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 支援者限定作品です。

 『メスガキから好かれている男が入れ替わり屈服させられる話

』(以下URL)の直系の続編です。本編は以下URLから、先の読了を推奨します。

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17752018


 もとから続編を意識していたということもなかったのですが、書いて投稿した後くらいに『これ多分続きのほうがおいしいよなぁ……』とか思ったのと、暑いからプール行って女児水着を着て遊びたいなあという妄想が混ざった結果、なんかいい感じに筆が進みました。

 屈服、という言葉を使ってはいますがハードめではなく、まあイチャラブな感じです。ちなみにまだ元男側は絶頂しておらず記憶は読めません。のでいつかイって記憶を読めるようになった後のことを書くかもしれません。書かないかもしれません。


 では、以下本編をお楽しみください。

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 近所に住む小学4年生の女の子である星羅《せいら》と俺は、落雷によって肉体と精神が入れ替わってしまった。

 俺となった星羅は性的絶頂、つまり射精をしたことで俺の記憶が読めるようになったらしく、元に戻ろうとする素振りはまったくない。俺として、男子高校生としての生活を満喫している。

 一方で、まだ生理も迎えておらず少々成長が遅れ気味だった星羅の身体となった俺は、全く性的絶頂に達することなく星羅の記憶を得られていない。私生活のあれこれを頼らなければならなかった。

 しかも星羅は前から俺の事が好きだったらしいのだが、腕力でも立場でも絶対優位となった星羅に逆らうことは出来なくなったことで、独占欲が加速した模様。俺はほとんど支配され、言いなりになっていた。

 と、言ってもそれほど偏執的ではない。なにより俺自身、星羅の身体という甘美な牢獄を愉しんでいたのだった。



「……うー……」

 朝10時。俺は鏡の前で唸りながら、寝癖を直そうとブラシを動かす。細く柔らかい髪質なので引っかかるようなことはないが、その分折り目のついた髪は一向に直らなかった。

「あー……もう」

「星羅ー、織人《おりと》お兄ちゃん来たわよー」

 もたついていると、母親が――星羅の母親が部屋に入ってくる。俺は諦めて星のついたヘアゴムでまとめてポニーテールを作ると、ピンク色のビニールバッグを取る。

「あらそのヘアゴム、そんなもの持ってたっけ?」

「……織人お兄ちゃんに、買ってもらったんだ」

「ふーん……それにおめかししちゃって、織人お兄ちゃんが大好きなのね」

 やたら楽しそうな星羅の母親の声。言う通り、俺はローティーンの女の子らしい、ふんわりと広がる白いワンピース姿だった。

「うるさいなぁ……じゃあ、行ってきます」

 俺はせめてもの抵抗として、憮然とした表情で母親の脇をすり抜ける。玄関に行くと織人お兄ちゃん――つまり元の俺の身体となっている星羅が待ち構えていた。

 短パンにポロシャツという実に身軽な格好で、涼しげに微笑んでいる。

「おはよう、星羅」

「……おはよう、織人お兄ちゃん」

「ごめんなさいね、お願いしちゃって……」

 追いついてきた母親は、星羅に向かって苦笑いで小さくお辞儀をした。星羅はにこやかにお辞儀を返す。

「いえいえ。俺もちょうど行きたかったところなので」

「星羅も迷惑かけないようにね」

「はーい……」

「では、行ってきますね」


 8月に入り夏休みが始まったばかりのこの日、俺は星羅とプールに遊ぶこととなっていた。もっとも俺が行きたいのではなく、星羅が言い出したことだ。それどころか、俺からおねだりしたことにしろという。もちろん俺に拒否権はない。

 かくして、俺は『近所の大好きなお兄ちゃんにせがんでプールに連れて行ってもらう小さな女の子』を演じさせられていたのだった。


 俺と星羅はほとんど車通りのない田舎道を自転車で並走する。南の方に比べ涼しい地域ではあるが日照りの強さは変わらない。自転車を漕いでいることもあって、日焼け止めを塗った白い肌にはうっすらと汗が浮かんでいた。

 到着したのは、鄙びた市民プール。施設自体はそう古くもないのだが、住宅地から少し離れていてあまり人入りは多くない。広い駐車場に停車している車は一台だけ、営業開始直後ということもあってか人影はひとつふたつだった。

 自転車を停めると、俺たちは歩きながら何気ない会話を交わす。

「一昨年ぶりくらい? 織人と一緒に来るの」

「そうだな……去年は部活が忙しかったから……って、お前は部活いいのか?」

「今日は休み。あ、そういえば部のみんなでプール行くって話になったんだけど、女の子と予定あるってパスしちゃった。一応言っとくね」

 星羅は悪びれることなく言ってのける。一つも間違いではないのだが、その言い方だと部活の連中はほぼ間違いなくデートだと受け取ってしまうだろう。

「やめてくれよ……」

「事実でしょ。すみませーん、高校生一人と小学生一人で……はい、ありがとうございます」

 建物に入り星羅が受付を済ませた。自分が小学生だというのが未だ慣れないが、もはや文句を言っても仕方がない。

 そのまま通路を進み、俺は男子更衣室に入ろうとして立ち止まる。ちょうど向かい合って反対側、赤い扉の女子更衣室に手をかけた。

「俺はこっちか」

「……えー……織人もこっちでいいじゃん」

「おいおい。流石にこの歳ではダメだろ」

「全然人居ないし大丈夫だって。それとも、恥ずかしいの? わかった、他の女の人の裸を見たいんだ。変態~」

 俺はため息をついてから、自分の、星羅の肉体に視線を落とす。

「だって……いいのかよ? もし他にお客さんが居たら、お前の裸を見せたりすることになるんだぞ」

「……へえ、あたしのこと気にかけてくれてるんだ。へえー」

 ジト目で見つめてくる星羅。一応は借り物であるし星羅の身体を慮ってやるのだが、その度この調子でからかわれる。とはいえ、星羅からの好意は恥ずかしいほどに伝わってきているし嫌ではないのだが、面倒なので避けるようにしていたのが本音だった。

「いいよ、別に。どうせ人居ないだろうし、居たらあたしが隠してあげるから」

「でも――」

「だって――もうそれ、俺の身体じゃなく星羅ちゃんの、あなたの身体でしょ?」

「……っふ!?」

 星羅は俺の力任せに引き寄せ、耳元でささやく。生暖かい吐息が無防備な耳を撫でて、幼いはずの身体の芯がきゅんと唸った。

 さらに星羅は俺のワンピースの裾から手を入れて、ショーツの上から股間をつつく。とん、とんと穏やかにノックされただけなのに、その衝撃はお腹の奥にまで届いて、俺のメスを震わせた。

「それに、いじめられて喜ぶ変態小学生の星羅ちゃんは、嬉しいんじゃないの?」

「せ、星羅ぁ……んっ、こんなところで……っふ」

「嫌? 大声上げれば?」

「……」

「決まりね。はい、こっち来る」

 そのまま星羅に引っ張られ、俺は男子更衣室へと連れて行かれてしまった。運良く他にお客さんはおらず、ひとまずは安堵する。

 俺と星羅は一角のベンチに陣取り、着替えを始める。まずは、持ってきていたバッグから花柄の巻きタオルと水着――肩紐やら腰回りにフリルが縫い付けられたワンピース水着を取り出した。

「……はぁ」

 学校の水泳の授業で着たスクール水着も慣れないのだが、パステルカラーにフリフリとしたデザインで女児向けであることを強く主張するこの水着は、さらに照れくさい。

 俺は巻きタオルを巻いてから、ワンピースを脱いでロッカーに突っ込む。

 すると、星羅の腕が伸びてきてタオルのボタンを外されてしまう。はらりと舞って、白ボーダーのショーツとジュニアブラという下着姿が晒された。

「ちょ……」

「誰も居ないんだから面倒なだけでしょ……ってあれ、もしかして濡れてる?」

「ぬっ……濡れてねえよ」

 星羅は俺の股間を凝視してくる。思わず手で隠してしまうが、図星だった。さっきちょっかいを出されたせいで、じんわりと愛液が滲んでしまったのだ。

 この星羅の身体、未だ絶頂を迎えたことがないくせにやたら感じやすい。入れ替わって以降、妊娠の恐れもないからと生オナホールのように扱われてしまっているのが原因でもあるのだが。

「見せなさいよ。そのお子様パンツ自分で脱いで、クロッチ濡れてないか確かめてあげる」

「……本気か?」

「ええ」

 星羅は勝ち誇ったように笑みを浮かべている。本当に愛液でショーツを汚していることも、俺が断れない――いや、断らないのも、全て見透かされていた。

 俺はドキドキしなががらショーツを脱いで、両手でクロッチを広げて見せた。

 繊細で柔らかな綿の生地、おまんこが密着していた箇所にはぬるりとした液体で湿っていた。家を出る前に穿き替えていたのでそれ以外の汚れはなく、かえって目立っている。

 恥ずかしい。みるみる顔が赤くなっていき、ぬるい空気に触れたおまんこも更にとろけていくようだった。

「やっぱり。星羅ちゃんはえっちだなぁ」

「……うぅ……どうするんだよ、こんなところ人に見られて通報でもされたら……」

「見られて嬉しいくせに。今度はアソコ、拡げて見せてよ。濡らしてるんでしょ」

「さ、さすがに……それは」

「冗談よ。さっさとプール行こ」

 星羅は楽しそうに鼻を鳴らし、すぐ海パンに着替えてしまった。俺もショーツや脱いだジュニアブラをしまって女児水着を着込む。バッグからは浮き輪も取り出した。

「そろそろ人も居るだろうし口調気をつけろよ、星羅ちゃん」

「うん……織人、お兄ちゃん」

 更衣室を出て、声が反響し塩素の匂い立ち込めるプールに移動する。

 25メートルのプールが6レーンほど、それに子供用の浅いプール。そこそこの広さがあるのだが、俺たち以外の利用客は夫婦だろうおじさんおばさんがゆっくりと泳いでいるだけ。その他の人間も、プールの監視員が隅の小高い席に陣取っているぐらいだった。

 準備体操をした後壁際にある機械で浮き輪を膨らませると、俺たちは浅い方のプールへと入っていく。大人用では、まだ子供である星羅の身体では脚がつかない。

「やっぱり気持ちいいな、星羅ちゃん」

「そう……だね」

 ややひんやりとした水が身体を包むと、星羅に遊ばれ加熱した体温を下げていく。

 だが、星羅がただプールで遊びたいから俺を連れてきたわけがない。先程、俺をおもちゃにしたことからも断言できた。

「……うぅ」

 ごく少数とはいえプールには他の人間が居る。もし星羅が手を出してきた時、いつもの癖で声を出せば間違いなく気が付かれる。それでも星羅が控えめにしておくようなやつでもない。きっとひどく辱められてしまうだろう。

 胸元まで浸かった水の下、星羅に触られたりする想像をするだけで滾々と愛液をにじませていた。

「……ぷはっ。じゃあ俺、ちょっと泳いでくる。星羅も溺れないようにな」

「え? あ、ああ……」

 俺はどんなことをされるか恐れていたのだが、当の星羅は大人用のプールへ移る。実に爽やかな顔つきであり、純粋に運動を楽しんでいる様子だった。

 なんだあいつ。これじゃあまるで、俺が欲しがってるみたいじゃないか。最初に手を出してきたのは星羅とはいえ、密かに期待してしまっていた自分が情けなくなる。

 しかし、いくら頭の中で喚いても身体が求めてしまっていた。

「……くそ」

 イけないとはいえ、自慰をすれば疼きはだいぶ収まる。トイレに行ってしてしまおうか。けどそうしたら、星羅にはオナニーしに行ったと教えてやるようなもの。

 ああだめだ。もう星羅の身体は発情しきっており、このまま我慢するのは無理。

「……っくふぅ……っ」

 俺はプールサイドに放置していた浮き輪を引き寄せ、それに隠れながら水中で自分の身体をまさぐる。この水着は胸パッドがついておらず、小さくも一生懸命に勃起した乳首を模っている。下も食い込み、つるつるでシンプルな造形のおまんこの深さも現していた。

「んっ……ふっ」

 ざらついた水着の上から乳首を転がし、ふにふにと押し込む。股間の割れ目も愛撫すると、甘い心地よさが下半身を包み込んでいく。

 周囲には人も居るのに。バレたらまずいのに。冷静さが勝手に動く手を止めようとするが、俺は振り切ってオナニーを続けてしまう。

 だが、足りない。なまじ他者の感覚が残っていたせいで、一人でしても寂しいだけだった。

 当の星羅は元気に泳いでいた。自分で言うのもなんだが、雄々しく水を打ちつける様は、それこそ性欲もスポーツで発散するような好青年にしか見えなかった。

「あんっ……」

 しかし――その逞しい身体から目を離せない。

 いつもこうだ。中途半端に悪戯して俺の身体をその気にさせて、放置する。やがて耐えられなくなった俺におねだりさせ、どちらが上かを教え込んでくる。

 意地悪だと思う。ひどい屈辱だ。全部あいつのせい。

「……はぁ……はぁ……」

 けど、やっぱり我慢できない。俺はぼんやりとした頭でプールサイドをつたい大人用プールへ行く。レーンの端、浮き輪で浮かびながら星羅が来るのを待った。

 やがて折り返してきた星羅は、俺の存在に気がつくと泳ぐのをやめて悠々と脚をついて直立する。

 ゴーグルを外した星羅は、にやついていた。

「星羅、やっぱり遊んで欲しいか」

「……うん、織人お兄ちゃん……」

 俺は出来るだけ甘えるように、猫なで声を上げる。星羅はぐるりと辺りを見渡して、誰も俺たちに注目していないことを確認してから――プールの中で、俺の身体のあちこちを触ってくる。

「んっ……」

「あんまり声出さないでね」

 星羅の小声。それは注意などではなく、命令だ。星羅の手付きに遠慮はなく、どんどんとエスカレートしていく。

 他の客も遠くにいること、水でよく見えないのをいいことに星羅は俺の水着をずらした。

 小さなお尻を揉まれ、平らな胸をさすり、水着の股間部分をずらされおまんこを太い指でこねくり回される。それらは文字通り水面下での秘め事だ。

「……ねえ、あたしもしたくなってきたんだけど」

「え……」

 俺のお尻に、硬く物が押し付けられる。流石にそれはまずい。俺は止めようとしたが、その時間はなかった。

「んぁっ……やっ!」

 熱くぷりぷりとしたチンポが、俺の一本すじの股間を押し広げて侵入してくる。水と愛液が混じり潤滑液となって、亀頭が割れ目に埋まってしまった。

「バカ……こんなところで……!」

「だからでしょ。どろどろじゃない」

「バレ……んぁっ、ああんっ!」

 星羅は背後から俺の腰を掴むと、ついに膣にチンポが挿入してきた。身体が入れ替わってから一ヶ月、あれこれと開発されてしまっていた星羅のおまんこはいとも容易く大人の男を受け入れ、しかし絶対的な体格差やサイズからぎちぎちと締め付けていた。

「っく……ううんっ……あ……んっ!」

 いつ勘付かれてもおかしくない状況。入れ替わった直後は外でセックスをしたが、あれ誰かが来る恐れは少なかった。恥ずかしさやスリルという意味では今の方が圧倒的に大きかった。

 それに、女児向けの水着を着て、足の付かないプールで浮き輪に掴まりながらの行為。星羅がそこまで意識しているかはわからないが、やはり俺が小さな子供だと突きつけるようなシチュエーションだ。

 なにより悔しいことに――それ自体にも興奮している自分もいる。背徳感が凄まじかった。

 揺蕩うように上下しながら、星羅はピストン運動を繰り返す。俺は浮き輪に顔を埋め、浮遊感の中で押し寄せる快感という具体性を甘受し、漂うことしか出来なかった。

「っふ……織人……星羅ちゃん……好き……大好き……っ」

 俺をぎゅっと抱きしめながら、星羅は静かにつぶやく。

 その言葉は俺を――織人としての俺の心をほだし、星羅の身体を悶えさせる。

 俺だって、なにも星羅の事が嫌いだったわけでもなく、言われて嬉しいのは誤魔化すつもりもない。同時に、元の俺の声で好きと囁かれると、俺の意志に関係なく身体が反応してしまうのだ。きっと、まだ呼び覚ませていないながらも星羅としてこびりついた感情が悦ぶのだろう。

「んっ……そろそろ……出るから。プールに入れられるわけないんだし、ちゃんと受け止めてよね」

「おい……さすがっ……なあぁぅっ!」

 そのセリフから間もなく、星羅が思い切り腰を押し付けて奥までチンポをねじ込んだ。かと思えば、ナカで脈動して熱い液体がぶちまけられた。

「~~~……っふぅ……やっぱあたしの中すごくいい……」

「あぁ……はぁ……」

「一旦あがるよ」

「うん……っておい」

 俺は必死で浮き輪にしがみついていたが、星羅に持ち上げられプールサイドに上げられた。しかし乱された水着は直っておらず、肩紐ははずれて桜色の両乳首、それに白濁液を溢れさせた一本筋の股間が晒されてしまう。

 肩紐と股間を慌てて整える。自ら精子を閉じ込めるようで少々嫌だが、こうせざるを得ない。俺は変なところがないのと、他の人がこちらを見ていないことを確かめてから星羅を睨みつけた。

「……あはは、ごめんごめん。忘れてた」

「出禁になるぞ……」

「まあまあ。さ、もういいかな。出よ」


 プールを出て浴場に移った俺たちは、お湯に浸かり身体を温める。当然裸同士だ。がっちりした星羅の男子高校生の身体、その脚の間にお子様でしかない俺の女子小学生の身体が入る。

 今回も俺はイくことがなかったが、星羅が満足したのでエッチは終わり二人でおしゃべりをしていた。

「――やっちゃったね」

「ちょっとは自重しろよ」

「でも、よさそうだったけど?」

「……まあ」

「けど、癖ついたらちょっとまずいよね。もうやらないからそこだけは安心して」

 星羅は浴槽の中で、優しく俺の手をとる。

「本当はね、織人のことイかせてあげたいんだ。あたしも女の子の身体でそうなったことはないけど、絶対気持ちいいじゃん。それに、そしたらあたしの事も全部分かってもらえる。ちょっと恥ずかしいけど……こんなに嬉しいことはないよ」

「……でも、他人の記憶がわかるってどんな感じなんだ? なんかこう……ちょっと、怖いかも」

「うーん……昔一杯読んだ漫画とか、かな? だいたいどこにどういう話があるかとか分かってて、細かいところは曖昧だけどページ開いたら思い出せるみたいな」

「わかるような……」

「ま、いずれあたしが……俺がイかせてやるよ、星羅ちゃん」

「……ふん」

 記憶が読めるようになったという星羅の自己認識がどうなっているかは想像もつかない。

 だが、もし俺が星羅の記憶を手に入れたとき――大好きだった"織人お兄ちゃん"からこんなに愛し愛されて、果たして正気でいられるか。それだけは少し怖く、自信がなかった。

 俺はやがて他者として織人を好きになって……そのまま恋人になり、いずれ結婚することになるのだろうか。

 一通りそのビジョンを描き、照れてから――元に戻る、という選択肢を除外していたことに気づくのだった。

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