第23話 異世界高下駄生活(全11頁)(2894×4093) (Pixiv Fanbox)
Published:
2020-05-16 07:57:01
Edited:
2020-09-03 02:31:42
Imported:
2021-04
Content
お待たせしました。
日本語セリフのマンガの続きです。
台詞をテキストにしましたので、必要に応じて翻訳してください。
<<1Page>>
1.千尋「落ち着けわたし…」
千尋「確か…社《やしろ》から突き落とされて…」
千尋「そしたらここにいて…」
千尋「その時あいつが言ってた事は…」
千尋「ええっと…」
2.狐神2「その高下駄は誰でも履けますが…持ち主にしか脱がせられません」
3.千尋「まさか…ね」
4.千尋「ふんーーっ!!!」
5.千尋「んーーっ!!」
千尋「もうっ」
千尋「どういう理屈よっ」
6.千尋「ああっ もう無理」
<<2Page>>
1.千尋「…太陽が……ふたつあるわ」
千尋「そして脱げない…ハイヒール」
千尋「もしかして…異世界?…なの?」
2.千尋「ふふっ 面白いじゃない」
3.千尋「よっ!!」
4.千尋「まずは人間を探しましょう」
千尋「言葉が通じればいいのだけれど」
5.千尋「おっと ピンヒールで山道は厳しい」
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1.暫く歩くと川辺にたどり着いた。道があるので近くに人は居そうだ
千尋「痛たた…悪路にハイヒールは流石に辛いわね」
2.千尋「ふくらはぎもパンパンよ…」
千尋「なんで私がこんな目に…」
悪路を歩いたのにもかかわらず高下駄はキズや汚れがつかず何故か新品のような状態だった
3.兵1「おい!キサマ!」
兵1「何故 山道で高下駄を履いている?」
4.千尋「うわっ!?面倒臭そうなのが来たわ!」
千尋「うるさいわね! あんた達には関係ないでしょ!」
5.兵1「なんだぁ?怪しい奴め」
兵1「よし 詳しい話は施設でゆっくり聞いてやる」
6.兵1「おい! 連行しろ!」
兵2「はい!!」
7.千尋「はぁ!? ふざけんじゃないわよ!」
千尋「なんでわたしが逮捕されなきゃならないのよ!」
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1.兵1「お?逆らうのか?」
兵1「治安警備隊の恐ろしさを身を持って知ることになるぞ」
2.千尋「これ以上は問答無用よ!」
4.千尋「なにこの弱さ」
千尋「これでどうやったら恐ろしさが判るの?」
5.兵1「まっ 待て!」
兵1「分かった!今回の事は不問にするぞ」
6.兵1「かっ 金か?金ならやる!」
7.兵1「この通り!」
兵1「どうか許してくれい」
8.千尋「敗北の証として靴にキスしなさい」
兵1「は…はい」
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1.千尋「闘う前から敗北宣言って情けない男ね」
千尋「あなたたちは弱すぎです」
千尋「ふふっ」
千尋「今からでも反撃していいわよ」
兵1「ひいぃ!とんでもありません」
2.千尋「まあいいわ」
千尋「今後は口に訊き方に注意する事ね」
兵1「肝に銘じます」
千尋「それよりも…」
3.千尋「近くの町までどう行けばいいのかしら?」
兵1「はっ」
千尋「あと山を一つ越えた先です」
4.千尋「そう……ありがとう♪」
千尋「素直な事は良いことよ」
兵1「はいっ恐縮です」
5.千尋「それじゃ、お休み!」
6.千尋「さて…場所も分かったし、先を急ぎましょう」
千尋「…て言うか、普通に言葉が解ったわね」
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1.ひたすら山道を歩くも山を越える事ができず日も暮れ始めてきた
悪路をハイヒールで歩き続け疲労困憊な状況に空腹も重なり…
脚が前に出なくなりつつあった
千尋「はあはあ」
千尋「お腹すいた…もう足が限界よ」
3.千尋「でも…暗くなる前に少しでも進まないと」
4.なんとか山の中腹までたどり着くも…結果は空しく…ついに道は漆黒に包まれた
これ以上の移動は危険な為野宿を覚悟したその時
5.ついに 明かりの灯った一軒の山小屋にたどり着く事ができた
千尋「あと少し……あと少しよ」
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1.縋る思いでノックをする
…流石に直ぐには開けてくれなかったが…
自分の現状を説明するとようやく部屋へ入れてくれた
千尋「すみません」
千尋「道に迷ってしまって…」
2.部屋には女の子が一人で食事中のようたっだ
足元がおぼつかない千尋に着席を促すと
狐神3「そこ座って」
3.食事まで分けてくれた
空腹だった千尋は無心で食べる…
4.食事後 女の子が千尋をマッサージすると言うのでそれを受け入れた
千尋「あぁっとっても良い気持ち」
狐神3「素敵な高下駄ね」
5.すっかり女の子に気を許した千尋は
ほどなくして深い眠りに落ちていた
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1.女の子は千尋が深い眠りに落ちた事を確認するとシートを倒し千尋を横向きに寝かせ
狐神3「…………」
何かの呪文を唱えた
2.するとシートから光の篭のようなものがせり出し千尋を包んだ
女の子は手際よく千尋の身体を篭の中に納めていく
3.そして前からも篭を被せると…
ネジで固定し千尋を完全に閉じ込めてしまった
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1.女の子は満足した為か突然お尻から尻尾が飛び出し嬉しそうに振る
狐神3「これは間違いなく盗まれた高下駄じゃな」
狐神3「探す手間が省けたと言うものじゃ」
2.狐神3「盗んだ報いは、時間をかけてきっちり受けてもらう」
狐神3「とりあえず今回のお仕置きはここまでじゃ」
3.狐神3「治安警備隊にはわらわが連絡しておくぞ」
狐神3「警備隊は夜明けには駆け付けるじゃろう」
狐神3「罪を認めればその篭から出してもらえるかもな」
狐神3「じゃあまた」
<<10Page>>
1.千尋「そして夜が開けた」
2.千尋「う…ん…」
3.千尋「あ…朝…?」
千尋「身体が重い…」
4.千尋「…あれ!?」
千尋「動けない!?」
5.千尋「…っく!!」
6.千尋「縛られてる!!」
<<11Page>>
1.千尋「はっ!?そうだっ」
千尋「あの女の子はどこ?」
3.千尋「帰ってきた!!」
千尋「ちょっと何よこれ」
4.兵3「いたぞ、赤い高下駄…通報どおりだな」
兵2「おっと…この女、昨日 卑劣な手で我が隊を貶めたヤツだぜ」
5.兵2「よお、昨日は世話になったな」
千尋「は??あれは貴方が悪いのよ」
兵3「なるほど…この女で間違いないようだな」
6.千尋「んーーっ!!!」
兵3「先にあの場所に連れて行くぞ」
兵3「取り調べはその後だ」
7.兵2「いい篭に入れてもらえてよかったな」
千尋「んんーんッ!!」
兵3「さあ行くぞ」