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※The English version is also below. ※글자수 제한으로 한국어판은 별도 기사입니다.  ※最初の大橋零視点のお話です。 「レイ……そろそろ逝きますわ」  お互いしわくちゃのおばあちゃんになっても、彼女への愛しさは微塵も変わらない。  私は別れを告げようとするクレアの手を握りしめながら答えた。 「また会えますよ、クレア」 「ええ……天国で……待っている……わ」  そう言い残して、クレアは息を引き取った。  部屋の中には私と彼女だけ。  結婚も認められない関係だったけど、私たちはこれでよかった。  魔法文明での生活は充実したものだった。  革命で散るはずだった彼女を連れて逃げ、私たちは恋仲になり二人で人生を歩んできた。  家族とも離ればなれになってしまったが、友人には恵まれたために寂しくはなかった。  何より、私たちは深く愛し合っていた。  何の文句もない、幸せな人生だったと言い切れる。  クレアの魂は、再び量子化されてタイムの中に記録されている。  記憶は失ってしまうが、科学文明が再び始まれば、クレア=フランソワとしてまた生きることになるだろう。 「タイム」 「なんですか?」  クレアが病に倒れてから、できる限りの時間を一緒に過ごすために雇った家政婦が、平坦な声で答えた。  タイムは歴史の調整役として、どこにでも顔を出す。 「私もここでこの周の人生を終えるよ」 「よろしいのですか? 演算ではまだあと数年は生きられるはずですが」 「いいの。クレアのいない人生なんて意味がない」 「かしこまりました。量子化を始めます」  私は眠ってしまったクレアと同じ布団に入ると、その身体を抱きしめながら目を閉じた。  彼女の身体はまだ温かかった。 「楽しかったね、クレア」  また次の周でね。  ◆◇◆◇◆ 「おかえりなさい、零」 「ただいま、タイム」  管理者の部屋に戻ってくると、私はまた管理者としての仕事に取りかかった。  魔法文明の終焉を見届け、人類を再び休眠状態へ移行させ、科学文明の始まりを待った。 「タイム、管理者権限で歴史に介入を宣言する」 「警告。介入の度合いによっては、歴史に深刻な歪みが発生します」 「そこは上手くやるから」  私は新しい歴史の調整を始めた。 「零、どのような介入を行うのですか?」 「クレアと私の人生を変える。具体的には、生まれる時代と死因を」  私はクレアと私が生まれる時期を二十一世紀後半から二十一世紀前半に変更した。  クレアの死因については謎が多かったが、タイムもループの間に自己改修を繰り返し性能が向上している。  タイムはクレアの死因となる病原体は二十一世紀前半の世界には存在しないことを突き止めていた。 「その変更を行った場合、二人が出会うのは三十代中盤以降となりますが」 「それくらいは構わないよ。出会ってから、出来るだけ長生きするから」  私は科学文明世界でのクレアとの新しい生活を夢見ながら、またコールドスリープについた。  次に目覚めたのは数千年後だった。 「タイム……今の地球の歴史は?」 「もうすぐ一九九〇年になります。日本の暦で言うと、昭和が終わって平成が始まる頃ですね」 「じゃあ、そろそろだね」 「そのようです。今度は幼少期から転生しておくということでいいのですか?」  魔法文明の時は、学院で初めてクレアに出会うところからだった。 「うん。二十一世紀前半の日本を体験してみたいから」 「かしこまりました。ご武運を」 「だから戦いに行くわけじゃないってば」  タイムに見送られ、私は日本へと転生した。  私は転生したのは、ごく普通の一般家庭だった。  前世では資料の中でしか見たことのない、平成という時代の家庭。  古式然とした昭和という時代から、私が生きた時代の価値観が定着した新時代への、過渡期と呼ばれた時代だった。  両親はこの時代ではまだ比較的珍しい共働きで、私の下には弟がいた。  私は弟という存在が新鮮で、甲斐甲斐しく世話を焼いた。  両親が仕事で忙しかったため、家事はほとんど私がこなすようになった。  お陰で前世よりも料理が上達した。  学校生活にはあまり馴染めなかった。  この時代にはいじめという行為がまだ犯罪とは見なされておらず、私はよく集団から孤立した。  幸い、勉学には不自由しなかったし、スポーツもそこそこ出来たことから、表だったいじめの対象にはされなかったが、集団からは爪弾きにされていた。  初めての友人が出来るのは、大学に入るのを待たねばならなかった。  それでも、私は別に平気だった。  私には、いずれ出会うべき人がいるからだ。  大学を卒業して商社に入社した。  前時代的な業務形態――いわゆる社畜には辟易したが、これもクレアに会うためと我慢を重ねた。  そして数年後、クレアと私はある商談で再会した。 「初めまして。クレア=フランソワと申します。この度はよろしくお願いします」  完璧な日本語を話す彼女は、やり手のキャリアウーマンとして生きていた。  この時代のクレアはもちろん縦ロールなどしておらず、私のよく知る長いストレートのブロンドだった。  白衣姿ではない彼女を見るのは新鮮だった。  私たちは最初仕事上のみの付き合いだったが、やがて意気投合し、一年とたたずに交際を始めた。  このクレアは最初、同性愛に難色を示したが、やはり彼女には両性愛の資質があったのだろう。  すぐに私との関係に適応した。 「愛していますよ、クレア」 「ええ、わたくしもよ、零」  前世のような過ちは繰り返すまいと、私はクレアに積極的に愛を囁いた。  クレアもきちんとそれに応えてくれた。  時折ケンカもしたものの、わたしたちの交際は順調だった。  出会った時期こそ少しだけ遅くなったものの、彼女は謎の病魔に倒れることなく、長寿を全うした。 「わたくし……幸せでしたわ……」 「うん」 「ありがとう、零……わたくしの零……さようなら」 「少しのお別れだよ。また会えるから」  私は彼女を看取った。  彼女の最期はとても穏やかなものだった。  クレアが逝くと、私はまた転生した。  ◆◇◆◇◆  そんなことを何度も繰り返した。  当初のもくろみ通り、私はクレアと永遠の恋をすることに成功した。  何度繰り返しても、完全に同じようにはならない。  科学文明世界でも魔法文明世界でも、私たちの恋は毎回、少しずつ違う展開を見せた。  それでも、二人が付き合い、最後まで添い遂げることだけは変わらなかった。  私は毎回違うクレアとの恋を、新鮮な気持ちで楽しんだ。  全てが上手く行っている、と思った。  人類は永遠にその歴史を続けることができ、私は私で永遠にクレアと恋をすることが出来る。  完璧に仕事をやり遂げた、と私は思った。  歯車が狂いだしたのは、しばらくしてからだった。 「……悔しいですわ」 「何がですか?」  それは何十周目かの科学文明での出来事。  クレアと私はその人生で初めての口づけを交わした。  その時のクレアの台詞が上述のものである。 「ずいぶん、慣れていらっしゃるのね。今まで散々、色んな女性を泣かせて来たんじゃありませんの?」  クレアは冗談で言ったのだろうが、私には頭を殴られたような衝撃があった。  この周では、これは私にとってもファーストキスのはずだった。  なのに、何度も人生を重ねた私は、いつのまにかキスに手慣れてしまっていたのだった。  私はあわてて誤魔化したが、クレアからは経験豊富な女と見られてしまった。  その周もそれ以上の問題はなかったが、私は少しずつ違和感を感じ始めていた。  始めこそクレアのことを恋愛に初々しい女性と見ることが出来ていたが、段々とそれが子どもっぽく見えるようになって行った。  実際にはクレアが子どもっぽいわけではない。  私が老成しすぎているのだ。  クレアとの関係は周を重ねるごとにギクシャクして行った。  私の中の彼女に対する思いが、徐々に新鮮さを失って行くことを自覚するようになった。  どんなに胸をときめかす言葉も、どんなに甘い口づけも、どんなに淫らなセックスも、やがては新鮮さを失って行く。  そして、百数十回目のループのこと。 「零、あなたにはわたくしが退屈なようですわ。無理して関係を続けても仕方ありません。別れましょう」  ついに私はクレアと添い遂げることが出来なくなった。  その事実に私は衝撃を受けるとともに、しかし、別れを受け入れるしかなかった。  私の恋心は、徐々に摩耗していたのだ。  私は、ループを繰り返しすぎた。  いつからか、私は大橋零としてもレイ=テイラーとしても、クレアとともに生きることをやめて距離を置くようになった。  それでも今はまだいい。  私はまだクレアのことを愛しているから。  嫌いになったとしても、最悪まだマシだ。  でももし、彼女に対して何の感慨も湧かなくなったら……?  私にとってそれは何より恐ろしい想像だった。 「クレアとの記憶を一部削除してはいかがですか、零?」  見るに見かねたのか、タイムはそんな提案をして来た。  考えてみれば、それはタイムの善意だったに違いないのだが、この頃の私にはもう、タイムの声はノイズにしか聞こえなくなっていて耳を貸さなかった。  私はループそのものを終わらせることを考え始めた。  簡単な決断ではない。  何しろことは全人類に及ぶことだ。  クレアも言っていた通り、何億人もの人生を終わらせるというのは、並大抵のことではない。  私はここになって、クレアの危惧が当たっていたことを悟った。  でも、私はまだクレアを愛している。  彼女が無になってしまう世界など、私にとって何の意味もない。  世界かクレアかなら、私はクレアを取る。  私は、ループを終わらせることを決めた。  ループを終わらせるに当たって、私には一つの問題があった。  クレアという存在をこの手で終わらせることは、絶対に出来なかった。  世界は終わらせたいのに、クレアを終わらせたくない。  それは大変な自己矛盾だった。  そこで私は、ある思いつきをした。 「自分で終わらせられないのなら、他の者に終わらせて貰おう」  私は魔法文明に魔王という存在を作り出し、魔族の王として君臨することにした。  元々魔物や魔族は、魔法文明を演出する舞台装置としてデザインされたものだった。  同時に科学文明中期を支える化石燃料を再生産する装置でもある。  私はそれを利用することにした。  私は魔族たちに魂の量子化を無効化する権能を与えた。  魔法文明が成立し、やがて生まれてくるクレアを魔族に殺させる――その時こそ、私は人類の歴史を終わらせようと決意した。  おかしな事に、魔王として転生した魔法文明には、私ではない「レイ」がいた。  しかも彼女は私そのもののように振る舞った。  私は魔族にクレアを確実に殺させるその時のため、極力、歴史に干渉せずにただ観察を続けた。  もう私には出来ない、クレアとの瑞々しい恋をする「レイ」。  私はいつしか、彼女に強い殺意を覚えるようになった。  とはいえ、私のすべきことは変わらない。  クレアを殺させ、人類の歴史を終わらせる――それだけ。  この選択が独りよがりなものであることは分かっている。  何しろ人の歴史を終わらせるのだ。  過去に起きたどんな犯罪よりも罪深い行為だろう。  それでも私は、もう立ち止まることは出来なかった。  今も薄れていくクレアへの思い。  それが完全に無になってしまう前に、私は全てを終わらせる必要がある。  我こそは魔王。  人類の真なる敵対者だ。 *Translation below was made possible with the help of Angela and Jingle. Thanks, Angela and Jingle. Ch 239. The Beginning of Everything (9) ※ This is seen from Oohashi Rei’s perspective (the first loop). “Rei…… I think it’s time for me to go.” Even if we were wrinkled up grandmothers, my love for her remained the same. I clasped onto Claire’s hand as I tried to say goodbye to her. “I’ll see you again soon, Claire.” “Yes…… I’ll be waiting for you…… in heaven……” Right after she said that, Claire took her last breath. We were the only two people in the room. Our marriage was not recognized, but we were still happy with each other. Living life in a magical civilization was fulfilling. We ran away from the revolution, where she was supposed to die a noble death and went on with our lives together as lovers. We were separated from our families, but because we were blessed with such good friends, we were not lonely. Above all, we were deeply in love. All I could say was we lived happy lives together with nothing to complain about. Claire’s soul was quantized once again and recorded into TAIM. She would lose her memories, but once the scientific civilization begins again, she would live again as Claire François. “TAIM.” “What is it?” The housekeeper, whom we hired once Claire fell ill in order to spend more time together, answered in a flat voice. TAIM showed up in every civilization to act as the coordinator of history. “I’ll end this lap of my life here too.” “Are you sure? According to my calculations, you should still be able to live out a few more years.” “It’s fine. Life is meaningless if Claire isn’t here.” “Understood. I will begin quantization now.” I got under the same covers that were draped over Claire, who had fallen asleep, and closed my eyes as I hugged her body. Her body was still warm. “It was fun, Claire.” I’ll see you next time. ◆◇◆◇◆ “Welcome back, Rei.” “I’m back, TAIM.” When I returned to the administrator’s office, I began my work as an administrator once again. After seeing the end of the magical civilization, I put all of humanity into a dormant state again and waited for the beginning of the scientific civilization. “TAIM, I’m overriding an event in history with my administrative permissions.” “Warning. Depending on the degree of what is being overwritten, serious distortions in history may occur.” “I’ll make sure it works out well.” I began to adjust the events in history. “Rei, what are you planning to change?” “I’m changing the lives for me and Claire. More specifically, when we’re born and our causes of death.” I changed the time of our birth from the late 21st century to the early 21st century. There were still many mysteries surrounding Claire’s cause of death, but TAIM had also managed to improve its own performance with every loop. TAIM had managed to figure out that the pathogen that caused Claire’s death did not exist in the world during the early 21st century. “If you make that change, the two of you will only be able to meet during your mid-thirties.” “That doesn’t matter. I’ll make sure we’ll live as long as possible after we meet.” I fell asleep as I dreamt about living a new life with Claire in the scientific civilization. The next time I woke up was several thousands of years later. “TAIM…… How’s the history in this world right now?” “It’s almost the year 1990. In regards to the Japanese calendar, it’s the end of the Showa period and the start of the Heisei period.” “In that case, it’s almost about time.” “That’s right. Would you like to be reincarnated from childhood this time?” During the magical civilization, the first time I met Claire was during our time in the academy. “Yeah. I want to experience Japan in the first half of the 21st century, after all.” “Understood. Good luck on the battlefield.” “Like I said, I’m not going to war or anything.” After TAIM saw me off, I was reincarnated in Japan. I was reincarnated into a normal household. It was a regular household in the Heisei era, something that I had only ever heard about in my previous life. It was an era that was in the middle of transitioning from the old-fashioned Showa period into a new era, in which the values that I had experienced in my previous life were now being newly established. Both of my parents were working, which was something that was relatively rare in this era, and I had a younger brother. Having a younger brother was new to me, and I devoted myself to taking good care of him. Because both of my parents were busy with work, I was the one who handled most of the housework. Thanks to this, my cooking skills became better than in my previous lives. I couldn’t get used to my school life. Bullying wasn’t considered a crime in the current era, and I was often isolated from groups. Fortunately, I wasn’t held back by my studies, and I was decently good at sports, so I wasn’t the main target for bullying, but I was still being ostracized by other groups. I was only able to make my first friend in university. But even so, I was fine with it. I still had someone I was fated to meet, after all. After graduating from university, I joined a trading company. I was getting fed up with the old-fashioned work style―― also known as being a so-called “corporate slave”, but I persevered in order to meet Claire. And then, a few years later, I met Claire at a business meeting. “Nice to meet you. My name is Claire François. I’m looking forward to working with you.” She spoke perfect Japanese and had lived as a hotshot career woman. Naturally, the Claire of this era didn’t have a drill hairstyle, but instead, she kept her blonde hair in the style that I was most familiar with- long and straight. It was refreshing to see her not wearing a lab coat. At first, we were only meeting up for our jobs, but eventually, we hit it off and started dating within a year. Claire was initially reluctant to engage in a homosexual relationship, but she probably had some bisexual qualities to her. She was immediately able to adapt to our relationship. “I love you, Claire.” “Yes, I love you too, Rei.” In hopes of not repeating the same mistakes I made in my previous life, I proactively whispered my love to Claire. Claire duly reciprocated those feelings as well. Despite our occasional fights, our relationship was quite good. Although we met a little late into our lives, she managed to live a long life without falling into a mysterious illness. “I…… was really happy……” “Mhm.” “Thank you, Rei……. My beloved Rei…… Goodbye…” “We’ll only be apart for a little while. I’ll see you again later.” I saw her off. Her end was very peaceful. When Claire passed away, I reincarnated once again. ◆◇◆◇◆ I repeated it many times over. As was originally planned, I succeeded in having an eternal romance with Claire. No matter how many times I repeated it, things never played out the same way. In both the scientific and the magical civilizations, our loved always evolved slightly differently in each loop. But even so, what stayed the same was that we would always start dating and stay together until the very end. I enjoyed a different and fresh romance every time with Claire. Everything was going well - that was what I thought. Humanity could continue its history forever, and I could fall in love with Claire for eternity. I had done my job perfectly - was what I truly thought. But after a while, the gears were starting to get jammed. “...... This is frustrating.” “What is?” It was an event that happened somewhere in the tens of loops of the scientific civilization. Claire and I were just exchanging our first kiss together in that life. At that time, Claire uttered a certain line. “You seem quite experienced at this. How many women’s hearts have you broken so far?” Claire may have said it as a joke, but I felt like I had been struck in the back of the head by a rock. That was supposed to be the first kiss I’d ever had in that loop. However, after living through so many lives, before I even knew it, I had become accustomed to kissing. I quickly tried to play it off as a misunderstanding, but Claire saw me as an experienced woman. Although there were no other issues during that time, I had started to feel a little bit uncomfortable. In the beginning, I was able to see Claire as a woman who was new to love, but gradually, she started to look more and more childish to me. In reality, Claire was not childish at all. I was just getting too old. My relationship with Claire was getting more and more rocky with each loop. I became more aware that my feelings for her were gradually losing their freshness. No matter what heart-pounding words were spoken, how sweet a kiss was, or how kinky our sex life was, all of that eventually lost its freshness. And then, after about a hundred loops in, “Rei, you seem like you’re getting bored of me. I don’t want to continue a forced relationship with you. Let’s break up.” In the end, I was unable to remain with Claire for life. I was shocked by that reality; however, I had no choice but to accept the breakup. My love for her was slowly wearing out. I repeated way too many loops. Somewhere down the line, both Oohashi Rei and Rei Taylor had stopped living their lives by Claire’s side and had become distant. But things were still okay for now. I still loved Claire, after all. Even if she hated me, it still wasn’t the worst-case scenario. But what if one day, I just felt absolutely nothing towards her……? To me, that was the most terrifying thing I could ever imagine. “Why don’t you just delete some of your memories with Claire?” Perhaps she could tell what was going on, but TAIM gave me a suggestion. But by this time, I had already tuned TAIM’s voice out as mere background noise, so her advice never reached my ears. I had started thinking about ending the looping system entirely. It wasn’t an easy decision. After all, it was something that had to do with all of mankind. As Claire once said, ending the lives of hundreds of millions of people was not a trivial matter. I only realized now how real Claire’s fears were. But I still loved Claire. A world without her was completely meaningless to me. If I had to choose between the world or Claire, I would always pick Claire. In the end, I decided to end the loops. But I had one problem with ending the loops. I could never bear to erase Claire’s existence with my own two hands. Even though I wanted the world to end, I didn’t want Claire’s existence to be wiped. That was a huge self-contradiction. So instead, I came up with an idea. “If I can’t get it done myself, then I just need someone else to do it for me.” I created the existence of a Demon Queen in the magical civilization and decided to reign as the ruler of the demons. Originally, monsters and demons were designed as mere stage props for the magical civilization. At the same time, they were also used as devices to reproduce fossil fuels during the middle of the scientific civilizations. I decided to take advantage of it. I gave the demons the power to nullify quantized souls. Establish the magical civilization and have the demons kill Claire―― and after that, I decided that I would end mankind once and for all. Oddly enough, in the civilization where I had reincarnated as the Demon Queen, there was another “Rei” that wasn’t me. Moreover, she behaved just like me. I did my best to avoid interfering with history and continued to observe the situation while I was still preparing the demon army to kill Claire off. That “Rei” could feel fresh emotions of love towards Claire - something that I couldn’t do anymore. Somewhere down the line, I developed a strong murderous intent towards her. That being said, my objective did not change. Kill Claire and end mankind―― that was all. I knew that the decision I came to was selfish. After all, it would mark the end of mankind. It was more sinful than any other crime committed in the past. But still, I couldn’t bring myself to stop anymore. My feelings for Claire were fading. I needed to finish things before they were completely gone. I am the Demon Queen. A true adversary of mankind.

Comments

Anonymous

WHAT?!?!?!?! 😲😲😲 Inori-sensei!!!!! What did you do?!?!?!?! 😲😲😲 I had a feeling something in the loops would cause Rei to become the Demon Queen and if she controls the system she is basically a god isn't she? 🤔🤔🤔 So is the Apostle TAIM trying to prevent Oohashi Rei from wiping out mankind by helping Rei Taylor and Claire Francois defeat her and save mankind? Jesus I cannot wait for tomorrow this was so sad, infuriating, and compelling all at once!!! 👍👏👌 As always thanks for the update hope you stay happy and safe 👍👏👌

Anonymous

Ouch, that was heavy.... X_X

Anonymous

(語彙消失) 他の作品で中々描かれないけれど、この気持ち、わかると思います。。。 辛いけどとても尊い。 そして最後の2行、悲しくて素晴らしすぎます。 ありがとうございます。 このところずっとここに出てこられなかったのですけれども、今日来られて本当に良かったと思いました。

Anonymous

First, I cried fountains on previous chapters and now I feel like a dried up, heavy desert in the cold night. :c

Anonymous

Same I just feel an empty void of sadness all I can do is pray they all get a happy ending 😥

Anonymous

When I first started reading on Jingle I didn’t know a second part existed but once I did I followed all the updates when I remembered. With this part I’m more aware of the update time and look forward to it even more!☺️ I can’t wait to find out how a second Rei happened. And why the chorus is so effective against the Demon Queen. Maybe TAIM made another Rei since the first problem child wouldn’t listen so she took action on her own. Or maybe Claire put in a secret failsafe before handing over administrative power. Kinky sex... one last single story please?😤🤫 Forgive me for making a dumb joke, but all Rei needed was a magazine with sex tips maybe. Then again 100 loops... perhaps she could have educated the writers instead.😂 Thank you so much for working so hard Inori-Sensei!🙏🏼

Anonymous

Wow. Just wow. Thank you for this, Sensei!

おーらんどー

結局、零は「超人」にはなれず、「魔王」になった…。 クレアは零を救えるのか…。

cross

結局永遠はないのね… と言うより独りよがりの零 記憶なくしても巡り会える運命に変えれば良かったのでは… で、全うしたら管理人として戻ると言う♾だったらまだ良かったのか。 ああ、どうなっていくんだろう。 ワクワクが止まりません!

Anonymous

OMG! 🤯🤯🤯 This is so mind blowing 🤯 Thank you sensei, I can't wait for tomorrow 🤧

Anonymous

The plot twist when the unknown variable x in the formula was not the Demon Queen but the Rei we have gotten to know of. Big oof there

Anonymous

Nice. That was fresh.