辺もMeanCreaseの値を1にしてシャープに。



作ったメッシュの立体感が分かりにくいときは、材質や光の当たり方を下図のように変更することできますので、以降はこのメタリックな見た目でやっていきました。


Ctrl + R(ループカット)で、このように面を分割する辺を入れたり、


画像検索で刀の形状を見ながらシャープにしたい場所を調整したりして、


これで刀身部分ができました。



次回は鍔・柄などについてです。

fanbox post: creator/3748123/post/2665858


それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました!

(Fanbox)


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Comments

Anonymous

刀はいつか作ろうと思っていたので参考になります!

ほし

ありがとうございます! 刀、作っておくと何かと創作に役立ちそうなので、参考になれば幸いです…!