TIPS【シルエット】 (Pixiv Fanbox)

A：ポーズもパーツみたいに単独で描いてOKです！

既に実力がある人みたいですね。

とくに顔から遠い「脚」が描けるのはスゴイです！

苦手な人が多いので、相当描いてるんだと思います。

今回の質問は「パーツは描けるけどポーズが描けない」ということですね。

ポーズを描くためにどんなステップを踏めばいいのかを知りたいのだと思います。

結論から言うと「ポーズも単独で描く」のがオススメです！

「ポーズなのに単独？繋げないの？」と疑問に思ったと思うので詳しく解説します。

▶パーツを繋げるデメリット

「全身ポーズは難しいから、まずはパーツから」と、順序立てて描いていく姿勢は素晴らしいです。描けるモノから描いていく意識は良いですね！

ただ、全身ポーズを描くときに「パーツを繋げる」という意識で描くと思ったようなイラストが描けなくなります。

まさに質問者さんの現状です。

「繋げ方がわからない」「無理やり繋げると違和感がある」

どう描いても不自然なポーズになってしまいます。

これはパーツを優先しちゃうことが原因ですね。

せっかく覚えたパーツはしっかり描きたいですからね！

でも人間の身体は筋肉などが複雑に絡み合って繋がっているので、

角度や捻り方で見た目のカタチがコロコロ変わります。

デッサン人形のポーズや３DCGの動きに違和感があることありませんか？

これはポーズによってパーツのカタチが変わっていないからです。

わたしたちが日常生活で見ている人間の身体はポーズによって筋肉が収縮し、皮膚も動き、さらに服も動くのでカタチがコロコロ変わっています。

ポーズによってパーツのカタチは微妙に変化しています。

でもパーツを優先するとそれが出来なくなってしまうのが問題です。

▶ポーズも単独で描く意識を！

じゃあどうすればポーズが描けるのか？

答えは簡単です。

既にパーツは単独で描けるということなので、

ポーズも同じように”単独”で描いて下さい！

今まで意識してなかったかもしれませんが、

解剖学的な見方をすると顔や脚もたくさんの筋肉の集合体です。

でも、筋肉一つ一つを繋げるようには描いていないですよね？

あなたが今まで描いてきたパーツと同じように、

たとえたくさんのパーツが繋がったものでも単独で描けます。

ポーズを単独で描くことができれば、

パーツはあとからいくらでも仕分けることができます。

繋がり方を考える必要はありません。

境界線を考えるだけで、勝手に繋がっています。

▶これからはポーズのカタチに注目！

これからは漫画やイラスト、ドラマや映画を見て「あ、このポーズ良いかも！？」と思ったときはポーズのカタチに注目して下さい。

そのカタチさえ描くことができれば６０点～８０点くらいのポーズが描けます。

これからイラストを描くときは

ぼんやりとした全体➡しっかりとした細部

を意識すると良いと思います。

今まで覚えてきたパーツの描き方は細部で発揮してください！

きっと良いイラストになると思います。

▶最後に

今まで描いて学んできたことは決して無駄ではありません。

ただ順番を変えるだけです。

パーツ➡ポーズではなく、ポーズ➡パーツの順番に描いて下さい。

そうすることで全身の筋肉が滑らかに繋がった自然なポーズが描けると思います。

慣れないうちはポーズを”単独”だと意識するのが難しいかもしれませんが、

一度慣れてしまえばスラスラ描けるようになります。

既にパーツを描けるだけの実力を持っているので、そこまで難しくないと思います。

ぜひ試してみてください！

お疲れさまでした！