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 数百年の昔、とある広い森の中で、当てもなく彷徨うまだ幼い狐が一匹。

彼は両親から狩りを教わっていたある日、見定めた獲物へ飛びかかるも取り逃がしてしまい、執拗に追いかけ続けた。

しかしそのうち帰り道が分からなくなり、不幸なことに遭難してしまったのだ。


 しばらくして自分が迷ったのだと気づいても遅かった。

恐らく進んできたのだろう道を戻っても、追跡中見た気のする木々を辿っても、何の手掛かりも見つからない。

父や母どころか、自分の足跡さえどこかへ消えてしまったかのようだった。


 しばらくして心細さで疲れ切ってしまった彼は、気を失うように眠りにつく。




 やがて子狐は、聞き覚えの無い音でゆっくりと目を覚ます。

どす、どすと地面から響くいくつもの音は、少しずつ自分へ近づき、すぐそこで止まる。

まぶたを開けばそこには、父と母に教えられた「人間」らしき生物たちが周りを取り囲んでいた。


 「人間」たちは驚くほど背が高く、身体も大きい。

恐ろしくて咄嗟に逃げようとするが、あっさりと彼は捕らえられてしまった。

その後懸命な抵抗も虚しく木で組んだ籠に入れられ、身動きが取れなくなる。

何やら真剣そうな鳴き声を出す彼らは、少ししてどこかへと歩き出した。




 どれくらい経っただろうか。

たどり着いたのは、数々の住居が並ぶ人間たちの住処らしき場所だった。

準備されていく火、そして身体を解体され焼かれていくイノシシや鹿といった既に死んでいる動物たち。

次は自分なのだ。彼はそう思った。


 しかし、予想に反して人間たちは、彼の眼前に焼かれた肉を差し出す。

溢れ出した油で照り、ほかほかと湯気を立ち昇らせるそれは、あまりにもおいしそうだ。

そういえば、長く続いた狩りの間何も口にすることが無かったし、その狩りも失敗し、食べ物にあり付けなかったことを思い出す。

空腹は限界だった。


 意を決してかぶりついてみれば、口内へ広がる肉の味に食べるのが止まらなくなる。

すぐに一枚を平らげ、二枚、三枚と出されたものに夢中でかじりつく。

そうした彼の様子を見て、人間たちは嬉しそうだった。




 両親とはぐれた孤独な狐と、紫苑村の人々との生活は、それから始まった。




 種族のまるで違う彼を、村人たちは大切にしてくれた。

棲み付いてすぐ、出来のいい住処が作られ、食事にも困らない。

珍しがる子供たちによって暇を持て余すことも無い。

どうやら彼らは、何か狐に対して特別な感情を持っているようだった。

つけてもらった名前も、それと何か関係があるらしい。


 彼は幸せだった。

夜、父や母と会えない寂しさで鳴くこともあったが、村人たちは紛らわすように優しく接してくれる。

そんな人間たちに彼も心から甘え、穏やかな日々を過ごしていった。


 さらにやがて、彼には親友と呼べる男の子が出来る。

珍しさが無くなり子供たちが訪ねてくる頻度が減っても、男の子は毎日のように通い、遊んでくれた。


 しばらくすると二人は、何をする時も一緒に過ごすようになる。

昼寝をする時も、ご飯を食べる時も。

少しの後男の子が住む家に彼も棲み付き、生活を共にすることとなった。




 だが、紫苑村へ来てから一年半ほどが経った頃、事件が起きる。

二人で村から離れた場所で木登りをしていると、相当な高さから男の子が落ちてしまったのだ。

しかも落ちる間枝や葉に身体を切り裂かれたのだろう、全身から大量に血が出ており、どんどん呼吸や反応は弱弱しくなっていく。

「死」が迫ってきているのが自然と分かってしまう。


 また、大切な人と離れ離れになってしまうのだと思った。

でも、それは絶対に嫌だとも思った。


 すると、自分の中で渦を巻く強い力に気づく。

ぽかぽかするような、温かく優しいものだ。

その力を使い男の子と「混ざり合う」事が出来れば彼を助けられるのも、何故だか理解できた。


 小さな狐の子供、太白は、遊んでくれた、そして寂しくないよう手をかけてくれた感謝を、自分が出来る形で伝えることにする。

やり方は、自然と頭に浮かんできた。







「む……」


 気づけば太白は目を覚ましていた。

見ていたのは、遠い昔の夢だ。

あの時から自分は神としての力に覚醒し、紫苑村から貰った大きな恩を返すため今の今まで守り神としてこの地に居着いている。


 後から知ったことだが、どうやら「自分」には神としての素養があったらしかった。

さらにこの地は前々から狐を聖なるものとして祀っており、その信仰心が向けられ、結果として神性を持つに至ったらしい。

「太白」という名前も、とある伝承から取ったものだと聞いた。


 そしてあの時二人が混ざり合ったことで、肉体は互いの様々な要素を残しながら一つとなっている。

発情期や狐の耳、尻尾と言った獣の特徴が残りつつも、基本的には少年のような身体になっているのはそのためだ。

元々の姿を残しておきたい、というのも理由の一つではあるが。


 また、意識も同じだ。

といっても狐だった頃の「自分」には感情だけがあったため、土台となる思考は男の子の方から来ている。

だが、紫苑村の人々に恩を返したいという思いが強かったため、それは今も行動原理として在り続けていた。


「ふふ……」


 懐かしい記憶に、当時の事を思い出す。

あの後、事情を説明した太白を、村人たちは快く受け入れてくれた。

元々、幼い狐の方も、男の子の方も彼らから愛されていたのだ。

唯一両親とはしばらくの間気まずい時間があったが、やがてはお互いの気持ちを話し合い、分かり合うことが出来た。

狐の頃の両親とも、力を利用することでしばらくして再会している。


 それからは、持っている神性を使い紫苑村を豊かにする日々だった。

雨を降らせ、田畑や家畜たちを襲う病気や獣を退け、怪我をしたものが居れば行って治療する等。

自発的にやっている事ではあったが、するといつしか紫苑村の本当の守り神として崇められるようになっていた。


 そして、今日も変わらぬ感謝を伝えるため、太白は身支度すると仕事場である紫峰神社の広間へと向かう。





 障子やふすまがしっかり閉じられた広間へ入ると、肌に纏わりつくような濃い桃色の霧が漂っている。

空気は外よりもずっと淀んで重たく、多少湿気っぽい。

呼吸すれば鼻を抜けていく甘ったるい香りに、起床したばかりにも関わらず身体の内から熱いものがこみ上げてきた。

乳首が薄い白衣から浮きだし、尻穴が雌蜜をわずかに滲ませ、この後行う「神事」の準備が整っていく。


「おはようございます。太白サマ♡♡」


「うむ」


 すると広い部屋の中央から届く、やけに愉しげで鈴が鳴るような声。

見れば床に唯一敷かれた布団の傍らで、太白と同じ白と緋色の巫女装束を着た鈴香が、顔だけこちらを向いて「いつも通り」立っている。

立ち姿には気品が感じられた。

背筋や首は真っすぐ天井へ向かって伸び、手はへそ下辺りで重ねられ両足がきっちり揃えられている。

だがその中でも、地面へ真っすぐ落ちる袴に大きく肉感的な丸みを帯びさせる尻や、上体だけを動かして好色そうな笑みを浮かべつつ見てくる、上気して紅潮した顔つきがいやらしい。

さらに股間の仄かな膨らみが、ただでさえ興奮し始めている肉体をより火照らせていく。


「今日もよろしく頼むぞ」


「はい♡♡」


 彼女のすぐ目の前へ行き、布団の上で向かい合って立ち、見上げながら挨拶をする。


 そして彼は、視線を鈴香の腰辺りまで下げて、ごく自然な手つきで帯を解き始めた。

滑らかな動きでみるみるうちに留めていたものが無くなり、袴はあっさり床へ落とされる。

そうなれば当然、豊かな亜人の下半身はいくらか露出した。


 太腿の中間まで伸びる純白の白衣に隠されて、未だ正中線付近しか見えない。

だが、顔より僅かばかり朱に色づき、瑞々しいハリに満ちて煌めくむっちりした肌と、萎えて垂れ下がりつつも太白の勃起時よりずっと長いチンポがむしろ強調されている。

中でもチンポは存在を強く主張するように、夜の間溜め込んだ劣情の放出を期待するように、触れられずとも少しずつそそり立っていく。


 身体に血を巡らせ天を目指す様子は、まるで大木の成長を一足飛びに観察しているかのようだ。

脈打ちを繰り返しながら砲身は徐々に長く、太くなっていき、全体を駆け巡る血管も共に隆起していく。

すると最初こそ柔軟で不規則な揺れを起こしていたが、やがて中心に芯が通り始め、根本から先端までが一直線に伸びる。

持ち上がって所有者の身体からほぼ垂直になったモノは、ズル剥けの亀頭で太白の巫女装束を擦った。


 摩擦刺激を受けると一気に反り返り、やがては見慣れた平行に近い状態へと勃起する。

ともすれば鈴香の腹にくっ付いてしまいそうだ。

早くも鈴口からよだれを垂らす姿に、最初仄かにあった可愛らしさは微塵も無い。

くすみきった肌色と肉色を持つそれは、正真正銘雌殺しの雄性器という威容だった。


 顔の少し下にまで、先っぽが来ている。


「んぇ」


「ひひっ♡♡♡」


 そのまま太白は、至極当たり前だと言わんばかりに長い舌全体をそこへ這わせだした。

まず興奮を促すため頂点を熱烈に舐めれば、口内には甘苦い精液の、残り香でありつつも濃厚な味わいが広がる。

また触れれば既に体温より熱くて、奥底からはどくどくと力強い蠢きが響く。


 反応を探るため、愛撫は継続しつつ視線を上に向けた。

すると彼女はやけに満足げな表情だ。

目に深い笑みが浮かびながら、同時に嗜虐的な悦びも見え隠れしている。

まるで自ら狩り、調理に手間をかけたごちそうを見るようなものだった。


 しかし、彼にはそれが何故か分からない。

神性を行使し、神事を行う上で、「出来る限りチンポへ媚びるのは大切なこと」だし、「精液を摂取、もしくはぶっかけられないといけないのは常識」だ。

ごく当たり前の事なのに、何がそんなに愉しいのだろうか、と思ってしまう。


 だが「そんなこと」を考えるよりも、村人たちからの信仰に応えるため、さらにチン媚びへ力を入れていく。


「んれっ、んれっ、むふ~っ♡♡」


「ふ~っ♡♡♡」


 少し全身をかがませ、口の前に指で輪っかを作ると、その間から長ベロを通し裏筋やカリ首を舐り回す。

唾液たっぷりの状態で素早く上下させ、わざと下品な音を沢山鳴らした。


 掃くような動作で汚れが溜まりやすい部分の匂いは散らされ、周囲にむせかえる様なオスの匂いが漂う。

それは部屋に漂っているものよりずっと強烈な毒であり、間近で嗅ぐと身体は劣情にどんどん支配されていく。

こうして出来る限り「興奮も深めることも大事」なため、積極的にチン嗅ぎも続けた。

自然とだらしなくなっていく表情、ぐずついていく瞳をしっかりと鈴香に向ける。


「いいですよ~太白サマ♡♡♡そうだ、出てきた我慢汁、お顔で拭いてくれますか?♡♡♡」


「む……」


 「仕事」を続けていると、やがて尿道口からは先走りが忙しなく吐き出されるようになり、屈辱的な行為を求められた。


「うむ。んっ♡♡んっ♡♡」


「くひひっ♡♡♡」


 そして、「彼女が言う事なら正しいことなのだ」と思い、舌愛撫をやめてその通りにする。


 まずは柔らかい頬肉を纏わりつかせ、雑巾を使うようにごしごしと拭っていく。

だが、実際に顔とチンポの間で響くのはぬちゃぬちゃといやらしい音だけだ。

しかも粘液は新鮮なものが後から後から追加されていくため、また肌を使ったところで殆ど吸収されないため、当然先端が乾ききることは無かった。

むしろ双方へ、穢れた欲望の証を塗り広げているに過ぎない。


「ふぅっ♡♡ふぅっ♡♡」


 だとしても、彼は熱心に亀頭を顔面で拭き続けていく。

汁塗れになった頬の代わりに、今度は額を使い始めた。


 硬い箇所を利用しているからか、感触がはっきり伝わってくる。

相変わらず柔らかくも弾力があって、少し硬めの餅に似た印象だ。

表面は濡れそぼっているためなめらかで、手で押さえていないと滑ってしまう。

また、何よりもあまりに大きい。

小さな身体では首だけでなく上体も軽くだが動かさなければならないほどだ。


「んふ~っ♡♡んふ~っ♡♡」


 続けて鼻とその周辺で行う。

すると、発情したデカマラを直に嗅いでしまうことになる。


 大量の先走り液によって、纏う匂いはひどく青臭いものに変化していた。

本格的な種付けを目的としない液体は、むしろメスを誘惑することに特化した濃密なオスの性臭を放っている。

品の無いとにかく刺激的なそれを感じると頭は惚けつつ、交尾のことばかりが浮かぶようになっていく。

加えていい香りなのだと錯覚し、激しい鼻息が止まらなくなった。


 さらに、突起同士を擦り合わせているという事実にも興奮を覚えてしまう。

ともすれば兜合わせに似た行為によって、性器でないはずの場所が少しずつ性器のような敏感さを獲得していく。


 チン拭きは元々鈴香に言われて始めたはずだが、いつしか太白自身が夢中になっていた。

そもそも「興奮し、出来るだけ快楽を得てメスアクメすることも重要」なのだ。

気持ちよくなれる事を、貪欲に実行する。


「よし、いいですよ、太白サマ♡♡♡」


「ふぁ……♡♡♡うむ……♡♡」


 しばらくの間そうしていると、声と共に顔がチンポから放された。

淫臭を嗅ぎ続けたことで、あまり視界がはっきりしない。


 そして、顔面はひどく濡れそぼっている。

粘り気の強い汁が滴り、肌をねっちりと愛撫していくほどだ。

垂れ落ちるのがむず痒く、しかしどこか熱いものもこみ上げていく。


 そればかりかやがて焦点が合うようになると、目の前にあるてらついて卑猥に煌めくチンポ。

所々に泡が付いており、先ほどまで太白がどれほど熱心に空気と掻き混ぜていたのかが明確に分かる。

また、表面を覆い尽くす液体たちが本気汁のように白く濁ってもいた。

猛々しい勃起も相まってまるで交尾した後のような姿であり、膝が笑って尻穴が強烈に疼く。


「それじゃ、後は『いつも通り』でお願いしますね♡♡♡」


「む……?――分かった」


 徐々に意識が判然としてくると、仕事の続行を促された。

一瞬いつもはどうだったか思い出せなかったが、神性を行使するためには精液が重要であることをすぐ思い出す。


「あ~む」


 何故そんな常識を忘れていたのか少し気になりつつも、「そんなこと」より亀頭へとむしゃぶりついた。

フェラチオは、精液を飲むこともかけられることも出来る効率的な行為だ。


「んっ♡♡んっ♡♡」


 なるべく下品な顔になるよう頬をへこませ、唇を纏わりつかせながら、ゆっくりとピストンを始める。

激しく吸い付きつつ顔を引けば、鼻の下辺りが伸びてすけべな表情を晒す。

同時に、ぐじゅぐじゅ、じゅぞ、とひどくはしたない音が広間中に大きく響いた。


 続けて顔を押し込み、口腔粘膜で著しく出っ張ったカリを舐り、先端を磨く。

さらにやがて到達した喉奥で締め、緩めを繰り返すと、オスの汁が体内へたっぷり迸る。


 貪欲な動きだった。

一刻も早く白濁液を味わいたいとでも言うような、娼婦や尻軽女もかくやといった淫猥な行為だ。

だというのに、当人の表情は発情でやや蕩けつつも真面目であり、それがかえって見る者の性欲を煽る。


「くひひ♡♡♡あ~♡♡♡太白サマのフェラ顔チンポにキますよ~♡♡♡これならいっぱい出してあげられそうです♡♡♡」


「うむっ、ぶっ♡♡んぶっ♡♡」


 実際鈴香は相当に悦んでいるようで、チンポを気持ちよさそうに絶えずびくつかせ、頭を雑に撫で回してきた。

手触りを愉しむように指で毛の一本一本を梳き、握って乱す。

しかし自慢の長髪を粗野に扱われても、彼は全く口奉仕を止めない。

むしろ大量射精への期待に、より熱を籠めて愛撫を続ける。


「ごっ♡♡んっ♡♡むっ……んぐっ♡♡」


 その時、「神性を行使するためには快楽を得て、メスアクメするのも大切」であることを思い出した。

また、先ほどから疼きっぱなしのいやらしい穴が有ることも。


 太白はしゃぶりつつも器用に袴の帯を解き、脱いで下半身を露わにする。

そして四本のうち二本の尻尾から最近出せるようになった潤滑液を分泌させ、尻穴へ向かわせた。


「むふっ♡♡ふぅっ♡♡♡ひぅっ♡♡♡」


「……♡♡♡」


 まずは焦らすように先端だけを使い、周囲をなぞる。

綺麗に生え揃った毛によって触れ心地は筆のようで、くすぐったく弱い快感が全身へと波及していく。

すると頭には著しい法悦を求める気持ちが浮かんだ。

先ほどから嗅いでいる媚毒や媚薬体液も相まって、飢えに似た衝動が沸き起こるが、じっと耐える。


 呼応するように自然と、極太の肉マラに対するフェラチオが激しさを増した。

既に口の端から互いの「よだれ」で作られた粘っこいすけべ汁が零れ、敷かれた布団に垂れては濃い染みを作っていく。

しかもいくらかの弾けて霧状になったものが、刺激的な性臭を周囲に発生させている。


「むふ~っ♡♡♡ごぶっ♡♡♡むふ~っ♡♡♡」


 忍耐の限界は一瞬で訪れた。

先ほどから品の無い鼻息が止まらない。

尾を互いに絡み合わせ、太い一つの肉棒を作って愛液が滴る肛門へ突きつける。


「んんんっ♡♡♡ふーっ♡♡♡」


「ひひっ♡♡♡」


 すると解れきり侵入者の到来を強くせがんでいたそこは、易々と飲み込んでいった。

拡げられてナカが満たされていく悦びと、ややざらつきのある感触で、すぐくぐもった喘ぎ声が出る。

全身がぞくぞくと震え、立っているのもやっとなほど気持ちいい。

もどかしさを溜めただけあって、顔がはしたなく歪みきってしまう。


 それを鈴香がぎらついた表情で視姦してきていた。

特に端の釣り上がった口元は、獲物をいいように弄ぶ優越感や、淫猥な姿を見る興奮、満足感と言ったものがありありと表れていた。


 メスを力とチンポで屈服させ支配する強いオスの姿に、どこか心が陶酔してしまう。

されるがまま堕落していきたい、と。


 「神事を行い、神性を行使するため」にこの行為をしている今の太白は、自分がなぜそう思うのか分からなかったが、強烈な快感でどちらもすぐ掻き消えていった。


「ん~♡♡♡ぷぷっ♡♡♡太白サマが熱心に『お仕事』されてるとこ見てたら、段々精子上がってきました♡♡♡私も役目を果たせるようがんばりますね~♡♡♡」


「お゛っ♡♡♡んっ♡♡♡」


 相変わらず頭を撫で回してきつつも、空いた左手で自らの乳首を弄り始める彼女に頷きを返しながら、応じるようにアナルオナニーを激しくしていく。


 まず深いところまで挿入しきった尻尾で円を描き、ざらつきを利用して腸壁を愛撫する。

ひどく敏感になっている性感帯は、濡れた毛の一本一本が這い回る感触と、それによる法悦を広げた。

またナカでひしめいている愛液がかき回され、交尾時に似た相当に粘ついた音が奏でられる。

すると泡立ち白濁した本気汁が滴っていくのが見ずとも分かった。

部屋に充満していた甘ったるいフェロモンや性の臭いに、女の、酸味を帯びた淫らな香りが混ざり合う。


「ふぁ……♡♡♡んぐっ♡♡♡んぼっ♡♡♡」


 そうした強い悦びによって、下腹部に刻まれた「神性の行使を円滑にするための紋様」が活性化し始める。

結果全身に迸る快楽は倍増し、「仕事」をする準備がより整っていく。


「んぅぅぅっ♡♡♡お゛ひっ♡♡♡」


 彼は村人たちにさらなる大きな恵みを与えられると喜びながら、今度は淫核を圧迫しだす。

ある程度塊にした尻尾で、全体を満遍なく潰した。

身体の中で最も弱い所なだけあって、強烈な感覚に閃光が迸り、視界は白む。

四肢へ勝手に力が入り、脱力して気怠くなる。


 流石に足が笑い折れてしまいそうになるが、しかし信仰してくれる彼らのためどうにかこらえた。

ただ、絶頂は相当に近づいている。


 そしてそれは、鈴香も同じらしかった。


「よし、いいですよ、太白サマ♡♡お口開けて膝立ちになってください♡♡♡」


「んっ♡♡♡うむ……はーっ♡♡♡はーっ♡♡♡」


 尻穴自慰を続けたまま言われた通りにすると、眼前数センチに射精を控えた亀頭、その頂点である鈴口が突きつけられる。

かなり茶色っぽい紫のそこは、ひくひくと開閉を繰り返しておりまさしく何らかの生物が持つ口のようだ。

絶えず粘液が糸を引くどこか蠱惑的な姿に、ひどく惹きつけられてしまう。

さらに粘液は時折勢いよく吐き出されてもおり、顔にかかった。

少し前顔で拭いた時よりも心なしか濃く、匂いも強い。


「ふ~♡♡♡」


 彼女はそんな肉棒を掴んで、根本から先端まで豪快に扱く。

白くて細長い指をしっかり握りこんで、潤滑液を手に馴染ませながら激しい動きで快楽を蓄積させる。

すると強欲で汁気の多い肉棒は次第に泡立ちつつ、ぬちゃぬちゃとあまり通常の自慰では聞かない大きな音を響かせた。

また、愛撫されているものも愛撫しているものも同じ持ち主のはずなのに、白肌と浅黒い肌の対比がいやらしい。


「んっ♡♡♡そうだ、太白サマ、先っぽぺろぺろしてください♡♡♡」


「分かったっ♡♡♡んぇ♡♡んれぇ♡♡♡」


「ひひっ♡♡♡」


 手持無沙汰になっていた太白は、求めに応じて長舌を伸ばし、何度も尿道口周辺を舐り回す。

いたわるみたく丹念に這わせ、時折いたずらっぽく穴をほじり、次々と迸る汚れを綺麗にしていく。

やがて次第に仄かな甘みが滲んでくる先走りと、伝わってくる砲身全体の震えから、放出の瞬間が感じ取れた。

目を瞑り、顔や口内を捧げるみたくして、オスの最も心地いい時間をただ受け容れる。


「あ~出る♡♡♡いっぱいぶっかけてあげますね~♡♡♡んっ♡♡♡♡ふぅ~♡♡♡♡」


「んっ♡♡♡んくっ♡♡♡んくっ♡♡♡んくっ♡♡♡っ♡♡♡―――♡♡♡♡」


 相変わらず彼女の射精は勢いが強い。

まるで矢のように飛んできて、肌に当たればびちゃりと弾ける。

だがその異常な粘っ濃さのためある程度は当たった場所に残り、「鈴香」の証をこびりつかせていく。

加えて量も多く、顔面をぐちょぐちょにしたくらいでは止まらない。

どんどんと白衣、そして髪の毛や身体までもが汚れきってしまう。


 彼はそんな中でも口に出されたものを熱心に飲み干し、身体の外だけでなく内側まで自ら汚していった。

すると虐めていた尻穴から、真っ白な感覚が広がっていく。

甘く、幸せに満ちた心地だ。

心から受け容れると好さは何倍にもなり、仕事の事すら忘れてしまいそうになる。

いつもこんな風に味わえたら、という思いが、頭をよぎっていった。





「ん~♡♡♡興奮してすごい出ちゃいました♡♡♡」


「うむ。いつもこんなにすまぬな、鈴香。」


「いえいえ♡♡♡太白サマのためですから♡♡♡」


「とはいえお主も疲れるだろう?神事のためとはいえ毎回こんなに出していては。」


「そんなこと無いですよ~♡♡♡むしろ……くひひっ♡♡♡」


「……?」


 互いに絶頂を終えると、太白はいくらかすっきりとした頭で精液塗れになった全身を見て、鈴香に感謝を伝える。

身体の前面にはどこもかしこも白濁液がべっとりと付着していた。

青白い手には黄白色のダマがいくつも乗り、白衣へは染みて黄ばんでいく。

特に髪の毛は念入りにかけて貰ったのだろう、重たい雫が話している間も滴る。

おまけに腹も重たく、胃からは精液の磯臭い香りが常に上がってきた。


 しかし当の彼女は未だ余裕そうで、愉しげな笑いを浮かべてさえいる。

猫型亜人らしい可憐に釣り上がった目元は歪み、口角がにたりと上がっていた。

その親切な笑みの中には、何か他の悪意に満ちた感情があるような気がしたが、「そんなこと」より神事を続けていく。


「じゃが、まだもう少し働いてもらうぞ。」


「はい♡♡♡もちろんです♡♡♡」


 視線を下げれば、あれほど射精したというのに全く萎えていない浅黒チンポ。

早くも次を期待するように紫紺の亀頭からは我慢汁が垂れ、何本もの血管が走るサオにさらなる煌めきを与える。

ただでさえ長くごつごつして存在感があるというのに、光を照り返すことでより目立った。

中太りした雌殺しの形状も強調される。

さらに所々へはオス汁の塊がしがみついてもおり、卑猥に飾られていた。


 鈴香を側に置いているのは、神事の際この精力の強さが大層役に立つからだ。

つつがなく準備が進んでいることに満足を覚えつつ、服を脱いで布団へ仰向けに寝そべる。

布団からは饐えた交尾臭が立ち昇っていて、どうにも全身が疼いた。

そして挿入しやすいよう膝を胸元近くまで持ってきて、足全体を大きく広げていく。


 「精液は上からだけでなく下から注がれるのも大切」なのだ。

絶頂の影響で上気し精液でぐちゃぐちゃになりつつも、真面目な表情をしながら肉棒を待つ。


「太白サマ、そんな格好して恥ずかしくないんですか?♡♡♡」


「……?なぜだ?」


 すると正常位をするため覆いかぶさってきた彼女が訊ねて来た。

10センチほどまで近づいた顔は赤らみ、先ほどよりも愉快そうに口角を上げている。

汗とフェロモンの混じった甘酸っぱい香りが下からの匂いと混ざり、鼻を強姦していく。

笑みにはどこか、嘲りが含まれているような気がしてならない。


 だが、「肛門で性交に及ぶのは極々一般的な行為」なのだから、今の体勢に恥じらう必要は無い。

極々真剣に聞き返す。


「くひひっ♡♡♡ふ~♡♡♡じゃあお仕事えっちしましょうね~♡♡♡」


「ん……?うむ。んっ♡♡」


 そうして相変わらず揶揄するような鈴香に一瞬違和感を覚え、それがすぐ消えていくのを感じていると、肛門へ肉棒の先端が突きつけられた。

互いにひどく濡れそぼっているため密着するだけで水音が鳴り、歓迎するように穴がくぱつく。

亀頭も、興奮しているのか痙攣して上下に蠢いている。

結果動かないでいても、絶えず熱いキスをしているような音色が響いた。


「は~っ♡♡♡その顔でお尻まんこだけはえっちに求めてきてるの、すけべですねぇ♡♡♡お望み通りこれからい~っぱい気持ちよくしてあげますからね~♡♡♡」


「あぁ、村人たちに恵みを与えるため、頼むぞ。」


「はい♡♡♡『村人たちのために』、けだものこーびしましょう……ねっ♡♡♡」


「お゛ふぅっっ♡♡♡♡」


 そして数度の問答を繰り返すと、肌同士が激しく打ち合う音と共に奥へ一息で突きこまれる。

括約筋は既に解れきっていて、易々と異物の侵入を許した。

さらに腸肉も蕩けて受け入れる準備は万端であったため、馴染ませる必要もなくすぐチンポを愛おし気に抱きしめていく。

感度はやたらに高まっており、ひょうたんのようにメリハリがついたカタチをはっきり知覚できる。


「あ~♡♡♡お尻のナカっ♡♡♡とろとろのふわふわで気持ちいいですよっ♡♡♡さっき太白サマが私のチンポしゃぶりながらっ♡♡♡必死にオナニーしてたおかげですねっ♡♡♡ふっ」


「んほぉっ♡♡♡うっ♡♡♡うむっ♡♡♡」


 鈴香は喋りながらも小刻みなピストンを始めた。

抜かれると引き締まった媚肉が傘を開くカリ肉に毟られ、力強い血管に揉まれていく。

反射的に閉じた内部は、折り返す丸々と肥え太った亀頭に拡げられていき、後から来る歪な竿に耕される。

ただでさえ強烈な快楽なのに、彼女の言葉を受け容れていると仄暗い悦びも重なった。

先ほどした自慰など比にならない幸せで、頭を電流のようなものが駆け巡る。


 そうして開きっぱなしになってしまう口に、意地悪げな捕食者が近づく。


「んむっ♡♡♡」


「んっ♡♡♡んぇっ♡♡♡ひゃふっ♡♡♡」


 乳房のように柔らかく弾力のある唇が重ねられたかと思えば、すぐ柔軟でしなやかなよだれ塗れの舌が侵入してきた。

それはまさしく獲物を性的に嬲る触手であり、無防備な太白の口腔粘膜にべったりと張り付いては、念入りなやすり掛けを行う。

ねっちりとざらついた面を押し当て、前後左右に、円を描くように、性感神経を引きずり出し直接愛撫するように。

しかも、弱点として開発されきっている口腔粘膜を。


「んひっ♡♡♡むふーっ♡♡♡イっ♡♡♡――♡♡♡♡」


「くひひっ♡♡♡」


 結果、太白は本番が始まってから一分ほどでメスアクメへと到達させられた。

強烈な快感は限界を迎えると多幸感へ変化し、激しさの無い生温く甘ったるい心地に浸されていく。

呼吸が引き攣り、全身、特に下腹部が跳ね、気怠くて思考がままならない。


「んれぇ……♡♡♡」


「んふぅっ……♡♡♡」


 やがてアクメが終わったとしても、貪るベロキスは終わる気配を見せなかった。

蹂躙するような動きではなくなったにせよ、肉を味わい尽くさんばかりに全体を粘っこく責められる。

中でも歯茎の裏へは、蛇が這うようにうねっていく。

怖気がありつつも、背筋が震える心地よさだ。

混ぜ合わされ泡立てられた互いの唾液は、口の端から大量に零れる。


 さらにそんな感触を堪能しつつ鈴香は、猛る興奮ですけべな視線を向けてきていた。

閉じかけた赤いまぶたによって細まっている猫目が、反応をつぶさに観察してくる。

まるで心の奥深くまでを暴かれている気分だ。

今の太白には「神事」を全うしよう、という思いしかないはずなのに、何故だか被虐的な官能が迸っていく。


「んぇっ♡♡♡」


 続けて舌をぐるぐる巻きにされ、吸われ、口内が満たされそうなほど長すぎる肉をたっぷり挿入された。

触手のようにぬめった身が捩られる度、神経の多い粘膜同士が擦れ合い、にゅちにゅちと湿っぽい音を鳴らす。

上下の結合部から奏でられる淫猥な響きは、鋭敏な聴覚を犯し、頭を犯していく。


 ピストンはゆったりした物に変化していたが、しかしそれは弱点をより的確に刺激するためだ。

これまで何度も突かれて子宮ほど感度の増している奥が、肥え太った亀頭に捏ねられている。

また同時に柔らかな前立腺も、大量の血液で張り詰めた竿によって絶えず形を変えられていく。


 総じて先ほどよりも緩慢な愛撫であるはずなのに、むせかえる様な熱が早くも再びの絶頂を予感させた。


「んっ♡♡♡ひひっ♡♡♡」


「あっ……♡♡♡はーっ♡♡♡はーっ♡♡♡」


 だが、そんな期待に反して彼女はキスをやめる。

余韻に浸るようにだらしなく垂れ下がる、鮮血みたいに真っ赤なベロからは、うっすら桃色がかって見える湯気が昇っていた。

そして混ざり合ったよだれをたっぷりと纏っており、卑猥なぬめつきを持つ。

よだれは口淫によってやけに粘つき、大きな雫となってからようやく滴っていく。


 それは開きっぱなしの口からも同様だった。

清楚な薄い唇はいやらしい光沢を放ち、結合のはしたなさを表すように太白との間に幾筋も煌めく橋をかけている。

互いの呼気があまりにも熱くて、性臭がひどい。


「太白サマのお口、すごく精液くさいです♡♡♡」


「んっ♡♡♡それはそうであろう。先ほどあんなに射精されたのだからな……♡♡」


「くひひっ♡♡♡……これじゃあ太白サマ、精子大好きの淫乱ってみんなに思われちゃいますね♡♡♡」


「……あ、あぁ。」


「もちろん、村の人たちにも……♡♡♡」


「っ♡♡♡そうかもしれぬな……ふぅっ♡♡」


 鈴香の不可解な言葉で強い羞恥心と、全身にジメっとした悦びが湧いてくる。

しかし「チンポをしゃぶることは極々一般的な行為」なのだから、何か特別な感情を抱くのはおかしいはずだ。

もしくは、自分は何かを誤解しているのかと思う。


「……のぅ、鈴香よ。んひっ♡♡♡精液を浴びっ、体内に取り入れることが大事なのは何故じゃったかのぅ?ふあっ♡♡♡」


「へ?♡♡♡……太白サマ、私が来る前からこうしてた、って言ってたじゃないですか♡♡♡だから私は分かりませんよ~♡♡♡」


「そうだったかのぅ……」


「そうですよ♡♡♡もしかして、気持ちよすぎて頭バカになっちゃいましたか?♡♡♡」


「なっ……」


 気になって聞くが、帰ってくるのは失礼な物言いだった。

だが同時に脳裏へ、精液でたぷたぷになった腹を、同じく精液でぐちゃぐちゃになった手でさすり、神性を行使する自分の姿が浮かんだ。

さらに、なじられたことが気持ちいい。


「……うむ。そうじゃったな。うぁっ♡♡♡すまぬな、変なことを聞いて。んひっ♡♡♡」


「そうですよ~♡♡♡そんなこと考えるより、いっぱい精液出せるように私のお尻とか胸を気持ちよくしてください?♡♡♡」


「あぁ分かった。ふっ♡♡♡」


「んっ♡♡♡くひひっ♡♡♡いいですよ~♡♡♡」


 どこか棘のある言い方に多少の違和感を覚えつつも、応じて尻尾を二本ずつ伸ばす。


 胸へ伸ばしたものは粘液を分泌しないまま、柔らかな毛だけで乳首の周辺を重点的にくすぐっていく。

時折芯を使っては、確かな刺激を金玉へ響かせる。


 そして尻へ伸ばした方――先ほどした自慰で濡れそぼっている方では、尻穴をほぐすように揉み込んだ。

やがてひくつくようになると絡み合わせて一本にし、傷つけないよう少しずつ内部へ入れていく。


「ふ~♡♡♡♡」


 彼女の腸内は熱く、括約筋も力強い。

また、少し進めば明らかに自分の物よりも大きく、心臓のように脈動を繰り返す前立腺があった。

優しく圧迫し、チンポをより怒り狂わせていく。


「お゛っ♡♡♡ナカでぇっ♡♡♡」


 すると挿入したままのモノは、人の体内だというのに我が物顔で膨張していき、Gスポットや奥を強く潰すようになる。

血流の増加によって何本もある血管まで大きくわななき、媚肉を愛撫していく。

中でも亀頭の肥大化が異様で、ただでさえ高かったカリはメスをイかせ殺すため、竿の方へ向かって高く長い返しを作った。

水を溜められそうなカタチは感じるだけで、どれほど気持ちよくさせられてしまうのだろうと震えがこみ上げるほどだ。


「ひっ♡♡♡」


「くひひっ♡♡♡♡」


 興奮を凄絶なものとしているのは、何も極太のマラだけではない。

真上にあるのは爛々と瞳を輝かせ、射殺すような眼光を向けてきている鈴香の顔。

まぶたはかっ開かれ、額から流れて来た大粒の汗がまつ毛を伝って垂れ落ちる。

弾けた雫からは甘酸っぱいフェロモンが放出され、天井へ上っていく。

マラ同様血流が増しているのか、肌も赤い。

特に普段清楚な唇は顕著で、そこを舌がゆっくりと舐めずっていった。


 「雄」の姿に、雌穴は恭しく抱き着いて慈悲をねだる。

突きつけられる殺気めいた欲望に、太白はそれ以外の行動がとれなかった。


「ふぅ~♡♡♡」


「んぉ゛ぉぉっ♡♡♡♡」


 やがてチンポが引き抜かれていく。

想像通りエグいカリは腸壁をたっぷりとひっかけ、擦る。

まるで無数の舌から舐り回されているような心地だ。

強すぎる快楽が、至る所から発生し全身へと迸る。


 かといって幹が優しいかと思えばそうではなかった。

鋭い山を作った底面にある尿道の出っ張りが、反りも相まってナカを抉っていく。

歪な楕円を描く竿の中で、そこだけがひどく外側へ向かって突出しており、やや均一な円形であるナカへの食い込みが著しい。

腸肉が元に戻ろうとすることで互いに押し合い、結果として壮絶な摩擦が起こる。


「ふっ♡♡♡」


「お゛ひぃっ♡♡♡♡お゛~っ♡♡♡♡」


 そしてピストンは当然に折り返した。

一気に最奥まで潰され、子宮頚部のようになった第二の弱点が捏ね回され、揺らされて身体全てを悦びがひしめく。

顎や腹筋が快楽の激しさを表すようにがくがくと痙攣し、声帯が震えてはしたない喘ぎ声が溢れ出す。

抵抗しなければいけないはず、という考えは一瞬で消滅し、自然と足が鈴香の腰へと絡まった。

それはまるで完全な降伏を表しているかのようだ。


「くひひっ♡♡♡ふっ♡♡♡ふぅっ♡♡♡♡」


「お゛っ♡♡♡ほぉっ♡♡♡♡グるぅっ♡♡♡♡」


 メスの姿に気をよくしたオスは、小刻みで素早い抽送を繰り返し始める。

先ほど絶頂寸前まで高められていたのもあって、太白はあっさりとイきそうになった。

彼女は意に介さず、ただ気持ちよくなるため、また気持ちよさを刻み付けるため、決して動作を緩めも止めもしない。

慈悲の無い突き込みが続き、甲高い音と蜜壺を掻き混ぜる音が響く。

さらに酸味が刺激的でありつつも、甘さによって興奮を昂らせる汗臭が濃く周囲に漂う。


「イっ♡♡♡――♡♡♡♡♡はぁんっ♡♡♡♡♡」


 すると本気交尾が始まってからものの数十秒で、幸せな心地好さが肉体に襲い来た。

下腹部の紋様が反応し、それを何倍にも引き上げる。

絶頂を示す一切繕う事の出来ない声をあげ、あらゆる部位をいやらしく跳ねさせていく。

また腸壁はチンポから精液を搾り出すように全体をきつく締め付け、蠕動して愛撫した。


 淫靡なイき姿を見せつけつつ、同時に性感帯も愛おし気に責める、無意識とはいえひどく媚びた様子だ。

というかむしろ無意識だからこそ、本心を思わせて鈴香は劣情をくすぐられたようだった。


「あ~えっろ……♡♡♡そんなの見せられたらいっぱいイかせてあげたくなっちゃうじゃないですか……♡♡♡♡」


「はひぃ……♡♡♡――お゛っ♡♡♡すずかっ♡♡♡まつのじゃっ♡♡♡ん゛ぉ゛っ♡♡♡♡」


「待ちませ~ん♡♡♡んっ♡♡♡太白サマのイき膣たっぷり味わわせてもらいますからねっ♡♡♡♡はっ♡♡♡」


 結果メスアクメが終わりを告げるとすぐ、感じさせるためのねっとりした動きがなされていく。

彼女は少し腰を下げ、砲身を上向かせて常に竿が前立腺や精嚢を圧し潰すようにしつつ、最奥をまるでパンでも捏ねるみたく器用に愛した。

高すぎるカリで肉をひっかけたかと思えば、今度は亀頭が著しく摩擦しながら伸ばす。

しかも肉棒が巨大すぎるため、一度に責められる範囲もあまりに広い。


「お゛ひぃっ♡♡♡でるっ♡♡♡なにかでるぅ……♡♡♡♡んぐぅっ……♡♡♡♡」


「くひひっ♡♡♡ところてんしちゃいましたね~♡♡♡このままメスイキもさせてあげますよっ♡♡♡ふっ♡♡♡」


 そして、精嚢の圧迫によって精液が無理矢理押し上げられ、ペニスが張り詰め何かが昇ってくる感覚の後、先端から放出されていく。

恥骨の辺りに垂れて温かい感触が広がる。

射精する時とほぼ同様の解放的な快楽に包まれるも、しかし発情が萎えていくことは無い。

むしろ快楽によって高まっていくばかりで、そうなれば当然メス性感と結びつき、「女の悦び」が誘発された。


 ナカにあるチンポも、一瞬ピストンを早めて昂りを頂点まで持っていく。


「またグるっ♡♡♡♡あっ……♡♡♡♡♡――♡♡♡♡♡」


「ふ~♡♡♡♡私もキそうですよ~……♡♡♡♡」


 再び甘ったるく幸せな心地が全身を満たし、ダメにする。

ぼやけ白む視界の中で見える、徐々に顔を緩ませていくオス。


 口を軽く窄めて息を吐く彼女は、汗に濡れて濃密な色気を放っていた。

相当に血の気を帯びた肌は、垂れ下がる銀髪の中わずかに入ってくる光を照り返しつやつやと煌めく。

見ているだけで激しい興奮と、それによる湿っぽい熱が感じられた。


 さらに毛束もかなり乱れて、頬や額、首筋にうねったものがいくつも張り付いている。

また先端は纏まり、腰振りと合わせて重たそうに揺れ動く。


「ふぅっ♡♡♡ふぅっ♡♡♡」


「それじゃっ♡♡♡そろそろ中出ししてあげますねっ♡♡♡太白サマがえっちに誘惑してくれたおかげでっ♡♡♡濃いのたっぷり出してあげられそうですっ♡♡♡♡」


「う、うむっ♡♡♡ひぃっ♡♡♡思う存分っ♡♡♡わしのナカに出してくれっ♡♡♡んっ♡♡♡♡」


「ひひひっ♡♡♡♡」


 再度絶頂が引いた頃、鈴香も限界が近くなってきたようだった。

射精を求めるのは「神事」を行う上で正しいはずだが、何故か言葉を紡ぐと被虐的な気持ちになる。

それこそ、無理矢理言わされているかのような。

もしくは、本当はあまり言ってはいけない事であるかのような。


 だがそれは快感を伴うもので、「気持ちよくなることも重要」なのだからよい結果をもたらすはずだ。

しかしどこか不安が拭えない。


「ぉ゛ひぃっ……♡♡♡♡」


「ふぅ~♡♡♡♡」


 考えているうちに抽送は粘っこいものへと変化した。

いつも彼女が行う、最後にきっかけを得るための動作だ。

円を描いて亀頭を刺激しつつ、カリや裏筋に媚肉を纏わせていく。

続けてチンポを抜き、敏感な所全てを激しく摩擦する。


 すると徐々に痙攣が増えた。

よだれも勢いが良くなり、量も多くなっていく。


 そうしてぐちゃぐちゃになったナカ、そして結合部から響く音はひどい。

処女であれば恥ずかしくて耳を塞ぎたくなりそうなほどで、だが同時に股を濡らしてしまいそうなほどだ。

さらに欲望が交じり合ったエグ味の強い交尾臭も放たれており、その刺激的な甘酸っぱい香りで自慰すら覚えさせてしまうかもしれない。


「あ~……♡♡♡気持ちいいのキそう……♡♡♡♡」


 やがてオスの表情は多少真面目なものになる。

こちらの蕩けた様子を細めた目で視姦しつつも、茜色の唇からは笑みが薄くなり、ため息が増えた。


 ただ劣情をぶつけることへ集中した顔に、膣穴は疼いてしまう。

ぶつける相手が自分なのだと思うと、今までよりもっと媚びへつらい、甘えてしまう。

しかも、いつもは余裕さを崩さない彼女となればひとしおだ。

普段とはまた違った姿を格好よく感じ、メスとしてときめく。


「くれぇっ♡♡♡お主のっ♡♡♡すずかの精液っ♡♡♡わしにだしてくれぇっ♡♡♡♡」


「っ♡♡♡♡いいですよ~♡♡♡お腹、一発でたぷたぷにしてあげますからね~♡♡♡♡」


 すると自然に、口が浅ましい懇願を紡いでいた。


 呼応するように肉マラは強烈なびくつきを繰り返し、そして亀頭を震わせ、尿道口を大きく開く。


「んっ♡♡♡♡ふぅっ♡♡♡♡♡」


「あっ♡♡♡♡ナカぁ……♡♡♡♡わしもクるっ♡♡♡♡――♡♡♡♡♡」


 次の瞬間、夥しい量の精液が発射されだした。

たった一度の脈打ちでも、相手が女性であれば確実に妊娠させてしまえるほどの量だ。

しかも溶けた鉄さながらに熱く、重たくて粘っこい。


 急激に温かくなっていく腹、呼応するように活性化し、快楽を増幅する「紋様」によって太白もつられてアクメへと堕ちていく。

種付け液が相まって、広がっていく多幸感はひどく強い。

身体の輪郭がぼやけ、滲み出していくかのようだ。

気怠さを感じつつ、耽美な心地好さに浸る。


「はひっ♡♡♡はひっ♡♡♡っ?♡♡♡」


 そんな快楽の中で、脳裏へやけに鮮明な記憶が流れていく。

毒々しい紫色に光る鈴香の眼、流し込まれてくる何らかの力、恐らく催眠術。

それらは彼に疑念を抱かせた。




「鈴香ッ。お主、もしかしてわしに何か……」


「は~♡♡♡へ?……あ~、解けかけちゃってますね。」


 やがて感覚が平静を取り戻し、気になって尋ねれば、彼女は太白にとってよく分からない事を口走った。

今ならば、正確にはよく分からないように「されていること」だと分かる。


「太白サマ、私の目、見てて下さい♡♡♡」


「あ、うむ……?」


 しかし遮って言われた事に何故だか逆らうことが出来ない。

自然に彼女の茶色い猫目と視線が合う。


「くひひ……♡♡♡」


「うぁ……お、ぬし……」


 すると瞳は毒々しい紫色に光り始め、意識は急速に落ちていった。

少し前、催眠術をかけられた時と同じように。






「んっ♡♡♡あっ♡♡♡おしりっ♡♡♡きもちぃよぉ……♡♡♡」


 交尾臭漂う紫峰神社の広間に、粘ついた水音と甘ったるい誰かの喘ぎ声が途絶えることなく響いている。

音の発生源は真ん中に敷かれた布団辺りからで、見れば狐の耳と尻尾を持つ裸の美少年、太白が仰向けで寝そべっていた。

彼は右手の中指を尻穴へと突き入れ、激しく自慰を続ける。

円を描くようにかき回し、素早くがしがしとピストンをし、ナカの前立腺を圧迫するため強く腹側へ持ち上げていく。


 浅ましい動きの度発せられる声は全く恥じらいが感じられず、快楽によってこみ上げてくるものをまるで耐えていないようだった。

むしろ、自分から積極的に出しているように思える。

また、長時間の行為を表すように身体は汗ばみ、肌は紅潮していた。

全身から酸味の強い雌臭が立ち昇っていく。


 太白がこうしているのは、「ご主人様」のため「ケツマンコ」を常に解しておかなければならないからだ。

自分は「お精子コキ捨て穴」なのだから、いつでも使えるよう万全を期すのは当然のことである。


「あ♡♡♡」


 すると、鋭敏な聴覚が玄関からの足音を捉えた。

紛れもなく自分の所有者がたてる音だと確信し、すぐオナニーを止めて、玄関と繋がるふすまの前で迎える準備をする。

当然拭きもしていない肛門や指からは、白濁した愛液が滴っていく。

布団からふすままでの床には、はしたない汁が道を作っていた。


「太白ちゃんただいま~♡♡」


「おかえりなさ~い♡♡♡」


 やがて二人を隔てるものが開かれ、広間へと入ってくる「ご主人様」、鈴香。

彼女は白と紅の巫女装束を着ており、下品ににやついた顔でこちらを見下ろしてくる。

明るく開かれつつも性欲に塗れた猫目を向けられ、じっとりなめくじが這うように視姦されると、触られたわけでもないのに肉体が火照っていく。

「体臭を嗅ぎ、声を聞くだけで強い快楽を得られる」のだからなおさらだ。

鼻をくすぐる甘ったるい香りや、小鳥がさえずるみたく可憐な声が頭を惚けさせる。

今すぐちり紙さながらに、精液を吐き出され受け止めるため使われたくて仕方がない。


 正面から抱き着き、尻と尻尾を犬みたいに振って恭順と、再会できたことの喜びを表す。

互いの身長が大きく違う為、袴越しにへそ上から丹田にかけて当たるまだ萎えたモノの感触があった。


「くひひっ♡♡♡太白ちゃん私が帰ってきたくらいで喜びすぎだよ~♡♡♡」


「わふっ♡♡♡だってぇ~♡♡♡ご主人様のこと大好きなんだもん♡♡♡」


 そうして甘える太白の頭を、鈴香は少し強めの手つきで撫でてくる。

「媚びるのは気持ちいい事である」ため、また単純に撫でられたのが嬉しくて媚びると、垂れたすけべ汁が大きめの音を立てた。


「じゃあ、早速抜いてもらえる?♡♡♡」


「は~い♡♡♡まずはおチンポ様、おっきくするね?♡♡♡」


 求めを了承し、腕の力を強めて密着し、身体で股間を擦る。

もちろん、視線は合わせたままだ。

「大きくなあれ」「元気になあれ」という純粋な気持ちを籠めた目、あひるのように尖らせたあざとい口で、背徳感と劣情を煽っていく。


「あ……♡♡♡」


 すると徐々に袴越しの物体は硬さを帯び、邪魔なメスを押し退けて反り返ろうとし始める。

当然意思を受け容れて抱き着くのをやめ、頭が撫でられなくなるのを惜しみつつも膝立ちになると、顔に紅の布を押し上げる「棒」を乗せた。

まだ少し柔らかいが、その分ずっしりした体重をかけてくれるのがたまらない。

しかも既に太くて、目と目の間以上の幅だ。

高い所にいる「ご主人様」が、遮られて辛うじて見えるだけになる。


「すぅ~♡♡♡ふぅ~……♡♡♡」


 少しずつ狭くなっていく場所から解放するため、袴の帯を解いていく。

同時に鼻を鳴らし、常に放たれている青臭いオス臭も嗅ぐ。

相変わらずひどく卑猥で、強烈な味わいだ。

刺々しくてともすれば臭いと言える匂いなのに、どうしようもなく惹きつけられる。

いくらでも体内へ取り入れ、全身に行き渡らせてしまう。


 思考がままならなくなりながらも手を動かしていると、やがて白衣のも含め全ての帯が床へ落ちた。

続けて引っ掛かっているのを取りつつ袴を落とす。


「ふあぁ……♡♡♡」


 やたら彩度の低い紫色をした亀頭から、順に姿を現していくチンポ。

鈴口からは早くも我慢汁が滲んでおり、先ほどまでくっ付いていた布との間に糸を引いている。

それも、太いものを。

周辺は未だ濡れていないが、しかし奇妙な光沢を持ち、多少外から差し込んでくる光を鈍く照り返すほど表面は艶やかだ。

汚れなど付く暇が無いほど、普段からたっぷりと磨かれているのだろう。


 そして、カリ首周辺には生々しい肉感を持つ皮の余りがある。

ズル剥けになる前は元々先端を包み込んでいたのだろうそこは、浅黒い竿の大半部分と違った茶色っぽい紫色だ。

どちらかと言えば亀頭と似た色彩であり、最初は同じピンクだったように見える。

裏筋から表側へと走っていく幾筋ものたるみがあり、間は様々な汁が溜まって相当に汚れていそうだ。

舌が舐り回したくてひどく疼く。


 いくら見ても飽きないどころか、その度惚れ直してしまう威容にぼけっとしつつも、自分が「お精子コキ捨て穴」であることを思い出す。


「ご主人様♡♡♡このまま手でするのがいい?♡♡♡それともぉ、ボクのおまんこ使う?♡♡♡」


 白衣も脱がせながら今の気分を尋ねれば、鈴香は肉棒をほぼ完全に勃起させつつ少し思案し、やがて答えた。


「う~ん。じゃあ、一回手で出してからおまんこしようかな~♡♡♡」


「わかったぁ♡♡♡……そうだ、ご主人様のお尻、ぺろぺろしながらでもいい……?♡♡♡」


「ひひひっ♡♡♡もちろん♡♡♡ふやけちゃうぐらいいっぱい舐めてね~♡♡♡」


「は~い♡♡♡」


 再度返答があるとすぐ後ろへ回り、顔が尻の前に来るよう膝立ちになる。

彼女の美臀は、太白の小さな頭ぐらいであればもしかしたら包み込めてしまいそうなほど大きい。

横幅もさることながら、特筆すべきは肉づきの豊満さだ。

腰の湾曲を過ぎて少しすると膨らみ始め、尻穴と同じ高さあたりまでたっぷりと山を作り、やがて丸みを帯びて、下乳のように量感を持って垂れつつ足の付け根へと着地する。

太腿と互いに押し合うことによって出来る溝は、指を突っ込み中を覗いてみたくなってしまうほど。

しかし肌にだらしないたわみは一切なく、重たそうに豊かでありながら美しい滑らかな曲線が描かれていた。


 そして何より、中央に真っすぐ走る深く暗い谷間。

不浄の穴を隠す秘裂は、左右のむっちりとした臀部と相まって女性器もかくやといった色気を放ち、どこまでも視線を奪う。

特に下の方は輪をかけて暗く、仄かに開いていることで中が見えそうでもあり、間に集中した二つの秘所を覗きたくなるすけべ心が抑えきれない。


「はぁ♡♡♡ご主人様のお尻、おっきくて綺麗で素敵……♡♡♡」


「そうでしょ?♡♡♡でも、太白ちゃんのお尻もかわいいし~♡♡♡何より奥にあるお尻まんこがえっちで私は好きだな~♡♡♡」


「んっ♡♡♡」


「チンポを入れてあげたらきゅうきゅう絡みついてきて、突いたり捏ねたりしてあげるとすぐうねうね悦んで……♡♡♡」


「あっ♡♡♡そんな褒めちゃだめ……♡♡♡」


「イく時ぎゅ~って抱き着いてくるのもたまんないんだよね~♡♡♡」


「んぅ……♡♡♡」


 褒めて媚びると、それ以上にいやらしい言葉が返され、交尾の事が頭に浮かんで雌穴が寂しくなってくる。

挿入を求めるようにひくつき、粘り気を持つ濃い蜜がとぽりと這い出て、肌を舐めながら垂れ落ちていく。


 すると、先ほどから開かれた足の間にぶら下がっていた、金玉袋の下半分に目が行った。

浅黒い竿と同じように浅黒い表面は滑らかで、血管も浮いている。

大量の精子を製造するためか血流が多いのもまた同様であり、その力強い振動によって触れられずとも揺れ動く。

さらに何より精力の旺盛さを表すみたく大きい。

尻ほどではないが、こちらも太白の顔を殆ど包んでしまえそうだ。

そうなれば一体どれほど幸せなのか、想像すらつかない。


「んっ♡♡♡」


 思わず下から支えるように腕が伸び、さすり始めてしまう。

かなり火照っており、ぎゅるぎゅると蠢いているのも感じられ、何より重たい。

大きさもあって太白の小さな両手では零れ落ちてしまいそうだ。

だが玉汗でかなりぺとついており、「もっと気持ちよくしろ」とばかりに肌へ張り付いてくるため、離れていかない。

このまま愛撫し続ければ、蒸れたしつこいオス臭がこびりつくだろう。

そうなることを求めて、痛みを感じさせないよう少しずつ指を食い込ませて揉む。


「こっちもよろしくね~♡♡♡」


「うぁ……♡♡♡あっ♡♡♡は~い♡♡♡」


 しばらくデカタマへ奉仕を続けていると、鈴香が尻たぶを開いた。

当然、暗い中に秘された蠱惑的な穴が露わになる。


 彼女の肛門は使い込まれていることを表すように縦割れしており、しかし初心な女性器さながらに清楚且つ淫猥な桜色で、ぴっちりと閉じていた。

見ているだけで、侵入者をきつく締め上げることが分かってしまう。

さらに大小様々ないくつものシワが中央にある裂け目へ走ることで、どうしようもなく目が惹きつけられる。

本来排泄のための場所であるはずだが、機能、容姿共に獲物を誘うことに優れすぎていた。


 そして、狭く密着した肉のせいで谷間には濃厚なフェロモンが閉じ込められてもいる。

ただでさえ甘ったるい香りが煮詰まり、あまりの甘ったるさで毒々しくなって、嗅ぐだけで頭が痺れていく。

加えてチンポや金玉が近いことでオス臭も閉じ込められていた。

ひどく青臭くて、甘さと混ざると著しく思考力が低下し、交尾欲が昂る。

早くケツマンコを犯してほしくてたまらない。


 また、奥には精嚢や前立腺といったオスの器官があるのだ。

「お精子コキ捨て穴」である太白にとって、すぐ下にある女性器よりもずっと興味を引く。


「ちゅっ♡♡♡」


 まずは挨拶するため軽いキスを交わす。

表面は多少のざらつきがありつつも柔らかで、奥にはそれほど解れていない括約筋の硬い感触がある。

広がるのは所有者の肉体へ忠誠を示す悦びで、一切嫌悪の感情は無い。


「んれぇ♡♡♡」


「ひひっ♡♡♡」


 よだれを纏わせた舌で粘着質に一舐めし、濡らすと、ただでさえいやらしかったオス穴が光沢を帯びた。

続けて緩くひくつき、「もっとしろ」という貪欲な意思を言外に表す。


「んむっ♡♡♡」


 再度口付けし、唇で唾液を馴染ませるように塗り広げていく。

ぬちぬちと卑猥な音が、狭い尻の谷間で反響し、やたら脳内で木霊した。

さらに摩擦熱で温度と湿度が上がる。


「ぷは♡♡♡ふぅー♡♡♡ふぅー♡♡♡」


「あ~♡♡♡チンポガチガチになってきたよ~♡♡♡」


 やがて軽く解れると一度口を離し、息を吹きかけて少しだけ焦らす。


 デカタマへの責めも相まって、鈴香の興奮はかなり高まっているようだった。

いい頃合いだと考え、また、「手でする」のを終えて早く後ろの浅ましい穴を満たされたくて、少しずつベロを挿入していく。


「んぇ~♡♡♡」


「ふぅ~っ♡♡♡」


 使い込まれ、解れているとは言え、元々力が強いのか括約筋はきつい。

そのため円を描くように、下品に動かしながら進んでいく。

すると数々のシワがひだの役割を果たし、性感帯を摩擦し返してきた。

アナル舐めという媚びた行為や濃密に香る体臭も相まって、強い快楽が全身へ広がる。

内部は汗が滲んでいるのか少し塩気があり、またフェロモンが分泌されているらしくやや甘い。


 同時に金玉愛撫していた手を、期待を持たせるため少しずつチンポの付け根へと移動させていく。

どうやら我慢汁が滴ってきているようで、もう玉袋の前面はぬるぬるだ。

潤滑剤にしつつ、こちらも円を描くように広げる。


 するとしばらくして、舌が広い場所へ出た感触があった。


「ん~っ♡♡♡いいよ~太白ちゃん♡♡♡」


 少し奥へ進み腹側へ押し込むとある、こりこりした物体。

身体を軽く跳ねさせた彼女の反応からも、すぐに前立腺だと分かる。

相変わらず明らかに自分の物よりも大きくて、他の性器同様強い血流によって絶えず脈動していた。

先端を使って、飴玉を転がすようにまずは優しく刺激していく。


 鈴香は応じるように、尻たぶを開いていた手を離したようだった。

両頬が弾力に富んだ肉で優しく掴まれる。

続けて手は後頭部に添えられ、軽く腰へと押し付けてきた。

鼻先は肛門の上に当たって少しだけ潰れ、髪は臀部に引きずられて乱れる。


 「もっと激しく」という求めだと考え、肉ベロの動きを早めつつ両腕はより伸ばす。

つき当たるのは、尿道が大きく張り出したデカチンポだ。

手のひらを縦に重ねて、まずは根本にある山を丁寧にさすっていく。


「あ~♡♡♡これすぐ出ちゃいそうかも♡♡♡先っぽもお願いね~?♡♡♡」


「ふぁひ♡♡♡んぇ♡♡♡れぇ♡♡♡」


 さらに言われた事へ恭しく従い、四本全ての尻尾を先端の敏感な箇所に、摩擦が弱くならないよう粘液は分泌せず絡めた。


 亀頭は柔らかな毛を使ってくすぐり、弱い快楽を捧げ続けて射精欲を際限なく高めていく。

とはいえひどく感度の高い場所であるため、砲身全体に鈍い心地好さが広がっていることだろう。

実際肉棒はよりいきり立ち、まだまだ硬さを増している。


 対して裏筋とカリへは身を密着させつつ磨くように扱き、強い快感で責めた。

こちらは確実に絶頂まで導くための動作だ。

次第に全体や持ち主の身体は痙攣が増え、息遣いにも荒いものが混じり始める。

また迸る大量の我慢汁ですぐ濡れそぼり、にちにちにちにちと卑猥な音が鳴り続けた。


 そして最後の一本では、精液をねだるみたく先っぽだけを使って鈴口を舐め、キスに似た行為を交わしていく。

さらに時折糸を引かせて、纏わせたり床へ滴らせたりと視覚でも劣情を煽った。


「ふ~っ♡♡♡えっちな尻尾に精液搾り取られちゃいそう♡♡♡」


 奉仕は愉しんでもらえている様で、徐々に肛門もひくつきが大きくなりつつある。

後頭部を押さえる手は、愛おし気に撫でまわしてきつつも腰への押し付けがまるで意思のない物を扱うかのようだ。

そんな「ご主人様」の悦びは「お精子コキ捨て穴」の悦びにも繋がり、ただ責めているだけにも関わらず太白は絶頂が近づいてきていることを感じていた。

括約筋が激しく力を籠めて蠢き、舌を揉みしだいていくのもあって、頭が蕩けだしている。

しかも常に密閉空間で濃くなった淫臭を嗅いでいるのだからなおさらだった。

吐く火照った息のせいで、尻たぶの中はよりじっとりした湿り気や熱を帯びる。


「あ~そろそろ出る……♡♡♡そのまま一気にイかせて?♡♡♡あ、あと太白ちゃんも一緒にイこっか♡♡♡」


「むふ~っ♡♡♡むふ~っ♡♡♡」


「くひひっ♡♡♡何もされてないのにイきそうになってる太白ちゃん、かわいいよ~♡♡♡」


 肉体は気怠さを増しメスアクメの準備を進めるが、決して尻尾や手、口での愛撫は緩めない。

特に巨大なポルチオは激しく愛していく。

輪郭をなぞるように先端で擦り、切なげにわなないた所で精液を押し出すみたく圧迫する。

もし太白がされれば、あられもないオホ声を出してしまう刺激だ。


 対して鈴香はもちろん気持ちよさそうにしつつも、明らかな余裕があった。

それこそ、一方的に奉仕している彼よりもずっと。

女狐の頭を使って、自ら肛門の弱い所にベロ肉や唇を当ててすらいるのだ。

快楽を深く堪能しながら乗りこなす彼女に、強い畏敬と崇拝の念を抱かずにはいられない。

すると押し寄せてくる脳イキを、必死に耐える。

物である自分が先に限界を迎え、動きを止めるなどあってはならない。


「ふ~♡♡♡イくよ~……♡♡♡――太白サマのおうちの床、大量射精でべとべとに汚してあげますね……♡♡♡んっ♡♡♡♡」


「っ♡♡♡♡――♡♡♡♡♡」


 そうして道具としての責務を果たしていると、やがて「ご主人様」はチンポから精液を大量に発射し始めた。

すぐ磯臭い独特の香りが広間の中へ漂っていき、重たいものが木の床へぶつかって大きな音を響かせていく。


 同時に太白は、射精と連動して強烈に引き締まる括約筋で舌をぐちゃぐちゃに揉み込まれ、頂点に達する。

意志を持って触られているのは後頭部だけなのにも関わらず、いくらかの我慢によって深いものが襲い来た。


 立っているのか、座っているのか、それとも寝ているのか、それすら分からなくなるほど全身の感覚は消え失せ、代わりにしあわせが満たしていく。

だがそんな中で、自分を所有する相手の事だけはひしひしと感じる。

痙攣する大きくて豊かなカラダ、前立腺液を送るため膨らんでは縮んでを繰り返す前立腺、跳ね回りながらオス汁を撒き散らすデカチン。

愛おしい存在は、女の悦びを幾重にも増幅させていった。





「んぇ♡♡♡♡」


 肉棒をさすっていた手で尻たぶを広げ、ベロを抜きながら淫靡な密閉空間から出る。

ずっと暗かった視界が捉える、一度の絶頂を終え少し前見た時よりも興奮している大きな臀部。


 楚々としていた白肌は朱やピンク色が差して、淫猥な雰囲気を醸し出す。

さらにうっすらとかいた汗で艶めき、真珠に似た真っ白な光沢を持つ場所もある。

絶頂の余韻で痙攣し、柔らかそうに震えている尻たぶがいやらしい。


 そして中央にある尻穴は、ぽっかりと口を開け、満足げな湯気を吐き出していた。

こちらもまた充血しており、色は女性器を思わせるサーモンピンクだ。

穴へ向けてシワが走る柔らかそうな肉が収縮し、拡がるのを繰り返していて、誘われているのかと思ってしまう。

応じるように再度愛撫し、身体の中から力強いオスを感じたくなってくる。


 また、匂いも濃かった。

甘さに酸味が足され、さらに太白が発したのだろうメス臭い香りも混ざり卑猥さがひどい。

頭がぐずぐずに犯され、このままオナニーに耽りたい気持ちが肥大化していく。


「ふぅ♡♡♡」


 だが、そんな自分の都合よりも優先するべきことがある。

一度ため息をつくと、膝立ちのまま「ご主人様」の右に並び、身体を密着させ擦り付けつつ足に抱き着いた。

劣情を萎えきらせないよう、手で内ももや金玉を撫で回し、腰へ頬ずりする。


「あぁ……♡♡♡ご主人様すごぉい……♡♡♡」


「くひひっ♡♡♡太白ちゃんが可愛かったからね~♡♡♡がんばっちゃった♡♡♡」


 すると、先ほどまでは鈴香の身体の影になってあまり見えなかったが、射精の痕が広間の床へ広がっていた。

まず特筆すべきは範囲の広さだ。

勢いが凄まじかったようで3、4メートルは飛び、チンポが跳ねまわったためか自分たちが立っているところから歪な扇状に広がっている。

高い所にある天井へもいくつか塊が付着し、かなり糸を引きながらようやく垂れてくる。

当然のように全て黄白色で、とても濃そうだ。


 しかも量も多い。

特に「発射口」の下辺りは、こんもりとした粘液の山が出来上がっていた。

このまま乾かせば、たった一度の絶頂にもかかわらずシミが作られ、広間中に性臭が染み付いてしまうだろう。


 今まで何度も目にして、身をもって体験してきたが、改めて彼女が如何に優秀なオスであるかを感じた。

仕え、使われる悦びが腹の底から湧き上がってくる。

「もっと気持ちよくなってもらいたい」という思いや、愛おしさが止められない。


「ちゅっ♡♡♡ちゅっちゅっ♡♡♡」


 溢れる気持ちのまま、金玉へキスを繰り返す。

伝わってくるのは、まだまだたっぷり残っている精子たちの蠢きと、今なお作り続けている振動だ。

中のものをいくらか吐き出して萎れているどころか、むしろより快楽を得ようと元気になっている。

玉袋の表面には血管が浮きだし、大量のエネルギーを送っていく。

さらに浮かんだ汗は、ふたなりフェロモンや我慢汁が混じってひどく青臭い味だった。


 十回ほどするとやめ、「おまんこ」するため名残惜しさを覚えつつも離れる。

そして布団が敷いてある場所まで鈴香を引き連れると、四つん這いになって尻を突き出し、振って誘う。

尻尾で尻たぶを広げ、後孔を拡げてナカを見せつけるのも忘れない。

もう愛液で濡れそぼっているため粘着質な音が鳴り、空気に触れると冷たかった。

内部で濃くなっていた甘ったるいメス臭も立ち昇って、互いの興奮を昂らせていく。


「どうぞ♡♡♡ご主人様のためにいっぱい解しておいためすまんこ……♡♡♡思う存分お精子ぶちまけるのにお使いください♡♡♡」


「ひひっ♡♡♡は~っ♡♡♡うん♡♡♡」


 媚びに媚びた声で告げると、応じるように彼女は近づき、膝立ちになって腰を掴んでくる。

そのままちょうどいい高さまで上げさせられれば、かなり尻を突き上げた恥ずかしい恰好になるが気にしない。


「んっ♡♡♡」


 続けて肉棒が突きつけられた。

アナルは開いているため多少先端が入っており、そのことが分かるとすぐ肉は締まって食らいつく。

絶対離さないとばかりに熱烈なようで、ぬめり、ところてんに似た硬さの精液が付着しているのが知覚できる。

これから「おチンポ様」を受け容れられるのだと思うと、それだけで絶頂してしまいそうな悦びに見舞われた。


「それじゃ、後はよろしくね♡♡♡」


「は~い♡♡♡」


 挿入を委ねる言葉に返事をする。

「自分はご主人様に気持ちよくなってもらうためのお精子コキ捨て穴」なのだから、いくら動きにくい体勢とはいえこちらから動くのは当然のことだ。

むしろ、使っていただけることがあまりにも嬉しい。

邪魔になる尻尾をどかし、身体を鈴香の腰へ向けて動かしていく。


「んぉ゛ぉ゛ぉっ……♡♡♡♡」


「くひひっ♡♡♡」


 すると、肉肉しい亀頭によって腸壁が拓かれ、歪な竿が後から肛門を摩擦していく感覚で濁った低い声が出た。

濡れそぼったもの同士が著しく密着したまますれ違う為、ぐちょぐちょといった卑猥な音色も響く。

一度の射精という前戯を終えたデカマラは、さらに気持ちのいい放出を味わおうといつもよりいきり立っていた。

全身が小刻みに震え、一瞬で思考力は消え失せ頭の中は法悦で満たされる。

強い快楽から反射的に逃げようとする身体に鞭を打ち、メス穴でデカマラを扱いていく。


「ふぅ゛ぅ゛ぅっ♡♡♡おチンポさまっ♡♡♡ぎもぢいいぃっ♡♡♡」


「ほらほら太白ちゃんもっと頑張って?♡♡♡そんな遅い動きじゃ私、気持ちよくなれないよ?♡♡♡」


「はひぃっ♡♡♡あ゛っ♡♡♡はぁっ♡♡♡」


 だが、前立腺が潰され始めたのもあって思うように動くことは出来ない。

数センチナカへ迎え入れるだけでも視界を白い稲光が迸り、手足は痙攣して言う事を聞かなくなる。

愛する人の男性器をケツマンコで受け容れる嬉しさは、それほど凄まじい。


 しかも鈴香は意地が悪く、動作の緩慢さを透き通った清楚な声でなじりつつも、肉槍をぴくつかせて自らその動作を阻害してきていた。

やや下向きに挿入されたため反る力は強く、また出っ張りが特に高いカリの上側が遠慮なくその身を膣へ食い込ませ、きつく引っ掻く。

ともすれば、下腹部が持ち上げられてしまいそうなほどだ。

自重もかかって当たり方はより激しく、強い多幸感に全身を焼き尽くされる。


「ふぁ゛ぁっ♡♡♡♡ボクっ♡♡♡がんばるぅっ♡♡♡♡んぉ゛っ♡♡♡イっ♡♡♡」


「ん♡♡♡いいよ~♡♡♡太白ちゃんががんばってる姿、すごくチンポにクるよ♡♡♡」


 太白はそんな中で、命令に恭しく従い耐えながら挿入し続けていく。

時には「力」を使い、身体を無理やりにでも動かす。

当然襲い来るのは度を超えた快楽だ。

絶頂は急速に近づき、気怠さが少しずつ腹の底から全身へ広がっていく。

頭は蕩け、思考できるのは「ご主人様を気持ちよくしないと」ということだけになる。


「あっ♡♡♡」


 するとやがて、尻たぶと下腹部がくっ付き合った。

ようやく挿入を終えられたという達成感により、堪えていたものが爆発を起こす。


「あぁっ♡♡♡♡――♡♡♡♡♡」


「ひひっ♡♡♡あ~イきまんこ気持ちいい~♡♡♡♡」


 感じるのは強烈で濃密な甘さだ。

よく練られた餡子のように粘り気があり、重たく全身へ絡みついてくる。

さらにぬるくて、とにかく心地好い。

与えられる努力のご褒美めいたしあわせに、一時彼は酔いしれた。


「はっ♡♡♡はっ♡♡♡ふぅ゛~っ♡♡♡♡」


「イったばっかりでもすぐ動けてえらいよ~太白ちゃん♡♡♡」


「はひっ♡♡♡ん゛っ♡♡♡う゛っ♡♡♡」


 そしてアクメを終えると、呼吸が整うのも待たずにピストンを開始する。

手足を主に動かして胴体を上下させ、チンポが気持ちよくなれるよう身体を使う。

広間には先ほどよりもずっと粘っこくなった水音と、肌が打ち合うぱこぱこというはしたない音が響いた。

自分の身体からはメス臭い酸味のある香りが立ち昇り、我ながら興奮を深めてしまう。


 すると鈴香は褒めるように尻を撫で回してくれる。

しかし手つきはかなりいやらしく、むしろ彼女が大義名分を得て太白の肉体を堪能するために近い。

媚肉を中央に集めて深い谷間を作ったり、逆に左右へ広げて開いたり、かと思えば揉み込んで感触を愉しまれる。

助平親父さながらの、自分の逃げ道を作りつつも劣情に塗れている卑怯な触り方だ。


「ふぁぁっ♡♡♡おしりっ♡♡♡いっぱいさわってぇっ♡♡♡♡お゛っ♡♡♡ほぉ゛っ♡♡♡」


「くひひっ♡♡♡いいよ~♡♡♡太白ちゃんのえっちな身体、いっぱい愉しんであげる♡♡♡」


「あっ♡♡♡それっ♡♡♡すきぃっ♡♡♡ふぅ゛っ♡♡♡」


 だとしても、「悦んでもらえている」という事実は彼に同様の、というかそれ以上の悦びをもたらす。

肉体や心を性的に消費されることが、嬉しくてたまらない。


 結果、滑らかに継続できていた抽送は、徐々に遅くなっていく。

そもそもただでさえ張り詰めたデカチンに腸壁を掻き回されて、異常な快楽に襲われているのだ。

カリはいちいち敏感な肉を掴んでは強烈に摩擦しつつ離してくるし、上向いた亀頭は裏筋と合わせて奥を幅広く潰してくる。

おまけに尿道の出っ張りは前立腺へ激しく食い込み、膨らんだ太竿が狭いナカを擦らないことは全く無い。


「ほら太白ちゃん、また動き遅くなってるよ~?♡♡♡」


「んっ♡♡♡はひっ♡♡♡あぁぁっ♡♡♡♡でもこれぇっ♡♡♡」


 揶揄されたとしても、先ほどと違って今回は無理矢理でも動くことが叶わなかった。

アクメで多少興奮が収まっていたとしても、身体はより敏感になっていたのだ。

次第に手足は過剰な快楽で疲労し言う事を聞かなくなり、やがて止まる。


「くひひっ♡♡♡動けなくなっちゃった?♡♡♡あ~、これじゃあいつまでたっても射精できないな~♡♡♡」


「っ……♡♡♡♡おほぉぉっ……♡♡♡」


「だから……♡♡♡」


 すると撫でるのをやめ、小さな腰を捕らえ、決して離れないよう指を肌へ食らいつかせる鈴香のたおやかな手。

足首を縛り上げ、絶対に逃げられないよう拘束する二本の柔らかな、しかし強靭な尻尾。

何かの予備動作のように引き抜かれていく、じれったそうに大きな痙攣を繰り返すデカチンポ。

太白は、次されることを悟った。


「私から動いてあげるねっ♡♡♡」


「んお゛ぉっ♡♡♡♡――♡♡♡♡」


 一瞬で肉槍は、物を扱うみたく無遠慮に、力任せに最奥まで突き込まれる。

濡れた肌が強くぶつかってばちゅっと音を鳴らす。

強い衝撃が膣肉を揺らし、震えあがるような悦楽を感じさせていく。

そこへ素早く強い摩擦も重なり、全身を濃い桃色に染め上げた。

いとも容易く絶頂が押し寄せてくる。


 次々と身体の底から多幸感が生まれ、じんわりと肉体全てへ広がっていく。

あれほど動きが激しかったにも関わらず、甘やかな心地に満たされていた。

痛みなど一切無く、あるのはただただ「気持ちいい」だけだ。


「ふっ♡♡♡ふっ♡♡♡ふっ♡♡♡」


「んぇ……♡♡♡あっ♡♡♡あぁっ♡♡♡はげしっ♡♡♡♡お゛ひっ♡♡♡うぅ゛っ♡♡♡♡」


 そして、「ご主人様」は一度の突き込みで終わらず早くて深いピストンを繰り返し続ける。

アクメを終え性感が戻ってきた太白は、再度すぐ低い獣のような声で喘がされていく。

広間には、絶えず大きな交尾音が木霊していた。

ぬちょついた恥ずかしい音色は、外に漏れてしまうのではないかというほどだ。


 さらに結合部からは大量の本気汁が溢れる感触もあり、金玉やペニスへ滴りながら垂れ落ちていく。

またいくらかは情事の衝撃で弾け、背中や髪まで飛んでくる。

放たれる匂いはひどく、メスの膣穴から出てきたというのにやたら青臭く、ほんの少しだけ甘酸っぱい。


「すきっ♡♡♡すきぃっ♡♡♡あ゛っ♡♡♡けつまんこっ♡♡♡きもちいいっ♡♡♡」


「くひひっ♡♡♡私もっ♡♡♡太白ちゃんのメス穴気持ちいいよっ♡♡♡ふぅっ♡♡♡」


 一見粗野でありながらも淫肉を的確に擦っていく抽送に好意が溢れ、思わず媚びた言葉が出てしまう。

女を支配するに足る優秀な性器とオスらしい力強さに、「メス」として、「お精子コキ捨て穴」として、崇拝し服従する気持ちが湧き上がってくる。

穴は少しでも気持ちよくなって貰おうと締まり、前後するチンポに反応してその身を纏わりつかせた。

濡れそぼった粘膜同士の激しい睦み合いによって鳴る音は、あまりにもひどい。

漆を掻き混ぜる時のような、ぎちぎちという単純な水音でない響きも奏でられている。


「あ~♡♡♡メス穴すけべすぎてっ♡♡♡精子搾り取られそうっ♡♡♡お望み通りたっぷり中出ししてあげるからね~っ♡♡♡」


「っ♡♡♡ほぉ゛っ♡♡♡ほしいっ♡♡♡だしてっ♡♡♡いっぱいだしてぇっ♡♡♡」


 動きの度、蟻の門渡り付近へぶつかってくる金玉はいつも通り大きく、相当に重たい。

中にはそれほど大量の、元気な精子が密度濃くひしめき、蓄えられているのだろう。

いちいち当てられると、種付けの期待に胸が膨らみ、発情は際限なく昂っていく。

精子をコキ捨てるための穴としてだけでなく、子供を生み彼女の勢力を増強する孕み袋としても使って貰いたくてたまらない。

妊娠させられ、子を産まされ、またすぐ子種を仕込まれて妊娠させられ、とただ繁殖の道具として利用されるのはどれほどの幸せだろうか。


 そうして想像していると、甘ったるい感覚が襲ってくる。


「あひっ♡♡♡イくっ♡♡♡イくぅっ♡♡♡♡――♡♡♡♡♡」


「ん~♡♡♡金玉イライラしてきたっ……♡♡♡」


 意識が陶酔し、今自分が何をされているのか理解することが出来ない。

それほど、快楽によってもやがかかっている。

かといってぼやけた思考を戻そうとする思いは全く起こらず、あるのはただ押し寄せる幸せを享受したいという気持ちだけだった。


「はーっ……♡♡♡はーっ……♡♡♡お゛っ♡♡♡チンポすぐっ♡♡♡んぉっ♡♡♡♡」


「ひひひっ♡♡♡このまま射精まで一気にいくからね~っ♡♡♡けつまんこっ♡♡♡ちゃんと締めとくんだよ~っ♡♡♡」


「ひゃひっ♡♡♡ふぉ゛っ♡♡♡お゛~っ♡♡♡」


 アクメが終わると、最中もピストンがずっと続いていた事が分かる。

性感が戻ればまた下品な声で喘がされ、一瞬で再び絶頂が頭をよぎっていく。


 鈴香の前後運動に、全く疲れた様子は無かった。

疲れそうという気配すら無い。

常に全力での腰振りが、先ほどから延々続けられている。

しかも、声を聞く限りでは余裕そうに。


 持久力にも優れたオスの姿で、膣穴は著しくときめいた。

優秀な遺伝子を残そうとばかりにチンポを咥えこみ、媚肉でねだるように熱烈なキスを繰り返す。


「あ~出る……♡♡♡出すよ~太白ちゃんっ♡♡♡私の精液、受け止めてね~っ♡♡♡」


「だしてっ♡♡♡ごしゅじんさまぁっ♡♡♡せーしいっぱいだしてぇっ♡♡♡♡」


 するとナカのモノは震えだし、特に亀頭がぷっくらと大きく膨らんでいく。

先端からは多量の先走り汁が放出され、次第に粘度の濃い、本気の種付け汁が滲み始める。


「んっ♡♡♡は~っ♡♡♡♡♡気持ちいい~♡♡♡♡」


「んぁぁ……♡♡♡おなか……♡♡♡あつくてぇ……♡♡♡ふかいのクるぅ……♡♡♡♡――♡♡♡♡♡」


 そして、鈴香は身体を強く痙攣させつつ、ふたなりマラからこってりとした白濁液を噴射し始めた。

金玉で煮え滾らされたそれはひどい熱さであり、体内へ広がっていくのが容易に分かる。

さらに粘っ濃さや重たさもだ。

腸壁のあちこちへこびりつかれ、腹部にずっしりした重量感が襲い来る。


 中出しは、メス狐を圧倒的な幸福へと突き落とした。

「ご主人様」の体液を身体へ注がれる事以上の幸せは無いと確信できるほど、迸るものは凄まじい。

結果、頭が、身体が、心が深く深く絶頂する。


 あらゆる感覚は溶け落ち、代わりにあるのはまろやかだがあまりにも強い幸せだけだった。

存在が蕩けていくような錯覚に陥る。







「はっ♡♡♡はひっ♡♡♡はっ♡♡♡……っ♡♡♡」


 長いアクメが引いてくると、その想像を絶する衝撃で色々な物が元に戻ったようだった。

催眠は解けており、現状と、これまで意思を捻じ曲げられたままされたことを理解する。


「鈴香ッ、お主わしになんてことをっ」


「へ?」


 後背位の体勢で後孔を貫かれつつも、背後へと振り返り、射精で少し惚けた顔の鈴香を睨む。

そして怒気を孕んだ声と表情で、抗議の言葉を吐きだした。


「くひひっ♡♡♡ん~?♡♡♡なんですか~?♡♡♡」


「あっ♡♡♡やめっ♡♡♡まつのじゃっ♡♡♡」


 だが彼女が腰の動きを再開させると、すぐ顔は快楽に歪んでしまう。

喉からも甘ったるい喘ぎが自然と出て、先ほどとそれほど変わらないはしたない姿を晒す。


「んぉ゛っ♡♡♡やめろぉっ♡♡♡わしを弄びおってっ♡♡♡お゛ひっ♡♡♡うっ♡♡♡じゃからうごくなぁっ♡♡♡」


「いやで~す♡♡♡まだまだシ足りませんし、それにぃ……♡♡♡」


 これではいくら凄んだところで言う事を聞かせられないだろう。

当然ピストンが止むことは無く、むしろねっとりと腸内が掻き混ぜられ、媚薬精液を塗り付けられていく。

すると快楽で抵抗することすら叶わない。


「太白サマだって腰、動いちゃってるじゃないですか♡♡♡」


「っ……♡♡♡そんなっ……♡♡♡ことはっ……♡♡♡ふぉ゛っ♡♡♡♡」


 それどころか実のところ太白の肉体、さらに心は、先ほどまで与えられていたものの気持ちよさをはっきりと覚えていた。

素直に法悦を貪る悦び、弱いメスらしく強いオスに屈服し、服従する悦びを。

結果彼は無意識的にか意識的にか、自らも腰を振っていたのだ。


「ほら、強いふりとか負けてないふりはやめて、弱いなら弱い『メス』らしく、私に気持ちよくされちゃいましょう?♡♡♡私みたいに自分に正直になるのは、すっごく愉しいですよ?♡♡♡」


「あ……♡♡♡そんな……♡♡♡わしは弱くなど……♡♡♡んっ♡♡♡だめ……♡♡♡だめじゃぁ……♡♡♡」


「くひひっ♡♡♡そう♡♡♡いいですよ~♡♡♡全部委ねちゃいましょう♡♡♡身体も、持っている力も……♡♡♡」


「あっ♡♡♡うぅっ……♡♡♡きもちいいっ♡♡♡きもちいいのじゃぁ……♡♡♡♡」


 蠱惑的かつ、やけに心へ容易く侵入する言葉で、あっさりと抵抗は崩れ去っていく。

今度こそ本当に自分の意思で、ゆっくりとチンポを求めて動き始める。

淫紋が刻まれている下腹部が、ひどく熱い。

強い虚脱感が全身に広がっていく。


「ふぅぅ……♡♡♡そう♡♡♡そうです♡♡♡太白サマの力を奪って、もう太白サマより強くなっちゃった私に、全部任せちゃいましょうね~♡♡♡」


「っ♡♡♡そんな……♡♡♡ふぁぁ……♡♡♡イくぅ……♡♡♡」


 言っている事の真偽は掴めないにせよ、自分が敗北しつつあるのは事実だ。

彼女からもたらされる絶望は快楽へと変わっていき、徐々にアクメが近づいてくる。

身を委ねると徐々に広がっていく生温い多幸感が、苦しみを癒してくれた。


「あ……♡♡♡――♡♡♡♡♡」


「ひひひ……♡♡♡」


 メスイキが、心を堕落で覆い尽くしていく。

太白が肉欲に染まりきるまで、もうあまり時間はかからないだろう。


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