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TIPS【ペンの使い方】

ペンを強く握る・筆圧が強いことは別に悪いことでは無いですよ。

逆に筆圧が弱くて「入り・抜き」の強弱が付けられないと悩む人も居ます。

「筆圧が強い人はイラストが下手」なんて話は聞いたことが無いので、今回は矯正ではなくペンの使い方・線の描き方についてアドバイスしてみますね!


▶3種類の「ペンの使い方」

ペンの使い方には大きく分けて3種類あります。

➀指で描く

②手首で描く

③腕で描く

結局は人の感覚なので、2種類という人もいれば4種類という人もいると思います。

大切なのは「何種類か?」ではなく「使い分けができる」ということなので、どんな線を描くときに使い分けるのか、どんなメリットとデメリットがあるのかについて詳しく解説していきます。



▶➀指で描く

文字通り、指先を使って描く方法です。

手の側面をピタっと紙につけて、指先だけを動かすことで線のブレを抑えて安定した線画を描くことができます。


メリット

・細かい部分が得意!

・線がブレにくい

指先で描く=動いている部分が少ないので線のブレも少なくなります。

ディテールの描き込みでは一番活躍する描き方ですね。


デメリット

・長い線が苦手

ペンの動く範囲が狭いので長い線は描けません。長い線を描こうとすると点線のようなボサボサな線になるので、あまり綺麗には見えないので注意して下さい。



▶②手首で描く

手首のスナップを利用して描く方法です。

指よりも可動域が広い手首を使うので、長く複雑な線画を描くことができます。

さらに描くスピードを変えることで「入り・抜き」の表現も可能です。


メリット

・カーブが得意!

・勢いを出せる!

・表現の幅が広がる!

手首の柔軟な動きを利用するので、髪などのカーブが得意です。髪や顔の輪郭、腰、脚など人間は曲線が多いのでキャラクターを描くときは頻繁に使うと思います。

人によって一番個性が出ます。


デメリット

・線が歪みやすい

・再現性が低い

常に同じ場所にボールが投げられないように、常に同じ手首の動かし方をできる人は居ないと思います。だから「描いてみるまでどんな線になるかわからない」のが難点です。勢いを出すほど安定性も下がるので、基本的にイメージ通りの線は描けません。

「イメージ通りの線を描く」ことを目指しても意味が無いので、「描けた線に合わせてバランスを調整する」という応用力を意識する必要があります。



▶③腕で描く

指と手首を固定して、腕の動きで描く方法です。

肘を使うと言ったほうが伝わる人もいるかもしれません。

登場シーンは少ないですが、覚えておいて損は無い描き方です。


メリット

・直線が得意

・カーブも描ける

・手描きの線だからイラストから”浮きにくい”

少しだけ歪みますが、長い直線やカーブが描けます。とくに建物や道具など無機物を描くときに重宝するはずです。

また、手描きの線を使うことで素材を合成したような違和感が少なく、線が浮きにくくなります。


デメリット

・ツールには勝てない

当たり前ですが、直線やカーブの正確さではツールに勝てません。

ある程度割り切る気持ちが必要になります。



▶具体的な使い分け方

例題として、わたしがイラストを描くときの使い分け方を紹介します。

これが正解というワケではないので、参考程度に試してみて下さい。

「ペンの使い方を変えることで線画が変わる」ということさえ理解できれば、線画が上手く描けないときに「描き方を変えてみようかな?」という発想が出るはずです。



▶3種類の描き方を使いこなすコツ

覚えておいてほしいのは「描かないと上達しない」ということです。

知識だけで身体は動きません。

走り方を教えてもらっただけで100メートルを10秒で走れません。

投げ方を教えてもらっただけで時速160キロの剛速球は投げれません。


身体を操るには、身体を動かす訓練・経験が必要です。

この記事を読んだだけで終わるのではなく、実際に描いて試してください!



また何かあれば気軽に質問してください。

お疲れさまでした!

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