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 漫画を描くための長時間座り作業に首、肩、背中、腰部分がもう耐えきれず、腰はだるま落としのように上半身が崩れ落ちそう、時々腰がコアファイターになって発射してしまいそうな「外れてる感」の痛み、首~肩~背中に至っては痛すぎてもう麻痺しており、マッサージ屋に行くと「どこから手を付けていいか分からない、ほぐせるか自信がない」と言われ、医者に行けば「完全な運動不足、運動しろ。これは医者の領分ではなく治療するものではない」と言われて放り出される有様でした。

 以前のエントリで書きましたが、なのでエアロバイクや、ダンベル、ヨガポール、ヨガマット、バランスボールなどを買い揃え、有酸素運動と筋トレとストレッチに励んでいます。

 トレーニングは苦痛です。その上私は創作活動をしていないとストレスになるタチで、トレーニングにかまけてもの作りができないでいる事自体がストレスです。

 しかしこの全身の痛みに耐えながら活動を続け、そのまま更に体が衰え活動できなくなるのはもっと苦痛ですので、どちらの苦痛を取るのかと問われれば、トレーニングの方を取ります。

 私は生まれた時から虚弱でした。

 生まれてから26歳ごろまで酷いアトピー性皮膚炎と喘息に悩まされていました。運動して汗をかいたり日光に長時間あたると皮膚が炎症を起こしてボロボロになりました。炎症と掻き壊しで漏れ出た黄色いリンパ液と赤い血、バリバリに割れた白い角質に体中が覆われ、見た目はゾンビのごとくです。伝染性膿痂疹と脂漏性湿疹もしょっちゅうで、寝る時には無意識に掻き毟らないよう、両手を胴に縛り付けて眠る日々でした。

 ちょっと運動するとすぐ喘息発作を起こしてぶっ倒れました。家族で旅行に行くと旅先で発作を起こして救急車で運ばれ、キャンプで杉の木のそばでテントを張って寝ると肺炎を起こして死にかける始末。

 吸入器は手放せず、当時の吸入器は副作用で心臓に負担がかかり、場合によっては死に至るものだったため、発作を起こしてもあまり使用できず、また喘息はストレスで起きる事もあるため「喘息は心が弱い、喘息は甘え」と言われていて、私は酸欠で真っ白な顔で他人から責められていました。

 20過ぎで就職した時には就職氷河期でブラック企業全盛期。私はその虚弱のまま就職し、人の尊厳を根本から踏みにじるような各種ハラスメントに晒され、早々に鬱病を患い退職を余儀なくされました。

 当時は不景気の就職難と、まだインターネットも無い時代で就職活動の難度は恐ろしく高く、ハラスメントの概念が無く、鬱病の理解は進んでおらず、これもまた「鬱は心が弱い、鬱は甘え」でしこたま叩かれズタボロにされ、治療どころか悪化させられる一方で、ある程度動けるようになるまでに5年程を要しました。

 そして30歳を過ぎた頃には動けない体が原因で運動不足が祟り、ぎっくり腰と腰痛に悩まされるようになりました。

 しかし今や、皮膚炎も減り(ステロイド剤は常備しています)、喘息もまず起こらず(吸入器は相変わらず持っています)運動ができるようになり、各種トレーニングのおかげで腰痛もほとんど無くなってきました。

 私は40歳を過ぎ、生まれて初めて「健康」というものを手に入れた気がします∩(・ω・)∩

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