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【CG数は基本4枚、差分含み8枚です。】


YR93様の小説を元に描かせていただきました。小説の使用を許可してくださったYR93様に感謝いたします。


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作者:YR93


 このルルイチでは日々当たり前に起きている屠畜。しかし、私には全てが初めての経験であり、私はそのたびに心が躍った。

 そしてあの夜の出来事、そしてその後起こったことは、私にとって二度と忘れることが出来ない日であろう。


「フ―ッ…。これで今日の仕事も終わりだ…。…っつっかれたあぁ…!」


 私はこのルルモエ第一学園飼育場、通称ルルイチに勤める数少ない男性補助教員である。

 今日もまた私は遅くまで事務作業を行っていた。時計の針を見るとすでに12時を迎えようとしていた。

 この学園に入って3か月目に入ろうとしており、いまだに雑務をこなす日々が続いているが、それでもこの学園で過ぎる日々は毎日が刺激に溢れており、その象徴たる在学生の娘たちを眺めているだけでも疲れがどこかに行くような日々である。


「さて、最後にメールだけ確認して今日の業務を終えるかあ…。」


 そう独り言ち、画面を見ながら立ち上がろうとしたとき、右下にメールの受信を確認した。

 不審に思いメールを覗くと、送り主は自分が受け持っている教室の生徒、高等部1年の甲斐原(かいはら)オフェリアの学校用のアドレスだった。


 甲斐原オフェリアは、気品あるブロンドヘアーと高貴さと色気を同時に醸し出すような雰囲気が印象的な、健やかさと静謐さを持ち合わせた、見た目麗しい令嬢だ。

 ハーフの父と美しい金毛洋種の母の間で産まれたスリークォーターらしく、その血統を存分に生かし、日ごろの学生生活でもすらりとしたスタイルと豊満なおっぱいをこれでもかと見せつけてくれる。



 その優秀な血統は運動面でも生かされており、1年でありながらテニス部で早々にレギュラーとなり、先日の県大会個人戦では3位入賞という実績を残した。

 また、学業のほうも非常に優秀で、この前行われた、多数の高校生が参加する総合テストではどの科目も上位の点数を取るなど、教師陣からの評価も上々だ。

 普段は優雅なお嬢様らしい立ち振る舞いと、誠実な人柄で友人も多く、まさに文武両道、品行方正、容姿端麗、という才色兼備をこれでもか、と詰め合わせたような完璧な美少女といえよう。


 ただ一方で、彼女はその気品あるお嬢様らしからぬ非常に刹那的、快楽的な部分を持ち合わせていた。

 普段は風紀の都合もあり、あまり人目に見せないようにしているらしいが、やはり年相応の娘らしく、脳内は屠畜願望で日々埋め尽くされており、日ごろから自慰が絶えないらしい。

 というのも実は以前、私は半ば事故のような形で彼女の自慰行為を拝見してしまったのだ。

 そのとき彼女は模擬屠畜というかなり激しい方法で性欲を解消していた。本人曰くすさまじく性欲が強いらしく、こうでもしないと解消できない、だそうだ。


 そんな彼女の深夜のメール。そして題名は無し、不穏なものを感じた私は恐る恐るメールを開いた。


 ――甲斐原オフェリアです、◆◆公園の一番奥のトイレで首を吊って死にます。


 最初の一文を見た私は思わず目をひん剥き、前かがみになって文面を覗き込んだ。


 ルルイチに在籍する肉畜たる生徒は、原則として自主屠畜は禁止されているが、本人の欲望が強すぎ、許可なく自主屠畜を行う生徒もそれなりに存在する。

 事実、この3か月内でも当教室の生徒が二名、自分の屠畜願望に耐えられずに自主屠畜を行ったことを耳にした。

 二人とも剥製となり一人は彼氏に捧げられ、一人は今度当学園の展示館に展示されることになっている。

 オフェリアもまた、自分の願望に耐えられなかったのだろう。

 そして、文面にはその理由が事細かに記載されていた。


 今日の午後の授業の中に、絞首刑の実技練習があったそうだ。

 このような演習があるとだいたい、感化された少女たちが自宅に帰らず、学園内や近くの建物、公園などで自慰行為に奔ることも少なくない。

 彼女もまたその一人であり、公園のトイレで夜まで自慰を行っていたが、とうとう絞首の刺激が忘れられずに絶頂状態になってしまい、自主屠畜の衝動を抑えることが出来なくなってしまったそうだ。

 そして、最後のメールの最後の文にはこう書き記されていた。


 ――無断で自主屠畜して申し訳ありません、あとは先生にお願いします。


 全文を読んだ私は急いで職員室から飛び出した。

 私は、最低限の防腐処理道具を持って全速力で走りながら、先輩職員、そして学園主任に連絡を入れた。

 この自主屠畜が万一噓だった場合でも、おそらくオフェリアは校則違反になる。どちらにせよ教員が関わらなければならない内容だ。

 そして、彼女の性格上まずこのメールは嘘足りえない。ということはつまり…。


 時間にして約20分前後、汗を額に湛えながら私はメールに記載されていた公園の一番奥のトイレの前にたどり着いた。

 扉に耳を近づけると、中から『ひた…ひた…』と水が垂れる音が聞こえてくる。

 意を決して私は扉を開いた。すると、そこには、


 汗でぬれ浸る柔肌。堅く勃起した乳首。

 虚空を見つめ、恍惚に溶け切った瞳。

 絶頂の余韻を残すかのようにゆらゆらと揺れる肉体。

 案の定、甲斐原オフェリアはすでに淫靡で蠱惑的な淫乱首つり死体の姿となっていた。

 幸か不幸か私は今まで、映像に流れる屠畜の瞬間を見たり、遠目から肉畜の淫乱死体を覗いたり、といった屠畜の関わりはあれど、今までこれほどまでに近い距離で、淫乱死体を見たことはなかった。

 そして同時に、はじめて私は教員として生徒の屠畜に遭遇した。

 屠畜に関わる、という私の念願が叶った瞬間であった。



 それにしても、見事な首つり死体だ。

 失禁した小水が、彼女のパンストをつたって床に流れ落ち、足元に水たまりをつくり、口元から垂れる涎が、彼女の美乳をつたって乳首から垂れ落ちる。その情景は背徳的というほかあるまい。

 振り子のように揺れる肉体に合わせ彼女の豊満なおっぱいがゆっくり揺れる様は、男を誘惑し魅了せんとする魔法そのものだ。

 また彼女の表情もまた上品さの欠片もない淫乱そのものであった。

 息が出来ず苦しいはずであったろうに彼女の口角は上がりきっており、苦しみもだえる彼女の最期の瞬間が彼女自身の想像を絶するほどの性的興奮を得、満足しながらこと切れたのだろうと察せられた。

 まさにそれは私が望んだ『至高の芸術』であり、『極上の美少女の遺体』であり、私自身の性的興奮は恐ろしいほどに盛り上がっていた。

 私は、反射的にそのまま目の前の遺体に手を伸ばそうとしていた。

 その寸前、ふっとオフェリアとの、事故って彼女の自慰を覗いてしまったときの、あとのやりとりを思い出した。


「…先ほどは本当にすまなかった。」

「大丈夫ですわ、オナニーシーンなんでどうせ減るものではありませんし。それに、まさか誰もいないはずの空き教室の一部屋でうめき声みたいなのが聞こえたら、教員の方でしたら皆さん覗きに来られますから…。」


 そう恥ずかしそうに笑う彼女に、私は軽く安堵を覚えた。しかし、だからといってそれはそれ、これはこれ、だ。


「…しかしだね、彼氏でもない上に教員である私が君のオーガズムの邪魔をしてしまった。それは教員として以前に、一個人として、男として自分が許せないんだよ。」

「…お堅い方ですね…。ですが、嫌いではありませんわ。」

「……。」

「それでは…、今回の件は貸しとさせていただきましょう、そして、私があなたに協力をお願いするとき…、例えば、私が屠畜されるときにあなたに助力をお願いいたします。それでよろしいでしょうか?」

「わかった。絶対に協力させてもらうよ。」

「…ふふ。期待していますわね。」


 その言葉と共にオフェリアは、私に満面の笑みを向けてくれた。


 私は我に返った。気づくことが出来た。

 私は職員だ。私の仕事はオフェリアを綺麗なままにすることだ。汚すことじゃない。

 彼女は確かメールで書いていたはずだ。『私を剥製にし、オークションに出してもらい、落札した人物にすべてを捧げます。』と。

 彼女を半永久的に美しいままの姿にするのが今の私の使命なのだ。職務を忘れ遺体を触ることは、ルルイチの歴史…そして何よりも信じてこのメールを送ってくれた彼女への思いを踏みにじることになるのだ。

 私はなんとか気を確かにもつと、持ち出してきた簡易用の肉畜加工用の光線銃を取り出し、彼女の全身に浴びせかけはじめた。


 しかし、この簡易作業ですら、思いのほか私に更なるダメージを与えた。

 私自身、簡易的なものとはいえ、今回が初めての実践での加工作業だ。それに加えて、目の前にあるはリビドーをぶち壊しかねない極上の首つり女体。

 この二重の精神攻撃のほか、彼女の身体の感触も私を大いに惑わせた。

 指紋を付けまいと手袋を付けたが、その上からでも彼女の肉体のムチムチな柔らかさが伝わってくる。

 全身くまなく光線をかけるために彼女の手足を触り動かす度、目の前で彼女の豊満なおっぱいが揺れ動く。

 彼女の顔に光線をかけようとしたとき、彼女の虚空を見すえた、瞳孔の開ききった瞳が欲望に耐え、憔悴する私を映し出す。

 たかだか数十分程度の作業工程のそれは、私にとって途方もない煉獄のような時間だった。


 それでも、なんとか私は目の前の誘惑に抗いながら無事作業を終えることができた。

 その後遅れてやってきた学園主任に作業報告及び事情の説明を行い、先輩職員が呼んでくださったルルイチの肉畜加工作業員に引き渡し終えた。

 加工職員の方からも、簡易作業に関しては一切問題点がないらしく、この後の作業も問題なく進むだろうという言葉を頂いた。


 ――よかった。これで彼女を無事に送り出せる。


 そう、ホッとした瞬間だった。

 どうやら、私の思いとは裏腹に、体は正直に反応しており限界間近だったらしく、知らぬ間に股間の勃起がすさまじいことになっていた。

 そして、緊張の糸が解けた瞬間に彼女の官能的な姿を再び思い出してしまい、私の体が電撃を走るように絶頂に達し、ズボンをぐちゃぐちゃにしてしまったのは、我ながら情けない結末であったろう。


 しかし、話はこれだけで終わらなかった。


 それは、この初めての屠畜の後処理作業に関わってから1か月後の話だ。

 この日、私は珍しく学園主任からの指示にて、自宅で連休を貰っていた。

 私自身そんなことは思ったことが無かったのだが、彼曰く『君は働きすぎ』とのことらしい。

 ルルイチはルールに厳格な学園だ。それは教師も変わらない。当然私はそれに従った。

 そうして、そのとき私は最近読み進めることが出来ていなかった小説を読みながら、ソファでくつろいでいた。


 ――そういえば、あれから1か月か…、さすがに加工処理も終わっているだろうし、オフェリアのオークション日もそろそろ決まったんだろうか…、買い取ることは出来なくても、彼女の最後の姿は見ておきたいな…。


 そんなことをぼんやり考えながら、ゆったりと小説を読み進めていると、時刻にしてちょうど正午の時間だっただろうか、突然インターホンが鳴り響いた。

 私は持っていた本を下ろし、そのまま玄関に向かった。

 そして、相手方に扉越しに尋ねた。


「はい、どちらさまで?」

「□□宅配です。△△様宛にお荷物をお届けに上がりました。」


 ――そういえば学園主任から『この日に君宛の贈り物が届くから必ず受け取ってくれ』って言っていたな…。


 連休の話ついでに聞いていたことを思い出した私はそのまま玄関の扉を開けた。そして、目の前に現れたものに完全に我を失った。


「どうも、△△様でお間違いありませんね?こちら、ルルモエ第一学園飼育場様及び、甲斐原様からの共同のお荷物となる甲斐原オフェリア様の剥製、そしてそれを納める棺となります。お受け取りください。」

「……。」

「△△様?」

「は、はい!?」

「すみません、こちらにお受け取りのサインを頂けますか?」

「は、はい。わかりました。」


 と、配送員に促されるままに私はその配送伝票にサインをすると、


「…確かに。ありがとうございました。それでは失礼いたします。」


 という言葉と共に、配送員は颯爽と去っていった。

 取り残されるは私と大きな棺。私は恐る恐る棺の小窓の扉を開けた。



 開いた先にあった尊顔。それは見間違えようもない。安らかに眠るオフェリアの美しい顔がそこにはあった。


 ――!!??ど、ど、ど、どういうことだ!!??彼女はオークションにだされるんじゃなかったのか!!??なんでここに!!??


 ただただ私は困惑し、だがしかし私は一先ず彼女をこのまま外に長居させるのは失礼だと判断し、彼女が横たわっている棺を中に運び込むことにした。


「ああ、無事に届いたんだね。………あれ?もしかして知らなかったの?」


 開口一番私の話を聞いた学園主任は、あっけらかんとして答えた。


「オフェリアはどうしてオークションされなかったんですか?もしかして私に不手際があったから、とかですか?もしかして私の作業が原因で彼女を傷つけてしまったとか…!?」

「…まてまて落ち着くんだ。どうやらほんとに何も知らなかったようだね。…これは、彼女の意思に伴った結果だよ。」

「…!これが、彼女の意思…!?」

「ああ…ちゃんと順を追って説明する。しばらくは聞き専になってくれ。」


 学園主任の話は私の予想を超えるものだった。

 オフェリアは確かに衝動的に自主屠畜を選び、私のアドレスにメールを送り、そのまま例のトイレで自分で首を吊った。ここまでは私の知るところである。

 しかし、この時点で彼女は首を吊るまでに別の行動を起こしていた。


「彼女は自分の持っているスマホで、『最期の告白』にはじまり、彼女自身が首を吊られ踊り狂う姿、そしてその後に君が行動したことのすべてを、隠し撮りに近い形で撮影をしていたんだ。」

「!?」


 ――全然気が付かなかった。まさかあの加工作業を撮られていたとは。


「実はその動画、僕も見させてもらってね…確かにあの動画では、君は周りを気にすることもなく必死に加工作業を行っていた様子だったし、気づかないのも無理は無いか。」

「…!?…その動画、私も見られますか!?」

「勿論。というか、その送られた棺の中に一緒に入ってるはずだ。…ただし、あとで確認してほしい。今は君に一通り話し終えたい。」


 私の行動を先回りするように彼はくぎを刺してきた。私は大人しく従うことにした。


「よろしい。…で、君は『オークション』ってさっき言っていたね?それは彼女からの『最期の告白』に相応する、君に送られてきたメールの中の、その後の処理についての彼女の希望の文言で間違いないかな?」

「…はい。」

「実はね、その動画で彼女が告白したその後の処理についてのことは違うんだ。彼女の動画の中の『最期の告白』ではね…


『私が死んだ後に、最初にこのトイレに来た方が、私に性行為を働いた場合、体を廃棄し、首のみを私の邸宅の展示物の一つに加えてください。ですが、もし私を丁重に扱ってくれた場合、私はその方にすべてを捧げます。私を剥製にして、その方に提供をお願いいたします。』


 …っていうのが、先に送ったあのメールの内容を訂正をしてほしい、という言葉を加えた上での、彼女の屠畜後の希望だったんだ。」


 私は再び驚愕した。ただの突飛な自主屠畜と思われた裏で、彼女がそんなことを行っていたとは。

 思わず私は、彼女の棺に目を向けてしまう。


「彼女はその後、自分に首つり用の輪っかを首にかけ、トイレの台座から飛び、自主屠畜を行った。そして彼女がこと切れてからしばらくして、君がやってきた。あとは君も分かる通りだ。」

「…。」

「そして、約1か月の最高級加工処理を行ったうえで今日、君の自宅にオフェリアさんが届いたってわけだ。これが今回の詳細な経緯さ。さて、特にこの後質問が無ければ電話を切らせてもらうけど?」


 こうして学園主任の話を聞き終えた私は、思わず尋ねずにはいられなかった。


「…本当に、いいのでしょうか?」

「…ん?何がだい?」

「…彼女の最後の願いとはいえ…、たまたま職員室にいた私がメールに気づいただけなのに、彼女を私が貰うなんて本当に良いのでしょうか?」


 私の言葉に一瞬の沈黙、そして耳元から大きな笑い声が聞こえてきた。


「ちょ、私は本気で思ってるんですよ!そんな笑わなくても!」

「ははは……すまない…、あまりにも…生真面目で…察しが悪いからね…、大笑いしてしまった…。」


 笑いを抑えるのに必死な学園主任に憤慨したが、私は彼の次の言葉で体を硬直させることになった。


「ちなみにだけど、さっきの君が言ってたメール、彼女のスマホの送信履歴を確認したけど、1つのアドレスにしか送られてる形跡がなかったんだよね。つまりは君にしか、彼女が最期の言葉に言っていたメールが届いてないんだ。」

「…え?」


 三度私は言葉を失った。私の様子を察したであろう学園主任は『ここからは僕の憶測もあるけど』、と付け加えたうえで再び話し始めた。


「さて、何故オフェリアさんは君『だけ』にメールを送ってきたんだろうね?家族やら友人やら、お嬢様である彼女が連絡する相手はそれこそたくさんいそうなものなのにね?しかも、夜中の12時なんていう、人によっては夢の中にいる時間で、ましてや普通は人がいる時間じゃあない学園の職員室にメールを送ってくるだなんて。」

「…。」

「おそらく彼女は最初から君が目的だったんだよ。そして君が伴侶たる存在にふさわしいか、メールと動画で君を試したんだ。」


 私は押し黙ったまま彼の話を聞き続ける。


「彼女は君が夜遅くまで学園に残っていることを知っていたんじゃないかな。だから君のPCにメールに送ったんだ。そして夜間を選んだのは、日中だと思わぬ形で君以外の人が第一発見者になってしまうリスクがあるが、深夜ならその心配も非常に薄い。もちろん、今回の自主屠畜自体が衝動的な部分はあっただろうから今のは副次的な理由だろうけどね。」

「…。」

「衝動的な中でも、ちゃんと理性を残して彼女は自主屠畜を行った。そして君は、その彼女の期待に応えた。だから君は彼女の愛に応えるにふさわしい人間だよ。だったら、君が彼女に応えることは一つしかないだろう?」


 勿論これらの話に一切証拠はない。

 そもそも彼女が何故私のことをここまで把握していたのかの理由も一切わからない。

 しかし、彼の推理は私の気持ちに腑に落とすには十分な説得力を誇っていた。


「本当に、彼女は、私を、選んだ……?」

「…その様子だとある程度納得いったようだね。じゃあ、彼女に応えなきゃね……あ、一言だけ言い忘れた。明後日は遅刻しないでね?それじゃあまたルルイチで、じゃあね~。」


 という言葉と共に通話が切られ、部屋に静寂が訪れた。


 学園主任との話が終わっても、私は頭が真っ白のままだった。

 あれだけ学園主任が押し込んでくれても、どうしても、今ここにオフェリアが運び込まれているのが本当に彼女にとって望ましいことなのか、判断できなかった。

 優柔不断と思われても仕方ないが、彼女は高貴なお嬢様、私は一般市民。どう考えても釣り合わないとしか思えない。

 どうか、どうにか最後の一手、本当に彼女が望むべき結果、存在が私だった、という根拠、確固たるものが1つ欲しかった。

 そこで、ふと思い出した。


「…そういえば、さっき主任が言ってた動画…、棺と一緒に入ってるって…、あれを見れば何かわかるかもしれない…。」


 そう独り言ち、私は先ほど話に出ていた彼女の屠畜の瞬間の動画を取り出すため、彼女の眠る棺に近づき、大きな蓋をゆっくりと開けた。

 完全に心に余裕のなかった私は、無防備の状態だった。故に、私はそれを見てまたも我を忘れることになる。



 そこにあるは、極上、もしくは絶世の美少女の横たわる姿。

 全身から溢れる高貴なオーラとエロティックさ。

 その表情から、唇から、さらけ出される豊満なおっぱいから醸し出される誘惑の香り。

 その直線に伸び、嘗め回したくなるようなすらりとした二の腕、脚線美。

 それを彩る美しいホワイトガーターベルト。


 胸元にあるUSBメモリに気づかなければ、我を忘れてオフェリアをむさぼり始めていただろう、寸でのところで気が付き、私はそれを慎重に取り出した。

 そして、自宅のPCに差し込み、データがあることを確認し、動画の再生を始めた。


 その映像に映るのは、忘れもしない。1か月前に彼女が自主屠畜したあのトイレ。そして間違いない。映像からでもわかる。オフェリアだ。

 既に相当火照ったような、興奮冷めやらぬまさに肉畜らしい表情をしており、また、首つり用のロープが既に準備されていた。

 映像の彼女は唐突に話し始めた。


『…私は、高等部1年□組の甲斐原オフェリアです…B98、W61、H90…今から私はこのロープで…首を吊って…自主屠畜を行います…。』


 口呼吸を行いながらゆっくりとしゃべる彼女の台詞、吐息、そして表情全てに、まったくもって余裕がないのがありありと見受けられ、彼女が一刻も早く首を括り絶頂を感じたいのが動画からも伝わってくる。

 おそらく私がその場にいたならば、彼女のこの発せられたであろう、メスの香りでおかしくなってしまっていただろう。

 そんなことを考えつつ、続く彼女の最期の言葉を見続ける。


『私の華々しい最期を彩るために…準備をしてくださっていた…お父様、お母様、御姉様たち…。このような形で…裏切ることになってしまい、本当に…申し訳ございません。…しかし、私の被虐嗜好…そして、淫乱なる本性が…絶頂を味わえと囁いてくるのです…!故に私は…、自分が望む最高の屠畜方法で…自主屠畜を行いたいと思います…!』


 そう宣言し決意した彼女の表情は恍惚に溶け切っており、この台詞もまた彼女の興奮材料なのだろう。言葉の一つ一つに自己陶酔が垣間見えた。

 更に彼女の告白は続く。


『それと…自主屠畜を行う身で…このようなことを願うのは…図々しいことこの上ないのですし…先に私がお送りしたメールを…すべてなかったことに…してしまうのですが…もし私が死んだ後…死体となった私を最初に見つけた方が…私を犯した場合…私のすべてを廃棄してください…。首だけは…今後の我が家族の発展のため…私の自宅の展示台に…お飾りください。私は淫乱ですが同時に…身体の隅から隅まで最高に美しくいたい、というプライドもまたございます故に…このようなお願いをさせていただきます…。』


 荒々しい呼吸を繰り返していた彼女は一瞬言葉を止め…、次の瞬間、恍惚…幸福…絶頂をないまぜにしたような蕩け切った表情で彼女は言い切った。


『しかしもし!その方が私を犯さずに!丁重に私を扱ってくださった場合!その方は私の殿方になるにふさわしい存在と判断し!その方に私のすべてを捧げたいと思います!私が剥製になった後…!私を存分に犯しつくしてください!!ああっ…!ああっ…!想像するだけでもっ…!らめっ!らめっ…!いくっ!いくっ!あっ!あっあっあっあっ!!!!』



 言い切ったかと思うと、間髪入れずに彼女は喘ぎ声を上げながら自慰に突っ走った。おそらく頭の中で彼女が想像する、自分が屠畜されたのちの未来の男に存分に抱かれる妄想でもしはじめたのだろう。

 その晒された表情は、普段の上品な仕草からは欠片も想像できない、まさに『ぶっ壊れたアヘ顔』。

 そしてその一心不乱に自慰行為をする姿はエロティックというほかなく、彼女の麗しい肉体美も合わさって私の股間をぶち上がるのに時間はかからなかった。

 やがて、動画の中の彼女も早々に絶頂に向かおうとして…。


『はあっ…はあっ…はあっ…、私の体は今…屠畜に向け、最高の状態となりました…!!私は、これから今…屠畜されます!!皆様も是非…私の首つりダンス、刮目してください!』


 と、自慰を止め、カメラ目線で最期の言葉を言い切ったかと思うと、ローファーを脱いで黒スト足で便器を上り、そのまま便座の上に立ち、とうとう垂れていたロープの輪っかに首を通した。


『はあ…はあ…はあ…、今から…私は…ここから…飛び降ります…。』


 その言葉を発する彼女のアヘ顔はまさに『肉畜』だ。瞳の中にハートマークが見えそうになる。

 私は今から行われる彼女の演舞の一挙手一投足を見逃すまいとして、動画に全神経を集中した。

 そのときだった。


『…飛び降ります…私は…飛び降ります…飛び降りたら…あの人がきっと…貸したものを返しに来てくれる…永遠に…私は…あの人のもの…――』


 ――聞き逃せない言葉を、私は聞いた。そして、


『ああ、いくっ、いくっ、いくっ、あっ、いき――ひぎゅ――』


 彼女はついに飛び降りた。

 その瞬間、美少女が発したと思えぬ下劣な声が聞こえたかと思うと、散々蕩け切っていたと思われていた彼女の表情はさらに壊れ、再び一心不乱に手をあそこに突き入れ、自慰行為を再開させた。

 オフェリアは確か高等部の子たちの中でも軽いほうだが、それでも彼女の華奢な首に、『人間の全体重』という壮絶な重量が首一点にかかるのだ。

 その苦しさと、それに付随する強烈な快感は全身に駆け巡り、彼女は声にならないうめき声を上げながら、両足をばたつかせながら、この刹那のときでしか味わうことのできない最高の快楽を求め続けた。

 その破壊的かつ官能的な姿は見惚れると言わざるを得ず、先の自慰に奔るフェロモン全開の彼女同様、今まさに最期の絶頂を迎えようとしている首つり姿の彼女は、何物にもなく美しい。

 陰茎に手を当てていないのに、彼女の激しく舞う姿を眺めているだけで勝手にそそり立ってくる。

 特上の美少女が魅せる、これから一つの芸術となっていく姿は、この上ないほどまでに私を発情させた。


 実際、彼女がどれほどの絶頂感を得られているのか、それは彼女しかわからない。

 しかし、間違いなく彼女にとって、人生最大で最高の快感を得られたのだろうということだけは、映像だけでこれ以上ないほど伝わる。

 鬱血した彼女の表情は恍惚一色に染まっており、私が彼女を発見した時同様、口角は上がりきっていた。

 彼女が貪るように自慰を行うたび、彼女の双丘が激しく揺れ動き、絶頂と発情による彼女の涎や汗といった体液が滴り落ちていった。

 彼女の美しいお尻や両足が激しく動くたび、彼女の性器が映りこみ、そこから潮が噴き出し、愛液が太もも、ふくらはぎをつたっていった。

 まさに彼女が理想とする屠畜方法で、今まさに自分が屠畜されている、という事実と、実際のこの屠畜の性的快感は、模擬屠畜で性欲を発散していた彼女にとっては、何物にも代えがたい、最高という言葉すら陳腐にさせるほどの極楽であったのだろう。


 そして、その極楽も終焉に近づこうとしていた。

 いつの間にか、自慰で動かしていた手もだらんと垂れ下がり、彼女の体の揺れもほとんど収まっていた。

 その中でオフェリアは全身を死期の痙攣で震わせ、この圧倒的快感を1秒でも長く感じようと全身をよじらせる。

 やがて、その痙攣も少しずつ弱くなっていき、ついには一切の体の動きを見せなくなり、彼女は静かに小水を垂れ流した。

 それは先の愛液同様ふくらはぎをつたい、彼女が流したすべての体液と混ざり合い、湿りきった彼女のパンストのつま先から垂れ落ちた。

 こうして彼女は、肉塊となった。

 この末期の姿も彼女の麗しさを端的に表しており、私に我を忘れさせた。



 その数分後、トイレの扉が開き、驚愕の表情をした私が映り込んだ。

 あとは私が記憶する通りであり、学園主任が着いたタイミングであろうときに、撮影限界でも来たのか、突然映像が止まるような形で動画は終わった。


 全てを見終えた私は、彼女の完璧な姿を、そしてある言葉を反芻していた。


『貸したものを返しに来てくれる』


 この言葉は、私が彼女の自慰を間違って見てしまったときに、彼女が私をおもんばかり交換条件の提示をしてくれた時に発した言葉と同じだ。

 そして、その後の彼女の発言。


 再び彼女の姿を覗き込む。

 そこには静かに眠る彼女の姿。

 もう迷うことはない。

 最後の理性のタガの外れた私は、棺の中から彼女を持ち上げ横抱きにし、ベッドへ運んで行った。

 ベッドに着いた私は早々全裸となり、陰茎の先端を彼女の陰部にあてがうと、彼女の膣内におもいきりねじ込んだ。

 強い痛みを伴うかと思われたそれは、絶妙に痛みをともなわぬ緩やかで心地よい感触で私を迎え入れた。

 彼女からの反応は無いはずなのに、精巧な内部が、私の陰茎を締め上げる。

 私のモノを包み上げるような陰部の壁の刺激が心地よく、彼女が生きているのではと錯覚するような極上の感触だった。

 それだけでもう私は軽く達しそうになるが、何とか自らを抑え込み、行為を始める。


 私がゆっくりと腰を動かし、彼女の肉体を揺らすたび、彼女の双丘がゆったりと目の前で揺られる。

 まるで誘うように動く乳房に、私はつい欲望に任せて両手で乳房を掴み、揉みしだく。

 ルルイチが用意した最高の防腐処理技術はすさまじく、私の思うがままにおっぱいは形を変え、力を抜くと元の形に戻ろうとする。

 完全にラブドールと化している美少女は、私の情欲を更に引き出した。


 私はおもむろに顔を、彼女の硬直した顔に近づける。胸元に彼女の乳房が当たり、柔らかな感触が非常に心地よい。

 彼女の顔をのぞき込む。瞼を閉じ、無表情ながら少しだけ口角の上がった安らかな死に顔。唇には薄く口紅が塗られている。

 私は彼女の瞼を上げさせる。そこには瞳孔の開ききったディープブルーの瞳。その澱みのない艶やかな瞳が私を映し出す。

 私はたまらず彼女の唇と私の唇を重ね合わせた。そしてそのまま私の舌を彼女の口内に突き入れる。

 口内の感触もまた極上。オフェリアという特上の美少女の唇を奪ったという背徳的な感覚が私をさらに高める。

 そのまま口内を楽しみ、また、彼女の舌を私の舌で絡めとる。思う存分ディープキスを楽しむ。



 愛らしい目を見開いた彼女の表情を目の前で楽しみながら、彼女の口内を楽しみ続ける。

 一方で外から、私の身体で押しつぶしても尚主張する彼女のおっぱいを、両手で存分に揉みしだき、彼女の肉体の象徴を存分に遊びつくす。

 その間も黙々と腰を動かし、彼女の生前時、一度も使われることのなかった膣を存分に食らいつくす。

 3か所、視覚も含めれば4か所からの彼女の刺激が、私の情欲を促進させ絶頂へと向かわせる。

 どんどん呼吸が荒くなり、体から熱が発せられる。

 この特上の美少女の身体が激しく揺り動かされるたび、言葉にできない私の彼女へのあらゆる思いが心の中で満たされていく。


 そして、限界が近くなった私は、顔を放し、膣への欲望の発射に全力を注ぎはじめる。

 激しく腰を打ち鳴らす。一突き一突き彼女へ欲望をたたきつける度、彼女の双丘が激しく揺れ、私の陰茎を誘わんとしてくる。

 一方でその全力の行為を行っても、彼女は声を上げることもせず、表情を変えることもせず、ただ瞳を虚空に向け静かに私の行為を受け続ける。

 そのギャップに更に私の興奮は加速した。


 一心不乱に彼女に陰茎を突き続ける。

 そのたびに彼女の全身が揺れ動く。

 一挙手一投足、彼女を私のモノにせんと、私の欲望の全てをたたきつける。

 彼女もまた、私の行為を物言わずすべて受け入れる。


 そして、唐突に私は限界を迎える。強烈な快感。

 思わず漏れてしまったうめき声と共に、彼女の膣内に大量の白濁の液をぶちまけた。

 陰茎が、そして全身が震える度に彼女の膣に精液を送っている感覚。

 そうして全身から溢れる恐ろしいほどに長く感じた絶頂を終え、彼女の穴から性器を引き抜くと、彼女の子宮に入りきらなかった白濁が、膣外に漏れ出していた。



「ありがとうオフェリア…、君は一生、私の…いや、僕のものだ。」


 これが私の本当の意味での、『はじめて』の屠畜との出会い。今私を形成する重大事件。この経験を皮切りに、今も私はルルイチの中で教員として日夜働き、ルルイチの女の子たちの屠畜に携わり続けている。

 そして自宅には、その原点である甲斐原オフェリアの剥製オナホールがいつもやさしく私を見守ってくれている。


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Comments

saka8623

素晴らしい作品をありがとうございます

アミバ

素晴らしいです。いつもありがとうございます