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「も……もう限界ですわ……」


さらさらな桃色の長髪を震わせ、ノースリーブのフリルブラウスをまとった美少女からは想像もつかないローテンションボイス。

しっかりとコルセットで固定され窮屈そうに主張する大きな胸に、健康的なサイズの太腿からすらっと伸びた脚はタイツで覆われ、手首にはカフスのような独立した装飾をまとっている。

ハーフアップのようなヘアスタイルで後頭部には大きなリボンを乗せ、歩く度に小さく揺れて大変愛らしい。

見た目は見目麗しい令嬢…なのだが、端正な顔立ちをどんよりと曇らせ、非常事態を思わせる表情で歩く彼女の名前はフィアメイン。

商才で成り上がった由緒ある大貴族の令嬢で────


「さすがにお水だけで2日を過ごすのは無謀ですわね…」


見た目に似つかわしくない貧困っぷりを口にするフィアメイン。

優秀な親の血を継ぎ、とにかく自分の力を高めたい磨きたいといった向上心と『親のようになりたい』という尊敬心に行動力がそのまま宿った将来有望の見習い娘である。

『自分の力だけでどこまでいけるかやってみたい』というフロンティア精神のまま、親の援助も無しにある日最低限の装備と金銭のみを所持し、家を飛び出し大海に出たのであった。

まずは己の足で。確固たる信条を胸に様々な業種に飛び込み、己という受け皿を大きくしたい彼女の野望は大きな行動力につながり、これまで様々な短期の仕事を経験してきた。

要領が良く、器量もあり、コミュニケーション能力も秀でて文句なし……と思っていたのだが、持ち前のはやる気持ちが先走り、得意先でトラブルを重ねたりすることもしばしば。その度にしっかりと己の身銭で弁済した結果……今に至る。


善意からの行動なので疎まれることも少なく、人徳に恵まれたおかげで事なきを得続け、今に至っている。

しかし、時にはその善意が行き過ぎ、詐欺にも近いような募金にかかってしまったり、新企業の援助や寄付などで多額をつぎ込むことも数回にとどまらず。


元来、宵越しの銭は持たない主義で『お金は使えば使うほど増える』先行投資の考えで回してきたこともあり、他人のせいにせず後悔もない。

だが……そんな生活では時々限界も来てしまい。


「日払いで食いつなぐためのお仕事を…」


つい数日前も、病気の老人のために高額の薬を買い与え、ほぼほぼ懐事情がゼロとなったばかりなのである。


「ここを乗り越えねば未来はありませんわ。」


しかし、これまでうまく行ってきた自分の力をフィアメインは信じており、たとえゼロからでもまた取り戻せるだろうという自信にあふれていた。


「(まずは酒場にて…情報収集ですわね。新しいお仕事…すぐに見つかるとは思っておりませんわ。耐久戦は望むところでしてよ!)」


***


「ええっ!?日払いでこれだけ!?」


「おう、嬢ちゃんなら余裕さ」


見つかってしまった。あっけなく。

数十分ぐらいで。


「えっと……わたくしの衣服越しの…スリーサイズの計測ということで…?」


衣服サンプルを集めている仕立て屋の男からの依頼で、多くの女性のスリーサイズのサンプルを採り、データ集めに協力してほしいということだった。


「それにしても…よろしいんですの?計測と…布の質を見るだけで…?」


「ああ!なんなら小さいほつれとかあったらサービスで綺麗にしてやるぜ。

あとはホラ、スリーサイズとかデリケートなとこ教えてもらうし、その礼も含めてんだ。もちろんデータは厳重に管理するから口外もしないぜ。協力してくれるか?」


下着ではなく、衣服越しの着ぶくれ等を確認したいため、着衣のままでの計測を推奨する男。

妙な提案だが、自らのスタイルを申告することに気恥ずかしさはなく、提供することでここの仕立て屋のバリエーションが増えるというのであれば、特に断る理由もなかった。


「ぜひ!」


とりあえず、提示された日当で数日は過ごせる。

渡りに船どころではない幸運度合いに、心の中でフィアメインはガッツポーズをしていた。


「サンキューな!それじゃ行こうぜ」


故あって、ワケあって。

お嬢様の高額バイトが幕を開けたのであった。


***


「それじゃ、そこのソファー座ってちょっと待っててくれ」


「はい!」


通されたのは仕立て屋のバックヤードだろうか、おそらく男が休憩で使っているであろう小部屋。ビジネスホテルの一室ぐらいの広さで、適度な照明、ソファーとベッド、小さなテーブルが添えられているぐらいで特筆すべき点はない。整頓はされている方だろう。


「またせたな。よっと」


右手に提げた麻袋をテーブルに置いた拍子に、色とりどりの金貨や銀貨が見え隠れした。


「これが今日の支払い分だ。先に置いとくぜ」


「まあ…!」


提言された通り、かなりの額のお金が入っているのはひと目見て明らかだった。

ますます計測に対し協力的な姿勢になってしまう。これは男の狙いなのだろうか。


「フィアメインちゃん、金に困ってんだろ?ちょっとサービスしとくわ」


「よろしいんですの!?ありがとうございます…!」


「いいってことよ。それじゃあパパっとやっちまうか。腕、上げてくれるか」


「よろしくお願い致しますわ!」


巻き尺を取り出し、計測を始める男。

素直に両手をあげ、背中から脇を通り、豊満なバストに柔らかく触れるようにメジャーの紐が優しく身をまとった。


「すまねえなあこんなむさ苦しい男でよ…っと…」


「いえ、お気になさらず」


笑顔で返すフィアメイン。

きめ細やかなフィアメインの肌はフリルブラウスの隙間から惜しげもなく存在感を主張し、芸術的なラインを描く鎖骨や雑味が一切なく綺麗な腋まわりがチラりと目に入る。

振りまく香気は甘い花のようで、先端まで手入れされた髪からも優しく華やかな香りを醸し出していた。

男は直接触れないように優しく目盛りを確認する…前に、職人の目つきで考察を始めた。


「すげ~なあ…いいスタイルだフィアメインちゃん。バスト……これは布の分差し引いたらおそらく93……いやもうちょっとあるな。トップとアンダーの差が……ふむ…こりゃ……95か…?」


非常に正解に近い数値をぶつぶつと述べながら答えを確認する男。

フィアメインが答えを言おうとした矢先、


「いや、お楽しみはあとでとっとこう。先にヒップから図らせてくれ。悪いな」


「?構いませんわ」


直立した姿勢でしっかりと主張するフィアメインのお尻にメジャーを巻きつける。

タイツ越しでも肌のハリをアピールその様は、フィアメインの性格をそのまま表しているようだった。


「ふんふん……なるほどな……」


ヒップとウエストの計測をソツなく終える男。非常に満足気な表情はフィアメインと同様であった。


「サンキューな。衣服越しでこの数値だと……ヒップが87、ウエストが59。合ってるか?」


「!すごい、お見事ですわ!」


最後に図った数値と全く同じ値を言い当てられ、驚き顔のフィアメイン。

衣服越しにスリーサイズを見極めるこの男の職人技について伺おうとしたところ…


「んで、これは提案っつーかお願いなんだが……」


「?わたくしにできることでしたら」


「バストは直接、手で図らせてくれねえか?」


「……へ?」


手……手というのは、直接触って確かめるということ……?

と、受け取ったフィアメイン。


「当然追加報酬は出すぜ。ほら」


テーブルに追加で投げ出された小袋。縛り口がゆるかったのか、今度は金貨のみが複数枚転げ出てきたのをフィアメインは見逃さなかった。


「えっ……ええ!?」


「俺からの誠意ってやつだ。いいか?」


「ええっと……その……え……ど…どうぞ!」


半ば動転しながら、フィアメインは己の豊かな胸部を男に差し出す。

その顔と肢体を眺め、男は舌なめずりをかました。


***


「あ……あの……えっと……」


「はあ……すっげ……でけ……」


ソファーに腰掛けた男の前に浅く腰掛けるフィアメイン。

後ろから脇の下に両手を差し込み、数分前から大きな胸をやわやわと揉み転がされ続けていた。






「で……そうだな……このサイズは……96か?」


ふにゅ…むにゅう…と自在に形を変えるフィアメインの乳房。

大の男に己の胸をまさぐられる経験は初めてなので、顔を赤らめつつうつむき、フィアメインは応答を繰り返す。


「あ……っ…はい…96…っですわ……」


「ふぅ~ん……前からこんなサイズだったの?重くて肩もこるよなあ~これじゃ」


両側から挟み込み、円を描くようにこね回す。

時折先端にふれるような動きも見せつつ、焦らすように繰り返している。


「はぁ~~やべっ……フィアメインちゃんすっげーいい匂いするわ…」


髪をかき分け、背後から抱きつくような形でうなじに顔を埋め、深呼吸を繰り返す男。

湿度を帯びた吐息が髪をかき分ける感触に背筋がぞくぞくとしてしまう。


「あ…あの……っ」


「わり、ちょっと横からのサイズ感も目視したいからさ。ちょっと右に傾いて左腕あげてくんね?」


「へっ?あっ…はいっ」


素直に反応してしまう人の良さ。

男は左側からフィアメインの左側面を眺めつつ、両手いっぱいで頬張っている胸を優しく伸ばすように広げる。


「んっ……♡」


先端である乳首を「きゅう…♡」と掴まれ、親指と人差し指でマッサージするようにほぐされながら胸全体を伸ばされる。

直立の姿勢でもしっかりと確認できていたフィアメインの大きなおっぱいだが、こうしてしっかりと重力に負けないように確認されると遥かにわかりやすい『長さ』を記録していた。


「はあ……すげえってフィアメインちゃん……ここからもすげえいい匂い……」


左腕を上げていたことにより露わになっている脇まわりに顔を近づけ、深呼吸を繰り返す男。


「あっ!そ、そこはっ…お待ちくださっ……」


デリケートな部分に鼻を擦りつけられ犬のように嗅がれてしまう痴態に、ひどく赤面してしまうフィアメイン。

肩に装着しているパッドのような衣装も押しのけられ、内部で湿度を保っていた部分である腋窩の匂いも確認されてしまう。


「んっ……そのあたりっ…はっ…」


明らかに逸脱したハラスメント行為である。本来なら物の言いようもあるのだが、

眼前のテーブルに広げられた大量の『金銭』が目に入ってしまい、踏みとどまるフィアメイン。

あまりこの男の気を悪くしてしまっては、もしかしたら………

ただ働きだけは避けたい。男がフィアメインの眼前にぶら下げた『餌』は大きな効力を発揮していた。


「はぁ……♡はっ……♡」


気づけば己の口から桃色の吐息が放たれていたことにフィアメインは驚愕した。

男に胸をまさぐられる、ただただ動転するしかないはずのこのシチュエーションなのに…何故?


「……なあフィアメインちゃん、もしかして気持ちよくなっちゃってる?」


「えっ…!?いえっ…そん……」


とにかくこの男、女性の体をまさぐることに長けていたのだ。

コルセット越しに腹を撫で、乳首を中心に胸全体を揉みほぐし、丹念な愛撫だけでフィアメインに情欲の炎を灯し続けていた。


「計測してるだけのはずなんだけどなあ……あんまりそんなくねくね動かれるとわかんねえなあ……」


しらばっくれる男に対し、うまく責務を果たせていない己の不甲斐なさが先立ってきたお嬢様は、とりあえずの謝罪を口から漏らしていく。






「も…申し訳っ…♡ありま……♡」


最後まで言い切る前に、突如ひらけた脇腹の衣服の隙間から手を滑り込ませる男。


「ひうっ!?♡」


これまでの愛でるような撫で方から一転、執拗に乳首を複数の指でこねくり回しはじめた動作に、言葉を失う。

衣服越しではない、直接の肌の接触に感覚が鋭敏になった。


「あっ…♡あっ♡ああっ♡」


断続的に襲いかかる初めての快楽に身を捩らせることしかできないフィアメイン。

感覚を集中させていると、男の指先が強く湿っていることが確認された。

ぬめぬめとしたローションのような液体を塗り込まれているような感触。

またたく間にフィアメインの乳首に熱がこもり、内側からじんじんと疼きを覚え始めた。


「あっ♡あのっ♡んっ♡こっ れはっ♡」


ラストスパートと言わんばかりに、強めに乳首を押し込まれ、バストも大きく変形する。


「……あっ!♡ああああっ!!♡」


こりこりこりこりっ♡♡きゅうぅぅう~~~~っっ……♡♡


「あああああっっ♡♡♡」


臀部から脊柱起立筋、腰を伝う突然の電流。

これまで自分で責めたことのない自慰方法による絶頂を迎え、軽く眼前に火花が散った。


「おいおいフィアメインちゃん、まさかイッちゃった?」


「はぁ……っ…はぁ…♡へ……?」


くて……と脱力し、情けなく体を預けてしまうことに対する謝罪すら後回しに。


「あ……ああ…わたくし………そのっ……」


体勢を立て直し、男の膝元から離脱しようとするが


「おうおう構わねえよ気にすんなって。サイズ感もよ~~くわかってきた。んでもよ……もうあと一歩なんだわ。」


がしっと覆うように太い両腕で抱きしめられ、ホールドされてしまった状態から、耳元でささやき出す男。


「今度は俺の……コッチでさ。測らせてくれよ…♡」


深く抱きしめられながら、お尻に異様なまでの熱を持った異物感。

一度絶頂を迎えたフィアメインとは対照的に、男の欲求は破裂せんばかりに膨れ上がり、お楽しみを求めて接触してきたのである。


「お~う…もちろん、報酬は弾むぜ…?」


顎に手を添えられ、テーブルに乗せられた“チップ”に視線を届かせる。

男の手で、それも乳首のみでイカされてしまうというあまりにも初モノ続きの初体験。

不快感が出るよりも先に、好奇心旺盛のフィアメインの心は────


「あ……あ……♡」


漏れ出る吐息も閉じぬまま、静かに頷くことで肯定の態度を示した。


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Comments

Anonymous

ネイフィスちゃんといいフィアメインちゃんといい先が気になるドチャシコ小説たすかる 早く続編を書くんだ(シコシコ)

有都あらゆる

ardenさんコメントありがとうございます!めっちゃ励みになります!ドチャいの描いていきます!

妄想キャベツ

フィアメインちゃんが来るとは全く思いませんでした…いやこのシチュめっちゃ好きだし最後の1文がヤバすぎる… ラックオブマネーガールズを買って読んだばかりだから余計にです…! 長文になりましたがありがとうございます!

有都あらゆる

キャベツさんありがとうございます~~!どのキャラでもかる~くこういう流れになっちゃう気軽さがウリですので!ギャグとの落差をお楽しみいただけますと嬉しいです!

なが

女として重要な部分はこんなに豊かじゃねェかよ・・・!!

あんこ

ああ^〜いいっすね^〜

白丸

ガールズの子たちがどんどんえっちの毒牙に・・・やはり表でそういうイメージが無い子ほどいざえっちな目に遭った時の興奮度合いが素晴らしいです

yakobi

お嬢様×怪しいバイト...こんなにシコれるものはない 最後はお金より好奇心で受け入れちゃってるの最高です

きゃんたぬき

世間知らず×貧乏お嬢様=怪しい高利のお仕事……!! 待ってたぜェ、この瞬間《とき》をよォ!!