聖夜の特別な『お仕事』Another (Pixiv Fanbox)
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「はい、お代はちょうどね。また来てくれると嬉しいわ」
とある宿、とあるフロントにて。
クリスマスをモチーフとした紅と白のドレスに身を包み、ウインクをくれる美少女が一人。
銀色の髪を肩甲骨のあたりまでストレートに下ろし、目鼻立ちすべてが完璧に整った美貌にいつでも主張を惜しまない豊満なスタイル。
ワンピースのような風体の衣装で飲食物を華麗に運び回り、ウェイトレスとしての仕事を完璧にこなす彼女──リトアのアルバイトは、この時をもって終了した。
本日は聖なる夜、クリスマス。この宿でもイベントシーズンにかこつけて酒場を兼ねた一階にて賑やかな催しが展開されており、まだまだ宴はこれから、といったような熱狂具合────
***
「ふう。あとはオーナーだけでも回せる人数ね」
コンパニオンのような衣装だが、恵まれたルックスのため、普通に歩くだけでも非常に様になっている。事実、仕事中の最中も多くの男たちの視線を独り占めにし、素敵なウェイトレスがいると聞きつけ急遽かけつけた冒険者も山の数。本日の売上を想像するだけでも笑顔になること請け合いだろう。
「だけど今日は……んぐ。本当に……あむ。盛り上がったわね」
食後のグラスや皿を一通り片付け、もう片方手に持った皿には…大量の肉や野菜。
宿のオーナーから直々にまかないとして今夜ふるまわれた食材を一部いただいたリトアは、きれいな顔立ちを崩さぬまま真面目な表情で口いっぱいにごちそうを頬張り、なんとも可愛らしいギャップを生み出していた。
「…………んっく。はぁ……美味しい…。会場の方、まだかなり余ってたわよね……」
アルバイトに勤しむ以前に、パーティーを楽しむ一員として自由に会場内で飲食を行っても良いというオーナーのあまりに寛大な御心に甘え、すでにとんでもない量の食材を冒険者たちと食べ、笑い、はしゃぎ倒してもなお、彼女の圧倒的な代謝による消化力はとどまるところを知らなかった。
世に名を馳せる大食いチャンピオンなどは、総じて細身であることが多い。
リトアもまた、圧倒的な身体能力と内臓の代謝力を以て見た目にそぐわぬ食事量を誇る燃費の悪い女剣士であった。
「(……こっそり着替えてサッと盗……拝借すれば大丈夫かしら。だめ…?)」
いたずら好きのあどけない少女のようなたくらみ顔でバックヤードから顔を覗かせようとするリトア。
その時であった。
「…っ!あ!オーナー!いえ、私はもう満腹満足大感謝よ!もう財布もほっかほか!あとはバーッと着替えてサッと帰るだ…け…」
ばったりエンカウント。なんとなしの罪悪感からまくし立ててしまったが、リトアの企みなど何も気にしてないであろうオーナーは代わりにとある提案を持ち出してきた。
「…特別サービス…?」
***
「はわ……!本物のっ…リトアさんっ…だ…!」
「こんばんは。今日は指名してくれてありがとう」
パーティーも終わりに近づき、騒ぐ声もとぎれとぎれとなってきた夜。
宿泊部屋の一室にて、リトアを出迎えたのはまだ若さが残るあどけない少年冒険者。
「あっ…あのあの!今日のリトアっさん…すごく綺麗でした!」
「ふふ、ありがとう!すごく嬉しいわ」
緊張し、声が上ずる少年に笑顔で対応するリトア。
オーナーから命じられた特別サービス。それはこの少年冒険者と二人きりで暫しの間、接待スキンシップを行う事。
オーナーのお願いであればともとより快諾するつもりだったリトアだが、前払いの報酬金として目の前に積まれた大量の金貨を視界に入れた瞬間、「おぐっ…」と間抜けな声が出てしまった。
ただの接待には不釣り合いな金額に、オープンなフロントではなく宿泊部屋を利用しての二人きりの時間。
もちろんタダの『接待』ではないだろう。何か裏があるはず。冒険者として儲け話に非常に鼻が利くリトアは考えうる展開をいくつか思案し────
「…あのっ!握手…をお願いしてもいい…ですか!?」
「ええ、もちろん!今日パーティーに参加してくれてたわよね?」
「えっ!あっ!はいっ!お、覚えててくれたんですか…?」
おそらくはリトアのファンなのであろう、声を裏返しながらも握手を希望してくるこの少年。
オーナーの真意は未だ読めないが、仮設を立てるならこの少年はおそらくオーナーと懇意にしている人物の親戚であったり、関係者だろうか。
直接自分に伝えにくるのは気恥ずかしく、オーナーに口を利いてもらったとか────
「…のっ…!今日の衣装、すごっく綺麗でした!で、でもでも今のその、いつものリトアさんの服装もそのっ…素敵でっ…」
「ふふ、ありがと」
握手をしながら、情熱的な視線をリトアに向けつつ早口気味にまくしたてる少年。
事前にオーナーからの指示でいつもの服装に着替えてはいたが、どうやら相手にはどちらの様相でも絶賛のようす。
近くで見ると少年もまた中性的で整った顔立ちをしており、髪もクセがなくきれいな黒で、まだ幼さが残る点も含めどちらかというと「可愛らしさ」に近い感想を抱いた。
しかし握手をする手には適度な硬さもあり、剣や得物を振るっているであろう「まめ」のような異物感も多数感じられ、冒険者として生き抜くための努力の程も伺えた。
おそらくは実年齢よりも若く見られているだけなのかもしれない。
「(……あら)」
しっかりと相手を観察してしまったため無言の時間が流れたが、それは相手も同じだった。
気づけば少年の視線はリトアの顔、髪をなぞってから……豊かな胸元へ一瞬。
すぐに逸れては、またもう一度。
握手をしている腕に目を逸らし……再度。
女性は男性の視線に敏感とよく言うが、そういった気配の類に持ち込むまでもなく、若き冒険者の瞳はリトアの見事な巨峰に釘付けになってしまっていた。
「(ふふ……いいじゃない、年頃で)」
リトアは自らのスタイルにも自信があり、見られることに対して基本的に不快感を出すことはない。
自分に気概を及ぼす輩相手ならまだしも、好意を投げかけてくれる少年冒険者。こちらとしても嬉しいところである。普通ならお預けのように指摘すべき状況でも、今夜ばかりは多目に見てあげようと思えた。
「(せっかくだし…少しサービスしてあげないとね)」
頭を下げ、顔を近づけ笑顔をふりまくリトア。少年との身長差もなくなり、前かがみの姿勢となったことにより、必然と………
「…あっ…ぅ」
「(かーわいい♡)」
落ち着いた態度で振る舞ってはいるが、リトア自身も10代なかばの少女。
楽しい宴のあとでボルテージも高く引き上げられ、大好物の食事たちもフルコースで堪能し、これ以上ないテンションであることに違いはないのだ。
「(ここでヘンな対応してトラウマになってもかわいそうだし、少しずつ……)」
優しい瞳をたたえつつも、イタズラ心が芽生えてきてしまった。
「あら、肩に糸くずがついているわ。じっとしてて…」
「へっ?」
ぽん、と少年の肩に手を乗せる。
びく、と体が震えたのを傍目に、肩を優しくさするリトア。
「(……やっぱり。けっこう鍛えてあるのね)」
あどけなさが残る最初の印象ではあったが、握手をした手から感じるイメージの通り、体はそれなりに「男」を感じるようなモノもあった。
端正な顔立ちに、整った肉体。将来有望の冒険者に指名いただいた嬉しさに、リトアはどういったサービスを返してあげようか悩んでいると……
「あ……あの、あの……リトア…さん」
「なにかしら?」
「あの……えっと……その……オーナーさんから…どこまで…聞い……」
「……?」
オーナーから事前の打ち合わせも特になく、しばらく二人きりで丁重におもてなしをしてあげてほしいといった旨の依頼のみ。もしや何かしら必要なアイテムでもあったのだろうか?
聞いていないとシンプルに返してもいいが、せっかくなので何か答えてみようか。
左手で髪をかきあげながら視線を宙に泳がせ、わずかに思案しようとしたが……
「(………ん?)」
少年の視線。今日一番の熱量をもって向けられた先は────
「(……ふぅん…♡)」
髪をかきあげるため、左腕を肘から上に持ち上げたことによりノースリーブの左半身からちらりと見える、リトアの腋であった。
「(その歳で……なかなかいいシュミしてるわね♡)」
確認を含め、わざとらしくもう一度大げさに髪をかきあげるリトア。
再度、少年の首元はぐっとこわばり、熱意が視覚化されたような勢いでリトアの腋へ。
間違いない。この少年は───
そして、オーナーから聞かされるべきだった事柄とは。
果たすべき依頼とは。
「どうだったかしら……念の為、答え合わせ…してもらってもいい?」
「えっ!?ええっ…っと…!」
ぐ~っ…と背伸びをして、確認を問うリトア。もちろん、腋まわりがよく見えるよう左半身を前にして。
たわわに実った胸元の果実はとてもハリがあり、腰を反ることによってツンと上向きに変形していく。不慣れなのだろうか、少年は不器用にリトアの体の隅々まで視線を流し込み、ふと気づいては罪悪感にさいなまれるように半目で首ごと逸らす。
「あのっ……えっと……リトアさんっ…!」
「ええ」
密室に若い男女が二人。法外な高額前払い。熱視線を向ける冒険者同士。
おそらく、というか確実に「そういうサービス」を要求されるのだろう。
もちろん、この少年相手なら大歓迎だ。もうすでにここまで可愛らしい反応をしてくれているのだから。
一世一代、少年が「男」になる瞬間。そのお相手。
数瞬の後、一生の思い出となるだろう「お前を抱く」宣言でも出るのだろうか。
数刻もしない後に、淫猥な空間になることは必定なのに、リトアの心は幼い子どものようにワクワクしていた。
今宵は忘れられない、この若き冒険者にとって良い日を────
「は、ははははっハグしてくださいっっっ!!!」
「…え?」
決心の口から出た言葉は、これまた可愛らしさにあふれ……
事前の導入を大事にするタイプなのだろうか。ここから徐々に…という感じなのだろうか。
「……ええ、もちろんよ。もちろん構わないけれど……私、その… さっきまであれだけ動き回ってたし、その……」
「だっだだだ大丈夫です!すごくいい匂いです!先程から!!」
匂いに関して言及したわけでもないのに、先制で行く手を阻まれてしまう。
一瞬あっけにとられたリトアだが、すぐに慈愛の笑顔をしたため、
ぎゅっ………と優しく腕で包み込んだ。
「っ!はぁわっ…」
リトアの髪から香る爽やかな少女の香気が少年の鼻腔をくすぐる。
腕を回している程度で、密着度合いはかなり低く、ソフトタッチに近いようなハグ。
少年は震える両腕をゆっくり持ち上げ、優しく添えるようにリトアの背中へ。
リトアも前かがみのまま、互いの顔が交差する一瞬の間────
「あっ……ああ、あり、ありがとうございます!大丈夫です!」
がばっ!と仰々しく、でも腕は優しくリトアを振りほどき直立する冒険者。
「あら、もういいの?」
「は、はははっは…はい!一生の思い出、です!」
顔を熟れた果実のように赤らめつつ、感謝の言葉を続々と並べ立てていく。
「そ………それでは!失礼っします!!」
きびすを返し、なんとリトアに背を向けようとする少年。
「えっ?」
これは、この流れは。
まさか……これで……終わり?
これから起こるのは一生モノの……あれ?
「ちょ、ちょっ……終わり、なの?」
「えっ…は、はい!そうです!僕がお願いしたのっは……リトアさんと……その……スキンシップでっ…!えっと!すごく恥ずかしいんですけど…大好きなリトアさんと触れ合えて良かったです!」
なんて純真だろうか。
重ねてあっけにとられてしまったリトアだが……まくしたてる少年の瞳は変わらずこちらの肢体に釘付けであることを感じ続けていた。
「……ねえ。よかったら……もう少しサービスさせてくれないかしら」
灯ってしまっていた。リトアの心に。
目の前の「男」がこちらに絶えず向け続ける性の眼差しに。
焚き付けられてしまったのだ。情欲の炎が。
「へ……?」
少年の前に再度居直り、最初と同じ前かがみで胸元を強調しつつ、しなだれた前髪をくるくると指に絡ませる。
「あっ!ああの……」
ストレートに考えてしまおう。この少年は間違いなく私に欲情している。
できることなら私で滾る性欲を沈めてしまいたいはずだ。
それはもう彼のズボン越しでもわかる、動揺のあまり隠せていない確かな膨らみからも明らかであった。
「ふふ♡」
がばっ、と音がするような勢いで、リトアの両腕が少年の頭を捕まえる。
「ふぁっ!?」
────ぎゅむぅ~~~っっ♡♡
先程とはうってかわり、強烈な密着。少年の頭部に自らの胸元を引き寄せ、一言。
「────どうかしら?」
豊満な女性の肉。急に視界が真っ暗になった少年に突如として叩き込まれる『雌』の匂いは、意識の波を濁流と変化させ声にならない叫びを漏れ出させる。
呼吸を忘れる一瞬の出来事に、遅れてやってくる脳からの酸素要求。
すぅ、と一呼吸し送り込まれた酸素には、リトアの谷間で熟成された最高のフェロモンで占められていた。
「~~~~~~っっ♡♡♡」
少年の瞳はまばたきを3度ほど繰り返した後、激しく瞳孔が収縮する。
無理もない。大好きな女からかすかに感じていた爽やかな香りを、今度は密着して無理やりねじこまれてしまっているのだ。
リトアの腕は休むことなく力をわずかに強め、少年を肉の海に再度溺れさせる。
左右から抱き込むように回した腕により、むにゅ…♡と優しく形を変えた柔肉は少年の頭にベストな形でフィットした。
それにより、二度目の呼吸も隅々までリトアの芳醇な香りに包まれ、意識が飛びそうになる。
「…………満足いただけたかしら?」
ゆっくりと、慈しむように腕のロックを解き、少年の顔をまっすぐに見つめるリトア。
少年の声帯は音を奏でるまでに至らず、口元をぱくぱくと小さく動かしながら、潤んだ瞳でリトアを見つめ返してしまう。
その様子に、彼女もまた、たまらなくなってしまった。
「外は寒いけれど、会場とこの部屋はとっても暑いわね…♡そう思わない?」
語りかけつつ、自身の胸元の布を右手でつかみ、パタパタと風を送る。
左腕は前髪を整えてから、後頭部を掴むように持ち上げ、少年の瞳に強く焼き付ける────汗でまみれた腋。
「あっ……!あぅ……♡」
「これだけ暑かったら、汗もすごく…かいちゃうわよね♡」
むわ……♡♡という音から、香気がすべて目で見えるような、暴力的なまでの性の景色。
リトアの首元から腋まで、さきほど分泌されたばかりの新鮮で透明度の高いさらさらとした汗が流れ伝ってゆく。
きめ細かく、きれいな肌質を誇る腋まわりは、きらめく汗を流しさらに輝きを主張するが、少年の瞳にはこれ以上なく卑猥で、変態的な性器として脳裏に焼き付いてしまった。
「……見てるだけでいいのかしら?」
「っ……!!」
その言葉がスイッチとなり、少年の頭部はリトアのフェロモンが多量に放たれるエリアへ。
先程嗅がされた谷間とは違う、明らかに『性』を感じさせる『雌』の匂い。
優しい輪郭を形どっていた胸元の香りとは一線を画す、甘酸っぱさも感じる強めのイメージをもって繰り出される匂いは、少年の脳髄をいともたやすく破壊しつくしていく。
胸元の奥がミルク寄りの母性の香りとするなら、腋まわりは純粋なメスの汗による刺激。
強烈ではあるがとにかく興奮を催す香りで、男の性欲を否応無しに呼び起こし、勃起へといざなう甘く鋭い匂い。
目を閉じ、嗅覚に集中し、理性をすべて捨て、嗅ぎ倒していく。
リトアの閉じられた腋から熟成された芳醇な香りは性的な攻撃性を持って少年の性欲を刺激し、谷間の優しい香りと交互に鼻腔を刺激することで激しい揺さぶりも食らった。
「どうかしら……?あなたのその目、大歓迎ですって感じだけど…♡」
舌を唇に走らせ、ぺろりと一周。舌なめずりをかましながらリトアは問う。
「……っは……♡っ……はあ……♡♡はあっ♡♡」
まともな返事ができる余力もなく、一心不乱にリトアの腋窩に顔を埋める少年。
不快感のない純粋なメスのフェロモンを全開にした色香を堪能し、完全に少年は「男」として、堕ちてゆく。
思い通りの反応をこれ以上なく返してくれる少年の動作に、リトアの体もたしかに熱量を灯していった。
「ねえ……?ここも苦しいわよね?」
すぅ…とリトアのしなやかな指が示した先は、少年の下半身。
痛いほど屹立し怒張した少年の肉棒を、優しく導き、露出させてあげる。
「っ……!うぅっっ!!あ!♡!あ!♡♡♡」
────とぷっ♡……とぷゅっ…♡ぶっ……♡
外気にあてられ、リトアの細指がみっつほど触れた瞬間、少年の肉棒は急激に震え、暴発に至った。
「あっ♡ああっ♡あうっ……!!♡♡…あっああ……♡すみ、すみませっ……♡」
意図しないタイミングでの射精であったせいか、通常の射精よりも勢いは弱く、情けない白濁液をとぷとぷと吐き出し、床面にラインを作っていく。
「あら…♡気にしなくていいわよ♡」
リトアの指とブーツにも適度にかかってしまったが、リトアは気に留めることもなく、左腕で少年を胸元に抱き寄せる。
おそらくは羞恥心で消え去ってしまいたいだろう。そんな時に少年の顔を見ながら問い詰めるのも酷というもの。
しばらく射精の脈動が終わるまで、少年の体をこちらに預けるよう促し、互いにベッドの端に座り込んだ。
「はぁっ……♡はあっ♡あれっ……お、おかしいな……全然おさまらなっ…い……」
射精を終えた男性器は一度なりをひそめ再度欲望の充填に勤しむものだが、少年のモノはまったく衰えず、天を見上げる角度で起立していた。
「いいことじゃない♡それじゃ、もう一度…いいわよ♡」
「えっ!?ふぇ!?」
少年の虚空に浮いた左手を自らの肉棒に添えさせる。リトアの左腕は少年の頭に回したまま、胸元に半分ほど沈めさせつつ、上から優しくささやく。
「いつもシてるみたいに……私の前で、ヤッてみて♡」
「~~~~~~~っ!!!♡♡♡」
命令に従う兵士のように、素直な態度で頷く少年。
「私の匂いをオカズにしながら……そうね。せっかくだし、私の手も使っていいわよ♡」
そっ……と右手を少年の股間にあてがうリトア。
「っ……!?えっ?」
「私の手を挟んで上から掴んで…私の手をティッシュみたいにしてシゴくの♡」
「~~っ♡♡そっ♡そんっ……な!!」
「いいから♡はい…私のおっぱいも使ってね♡」
リトアの胸元に顔を埋め、たっぷりと蒸された乳肉を呼吸いっぱいに香りを感じ、リトアの右手をオナティッシュに見立て、贅沢極まるオナニーの催促。
桃源郷のような状況に少年はうろたえるばかりではあったが、やがて観念したように、そしてこれから訪れる快楽への期待度から、優しくリトアの右手を自身の左手で包んだ。
「はっ……はあっ……♡リトアさっ……♡リトアさんっ♡♡」
しこ……ちゅくっ……♡しこ……ちゅこ…ちゅこっ……しこしこしこしこしこ……♡♡
こしゅこしゅ、ちゅくちゅくちゅぷっ♡♡ぷちゅっ♡ちゅこちゅこちゅっ♡♡
「その調子、その調子♡」
リトアの胸元のキャミソールは長く湿度で蒸され多量の水分を含み、柔らかな質感に加え卑猥な感触も備えるようになっていた。
少年と汗を交換し、手元ではカウパーが入り乱れ、様々な体液が交差し合う。
「はぁっ♡ああっう♡リトアさっ…♡好きっ♡好きっれふ♡」
「ありがと♡しっかり聞こえているわ♡」
いたいけな幼さが残る少年冒険者に目の前でオカズにされ、実際に右手を掴まれ激しく犯されているこの状況に、リトアの嗜虐心や加虐心が激しく首をもたげてくる。
リトア自らは指にほとんど力を入れぬよう少年に任せ、時にやわやわと優しく刺激を与えてあげ、ダイレクトに伝わる熱い肉棒の感触に背筋をぞくぞくと震わせ続けた。
「あっ……ああっ♡あのっ……あっ…♡もうでまっ……♡」
確実な絶頂が近づいていることは右手の振動からも明らかであった。
自身の豊乳をぐいと強く押し付けていたが、最後の仕上げと言わんばかりに体制をわずかにひねり、左腋に少年の頭部を添えてあげた。
「っっ~~~~♡♡はぷっ……♡♡りとっ♡あっ♡んあっ♡あああああああっ♡♡♡」
────びゅぷぅっ♡びゅぷっ♡♡どっぷ……♡どぴゅうっ♡♡びゅうううっ♡♡
激しい体の震えを股間に向かわせ、腰を反らせつつ果てる少年。
リトアはしっかりと目で確認しながら、肉棒の先端である亀頭部分に右手を被せ、オナティッシュとしての役割を最後まで完遂させていく。
「あっ……♡はぁっ♡ああぁあああ……あぁっ…♡」
視線を宙に泳がせ、リトアの腋と胸元の合間に頭を預けつつ、射精の快楽を貪る少年。
一度反った腰は続いて引きの姿勢になりつつあったが、リトアはしっかりを少年の体と密着し、右手で亀頭を優しく扱き上げて精液をすべて吐き出させてあげた。
「すごくいい勢いね♡それだけ私の手が気持ちよかったってコトで…いいのかしら♡」
「はっ……♡はひ……♡リトアさ……ん…すごく……いいにおい……で……♡♡」
「ふふ……そ♡」
慈愛の笑顔で肉棒にまとわりつく精液をできる限りすくい上げ、右手でこれだけの量を、と見せてあげる。
さすがの少年も二度の連続射精を経て冷静になったのか、急に謝罪を繰り返しながら離れようとする。
「ふふ、まって♡これだけの量を射精したってことは、それだけ私で興奮したっていうアピールにもなっているのよ?誇っていいわ……んっ♡」
少年の唇に己の唇を重ねる。彼女なりに嬉しかったという気持ちも含めてのアフターサービスであった。
「んっ……♡ちゅっ……♡んふ……♡ふっ……♡」
ディープキスというほどではないが、情熱的な角度と深さを以て長めのキス。
少年は瞳を見開くことしかできなかったが、次第にその愛情にほだされとろけた感情を表に出していく。
「っ……ちゅ♡……………ふぅ、お疲れ様♡」
「あっ……あっ♡ふあ……ありがと……ござ……いま……」
ふらふらと立ち上がり、おぼつかない姿勢で礼をする少年。
しかしさらなる追撃を企んでいたリトアは─────
「ねえ、これ……♡」
依然、リトアの右手に滞留する少年の性欲の結晶。
すくうような手つきのまま、それをゆるやかに口元にもっていき────
「んっく……♡ちゅずずずずっ………♡」
────じゅず……♡ちゅるっ♡ずっ……♡ちゅぶっ♡
「っ……くちゅっ……♡んむっ……♡ちゅくちゅくちゅく♡……………♡っごくっ……♡……っは…♡ご馳走様♡♡」
「~~~~~~~~っっ!!!り……っ!!」
「それじゃあ、また『依頼』ができたらその時は…ご贔屓にね♡」
すぐにいつもの態度に戻った女剣士は、左手で少年の頭を優しく撫で、身支度を整えていく。
この日、小さな体と大きな勇気をもって臨んだ少年の心に、誰にも言えない最高の冒険譚のような最高の一夜が刻まれたのであった────