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 支援者様向けアンケートによる作品です。

 実のところ、アンケート回答自体があまり多くなく、お題を組み合わせるのが難しかったので結果として単一のリクエスト対応みたいになりました。

 とはいえありがたいことに、支援者もアンケート開いていたときよりもだいぶ増えております。次回以降も全面的に反映できるとは限らないこと、ご了承ください。

 そもそもランダム抽出と総合のどちらがいいのかと思いつつ。そこも次のアンケートで追加してみる予定です。


 さしあたってアンケートの回答は蓄積していくので選ばれなかったからといって完全ボツということもありません。もっとも他の回答はだいぶふわっとしたシチュだったので、かなり包含的なシチュでの回収になるかとは思いますが。


 今回、頂いたシチュはこちらでした。

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憑依能力者が女子に憑依して、寝てる状態になってる元の自分に見せつけ露出をする趣味と自分への劣情をつけさせ、憑依してない状態で見せつけ露出をしに来るようになった女子の現場を捕獲して最終的にいちゃいちゃ和姦する話。

場所は放課後の人気のない図書室、女子は図書委員を想定しています。

寝てる時には見せつけ露出しに来るけど、起きてる時は来ないで悶々としながらチラチラ様子を伺ってたりする中間パートがあるといいです。

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以下本編です。

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 俺が昨日、偶然手に入れたのは他人に乗り移れるという薬だった。部活帰りに寄ったデパートの中、こじんまりとした雑貨店の片隅にあったものだ。

 結果から言えば、試してみたところそれは本物で――俺は翌日再びデパートに行ったのだが店は跡形もなく消えており、昨日立ち寄ったと思った場所は行き止りになっていた。

 俺は残りたった1本の薬の使い道を考えに考えて、出した結論は――


 俺は例の薬をポケットに忍ばせ、放課後の図書室を訪れていた。

 受付カウンターには一人の女子。彼女は八尋さんといい、今どき珍しい黒髪と真っ白い肌、おとなしそうな外見という見るからな文学少女。俺が高校に入った時から気になっていた相手だ。

 しかし接点がまるでないし、話しかける勇気もなければ告白する度胸もない。俺はずっと、遠くから眺めるだけの片思いで終わるものだと悲観していた。

 昨日、例の薬を手に入れるまでは。

 この薬、他人に乗り移れるだけではなく、乗り移っている間の行動や思考がその相手に影響されるという。つまり、俺が八尋さんに乗り移った状態で俺の恋人になりたいと強く思い込めば。

 葛藤や罪悪感はある。それでいいのかという後ろめたさもまとわりついている。真の意味で、八尋さんと分かり合う機会も永遠に失われる。

 だが、目の前に選択肢を出された俺は、その誘惑に打ち勝つことは出来なかった。

「……」

 俺は図書室の座席に座ったまま、例の薬の瓶を取り出す。中の液体を一気に飲み干すと――俺は宙に浮いており、テーブルに突っ伏している俺自身を見下ろしていた。

 今の俺は、幽霊のように魂だけ肉体から剥がれた状態だ。天井も床も、全ての物質も通過して自在に空を飛ぶことができるが、それは昨日満喫した。

 効果は1時間ほどしかない。俺は迷わず、何も知らず本を読んでいる八尋さんへと飛び込んでいった。


 一瞬だけ途切れた視界が戻るとともに、飛び込んできたのは何かの本とそれを持つ白く細い指。

「……え、あぁっ!」

 その向こうには、チェックのスカートから伸びるほっそりとした脚。真下には、女子制服のブレザーと膨らんだ胸。取り付けられた名札には『沢田 八尋』の文字。

「……す、すごい……俺、八尋さんになっちゃった」

 声も当然のように八尋さんのもの。パイプ椅子から立ち上がってみると、スカートがふわりと舞い膝や太ももを撫でて、首筋はショートボブの髪でくすぐられる。

 スカートは頼りない反面、その奥にある股間が平らになっていることが触れずとも分かった。胸元にも、ブラジャーと思わしき圧迫感。自分の身体から立ち上ってくる甘い香り、さっぱりとしたオレンジフレーバーのリップクリームの味。

「あ……あっ……」

 これが、普段八尋さんが感じている世界。

 しかしその感動を退けるように『いつもの匂い、いつもの感覚』と心の中から囁きが聞こえてくる。俺はそれが八尋さんの思考だとはすぐに分かった。俺は今、八尋さんの魂と融合しているような状況にあるからだ。

 そう知覚すると、連鎖的に八尋さんの記憶も蘇ってくる。幼い頃の光景から、今日の授業まで。本当に――八尋さんの全てだった。

 昨日は誰かに乗り移る前に時間が来て自分の身体に戻されたので、他人になるのは初めての感覚だった。

「……ははは、やべ」

 俺の――八尋さんの心臓が、どくんと高鳴る。気が遠くなるように、身体が熱くなった。

「俺が、八尋さんに……女の子に……」

 当初の目的も忘れ、俺は欲望のまま自分のものとなった胸に手を伸ばす。生地の厚い制服の上からでも、男にはないおっぱいの感触が伝わってくる。

「……あっ」

 関連して、ブラのサイズが頭に浮かび、一昨日の夜のオナニーの快感が再生された。

「あぁっ……こんな、こんなの……我慢できないっ!」

 さっき、俺と八尋さん以外の人間がいないことを確かめていた俺は躊躇わず制服を脱いでいく。あっという間に綿製で簡素な白いブラジャーとショーツまで取り払ってしまうと、俺は裸になった。

「……はぁ、はぁ……」

 八尋さんの身体は相当に火照っている。俺の精神から湧き出る男の欲情と、学校で全裸になってしまった八尋さんの持つ女性としての羞恥心を発散するには、一つの身体ではあまりに小さかった。

 とっくに乳首はピンと勃起しているし、アソコも濡れ放題。肩幅に開いていた脚の間で垂れ、糸を引いて脱ぎっぱなしのショーツに染み込んだ。

 俺の理性はここで限界だった。立ったまま両手でおっぱいを揉み、冷たいパイプ椅子のフレームにアソコを擦り付ける。これも――両手は胸に、アソコは何かへ擦り付けるというスタイルも、いつもの八尋さんのオナニーの仕方。

 ほとんど無意識に八尋さんのオナニーを再現することになった俺だが、普段のとは段違いに気持ちがいい。俺にとって初めて感じる女性の快感でもあるし、いかに鮮やかな記憶だろうと刻下与えられる快楽のほうが上だった。

「んぉっ、あぁっ、やぁぁあぁっ……八尋さんのぉっ……声も可愛い……っ!」

 八尋さんの喘ぎ声で何を言わせてやろうか、考えたところでふと思い出す。最初の目的は、八尋さんの肉体を堪能することではなく、俺自身と恋人になるよう仕向けることだ。

「……んっ、北本……くんっ!」

 俺は、眠ったように机に突っ伏している俺自身を見つめ、そして俺の名前を呟きながらオナニーを加速させる。すると、八尋さんも未経験なほどに満足感と切なさが膨らんでいった。

 どうやら八尋さんは、誰かに対して恋愛感情を本気で抱いたことが無かったらしい。告白は何度かされたがどうにも相手の男に興味が持てず断っており、仮に俺自身が告白しても例外ではなかった。

 しかし今はどうだろう。本人の意思に反する形かもしれないが、俺のことを好きになるよう自己暗示をかけてみると、これまでになかった感情が八尋さんに芽生えた。

 すなわち――好きな人を想うオナニーの幸福感、その相手が眠っている前で事に耽るスリル、しかし相手からは何もしてくれない切なさ。

「あぁっ……やぁっ……!」

 もし見られたら嫌われるんじゃないかという恐怖もありつつ、俺にも手が止められなくなるほどの快感。

 俺は――八尋さんは、俺に抱かれ処女を捧げる妄想をして、その瞬間に果てることとなった。

「やぁっ! おぉっ……いあぁっ……」

 どろどろになったパイプ椅子にまたがりながら、俺は余韻を楽しむ。男性のものなんかとは比較にならないほどの快感が魂まで揺さぶられていた。

「あぁ……はぁ……すごかった」

 数分の間放心していた俺だが、身体が冷えてくる。汗や愛液で汚れた身体の後始末もしないまま、のろのろと下着や制服を着込んでいった。

 元通りの八尋さんになった俺は、未だ意識がない俺の前へと身を乗り出し、八尋さんとしてのセリフを組み立ててからいじらしく語りかける。

「北本くん。君が寝ちゃってるから言うけど、実はずっと前から好きなんだ、君のこと。いっつもいっつも北本くんのこと想ってオナニーしてる。今日……君が寝ちゃってたから、つい我慢できなくなっちゃった。見られたら、変態だって嫌われるのかな……でも、もしまた目の前で君が寝てたら……ぜったい、我慢できないよ……」

 よくよく考えてみれば、八尋さんの性格や喋り方もさっきまでよく知らなかったのに、すっかり自分のことのように言える。八尋さんの感情が混じっているので、俺自信にもとても恥ずかしくはあるのだが、これならきっと八尋さんは俺の事が好きで好きでたまらなくなったはずだ。

「よし、そしたら……」

 八尋さんの気持ちや記憶が読めるのは乗り移っている間だけ。

 俺は俺自身の鞄から筆記用具とノートを取り出すと、八尋さんの字で重要な情報や、こういう時にこう感じるなど気持ちの機微についても書き出していく。こうしておけば、恋人になってからの選択も間違えないはず。

 ……などと計算したのだが、八尋さん自身の気持ちを掘れば掘るほど好きな人ならなんでも受け入れるという、盲目的な性格が暴かれていく。

 途中であまり意味がないと判断した俺は、手を止める。手早くペンとノートをしまうと、この一連の動作は忘れてしまうことにしておいた。

 ひとまず、八尋さんの身体でやることは終わった。俺は受付カウンターに座り直してから、精神を集中させて八尋さんの肉体から離れ、すぐに自分自身の身体に戻る。

「よし」

 ほんの数十分だったが、随分と自分の身体が懐かしく感じられる。八尋さんの方は、まだ目を覚ましていない。このまま起きないということはないだろうが、暗示の効果を確かめるため俺は八尋さんの前に立って声を掛ける。

「……八尋さーん」

「……ん、あ……北本……くん」

 意識が戻った八尋さん。これまで――先程身体に乗り移るまでひたすらにそっけなかったのに、今は俺と見つめ合っているだけでみるみる顔が赤くなっていった。

「寝ちゃってるの珍しいから、ちょっと不安でさ。大丈夫ならいいや、俺は買えるからよろしく」

「う……うん、ありがと……」

 八尋さんはもじもじしながら、俺を見送ってくれた。

 暗示の効果はばっちりなようだ。八尋さんに乗り移っている間、眠りから起こされた時に一番嬉しいセリフも探っておいた甲斐あって、八尋さんは顔を真赤にしていた。


 翌日のこと。

 八尋さんが二日連続で受付担当であることを知っていた俺は、放課後になるとまっすぐ図書室へ向かった。

 八尋さんはカウンターに座っており、今日も他に人はいない。

「あ、北本くん……」

「こんにちは、八尋さん」

「……」

 向こうから挨拶をしてくれた。それも初めてで、俺は少しだけ緊張しながらも八尋さんの顔が見える座席に着く。八尋さんは本で視線を隠しながら、こちらをちらちらと覗いてきていた。

 俺はあえて目を合わせないようにしつつ、そのあからさまな態度にドキドキとしてしまう。全て俺が仕組んだことで、無理やりに捻じ曲げた感情だという事実はもはやどうでもよかった。

 その次の行動も、展望も決まっている。

「ふわーぁ……」

 俺はわざとらしく伸びをした後、読んでいた本を閉じて脇に追いやり、机へと突っ伏した。だが眠いわけではない。

 しばらく寝たふりをしていると、小さく足音が聞こえてきて俺の目の前で止まる。その後、ごそごそと衣擦れの音がして――

「んっ……」

 八尋さんの甘い声。なにをしているのかは容易に想像がつく。そうするよう植え付けたのは、俺自身だ。

「北本……くん……あんっ」

 俺がしっかり眠っていると思ったのか、あるいは確かめるためか、八尋さんはか細くも艷やかな声で俺の名を呼んだ。次第に音は大きく、遠慮がなくなっていき水音も混じっていく。

「一人でするの……辛いよ……起きちゃったほうが、楽になれるのかな……」

 ――そんな苦しそうに言われたら。

 寝たふりなんて続けられなくなった俺は、顔を上げる。

「ふぇっ!? 北本……くんっ……やだっ」

 そこでは、八尋さんが脚を机に乗せ、何も穿いていない股間を一生懸命にくちゅくちゅと慰めている光景が広がっていた。しかも俺が起きて、じっくりとその痴態を眺めているというのに手が止まる気配もない。

「止まらないよっ……あっ、ダメ……んぁあぁっ!」

 八尋さんは短く叫んだ後、全身をびくびくと震わせた。イってしまったようで、その後もアソコを隠すことなくよだれを垂らしながら俺と目を合わせていた。

「はぁ、はぁ……私のこと、エッチな娘だって嫌いにならないで、お願い……」

「――八尋さんっ」

 欺瞞でも、洗脳だっていい。いや――あの縋るような眼差しは、俺の仕組んだものではない。きっとそうだ。

 俺はたまらずガタリと席を立って、八尋さんの元に歩み寄り肩を抱いた。もう八尋さんの気持ちを知っている俺は、そのまま優しくキスをした。

「んっ」

「……っ」

 八尋さんは嫌がらず、受け入れてくれた。数秒の間、体温を伝えあった後に唇を離すと八尋さんはとろんとした目つきになっていた。

「……北本、くん。ここに……ちょうだい」

「八尋さん……」

「ずっと前から、君の事考えながらしてたの。君がここで寝てる時いっつもいっつも、実はこんなことシてたんだよ……」

 八尋さんは椅子の上で脚をM字にして、指でアソコも開き見せつけて来る。俺は必死でベルトを外し、ズボンとパンツを脱ぐ。

「八尋さん……好きだ」

「私も……きて――あぁんっ!」

 俺は本能のまま、勃起しきっていたチンポを挿入した。ぷちりと抵抗があった後、八尋さんのアソコからはじんわりと血が流れてくる。中も狭かったが、それでも健気にしっかりと受け止めてくれた。

「痛い?」

「ううん……全然……ぁんっ!」

「じゃあ、動くよ……」

「いいよ、んっ、ぁぁあぁん!」

 痛くないと言った八尋さんの言葉に、嘘は感じられない。確かに――好きな人の目の前でオナニーしてあれほどの快感を得られるなら、本当に繋がった時は本当に気持ちがよく、多少の痛みなんて消え去るに違いないと思った。

 それを八尋さんとして味わいたかった気持ちもなくはないが、相手が俺でなければ成り立たない。それ以上に、それだけの快感を与えられる男であるという自信と優越が嬉しかった。

「んっ、んっ……北本くん、北本くんっ!」

「っく……八尋さん、すごい……!」

 俺は八尋さんの腰に腕を回し、八尋さんも抱きついてくれる。ここが学校であることも忘れ、ふたりは求めあって乱れる。

 八尋さんのアソコはぬるぬるとしているのにざらついていて、きつく締め付けるのにふんわりと優しく撫でてくれるようでもある。

 こんなの、童貞だった俺には刺激が強すぎた。

「っく……出る……っ!」

「中でっ、いいからっ! 一瞬でも長くっ……!」

 八尋さんは脚で俺をがっちりと抑え込んでくる。そんなことをしなくても、俺は分別がつくほど理性がなかった。

「っぐっ……ううっ」

「っ……ああぁっ、すご……や、ぁんっ!」

 俺は一番深いところにチンポをねじ込んで、どくどくと精を放出する。大好きな俺の精子を穿たれた八尋さんも、イってしまった。

 二人は荒い呼吸を混ぜて、手を重ねながら、アソコで繋がっていた。

「……はぁ、はぁ……」

 俺がゆっくりとチンポを抜くと、八尋さんのアソコからどぷりと精液が溢れ出てくる。八尋さんはそれを掬い、ぺろりと舐めて恍惚とした表情を浮かべた。

「えへへ……北本くん、シちゃったね」

「あ……その、えっと……」

 ついつい中で出してしまった。万が一子どもが出来たらと背中に冷たいものが走ったが、もはや心配しても無駄だろうと開き直ることにした。

「ごめん……」

「気にしないで。私もいいよって言ったし。それよりさ」

 八尋さんは、改めて俺の手をとり、潤んだ瞳で見つめてくる。何か言われるのかと思ったが、俺は昨日メモをとった八尋さんの性格についてを思い出す。

 そう――俺が寝たふりをしていると八尋さんがオナニーを始め、途中で目を覚ましセックスに持ち込むという状況は、全て計算ずくだった。

「八尋さん、好きです。俺の恋人になってください」

「……はい!」



 こうして、晴れて俺と八尋さんは恋人になった。お互い童貞と処女同士を捧げあった間柄だし、八尋さんにとって俺は初恋の人。自分で言うのもなんだが、うざったいほどのカップルになってしまった。

 いっぽうで、例の薬を使ったという負い目が頭をかすめることがある。本当にこれで、俺は幸せなのか。八尋さんは幸せなのか。

「……どうしたの?」

 図書室で隣に座って本を読んでいた八尋さんが、不思議そうに訊いてくる。俺は思い切って、質問してみることにした。

「ねえ、俺がもし惚れ薬とか使ったとか言ったら嫌いになる?」

「んー……惚れ薬かあ。あ、でもむしろ嬉しいかも。だって私、一生他人のことを好きにならないで終わるのかなーとも思ってたし」

「そう……そうなんだ。なんとなく聞いただけ」

 八尋さんのこの笑顔をくれなかったとしたら。やっぱり例の薬を使わない選択はない。八尋さんもこう言っているのだし、いいじゃないか。

 俺は逡巡と罪悪感を飲み込んで――八尋さんにキスをした。

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